衣替えの基本|最高気温25度と最低気温15度で出し入れを決める

衣替えの時期は、暦ではなく気温で決めます。秋は最高気温が25度を下回る日が続いたら一段目、最低気温が15度を下回り始めたら二段目。春はその逆で、最高気温が20度を超える日が続いたら厚手を仕舞い始め、最低気温が15度を超えたら冬物を仕舞い切ります。
一段目で最初に出すのは、羽織り1枚と長袖のトップス2〜3枚です。最初に仕舞うのは、袖のないトップス・透ける生地・サンダルのような真夏専用のもの。二段目で残りの夏物を仕舞い、厚手のニットとアウターを出します。全部を一度に入れ替えないのは、季節の変わり目には最高気温28度・最低気温16度のような日が混ざるからです。
手順は「出す→洗う→仕舞う」の3つで、時間がかかるのは真ん中の洗うところです。肌に触れた服は洗ってから、完全に乾かして仕舞う。防虫剤は服の上、除湿剤は下。この3段落が衣替えの全部で、ここから先は自分の地域・部屋の広さ・家族の人数に合わせて細かく決めるための話です。
衣替えの時期を気温で決める理由
暦で決めると外れるのは、同じ日付でも年によって、住む場所によって、気温が大きく違うからです。昔からの衣替えの日は制服の切り替えの日として残っていますが、私服の衣替えに合わせる必要はありません。
気温で決めるときは、最高気温と最低気温を別々に見るのがコツです。最高気温は日中に着る服の上限を決め、最低気温は朝と夜に必要な羽織りの厚さを決めます。日中の外出が多い人は最高気温、朝早く出て夜遅く帰る人は最低気温を重く見てください。
| 見る数字 | 決まること | 重く見る人 |
|---|---|---|
| 最高気温 | 日中に着るトップスの袖の長さと厚さ | 昼間の外出・子どもの送迎が多い人 |
| 最低気温 | 朝と夜の羽織りの要否と厚さ | 通勤が早朝・帰宅が夜の人 |
| 一日の差(寒暖差) | 脱ぎ着できる重ね方が要るか | 屋内と屋外を行き来する人 |
最高気温と最低気温の差が10度を超える日は、どちらの季節の服も要る日です。こういう日が続く時期こそ、全部を入れ替えずに一段目だけで止めておきます。もっと細かく自分の開始日を出したいときは、衣替えはいつ?最低気温の続き方と生活時間で開始日を出すで、予報の読み方と生活時間からの決め方をまとめています。
秋の衣替えは二段構えにする
秋は、夏物を一度に仕舞わず、二段に分けます。一段目の引き金は最高気温、二段目の引き金は最低気温です。
| 段 | 引き金の目安 | 仕舞うもの | 出すもの |
|---|---|---|---|
| 一段目 | 最高気温25度を下回る日が2〜3日続く | 袖なし・透ける生地・サンダル・かご | 薄手の羽織り・長袖トップス・薄手ニット |
| 二段目 | 最低気温15度を下回り始める | 残りの半袖・薄手のボトム | 厚手ニット・ウールのボトム・アウター |
| 冬への切り替え | 最低気温10度を下回る | 薄手の羽織りの一部 | 冬のコート・手袋・厚手の靴下 |
一段目のあと、手元に半袖を3〜5枚だけ残しておくと、暑さが戻った日に箱を開けずに済みます。残した半袖は二段目でまとめて仕舞います。具体的な作業の順番と、仕舞う前の手入れの判定表は、秋の衣替えの手順で通しで書いています。
二段目のあと、もう一度だけ冬への切り替えが来ます。ここは2回目の衣替えと考えると楽です。出す服より先に、秋のあいだ着ていた薄手のものから何を戻すかを決めます。詳しくは冬の衣替え、秋服からの2回目へ。
春の衣替えは逆向きに二段
春は、秋と逆の順番で進めます。先に動くのは最高気温です。
| 段 | 引き金の目安 | 仕舞うもの | 出すもの |
|---|---|---|---|
| 一段目 | 最高気温20度を超える日が続く | 厚手のコート・厚手ニット・手袋 | 薄手の羽織り・薄手ニット・明るい色のボトム |
| 二段目 | 最低気温15度を超え始める | 残りの冬物・ウールのボトム | 半袖・薄手のワンピース・素足に近い靴 |
| 夏への切り替え | 最高気温25度を超える日が続く | 薄手ニットの一部 | 袖なし・麻・サンダル |
春は、冬物を仕舞うときの手入れが一番重くなります。コートやニットは一冬分の汗と皮脂を吸っているからです。春の一段目でまずアウターを店に出すか家で洗うかを決め、二段目までに戻ってくるように逆算すると、仕舞う日に慌てません。
