クローゼット片付け|途中で止まらない、1段15分の区切り方と戻す基準

**いま、あなたのクローゼットの床やベッドの上に、出したまま戻していない服はありますか。**あるなら、それは片付けが途中で止まったあとの姿です。
片付けが途中で止まるのは、あなたに根気がないからではありません。最初に全部出したせいで、戻す場所が先に消えてしまったからです。片付けは、全部を一度にやるものではなく、小さく区切って、1つずつ終わらせるものです。この記事では、その区切り方を「1段15分」で決めます。
揃った見た目を保つための直し方はクローゼット収納 おしゃれ|揃えた見た目が2週間で崩れる時の直し方に、コートやズボンの掛け方はコートの収納|厚みと肩幅で、掛ける場所とハンガーを決めるとクローゼットのズボン収納|折り目と生地で、掛けるか畳むか決めるに分けてあります。ここで扱うのは、片付けを始めてから終えるまでの区切り方と、戻すかどうかの基準だけです。
結論:片付けは「1段=15分」で区切り、その段を終えてから次を開ける
先に手順の全体を置きます。
- クローゼットを、手を広げた幅か扉1枚ぶんで「段」に分ける
- 1段にかける時間は15分。出す3分・分ける7分・戻す5分
- 分ける箱は3つだけ。戻す・保留・出ていく
- 戻すかどうかは、半年で着たか・掛けたときに指2本の間隔があるか・扉を開けて正面から見えるかの3つで決める
- 15分たったら、その段の途中でも戻す作業に入る。次の段は開けない
1日にやるのは、多くて3段まで。クローゼット全体が6段なら、2日か3日で終わります。1日1段なら1週間です。どちらでもかまいません。大事なのは、どの日に終えても、終わった段はきれいなまま残っていることです。
なぜ途中で止まるのか:床に全部出すと、戻す場所が先に消える
片付けのやり方としてよく聞くのは、「まず全部出して、持っている量を知る」という方法です。これは、最後までやり切れる時間と体力があれば、とても効きます。でも、実際の暮らしの中では、多くの人がここでつまずきます。
全部出した瞬間に、次の3つが同時に起きるからです。
- クローゼットの中がからっぽになり、どこに何を戻すかの手がかりが消える
- 床やベッドの上が服で埋まり、そこで生活できなくなる
- 量の多さに気持ちが押されて、分ける作業の速さが落ちる
この状態で夕食の時間が来たり、疲れが出てきたりすると、床の服をとりあえずクローゼットに押し込んで終わることになります。押し込んだあとのクローゼットは、片付ける前より乱れています。そして「片付けは疲れるもの」という記憶が残り、次に始めるまでの間が長くなります。
1段ずつにすると、このどれも起きません。出すのは1段ぶんだけなので、床が埋まるほどの量にはなりません。戻す場所は、いま出した段そのものなので、手がかりも消えません。15分で区切るので、疲れる前に終わります。
1段の決め方:手を広げた幅と、扉1枚ぶん
「段」と呼んでいますが、棚板1枚という意味ではありません。1回の片付けで扱う範囲のことです。
決め方は、クローゼットの形で2通りあります。
掛けるパイプが中心のクローゼットなら、両手を左右に広げた幅を1段にします。多くの人で、だいたい150cm前後です。広げた手の内側に収まる服が、1段ぶんです。パイプの長さが180cmなら、手を広げた幅1段と、残りの30cmを次の段と合わせる、という分け方になります。
扉が何枚かある押し入れ型や、棚が中心のクローゼットなら、扉1枚ぶんを1段にします。扉1枚を開けて見える範囲が、1回の片付けの範囲です。上下に棚が何枚あっても、扉1枚の中は1段と数えます。ただし、天袋や床下の引き出しのように、手が届きにくい場所は別の段にしてください。
| クローゼットの形 | 1段の範囲 | 目安の量 |
|---|---|---|
| 掛けるパイプが中心 | 両手を広げた幅(約150cm) | ハンガー25〜35本 |
| 扉付きの棚・押し入れ | 扉1枚を開けて見える範囲 | たたんだ服30〜40枚 |
| 引き出しの収納 | 引き出し2段 | たたんだ服20〜30枚 |
量が目安より明らかに多い段は、2つに分けてください。ハンガーが50本掛かっている150cmは、それだけで詰まりすぎています。分けて扱わないと、15分では終わりません。
