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衣替えで出した服が似合わない|去年の秋服は丈・肩・色の3か所で測る

メグラシ編集部//読了 14分
収納箱の横の床に去年のベージュのカーディガンを広げ、両手で袖と裾を確かめる女性

**去年の秋服が似合わないと感じたら、服全体ではなく、丈・肩・色の3か所を順に測ってください。**違和感のほとんどは、このうち1か所に出た1年分の差です。

衣替えで収納箱を開けて、去年よく着ていた服を取り出す。袖を通してみると、なぜかしっくりこない。どこが悪いのかは分からないのに、去年の自分の服ではないような気がする。この時期にとても多い迷い方です。

服は1年で変わりません。変わったのは、その服のまわりです。売り場に並ぶ服の丈、肩の位置、自分が今よく履いている靴、髪の色、肌の色。こうしたものが少しずつ動いて、去年はぴたりと合っていた服との間にずれが生まれます。

ずれは服のあちこちに散らばっているように感じますが、実際に出る場所はだいたい決まっています。裾の位置、肩の縫い目、顔の横に来る色の3か所です。この記事では、その3か所を鏡の前で測る順番と、測ったあとに残すか、直すか、手放すかを分ける方法をまとめます。

結論:違和感は、丈・肩・色のどこか1か所に出ている

先に結論を書きます。去年の服が似合わないと感じたときは、次の順番で3か所を確かめます。

1つ目は丈です。スカートやパンツ、コートの裾が、体のどの位置で止まっているかを見ます。去年と同じ服でも、合わせる靴や今の売り場の平均が変わると、同じ位置で止まる裾が中途半端に見えることがあります。

2つ目は肩です。トップスや羽織りの肩の縫い目が、自分の肩の骨からどれだけずれているかを見ます。ここ数年は肩の縫い目を下げた服が増えたり減ったりしていて、去年の服の肩の位置が、今の目には窮屈に見えたり、反対に落ちすぎて見えたりします。

3つ目は色です。服の色を顔の横に当てて、顔色がどう見えるかを確かめます。髪の色を変えた、肌の色が季節で少し変わった、化粧を変えたといった変化があると、同じ色でも顔との相性が変わります。

3か所のうち、差が出ているのは多くの場合1か所だけです。その1か所を見つければ、直し方はおのずと決まります。

鏡の前で3分、測る順番を決めておく

確かめる前に、準備を2つだけしてください。

ひとつは、今いちばんよく履いている靴を用意することです。室内なので履かなくてもかまいませんが、玄関から出して足元に置いておきます。丈の見え方は靴で大きく変わるので、去年の靴ではなく今の靴で確かめることが大切です。

もうひとつは、昼間の窓辺で確かめることです。電灯の光は色を黄色や青に寄せるので、色の差が正しく見えません。晴れた日の昼前後、窓から1メートルほど離れた位置に姿見を置くのがいちばん見やすい条件です。

準備ができたら、服を着て、丈から順に見ていきます。1枚にかける時間は3分ほどで足ります。丈に1分、肩に1分、色に1分です。迷ったら、その場で決めずに、後で話す保留の箱に入れてください。全部の服を一度に確かめる必要はありません。違和感のあった服から順に、数枚ずつで十分です。

丈:裾の位置を、膝・ふくらはぎ・くるぶしからの距離で測る

最初に見るのは丈です。丈の差は、3か所の中でいちばんよく起きます。

スカートとワンピースは、裾が止まる位置を、膝のお皿の下端、ふくらはぎのいちばん太いところ、くるぶしの骨の3点からの距離で見てください。裾がこの3点のどれかの上下2〜3センチに止まっていると、狙って選んだ丈に見えます。反対に、2点のちょうど間、たとえば膝とふくらはぎの真ん中あたりに止まっていると、どちらにも決めきれない丈に見えやすくなります。

パンツは、裾がくるぶしの骨を基準に、上に出ているか、ちょうど隠れているか、甲にかかっているかを見ます。くるぶしの骨が半分だけ見える位置で止まる丈は、靴によって短く見えたり長く見えたりするので、違和感が出やすい丈です。

コートは、羽織ったときに中の服の裾がどれだけ出ているかを見てください。中のスカートやワンピースがコートの裾から5センチ以内だけ出ていると、重なりがはっきりせず、もたついた印象になります。10センチ以上出すか、コートの中に完全に収めるかのどちらかにすると落ち着きます。