夏前の切り替えを一気に済ませたい人は、夏本番で一気に夏服へ、失敗しない衣替えの3ステップが、梅雨明けを区切りにした考え方です。
地域別の時期の目安
同じ気温の境目でも、住んでいる場所で来る時期が大きく違います。下の表は平年の気温から見たおおよその目安で、年によって前後します。最終的には10日間の予報で決めてください。
| 地域 | 秋の一段目(最高気温25度を下回る) | 秋の二段目(最低気温15度を下回る) | 春の一段目(最高気温20度を超える) | 春の二段目(最低気温15度を超える) |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 9月上旬 | 9月中旬 | 5月中旬 | 6月下旬 |
| 東北 | 9月中旬 | 9月下旬〜10月上旬 | 5月上旬 | 6月中旬 |
| 関東・甲信 | 9月下旬〜10月上旬 | 10月中旬 | 4月中旬〜下旬 | 5月下旬 |
| 北陸 | 9月下旬 | 10月上旬〜中旬 | 4月下旬 | 5月下旬〜6月上旬 |
| 東海・近畿 | 10月上旬 | 10月中旬〜下旬 | 4月中旬 | 5月中旬〜下旬 |
| 中国・四国 | 10月上旬 | 10月下旬 | 4月中旬 | 5月下旬 |
| 九州 | 10月上旬〜中旬 | 10月下旬〜11月上旬 | 4月上旬〜中旬 | 5月中旬 |
| 沖縄 | 11月上旬〜中旬 | 12月〜1月 | 2月下旬〜3月 | 4月 |
同じ地域でも、内陸と海沿い、市街地と山あいで1〜2週間ずれます。盆地は朝の冷え込みが強いので二段目が早まり、海沿いは最低気温が下がりにくいので二段目が遅れます。表は「だいたいこの頃に予報を見始める」合図として使ってください。
引っ越したばかりの人や、通勤先が住まいと違う地域の人は、長くいるほうの場所の気温で決めます。朝晩を過ごす住まいは最低気温、日中を過ごす職場は最高気温というように、見る数字を場所ごとに分けると判断がぶれません。実家への帰省や旅行が季節の変わり目に重なる人は、行き先の予報も合わせて見て、二段目を少し遅らせておくと、持っていく服を箱から探さずに済みます。予報を見る日は、毎週同じ曜日に決めておくと続きます。週末の前の晩に10日分を見て、境目の数字が3日以上並んでいたら、その週末を衣替えの日にします。
気温ごとに何を着るかは別の記事で決める
衣替えで出す服を決めるには、その気温の日に何を着るかが分かっている必要があります。ここは気温ごとの記事に任せます。
| その日の最高気温 | 衣替えで手前に置くもの | 詳しい組み方 |
|---|---|---|
| 25度前後 | 半袖と長袖を半々、薄手の羽織り | 気温25度の服装 |
| 20度前後 | 長袖・薄手ニット・薄手のジャケット | 気温20度の服装 |
| 15度前後 | ニット・トレンチやジャケット | 気温15度の服装 |
| 10度前後 | 厚手ニット・ウールのコート | 気温10度の服装 |
1度刻みでどう変わるかを一覧で見たいときは、気温別の服装の早見から自分の日の気温を選んでください。衣替えは「その気温の日に着る服が、手の届く場所にあるか」を整える作業なので、着る服が決まると出す服も自然に決まります。
まず何を出して、何を仕舞うか
一段目で迷うのは、どこから手をつけるかです。出す順番と仕舞う順番を先に決めておくと、2〜3時間で終わります。
| 順番 | 秋に出すもの | 秋に仕舞うもの |
|---|---|---|
| 1 | 薄手の羽織り1枚(カーディガンかシャツ) | 袖なしのトップス |
| 2 | 長袖のトップス2〜3枚 | 透ける生地・目の粗い麻 |
| 3 | 季節をまたげるボトム | サンダル・かごのバッグ |
| 4 | 足の甲が隠れる靴 | 真夏の色が強い小物 |
最初に出すのが羽織り1枚なのは、朝と夜の冷えに対応できれば、日中は夏の服のままでも過ごせるからです。逆に最初に仕舞うのは、20度台前半では着られない服。これが減ると、秋物を出す空間が先にできます。
判断に迷う服は、仕舞わずに一段目では残します。 半袖のニット、七分袖のブラウス、厚手の綿のTシャツなどは、二段目まで手前に置いて、羽織りの下に着る服として使います。
衣替えで出す服の枚数を決める
出す枚数を決めておかないと、クローゼットが両方の季節の服であふれます。枚数は、洗濯の間隔と外出の日数から出せます。
