韓国旅行の服装 冬|氷点下の外と暖房の店内を、脱ぐ順で組む

**冬の韓国旅行の旅程表を開いて、外を歩く区間に印をつけてみてください。**一度に外を歩くのは、いちばん長い区間で何分ですか。そして、一日に何回、店や駅の中に入りますか。
冬の韓国の服装は、その2つの数字で決まります。外の寒さだけを見て決めると、たいてい着込みすぎます。首都の真冬は、朝の最低気温が氷点下5度から10度、日中でも0度前後の日が多く、東京の真冬よりはっきり寒い場所です。けれど、店の中や地下鉄の車内は、暖房が強く効いていて、半袖でも過ごせるほど暖かいことがあります。
外は氷点下、中は汗ばむほど暖かい。この差を一日に何度も行き来するのが、冬の韓国の旅です。外に合わせて肌着を何枚も重ねると、中で脱げずに汗をかき、外に出た瞬間にその汗が冷えます。旅行から帰った人の「寒かった」の半分は、実はこの汗の冷えです。
だから冬の韓国の服装は、何枚着るかより、どの順番で脱げるかで組みます。この記事では、旅程の数字から、重ねる枚数と脱ぐ順番を決める方法を書きます。韓国旅行の服装を月ごとに見る記事は韓国旅行の服装は、日本との気温差と屋内の温度で決まるに、秋の入り口の装いは韓国旅行の服装 10月にまとめているので、ここでは真冬に絞ります。
結論:外の寒さは外側と小物で受け、肌着は厚くしない
先に答えを書きます。冬の韓国の服装は、内側から順に次の4層で考えます。
| 層 | 役割 | 決める物差し |
|---|---|---|
| 肌着 | 汗を吸って乾かす | 普段の冬と同じか少し厚い程度。中で暑くならないこと |
| 中の1枚 | 屋内で人前に出る服 | 脱いだ上着の下で、そのまま食事や買い物ができるか |
| 外側の上着 | 外の寒さと風を止める | 外を一度に歩く分数と、片手で前を開けられるか |
| 小物 | 首・手・足首・頭の冷えを止める | 外したらバッグに収まるか |
**外の寒さを受けるのは、外側の上着と小物です。**肌着と中の1枚は、屋内の暖かさに合わせます。
この分け方にすると、店に入ったら上着の前を開けて小物を外すだけで、屋内の暖かさに合わせられます。外に出るときはその逆です。肌着を厚くして外の寒さを受けようとすると、屋内で脱げない層が暑くなり、汗をかきます。
冬の韓国の寒さは、東京とどう違うか
装いを決める前に、寒さの性質を知っておくと判断が楽になります。
気温の目安
首都の真冬、とくに年の暮れから2月にかけては、日中の最高気温が0度から3度前後、朝の最低気温が氷点下5度から10度前後になる日が多くなります。東京の同じ時期と比べると、6度から8度ほど低いと考えてください。
寒波が来ると、朝の最低気温が氷点下15度を下回る日もあります。その日は、日中でも氷点下のままです。旅行の日程が決まったら、出発の1週間前から現地の予報を見て、寒波の予報が出ていないかを確かめておきます。
南の港町は、首都より数度暖かく、日中は5度から8度前後まで上がる日もあります。それでも東京の真冬より少し寒く、海からの風が強い日は体感がさらに下がります。港町の秋の装いは韓国・釜山旅行の服装 秋に書いています。
風と乾燥
気温の数字以上に体にこたえるのが、北西から吹く冷たい風です。風が秒速5メートルあると、体感は気温より5度前後低くなります。氷点下5度の朝に風が吹けば、体感は氷点下10度近くになります。
空気も、東京の冬よりさらに乾いています。乾いた冷たい風は、顔や手の皮膚から熱と水分を奪います。肌が出ている場所をできるだけ少なくすることが、寒さ対策の中心になります。
屋内の暖かさ
そして、屋内の暖かさです。韓国の建物は床から暖める暖房が広く使われていて、店や宿の中は24度から26度くらいまで暖かくなることがあります。地下鉄の駅や車内も暖房が効いていて、上着を着たままでは汗ばみます。
外との差は、30度を超えることもあります。この差を一日に何度も行き来する前提で、装いを組み立てます。
自分の旅程で2つの数字を数える
ここからが、この記事でいちばん大事なところです。旅程表を見ながら、2つの数字を出してください。
外を一度に歩く、いちばん長い分数
