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冬の衣替え|秋服からの2回目は、出す服より先に戻す服を決める

メグラシ編集部//読了 12分
クローゼットの前の床で、薄手の秋服を入れかけた収納箱と、これから出す厚手のニットが並んでいる部屋の一角

**秋の衣替えを済ませたのに、冬のコートやニットを入れる場所がないなら、いまが2回目の衣替えの時期です。**2回目は、冬服を出す作業ではなく、秋服を戻す作業から始めてください。

夏から秋への1回目の衣替えでは、半袖をしまって長袖を出しました。このとき出した長袖や薄手の羽織りは、冬が来てもまだクローゼットの手前に並んでいるはずです。そこに冬のコートや厚手のニットを足そうとすると、どうしても場所が足りません。

2回目の衣替えで先にやるのは、出す服を選ぶことではなく、戻す秋服を選ぶことです。戻す服が決まれば、空いた場所の大きさが分かり、そこに入るだけの冬服を出せばよくなります。

この記事では、秋から冬への2回目の衣替えを、始める合図、戻す服の見分け方、残す服、出す服、どちらとも取れる服の扱い、収納が足りないときの回し方の順に書きます。

1回目の衣替えの進め方は秋の衣替えの手順に、秋冬の服を何枚出せばいいかは衣替えで出す秋冬服は何枚?にまとめています。

結論:2回目は「戻す服」を先に決めて、空いた分だけ出す

先に全体の流れを置きます。

  1. 最高気温15度を下回る日が、1週間に3日を超えたら始める
  2. クローゼットの秋服を全部出して、この2週間に着たかどうかで分ける
  3. 着ていない薄手の上着と、冬の重ね着の中に入らない秋服を戻す
  4. 冬のあいだも使う薄手は「中間の箱」に残す
  5. 空いた場所の分だけ、コート・厚手ニット・ブーツの順に出す

1回目の衣替えと違うのは、全部を入れ替えないことです。冬の服は、秋の服の上に重ねて着ることが多いので、秋服の一部は冬のあいだもそのまま使います。何を残して何を戻すかを分けるのが、2回目の衣替えの中心です。

1回目と2回目は、入れ替えるものが違う

1回目と2回目では、入れ替えるものの性格がまったく違います。

1回目の衣替えは、夏服と秋服の入れ替えでした。半袖と長袖、薄手の生地と少し厚みのある生地、という分かりやすい違いがあるので、どれを出してどれをしまうかに迷うことは少なかったはずです。

2回目の衣替えは、秋服と冬服の入れ替えです。ところが秋服と冬服は、半袖と長袖ほどはっきり分かれていません。長袖のカットソーは秋にも冬にも着ます。薄手のニットは秋の外出着にも、冬のコートの下にも使えます。カーディガンは秋の羽織りにも、冬の重ね着の中にもなります。

つまり2回目は、季節で分けるのではなく、使い方で分ける衣替えです。同じ長袖のカットソーでも、冬のあいだも重ね着の中で使うなら残し、もう出番がないなら戻します。

この違いを知らずに、1回目と同じつもりで「秋服を全部しまう」と、冬のあいだに中に着るものがなくなります。逆に「全部残す」と、冬の服が入りません。

始める合図|最高気温15度を下回る日が、週に3日を超えたら

2回目の衣替えを始める合図は、最高気温です。最高気温15度を下回る日が、1週間のうちに3日を超えたら、始めてください。

最高気温が15度を下回ると、日中でも長袖1枚では寒く、厚手のニットか上着が必要になります。そういう日が週に1〜2日なら、秋服に羽織りを足すだけで乗り切れます。週に3日を超えると、厚手のニットやコートを毎日のように使うようになり、クローゼットの奥から出し入れするのが面倒になります。この面倒が出てきたときが、2回目の衣替えの時期です。

天気予報で、1週間先までの最高気温を見てください。15度を下回る日が3日以上並んでいたら、その週末に2回目の衣替えを予定に入れます。

朝の気温も合わせて見てください。朝の気温が10度を下回る日が出てきたら、コートを手前に出す時期です。最高気温の合図より先に朝の冷え込みが来る地域では、コートだけ先に出しておいて、残りの入れ替えは最高気温の合図を待っても構いません。