測るときは、メジャーがなくても手のひらで代わりがききます。指をそろえた手のひらの幅はだいたい7〜8センチです。裾から膝のお皿までが手のひら何枚分あるかを見れば、去年と今年の差を比べられます。

去年と今年で裾の位置が同じなのに違和感がある場合は、自分が今よく着ている服の丈と比べてみてください。この1年でよく着た服の裾が、去年の服より手のひら1枚分以上長い、または短い場合、目がその丈に慣れています。慣れた丈と違う裾は、それだけで落ち着かなく感じられます。服が悪くなったのではなく、自分の目の基準が動いたということです。

基準が動いたことが分かったら、その服を今の基準に寄せるか、去年の基準のまま着る日を作るかを選べます。去年の丈のスカートを、あえて去年と同じ靴と同じ上の服で組むと、ひとまとまりの服装として成り立つことがあります。組み合わせ全体が去年の基準でそろっていれば、丈だけが浮くことはないからです。

丈の差は、靴を替えると埋まることがある

丈に違和感があったら、裾上げや処分を考える前に、靴を替えて確かめてください。

裾と靴の間に見える脚の長さが変わると、同じ丈でも印象が大きく変わります。たとえば、膝とふくらはぎの間で止まるスカートに、足首の出る浅い靴を合わせると、脚が見える範囲が広くなって、裾の位置が中途半端に見えます。同じスカートに、くるぶしが隠れる短いブーツを合わせると、見える脚の範囲が狭くなり、裾の位置が下に寄ったように感じられて、落ち着いて見えることがあります。

パンツも同じです。くるぶしが半分出る丈のパンツに、厚手の靴下と甲の深い靴を合わせると、裾と靴の間の隙間が埋まって、丈の中途半端さが消えます。秋から冬にかけては厚手の靴下や短いブーツが使いやすくなるので、春や夏には合わなかった丈が、この季節にはまた合うことも少なくありません。

靴を2〜3足当ててみて、どれか1足で違和感が消えたら、その服は残してかまいません。その服を着るときの靴が決まった、というだけのことです。どの靴でも違和感が残るときは、裾上げできるかどうかを見ます。長すぎる裾は短くできますが、短すぎる裾は長くできません。

肩:縫い目と肩の骨のずれを、指の本数で見る

次に見るのは肩です。トップスや羽織りを着て、肩の縫い目がどこに来ているかを確かめます。

自分の肩の骨のいちばん外側、腕を上げ下げしたときに動く出っ張りを指で探してください。そこから、服の肩の縫い目までの距離を指の本数で測ります。指1本はだいたい1.5〜2センチです。

縫い目が肩の骨の上か、外側に指1本以内なら、肩に沿った形です。外側に指2本から3本なら、少しゆるく落とした形。指4本以上外に落ちていれば、大きく落とした形です。

去年の服が似合わないと感じるときは、この落とし方が今の気分とずれていることがよくあります。体に沿った肩の服ばかり着ていた人が、最近は肩の落ちた服を好んで着ていると、去年の沿った肩の服が窮屈に見えます。反対に、肩を大きく落とした服を去年たくさん着ていた人が、今年は体に沿った羽織りを手に取っていると、去年の服がだらしなく見えます。

肩の差には、もうひとつ原因があります。体つきは1年の間に少し変わることがあり、同じ服でも肩まわりの余り方が変わります。これは良い悪いの話ではなく、服の側を今の体に合わせればいいだけのことです。肩の縫い目が骨から内側に入っていて、腕を前に出すと背中が突っ張る場合は、その服は今の自分には小さいと判断してください。

肩の差は、羽織りの下に着るか上に着るかで扱いを変える

肩にずれがあったときの扱いは、その服を何かの下に着るのか、いちばん外に着るのかで変わります。

いちばん外に着る服、つまり羽織りやコートの肩のずれは、隠しようがありません。肩の線は遠くからでも見えるので、違和感がはっきり出ます。羽織りの肩が今の気分と合わないときは、直すのが難しい部分でもあるので、手放す候補に入れてかまいません。肩の位置を直す仕立て直しは、手間も費用もかかるからです。

何かの下に着る服、たとえばニットやシャツは、上に羽織りを重ねれば肩の線が隠れます。去年の肩の沿ったニットが単体では窮屈に見えても、肩の落ちた羽織りの下に着ると、羽織りの肩の線が全体の印象を決めるので、ニットの肩は気にならなくなります。

