フレンチガーリーの服|小さな柄と首元の開きで、甘さを控えめに出す

**手持ちの服の中から、いちばん甘いと感じる1枚を思い浮かべてください。**その甘さは、2〜3歩離れても見える大きさですか。それとも、近づいて初めてわかる大きさですか。
フレンチガーリーは、甘さを小さく、近づいて初めてわかる大きさにして、それを1つだけ置く系統です。残りの服は、少し力の抜けた、くたっとしたもので受けます。甘さはあるけれど、ひと目で甘いとは見えない。この「控えめな甘さ」が、フレンチガーリーの核です。
この記事では、柄の大きさ、首元の開き方、色の数という、自分で測れる3つの手がかりから、手持ちの服をフレンチガーリーに寄せる方法をまとめます。普通のガーリーやフレンチカジュアルとの境目、秋冬の組み方まで順に書きます。
ガーリー全体の甘さの数え方はガーリーファッション 大人|甘さは形・色・素材のうち2つまでに、フレンチカジュアルの考え方はカジュアルフレンチの服装|力を抜く場所は1か所だけにするにあります。ここでは、その2つのあいだにある、フレンチガーリーそのものに絞って書きます。
結論:甘さを小さく1つ置き、残りは力の抜けた服で受ける
最初に答えを置きます。
| 手がかり | フレンチガーリーに寄せる目安 | 外れるとどうなるか |
|---|---|---|
| 柄の大きさ | 花の直径が小指の爪くらいまで | 大きいと普通のガーリーに寄る |
| 首元の開き | 鎖骨が横に見える開き | 詰まると甘さが強く出る |
| 色の数 | 全身で3色まで、うち1色は紺か生成り | 多いと子どもっぽく見える |
| 甘さの数 | 1か所だけ | 2か所以上で普通のガーリーに寄る |
**この4つのうち、3つが当てはまれば、フレンチガーリーの方向に寄っています。**全部をそろえる必要はありません。
フレンチガーリーを「甘さを減らした系統」と考えると、手持ちの甘い服を手放す方向に進みがちです。けれども、必要なのは減らすことではなく、小さくすることです。大きなフリルは小さな柄に、太いリボンは細いリボンに、明るいピンクはくすんだ赤に。甘さの種類は同じまま、大きさと強さだけを下げると、好みを変えずにこの系統に寄せられます。
フレンチガーリーを1文で言うと
フレンチガーリーを1文で言うなら、「近づいて初めてわかる甘さを、着古したような服で包んだ装い」です。
普通のガーリーは、甘さを遠くからでも見える位置と大きさで置きます。大きな襟、ふくらんだ袖、目立つリボン。少女らしさを、見た瞬間に伝える系統です。
フレンチガーリーは、甘さの位置と大きさを下げます。小さな花柄、細いリボン、袖口の小さなフリル。遠くからは無地の服を着ているように見えて、近づくと甘さに気づく。この「気づかせる甘さ」が、大人が着ても無理のない理由です。
もう1つの特徴は、甘さを受ける服が、少し力の抜けた形であることです。ぴったりした服や張りの強い服ではなく、くたっとした綿、ゆるく羽織ったカーディガン、平たい靴。着飾っている感じではなく、普段の服にたまたま甘さが混ざっている、という見え方になります。
柄の大きさ:花の直径を、小指の爪と比べる
フレンチガーリーでいちばんよく使われる甘さは、小さな花柄です。この柄の大きさが、この系統に寄るかどうかを大きく左右します。
測り方は簡単です。服の柄の上に、自分の小指の爪を当ててみてください。花1つの直径が、小指の爪くらいまでなら、フレンチガーリーの方向です。親指の爪くらいの大きさになると、柄がはっきり見えて、普通のガーリーの方向に寄ります。手のひら大の花柄は、甘さというより華やかさの柄になり、別の系統になります。
柄の大きさとともに見たいのが、柄の詰まり具合です。小さな花が地の色を覆うほど詰まっていると、遠くから見ると柄が1つの色に溶けて、無地に近く見えます。これはフレンチガーリーにとって好都合です。遠くからは落ち着いた色に見え、近づくと小さな花に気づくからです。
逆に、小さな花が間隔をあけて散っている柄は、地の色がはっきり見えるので、柄が点として目立ちます。この場合は、甘さがやや前に出るので、ほかの服を甘さのないものにして、全体のつり合いを取ってください。
