シューズクロークの棚|段の高さは、筒の長さと履く回数で決める

**手持ちの靴の中で、いちばん筒が長いブーツを1足出して、床から筒の上端までを測ってください。**次に、ここ1か月で週に1回以上履いた靴を数えます。この2つの数字で、シューズクロークの可動棚をどの高さに刺すかは、ほぼ決まります。
いちばん長い筒が20cm以内(ショートブーツまで)なら、段の間隔は25cmが1段と、18cmを詰めるだけで足ります。筒が35cmを超えるロングブーツがあるなら、その1足のために50cmの段を1つ作るか、奥行きを使って寝かせる段を作るかの二択になります。**段を均等に刺している棚は、秋冬に必ず足りなくなります。**低い靴の上に空気が入り、長い筒は折れて入らないからです。
週に1回以上履く靴の数は、床から70〜120cmの帯に何段作るかを決めます。この帯の外にある靴は、取るたびにしゃがむか背伸びをするので、結局玄関の床に出しっぱなしになります。棚が足りないように見えるのは、たいてい段の高さが靴に合っていないせいで、棚そのものが足りないのではありません。
先に測るのは、いちばん長い筒と、週1回以上履く数
| 測るもの | 測り方 | 決まること |
|---|---|---|
| いちばん長い筒 | 床から筒の上端まで | いちばん高い段の間隔(+5cm) |
| 週に1回以上履く靴 | ここ1か月で数える | 70〜120cmの帯に要る段数 |
| 棚の奥行き | 棚板の手前から奥の壁まで | 寝かせられるか、ヒールの向き |
| 棚の穴の間隔 | 可動棚の穴ひとつ分 | 刺せる高さの刻み |
この4つはメジャー1本で測れます。靴の種類や足数を数える前に、この4つを先に書き出してください。後の手順は全部この数字から出ます。
段の間隔は、靴の種類で4つに分かれる
パンプス・ローファー・スニーカーは、甲の高さが8〜12cmなので、段の間隔は18cm前後で入ります。これより広げても、上に空気が入るだけです。
ショートブーツは筒が15〜20cmなので、25cm前後。ミドル丈は25〜30cmで、35cm前後。ロングブーツは筒が35〜45cmあるので、立てるなら50cm近く要ります。
**全部を25cmで刺すと、パンプスの段は7cm空き、ロングブーツは入りません。**段の間隔は、置く靴ごとに変えるのが前提です。可動棚になっているのは、そのためです。
いちばん高い段は、1つだけ作る
ロングブーツが1〜2足なら、50cmの段は1つで足ります。2足で幅60cmを使うので、幅80cmの棚なら残り20cmにショートブーツが1足入ります。
50cmの段を2つ作ると、それだけで1mを使います。床から120cmまでの帯のうち、残り20cmにしか毎日の靴が置けなくなります。長い筒の段は1つに絞り、入りきらないロングブーツは次に書く寝かせる段へ回してください。
長い筒の段をどの高さに置くかは、ブーツを週に1回以上履くかどうかで決まります。履くなら70〜120cmの帯の中に、履かないなら帯の外の上か下に。帯の中に置くと、毎日の靴の段数が1〜2段減ります。それでも履く頻度が高いなら、帯の中に置いたほうが結局は楽です。
週に1回以上履く靴は、床から70〜120cmに収める
立ったまま手を伸ばして、しゃがまず背伸びせずに取れる高さが、床から70〜120cmです。この50cmの帯に、18cmの段なら2段、25cmと18cmなら各1段が入ります。
週に1回以上履く靴が6足以下なら、18cmの段が2段で、幅80cmに3足ずつ、合計6足が収まります。8足を超えるなら、帯の中だけでは足りません。そのときは、帯のすぐ下の50〜70cmを使ってください。しゃがまずに腰を曲げるだけで届く範囲です。
帯の中に季節外の靴や年に数回の靴があるなら、まずそれを上か下に出します。週1回以上の靴だけを帯に入れると、玄関の床に出しっぱなしになる靴が減ります。棚が足りない、という相談の半分はこれで終わります。
寝かせる段は、高さ15cmで2足入る
筒が柔らかいロングブーツは、立てても倒れます。倒れた筒は隣の靴に当たって、汚れと型崩れを両方作ります。柔らかい筒は、寝かせるのが前提です。