迷いやすいのは、パイプの下に引き出しや箱が置いてあるクローゼットです。この場合、パイプに掛けた服と、その下の引き出しは別の段にしてください。上下を同じ段にすると、掛ける服とたたむ服を同時に扱うことになり、戻す場所の判断が2種類になって時間がかかります。上のパイプを先に、下の引き出しを後に、と分けると、それぞれの15分の中でやることが1種類になります。
天袋や、脚立がないと届かない高い棚も、別の段として扱います。高い場所の出し入れは、それだけで体力を使い、腕も疲れます。ここを最初にやると、そのあとの段で疲れが出てしまうので、番号は最後のほうに振っておいてください。
段に分けたら、端から順番に番号を振っておきます。紙に書いてもいいし、扉に付箋を貼ってもかまいません。今日はどの段をやって、次はどの段か、が一目で分かるようにしておくと、間が空いても再開しやすくなります。
15分の中身:出す3分・分ける7分・戻す5分
1段にかける15分は、3つの作業に分けます。
出す(3分) その段の服を、全部ベッドの上か、床に広げたシーツの上に出します。ハンガーは掛けたまま、たたんだ服はたたんだまま出してかまいません。この時点で、何も判断しないでください。手に取ったときに「これは」と考え始めると、3分では終わりません。
分ける(7分) 出した服を1着ずつ手に取って、3つの箱のどれかに入れます。1着にかける時間は10秒前後が目安です。30着なら5分、残り2分は迷った服をもう一度見る時間です。10秒で決められない服は、迷わず保留の箱へ入れてください。
戻す(5分) 戻す箱の服を、空いた段に戻します。このとき、よく着る服を正面の目と胸のあいだの高さに置き、あまり着ない服を端や上下に置きます。保留の箱と出ていく箱は、そのクローゼットの外に移します。
**タイマーを使ってください。**台所のタイマーでも、携帯のタイマーでもかまいません。15分という区切りは、気持ちで守るよりも、音で知らせてもらうほうがずっと守りやすいからです。
なぜ15分なのか、とよく聞かれます。理由は2つあります。1つ目は、15分なら家事や用事の合間にほぼ毎日とれる長さだからです。夕食の片付けのあと、洗濯機が回っている間、出かける前。30分になると「今日は時間がない」と思う日が増えて、始める日そのものが減ってしまいます。2つ目は、15分なら、分ける判断の速さが落ちる前に終わるからです。1着10秒の判断を続けられるのは、多くの人で20分前後までです。15分はその手前で止まる長さです。
出す3分のときには、その段の棚板やパイプを、さっと拭いておくのもおすすめです。からになった段を見るのは、片付けの中でもこの瞬間だけなので、ほこりを取るならここです。乾いた布で一拭きするだけで十分で、時間は3分の中に収まります。
15分で終わらなかったときは、残った服を全部、保留の箱に入れて、戻す作業に移ります。**次の段を開けて続きをやる、ということはしません。**段の途中で次を開けると、2段ぶんの服が同時に外に出て、全部出したときと同じ状態に近づいていきます。
分ける箱は3つだけ(戻す・保留・出ていく)
箱は3つしか作りません。
- 戻す:その段に戻す服
- 保留:いま決められない服
- 出ていく:手放す服(譲る、売る、資源に出すなど、出し方は後で決める)
「洗ってから戻す」「直してから戻す」「別の部屋へ」のような箱を足したくなりますが、足さないでください。箱が増えるほど、1着ごとに考えることが増えて、10秒では決められなくなります。洗う服や直す服は、戻す箱に入れて戻したうえで、クローゼットの手前の端に寄せておけば十分です。
箱は、段ボールでも紙袋でも、洗濯かごでもかまいません。出ていく箱だけは、中が見えないものを選んでください。中が見えると、通りがかりに目に入って、「やっぱりあれは」と取り出したくなるからです。保留の箱は逆に、中が見える透明な袋やかごが向いています。理由は後で書きます。
戻す基準1|この半年で着たか
戻すかどうかを決める最初の質問は、この半年で、1回でも着たかどうかです。
1年ではなく半年にしているのには理由があります。1年で区切ると、「去年の同じ季節に着たかどうか」を思い出す必要があります。1年前のことは、はっきりとは思い出せません。半年なら、季節が1つか2つ前のことなので、思い出しやすい。思い出せない服は、着ていない服だと考えてください。
