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冬コーデの基本|コートの丈と色・中の厚み・足元の3つで決まる

メグラシ編集部//読了 25分
膝丈のウールコートの前を開け、中に重ねた薄いインナーとニットの厚みが見えるように立った冬の装い

**冬コーデは、「コートの丈と色」「中に着る厚みの順番」「足元の温め方」の3つで決まります。**この3つが揃えば、特別な服を買い足さなくても、手持ちの服の組み合わせで冬のあいだ毎日回せます。逆に、どれか1つが合っていないと、何を着てもちぐはぐに見えたり、着込んでいるのに寒かったりします。

まず揃えるのは5点です。膝前後の丈のコート、肌に沿う薄手の温かいインナー、首の詰まった薄手ニット、80デニール前後の黒いタイツ、底に厚みのある短いブーツ。この5点は、仕事の日にも休日にも、どの年代にも、どの体型にも共通して効きます。

組み方の順番は、コートの色を先に決め、中の服はコートに合わせ、最後に足元で寒さを調整します。最高気温でコートの厚さを、最低気温で足元を決めると、朝の数分で迷わなくなります。この記事では、その3つの決め方を測れる目安で示したうえで、気温別、場面別、年代別、体型別、色、素材、小物の順に、冬コーデの全体の地図を描きます。

まず揃える5点|手持ちと照らし合わせる

冬コーデの土台になる5点を、何のために持つのかと一緒に並べます。すでに持っているものは、下の「確かめ方」で手持ちが役目を果たせるかを見てください。

揃えるもの役目手持ちで足りるかの確かめ方
膝前後の丈のコート外の風を止める一番外の層手持ちのスカートの裾が、コートの裾から5cm以上出るか、完全に隠れるか
薄手の温かいインナー肌の上で体温を逃がさない層首元と袖口が、上に着るニットから見えないか
首の詰まった薄手ニット真ん中で空気をためる層着たまま腕を前に伸ばして、コートの背中がつっぱらないか
80デニール前後の黒いタイツ脚の熱を逃がさない層座って膝を曲げたとき、膝頭が白く透けないか
底に厚みのある短いブーツ地面の冷たさを遮る層靴底の厚みが指1本分(約1.5cm)以上あるか
木の床に重ねて置いた灰色のウールコート、白い薄手のインナー、紺の薄手ニット、黒いタイツ、焦げ茶の短いブーツ
まず揃える5点は、外の層、肌の層、真ん中の層、脚の層、地面の層の5つ。役目が重ならないので、どれか1つが欠けると寒さがそこから入ります。

この5点の考え方は、外から順に「風を止める」「空気をためる」「体温を逃がさない」という役目の分担です。役目が同じものを2枚重ねても、暖かさはあまり増えません。たとえば厚手ニットの上に厚手のカーディガンを重ねるのは、どちらも空気をためる役目なので、着膨れのわりに暖かくなりません。

手持ちを照らし合わせて、欠けている役目が1つだけなら、そこだけ足せば冬は回ります。2つ以上欠けているときは、インナーとタイツを先に揃えてください。見えない層は見た目に響かないうえ、暖かさの差がいちばん大きく出ます。

決め手1|コートの丈と色の決め方

コートは冬コーデの面積のいちばん大きな部分です。丈と色が合っていれば、中に何を着ても整って見えます。

**丈は、手持ちのボトムの裾との距離で決めます。**コートの裾と、スカートやワンピースの裾が5cm以内でずれていると、裾が2本並んで中途半端に見えます。コートの裾からボトムの裾が5cm以上出るか、コートでボトムが完全に隠れるか、どちらかに寄せてください。

手持ちのボトムに多い丈合わせやすいコートの丈見え方
膝丈のスカート腰丈か、ふくらはぎ丈裾が重ならず、段差がはっきりする
ふくらはぎ丈のスカート腰丈か、膝上丈長いスカートの裾が主役になる
くるぶし丈のスカート膝丈裾が10cm以上離れ、縦の線が2段で読める
パンツが中心膝丈か、腰丈パンツの縦の線を切らずに見せられる