寝かせる段は高さ15cmあれば足ります。奥行き35cmの棚なら、1足を奥へ、もう1足を手前に、互い違いに置けば2足。幅80cmなら、つま先と筒を交互にして3〜4足が入ります。
立てる段が50cm要るのに対して、寝かせる段は15cmで済みます。ロングブーツが2足以上あって筒が柔らかいなら、立てる段を作らず、寝かせる段を1つ作るほうが、残りの段数が多く残ります。筒が自分で立つ硬さなら立てる段、押すと折れるなら寝かせる段。筒を指で押して決めてください。
奥行き30cmの棚は、ヒールの向きで入れる
靴の長さは、24cmの足で26〜28cmです。奥行き30cmなら1足は入りますが、ヒールのある靴をつま先から入れると、かかとが手前に出て扉に当たることがあります。
ヒールのある靴は、かかとを手前にして置いてください。つま先が奥の壁で止まり、ヒールの高さが手前で見えるので、取るときも選びやすくなります。スニーカーは逆に、つま先を手前にしたほうが甲の形で見分けがつきます。
奥行き30cmでロングブーツを寝かせるのは無理です。筒がはみ出します。この場合は、いちばん下の段板を1枚外して床に寝かせるか、斜めに立てかける1段を作ります。奥行きは変えられないので、段の高さと向きで寄せるしかありません。
家族の靴は、人ではなく高さの帯で分ける
家族の靴が混ざる棚は、人ごとに縦に区切ると崩れます。誰かの靴が増えたとき、隣の人の列を侵食するからです。
高さの帯で分けてください。床から70cmまでは、子どもが自分で取れる帯で、子どもの靴。70〜120cmは大人の毎日の靴。120cmより上は、年に数回の靴と季節外の靴。この分け方なら、靴が増えても上の帯に上げるだけで済み、誰の段かを揉めずに済みます。
大人が2人いて週1回以上の靴が合わせて10足を超えるなら、70〜120cmの帯だけでは足りません。50〜70cmを足して、背の低いほうの人の靴をそこに置いてください。
どちらとも取れるとき①|いちばん長い筒が30cm前後
ショートでもロングでもない、筒が28〜32cmのミドル丈だけを持っている人は、35cmの段を1つ作るか、50cmの段を1つ作るかで迷います。
分かれ目は、この先ロングブーツを足す予定があるかです。足すつもりがあるなら最初から50cmにして、それまでの空きには浅い箱を入れて二層にします。足すつもりが無いなら35cmにして、浮いた15cmをパンプスの段に回します。
予定が分からないなら、35cmにしてください。50cmの段に35cmの筒を立てると、上の15cmが空いたまま毎日目に入ります。空きは後から箱で埋めるより、最初から作らないほうが棚が整って見えます。
どちらとも取れるとき②|週1回以上の靴が7〜8足
6足なら帯の2段で収まり、9足を超えるなら帯の下を使う、と書きましたが、7〜8足はちょうど境目です。
この人数の靴は、幅で解決してください。18cmの段に幅80cmなら、靴の幅を詰めて4足入ることがあります。かかとを互い違いにして、片方のつま先をもう片方のかかとの横に差し込む置き方です。これで帯の2段に8足が入ります。
それでも入らないなら、7〜8足のうち「週1回」が本当に1回かを見直してください。月に3回の靴が混ざっていることが多いです。それは帯のすぐ下へ。
どちらとも取れるとき③|棚の穴の間隔が、欲しい高さと合わない
可動棚の穴は、3cm刻みか5cm刻みのものが多く、欲しい高さにぴったり刺せないことがあります。18cmが欲しいのに、15cmか20cmしか選べないような場合です。
迷ったら、広いほうに寄せてください。15cmにすると、甲の高いスニーカーが入らなくなります。20cmにして2cm空くほうが、入らない靴があるより困りません。
ただし、広いほうに寄せるのを全段でやると、帯の中の段数が1段減ります。その1段ぶんは、ブーツの段を立てる50cmから寝かせる15cmに変えることで取り戻せます。段の間隔は1段ずつ別々に決めず、全部の段を足し合わせて帯に収まるかで決めてください。
秋の入り口に段を刺し直して、春は箱で済ませる
段板を動かすのは、年に1回、秋の入り口だけにします。ブーツが出てくる時期に、長い筒の段を1つ作り、夏の靴は上の帯へ上げます。