ただし、半年の間ずっと季節が合わなかった服は別です。いま秋の立ち上がりなら、半年前は春です。厚手のコートや冬のニットは、半年間着る機会がなかったのが当たり前です。こういう服は、この質問ではなく、後で出てくる「どちらとも取れる服2」の基準で見てください。
「1回だけ着た」服も、着た服として戻す箱に入れます。1回でも着たということは、その服が出番のある場面を持っているということだからです。ただし、その1回が「ほかに着るものがなかったから仕方なく」だったなら、その記憶も一緒に覚えておいてください。基準2や基準3で場所が足りなくなったとき、最初に保留に回る候補になります。
迷うときは、手帳やカレンダーの写真を見返すと思い出しやすくなります。出かけた日の写真に、その服が写っているかどうか。写っていれば着た服です。家族や友人と撮った写真を数か月分さかのぼるだけで、意外なほどはっきり分かります。ただし、写真を見るのは分ける7分の外、片付けを始める前の日にしておいてください。15分の中で写真を見始めると、時間がすぐに過ぎていきます。
この質問だけで、多くの服はすぐに分けられます。着た服は戻す箱へ。着ていない服は、次の2つの基準を見てから決めます。着ていない服を即座に出ていく箱に入れる必要はありません。
戻す基準2|掛けたときの間隔が指2本ぶんあるか
2つ目は、戻した結果の段が、詰まりすぎていないかです。
掛けるパイプの段なら、ハンガーとハンガーの間に、指2本が入るかどうかで見ます。指2本は、だいたい3cm前後です。この間隔があれば、服を1着取り出すときに、隣の服を押しのけずに済みます。間隔がなく、服同士が押し合っている段は、取り出すたびに隣がずれて、戻すときに乱れていきます。
棚やたたむ段なら、たたんだ服の上に手のひらが横に入る隙間があるかどうかで見ます。重ねた服の上がぎりぎり棚板に当たっている段は、下の服を取り出すときに上の服が崩れます。
戻す箱の服を全部戻してみて、指2本が入らない、手のひらが入らないなら、その段は量が多すぎます。このときは、戻す箱の中から、いちばん着る回数の少ない服を1着ずつ保留の箱に移していきます。間隔ができるまで続けてください。
間隔が詰まる原因が、服の量ではなくハンガーの種類にあることもあります。厚みのあるハンガーと薄いハンガーが混ざっていると、同じ本数でも幅が大きく違います。秋冬は特に、厚手のニットやジャケットを掛けた肩幅の広いハンガーが場所をとります。片付けのついでに、その段のハンガーの厚みをそろえるだけで、指2本の間隔が戻ることもあります。ハンガーを替えるのは、戻す5分の中でできる範囲だけにして、足りないハンガーは後で用意してください。
この基準は、服の良し悪しを決めるものではありません。その段に入る量を決めるものです。気に入っている服でも、入る量を超えていれば、保留に回ります。保留は手放すことではないので、ここで迷う必要はありません。
戻す基準3|扉を開けて、正面から見えるか
3つ目は、戻したときに、扉を開けて正面から見える場所に置けるかです。
人は、扉を開けたときに目に入る服を選びます。奥にある服、ほかの服の後ろに隠れている服、天袋の中の服は、目に入らないので、選ばれません。選ばれないまま半年が過ぎて、基準1で引っかかる服になっていきます。
だから、戻すときに見るのは、その服が置かれる場所から、正面が見えるかどうかです。掛ける服なら、肩の部分と前身ごろの色が見えるか。たたむ服なら、たたんだ背の部分が手前を向いていて、色と柄が見えるか。
見える場所が足りないときは、いちばん見えにくい場所に、いちばん着る回数の少ない服を置きます。それでも見える場所が足りないなら、基準2と同じく、着る回数の少ない服から保留に回していきます。
正面から見えるかどうかは、片付けたあとのクローゼットが崩れるかどうかにも直接つながります。見える場所にある服は、戻す場所もすぐに分かります。見えない場所に入れた服は、戻すときに場所を探す手間がかかって、手前にとりあえず置かれていきます。
どちらとも取れる服1|着ていないけれど、高かった
10秒で決められない服の代表が、着ていないけれど、高かった服です。基準1で見れば着ていない。でも、買ったときの値段を思い出すと、手放すのが惜しい。
ここで考えておきたいのは、その服の値段は、買ったときにもう払い終わっているということです。クローゼットに残しておいても、払ったお金は戻ってきません。手放しても、払ったお金が増えるわけでも減るわけでもありません。いま決められるのは、この先その服を着るかどうかだけです。