| 洗濯の間隔 | トップスの目安 | ボトムの目安 |
|---|---|---|
| 毎日 | 4〜5枚 | 2〜3本 |
| 2日に1回 | 6〜7枚 | 3本 |
| 週2〜3回 | 7〜9枚 | 3〜4本 |
| 週1回 | 9〜11枚 | 4本 |
在宅の日が多い人は、外出用と家用を分けて数えると、外出用はもっと減らせます。計算のしかたと、羽織りの数の出し方は、衣替えで出す秋冬服は何枚?で細かく書いています。
手順1 出す|点検しながら並べる
衣替えの手順は「出す→洗う→仕舞う」の3つです。最初の「出す」は、箱から服を取り出すだけでなく、来季も着られる状態かを点検する時間です。
| 点検する場所 | 見ること | 見つけたら |
|---|---|---|
| 襟の内側・脇 | 黄ばみ・輪郭のないしみ | 部分洗いしてから着る |
| 袖口・裾 | ほつれ・すり切れ | 直すか手放す箱へ |
| 編み物の表面 | 小さな穴・毛玉 | 穴は虫食いの確認、毛玉は取る |
| 全体 | 箱のにおい・湿気 | 半日陰干ししてから掛ける |
出した服は、すぐクローゼットに戻さず、一度ベッドや床に全部並べます。並べると、去年の自分が何を持っていたかが一目で分かり、足りないものと多すぎるものが見えます。
出した服がにおうときは、仕舞っていた場所と素材で、洗うか干すかが変わります。衣替えで出した服がにおうで判定のしかたをまとめました。小さな穴を見つけたら、ほかの服に広がっていないかの確かめ方を服の虫食いを見つけたらで書いています。
出した服が似合わないと感じたら
去年は気に入っていた服が、出してみると似合わない気がする。これは衣替えでよく起きることです。体や好みが1年で少し変わるのは自然なことで、服のほうを調整すれば着られる場合が多くあります。
見るのは3か所です。丈が今の靴と合っているか、肩の位置が落ちすぎていないか、色が今の髪や肌の色と離れていないか。この3つのどこがずれているかで、直す・合わせ方を変える・手放すが分かれます。測り方は衣替えで出した服が似合わないへ。
自分の骨格やパーソナルカラーに合わせて、残す服と入れ替える服を決めたいときは、衣替えを骨格とパーソナルカラーで決めるを参考にしてください。
手順2 洗う|仕舞う前の手入れが本体
衣替えの中で一番時間がかかり、一番翌年に効くのが、仕舞う前の手入れです。基準はひとつで、肌に触れた服は洗う。一度しか着ていなくても同じです。
汗はほとんど無色で、着た直後には見えません。それが繊維に残ったまま数か月置かれると、酸化して黄色っぽいしみとして出てきます。出やすいのは、襟の内側・脇・袖口・前身頃の中心です。
| 状態 | 手入れ | 仕舞う前の確認 |
|---|---|---|
| 肌に直接触れた | 洗う | 完全に乾いたか |
| 下に何か着ていた上着 | ブラシでほこりを払う・風を通す | 襟と袖口だけ汚れを見る |
| 一度も着ていない | 何もしない | 値札の糸・ほこりだけ取る |
| しみがある | 部分洗いしてから全体を洗う | しみが消えたか、店に相談か |
完全に乾かしてから仕舞うことも同じくらい大事です。厚手のものは表面が乾いても中が湿っていることがあります。乾いたと思ってからもう半日、風の通る場所に置いてください。
素材別の洗い方と仕舞い方
素材によって、家で洗うか、店に出すか、たたむか吊るすかが変わります。洗濯表示が最優先ですが、迷ったときの目安を表にしました。
| 素材 | 家で洗えるか | 店に出す目安 | 仕舞い方 |
|---|---|---|---|
| 綿・麻 | 洗える | しみや黄ばみが落ちないとき | たたむ。麻はしわを伸ばしてから |
| ポリエステルなど化繊 | 洗える | ほぼ不要 | たたむか吊るす |
| ウール | 洗濯表示で手洗い可なら | 形の作られたジャケット・コート | ニットはたたむ、上着は吊るす |
| カシミヤ | 手洗い可でも慎重に | 迷ったら店へ | たたんで、上に物を重ねない |
| シルク | 手洗い可なら短時間で | 光沢を守りたいとき | 吊るすか、薄紙をはさんでたたむ |
| 羽毛 | 表示で可なら | 一冬着たら | 圧縮せず、ふんわり大きめの袋で |
| 革・合皮 | 洗わない | 汚れが目立つとき | 吊るして通気、ビニールはかけない |
