シューズクローク収納|靴以外を入れるかは「濡れて帰るか」で決める

シューズクロークに置いていいものは、便利かどうかでは決まりません。線は1本だけです。
濡れて帰るか、汚れて帰るか、外でしか使わないか。
このどれにも当てはまらないものは、家の中に置き場所があります。土間は家の中で最も出し入れの多い通路なので、そこを塞ぐと、毎日の出入りが遅くなります。
靴そのものの並べ方はシューズクローゼット|手前に置く一足は3ヶ月の回数で決まるにあります。この記事は靴以外の線引きだけを扱います。
3つの条件に、当てはまるかどうか
| 条件 | 当てはまるもの | 土間に置く理由 |
|---|---|---|
| 濡れて帰る | 傘、雨具、濡れた道具 | 室内に持ち込むと床が濡れる |
| 汚れて帰る | 土や砂がつく道具、外用の手袋 | 室内に持ち込むと汚れが広がる |
| 外でしか使わない | 外遊びの道具、作業用の上着 | 室内での出番がない |
迷ったときの確かめ方は1つです。**そのものを、家の中の床に置いたら困るか。**困らないなら、家の中に置き場所があります。土間は、家の中に置けないものだけの場所として扱うと保ちます。
床の半分は、通路として空ける
土間の床は置き場所ではありません。置いてよい面積として管理します。
配り方は半分ずつです。
- 半分は通路|人が通る幅と、濡れたものを一時的に置く余地
- 半分は置き場|床に置くしかないもの。重いもの、大きいもの、濡れているもの
通路を空けていないと、雨の日に置く場所がなくなり、棚の上や靴の上に置くことになります。一度そこに置くと、翌日からもそこが定位置になります。
軽くて小さいものを床に置くのは避けてください。通るたびに蹴ることになり、置き場所が毎日ずれます。小さいものは棚か、フックへ。
濡れたものは、棚に上げない
濡れたものをすぐ棚へ上げると、棚板に水が残り、下に置いたものへ落ちます。乾くまでは床、乾いてから定位置です。
乾くまでの時間は、風の通る土間でおよそ半日。閉め切った土間では丸一日以上かかることがあります。その場合は、乾かす場所を土間の外にしてください。
判定は手でできます。触って冷たく感じなくなるまで。冷たさが残っているうちは、まだ水分があります。乾かし方の考え方は靴でも同じで、素材別の扱いは靴の手入れと仕舞い方にあります。
上着を掛けるときの2つの条件
土間に上着を掛けていいのは、外でしか着ないものだけです。室内でも着るものを土間に掛けると、家の中で羽織るものがなくなり、結局は別の一枚を室内に置くことになって数が増えます。
もう1つ確かめます。**掛ける位置が、靴を履く動作に重ならないか。**かがんだときに肩が当たる位置に上着があると、毎回よけることになります。
掛けるのは、立ったまま手が届いて、かがむ動作に重ならない高さ。床から140〜160cmのあたりが目安です。掛ける本数は、外用の上着の数だけ。空のフックを増やすと、必ず外用以外が掛かります。
大きな道具の扱い
土間には、大きくて動かしにくいものが入ってきます。ここで面積を取られると、通路が消えます。
見るのは2つです。
- 月に何回出すか|月1回以下なら、土間である必要がありません
- 家の中を通せるか|通せないものだけが、土間に置く必然性を持ちます
家の中を通せるのに土間に置いているものは、便利だから置いているものです。通路を半分空ける前提と、たいてい両立しません。
どちらとも取れるとき①|季節でしか使わない外の道具
その季節にだけ使う外の道具は、条件には当てはまりますが、一年の半分以上は動きません。
分け方は頻度です。
- 季節中に週1回以上使う|土間の置き場へ
- 季節中でも月数回|土間の上のほう、あるいは別の場所へ
- 季節が終わったら触らない|必ず土間の外へ出す
出す日を決めていないと、翌年までそこにあります。季節が終わった日に外へ出す、と決めておくのが確実です。
どちらとも取れるとき②|宅配の荷物や、返す予定のもの
一時的に置くものは、条件のどれにも当てはまりません。けれど現実には必ず発生します。
対処は、一時置きの面積を決めてしまうことです。床の置き場のうち、一区画を一時置きにします。決めるのは2つだけです。
- 広さの上限|そこに載る量まで。溢れたら、溢れたぶんを先に処理する
- 期限|1週間。週に一度、決まった曜日に空にする
**一時置きは、面積と期限が決まっていれば手順です。**決めていない一時置きだけが、恒久的な山になります。
どちらとも取れるとき③|土間が狭くて、条件を満たすものすら入らない