秋は、この使い方がしやすい季節です。気温が下がるにつれて羽織りを重ねる日が増えるので、単体では違和感のあるトップスも、中に着る1枚として使えます。肩が気になるトップスは、羽織りの下専用にすると決めてしまうのもひとつの方法です。

羽織りの下に着るときは、袖の長さも一緒に確かめてください。中のニットの袖が羽織りの袖口から1センチほどのぞく程度なら重なりがきれいに見えますが、3センチ以上はみ出すと、中の服が大きすぎるように見えます。反対に中の袖が短すぎて、腕を伸ばしたときに羽織りの袖の中で手首が出てしまうと、寒々しく見えます。袖が長すぎるニットは袖口を一度折り返し、短すぎるニットは手首の隠れる羽織りと組むようにすると、肩の違和感と一緒に袖の違和感も消せます。

肩に余りが出る服を、ベルトや紐で腰を締めて着る方法もあります。腰の位置に区切りができると、上半身の余りが肩から胸に分散して、肩の落ち方が意図した形に見えやすくなります。ワンピースや長めのシャツで使いやすい方法です。

色:窓辺で顔の横に当てて、去年との差を見る

3つ目は色です。服を着たまま、または服を手に持って、窓辺で顔のすぐ横、あごの下に当ててください。

見るのは服ではなく、顔です。服を当てたときに、目の下の影が深く見えないか、頬の赤みが消えて顔全体が平たく見えないか、口元の色がくすんで見えないかを確かめます。服を外したときと当てたときを何度か比べると、差が分かりやすくなります。

去年は顔色がよく見えた服が、今年は顔色を沈ませることがあります。原因として多いのは、髪の色と化粧の変化です。髪を明るくした人は、暗く沈んだ色の服を顔の横に置くと、髪と服の間で顔だけが浮いて見えることがあります。反対に、髪を暗くした人は、明るく淡い色の服を顔の横に置くと、顔のまわりがぼやけることがあります。

肌の色も、季節で少し動きます。屋外で過ごす時間が多かった時期のあとは、肌が少しだけ深い色になり、去年の秋に似合っていた淡い色が、今年は顔から浮いて見えることがあります。これは数週間から数か月で戻ることも多いので、色の違和感だけで服を手放すのは急ぎすぎです。

色を確かめるときに迷いやすいのは、服を当てた瞬間には違和感があるのに、しばらく見ていると気にならなくなる場合です。目は数秒で色に慣れてしまうので、長く見るほど判断が甘くなります。服を当てたら3秒だけ見て、外し、また3秒当てる。これを3回くり返して、当てた瞬間の印象だけで決めてください。

同じ色の別の服を持っているなら、並べて当てるのも有効です。去年の服と、今年手に入れた同系色の服を左右の肩に1枚ずつ当てて、どちらの側の顔が明るく見えるかを見ます。今年の服の側が明るく見えるなら、色の差は服の色そのものではなく、去年の服の色あせや生地の光り方にあるかもしれません。その場合は、次に話す生地の確かめに進んでください。

色の差は、顔から離して使う

色に違和感があった服は、顔から離れた位置で使えば、残せることがほとんどです。

トップスの色が顔色を沈ませるなら、そのトップスの上に顔に合う色の羽織りを重ね、首元に顔に合う色のシャツの襟やスカーフを出します。顔の横に来る色が変われば、トップスの色は胸から下の面として見えるので、顔色への影響は小さくなります。

スカーフやストールの色が合わなくなったときは、首に巻くのをやめて、バッグの持ち手に結ぶか、肩にかけて胸より下に垂らす使い方に替えます。顔から20センチ以上離れると、色が顔色に与える影響はぐっと小さくなります。

スカートやパンツの色は、もともと顔から遠い位置にあるので、顔色への影響はほとんどありません。ボトムスの色が合わないと感じるときは、色そのものより、上に合わせる服との組み合わせが合っていない場合がほとんどです。上の服を替えて、明るさの差を変えてみてください。

