ナチュラル体型の秋冬服|骨が目立つ人と肉付きのある人で生地の重さを分ける

**ナチュラル体型で、鎖骨と手首の骨が浮いて見える人は、秋冬は重くて落ちる生地を選んでください。骨は張っているが肉付きがあって、骨が埋まり気味の人は、軽くて張りのある生地を選んでください。**同じナチュラルでも、この二人で合う生地は逆です。骨が目立つ人は重さで骨を包み、肉付きのある人は張りで骨の輪郭を立て直します。
どちらかわからない人は、2か所で決めます。**袖口から出た手首の外側の骨が、丸く突き出て影を作るか。二の腕の一番太い所を指でつまんだ厚みが、3cmを超えるか。**手首が突き出て、つまんだ厚みが3cm以下なら骨が目立つ側。手首の影が薄く、3cmを超えるなら肉付きのある側です。
ナチュラルの服の助言は「重い生地でゆったり包む」とまとめられがちですが、それは骨が目立つ側の答えです。肉付きのある側がそれをすると、生地の重さと体の厚みが重なって、全体が大きく見えます。この記事は、ナチュラルを二つに分けて、ニット・コート・ボトムスの順に、秋冬の生地の重さを言い切ります。間に落ちた人の決め方も厚く書きます。
ナチュラルは一つのタイプではない:骨が目立つ側と肉付きのある側
骨格ナチュラルを決めているのは、骨の張りです。肩幅があって、鎖骨と手首と膝の骨格がしっかりしていて、肉の付き方で体の線が決まらない。ここまでは、どのナチュラルも同じです。
違うのは、その骨の上に、肉がどれだけ乗っているかです。
| 骨が目立つ側 | 肉付きのある側 | |
|---|---|---|
| 鎖骨 | 首の付け根から肩先まで影が続く | 位置はわかるが影が薄い |
| 手首の外側の骨 | 丸く突き出て、袖口から見える | 位置はわかるが突き出ない |
| 二の腕をつまんだ厚み | 3cm以下 | 3cmを超える |
| 服で困ること | 骨っぽく、服が余って見える | 服を着ると横に大きく見える |
| 秋冬に合う生地 | 重くて、下に落ちる | 軽くて、張りがある |
どちらもナチュラルです。ただ、服の助言の多くは左の列の人に向けて組まれています。右の列の人が左の助言を使うと、大きく見える方向に外れます。
分ける2か所:手首の骨の出方と、二の腕をつまんだ厚み
測り方を細かく書きます。
**手首。**長袖を肘まで上げて、手首を体の横に自然に下ろします。手の甲側ではなく、小指側の外側に出ている骨を、横から見ます。骨が丸く突き出て、その下に影ができていれば「突き出ている」。骨の位置はわかるが、影が薄くて丸みが続いていれば「突き出ていない」。
**二の腕。**腕を下ろしたまま、肘と肩の真ん中あたりの、一番太い所を、反対の手の親指と人差し指で軽くつまみます。強くつままず、皮膚と肉を持ち上げるだけ。つまめた厚みを、親指と人差し指の間の幅で見ます。指2本分の幅(約3cm)に収まるなら3cm以下、はみ出るなら3cmを超えています。
| 手首 | 二の腕 | 判定 |
|---|---|---|
| 突き出ている | 3cm以下 | 骨が目立つ側 |
| 突き出ていない | 3cmを超える | 肉付きのある側 |
| 突き出ている | 3cmを超える | 間に落ちている(後の章で決める) |
| 突き出ていない | 3cm以下 | 間に落ちている(後の章で決める) |
骨が目立つ側のニット:重くて落ちる編み地で、肩と鎖骨を包む
骨が目立つ側は、ニットの編み地が軽いと、肩と鎖骨の角がそのまま出ます。選ぶのは、手に持ったときに下に垂れる、重い編み地です。
目安は、ニットを肩の所で片手で持ち上げて、裾がまっすぐ下に落ちるか。横に広がって止まるなら軽い編み地、まっすぐ下に落ちるなら重い編み地です。