春に戻すとき、段板は動かしません。50cmの段に浅い箱を1つ入れて二層にし、下にサンダル、上にスニーカーを置きます。段板の穴は、抜き差しを繰り返すと緩みます。年に2回動かすより、1回にして箱で調整するほうが棚が長持ちします。
段を刺し直したら、その日のうちに週1回以上の靴を帯に入れて、玄関の床に出ている靴がゼロになるかを確かめてください。ゼロにならなければ、帯の段の間隔か、長い筒の段の数を見直します。
段が決まったら、手前に置く順番を決める
ここまでで、段の高さと数は決まりました。次は、同じ段の中で、手前に何を置くかです。それはシューズクローゼット収納|秋冬のブーツは手前に何足置けるかで決まるに、履いた回数で分ける手順として書いてあります。
棚の高さを決めるのが先、手前の順番を決めるのが後。順番を逆にすると、手前に置きたい靴が段に入らない、ということが起きます。段を刺し直した日に、そのまま続けて手前の順番まで決めてしまうのがいちばん楽です。
まとめ
シューズクロークの棚は、いちばん長い筒の高さ+5cmの段を1つだけ作り、残りは18cm前後で詰めてください。週に1回以上履く靴は、床から70〜120cmの帯に。この帯に入らないぶんは、靴を減らすのではなく、帯のすぐ下を使うか、長い筒の段を立てる50cmから寝かせる15cmに変えて取り戻します。
段の間隔は均等にしない。長い段は1つだけ。寝かせられる筒は寝かせる。この3つで、同じ棚に入る足数は目に見えて増えます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. シューズクロークの棚は、何cm間隔で刺せばいいですか
- 靴の種類ごとに違います。パンプスとスニーカーは、靴の甲の高さにゆとりを足して18cm前後。ショートブーツは筒の高さが15〜20cmなので25cm前後。ミドル丈は35cm前後、ロングブーツは筒が35〜45cmあるので立てるなら50cm近く要ります。全部を同じ間隔で刺すと、低い段では上が空き、高い段では筒が折れます。先に手持ちのいちばん長い筒を測り、その高さ+5cmの段を1つだけ作って、残りは18cmで詰めるのが、段数をいちばん減らさない刺し方です。
- Q. ロングブーツは立てるべきですか、寝かせるべきですか
- 筒の硬さと足数で決まります。筒を指で押して自分で立つ硬さなら、立てて50cmの段に入れると場所を取りません。押すと折れる柔らかい筒なら、立てても結局倒れて隣の靴を汚すので、寝かせます。寝かせる段は高さ15cmあれば足りて、奥行き35cmの棚なら2足を互い違いに置けます。ロングブーツが2足以上あって柔らかいなら、寝かせる段を1つ作るほうが、立てる段を2つ作るより他の靴の段数が残ります。
- Q. 棚の奥行きが30cmしかありません。足りますか
- 靴の長さは24cmの足で26〜28cmなので、30cmあれば1足は入ります。足りないのは、ヒールを後ろ向きに置いたときと、ロングブーツを寝かせたいときです。ヒールのある靴はかかとを手前にして置くと、つま先が奥で止まって収まります。寝かせたいブーツは、奥行き30cmでは筒がはみ出すので、斜めに置くか、いちばん下の段を外して床に寝かせます。奥行きは変えられないので、段の高さと置く向きで調整してください。
- Q. 家族の靴が混ざります。段はどう分ければいいですか
- 人ごとに段を分けるより、高さの帯で分けるほうが崩れません。床から70〜120cmは大人が毎日取る帯なので、ここは大人の週1回以上履く靴だけにします。子どもの靴は床から70cmまでの帯で、子ども自身が取れる高さに。120cmより上は、年に数回の靴と季節外の靴です。人ごとに縦に区切ると、誰かの靴が増えたときに隣の人の段を侵食します。帯で分けておけば、増えた靴は上の帯に上げるだけで済みます。
- Q. 秋冬に段を変えるとして、春にはまた戻すのですか
- 全部は戻しません。変えるのは、筒の長い段1〜2段だけです。ブーツの段は春にサンダルやスニーカーの段へ変わりますが、そのとき段板の高さを戻すのではなく、50cmの段の中に浅い箱を1つ入れて二層にするほうが楽です。段板を動かすのは年に1回、秋の入り口だけにして、春は箱の出し入れで済ませると、棚の穴が傷みません。
— メグラシ編集部