色は、手持ちのボトムの色と明るさが近いものを選ぶと、毎日の組み合わせが楽になります。黒や紺のボトムが多いなら濃い灰か紺、ベージュや茶のボトムが多いならキャメルかグレージュ。明るさが近いと、コートを着たときに上下が一続きに見え、縦の線が長く出ます。

どちらとも取れる場合、たとえば黒とベージュのボトムを半分ずつ持っているときは、その間の明るさの灰かグレージュを選んでください。どちらのボトムとも明るさの差が小さくなり、1着で両方を受け止められます。コートを選ぶ順番は、コートが先か中が先かで詳しく比べています。

決め手2|中に着る厚みの順番

中に着る服は、肌側ほど薄く、外へいくほど厚くが基本です。厚い2枚を隣り合わせにしないこと。これだけで、着膨れせずに暖かくなります。

層厚み役目よくある失敗
肌の層いちばん薄い体温を逃がさない首元や袖口が上から見えてしまう
真ん中の層薄手から中くらい空気をためる厚手ニットを選んでコートがきつくなる
羽織りの層中くらい室内で脱ぎ着して調整する厚い真ん中の層と隣り合って腕が動かない
外の層いちばん厚い風を止める中が薄すぎて、コートを脱ぐと寒い
駅の通路を歩く女性が、前を開けた長めの灰色のウールコートの下に紺の薄手ニットと濃い灰のパンツを合わせ、首元に白いインナーが細くのぞく装い
外のコートがいちばん厚く、中のニットは薄手。厚い2枚が隣り合っていないので、腕を動かしても背中が引っ張られません。

厚みの配分が合っているかは、コートを着た状態で両腕を前に伸ばすと分かります。背中がつっぱる、肩が持ち上がる、袖口が手首から5cm以上上がる。このどれかが出たら、どこかで厚い2枚が隣り合っています。真ん中の層を薄くするか、外の層を一枚仕立てのものに変えてください。

暖かさを足したい日は、真ん中を厚くするのではなく、肌の層を温かいものに変えるほうが見た目に響きません。どうしても厚手ニットを着たい日は、その日は外の層を軽いものにして、厚さの山を1か所だけにします。重ね方のくわしい置き方は、同じ3枚でも厚みの置き場所で変わる重ね方にまとめています。

決め手3|足元の温め方

体が冷えたと感じる場所は、首・手首・足首の3か所が多く、そのうち足元は地面からの冷たさも加わります。冬コーデの寒さは、足元で決まると考えてください。

足元は「脚を覆う層」と「地面を遮る層」に分けて考えます。脚を覆う層はタイツか靴下、地面を遮る層は靴底です。どちらかだけ厚くしても、もう片方から冷えが入ります。

外にいる時間脚を覆う層地面を遮る層
10分以内60デニール前後のタイツ普通のパンプスやローファー
10〜20分80デニール前後のタイツ底に厚みのある短いブーツ
20〜40分110デニール前後か、裏起毛のタイツ底の厚いブーツ
40分以上裏起毛のタイツに厚手の靴下を重ねる筒の長いブーツか、中に起毛のあるブーツ

外にいる分数は、家から駅、駅から目的地までの歩く時間と、ホームや屋外で待つ時間の合計です。この合計が20分を超える日は、靴をブーツにするだけで体感が大きく変わります。寒がりで何を着ても冷える人は、先に冷える場所と外にいる分数で足す1枚で、足す順番を確かめてください。

3つのうちどれが足りないかの見分け方

冬コーデがうまくいかないとき、3つの決め手のどれが足りないかは、困りごとの種類で見分けられます。見た目の困りごとか、寒さの困りごとか、動きにくさの困りごとかで、直す場所が変わります。

困りごと足りない決め手最初に見るところ
なんとなくちぐはぐに見えるコートの丈と色コートの裾とボトムの裾の距離
顔色が悪く見えるコートの丈と色顔の下に来るコートの襟の色
着膨れして見える中に着る厚みの順番厚い2枚が隣り合っていないか
腕や肩が動かしにくい中に着る厚みの順番真ん中の層の厚さ
上は暖かいのに寒い足元の温め方タイツの厚さと靴底の厚み
帰り道だけ寒い足元の温め方最低気温と、夜に外にいる分数