色の差は、3か所の中でいちばん直しやすい差です。手放すかどうかを決めるのは、丈と肩を見たあとにしてください。

3か所に差がないのに、しっくりこないとき

丈も肩も色も問題がないのに、まだ違和感が残る服もあります。その場合は、生地の状態を見てください。

ひとつは毛玉です。脇の下、袖口、肩かけの鞄が当たる腰の横に毛玉が集まっていると、遠目にも表面がくすんで見えます。毛玉は取れば戻りますが、取ったあとに生地が薄くなっていたら、そこから先は傷みが早く進みます。

もうひとつは色あせです。黒や紺の服は、洗濯や日光で少しずつ色が抜けます。窓辺で、同じ色の新しい服と並べてみてください。並べて初めて差が分かる程度なら問題ありませんが、ひと目で分かるほど白っぽくなっていたら、服全体が古びて見える原因になります。

3つ目は形の戻りです。ニットの裾や袖口のゴム編みが伸びていないか、シャツの襟が寝てしまっていないか、パンツの膝が前に出ていないかを確かめます。形が戻らない服は、どれだけ丈や色が合っていても、だらしない印象につながります。

生地の傷みは、組み方では直せません。傷みが目立つ服は、手放す候補か、部屋着に回す候補にしてください。

部屋着に回すかどうかは、家の中でその服を着る場面が思い浮かぶかで決めます。袖口が伸びたニットでも、家で過ごす休日に羽織るなら十分に役目を果たします。反対に、家でも着ないと思う服を部屋着の棚に入れておくと、棚がいっぱいになって、本当に使う部屋着が取り出しにくくなります。部屋着の棚に入れる枚数を先に決めておき、それを超えたら古いものから手放すようにすると、棚が膨らみ続けることを防げます。

もうひとつ、匂いも確かめてください。仕舞っている間に湿気を吸った服は、袖を通したときにかすかな匂いが残っていることがあります。本人は慣れてしまって気づきにくいのですが、人と近くで話す場面では相手に届きます。一度洗うか、風通しのよい場所に半日ほど掛けておけば、たいていは消えます。匂いが原因の違和感は、服の形や色とは関係ないので、3か所の確かめより先に済ませておくと判断が正確になります。

差が1か所だけの服は、2週間のうちに3回着てから決める

いちばん迷うのは、差が1か所だけ出ている服です。丈が少しだけ気になる、肩がほんの少し窮屈に見える。手放すほどではない気もするし、このまま着るのもためらわれる。

こういう服は、その場で決めないでください。2週間のうちに3回、外に着ていく日を決めて、実際に着てみます。家の鏡の前で感じた違和感と、外で一日過ごしたときの違和感は、同じではないからです。

3回着るときは、毎回組み方を変えます。1回目は去年と同じ組み方、2回目は靴を替えた組み方、3回目は羽織りや上の服を替えた組み方です。組み方を変えることで、違和感が服そのものにあるのか、組み合わせにあるのかが分かれます。

3回とも、外出先で鏡やガラスに映った自分を見て気になったなら、その服は手放す側に入れます。1回でも気にならなかった日があれば、その日の組み方で残します。その服の着方が1つに決まった、ということです。

2週間のうちに3回着る機会がなかった服は、それ自体が答えです。着たい気持ちが湧かなかったということなので、手放す候補に入れてかまいません。ただし、行事の服や冠婚葬祭の服のように、もともと着る機会が限られている服は、この確かめ方の外に置いてください。

保留にした服は、クローゼットの手前の端にまとめて掛けておきます。奥に仕舞ってしまうと、着る機会を逃したまま次の衣替えを迎えることになります。

3回着るときに、気になった瞬間を短く書き留めておくと、判断がさらに確かになります。駅のガラスに映ったときに裾が気になった、座ったときに肩が突っ張った、写真を見返したら顔色が沈んでいた。書き留めた内容が3回とも同じ場所なら、その差は組み方では消えないと分かります。3回とも違う場所が気になったなら、服そのものより、その日の体調や気分の影響が大きかったのかもしれません。その場合は、もう一度だけ機会を作ってください。

秋は気温の変わり方が大きく、同じ服でも暑い日と肌寒い日で着心地が違います。3回のうち少なくとも1回は、その服がいちばん活躍しそうな気温の日に着てください。最高気温が20度前後の日に着るつもりの薄手のニットを、25度を超える日に着て判断すると、暑さのせいで違和感が大きく感じられてしまいます。

自分で決められないときは、人に見てもらう聞き方を決めておく

3か所を測っても、自分の目だけでは判断がつかないことがあります。毎日見ている自分の姿は、見慣れているぶん、違和感にも鈍くなるからです。そういうときは、家族や友人に見てもらうのが近道です。