一日の予定の中で、外を続けて歩く区間を探します。駅から宿まで、宿から店まで、店から店まで、市場や通りを歩いて回る時間など。そのうち、いちばん長いものが何分かを見ます。
この数字で、外側の上着の厚さが決まります。
- 5分以内:厚手のウールのコートで足りる
- 5〜15分:腰より長い中綿の上着か、ウールのコートに厚手の中の1枚
- 15分を超える:腿より長い中綿の上着と、首・手・頭の小物すべて
外を歩く時間が長いほど、外側の上着は長く、厚くします。逆に、移動の多くを地下鉄やタクシーで済ませ、外を歩くのは駅から店までの数分だけ、という旅なら、外側の上着はそれほど厚くなくて構いません。
一日に屋内に入る回数
次に、一日に何回、店や駅や施設の中に入るかを数えます。買い物中心の旅なら、10回を超えることも珍しくありません。
この数字で、外側の上着の「脱ぎやすさ」の重みが決まります。屋内に入る回数が多いほど、脱いだり着たりの回数が増えるので、前を片手で開けられる上着、軽くて腕に掛けても負担にならない上着が向きます。回数が少ないなら、脱ぎやすさより暖かさを優先してかまいません。
2つの数字の組み合わせ
2つの数字を組み合わせると、旅の型がだいたい4つに分かれます。
外を歩く時間が短く、屋内に入る回数が多い旅は、買い物や食べ歩き中心の旅です。上着は軽さと脱ぎやすさを優先し、中の1枚をしっかりさせます。
外を歩く時間が長く、屋内に入る回数が少ない旅は、街歩きや景色を見る旅です。上着は暖かさを優先し、小物もすべてそろえます。
外を歩く時間が長く、屋内に入る回数も多い旅は、いちばん調整が難しい旅です。暖かくて、しかも片手で前を開けられる上着を選び、小物の付け外しで細かく調整します。
外を歩く時間が短く、屋内に入る回数も少ない旅は、宿でゆっくり過ごす旅です。普段の東京の真冬より一段暖かくする程度で足ります。
外側の上着:長さと、前の開け閉め
外側の上着は、2つのことを見て選びます。
長さ
外を歩く分数が長いほど、上着は長くします。腰までの上着は、腰から下に風が当たり、冷えた風が背中から入り込みます。腿まで、できれば膝の上までの長さがあると、腰と腿の上のほうが覆われ、体の芯が冷えにくくなります。
ただし、膝より下まであるロング丈は、地下鉄の階段や、混んだ車内で扱いにくくなります。床に座る食事の店でも、脱いだあとの置き場所に困ります。旅の上着は、腿の真ん中から膝の上くらいの丈が、暖かさと扱いやすさの釣り合いがとれた長さです。
前の開け閉め
店に入ったら、まず上着の前を開けます。このとき、片手で開けられるかどうかが大事です。もう片方の手には、バッグや買い物袋、スマートフォンを持っていることが多いからです。
ファスナーなら、片手で引き下げられるかを確かめてください。ファスナーの持ち手が小さいと、手袋をしたままでは引けません。ボタンが多い上着は、片手で全部を外すのに時間がかかります。前の留め具が少なく、片手で開けられる上着を選ぶと、店に入ってから30秒で暑さを逃がせます。
店に入って30秒で前を開けられるかを、出発前に家で試してください。手袋をしたまま、バッグを片手に持った状態で、上着の前を開けてみます。30秒以上かかるなら、その上着は旅には向きません。
脱いだあとの持ち方
店の中で上着を脱いだあと、どう持つかも考えておきます。厚い中綿の上着は、腕に掛けるとかさばり、買い物の邪魔になります。
脱いだあとに小さくまとめられる上着や、軽くて腕に掛けても負担にならない上着は、屋内に入る回数が多い旅に向いています。脱がずに前を開けるだけで暑さを逃がせる上着なら、脱いで持つ手間そのものがなくなります。
中綿の上着か、ウールのコートか
外側の上着を、中綿の入ったものにするか、ウールのコートにするかで迷う人は多いでしょう。決め方は、外を一度に歩く分数と、風の強さです。
中綿の上着は、同じ厚さならウールのコートより暖かく、風も通しにくいのが利点です。外を一度に15分以上歩く日が多い旅や、寒波の予報が出ている旅なら、中綿の上着を選んでください。
ウールのコートは、中綿の上着より重く、風の強い日は布の目から冷たい風が入ります。そのかわり、屋内で前を開けたときの見た目がきちんとしていて、食事の店でも浮きません。外を歩く時間が短く、屋内で過ごす時間が長い旅なら、ウールのコートでも足ります。その場合は、中の1枚を厚手にして、首の小物を必ず着けてください。