どちらとも取れる場合、たとえば着膨れして見えるうえに寒いときは、厚みの順番を先に直してください。厚い2枚が隣り合っていると、服の間に空気をためる場所がつぶれ、厚いわりに暖かくなりません。順番を直すだけで、見た目と寒さの両方が一度に解消することがよくあります。

気温別|最高気温と最低気温で分ける

冬の天気予報は、最高気温と最低気温の2つを見ます。**最高気温でコートの厚さを、最低気温で足元を決めます。**昼に外にいる時間が長いならコートの判断が重く、朝晩に外にいる時間が長いなら足元の判断が重くなります。

最高気温最低気温コート中に着るもの足元
15度以上8度以上薄手のコートか、前を開けられる羽織り長袖のインナーに薄手ニット60デニール前後のタイツ、パンプス
12〜14度5〜7度一枚仕立てのウールコート温かいインナーに薄手ニット80デニール前後のタイツ、短いブーツ
8〜11度2〜4度厚手のウールコートか中綿の入ったコート温かいインナーに中厚のニット110デニール前後のタイツ、底の厚いブーツ
7度以下1度以下羽毛や中綿の入った長めのコート温かいインナーを厚手に変え、ニットは薄手裏起毛のタイツ、筒の長いブーツ

この表で迷うのは、最高気温と最低気温がちがう段にまたがる日です。たとえば最高気温が13度で最低気温が3度の日は、コートは上から2段目、足元は上から3段目になります。そういう日は、コートと足元を別々の段で選んでかまいません。むしろ、それぞれの段に合わせるほうが、昼も朝晩も過ごしやすくなります。

最高気温10度の日をくわしく知りたいときは気温10度の服装へ、最低気温が0度を下回る真冬の日は手首・首・足首の隙間で決まる真冬コーデへ進んでください。月ごとの気温の目安は12月の気温と服装でも比べています。

最高と最低の差が大きい日の決め方

最高気温と最低気温の差が8度以上ある日は、1つの組み合わせで一日を通すのが難しくなります。朝に合わせると昼に暑く、昼に合わせると夜に寒い。この日の答えは、真ん中に「前を開けられる1枚」を入れることです。

前を開けられる1枚は、カーディガンや前開きの薄手ニットのように、脱がずに前を開け閉めするだけで温度を変えられるものです。コートを脱いだ室内では前を開け、外に出るときは前を閉じてからコートを着ます。

寒暖差真ん中に入れるもの調整のしかた
5度以内薄手ニット1枚調整はコートの前を開けるだけ
6〜8度薄手ニット1枚、マフラーマフラーの巻き方で首元を開け閉めする
8度以上前開きのカーディガン室内で前を開け、外で閉じる

暖房の効いた室内と外を行き来する日も、同じ考え方です。冬のはじめの暑い日と寒い日が混ざる時期は、暖房で暑く外で寒い日の初冬コーデにくわしく書いています。

場面別|仕事の日

仕事の日の冬コーデは、コートを脱いだあとの姿で決まります。外では誰もがコートを着ているので差が出にくく、室内で中の服がどう見えるかが印象を左右します。

確かめるところ目安
ニットの襟ぐり首の付け根から指2本分以内に収まっている
ニットの表面毛足が長すぎず、遠目に毛羽立ちが見えない
袖口書類を扱うときに袖口が机に触れない長さ
足元室内で脱がなくてよい、筒の短いブーツかパンプス

職場の室内は暖かいことが多いので、中に着る服は薄手を基本にし、温かさはインナーで足します。厚手のニットは室内で暑くなり、脱げないぶん困ります。職場で通るニットの選び方は襟ぐり・起毛で見る職場の冬のニットで確かめてください。

どちらとも取れる場合、たとえば外回りと内勤が半々の日は、真ん中の層を前開きのカーディガンにしておくと、外では閉じて内では開けるだけで両方に合わせられます。

場面別|休日

休日の冬コーデは、動きやすさと暖かさを優先し、そのぶん色と素材で表情をつけます。歩く時間が長い日が多いので、足元の判断を先にしてください。

休日は同じコートが続きやすく、見た目がいつも同じに感じる人が多い場面です。コートを替えなくても、首元と足元を替えるだけで印象は変わります。マフラーの色、ニットの襟の形、靴の色。この3つのうち2つを替えると、同じコートでも別の組み合わせに見えます。毎日同じに見えて困っているときは、同じコートが続く日は首元と足元だけ替えるで、替える場所の組み合わせを確かめてください。