ただし、聞き方には気をつけてください。似合うかどうかを聞くと、相手は気を遣って、似合うと答えがちです。それでは判断の材料になりません。

聞くときは、2枚を並べて比べてもらいます。去年の服と、今年よく着ている服を1枚ずつ、同じ日に続けて着て見せて、どちらが今の自分らしいかを聞いてください。1枚だけを見せるより、比べてもらうほうが答えが具体的になります。相手が去年の服を選ばなかったら、その理由を1つだけ聞きます。丈なのか、肩なのか、色なのか。理由が3か所のどれかに当てはまれば、そこが直す場所です。

人に見てもらう時間がとれないときは、写真で代わりができます。去年の服と今年の服でそれぞれ全身を撮り、1日置いてから見比べてください。撮った直後よりも、時間をあけて見たほうが、他人の目に近い見え方になります。

残す・直す・手放すを、差の数で分ける

3か所を確かめ終わったら、服を3つに分けます。

差の出た場所分け方
どこにも差がない残す
色だけ残す(顔から離して使う)
丈だけ靴で埋まれば残す。埋まらなければ直すか手放す
肩だけ下に着る服なら残す。いちばん外に着る服なら手放す候補
2か所以上、または生地の傷み手放す候補

この分け方の要点は、差の数を数えることです。1か所だけなら、組み方か直しでたいてい残せます。2か所以上に差がある服は、組み方を工夫しても、どこかに違和感が残り続けます。

手放す候補に入れた服も、すぐに処分しなくてかまいません。手放す候補の袋にまとめて、1か月そのままにしておきます。1か月の間に一度も取り出したくならなければ、それで決まりです。

直すときは、お直しに出すか、組み方で直すかを先に決める

直す側に入れた服は、お直しに出すか、組み方で直すかを決めます。

お直しに出せるのは、主に丈です。スカートやパンツの裾上げは、多くのお直しの店で対応していて、費用も比較的かかりません。ただし、裾に飾りや縫い目の模様がある服、裾が斜めに切られた服は、裾上げで形が変わってしまうことがあります。

肩のお直しは、手間と費用がかかるうえ、仕上がりが元の形と変わることがあります。肩に違和感のある服は、お直しよりも組み方で直すほうが現実的です。

組み方で直す場合は、その服を着るときの組み合わせを1つ決めて、メモしておきます。この靴と合わせる、この羽織りの下に着る、このシャツの襟を出す。決まった組み合わせが1つあれば、その服は毎朝の迷いの種ではなくなります。

お直しの費用が、同じような服を新しく手に入れる費用に近いときは、無理に直さなくてもかまいません。その服をどれだけ気に入っているかで決めてください。

お直しに出す前には、裾をどこまで上げるかを自分で決めておきます。安全ピンで裾を仮に留めて、今いちばんよく履く靴を合わせ、姿見の前で前と横から見てください。丈の項で話した3点、膝のお皿の下端、ふくらはぎのいちばん太いところ、くるぶしの骨のどれかの上下2〜3センチに裾が来るように調整します。仮留めのまま一度家の中を歩き、座ったり立ったりして、裾の位置が動いても気にならないかを確かめてから出すと、仕上がってから迷うことがありません。

組み方で直すと決めた服は、ハンガーにその組み合わせのメモを小さく結んでおくのもよい方法です。朝に服を選ぶとき、その服を手に取った時点で合わせる靴や羽織りが分かるので、迷う時間がなくなります。

足りない1枚が見えてきたら、それを先に探す

3か所を確かめていくと、手持ちの服に共通する差が見えてくることがあります。丈の差を埋める靴がどれも合わなかった、肩の落ちた羽織りが1枚もなかった、顔に合う色のトップスがなかった。

こうした共通の差は、1枚を足すことで、手持ちの何枚もの服をまとめて救えます。たとえば、くるぶしの隠れる短いブーツが1足あれば、丈が中途半端に感じたスカートやパンツが何本も使えるようになります。肩を落とした羽織りが1枚あれば、肩の沿ったニットが何枚も中に着られるようになります。

足りない1枚の探し方は、秋コーデがワンパターンなときに足りない1枚を探す方法でも、色・丈・素材の順にまとめています。買い足す前に、手持ちのどの服が救われるかを数えておくと、その1枚が本当に必要かどうかが分かります。