店に出すときは「これから長く仕舞う」と伝え、汗が気になる場所を指で示すと、仕上げの内容が変わることがあります。受け取ったら、かぶせてあるビニールは外してください。運ぶためのもので、そのまま仕舞うと湿気がこもります。
どのくらいの間隔で店に出すかの目安は、クリーニングに出す頻度で、素材と着た回数から決める方法を書いています。
虫を防ぐ|置き場所と種類
衣類を食べる虫は、ウール・カシミヤ・シルクなど動物の毛や糸を好み、汗や食べこぼしの汚れが残っているところに集まります。だから防虫の第一歩は、洗ってから仕舞うことです。
| 決めること | 目安 |
|---|---|
| 防虫剤を置く場所 | 服の上。成分が上から下へ広がるため |
| 引き出しの場合 | 一番上の服の上に置く |
| クローゼットの場合 | 吊るすタイプを服の肩より上に |
| 種類 | 1つの収納の中で混ぜない |
| 取り替え | 表示の期間で、仕舞った日を書いておく |
種類を混ぜると、組み合わせによっては溶けて服にしみが付くことがあります。切り替えるときは一度空にして、風を通してから新しいものを入れてください。
防虫剤の効き方は閉じた空間が前提なので、開けっ放しの棚では期待しすぎないことです。箱やケースに入れて仕舞うときの置き方と量の決め方は、衣替えの箱に入れる防虫剤へ。
湿気を防ぐ|下に溜まる湿気を逃がす
湿気は虫と同じくらい、仕舞った服を傷めます。かびやにおいの原因になり、特に押し入れやクローゼットの下段、北側の壁際に溜まります。
| 場所 | 起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 押し入れ・下段 | 湿気が溜まる | すのこを敷き、除湿剤を下に置く |
| 北側の壁際 | 結露・かび | 壁から数センチ離す |
| 衣装ケースの中 | 湿気がこもる | 詰めすぎず、八分目まで |
| 圧縮袋の中 | 閉じ込めた湿気が抜けない | 完全に乾いたものだけ入れる |
除湿剤は防虫剤と逆で、下に置きます。晴れて乾いた日に、仕舞った場所の扉を半日開けておくだけでも違います。季節の真ん中で一度、箱やケースのふたを開けて風を通せるとなお安心です。
手順3 仕舞う|たたむか吊るすか
仕舞うときに迷うのは、たたむか吊るすかです。基準は、肩の形が作られているかどうか。
| 吊るすもの | たたむもの |
|---|---|
| ジャケット・コート | ニット・カットソー |
| シャツ・ブラウス | Tシャツ・スウェット |
| プリーツのあるスカート | デニム・綿のパンツ |
| 形を保ちたいワンピース | 重い飾りの付いたワンピース |
編み物は自分の重さで肩と袖の付け根が伸びるので、たたむ側です。逆に重い刺繍やビーズの付いたワンピースは、飾りの重さが生地を引くので、見た目に反してたたむ側になります。
ハンガーは、季節で掛け替えると形が保ちやすくなります。薄手のものは細いハンガー、コートやジャケットは肩に厚みのあるハンガー。掛け替えの考え方は衣替えのときのハンガーの掛け替えで書いています。
収納の型を3つから選ぶ
衣替えには、やり方の型が3つあります。どれが正しいということはなく、部屋の広さと服の量で選びます。
| 型 | やること | 向いている人 |
|---|---|---|
| 全部入れ替える | 季節外の服を箱やケースに入れて別の場所へ | パイプが短い・服の量が多い |
| 入れ替えない | 両方の季節の服を出したまま、前後や左右で分ける | パイプが長い・服の量が少なめ |
| 半分だけ入れ替える | かさばる服だけ箱へ、薄手は出したまま | 多くの人。迷ったらこれ |
決めるときの数字は、クローゼットのパイプの長さです。掛ける服1枚あたり3〜4センチの幅が要るので、パイプの長さを4で割ると、掛けられる枚数のだいたいが出ます。両方の季節の掛ける服の合計がそれに収まるなら、入れ替えない型が選べます。
入れ替えない型は前後と左右で分ける
入れ替えない型を選ぶ人は、季節外の服を「奥」か「端」に寄せます。パイプが1本なら左右、奥行きがあるなら前後で分けるのが基本です。
| クローゼットの形 | 分け方 |
|---|---|
| パイプ1本・奥行き浅め | 右から今の季節、左端に季節外 |
| 奥行きが深い | 前列が今の季節、奥の列が季節外 |