休日の過ごし方コート足元
近所の買い物腰丈の軽いもの底の厚い短いブーツか、スニーカーに厚手の靴下
公園や屋外の散歩中綿の入ったもの筒の長いブーツ
家族や友人との外食膝丈のウールコート短いブーツ

場面別|お出かけ

ホテルでの食事、観劇、美術館など、少しよそ行きのお出かけは、室内で過ごす時間が長いのが特徴です。コートは入口で預けることも多いので、コートを脱いだ姿を主役にします。

中の服は、ニットよりも薄手のワンピースやとろみのあるブラウスのような、表面にほどよい光のある素材が合います。暖かさはインナーとタイツで足し、外ではコートで受け止めます。室内が暖かい場所では、厚手のニットは暑く、表情も普段着に寄ります。

お出かけ先室内で見せる中の服暖かさを足す場所
ホテルでの食事表面にほどよい光のある薄手のワンピースインナーとタイツ
観劇や演奏会座っても裾が広がりすぎないスカート膝に掛けられるストール
美術館や展示歩きやすいパンツと薄手ニット預けずに持ち歩ける軽い羽織り

どちらとも取れる場合、たとえば食事のあとに屋外を歩く予定がある日は、室内で見せる服はそのままにして、外の層を一段厚いコートにしてください。中の服を厚くすると室内で暑くなりますが、コートは脱げば済むので、厚みは外へ寄せるほうが一日を通して楽です。

ホテルでの昼の食事に合わせた冬の組み方はホテルランチの冬の服装でくわしく書いています。お出かけの日の足元は、移動の外の時間が短ければパンプスで、長ければ短いブーツで向かい、室内で履き替える方法もあります。

場面別|きちんとした席

結婚式、顔合わせ、式典などのきちんとした席では、冬でもドレスやワンピースが中心になります。この場面の冬コーデは、外で着るものと室内で見せるものを分けて考えます。

層外室内
外の層無地で光沢を抑えたウールのコート預ける
羽織りストールやボレロ肩に掛けたまま、または脱ぐ
中ドレスやワンピース主役
足元肌色に近い薄手のストッキングとパンプスそのまま

足元はタイツではなく薄手のストッキングが基本になる席も多く、寒さは移動の間だけ別の層で受け止めます。会場の中と外で層を分ける考え方は、結婚式のコートと防寒で順を追って説明しています。

年代別|20代から60代で変わるところ

冬コーデの3つの決め手は、年代が変わっても同じです。変わるのは、どこに目が集まるか、どこで差が出やすいかです。年代ごとに、いちばん効く1か所を並べます。

年代いちばん効くところ確かめ方
20代上着を脱いだあとの中の1枚コートを脱いで30秒で、中の服だけで成立しているか
30代通勤と休日で共有できるか同じコートとニットが、平日と休日の両方に使えるか
40代顔のまわりの面顔から30cmの範囲に、明るさと質感の差があるか
50代使う色の数全身で使う色が2色に収まっているか
60代厚い段を隣り合わせないこと体を上中下の3段に分けて、厚い段が隣り合っていないか

20代は、コートを脱いだあとの中の1枚で印象が決まりやすい年代です。20代の冬コーデでは、上着を脱いだあとの30秒で中に残す1枚の選び方を書いています。30代は、通勤と休日の両方で使える組み合わせを増やすと服の数が抑えられます。30代の冬コーデで、共有できる組み合わせの選び方を確かめてください。

40代は、顔のまわりの面が印象を左右します。40代の冬コーデでは、顔から30cmの範囲の選び方を書いています。50代は、色の数を絞るほど品よくまとまります。50代の冬コーデで、2色に絞る組み方を確かめてください。60代は、体を3段に分けて厚みの置き場所を整えると軽く見えます。60代の冬コーデへ進んでください。