始める時期は、住んでいる地域で大きく変わります。北の地域や山あいでは早く、南の地域や海沿いでは遅くなります。カレンダーの日付で決めずに、自分の住んでいる場所の天気予報で決めてください。

戻す服の見分け方|この2週間に着たかどうか

2回目の衣替えでは、まずクローゼットの秋服を全部出します。出したら、1枚ずつ、この2週間に一度でも着たかどうかで分けてください。

2週間という区切りにしたのは、最高気温が15度に近づいてくると、秋服の出番がはっきり分かれてくるからです。2週間のあいだに一度も手が伸びなかった服は、これからさらに寒くなる冬のあいだに着る可能性は低いです。

着ていなかった服のなかから、次のものを戻す候補にします。

  • 薄手の羽織り(裏地のない薄いジャケット、薄いシャツの上着など)
  • 透けるほど薄い長袖のブラウス
  • 秋らしい明るい色の、薄手のスカートやパンツ
  • 素足で履くことを前提にした浅い靴

これらは、冬のあいだに重ね着の中に入れるには薄すぎたり、冬の装いの色や素材と合わなかったりするものです。

着ていた服は、基本的に残してください。2週間のあいだに着ていたなら、冬のはじめにも着る可能性が高いです。

残す服|冬の重ね着の中に入る薄手

2回目の衣替えで一番大事なのは、残す服をきちんと残すことです。秋服のなかには、冬のあいだもずっと使うものがあります。

残すのは、冬の重ね着の中に入る薄手です。

  • 薄手の長袖のカットソー:ニットの下に着る
  • 首の詰まった薄手のニット:コートの下に着る
  • 薄手のシャツ:ニットの下から襟を出す
  • 薄手のカーディガン:暖房の効いた屋内で、厚手のニットの代わりに着る

これらは、秋には1枚で着ていたものが、冬には中に着るものに役割が変わります。役割が変わるだけで、出番がなくなるわけではありません。

残す服を見分けるときは、厚手のニットやコートの下に着てみてください。重ねたときに、袖や首元がもたつかず、肩が窮屈にならないものは残します。重ねると袖口が詰まる、首元が重なって苦しい、という服は、冬の重ね着の中には入りにくいので、戻す候補に入れます。

出す服|コート・厚手ニット・ブーツの順に

戻す服を決めて場所が空いたら、冬服を出します。出す順番は、コート、厚手のニット、ブーツの順です。

コートは、一番場所を取るので最初に出します。空いた場所の大きさを見て、何着入るかを決めてください。冬のあいだに着るコートは、通勤用と休日用の2着あれば回ることが多いです。3着以上持っているなら、全部を手前に出さずに、出番の多い2着だけを手前に出して、残りは奥に置きます。

厚手のニットは、コートの次に出します。厚手のニットはたたんで置くことが多いので、棚の空き具合を見て、入る分だけ出します。出す枚数は、洗濯の間隔で決めてください。ニットを着るたびに洗うわけではないので、1週間に着回す分として、3〜4枚あれば足りることが多いです。

ブーツは最後に出します。靴箱の場所を空けてから出してください。素足で履く浅い靴を戻した分だけ、ブーツを出します。

出す服は、出す前に一度広げて、虫食いや汚れがないかを見てください。去年しまうときに気づかなかった汚れが、1年たって目立ってくることがあります。

小物は、服と同じ日に出しておく

2回目の衣替えでは、服だけでなく、冬の小物も一緒に出してください。手袋、厚手のマフラー、厚手の靴下、毛糸の帽子などです。

小物は服より小さいので、つい後回しにしがちです。けれど、寒さが急に来た朝に、手袋がどの箱に入っているか分からないと、探しているあいだに出かける時間になってしまいます。服を出す日に一緒に出して、玄関の近くか、コートを掛ける場所の近くに置いておくと、朝に迷いません。

小物も、出すときに一度見ておきます。手袋の指先に穴が開いていないか、マフラーに毛玉や虫食いがないか、靴下のかかとが薄くなっていないかを確かめます。

出した服は、使う回数で手前と奥に分ける

冬服を出してクローゼットに入れるときは、使う回数で置く場所を分けてください。毎日のように着るものは手前、週に1回くらいのものは真ん中、月に1回くらいのものは奥です。

手前に置くのは、通勤や普段の外出で着るコートと、着回しの中心になる厚手のニットです。真ん中には、休日用のコートや、少しきちんとしたニットを置きます。奥には、行事のときにしか着ない服や、とても寒い日にしか着ない厚手のものを置きます。