| パイプ上下2段 | 下段が今の季節、上段が季節外 |
| 引き出し併用 | よく着る段を目の高さ、季節外は最下段か最上段 |
この型の弱点は、季節外の服が目に入ってしまうことです。気になる人は、季節外の側に布をかけるだけでも気持ちが切り替わります。パイプの長さで型を決める方法と、出したままで秋を回すコツは衣替えしない収納で詳しく書きました。
全部入れ替える型は箱とケースを決める
全部入れ替える型では、季節外の服をどこに何で仕舞うかが大事です。容器は、置く場所と中身の素材で選びます。
| 容器 | 向いている中身 | 置く場所 |
|---|---|---|
| ふた付きの衣装ケース | ニット・カットソー・パンツ | 押し入れ・クローゼットの下段 |
| 引き出し式のケース | よく取り出す小物・薄手 | 手の届く高さ |
| 布の収納袋 | コート・羽毛 | 通気のよい棚の上 |
| 紙の箱 | 一時保管・保留の服 | 湿気の少ない場所 |
ケースには中身と仕舞った日を書いた札を貼ります。 半年後には何を入れたか覚えていないからです。ケースの選び方と大きさの決め方は衣替えの収納ケースへ。
クローゼットではなく本棚や棚を使って季節外の服を仕舞う方法も、本棚を使う衣替えで紹介しています。
一人暮らし・家族・広さ別の決め方
同じ衣替えでも、住まいの条件で最適な型が変わります。下の表から自分に近い行を選んでください。
| 条件 | おすすめの型 | 先に決めること |
|---|---|---|
| 一人暮らし・クローゼット1か所 | 半分だけ入れ替える | 季節外の箱を置く場所(ベッド下など) |
| 一人暮らし・収納が少ない | 入れ替えない+枚数を絞る | 1シーズンの枚数の上限 |
| 二人暮らし | 人ごとに型を選ぶ | 共有の収納をどう分けるか |
| 子どもがいる家族 | 大人は半分、子どもは全部入れ替える | サイズアウトの確認日 |
| ウォークイン・パイプが長い | 入れ替えない | 季節外を寄せる側 |
| 押し入れのある部屋 | 全部入れ替える | すのこと除湿剤の用意 |
家族の衣替えは、全員分を同じ日にやろうとすると一日がかりになります。子どもの服はサイズが変わるので、出したときに袖と丈を当てて確認する時間を別に取ってください。大人の分は、それぞれが自分の型で進めたほうが早く終わります。
衣替えの時間を短くする段取り
衣替えに半日以上かかってしまう人は、段取りを前に寄せると短くなります。
| いつ | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 1週間前 | 店に出すものを先に出す | 30分 |
| 3〜4日前 | 家で洗うものを数回に分けて洗う | 1回30分 |
| 前日 | 箱・ケース・防虫剤・札を用意 | 15分 |
| 当日 | 出す→点検→仕舞う | 2〜3時間 |
| 2週間後 | 出したのに着ていない服を確認 | 20分 |
当日に洗濯を始めると、乾くまで仕舞えないので一日が終わってしまいます。洗う作業を前倒しにして、当日は出して仕舞うだけにするのが、時間を短くする一番の方法です。
衣替えの日に手元に置くもの
当日に「あれが無い」と買いに出ると、作業が止まって続きをやる気がなくなります。前日までに、次のものを一か所に集めておいてください。
| 用意するもの | 使う場面 | 無いときの代わり |
|---|---|---|
| 札にするテープとペン | ケースに中身と日付を書く | 付箋をテープで留める |
| 防虫剤と除湿剤 | 仕舞う場所に入れる | 先に買っておく。代わりは無い |
| 洋服ブラシ | 洗わない上着のほこりを払う | 固く絞った布で軽く拭く |
| 大きめの布か袋 | 手放す服・保留の服を分ける | 紙袋を2つ用意する |
| すのこ | 押し入れの下段の湿気を逃がす | 新聞紙を数枚重ねて敷く |
| メモ | 足りないものと4行の記録 | 携帯のメモ |
手放す服と保留の服は、袋を分けて部屋の出口に置きます。部屋の中に置いたままにすると、迷っているうちに戻してしまうからです。手放す側の袋は、その週のうちに行き先まで運ぶと決めておくと、次の衣替えまで部屋に残りません。
作業の途中で疲れたら、仕舞う側を先に終わらせて、出す側は翌日に回して構いません。逆にすると、出した服と仕舞う前の服が部屋にあふれて、片づかない状態で一晩過ごすことになります。