年代の境目にいて、どちらの表が自分に当てはまるか迷う場合は、年齢ではなく困りごとで選んでください。コートを脱いだあとの姿に迷うなら20代の行、平日と休日で服が足りないなら30代の行、顔まわりがさびしく見えるなら40代の行、色が多くてまとまらないなら50代の行、重ねると重く見えるなら60代の行です。年代の表は、年齢で区切るためではなく、困りごとが出やすい場所を見つけるための地図として使ってください。

体型別|骨格3タイプで変わる重ね方

冬は重ねる枚数が増えるぶん、体の形と服の厚みの相性が見え方に出やすくなります。骨格診断の3タイプで、厚みの置き場所が変わります。

骨格タイプ体の特徴厚みを置く場所避けたい重ね方
ストレート上半身に厚みがあり、体に立体感がある外の層。中は薄く、表面がなめらかなもの厚手のニットに厚手のコートを重ねる
ウェーブ上半身が薄く、腰の位置が低め首元と腰より上。短めの丈で重ねる長くて重いコートで腰の位置を隠す
ナチュラル骨や関節がしっかりしていて、体の枠が大きめ全体に。ざっくりした素材を重ねても重く見えにくい薄くて体に沿う素材だけで重ねる

ストレートの人は、コートを脱ぐ時間が長い日ほど中の1枚が目立ちます。骨格ストレートの冬コーデで、脱ぐ時間の長さで中を選ぶ方法を書いています。ウェーブの人は、腰の高さと肉の付く場所で重ね方を変えると、着膨れせずに重ねられます。骨格ウェーブの秋冬コーデへ進んでください。ナチュラルの人は、骨が目立つか肉付きがあるかで、選ぶ生地の重さが変わります。ナチュラル体型の秋冬服で確かめてください。

自分のタイプが分からないときは、無料の骨格診断で先に確かめておくと、この先の表が読みやすくなります。

骨格がどちらとも取れる場合

骨格診断の結果が2つのタイプにまたがる人は少なくありません。冬コーデでは、どちらとも取れる場合ほど、厚みの判断に迷います。そういうときは、体のどこに厚みが出やすいかを1か所だけ見て決めます。

迷う組み合わせ見るところ決め方
ストレートとナチュラル鎖骨が見えるか鎖骨がはっきり見えるならナチュラル寄りに、ざっくりした素材を重ねてよい
ストレートとウェーブ胸の位置の高さ胸の位置が高いならストレート寄りに、中を薄くする
ウェーブとナチュラル手首の骨の出方手首の骨が出ていればナチュラル寄りに、袖口に厚みを置いてよい

どれでも決まらないときは、コートを着て鏡から2歩下がり、正面と横から見てください。正面で肩まわりが大きく見えるなら中を薄く、横から見て体が薄く見えるなら首元に厚みを足します。診断の名前より、鏡の中でどう見えるかのほうが、その日の答えになります。

小柄・妊娠中など、体の事情がある冬

体の事情によって、冬コーデの3つの決め手は少しずつ置き場所が変わります。

背が低めの人は、コートの丈と足元の距離がいちばん大事です。コートの裾から靴までの距離が短いほど、縦の線が長く見えます。くわしくは低身長の冬コーデで、アウターの着丈とブーツとの間の目安を確かめてください。

妊娠中の人は、体の大きさが週ごとに変わるので、層を「動かさない層」と「動かす層」に分けると、買い足す数を抑えられます。妊婦の冬コーデで、その分け方を書いています。

色の合わせ|パーソナルカラー別

冬はコートの面積が大きいので、コートの色が顔色に与える影響も大きくなります。顔の下に当てたとき、顔色が明るく見える色を選ぶと、同じコーデでも元気に見えます。

パーソナルカラーコートに合う色中に合わせる色避けたい合わせ
イエベ春明るいベージュ、キャメルクリーム色、明るい黄緑濃い黒一色で顔のまわりを固める
イエベ秋キャメル、焦げ茶、カーキからし色、テラコッタ青みの強い灰や白
ブルベ夏灰、グレージュ、くすんだ紺淡いピンク、ラベンダー黄みの強い茶
ブルベ冬黒、濃い紺、白真っ白、鮮やかな赤くすんだ中間色だけでまとめる