中に着る1枚:脱いでもそのまま人前にいられるもの
外側の上着を脱いだとき、見えるのは中に着た1枚です。冬の韓国の旅では、屋内で過ごす時間が長いので、この1枚が旅の写真に写る服になります。
中の1枚は、それだけで食事や買い物ができるものを選んでください。厚手のニットや、しっかりした生地のシャツ、首の詰まったカットソーなどです。
厚さは、屋内の暖かさに合わせます。24度から26度の店の中で、それ1枚と肌着だけで汗をかかない厚さです。分厚すぎるニットは、屋内で暑くなっても脱げません。手持ちのニットを家の暖房の効いた部屋で着てみて、30分過ごしても汗をかかないかを確かめておきます。
前開きの1枚を足すか
中の1枚の上に、前開きのカーディガンなどを足す人もいます。これは、屋内に入る回数が多い旅には向きますが、外側の上着と合わせて3枚を脱いだり着たりするのは手間がかかります。
前開きの1枚を足すのは、外を歩く時間が長く、外側の上着だけでは寒い日に限ってください。屋内ではそれも脱ぎ、中の1枚だけで過ごせるようにしておきます。
色と形
中の1枚は、旅の写真にいちばん写る服です。冬の韓国の街は、空も建物も灰色がちで、雪が積もると白が加わります。その中で写真に写ったとき、顔まわりが沈まないように、中の1枚には明るさのある色か、はっきりした色を一つ置くと映えます。
形は、首の詰まったものが向いています。首元が開いた形は、外で上着の前を少し開けたときに首から冷たい風が入ります。首の詰まった1枚なら、外で前を開けても首が守られ、屋内ではそのまま1枚で整って見えます。
肌着の厚さ:屋内で汗をかかない厚さ
肌着は、普段の東京の冬と同じか、少し厚い程度にとどめます。
外が氷点下だからといって、厚い肌着を2枚重ねると、屋内で脱げない層が2枚になります。地下鉄の暖かい車内で汗をかき、そのまま外に出ると、汗で濡れた肌着が冷たい風で冷え、体全体が冷えます。
肌着の素材は、汗を吸ってすぐに乾くものを選んでください。綿だけの肌着は、汗を吸うと乾きにくく、冷えの原因になります。ウールの混ざったものや、汗を外に逃がす化学繊維のものが向いています。
外を歩く時間が長い日だけ、肌着を少し厚いものに替えます。それでも、2枚重ねるより、少し厚い1枚のほうが、屋内での暑さを抑えられます。
背中と腰に1枚足すか
肌着を厚くしないかわりに、外を長く歩く日だけ、背中と腰を覆う薄手の1枚を足す方法もあります。腰まわりは、上着の裾から入る風で冷えやすい場所です。
この1枚は、屋内で暑くなったときに、化粧室などで外せるものにしてください。肌着の上に重ねる薄手の腹巻きのようなものや、腰まで丈のある薄いインナーなら、外してもかばんに収まります。
下半身:風が入る足首と膝の裏
上半身は外側の上着で守れますが、下半身は上着の裾から下が風にさらされます。冬の韓国で冷えやすいのは、足首と膝の裏です。
パンツの日
パンツの日は、パンツの下に薄手のタイツか、足首まである薄い肌着を1枚はきます。パンツの丈は、くるぶしが隠れる長さにしてください。足首が出る短い丈は、氷点下の風が直接当たり、そこから体が冷えます。
パンツの生地は、風を通しにくい、目の詰まったものが向いています。薄手の柔らかい生地は、風が布を通り抜けます。厚手のウールや、裏地のついたパンツなら、それだけで足の冷えがずいぶん違います。
スカートの日
スカートの日は、厚手のタイツに加えて、膝下まで覆う丈を選んでください。膝上の丈だと、膝の裏に風が当たります。膝の裏が冷えると、足全体が冷えます。
筒のあるブーツと合わせ、スカートの裾とブーツの筒の上の端が重なるようにすると、脚に風が当たる場所がなくなります。
靴:凍った道と、長く歩く日
冬の韓国では、雪や凍った道に出会うこともあります。とくに朝の早い時間や、日陰の道は凍っていることがあります。
靴は、底に溝のあるものを選んでください。溝の深さが3ミリ以上あると、凍った道でも滑りにくくなります。底が平らな革靴や、布のスニーカーは避けます。