捨てる・手放す基準
衣替えは、1年に2回だけ全部の服を手に取る機会です。手放す判断をするならここが一番やりやすいタイミングです。
| 見る軸 | 手放す側 | 残す側 |
|---|---|---|
| サイズ | 今の体に合わず、直しても合わない | 直せば合う・羽織りとして使える |
| 傷み | 生地が薄くなった・しみが落ちない | ボタン付けやほつれ直しで戻る |
| 着る場面 | その服を着る予定が生活にない | 年に数回でも着る場面がある |
| 気分 | 着て鏡を見ても気持ちが動かない | 着ると少し背筋が伸びる |
4つのうち2つ以上が手放す側なら、手放して大丈夫です。 1つだけなら、保留の箱に日付を書いて入れ、次の衣替えでもう一度見ます。1シーズン着なかったことだけを理由にしないでください。着なかった理由は、服ではなく、その年の忙しさや天候だったかもしれないからです。
箱を使った仕分けの手順は衣替えのついでの洋服の断捨離で、もったいないと感じたときの行き先の選び方は服の断捨離、もったいないときの行き先でまとめています。
どちらとも決められない服の扱い
手放すか残すか決められない服は、無理に決めなくて構いません。迷う服をどう扱うかで、次の衣替えの楽さが変わります。
| 迷う理由 | 扱い方 |
|---|---|
| 思い出がある | 1枚だけ残す箱を作り、そこに入る分だけ残す |
| 高かった気がする | 次の季節に3回着てみて、着なければ手放す |
| いつか着そう | 「いつか」の場面を1つ書き出せたら残す |
| 似合うか分からない | 人に見てもらうか、診断で自分の傾向を知ってから決める |
保留の箱は1つまで、と決めておくのがコツです。2つ目の箱が要るほど迷う服があるなら、型ではなく枚数の上限を先に決め直したほうが早く進みます。
衣替えのついでに買い足す順番
服を全部並べると、足りないものが見えます。ここで一度に買い足すと失敗しやすいので、順番を決めて少しずつ足します。
| 順番 | 買い足すもの | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 季節の境目に着る羽織り | 一段目から二段目までの毎日に使う |
| 2 | 足りない色のトップス | 手持ちのボトムと組める数が増える |
| 3 | 傷んで手放したものの代わり | 生活の中で必要と分かっている |
| 4 | アウター | 金額も場所も大きいので最後に決める |
| 5 | 気分を変える一着 | 手持ちが揃ってから選ぶと合わせやすい |
買う前に、手持ちの服と3通り以上組めるかを確かめます。 組めないものは、どれだけ気に入っても出番が少なくなります。衣替えの直後は「足りない」と感じやすい時期なので、二段目が終わって2週間ほど過ごしてから決めても遅くありません。
衣替えを毎回楽にする記録
衣替えが毎回大変なのは、前回のことを覚えていないからです。仕舞う日に4行だけ書いて、ケースの上か携帯のメモに残しておきます。
| 行 | 書くこと |
|---|---|
| 1行目 | 一番手間だったこと |
| 2行目 | 出したのに着なかった服と、その理由 |
| 3行目 | 足りなかったもの |
| 4行目 | 次の衣替えで最初にやること |
長く書くと読み返しません。4行で十分です。次の衣替えの日にこの4行を読めば、出す服と仕舞う服の判断が半分くらい済んでいます。
季節の変わり目の気持ちの整え方
衣替えは作業ですが、季節の変わり目に自分の暮らしを見直す時間でもあります。夏前や秋の終わりに、クローゼットを穏やかに整える過ごし方は、夏前の衣替えで着る服を見直す時間と、秋深まりのワードローブリフレッシュで、季節ごとの視点から書いています。
梅雨の時期にクローゼットを整える考え方は、梅雨明けの衣替え、クローゼットを整える3ステップへ。湿気が多い季節ならではの気をつける点も入っています。
衣替えそのものを減らす選び方
衣替えの負担を減らすには、仕舞う服の量を減らすのが一番です。季節をまたいで着られる服を増やすと、入れ替える枚数が自然に減ります。
| 季節をまたげる服 | 理由 |
|---|---|
| 薄手のウールや綿のニット | 秋は1枚で、冬は中に着られる |
| 化繊のとろみのあるブラウス | 夏は1枚で、秋冬はジャケットの下に |