自分のパーソナルカラーが分からないときは、無料のパーソナルカラー診断で先に確かめてください。コートの色をさらに絞りたいときはコートの色とパーソナルカラーで、顔の下20cmで見る選び方を書いています。ブルベ冬の人は、ブルベ冬の服装の基本で、白黒と濃色の組み方を確かめてください。

どちらとも取れる場合、たとえば春と秋のどちらにも寄る人は、コートは中間のキャメルやグレージュにして、顔に近いマフラーやインナーの色で寄せてください。面積の大きいコートで迷うより、顔に近い小さな面で調整するほうが外れにくくなります。

診断を受けていなくても、手持ちのコートを顔の下に当てて、自然光の入る窓の前で鏡を見ると見当がつきます。顔の影が薄く見え、目の下が明るく見えるなら合っている色、影が濃く見えたり頬の赤みが強く出たりするなら、顔に近い場所にマフラーなどで別の色を挟んでください。

冬コーデが暗く見える日の直し方

冬は黒や紺、焦げ茶のコートが多くなり、全体が暗く沈んで見えやすい季節です。暗く見える原因は、色そのものより、明るい色の面積が足りないことです。

直し方は、顔のまわりか足元のどちらか1か所に、明るい色の面を手のひら2枚分ほど置くことです。白やクリームのマフラー、明るい灰のニットの首元、淡い色のバッグ。全身に散らすより、1か所にまとめるほうが効果が出ます。

暗く見える組み合わせ明るい面を置く場所面積の目安
黒のコートに黒のボトム顔のまわり手のひら2枚分
紺のコートに紺のボトム首元か足元手のひら2枚分
焦げ茶のコートに茶のボトム首元手のひら1枚半分

黒と紺の日の明るさの置き方は、冬コーデが暗く見える日の直し方でくわしく書いています。

素材|ウール・起毛・中綿の使い分け

冬の服の暖かさは、素材の厚みよりも、空気をためられるかで決まります。同じ厚さでも、毛足のある素材や中に綿の入った素材のほうが暖かくなります。

素材暖かさ見た目向く場面
ウール空気をためやすく、湿気を逃がすきちんと見える仕事、きちんとした席
起毛した素材表面の毛足が空気をためるやわらかく見える休日、お出かけ
中綿や羽毛いちばん空気をためるカジュアルに見える外の時間が長い日
ポリエステルの起毛軽くて暖かい毛玉が出やすい近所の外出
灰色のウールコートの生地を近くから写し、織り目と表面の細かな毛足に光が当たっている様子
ウールの暖かさは、織り目と表面の毛足がためる空気から生まれます。厚さより、毛足があるかを先に見てください。

素材を選ぶときの目安は、外の層ほど風を通しにくいものを、真ん中の層ほど空気をためるものを選ぶことです。外の層が目の粗いニットのコートだと、風が通って中の空気が逃げます。ニットのコートを着たい日は、中に風を止める薄手の1枚を入れてください。

小物|マフラー・手袋・帽子

小物は、首・手首・頭という熱が逃げやすい場所を塞ぐ役目と、全体の印象を変える役目の両方を持っています。

小物塞ぐ場所選び方の目安
マフラー首あごの下5cmに来る色を、顔色が明るく見える色にする
手袋手首コートの袖口に、手袋の口が2cm以上入り込む長さ
帽子頭と耳耳まで覆える深さ。コートの色か、マフラーの色に合わせる

マフラーは、顔に一番近い色の面になるので、パーソナルカラーの効果がいちばん出やすい小物です。あごの下に来る色の選び方はマフラーの色とパーソナルカラーで確かめてください。手袋は、袖口との間にすき間ができると手首が冷えます。手首の骨と袖口のすき間で選ぶ方法は骨格診断別の手袋で書いています。

足元の小物では、ブーツの履き口とふくらはぎの関係で、脚の見え方が変わります。骨格診断別のブーツの選び方と、タイツの色が脚になじむかを見るタイツの色とパーソナルカラーも合わせて見てください。