この分け方をしておくと、朝にクローゼットを開けたとき、手前の服だけを見て決められるので、迷う時間が短くなります。冬の途中で、奥の服を着る日が増えてきたら、手前と入れ替えてください。

去年の冬に一度も着なかった冬服は、出さずに置いておく

冬服を出すときに、去年の冬に一度も着なかった服が出てくることがあります。そういう服は、今年も手前に出さず、奥に置いたままにしてください。手前の場所は限られているので、去年着た服から順に場所を使います。今年の冬のあいだに奥から取り出す日があれば、その服はまた手前に戻せばよいだけです。

中間の箱を1つ作る

2回目の衣替えで役に立つのが、「中間の箱」です。戻すほどでもないけれど、毎日は使わない服を入れておく箱を1つ作ります。

中間の箱に入れるのは、次のような服です。

  • 冬のあいだの暖かい日に使う、薄手の羽織り
  • 暖房の効いた屋内で過ごす日に使う、薄手のカーディガン
  • 春先にまた使い始める、明るい色の長袖

この箱は、クローゼットの奥ではなく、手の届く場所に置いてください。押し入れの手前、クローゼットの床、ベッドの下の引き出しなどです。冬のあいだにも暖かい日は何度かあります。そういう日に、すぐに取り出せる場所にあれば、季節外れの暖かさにも困りません。

中間の箱を作っておくと、2回目の衣替えで迷う時間が減ります。戻すか残すか迷った服は、ひとまず中間の箱に入れておけばよいからです。

中間の箱に入れる枚数の目安

中間の箱は、入れすぎると、ただのもう1つのクローゼットになってしまいます。目安は、羽織りが1〜2枚、長袖が2〜3枚、合わせて5枚前後です。

5枚という数は、冬のあいだに来る暖かい日の数から考えています。冬でも、最高気温が15度を超える暖かい日は何日かあります。そういう日が続くのは長くても数日なので、そのあいだに着回せる枚数があれば足ります。

箱に入れたい服が5枚を大きく超えるなら、そのなかで本当に冬の暖かい日に着るものを選び直してください。選びきれなかった服は、戻す箱に移します。

中間の箱は、冬の途中で一度見直す

中間の箱は、入れたら終わりではありません。冬の真ん中あたりで一度開けて、中の服を見直してください。

冬のあいだに一度も箱から出さなかった服は、その冬はもう出番がないと考えて、戻す箱に移します。反対に、何度も取り出した服は、冬のあいだもクローゼットの中に置いておくほうが便利です。

見直しの時期は、カレンダーではなく、天気予報で決めてください。最高気温が10度を下回る日が続くようになったら、中間の箱の服を着る機会はほとんどなくなります。そのころに一度開けて、中身を整理すると、春の衣替えのときに箱の中身がすっきりしています。

中間の箱は、春の衣替えの始まりになる

中間の箱は、春の衣替えでも役に立ちます。春が来て暖かくなり始めたら、最初に開けるのが中間の箱です。中に入っている薄手の羽織りや長袖は、冬のあいだも手の届く場所にあったので、しわも少なく、すぐに着られます。

中間の箱の服を着ているあいだに、戻した秋服の箱を開けて、春に着るものを順に出していけば、春の衣替えも慌てずに進められます。

どちらとも取れる服|戻すか残すかで迷うとき

2回目の衣替えで一番時間がかかるのは、戻すか残すか決められない服です。ここを厚めに書きます。

迷ったら、冬の外出で1回着る日を想像する

迷った服は、冬の外出で1回着る日を具体的に想像してください。いつ、どこへ、何と組み合わせて着るかが思い浮かぶなら、残します。思い浮かばないなら、戻します。

たとえば、薄手のシャツジャケットを手に取ったとします。冬の暖かい日の買い物に、ニットの上から羽織る姿が思い浮かぶなら、中間の箱に入れて残します。冬のどの日に着るのかがどうしても思い浮かばないなら、戻してください。

迷ったら、厚手のニットの下に着てみる

薄手の長袖やニットで迷ったら、手持ちの厚手のニットやコートの下に、実際に着てみてください。重ねて違和感がなければ残します。

重ねて着てみると、思っていたより袖が長くて手首から出てしまう、首元の形が上の服と合わない、といったことが分かります。こういう服は、冬の重ね着の中では使いにくいので、戻す候補にします。