首元は、鎖骨が半分隠れる位置。ボートネックやゆるいクルーネックで、鎖骨の一番低い所だけが見える開きです。深いVは鎖骨の影を全部出すので、骨が目立つ側には向きません。
袖は、手首の骨を越えて、手の甲に1〜2cmかかる長さ。手首の骨が袖口で隠れると、腕の骨っぽさが消えます。
着丈は、腰骨の一番張った所を越えて、腰骨の下5cmまで。腰骨の張りを生地の重さで包みます。
肉付きのある側のニット:軽くて張りのある編み地で、肩線を立てる
肉付きのある側は、重い編み地が体の厚みに乗って、横幅を増やします。選ぶのは、手に持ったときに形を保つ、軽くて張りのある編み地です。
目安は同じく、肩の所で持ち上げたとき。裾が横に広がって止まるなら張りがある編み地です。重い編み地で下に落ちるものは、この側には向きません。
首元は、鎖骨が見える位置まで開けます。肉付きのある側は、鎖骨が埋まり気味なので、見せたほうがナチュラルの骨の張りが出ます。浅いVか、開いたクルーネック。
袖は、手首の骨にちょうどかかる長さ。手の甲までかけると、袖口に生地がたまって腕が太く見えます。
着丈は、腰骨の一番張った所にちょうど当たる長さ。腰骨の張りが輪郭を作るので、その上で裾を止めます。腰骨の下まで伸ばすと、生地が腰の厚みに乗ります。
ナチュラルのニットの編み目や肩の落ちの見方そのものは、骨格ナチュラルのニットの選び方|編み目・肩の落ち・裾の3か所で選ぶに分けてあります。この記事は、その上で生地の重さを二つに分ける話です。
コート:重さは生地で、丈は側で揃える
コートは生地の重さの差が一番出る服です。
骨が目立つ側は、重くて落ちる生地。手に持ったときに、腕にかかる重みがはっきりある。肩の縫い目は肩先から1〜2cm外に落ちて、肩の角を包む形。丈は膝下まで。長い丈の重さが、肩から腰までの骨の張りを縦に流します。
肉付きのある側は、軽めの生地で、肩線がはっきり出る張りのあるもの。手に持ったときに軽く、立てると形が残る。肩の縫い目は肩先に乗る位置。丈は膝が見える長さで止めます。長くすると、軽い生地でも面積で横に広がって見えます。
どちらの側でも、身幅は肩から腰まで直線で落ちる形がナチュラルの共通です。ウエストで絞るコートは、骨の張りと絞りがぶつかります。
ボトムス:重さは同じ基準、ただし落ちる位置が変わる
ボトムスは、生地の重さの基準はニットと同じですが、重さが効く位置が変わります。
骨が目立つ側は、腰骨から太ももまでを、重い生地がまっすぐ落ちる形で包みます。ワイドパンツなら、腰骨で止まらず、太ももの外側に生地が沿わずに落ちる幅。スカートなら、腰骨の張りの上に生地が乗って、そこから裾まで重さで落ちる形。膝の皿の輪郭が出やすいので、膝が隠れる丈です。
肉付きのある側は、腰骨の張りを生地の張りで輪郭にします。ワイドパンツなら、腰骨でいったん止まって、そこから下に向かって広がる形。重い生地だと腰で生地がたまるので、軽くて張りのあるもの。スカートは、腰骨から膝まで張りで形を保つ生地。丈は膝が見える長さでも、骨が目立つ側ほど膝の皿が出ないので止められます。
ストールとマフラー:首元の重さも、側で分ける
秋冬は首元に1枚足す日が増えます。ここも生地の重さが出る所です。
骨が目立つ側は、重くて落ちるストールを、鎖骨の上に広く乗せます。首にぴったり巻かず、肩に向かって落として、鎖骨から肩先までの骨の張りを布で覆う形です。幅は広いもの、厚みは手で持って重みを感じるもの。
肉付きのある側は、軽くて張りのあるマフラーを、首の付け根で1回だけ巻きます。重いストールを肩に広げると、肩から胸までの厚みに布が乗って、上半身が大きく見えます。幅は狭め、巻いた輪の厚みは指3本分(約5cm)まで。