避けたい失敗

冬コーデでよく起きる失敗を、原因と直し方と一緒に並べます。どれも、3つの決め手のどれかが合っていないことから起きています。

失敗原因直し方
コートの裾からスカートが少しだけ出る裾の距離が5cm以内コートかボトムの丈を替え、5cm以上離すか完全に隠す
腕を動かすと背中がつっぱる厚い2枚が隣り合っている真ん中を薄手にし、暖かさは肌の層で足す
着込んでいるのに足が冷える足元の層が足りない外の分数に合わせてタイツと靴底を替える
室内で暑くて汗をかく真ん中の層が脱げない真ん中を前開きのものにする
全体が暗く沈む明るい色の面積が足りない顔のまわりか足元に明るい面を1か所置く
インナーの首元が見える肌の層の首元が高い首元が上のニットより低いインナーに替える

失敗が2つ以上重なっているときは、上の表の上から順に直してください。丈、厚み、足元の順に直すと、ほかの失敗も一緒に解消することが多くなります。

手持ちの服での組み方|1週間を少ない枚数で回す

冬は1枚ごとの服が大きく、クローゼットの場所も取ります。だからこそ、少ない枚数を組み替えて回すほうが、毎朝の迷いも減ります。目安は、コート1着、真ん中の層のニット3枚、ボトム3本です。これで15通りの組み合わせができ、1週間に同じ組み合わせが2回出ることはまずありません。

揃える数選び方組み替えの考え方
コート1着手持ちのボトムと明るさが近い色すべての組み合わせの外側に来る
ニット3枚明るい色、中間の色、濃い色を1枚ずつ毎日1枚ずつ替えると、顔のまわりの印象が変わる
ボトム3本スカート1本、パンツ2本か、その逆外にいる時間でスカートかパンツかを選ぶ
マフラー2本コートと近い色、顔色が明るく見える色同じ組み合わせでも、首元で別の日に見せる

ニットを明るい、中間、濃いの3段で持つと、コートとボトムがいつも同じでも、顔のまわりの明るさが日ごとに変わります。月曜は濃い色で落ち着かせ、週の半ばは中間、週末は明るい色で軽く。この順に回すと、同じコートでも毎日同じには見えません。

手持ちのニットが濃い色ばかりのときは、新しく買うより先に、明るい色のインナーの首元を少しだけ見せる方法もあります。首元から指1本分だけ白やクリームがのぞくと、それだけで顔のまわりに明るい面が1本入ります。

コートは1着か2着か|持つ数の決め方

コートを何着持つかは、平日と休日で外にいる時間がどれだけ違うかで決めます。平日と休日の過ごし方が似ているなら1着で十分です。平日は駅と職場の往復で外の時間が短く、休日は屋外で長く過ごすなら、2着に分けたほうが快適になります。

平日と休日の違い持つ数選び方
外にいる時間がほぼ同じ1着膝丈のウールコートを、手持ちのボトムに合う色で
休日の外の時間が長い2着平日用のウールコートと、休日用の中綿や羽毛のコート
平日にきちんとした服が多い2着平日用のきちんとしたコートと、休日用の腰丈の軽いもの

2着持つときは、2着の色を変えるよりも、丈と素材を変えるほうが使い分けやすくなります。色を変えると、ボトムとの合わせを2通り考える必要が出ます。丈と素材を変えれば、同じボトムをどちらのコートにも合わせられます。

雨や雪の日の冬コーデ

雨や雪の日は、外の層が水を通さないこと、足元が濡れないことが先に来ます。見た目の決め手よりも、濡れて冷えないことを優先してください。

天気外の層足元気をつけること
小雨撥水の加工があるコート底が滑りにくい短いブーツウールのコートは濡れると重くなる
本降りの雨水を通さない素材のコート防水のブーツ裾の長いコートは裾が濡れやすい
雪中綿や羽毛の入った、水をはじくコート底に深い溝のあるブーツ足首からの冷えを靴下で塞ぐ

雨や雪の日は、裾の長いボトムやコートは裾が濡れて冷えます。この日だけは、くるぶしより上で終わる丈のボトムを選び、足首はブーツと厚手の靴下で覆うと、濡れにくく冷えにくくなります。