迷ったら、色で決める

色で決める方法もあります。冬の装いは、コートやニットの色が暗く深くなることが多いです。そのなかで、秋らしい明るい色や、軽い色の服は、組み合わせる相手が少なくなります。

手持ちのコートと厚手のニットを並べて、迷っている服をその横に置いてみてください。色がなじむなら残します。浮いて見えるなら、戻すか中間の箱に入れます。

迷ったら、今年の冬に着なかったら春にどうするかを決めておく

どうしても決められない服は、残したうえで、印をつけておく方法があります。ハンガーに小さな紙を掛けるか、たたんだ服の上に付箋を貼っておきます。冬が終わったときに、その印のついた服を一度も着なかったら、春の衣替えで手放すか、別の場所にしまうかを考えます。

迷う服をその場で決めきろうとすると、2回目の衣替えが終わりません。印をつけて先送りにすることで、作業を前に進められます。

収納が足りない場合|立てて入れるか、季節外を外に出す

戻す服を決めても、まだ冬服が入りきらないことがあります。その場合は、収納の使い方を変えてください。

ニットは立てて入れる

厚手のニットを棚に重ねて置くと、下の服が取り出しにくく、上に積める枚数にも限りがあります。ニットを引き出しに入れるなら、たたんだニットを立てて並べてください。上から見て全部の色が見えるので、取り出しやすくなります。立てて並べると、重ねて置くより多く入ることもあります。

夏服を家の外に出す

1回目の衣替えでしまった夏服が、まだクローゼットの中にあるなら、冬のあいだだけ別の場所に移すことも考えてください。押し入れの上の段、ベッドの下、物置などです。夏服は冬のあいだ一度も出番がないので、手の届きにくい場所に置いても困りません。

1回目の衣替えをしないで回す方法もある

収納がどうしても足りない家では、衣替えをせずに、1年中同じクローゼットの中で回す方法もあります。その考え方は衣替えしない収納にまとめています。

出す前の点検|コートとニットは、着る前に1回見る

冬服を出すときは、そのまま着る前に、一度だけ点検してください。

コートは、袖口と襟の汚れを見ます。去年の冬に着ていたときの皮脂の汚れが、しまっているあいだに目立ってくることがあります。ボタンがゆるんでいないか、裏地が破れていないかも確かめてください。

厚手のニットは、虫食いの穴がないかを見ます。明るい場所で広げて、光に透かすと小さな穴が見つかりやすいです。毛玉が目立つなら、着る前に取っておきます。

ブーツは、底のすり減りと、革のひび割れを見ます。底がすり減っていると、冬の濡れた道で滑りやすくなります。

点検して直すところがあったら、着始める前に直しておきます。寒くなってから慌てて直すより、2回目の衣替えのときにまとめて見ておくほうが、時間に余裕があります。

戻す服のしまい方|春にすぐ出せる形で入れる

2回目の衣替えで戻す秋服は、次の春にまた出すことになります。秋服のなかには、春にもそのまま着られるものが多いからです。しまうときに、春にすぐ出せる形で入れておくと、次の衣替えが楽になります。

洗ってからしまう

戻す服は、しまう前に一度洗ってください。秋のあいだに何度か着た服には、目に見えない汗や皮脂が残っています。そのまましまうと、春に出したときに黄ばみやにおいが出ていることがあります。

洗えない素材の服は、着たあとに風を通して、ブラシで表面のほこりを落としてからしまいます。とくに襟と袖口は汚れがたまりやすいので、しまう前に明るい場所で一度見てください。

箱は、春に着る順に分ける

戻す服を入れる箱は、1つにまとめず、春に着る順に分けておくと便利です。

  • 春のはじめに着るもの:薄手の羽織り、明るい色の長袖
  • 春の半ばに着るもの:薄手のブラウス、明るい色のスカートやパンツ
  • 春の終わりに着るもの:さらに薄い羽織りや、素足で履く靴

春のはじめに着るものの箱は、取り出しやすい場所に置きます。春の終わりに着るものは、奥に置いて構いません。

箱の外側に、中に何が入っているかを書いておいてください。半年たつと、どの箱に何を入れたかを忘れています。箱を開けずに中身が分かるだけで、春の衣替えの時間がずいぶん短くなります。