条件に当てはまるものだけでも入りきらない土間があります。ここで棚を増やすと、通路が消えます。
順番は3つです。
- 通路の半分を守る|ここは削りません。削ると全部が使いにくくなります
- 縦を使う|床の面積を増やせないなら、壁の高さを使う。ただし濡れたものは上げません
- 家の中に戻せるものを探す|条件に当てはまらないものが、たいてい2割ほど混ざっています
3つ目が効きます。足りないと感じたときの原因は、多くの場合、条件外のものが入っていることです。
高さの配り方|濡れるものは下、軽いものは上
土間の壁面を使うとき、高さの配り方には理由のある順番があります。
- 床から40cmまで|濡れるもの、汚れるもの、重いもの。水が落ちても下に何もない
- 40〜160cm|毎日使うもの。立ったまま手が届き、かがまずに取れる
- 160cmより上|軽くて、年に数回しか使わないもの
この順番を崩すと、必ずどこかで無理が出ます。濡れたものを上に置けば下へ落ち、重いものを上に置けば下ろせません。上に置いていいのは、落ちても危なくない軽いものだけです。
土間は湿気がこもりやすい場所でもあります。**床に直接置くと、下側が乾きません。**床に置くしかないものは、風の通る台の上に載せると、乾く時間が短くなります。
靴以外を入れるときの、入れ物の選び方
土間に置くものは、濡れる・汚れることが前提です。入れ物もそれに合わせます。
見るのは3つです。
- 水を吸わないか|紙や布の箱は、土間には向きません
- 通気があるか|密閉すると、中の湿気が抜けません
- 拭けるか|土や砂が入るので、中を拭ける形が扱いやすい
この3つを満たすものであれば、大きさは自由です。逆に、家の中で使っていた入れ物をそのまま持ってくると、たいてい1つ目か2つ目で外れます。
入れ物の数にも上限を作ります。**床の置き場の面積に載る数まで。**入れ物が増えると、通路側にはみ出します。はみ出した時点で、通路の半分という前提が崩れます。
帰宅してからの動線を、先に決める
土間の配り方は、置き場所より順番で決まります。帰宅してから家に上がるまでに、体が何をするか。
多くの場合、順番はこうです。扉を開ける、荷物を置く、靴を脱ぐ、上がる。この4つの合間に、傘を置く、上着を掛ける、汚れたものを外す、が入ります。
だから配り方の基準は1つです。**その動作が起きる位置に、その置き場所がある。**傘は扉のすぐ内側、荷物を置く台は靴を脱ぐ前の位置、上着のフックは立ったまま届く高さ。
順番と位置がずれていると、動作のたびに戻ることになります。戻る動作が1つ入るだけで、雨の日や荷物が多い日には省略されます。省略された結果、床に置かれる。床に置かれるものは、置き場所が遠いものです。
家族が増えたときの配り方
全体で共有すると、いちばん多く使う人の量が、全体の量になります。分けるのは面積ではなく持ち分です。
1人あたりの幅を決め、その中で収める。靴の置き場と、外で使うものの置き場を合わせて1人分とします。子どもの分は、その子が自分で届く高さに置いてください。届かない高さに置くと、毎回大人が出し入れすることになり、結局は床に置かれます。
共有にするのは、全員が使うものだけに絞ります。共有の傘立て、共有の外用の道具。共有の棚を作ると、誰も戻さない棚になります。
土間と、家の中の境目に置くもの
土間と室内の境目には、どちらとも言えないものが集まります。鍵、外で使う小物、持ち出す予定のもの。
境目のものには、境目の置き場所を1つだけ作ります。上がり口のすぐ横、立ったまま手が届く高さに、小さい面を1つ。ここに置いていいのは、出かけるときに必ず持つものだけです。
数の上限を決めておきます。**その面に、重ねずに並ぶ数まで。**重ね始めた時点で、下のものは見えなくなり、忘れて出かけることになります。忘れて困るものを置く場所なので、見える状態を保つことが機能そのものです。
ここに置いてはいけないのは、持ち出す予定のものです。予定のものは日付があるので、期限のある一時置きの区画へ。境目の面に置くと、持ち出したあと空いた場所に別のものが入り、やがて常設の置き場になります。
土間の広さ別に、優先順位を変える
土間の広さによって、守るべきものの順番が変わります。
広い土間なら、通路の半分を守ったうえで、3つの条件に当てはまるものを全部置けます。この場合の注意は、余裕があるぶん条件外のものが入りやすいことです。半年に一度、条件で棚卸しする日を決めておいてください。