| 通年素材のパンツ | 厚さが中間で、季節を選ばない |
| 中間の色の羽織り | 春も秋も同じ1枚で回せる |
服を持たずに季節ごとに借りる方法もあります。季節外の服を仕舞う場所そのものが要らなくなるので、収納が少ない人には一つの選択肢です。考え方は衣替えしたくない人のための服の選び方で紹介しています。
よくある失敗と直し方
衣替えでよく起きる失敗と、次からの直し方をまとめます。
| 失敗 | 原因 | 次からの直し方 |
|---|---|---|
| 仕舞った翌週に暑くなり、箱を開けた | 一度に全部入れ替えた | 二段構えにし、半袖を3〜5枚残す |
| 出した服が黄ばんでいた | 洗わずに仕舞った | 肌に触れた服は洗う |
| 出した服がかび臭い | 湿気・乾燥不足 | 完全に乾かし、除湿剤を下に |
| 穴があいていた | 汚れ・防虫剤の位置 | 洗ってから仕舞い、防虫剤は上 |
| 何を仕舞ったか分からない | 札を貼っていない | 中身と日付の札を貼る |
| クローゼットがあふれた | 出す枚数を決めていない | 洗濯の間隔から枚数を出す |
失敗の多くは、仕舞う日の数十分を省いたことから起きています。洗う、乾かす、札を貼る。この3つを省かないだけで、次の衣替えはかなり楽になります。
寒がり・暑がりで境目をずらす
気温の目安は、平均的な体感を前提にした数字です。寒がりの人と暑がりの人では、同じ最高気温でも着たい服が変わります。自分がどちらかで、境目の数字を前後にずらしてください。
| 体感の傾向 | 秋の一段目 | 秋の二段目 | 春の二段目 |
|---|---|---|---|
| 寒がり | 最高気温26〜27度で始める | 最低気温16〜17度で始める | 最低気温16〜17度まで待つ |
| ふつう | 最高気温25度 | 最低気温15度 | 最低気温15度 |
| 暑がり | 最高気温23〜24度まで待つ | 最低気温13〜14度まで待つ | 最低気温13〜14度で始める |
自分がどちらか分からない人は、去年の同じ時期に「朝、羽織りを持って出ればよかった」と思った日があったかを思い出してください。何度もあったなら寒がり側、ほとんど無かったなら暑がり側です。
職場や学校の冷房・暖房が強い人も、境目をずらす理由になります。屋内が冷える職場なら、秋の一段目を早めて羽織りを先に出す。暖房の効いた屋内に長くいる人は、冬の厚手ニットよりも、脱ぎ着しやすい薄手を重ねるほうを優先して出してください。
どちらとも取れる週の過ごし方
最高気温は夏のまま、最低気温だけが秋になる週があります。たとえば最高気温27度・最低気温16度。一段目の条件にも二段目の条件にも当てはまらず、どちらとも取れる週です。
この週は、衣替えを進めずに、手前の服の並び方だけを変えます。半袖を手前の端に寄せ、反対の端に羽織りと長袖を置いて、真ん中に七分袖や薄手のニットを集めます。朝の気温で右か左かを選ぶだけになるので、毎朝迷う時間が減ります。
| その日の朝 | 選ぶ側 |
|---|---|
| 最低気温18度以上 | 半袖の側から、羽織りは持たない |
| 最低気温15〜17度 | 真ん中の七分袖・薄手ニットか、半袖に羽織り |
| 最低気温14度以下 | 長袖の側から、羽織りを着て出る |
この並べ方は、春の逆向きの週にもそのまま使えます。最高気温が20度を超えたのに朝は10度前後、という週は、厚手を奥へ、薄手を手前へ寄せるだけにして、仕舞う日は最低気温を見て決めます。
靴・バッグ・小物の衣替え
服だけ入れ替えて、靴やバッグをそのままにしていると、足元だけ季節が遅れます。小物は量が少ないぶん、服の一段目と同じ日に済ませると楽です。
| 小物 | 秋に仕舞う | 秋に出す | 仕舞う前の手入れ |
|---|---|---|---|
| 靴 | サンダル・素足用の靴 | 足の甲が隠れる靴・ブーツ | 中敷きを外して乾かす・汚れを拭く |
| バッグ | かご・麻・透ける素材 | 革や厚手の布のもの | 中身を全部出し、形を詰め物で保つ |
| 帽子 | 麦わら・つばの広いもの | フェルトやニットのもの | 汗の当たる内側を拭く |
| 手袋・マフラー | ― | 二段目のあとで出す | 春に仕舞うとき洗う |