花柄以外にも、小さな水玉、細いストライプ、小さなチェックが、フレンチガーリーの柄として使えます。どれも、柄の1単位が小指の爪くらいまでなら、同じ考え方で寄せられます。
柄の色も、大きさと同じくらい見え方を変えます。同じ小さな花柄でも、生成りの地に深い赤の花なら控えめな甘さ、白い地に明るいピンクの花なら少女らしい甘さになります。この系統に寄せやすいのは、地の色と柄の色の明るさの差が中くらいまでの柄です。確かめるには、服を腕の長さほど離して、目を細めて見てください。柄が地の色に溶けてひとつの色に見えれば差は小さく、花の形がはっきり浮かんで見えれば差は大きい柄です。差が大きい柄は、それだけで甘さが前に出るので、ほかの服をすべて無地にして受けてください。
柄の入る面積でも調整できます。全身のうち柄が占める面積が大きいほど、小さな柄でも甘さは強くなります。ワンピース1枚が全面柄なら、面積がいちばん大きく、甘さも強めに出ます。ブラウスだけ、スカートだけ、と柄の面積を上半身か下半身の片方に絞ると、甘さの量が抑えられます。さらに控えめにしたい日は、柄のブラウスを無地のカーディガンの下に着て、首元と袖口だけから柄を見せてください。
柄と柄を重ねるのは、この系統ではあまりおすすめしません。小さな花柄のスカートに、小さな水玉のブラウスのように柄を2つ合わせると、それぞれは小さくても、甘さの数が2か所になります。柄物を着る日は、柄を1枚だけにして、ほかは無地でまとめるのが、いちばん失敗の少ない組み方です。
首元の開き:鎖骨が横に見えるかどうか
フレンチガーリーで、柄と同じくらい大切なのが首元の開き方です。
この系統に寄せやすいのは、鎖骨が横に見える開きです。ボートネック、浅めのスクエアネック、横に広い丸首。首の付け根から肩に向かって、鎖骨のラインが横に少し見えると、甘い柄を着ていても全体がすっきりと大人っぽく見えます。
確かめ方は、鏡の前で正面を向き、首の付け根の左右に指を当てることです。服の首元のふちが、首の付け根から指1本ぶん以上外側にあり、鎖骨のくぼみが見えていれば、この系統に向いた開きです。
首元が詰まった丸首や、首に沿うハイネックの服に小さな花柄が入っていると、甘さが首の近くに集まり、少女らしさが強く出ます。首元が詰まった服しか手元にない場合は、上にカーディガンを羽織り、前を開けて、首元から胸元にかけて縦の線をつくってください。縦の線が入ると、詰まった首元の印象がやわらぎます。
深く開いたVネックは、甘さとは別の方向の色気が出るので、フレンチガーリーとしては少し外れます。開くなら縦ではなく横に、と覚えておくと選びやすくなります。
色の数:全身で3色まで、うち1色は紺か生成り
フレンチガーリーは、色の数が少ない系統です。全身で3色までにまとめると、小さな甘さが引き立ちます。
この系統でよく使われるのは、紺・生成り・くすんだ赤の3色です。紺は落ち着きを、生成りはやわらかさを、くすんだ赤は控えめな甘さを担います。この3色の中から2〜3色を選んで組むと、それだけでフレンチガーリーの方向が出ます。
ほかにも、灰・ベージュ・くすんだ水色・深い緑が、この系統に合う色です。共通しているのは、どの色も少し灰色が混ざったような、彩度の低い色であることです。
ピンクを使いたい場合は、灰色や茶色が混ざった、くすんだピンクを選んでください。明るく鮮やかなピンクは、それだけで甘さが大きくなり、普通のガーリーに寄ります。
全身の色の中に、紺か生成りを1色入れておくと、まとまりやすくなります。紺も生成りも、ほかの色を受け止める土台の色なので、柄の色を引き立てつつ、全身を落ち着かせてくれます。
紺と生成りのどちらを土台にするかで、同じ服でも印象が変わります。紺を土台にすると、全身が引き締まり、甘さがより控えめに見えます。小さな柄が紺の中から浮かび上がるので、遠くからは落ち着いた装いに見え、近づいたときに柄の甘さに気づく、というこの系統らしい見え方になります。生成りを土台にすると、全身がやわらかく明るくなり、甘さが少し前に出ます。秋冬は紺、季節の変わり目の明るい日は生成り、というように使い分けると、同じ柄の服を長い期間着られます。