狭い土間では、優先順位が要ります。上から順に、濡れて帰るもの、毎日使うもの、汚れて帰るもの、外でしか使わないもの。下2つは、置き場所が足りなければ土間の外へ出します。**濡れて帰るものだけは、外に出せません。**室内に持ち込めないからです。
土間がない玄関では、条件に当てはまるものを別の場所へ配ることになります。濡れたものは浴室や、風の通る場所へ。汚れるものは屋外の物置か、拭ける入れ物に入れて玄関の隅へ。**条件そのものは変わりません。**変わるのは置く場所だけです。
2週間で確かめること
配り終えたら測ります。見るのはまたいだ回数です。
2週間、土間で何かをまたいだ日、あるいはどけた日に印を1つ付けます。
- 印が0〜2日|通路が確保できています
- 印が3〜7日|置き場が通路へはみ出しています。床の置き場を見直す
- 印が8日以上|条件外のものが入っています。家の中に戻せるものを探す
同時に、この2週間で一度も動かなかったものを書き出してください。動かなかったものが土間の面積の半分以上を占めているなら、土間は収納庫になっています。**土間は通路です。**通路として機能しなくなった時点で、玄関全体が遅くなります。
まとめ
- 置いていいのは濡れて帰る・汚れて帰る・外でしか使わないの3つだけ
- 床は半分を通路として空ける。空けないと雨の日の置き場がなくなる
- 濡れたものは乾くまで床。目安は半日、判定は触って冷たくないこと
- 上着は外でしか着ないものだけ。かがむ動作に重ならない高さへ
- 一時置きは面積と期限を決める。週1回、決まった曜日に空にする
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. シューズクロークには、靴以外を入れてもいいですか
- 3つの条件のどれかに当てはまるものだけ入れてください。濡れて帰るもの、汚れて帰るもの、外でしか使わないものです。傘、外遊びの道具、土のつく道具、外用の上着などが当てはまります。当てはまらないものを入れると、土間は家の中で最も出し入れの多い通路なので、そこを塞ぐことになります。判断に迷ったら、そのものを家の中の床に置いたときに困るかどうかを考えてください。困らないなら、家の中に置き場所があるということです。土間は、家の中に置けないものだけの場所として扱うと保ちます。
- Q. 床にものを置いてはいけませんか
- 置いてよい場所を先に決めるのが正しい順番です。土間の床の面積のうち、半分は通路として空けてください。ここを空けておかないと、濡れて帰った日にものを置く場所がなくなり、結局は棚の上や靴の上に置くことになります。残りの半分に置くものは、床に置くしかないもの、つまり重いもの、大きいもの、濡れているものです。軽くて小さいものを床に置くと、通るたびに蹴ることになり、置き場所が毎日ずれます。床は置き場所ではなく、置いてよい面積として管理するとうまくいきます。
- Q. 濡れた傘やレインコートは、どこに置けばいいですか
- 乾くまでは床、乾いてから定位置です。濡れたものをすぐ棚へ上げると、棚板に水が残り、下に置いたものへ落ちます。土間の床は水に強い作りになっていることが多いので、乾かす場所としては適しています。乾くまでの時間は、風の通る土間でおよそ半日が目安です。閉め切った土間では丸一日以上かかることがあるので、その場合は乾かす場所を土間の外にしてください。判定は手で触って冷たく感じなくなるかどうかです。冷たさが残っているうちは、まだ水分が残っています。
- Q. 上着を玄関に掛けてもいいですか
- 外でしか着ないものだけです。雨風をしのぐもの、作業に使うもの、土や砂がつくものが該当します。室内でも着るものを土間に掛けると、家の中で羽織るものがなくなり、結局は別の一枚を室内に置くことになって数が増えます。もう1つ確かめることがあります。掛ける場所が、靴を履く動作の邪魔にならないか。かがんだときに肩が当たる位置に上着があると、毎回よけることになります。掛けるのは、立ったまま手が届いて、かがむ動作に重ならない高さです。
- Q. 家族が増えて、土間が足りません
- 面積ではなく、人ごとの持ち分で見てください。1人あたりに割り当てる幅を決め、その中で収める形にします。全体で共有すると、いちばん多く使う人の量が全体の量になります。割り当ての幅は、靴の置き場と、外で使うものの置き場を合わせて考えます。足りないと感じたときにまず見るのは、3つの条件に当てはまらないものが入っていないかです。多くの場合、家の中に戻せるものが2割ほど混ざっています。それを戻すと、面積を増やさずに足りるようになることがあります。
— メグラシ編集部