それでも、すぐに決めなくてかまいません。決められないこと自体はまったく自然です。次のように分けてください。
- 着ていない理由がはっきり言える(サイズが合わない、首元が当たる、合わせる服がない)→ その理由が直せるかどうかで決める。直せないなら出ていく箱へ
- 着ていない理由がはっきり言えない(なんとなく、もったいなくて)→ 保留の箱へ
理由が言えない高い服は、着る機会を待っているのではなく、決める機会を待っている服です。保留の箱に入れて、期限を決めることで、その決める機会を先に作ってあげます。
どちらとも取れる服2|季節が合わないだけかもしれない
基準1で「半年着ていない」に当たっても、それが季節のせいなのか、服のせいなのかが分からない服があります。秋の立ち上がりに片付けをすると、厚手のニットや冬のコートがまさにこれです。
見分け方は、去年の同じ季節に着たかどうかを思い出せるかです。思い出せるなら、季節が合わなかっただけなので、戻す箱へ。思い出せないなら、去年も着ていない可能性が高いので、次の確認をします。
その服を、いま着ている服の上から羽織ってみる。または、手に取って鏡の前で体に当ててみる。そのときに、
- 体に当てた瞬間、今年着ている姿が思い浮かぶ → 戻す箱へ
- 「たぶん着る」「寒くなったら着るかも」としか思えない → 保留の箱へ
この確認に、1着あたり30秒以上かけないでください。季節の服は量が多いので、1着ずつ悩んでいると、すぐに15分を超えてしまいます。30秒で決まらない服は、全部保留です。保留の箱は、冬が終わるまでの間に、本当に着たかどうかで自然に答えを出してくれます。
どちらとも取れる服3|形見・もらい物・思い出の服
着る、着ないとは別のところに意味がある服もあります。家族から受け継いだ服、大事な人からもらった服、特別な日に着た服。
こういう服を、着ていないからという理由で手放す必要はありません。ただし、着る服の段に置き続ける必要もありません。着る服の段に置いておくと、毎朝その服が目に入り、その服を避けて別の服を選ぶ、ということを繰り返します。服を選ぶたびに、小さく気持ちが動いてしまうのです。
形見や思い出の服は、着る服とは別の場所に、専用の置き場を1つだけ作ってください。天袋の箱1つ、引き出し1段、といった範囲です。その置き場に入る量だけを残す。入りきらないなら、いちばん大事な数着を選ぶ。選んだ服は、たたんで、薄い紙か布で包んでおくと、次に開けたときに大事に扱っている実感が持てます。
この置き場は、片付けの段には含めません。15分の中で決める服ではないからです。別の日に、時間を気にせず向き合える日を作って、そこで扱ってください。
保留の箱の期限と置き場所
保留の箱は、決めることを先送りする箱ではなく、決める時期を決めておく箱です。そのために、2つのことを守ってください。
1. 箱に日付を書く 箱の外側に、入れた日と、期限の日を書きます。期限は、次に同じ季節が終わるまでが目安です。秋に入れた秋物なら、秋の終わり。冬物なら、冬の終わり。その間に一度も箱から出さなかった服は、期限が来たら出ていく箱に移します。1回でも出して着た服は、着る服の段に戻します。
2. 中が見えて、すぐ取り出せる場所に置く 保留の箱を押し入れの奥に置いてしまうと、期限まで一度も中を見ないことになります。それでは、本当に着たいかどうかを試す機会がありません。中が見える袋やかごに入れて、クローゼットの扉の脇や、部屋の隅など、目に入る場所に置いてください。目に入るたびに「着たい服はあるか」を自然に確かめることになります。
保留の箱は、1つの片付けにつき1つまでにしてください。段ごとに保留の箱を作ると、片付けが終わったとき部屋に箱がいくつも並び、それ自体が新しい散らかりになります。1つの箱に入りきらなくなったら、それは保留に回す服が多すぎるサインです。その場合は、保留の箱の中から、基準1の「半年で着たか」に当てはまらない服を見直して、出ていく箱に移せるものがないか確かめてください。
出ていく箱の出し方も、期限を決めておきます。箱がいっぱいになったら、または片付けが全部終わったら、その週のうちに出す。家に置いたままにしておくと、出ていく箱は「もう一度確かめる箱」に変わってしまい、取り出した服がまた戻ってきます。
期限が来たとき、箱の中に残った服を見て、迷う気持ちが起きることもあります。それでも、その季節の間ずっと目に入る場所にあって、一度も取り出さなかったという事実が、答えになっています。期限の日には、その事実に従ってください。