甲の上まで覆い、足首まで筒のある靴なら、足首の冷えも防げます。旅では一日に1万歩以上歩くことも多いので、歩き慣れた靴を選ぶのが前提です。新しく買ったブーツは、出発前に何度か履いて、足に馴染ませておいてください。
靴下は、足の指が動かせる余裕のある厚さにします。厚すぎて靴の中で指が動かなくなると、かえって冷えます。凍った道を歩く日や雪の日の靴の選び方は、金沢旅行の服装 冬にも書いています。
雪の日
首都では、冬のあいだに何度か雪が降ります。雪が積もった日は、溝のある靴に加えて、靴の中に雪が入らない高さのあるものを選んでください。くるぶしより上まで筒のある靴なら、数センチの雪なら中に入りません。
雪の日は、パンツの裾が濡れやすくなります。裾をブーツの中に入れるか、くるぶしの上で止まる丈にすると、裾が雪を吸い上げません。濡れた裾は、氷点下の風に当たると冷たく固くなります。
首・頭・手:小物で温度を調整する
外の寒さを受けるのは、外側の上着と小物です。小物は、屋内ですぐに外せて、外ではすぐに着けられるので、温度の調整にいちばん向いています。
首
首を温めると、体全体の冷えが違います。マフラーか、首を覆う筒状のものを用意してください。屋内に入ったら外し、バッグに入れます。バッグに収まる厚さかどうかも、選ぶときの目安になります。
頭と耳
外を一度に15分以上歩く日は、耳まで覆う帽子があると安心です。氷点下の風が耳に当たると、痛いほど冷えます。耳当てだけでも効果があります。屋内では外して、バッグにしまいます。
手
手袋は、指先が分かれていて、スマートフォンを扱える薄めのものと、外を長く歩く日のための厚めのものの2種類があると便利です。旅では地図や写真でスマートフォンを使う回数が多いので、毎回手袋を外すと手が冷えます。
地下鉄と地下の通路で過ごす時間
冬の韓国の旅では、地下鉄と、駅につながる地下の通路で過ごす時間が意外に長くなります。外が寒い日は、地上を歩くより、地下の通路を通って移動する人が増えるからです。
地下は、外より10度以上暖かく、混んでいる時間帯はさらに暖かく感じます。地下に降りたら、まず上着の前を開け、首の小物を外してください。乗り換えで長い通路を歩くと、それだけで汗をかきます。
地下鉄の車内は、座席の下から暖める暖房が効いていることが多く、座ると足元から温まります。座る時間が10分を超えるなら、上着を脱いで膝の上に置くと、汗をかかずに済みます。
地上に出る前には、階段の手前で上着の前を閉め、小物を着け直します。地上に出た瞬間の冷たい風に、汗ばんだ体のまま当たらないためです。地下に降りたら開ける、地上に出る前に閉める、と決めておくと、一日に何度乗り降りしても体が冷えにくくなります。
地下の通路には店が並んでいることも多く、買い物をしながら歩くと、思っていたより長く地下にいることになります。地下で過ごす時間が長い日は、中の1枚を少し薄めにしておくと楽です。
乾燥と静電気
冬の韓国は空気が乾いているので、服を脱いだり着たりするたびに、静電気が起きやすくなります。とくに、化学繊維の上着とウールのニットを重ねると、上着を脱ぐときにパチッと痛むことがあります。
静電気を減らすには、重ねる素材の組み合わせを考えます。ウールのニットの上には、ウールや綿の多い上着を重ねると、静電気が起きにくくなります。化学繊維の上着を着るなら、中の1枚を綿の多いものにします。
首の小物も、肌に直接触れる素材です。乾いた空気の中で、化学繊維のマフラーを首に巻くと、外すたびに髪が広がることがあります。首に触れるものは、ウールや綿の多いものを選ぶと、屋内で外したときの髪の乱れも少なくなります。
外で長く過ごす日:市場や屋台、景色を見る日
冬の韓国の旅では、外の市場や屋台で食べたり、景色を見たりして、外で長く過ごす日もあります。この日は、ここまでの基本より一段暖かくします。
外側の上着は、腿より長い中綿の上着にします。肌着は少し厚いものに替え、下半身はタイツとパンツを重ねます。首・頭・手の小物はすべて着けます。
外で長く立っている時間がある日は、足元から冷えます。靴の中に入れる薄い中敷きを1枚足すだけでも、地面からの冷えが和らぎます。
朝の早い時間に出かける日