黒は、この系統では少し扱いにくい色です。使えないわけではありませんが、黒は紺より輪郭が強く出るので、小さな甘さとのあいだに硬さが生まれます。黒の服を使いたい日は、黒の面積を靴やバッグのような小さな場所に絞るか、黒い地に小さな柄が入った服のように、黒の中に甘さが混ざったものを選んでください。
差し色を1色入れるなら、くすんだ赤がいちばん使いやすい色です。カーディガン、靴、ヘアアクセサリーのどれか1か所に入れるだけで、全身の甘さの1か所になります。くすんだ赤を差し色にした日は、柄の服は避けて、無地の服でまとめると、色そのものが甘さの役を担います。
素材:くたっとした綿と、薄手のニット
フレンチガーリーの服は、少し力の抜けた素材でできていることが多いです。
春から秋にかけては、洗いをかけたような、くたっとした綿や麻が中心です。張りのある素材より、体に沿って少し落ちる素材のほうが、甘い柄を着ても気取らない印象になります。
秋冬は、薄手から中くらいの厚さのニットが中心になります。目の細かいウールのカーディガン、薄手のタートル、少し毛羽立ったニット。厚すぎるざっくりしたニットより、体の線に沿う程度の厚さのものが、この系統には合います。
避けたいのは、光沢の強い素材と、張りの強い素材です。光沢のあるサテンや、形を保つ張りの強い生地は、甘さを華やかさに変えてしまい、フレンチガーリーの控えめな印象から外れます。どうしても使いたい場合は、1か所だけにとどめて、ほかはくたっとした素材で受けてください。
素材の確かめ方は、服を手に持って、片手で軽く握ってみることです。握ったあとに、しわが少し残るくらいの素材は、この系統の力の抜けた印象に合います。握ってもすぐに形が戻る素材は、きれいめの方向に寄ります。
手持ちの服をフレンチガーリーに寄せる組み方
ここまでの手がかりを使って、手持ちの服をフレンチガーリーに寄せる方法を書きます。
まず、手持ちの服の中から、小さな甘さのある1枚を探してください。小さな花柄のブラウスかワンピース、袖口に小さなフリルのあるシャツ、細いリボンの付いたカーディガン。この1枚が、その日の甘さの1か所になります。
次に、その1枚に合わせる服を、甘さのないものから選びます。紺か生成りの無地のカーディガン、ストレートのデニム、無地のスカート。甘さの1枚以外は、すべて甘さのない服で受けるのが、この系統の組み方です。
足元は、平たい靴を選んでください。ストラップの付いた平たい靴、紐のない平たい靴、ローファー。ヒールの高い靴は、きれいめの方向に寄るので、この系統では少し外れます。
最後に、全身の色を3色以内に収めているかを確かめてください。4色以上になっている場合は、いちばん面積の小さい色の服を、紺か生成りに替えます。
手持ちに小さな甘さのある服が1枚もない場合は、小物から始めてください。細いリボンのヘアアクセサリー、小さな花の刺繍のある靴下、細いリボンの付いた靴。服はすべて無地のまま、小物で甘さを1か所だけ足すと、フレンチガーリーの入口になります。
似合う方向の見分け方:全身写真で、どこに目が行くか
フレンチガーリーが自分に似合うかどうかは、全身の写真を撮って確かめるのがいちばん確かです。鏡では近すぎて、全体のつり合いが見えにくいからです。
小さな柄の服を着て、2〜3歩離れたところから全身を撮ってください。撮った写真を見て、最初に目が行く場所を確かめます。
最初に顔に目が行き、服はそのあとで気づくなら、この系統の甘さの大きさがちょうど合っています。甘さが控えめに収まり、本人が前に出ている状態です。
最初に服の柄に目が行くなら、甘さがまだ大きいか、柄の色が強すぎます。柄の小さい服か、柄の色と地の色の差が小さい服に替えてください。
最初に服の地味さが目に入り、物足りなく感じるなら、甘さがもう少しあってもいいかもしれません。その場合は、首元を開いて鎖骨を見せるか、くすんだ赤の小物を1つ足してください。
この確かめ方は、似合う系統を判断するためではなく、甘さの大きさを自分に合わせて調整するためのものです。どれくらいの甘さが心地いいかは、人によって違います。写真で目が行く場所を見ながら、少しずつ調整してください。
どちらとも取れるとき① 普通のガーリーとの境目
手持ちの服で組んだ装いが、フレンチガーリーなのか、普通のガーリーなのか、自分では判断がつかないことがあります。