数え方は簡単です。足したい1枚の候補を決めたら、手放す候補と保留の箱に入れた服を1枚ずつ取り出して、その1枚と組めば残せるかどうかを考えます。残せる服が3枚以上あれば、その1枚は手に入れる価値があります。1枚か2枚しか救えないなら、急いで買わなくてもかまいません。救える服の数が多い順に足していくと、少ない買い足しで手持ちの服が生き返ります。

買い足す1枚は、3か所のうちどの差を埋めるものかをはっきりさせてから選んでください。丈の差を埋めるなら靴、肩の差を埋めるなら羽織り、色の差を埋めるなら顔まわりに来るシャツやスカーフです。目的が決まっていれば、売り場で目移りしても、手に取る候補が絞られます。

来年同じことにならないよう、仕舞う前に1枚撮っておく

この違和感は、毎年の衣替えでくり返し起きます。来年の確かめを短くするために、今年の秋冬の服を仕舞うときに、ひとつだけしておいてください。

その服をいちばんよく合わせた組み合わせで着て、全身の写真を1枚撮ります。写真と一緒に、裾が止まった位置と、合わせた靴をメモしておきます。膝下に手のひら1枚分、くるぶしの隠れる黒いブーツ、という程度で十分です。

来年その服を出したとき、写真と今の自分を並べれば、どこが動いたのかがすぐに分かります。丈が同じで違和感があるなら靴が変わった、肩が同じで違和感があるなら好みの形が変わった、というように、原因を探す時間が短くなります。

仕舞う前の手入れの順番は秋の衣替えの手順に、衣替えを始める日の決め方は衣替えはいつ?最低気温の続き方で開始日を出す方法にまとめています。

秋から冬へ、二度目の入れ替えでも同じ3か所を見る

秋の衣替えが終わっても、冬の立ち上がりに、もう一度服の入れ替えが来ます。厚手のコートやニットを出す時期です。

このときも、確かめる場所は同じ3か所です。とくにコートは、丈と肩の差がはっきり出やすい服です。羽織って、中に着る服の裾がどれだけ出るか、肩の縫い目が骨からどれだけずれるかを見てください。冬のコートは中に着る服が厚くなるので、肩まわりの余り方が秋の羽織りとは変わります。中に厚手のニットを着た状態で確かめることを忘れないでください。

秋冬に出す服の枚数をどう決めるかは、衣替えで出す秋冬服は何枚かを、洗濯の間隔と外出の日数から出す方法にまとめています。3か所の確かめで残した服の数と照らし合わせると、足りない枚数と余っている枚数がはっきりします。

去年の服が似合わないと感じたのは、自分が1年分動いたしるしです。服を全部入れ替える必要はありません。丈・肩・色の3か所を測って、差が出た1か所に手を当てれば、去年の服の多くは今年もまた着られます。

よくある問い

Q. 去年はよく着ていたのに、今年は似合わない気がするのはなぜですか
服は変わっていなくても、流行の丈や肩の位置、合わせる靴、髪の色、肌の色などが1年で少しずつ動いています。その差が丈・肩・色のどこかに出ると、服全体が似合わないように感じます。3か所を順に確かめると、どこに差があるかが分かり、直し方も決まります。
Q. 似合わない服はすぐ処分したほうがいいですか
差が1か所だけなら、すぐには決めずに2週間のうち3回、組み方を変えて着てみてください。3回とも外出先で気になったら手放す側、1回でも気にならなかった日があれば残す側に入れます。差が2か所以上ある服や、生地が傷んで形が戻らない服は、手放す候補にして構いません。
Q. 丈が中途半端に感じるスカートはどうすればいいですか
まず靴を替えて確かめてください。裾と靴の間に見える脚の長さが変わると、同じ丈でも印象が変わります。底の厚い靴やくるぶしの隠れるブーツで差が埋まるなら、そのまま残せます。靴で埋まらないときは、裾上げできるかどうかを見て、直すか手放すかを決めます。
Q. 毎年この違和感をくり返さない方法はありますか
仕舞う前に、その服をいちばんよく合わせた組み合わせの写真を1枚撮り、裾が止まる位置と合わせた靴をメモしておいてください。次に出したとき、写真と今の自分を並べれば、どこが動いたのかがすぐに分かります。

— メグラシ編集部

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