詰めすぎない

箱に服を詰めすぎると、しわがついて、春に出したときにすぐには着られません。とくに、張りのある綿のシャツや、薄手のジャケットは、押しつぶされると深いしわが残ります。

箱のふたを閉めたときに、上から押さえないと閉まらないくらい詰まっているなら、詰めすぎです。箱を1つ増やすか、しわになりにくい服とつぶれやすい服を分けて入れてください。

2回目の衣替えでやらないこと|手放す判断は春まで待つ

2回目の衣替えで、ついでに服を手放そうとする人は多いです。秋服を全部出して並べると、着ていない服がはっきり見えるので、手放したくなる気持ちはよく分かります。

ただ、2回目の衣替えのときに手放す判断をするのは、おすすめしません。理由は2つあります。

秋の終わりは、着ていない理由が季節のせいかもしれない

秋の終わりに着ていない服のなかには、気に入らないから着ていないのではなく、寒くなって出番がなくなっただけの服があります。この2週間に着ていないのは、その服が悪いのではなく、季節が進んだからかもしれません。

春になって、また暖かくなったときに着てみたら、やはり気に入っていると感じることもあります。季節のせいで着ていない服を手放してしまうと、春に同じような服を買い直すことになります。

とくに迷いやすいのは、秋のはじめに何度か着て、そのあと寒くなって出番がなくなった薄手の羽織りです。秋の後半に一度も着ていないので、気に入らない服のように見えますが、実際には秋のはじめにはよく働いていた服です。この2週間に着ていないことと、その服がいらないことは別のことだと考えてください。

手放すかどうかは、春の終わりまで待つのがいちばん確かです。春の暖かい日に着る機会があったのに、それでも手が伸びなかった服なら、季節のせいではなく、その服そのものの出番がなくなったと判断できます。秋と春の両方で手が伸びなかった服だけを、手放す候補にしてください。

作業が大きくなりすぎる

2回目の衣替えは、戻す・残す・出すの3つを決めるだけでも、それなりに時間がかかります。そこに手放すかどうかの判断まで加えると、1日で終わらなくなります。途中で疲れてしまうと、出した服が部屋に広がったままになり、冬の服を着られない日が続きます。

手放す判断は、春の衣替えのときに、冬を通して一度も着なかった服と一緒に考えてください。2回目の衣替えでは、印をつけておくところまでで十分です。

1日で終わらせる段取り|午前に戻し、午後に出す

2回目の衣替えは、半日から1日あれば終わります。ただ、段取りを考えずに始めると、出した服が部屋中に広がって、途中で手が止まります。ここでは、1日で終わらせるための段取りを書きます。

午前中に、戻す服を決めて箱に入れる

午前中は、クローゼットの秋服を全部出して、戻す服・残す服・中間の箱に入れる服の3つに分けます。分けたら、戻す服はその日のうちに洗うか、手入れをして箱に入れます。

洗濯が必要な服は、朝のうちに洗濯機に入れておくと、午後には乾きます。乾いたものから箱に入れていけば、夕方までに戻す服の片づけが終わります。

午後に、冬服を出して点検する

午後は、空いた場所に冬服を出します。コート、厚手のニット、ブーツの順に出して、出したものから点検していきます。

点検で直すところが見つかったら、その場で直すか、直すものとして1か所にまとめておきます。全部を午後のうちに直そうとすると時間が足りないので、その日は直すものを分けるところまでにして、直すのは別の日にしても構いません。

夕方に、明日着る服を1組決める

最後に、新しく並んだクローゼットから、明日着る服を1組決めてください。実際に組み合わせてみると、残した秋服と出した冬服がうまく合うか、足りないものがないかが分かります。足りないものがあれば、中間の箱か、しまった箱から取り出します。

家族の分は、寒いと言い出した週に回す

家族の服も一緒に衣替えしようとすると、1日の作業が大きくなりすぎます。家族の分は、自分の分とは別の日に回してください。

家族は、外にいる時間も、寒さの感じ方も違います。毎日外を歩いて通勤する人と、車で移動する人では、冬服が必要になる時期が違います。子どもは外で遊ぶ時間が長いので、大人より早く冬服が必要になることもあれば、体を動かしているので遅くていいこともあります。