秋冬の片付けは、厚い服の段から始めない
秋に片付けを始めるとき、多くの人が最初に手をつけたくなるのが、冬のコートやニットの段です。これから使う服なので、先に整えておきたくなる気持ちは分かります。でも、厚い服の段は、最後に回してください。
理由は3つあります。
- 厚い服は1着ずつがかさばるので、出したときに床がすぐ埋まる
- 1着が重いので、出し入れだけで体力を使う
- 「去年着たか」を思い出しにくく、分けるのに時間がかかる
最初は、いま着ている季節の、薄い服の段から始めます。秋の立ち上がりなら、長袖のシャツやカットソー、薄手のニットが入っている段です。この段が片付くと、翌朝から服を選ぶのが楽になり、片付けの効果をすぐに感じられます。その実感が、次の段に進む気持ちを支えてくれます。
厚い服の段に入るのは、薄い服の段が全部終わってからです。その頃には、15分で1段を回すこつが手に入っています。厚い服の段だけは、量によって15分を20分に延ばしてもかまいません。それ以上は延ばさず、終わらなければ2つに分けます。
夏の服が入っている段は、片付けるというより、仕舞う段です。半袖のシャツや薄いワンピースは、基準1の「半年で着たか」で見て、着たものだけを仕舞う箱にまとめます。衣替えの時期の決め方は衣替えはいつ?|最低気温の続き方と生活時間で、自分の開始日を出すを見て、自分の暮らしに合う日を選んでください。
1日に何段までやるか
1日にやる段は、多くて3段までにしてください。
1段15分なので、3段でも45分です。物足りなく感じるかもしれませんが、分ける作業は、思っているよりずっと頭を使います。1着ごとに10秒で判断を続けるので、45分を超えると判断の速さが目に見えて落ちてきます。判断が遅くなると、保留の箱がどんどん膨らんでいきます。
おすすめは、平日に1段、休日に2〜3段という回し方です。平日の夕食のあとに15分、休日の午前中に30〜45分。クローゼットが6段なら、平日3日と休日1日で終わります。
もう1つ、段と段の間には、少し休みを入れてください。お茶を1杯飲むくらいの時間で十分です。次の段を開ける前に、終わった段を少し離れて見ると、「ここまでは終わった」ということがはっきり目に入ります。この確認が、次の15分への助走になります。
家族と一緒に暮らしているなら、家族の服が入っている段は、その人と一緒にやるか、その人に任せてください。他人の服を分けるのは、自分の服を分けるよりずっと時間がかかります。着たかどうかを知らないので、基準1が使えないからです。家族の段を自分ひとりで片付けると、15分では終わらず、しかも本人に戻されて元に戻る、ということが起きやすくなります。共有している段は、15分を2人でやる、と決めておくと、相手も負担を感じずに参加できます。
1日に1段もできない日があっても、それで止まったわけではありません。終わった段はきれいなまま残っているので、次の日に次の段から続ければいいだけです。全部出してから始める片付けと違い、途中で間が空いても失うものがありません。
片付ける時間帯は、明るいうちが向いています。クローゼットの中は、部屋の照明だけだと奥が暗く、紺と黒、灰と茶のような近い色の見分けがつきにくくなります。色が見分けにくいと、同じような服が何枚あるのかがつかめず、分ける判断が遅くなります。休日の午前中や、平日なら窓から光が入るうちに段を回すと、1着ずつの色と傷み具合がよく見えて、10秒の判断がしやすくなります。夜にしかできないなら、クローゼットの扉の近くに手元を照らす明かりを1つ置くだけでも、ずいぶん違います。
途中で気持ちが止まりかけたとき
段を進めている途中で、手が止まる瞬間があります。3段目あたりで、急に面倒になる。保留の箱がいっぱいに見えて、気が重くなる。こういうときに無理に続けると、判断が雑になり、あとで戻す服を出ていく箱に入れてしまったりします。
止まりかけたときは、**その段の戻す5分だけを終わらせて、その日は終わりにしてください。**分ける作業が途中でも、残った服は保留の箱へ入れて、戻す箱の服を段に戻す。これで、その段はきれいな状態で閉じられます。出したまま床に置いて寝てしまう、ということだけは避けられます。