迷ったときの決め方|3つの順番

朝の支度で迷ったときは、次の順番で決めてください。順番を守れば、どの日も数分で組み合わせが決まります。

  1. 天気予報で最高気温と最低気温を見て、コートと足元の段を決める
  2. コートの色に合わせて、中の服の色を決める
  3. コートを着て腕を前に伸ばし、背中がつっぱらないかを確かめる
  4. 外にいる分数を思い出して、タイツと靴を決める
  5. 鏡から2歩下がって、暗く沈んでいないかを見る

前の晩に1と4を済ませておくと、朝は2と3と5だけで済みます。天気予報は前の晩と朝で変わることがあるので、朝にもう一度だけ最低気温を見て、足元だけを入れ替えてください。

この5つのうち、どれか1つで迷い続けるなら、そこが手持ちの服で足りていない場所です。迷う場所が毎回同じなら、その役目の服を1つ足すと、冬のあいだずっと迷わなくなります。

時期で変わるところ|冬のはじめ・真冬・冬の終わり

冬のあいだでも、時期によって3つの決め手の重さが変わります。

時期いちばん効く決め手気をつけること
冬のはじめ中に着る厚みの順番暖房と外の寒さの差が大きく、前を開けられる1枚が要る
真冬足元の温め方首・手首・足首のすき間から冷えが入る
冬の終わりコートの丈と色重い色のコートが季節に遅れて見えやすい

冬のはじめは11月から12月の前半、真冬は12月の後半から2月の前半、冬の終わりは2月の後半から3月のはじめが目安です。地域によってずれるので、最高気温と最低気温の表で段を確かめてください。冬の終わりには、同じコートでも中の服とマフラーを明るい色に替えるだけで、季節の変わり目に合わせられます。

冬コーデは3つの決め手で毎日回る

冬コーデは、コートの丈と色、中に着る厚みの順番、足元の温め方の3つで決まります。この3つが合っていれば、手持ちの服でも冬のあいだ迷わずに回せます。

**まず揃える5点を手持ちと照らし合わせ、欠けている役目だけを足してください。**そのうえで、最高気温でコートを、最低気温で足元を決め、場面と年代、体型、色の表で自分の答えに寄せていきます。

迷ったときは、コートが先、中が次、足元が最後。この順番を覚えておけば、どの朝も数分で冬コーデが決まります。

よくある問い

Q. 冬コーデで最初に買い足すなら何からですか
コートを1着選び直すより先に、肌に沿う薄手の温かいインナーと、80デニール前後の黒いタイツを揃えてください。この2つは見えない場所で体温を守るので、手持ちのコートとニットのままでも寒さが大きく変わります。そのうえで、コートの丈が手持ちのスカートやワンピースの丈と合っているかを確かめ、合わないときにコートを考えます。
Q. コートは何色が一番使いやすいですか
手持ちのボトムの色に多い色と、明るさが近い色を選んでください。黒や紺のボトムが多いなら濃い灰か紺、ベージュや茶のボトムが多いならキャメルかグレージュが合わせやすくなります。そのうえで、顔の下に当てて顔色が明るく見える色を、パーソナルカラーで絞ると失敗が減ります。
Q. 厚手のニットを着るとコートがきつくなります
ニットが厚すぎるのではなく、厚いもの同士が隣り合っていることが多いです。厚手のニットを着る日は、コートを中綿の入っていない一枚仕立ての形にするか、ニットを薄手に変えて、その下のインナーで温かさを足してください。腕を前に伸ばして背中がつっぱらなければ、厚みの配分は合っています。
Q. スカートとパンツ、冬はどちらが暖かいですか
脚を覆う面積はパンツのほうが広いですが、裏地のあるスカートに80デニール以上のタイツとブーツを合わせると、薄手のパンツより暖かいこともあります。外にいる時間が長い日はパンツ、室内が中心の日はスカートと、外にいる分数で選んでください。
Q. 冬コーデがいつも暗く見えます
黒や紺のコートの日は、顔のまわりか足元のどちらか1か所に、明るい色の面を手のひら2枚分ほど置いてください。マフラーかインナーの首元を明るい色にするだけで、全体が重く沈んで見えにくくなります。

— メグラシ編集部

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