どちらの側でも、巻き終わりの端は前に垂らして、縦の線を1本作ります。横に広がる巻き方は、ナチュラルの肩幅をさらに広げます。
間に落ちた人:手首は上半身、二の腕は生地の重さに使う
手首は突き出ているが、二の腕は3cmを超える。手首は突き出ていないが、二の腕は3cm以下。2か所で答えが分かれた人は、ナチュラルの中でも一番多いかもしれません。この人は、2つの答えを別の用途に使います。
| 2か所の答え | 首元・袖の選び方 | 生地の重さ |
|---|---|---|
| 手首は突き出る・二の腕は3cm超 | 骨が目立つ側(鎖骨を半分隠す・袖は手の甲まで) | 肉付きのある側(軽くて張りのある生地) |
| 手首は突き出ない・二の腕は3cm以下 | 肉付きのある側(鎖骨を見せる・袖は手首の骨まで) | 骨が目立つ側(重くて落ちる生地) |
理屈はこうです。手首の骨の出方は、首元と腕の骨の見え方とつながっています。手首が突き出る人は鎖骨も浮きやすいので、首元と袖は骨を包む側で選びます。二の腕の厚みは、体幹の厚みとつながっています。二の腕が厚い人は胴にも厚みがあるので、生地の重さは軽い側で選びます。
**つまり、間に落ちた人は、首元と袖で骨を扱い、生地の重さで厚みを扱う。**この分け方で、ニットもコートも選べます。
間に落ちた人が、1枚で迷ったときの順番
売り場で1枚のニットを手に持って、間に落ちた人がどう決めるかを、順番で書きます。
- 肩の所で持ち上げて、裾が落ちるか広がるかを見る。自分の「生地の重さ」の答えと違えば、この時点で戻す
- 首元の開きを、鎖骨の一番低い所に当てて、自分の「首元」の答えと合うかを見る
- 袖を通して、袖口が手首の骨のどこに来るかを見る
- 3つのうち、生地の重さだけが合っていれば、首元と袖は着方で寄せられる(インナーで首元の開きを変える、袖を折る)ので買える
- 生地の重さが合っていなければ、首元と袖が合っていても買わない
生地の重さは着方で変えられないので、最初に見て、最後まで優先します。
去年の服が合わなくなった人:側が移っただけで、ナチュラルは変わらない
体重が増えたり減ったりすると、ナチュラルの中で側が移ります。骨の張りは変わらないので、ナチュラルであることは変わりません。でも、合う生地の重さが変わります。
去年の重い生地のニットが、今年は大きく見えるなら、肉付きのある側へ移った合図です。その服は捨てずに、中に着るものを薄い1枚にして、上に軽くて張りのあるジャケットやベストを重ねます。重い生地を一番外に置かず、間に挟むと、重さが目立たなくなります。
去年の軽い生地のニットが、今年は骨っぽく見えるなら、骨が目立つ側へ移っています。その服の上に、重くて落ちるカーディガンかストールを1枚足して、肩と鎖骨を包みます。
去年の服を全部買い替える必要はありません。重ねる1枚で、重さの釣り合いを戻せます。
「ナチュラルの服を着ると大きく見える」と言われた人へ
ナチュラルと診断されて、ナチュラル向きと言われる服を着たら、大きく見えた。それで診断を疑っている人がいます。
**診断は合っています。合っていないのは、生地の重さの側です。**ナチュラル向きと言われる重くて落ちる生地は、骨が目立つ側の答えで、肉付きのある側のあなたには逆に働きました。軽くて張りのある生地に替えて、首元を開けて、着丈を腰骨で止めてください。それでナチュラルの肩と腰骨のフレームが、重さではなく張りで輪郭になります。
華奢で骨が浮いて、服に着られて見える側の悩みは、骨格ナチュラルで華奢に見える人の秋冬服|服に着られないための選び方に分けてあります。この記事の「骨が目立つ側」の話と重なる所があるので、そちらの悩みが近い人はあわせて読んでください。