靴は、仕舞う前に一晩、風の通る場所で中まで乾かしてください。汗が残ったまま箱に入れると、次に出したときのにおいの原因になります。革のバッグはビニールではなく布の袋に入れ、ときどき出して空気に当てると形と色が保ちやすくなります。
春に仕舞う冬物の手入れ
春の衣替えは、一冬分の汚れを落としてから仕舞うので、秋よりも手入れの量が多くなります。とくにアウターと厚手のニットは、見た目がきれいでも襟と袖口に皮脂がたまっています。
| 冬物 | 春の手入れ | 見落としやすい場所 |
|---|---|---|
| ウールのコート | 店に出すか、ブラシと陰干し | 襟の裏・袖口・ポケットの中 |
| 羽毛の上着 | 表示に従って洗う・干して膨らませる | 首まわり・手首 |
| 厚手ニット | 手洗いか店に出し、平らに干す | 脇・袖の内側 |
| マフラー・手袋 | 洗って完全に乾かす | 顔と手に触れる面 |
ポケットの中に紙や小銭、のど飴を入れたまま仕舞うと、虫や汚れの原因になります。仕舞う前にすべてのポケットを裏返すと決めておくと、毎回忘れません。
迷ったときの決め方
ここまで読んでも迷う人のために、迷いやすい場面ごとに決め方を置いておきます。
| 迷う場面 | 決め方 |
|---|---|
| 今週やるか来週やるか | 10日間の予報で、最高気温25度以下が3日以上並ぶ週にやる |
| 仕舞うか残すか | 最高気温22度の日に着るか考える。着るなら残す |
| 洗うか洗わないか | 肌に触れたか。触れたなら洗う |
| たたむか吊るすか | 肩の形が作られているか。作られていれば吊るす |
| 手放すか残すか | 4つの軸のうち2つ以上が手放す側か |
| 全部入れ替えるか | パイプの長さを4で割った枚数に、両方の季節が収まるか |
どの場面でも、判断を「好きか嫌いか」ではなく、気温・肌・形・長さのような測れるもので置くと迷いが減ります。
まとめ
- 時期:秋は最高気温25度で一段目、最低気温15度で二段目。春は最高気温20度で一段目、最低気温15度で二段目
- 最初に出すもの:羽織り1枚と長袖2〜3枚。最初に仕舞うのは真夏専用のもの
- 手順:出す→洗う→仕舞う。肌に触れた服は洗い、完全に乾かす
- 虫と湿気:防虫剤は上、除湿剤は下。種類を混ぜない
- 収納の型:全部入れ替える・入れ替えない・半分だけ。パイプの長さで選ぶ
- 手放す基準:サイズ・傷み・場面・気分のうち2つ以上
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 衣替えはいつやればいいですか
- 暦の日付ではなく気温で決めます。秋は、最高気温が25度を下回る日が数日続いたら一段目として真夏専用の服を仕舞い、羽織りと長袖を出します。最低気温が15度を下回り始めたら二段目として、残りの夏物を仕舞って厚手とアウターを出します。春はその逆で、最高気温が20度を超える日が続いたら厚手を仕舞い始め、最低気温が15度を超えたら冬物を仕舞い切ります。地域で1か月近くずれるので、10日間の予報を見て決めてください。
- Q. 衣替えは一度に全部やらないといけませんか
- 一度に全部やる必要はありません。むしろ季節の変わり目は、最高気温が夏で最低気温が秋という日が混ざるため、一度に入れ替えると箱を開け直すことになります。二段に分けて、一段目は2〜3時間、二段目も2〜3時間で終わる量にすると続きます。パイプが長く、両方の季節の服が掛けられる人は、入れ替えずに前後を入れ替えるだけにする型もあります。
- Q. 仕舞う前の服は全部洗うべきですか
- 肌に触れた服は洗います。汗は無色で、着た直後には見えませんが、数か月置くと黄ばみや輪郭のないしみとして出ることがあります。肌に触れていない上着やコートは、ほこりを払い、半日ほど風を通してから仕舞う形でも構いません。迷ったら、その服を最後に着た日に汗ばんだかを思い出してください。汗ばんだ記憶があるなら洗う側です。
- Q. 衣替えのときに手放す服はどう決めればいいですか
- サイズ・傷み・着る場面・気分の4つで見ます。今の体に合うか、傷みが直せる範囲か、その服を着る予定が生活にまだあるか、着て鏡を見た最初の数秒で気持ちが動くか。4つのうち2つ以上が手放す側なら決めやすくなります。1つだけなら保留の箱に日付を書いて入れ、次の衣替えでもう一度見ます。1シーズン着なかったことだけを理由にしないでください。
— メグラシ編集部