この境目は、甘さの大きさで見てください。2〜3歩離れて、甘さがすぐ目に入るなら普通のガーリー、近づいて気づくならフレンチガーリーです。
普通のガーリーの方向に寄りすぎていると感じたら、甘さを小さくします。大きなフリルの襟のブラウスなら、上にカーディガンを羽織って、襟を半分隠します。ふくらんだ袖の服なら、上から薄手のジャケットを着て、袖のふくらみを抑えます。甘さそのものは残しつつ、見える大きさを下げる工夫です。
逆に、フレンチガーリーに寄せたつもりが甘さが見えなくなりすぎて、単なる地味な装いになってしまった場合は、甘さの見える面積を少しだけ増やしてください。カーディガンの前を開ける、袖をまくって袖口のフリルを見せる、といった小さな調整で十分です。
境目にちょうど立っているように感じる装いは、実は多くの人にとって着やすいものです。どちらかに決めなければいけないわけではないので、その日の気分で少しずつ寄せてかまいません。
どちらとも取れるとき② フレンチカジュアルとの境目
フレンチカジュアルとフレンチガーリーは、どちらも力の抜けた服を使う点で似ています。違いは、甘さがあるかどうかです。
フレンチカジュアルは、ボーダーのカットソー、ストレートのデニム、ローファーのような、甘さのない服で、こなれた印象をつくる系統です。フレンチガーリーは、そこに小さな甘さを1つ加えた系統だと考えると、わかりやすくなります。
自分の装いがどちらに寄っているかは、甘さの1か所があるかどうかで見てください。小さな花柄、細いリボン、くすんだ赤の差し色。これらが1つもなければフレンチカジュアル、1つあればフレンチガーリーです。
フレンチカジュアルの装いをフレンチガーリーに寄せたい日は、どこか1か所に甘さを足します。ボーダーのカットソーに小さな花柄のスカートを合わせる、デニムに細いリボンの付いた靴を合わせる、といった具合です。足すのは1か所だけにしてください。2か所以上足すと、普通のガーリーの方向に寄っていきます。
どちらとも取れるとき③ 子どもっぽく見える
フレンチガーリーに寄せたつもりなのに、なんとなく子どもっぽく見えてしまうことがあります。原因は、多くの場合3つのどれかです。
1つめは、色が明るすぎることです。明るいピンクや明るい水色が入っていると、甘さの大きさは小さくても、色の明るさで子どもっぽさが出ます。くすんだ色に替えると、同じ柄でも落ち着きます。
2つめは、丈が短すぎることです。膝より上の丈のスカートやワンピースに小さな柄が入っていると、少女らしさが強く出ます。膝下から、ふくらはぎの真ん中くらいまでの丈にすると、大人の装いになります。
3つめは、素材が薄すぎることです。薄手の綿のワンピースを1枚だけで着ていると、軽さが幼さにつながることがあります。上にカーディガンやジャケットを重ねて、重さを少し足すと落ち着きます。
この3つのうち、どれか1つを直すだけで、子どもっぽさはかなり抑えられます。すべてを一度に直す必要はありません。
どれから直すかに迷ったら、全身写真を撮って、いちばん明るい場所を探してください。子どもっぽさは、たいてい全身の中でいちばん明るく、いちばん彩度の高い場所から来ています。明るいピンクのカーディガンなら色を、膝上で終わる明るい生成りのスカートなら丈を、白い薄手のワンピースなら素材を直します。いちばん明るい場所を1つだけ落ち着かせると、ほかを変えなくても、全身の印象が大人の側に寄ります。
髪型も、子どもっぽさに影響します。高い位置で結んだ髪や、左右に分けて結んだ髪に、小さな花柄の服を合わせると、少女らしさが重なります。髪は低い位置でゆるくまとめるか、下ろして毛先だけ動きをつけると、服の甘さがそのまま大人の装いとして受け止められます。
靴の形でも調整できます。丸いつま先の平たい靴は、この系統によく合う一方で、ストラップが太く、つま先が大きく丸いものは幼い印象に寄ります。つま先が少しだけ細く、ストラップが細いものや、ストラップのないものを選ぶと、同じ平たい靴でも落ち着いて見えます。
年代での調整:柄の色の差と、素材の厚み
フレンチガーリーは、甘さが小さい系統なので、年代を重ねても取り入れやすい系統です。年代で変えるのは、柄の色の差と、素材の厚みの2つです。