それでも決まらないとき
手首も二の腕も測って、間に落ちて、首元と生地を分けて選んで、それでも鏡で違和感があるとき。見てほしいのは、肩の縫い目の位置です。
ナチュラルは、骨が目立つ側でも肉付きのある側でも、肩の縫い目が肩先より内側に入ると、肩の骨の張りが縫い目の外にはみ出て、服が小さく見えます。生地の重さを正しく選んでも、肩の縫い目が内側に入っていると、違和感はそこから来ます。縫い目が肩先に乗っているか、1〜2cm外に落ちているか。これだけ確かめて、内側に入っていたら、その1枚は生地が合っていても戻します。
それでも決まらないなら、今日はその1枚を買わずに、手持ちの服で「大きく見えた1枚」と「骨っぽく見えた1枚」を並べて、生地の重さの差を手で持って比べてください。その差が、自分の側を教えてくれます。
よくある問い
- Q. 骨格ナチュラルと言われましたが、ぽっちゃりしています。ナチュラルの服は細い人向けに見えます
- ナチュラルの服の多くは、骨が浮いて見える人を前提に「重くて落ちる生地でゆったり包む」と言われています。肉付きのある人がそれをすると、生地の重さと体の厚みが重なって、全体が大きく見えます。肉付きのあるナチュラルは、逆に軽くて張りのある生地を選んでください。重さではなく張りで、肩と腰骨のフレームを立て直す形です。ゆとりは肩と身幅には取り、袖と丈は長めにして、骨の張りが輪郭を作る所だけ生地を沿わせます。ナチュラルの服が細い人向けに見えるのは、重さの話だけが広まっているからで、骨の張りを生かすという点は肉付きがあっても同じです。
- Q. 骨が目立つ人と肉付きのある人の、どちらなのかわかりません
- 手首と二の腕の2か所で分けます。袖口から手首を出して、外側の骨が丸く突き出て影ができるなら骨が目立つ側、骨の位置はわかるが影が薄いなら肉付きのある側。二の腕の一番太い所を、親指と人差し指で軽くつまんで、つまめた厚みが3cm以下なら骨が目立つ側、3cmを超えるなら肉付きのある側です。2か所で答えが分かれたら、手首の答えを上半身、二の腕の答えを生地の重さに使います。手首が骨側・二の腕が肉付き側なら、首元と袖は骨を包む側、生地の重さは軽い側で選びます。
- Q. 去年までナチュラルの服が合っていたのに、今年は大きく見えます
- 体重が変わると、ナチュラルの中で骨が目立つ側から肉付きのある側へ、あるいは逆へ移ることがあります。骨の張りは変わらないので、ナチュラルであることは変わりませんが、合う生地の重さが変わります。去年合っていた重くて落ちる生地が今年大きく見えるなら、肉付きのある側へ移った合図です。その服を捨てる必要はなく、中に着るものを薄くして、上に重ねるものを軽い張りのある生地に替えると、重さの釣り合いが戻ります。逆に去年の服が今年は骨っぽく見えるなら、骨が目立つ側へ移っていて、1枚重くて落ちる生地を足す側です。
- Q. ナチュラルの秋冬コートは、重い生地のほうがいいと聞きました
- 骨が目立つ側の人には合っています。肩と鎖骨の張りを、重くて落ちる生地が包んで、骨の角が消えるからです。肉付きのある側の人は、重いコートの生地が体の厚みに乗って、横幅が増えます。この人は、生地は軽めで、肩線がはっきり出る張りのあるコートを選んでください。丈は骨が目立つ側は膝下まで長く、肉付きのある側は膝が見える長さで止めると、重さの差を丈でも揃えられます。どちらの側でも、肩の縫い目が肩先に乗るか、少し外に落ちる形はナチュラルで共通です。
— メグラシ編集部