次の日に再開するときは、前の日に途中で閉じた段からではなく、次の段から始めます。途中で閉じた段の保留の箱は、片付けが全部終わったあとで、まとめて見直せば十分です。前の日の続きから始めようとすると、昨日止まった理由がそのまま残っていて、また同じ場所で止まりやすいからです。
もう1つ、止まりかけたときに効くのは、終わった段の写真を撮ることです。扉を開けて、片付いた段を1枚撮っておく。次に始めるとき、その写真を見てから扉を開けると、「ここまではできている」という手応えから始められます。片付けは、最後の1段より、途中の何段目かで止まることのほうがずっと多いので、途中の手応えを目に見える形で残しておくことが、最後まで進む助けになります。
片付けたあと、崩さないために
全部の段が終わったら、最後に1つだけやっておくことがあります。よく着る服が、正面の目と胸のあいだの高さに集まっているかを、扉を開けて確かめることです。
片付けたあとのクローゼットが崩れるのは、多くの場合、よく着る服が取りにくい場所にあるときです。取りにくい場所から取った服は、戻すときも手間がかかるので、手前にとりあえず置かれます。それが積み重なって、2週間もすると元の乱れに戻ります。
扉を開けて、いちばん手が伸びやすい高さに、この1週間で着た服が並んでいるなら、そのクローゼットは崩れにくい形になっています。並んでいないなら、その服を手の届きやすい高さに移し、そこにあった服を上下の段に移してください。
それでも崩れてくるときの直し方は、クローゼット収納 おしゃれ|揃えた見た目が2週間で崩れる時の直し方に、崩れる場所ごとにまとめてあります。片付けで量を整えたあとに、そちらで形を整えると、長く保ちやすくなります。
片付けは、一度で終わらせなくていいものです。1段ずつ、15分ずつ、終わった段を増やしていく。そう決めておくと、次にクローゼットを開けるときも、床に服を広げたまま夜になることはありません。まずは今日、いちばん手前の1段にタイマーを合わせるところから始めてください。
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よくある問い
- Q. クローゼットの片付けは、一度に全部出したほうがいいのではないですか
- 全部出すと、自分がどれだけ服を持っているかを一目で見られるという良さはあります。ただ、それは片付けを最後までやり切れる時間と体力があるときの話です。全部出した時点で、戻す場所はからっぽになり、床は服で埋まります。そこから分けている途中で疲れたり、用事が入ったりすると、床の服をとりあえず押し込んで終わることになります。手を広げた幅の1段ずつにすれば、途中でやめても、終わった段はきれいなまま残ります。量を一目で見たいなら、各段の写真を撮っておけば足ります。
- Q. 着ていないけれど高かった服が捨てられません
- 値段は、その服を買ったときにもう払い終わっています。クローゼットに残しておいても、払ったお金は戻ってきません。それでも手放しにくいのは自然なことなので、すぐに決めなくてかまいません。保留の箱に入れて、日付を書いてください。次の同じ季節が終わるまでに一度も箱から出さなかったら、そのときに手放します。箱から出して1回でも着たなら、戻す側です。決める時期を先に決めておくと、高かった服を前にして毎回迷う時間がなくなります。
- Q. 片付けても、すぐに元に戻ってしまいます
- 戻ってしまう場所には、たいてい理由があります。いちばん多いのは、戻すときに手間がかかる場所に、よく使う服を置いていることです。扉を開けて正面から見えない奥や、ほかの服をどかさないと取れない場所に、週に何度も着る服があると、戻すのが面倒になって手前に積まれていきます。片付けのときに、よく着る服を正面の目と胸の高さのあいだに集めておいてください。崩れ方の直し方は別の記事にまとめてあるので、片付けが終わったあとはそちらも参考にしてください。
- Q. 秋冬物と春夏物が混ざっていて、どこから手をつければいいかわかりません
- いま着ている季節の服が入っている段から始めてください。秋の立ち上がりなら、薄手のニットや長袖のシャツの段です。今日から使う服の段が先に片付くと、翌朝からすぐに効果を感じられるので、次の段に進む気持ちが続きます。厚手のコートや冬のニットの段は、出し入れに力も場所も使うので、後に回します。夏の服の段は、片付けるというより仕舞う段なので、最後にまとめて扱えば十分です。
— メグラシ編集部