朝の早い時間は、一日でいちばん冷える時間です。日の出前後に出かける日は、最低気温の予報をそのまま体で受けることになります。氷点下10度の朝なら、外に出た瞬間に顔が痛むほど冷えます。
この日は、宿を出る前に、小物をすべて着けてから外に出てください。外に出てから着けようとすると、手袋をしていない手がすぐにかじかみます。上着の前は首元まで閉め、マフラーで顔の下半分まで覆うと、冷たい空気を直接吸い込まずに済みます。
日が高くなって気温が上がってきたら、帽子から外していきます。外す順番は、頭、首、手の順です。手袋は最後まで残しておくと、外を歩くあいだの手の冷えを防げます。昼には、朝の装いのまま前を開けるだけで調整できるようになります。朝と昼の装いを別々に考えず、朝の装いから外していく、と考えると荷物が増えません。
床に座る食事、床の暖かい店
韓国では、床に座って食事をする店もあります。床が暖かく、座っていると下からじんわり温まります。
この日は、座りやすい服を選びます。体にぴったり沿う細いパンツや、丈の短いタイトなスカートは、床に座るときに窮屈です。ゆとりのあるパンツか、膝下まであって広がりのあるスカートが向いています。
床に座ると、上着の置き場所にも困ります。脱いだ上着を小さくまとめられると便利です。床が暖かいので、中の1枚が厚すぎると、座っているうちに汗をかきます。床に座る店に行く日は、中の1枚を少し薄めにしておきます。
どちらとも取れる場合の決め方
ここからが、ここまでの基本だけでは答えが出ない人のための章です。冬の韓国旅行の相談で、いちばん多いのがこの章の内容です。
首都と港町の両方に行く旅
旅程に首都と南の港町の両方が入っている場合は、寒いほうに合わせて上着を選びます。首都に合わせた上着を港町で着ると、日中に少し暑く感じることがありますが、前を開ければ調整できます。逆に港町に合わせた上着で首都に行くと、寒くても足せるものがありません。
港町では、上着の前を開けて、首の小物を外す時間が長くなります。中の1枚が人に見られる時間も長くなるので、中の1枚はきちんと見えるものを選んでおきます。
暖冬の予報と寒波の予報で迷う旅
出発の1週間前に見た予報が、暖かめの日と寒波の日が混ざっている場合は、上着は寒波の日に合わせ、肌着と中の1枚は暖かめの日に合わせます。
寒波の日は、上着と小物で寒さを受けます。暖かめの日は、上着の前を開け、小物を外して調整します。肌着と中の1枚を寒波に合わせて厚くすると、暖かめの日に屋内で脱げずに暑くなります。上着は寒いほう、内側は暖かいほう、と分けて考えると迷いません。
2泊3日の短い旅と、1週間の長い旅
短い旅では、荷物を減らしたいので、上着は1着にします。外を歩く分数が長い日に合わせた上着を1着選び、ほかの日は前を開けて調整します。
長い旅では、天気の変化に出会う回数が増えます。上着は1着でも、中の1枚を厚手と薄手の2種類持っていくと、日によって入れ替えられます。肌着は泊数分を持っていくより、乾きやすい素材を選んで、宿で洗って回すほうが荷物が減ります。
寒がりの人と、暑がりの人
寒がりの人は、上着を一段長く、厚くし、小物をすべて着けます。ただし、肌着は厚くしないでください。寒がりの人ほど、屋内で汗をかいて冷える悪循環に入りやすいからです。寒がりの人の厚みの決め方は冬コーデ 寒がりも参考になります。
暑がりの人は、上着は外を歩く分数に合わせて選び、中の1枚を薄めにします。屋内でいちばん困るのは暑がりの人なので、中の1枚と肌着だけで24度の部屋にいられる厚さを優先してください。
夜の外出がある日
夜は、日中より気温がさらに下がります。日中に0度だった日も、夜は氷点下5度を下回ることがあります。
夜に外を歩く予定がある日は、朝の時点で夜の装いに合わせておきます。宿に戻って着替える時間がない場合は、小物を1つ多めにバッグに入れておくと、夜になって寒くなったときに足せます。
子どもや年配の家族と一緒の旅
子どもや年配の家族と一緒の旅では、自分より相手の寒さに合わせて予定が変わることがあります。外で待つ時間が増えたり、予定より長く外を歩いたりすることもあります。
自分の上着は、旅程の数字より一段暖かいものにしておくと、相手に合わせて外にいる時間が延びても困りません。小物は1つ多めに持っていき、相手が寒そうなときに貸せるようにしておきます。