家族それぞれが「寒い」と言い出した週に、その人の分だけ2回目の衣替えをします。1人分ずつなら、1回の作業は1時間もかかりません。

子どもの服は、去年の冬服がまだ着られるかを先に確かめてください。袖丈と着丈が短くなっていないか、着せてみて確かめます。着られなくなった服は、出す前に分けておくと、クローゼットに入れる量が減ります。

よくある失敗と直し方

2回目の衣替えでよく起きる失敗と、その直し方を挙げておきます。

秋服を全部しまって、冬に中に着るものがない

2回目の衣替えで秋服を全部しまったら、冬に厚手のニットの下に着るものがなくなった、という失敗です。

直し方は、しまった箱から、薄手の長袖と首の詰まった薄手のニットだけを取り出すことです。次からは、冬の重ね着の中に入る薄手は残すと決めてください。

冬服を出しすぎて、毎日使う服が取り出しにくい

冬服を全部手前に出したら、毎日使う服が奥に埋もれて取り出しにくくなった、という失敗です。

直し方は、出番の多い冬服だけを手前に残し、残りは奥に移すことです。コートは2着、厚手のニットは3〜4枚を目安に手前に置き、それ以外は奥に回してください。

暖かい日に着る服がない

冬のあいだに暖かい日が来て、薄手の羽織りを着たかったのに、全部しまっていた、という失敗です。

直し方は、中間の箱を作って、薄手の羽織りを1〜2枚入れておくことです。中間の箱は手の届く場所に置いてください。

出したコートに汚れがあって、すぐに着られなかった

寒くなって慌ててコートを出したら、袖口に汚れがあって、すぐには着られなかった、という失敗です。

直し方は、2回目の衣替えのときに、出したコートを一度点検することです。汚れがあったら、着る前に手入れをしておきます。

2回目の衣替えの手順まとめ

最後に、2回目の衣替えの手順をまとめます。

  1. 1週間の天気予報で、最高気温15度を下回る日が3日を超えたら、その週末に始める
  2. クローゼットの秋服を全部出して、この2週間に着たかどうかで分ける
  3. 着ていない薄手の上着、明るい色の薄手の服、浅い靴を戻す候補にする
  4. 冬の重ね着の中に入る薄手は残す。厚手のニットの下に着てみて確かめる
  5. 戻すか残すか迷う服は、中間の箱に入れて、手の届く場所に置く
  6. 空いた場所の分だけ、コート、厚手のニット、ブーツの順に出す
  7. 出した冬服は、着る前に一度点検する
  8. 家族の分は、それぞれが寒いと言い出した週に回す

2回目の衣替えは、1回目より作業が小さくて済みます。全部を入れ替えるのではなく、戻す服と出す服を少しずつ入れ替えるだけだからです。

冬に向けてコートを選び直す予定があるなら、50代のコートの選び方も参考にしてください。

秋の衣替えで出した服が、冬のクローゼットであふれていないか、一度扉を開けて見てみてください。戻す服を先に決めると、冬服の入る場所が見えてきます。

よくある問い

Q. 衣替えは秋に1回やれば十分ではないですか
収納に余裕があれば1回でも回ります。ただ多くの家では、夏から秋に替えた時点でクローゼットがいっぱいになり、冬のコートや厚手のニットが入る場所がありません。秋と冬で2回に分けると、1回ごとの作業が小さくなり、出し入れの判断も楽になります。
Q. 2回目の衣替えで、秋服は全部しまうのですか
全部はしまいません。冬のあいだもニットの下に着る薄手の長袖や、暖かい日に使う薄手の羽織りは残します。しまうのは、この2週間に一度も着ていない薄手の上着や、冬の重ね着の中に入らない秋服です。
Q. コートを出すのが早すぎると、どうなりますか
早く出しても困ることは少ないですが、出したコートを着ない日が続くと、場所だけを取ります。玄関やクローゼットの手前がふさがって、毎日使う服が取り出しにくくなります。コートは、朝の気温が10度を下回る日が出てきてから手前に出すと、場所の使い方に無理がありません。
Q. 家族の分も一緒にやるべきですか
一緒にやらなくて構いません。家族は寒さの感じ方も外にいる時間も違うので、2回目の衣替えの合図が来る日がずれます。自分の分を先に済ませ、家族の分はそれぞれが寒いと言い出した週に回すほうが、1日の作業が小さくなります。

— メグラシ編集部

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