柄の色の差は、地の色と柄の色の明るさの差です。20代のうちは、生成りの地に赤い花のような、差のはっきりした柄でも軽やかに着られます。年代を重ねるにつれて、紺の地に深い赤の花、灰の地に白の花のような、差の小さい柄のほうが落ち着いて見えます。差が小さいと、遠くからは無地に近く見えるので、甘さがさらに控えめになります。
素材の厚みは、年代を重ねるほど、少し厚みと張りのあるものに寄せると収まりがよくなります。くたっとした薄手の綿だけでなく、少し厚手のウールや、目の詰まった綿を取り入れると、力の抜けた印象を保ちつつ、きちんと感が出ます。
どの年代でも変わらないのは、甘さを1か所だけにすることです。甘さの数を守っていれば、年代を問わず、フレンチガーリーの方向は崩れません。
秋冬の上着:コートとジャケットには甘さを入れない
秋冬は、上着を着ている時間が長くなります。外にいるあいだ、人から見えるのは上着と足元がほとんどで、中の服は首元と裾から少しのぞくだけです。この季節のフレンチガーリーは、上着の選び方で印象の大半が決まります。
基本は、上着には甘さを入れないことです。丸い大きな襟、ふくらんだ袖、ウエストのリボンのような甘さの入ったコートは、それだけで甘さの1か所を使ってしまいます。中の服にも小さな柄があると、甘さが2か所になり、普通のガーリーに寄ります。上着は、形のシンプルな、甘さのないものを選んでください。
形は、丈が膝前後で、肩が少し落ちたゆるめのものが合わせやすいです。体にぴったり沿うコートより、少し余裕のある形のほうが、この系統の力の抜けた印象とつながります。色は、紺・生成り・灰・ベージュのどれかにすると、中の小さな柄が首元や裾からのぞいたときに引き立ちます。
上着を着ているあいだ、甘さを見せる場所は首元と裾の2つです。首元からは、ブラウスの小さな襟や、カーディガンの小さな柄がのぞきます。裾からは、ワンピースやスカートの小さな柄がのぞきます。どちらか1か所から甘さが見えていれば、上着を着たままでもフレンチガーリーの方向が保てます。両方から見せると、甘さの見える場所が2つになるので、どちらかを無地にしてください。
短めのジャケットを着る日は、中の服が見える面積が広がるので、秋の初めの軽い装いと同じ考え方で組めます。ジャケットは、襟の小さい形か、襟のない形を選ぶと、首元の開きがそのまま生きます。
職場に着ていくときの調整
フレンチガーリーを職場に着ていきたいとき、どこまでなら浮かないかを気にする人は多いと思います。この系統は甘さが小さいので、少しの調整で職場の装いにもなじみます。
まず、甘さの1か所を、服の中でも面積の小さい場所に置いてください。小さな柄のブラウスを着るなら、上にジャケットかカーディガンを重ねて、柄が見える面積を胸元と袖口だけに絞ります。小さな柄のワンピースを着るなら、上に無地のカーディガンを重ねて、柄が見えるのを裾まわりだけにします。
次に、色を紺か灰に寄せてください。くすんだ赤やくすんだピンクは、職場によっては目立つことがあります。紺の地に小さな白い花、灰の地に小さな紺の水玉のような、色の差が小さく、色そのものも落ち着いた柄を選ぶと、遠くからは無地に見え、職場の装いに溶け込みます。
素材は、くたっとしすぎたものより、少し張りのあるものに替えます。洗いざらしの綿は休日向きなので、職場の日は目の詰まった綿や、薄手のウールにしてください。力の抜けた印象は、形のゆるさで残せます。
足元は、平たい靴のままでかまいません。職場で平たい靴が浮く場合は、低めのヒールの、甲が浅く開いた靴にすると、フレンチガーリーの軽さを保ちつつ、きちんと見えます。
最後に、職場で甘さを見せたくない日は、甘さを小物に移してください。服はすべて無地にして、小さな花の刺繍のハンカチや、細いリボンのヘアアクセサリーを1つだけ持つ。自分にだけわかる甘さでも、この系統の気分は十分に楽しめます。
秋冬のフレンチガーリーを、手持ちで組む4つの型
秋冬に、手持ちの服でフレンチガーリーを組むときの型を4つ書きます。
1つめは、小さな花柄のワンピースに、紺のカーディガンを羽織り、平たい靴と濃い色のタイツを合わせる型です。カーディガンの前は開けて、ワンピースの柄を縦に見せます。タイツはカーディガンと同じ紺か、ワンピースの地の色に寄せてください。