子どもは大人より屋内で汗をかきやすく、外で冷えやすいので、子どもの上着も同じく、前を片手で開けられるものを選んでください。店に入るたびに大人が開けてあげられると、汗の冷えを防げます。
旅程が決まっていない、気ままな旅
行き先を決めずに、その日の気分で歩く旅もあるでしょう。この場合は、外を歩く分数が読めないので、いちばん長くなりそうな日に合わせて上着を選びます。
そのうえで、屋内に入る回数は多くなる前提で、前を片手で開けられる上着にします。気ままな旅ほど、ふと入った店で長く過ごしたり、予定外に外を歩き続けたりします。どちらにも対応できるよう、上着は暖かく、内側は薄めに、小物は全部かばんに入れておく、という組み方がいちばん外れにくい組み方です。
荷物:泊数と、着る枚数
最後に、何を何枚持っていくかです。
外側の上着は、着ていく1着で足ります。2着持っていくと、荷物がかさばります。
中の1枚は、泊数の半分くらいを目安にします。3泊4日なら2枚、1週間なら3〜4枚です。写真に写る服なので、色や形を少し変えておくと、旅の写真が同じ服ばかりになりません。
肌着は、乾きやすい素材を選べば、泊数より少なくても回せます。韓国の宿は暖房で空気が乾いているので、夜に洗って干しておけば、朝には乾いていることが多くあります。
小物は、マフラー、手袋、帽子か耳当てをそれぞれ1つずつ。手袋だけは、スマートフォン用の薄めのものと厚めのものの2つあると便利です。
帰りの荷物の余白
韓国の旅では、帰りに荷物が増えることが多くあります。行きのかばんに余白がないと、帰りに上着や小物をしまう場所がなくなります。
行きの時点で、かばんの3分の1くらいを空けておいてください。帰りに暖かい日があって上着を脱いだときや、増えた荷物を入れるときに、その余白が役立ちます。かさばる中綿の上着は、帰りも着て帰る前提にしておくと、かばんの中の場所を取りません。
機内と空港で
最後に、行き帰りの移動についてです。
日本の空港を出るときは、東京の真冬の装いで構いません。機内は暖かいので、上着は脱いで、中の1枚で過ごします。
到着した空港の中も暖かいですが、外に出た瞬間に氷点下の空気に包まれます。到着ロビーで、外に出る前に上着の前を閉め、小物を着けてください。到着した時刻が夜なら、さらに冷えています。
帰りの日は、荷物が増えていることが多いので、上着を着たまま移動します。空港の中で暑くなったら、前を開けて調整します。日本に着いたら、東京の冬は韓国より暖かく感じるので、小物を外して調整します。
外と中の差を行き来する、という冬の韓国の旅の基本は、行き帰りの移動でも同じです。脱ぐ順番を決めておけば、どこにいても慌てずに調整できます。
関連する記事
よくある問い
- Q. 冬の韓国はどれくらい寒いですか
- 首都の真冬は、日中の最高気温が0度から3度前後、朝の最低気温が氷点下5度から10度前後になる日が多く、東京より6〜8度ほど低いと考えてください。寒波が来ると氷点下15度を下回る日もあります。南の港町は首都より数度暖かく、日中は5度から8度前後まで上がる日もあります。
- Q. ダウンジャケットは必要ですか
- 外を一度に15分以上歩く予定が多いなら、中綿の入った腰より長い上着があると安心です。外を歩くのが一度に5分程度で、移動の多くを地下鉄やタクシーで済ませる旅なら、厚手のウールのコートでも足ります。どちらの場合も、前を片手で開けられるかを確かめてください。
- Q. 厚手の肌着を重ねたほうがいいですか
- 肌着は普段の冬と同じか、少し厚い程度にとどめてください。韓国の屋内は暖房が強く、地下鉄の車内や店の中では汗ばむほど暖かくなります。肌着を厚くすると、中で脱げない場所が暑くなります。外の寒さは、外側の上着と、首・手・足首の小物で受けるほうが調整しやすくなります。
- Q. スカートで行っても大丈夫ですか
- 大丈夫ですが、外を歩く分数が長い日は、厚手のタイツに加えて、膝下まで覆う丈か、筒のあるブーツを合わせてください。足首と膝の後ろに風が当たると、体全体が冷えます。床に座る食事の予定がある日は、座りやすい丈と広がりのあるものを選びます。
— メグラシ編集部