2つめは、生成りの薄手のタートルに、小さなチェックのスカート、紺のコートを合わせる型です。甘さはスカートの小さな柄の1か所だけで、ほかは無地でまとめます。
3つめは、くすんだ赤の薄手のニットに、ストレートのデニム、ローファーを合わせる型です。甘さはニットの色だけで、形には甘さを入れません。フレンチカジュアルに近い、甘さのいちばん控えめな型です。
4つめは、灰の無地のワンピースに、細いリボンの付いた靴と、生成りのカーディガンを合わせる型です。服には甘さを入れず、靴のリボンだけで甘さを置きます。手持ちに柄物がない日に向いています。
ガーリーなワンピースを秋冬に重ね着で着こなす方法はガーリーワンピース|秋冬は重ねる1枚と足元で甘さを普段着に寄せるにまとめています。
足元・髪・小物:最後に甘さを足すか引くか
服を組み終えたら、最後に足元・髪・小物で、甘さを足すか引くかを決めます。
服にすでに甘さが1か所あるなら、足元・髪・小物は甘さのないものにしてください。平たい無地の靴、まとめただけの髪、無地のバッグ。甘さを服の1か所に集めておくと、全身がすっきり見えます。
服に甘さが1つもないなら、足元・髪・小物のどれか1か所に甘さを置きます。細いリボンのヘアアクセサリー、小さな花の刺繍の靴下、細いストラップの付いた靴。どれか1つで十分です。
髪は、きっちりまとめすぎず、少しほつれを残すくらいが、この系統の力の抜けた印象に合います。毛先を少し外に流す、後ろでゆるく1つにまとめる、といった程度で十分です。
小物の色は、全身の3色のどれかに合わせてください。4つめの色を小物で入れると、色の数が増えて、甘さが散らばって見えます。
小物の甘さを選ぶときは、服と同じく大きさを見てください。リボンなら幅が指1本ぶんくらいまで、ヘアアクセサリーなら髪の中に半分隠れるくらいの大きさが、この系統の控えめな甘さに合います。大きなリボンのバレッタや、目立つ位置の大きな花のコサージュは、小物であっても甘さが遠くから見えるので、普通のガーリーに寄ります。バッグは、くたっとした布のトートか、小さめの革のショルダーが合わせやすく、金具の目立つものや、光沢の強いものは避けたほうがまとまります。小物を選び終えたら、もう一度全身を見て、甘さの見える場所が1か所に収まっているかだけ確かめてください。
フレンチガーリーは、甘さを我慢する系統ではありません。好きな甘さを、いまの自分に合う大きさに置き直す系統です。手持ちの服の中から、小さな甘さを1つ見つけるところから始めてみてください。
よくある問い
- Q. フレンチガーリーと普通のガーリーは、何が違いますか
- 甘さの量より、甘さの大きさが違います。ガーリーはフリルやリボンを大きく、目に入る位置に置いて少女らしさを出します。フレンチガーリーは、小さな柄や細いリボンのように、近づいて初めてわかる大きさの甘さを1つだけ置き、残りは力の抜けた服で受けます。遠くから見て甘さがすぐわかるならガーリー、近くで見て気づくならフレンチガーリーと考えてください。
- Q. 手持ちの服だけでフレンチガーリーに寄せられますか
- 寄せられます。小さな柄のブラウスかワンピースが1枚あれば、それに紺か生成りのカーディガンを羽織り、平たい靴を合わせるだけで方向が出ます。柄物が1枚もない場合は、細いリボンの付いた靴やヘアアクセサリーで甘さを1つ足し、服は無地のニットとスカートで受けてください。
- Q. フレンチガーリーは、年齢を重ねても着られますか
- 着られます。むしろ甘さが小さい系統なので、年代を重ねても取り入れやすい系統です。年代で変えるのは、柄の色の濃さと素材の質です。柄は地の色と柄の色の差が小さいものを選び、素材は少し厚みと張りのあるものにすると、落ち着いた印象で着られます。
- Q. 秋冬のフレンチガーリーで、コートは何を合わせればいいですか
- 丈が膝前後で、形のシンプルなコートが合わせやすいです。色は紺・生成り・灰・ベージュのどれかにすると、中の小さな柄が引き立ちます。コート自体に甘さを入れると全体の甘さが増えすぎるので、コートは甘さのない形を選び、中の服か小物に甘さを1つ置いてください。
— メグラシ編集部





