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冬コーデが暗く見える|黒と紺の日は、明るい色の面積と高さで直す

メグラシ編集部//読了 15分
冬の商店街を歩く女性が、紺のウールコートと黒のワイドパンツに、首元の生成りのマフラーとコートの裾からのぞく薄い灰色のニット、薄い灰色の靴を合わせている

**冬のコーデが暗く見えるなら、まず鏡の前で、明るい色が全身のどれくらいを占めているかを見てください。**5分の1より少なければ、それが沈んで見える理由です。服を買い足す前に、手持ちの明るい色を1つ、顔から手のひら1枚ぶんの範囲に置いてみてください。

秋の終わりから冬にかけて、着る服の色はどんどん暗くなっていきます。コートは黒か紺かこげ茶、中のニットも濃い色、パンツやスカートも黒。ひとつひとつは落ち着いた、合わせやすい色です。ところが全部を重ねて鏡の前に立つと、首から下が一つの暗いかたまりになって、顔だけが浮いて見える。あるいは顔まで沈んで、疲れて見える。

これは服の選び方が悪いのではありません。冬の服は面積が大きく、しかも暗い色が多いので、何も考えずに重ねると自然にこうなります。直すのに必要なのは、明るい色を「どれくらいの面積で」「体のどの高さに」置くかを決めることだけです。

この記事では、手持ちの服で測れる目安を使って、冬のコーデが暗く見えるのを直す方法を順に書いていきます。

結論:暗い色が8割を超えたら、明るい色を5分の1まで戻す

先に答えを置きます。鏡に映った全身のうち、暗い色が占める割合で、何をすればいいかが決まります。

暗い色の割合見え方すること
7割以下落ち着いて見えるそのままでよい
7〜8割やや重い首元か足元に明るい色を1か所
8割を超える沈んで見える首元に1か所、さらに足元か手元に1か所

割合は、ざっくりでかまいません。全身を頭から足先まで5つに分けて、明るい色がそのうち1つ分あるかを見ます。1つ分もなければ、8割を超えています。

冬のコートを着た姿は、コートだけで全身の半分から3分の2を占めます。コートが暗い色なら、それだけで暗い色の割合は6割を超えます。そこに暗いパンツと暗い靴が加わると、すぐに8割を超えてしまいます。冬のコーデが暗くなりやすいのは、コートという大きな面積が暗いからです。

なぜ冬だけ暗く見えるのか

同じ黒のパンツを夏に履いても、暗く見えることはあまりありません。夏は上に白や淡い色のシャツを着ることが多く、腕や首も出ているので、暗い色の割合が自然に5割前後に収まるからです。

冬は、腕も首も服で覆われます。肌が見える面積が減るので、それまで肌が担っていた明るさがなくなります。さらにコートやニットのように面積の大きい服が増え、その多くが暗い色です。明るさを担うものが減り、暗さを担うものが増える。この二つが重なるのが冬です。

もうひとつ、冬は外の光そのものが弱くなります。日が短く、太陽の位置も低いので、同じ服でも夏より暗く見えます。朝、家を出るときにはちょうどよく見えた服が、夕方の駅で窓に映ると沈んで見えるのは、光が弱くなったぶん、暗い色がさらに暗く見えるからです。

暗い色が悪いわけではない

ここで誤解しないでほしいのは、暗い色を着るのが悪いわけではないということです。黒や紺は汚れが目立ちにくく、どの色とも合わせやすく、きちんとして見えます。冬の服が暗い色に寄るのは、理にかなっています。

問題になるのは、暗い色がどこにも切れ目なく続くことです。暗い色の中に一か所でも明るい色があれば、目はそこで止まり、全身が一つのかたまりに見えなくなります。この記事で目指すのは、暗い色を減らすことではなく、暗い色の中に切れ目をつくることです。

明るい色は、顔から手のひら1枚ぶんの範囲に置く

明るい色を足すとき、いちばん効くのは顔の近くです。人は相手を見るとき、まず顔を見て、そこから視線を下ろしていきます。顔のすぐ下に明るい色があると、最初に目に入る範囲が明るくなり、全身の印象もそれに引っぱられます。

目安は、あごの下から手のひら1枚ぶん、だいたい鎖骨のあたりまでです。この範囲に明るい色があれば、面積は全身のごく一部でも、印象は大きく変わります。

具体的には、次のようなものが使えます。

  • 白や生成りのシャツの襟を、ニットの首元から出す
  • 明るい色のマフラーやストールを巻く
  • 薄い色のタートルネックを、暗いニットやジャケットの下に着る
  • コートの前を開けて、中の明るいニットを見せる

どれも、手持ちの服でできることばかりです。新しく買い足す必要はありません。

面積は、手のひら1枚ぶんで足りる

明るい色を顔まわりに置くとき、面積を大きくしすぎないことも大事です。肩幅いっぱいに明るい色が広がると、今度は上半身が広く見えたり、顔が大きく見えたりすることがあります。

手のひら1枚ぶんあれば、顔まわりは十分に明るくなります。シャツの襟なら、襟先が首元から2〜3cmのぞくだけで効果があります。マフラーなら、巻いたときに首の前に見える部分がその面積です。最初は小さく置いて、物足りなければ少しずつ広げてください。

首元が苦手な人の置き方

首に何かが触れるのが苦手で、マフラーもタートルネックも避けたい人もいます。そういう人は、首から少し下、胸のあたりに明るさを置いてみてください。

コートの前を開けて、中に明るい色の丸首のニットやカットソーを着ると、首には何も触れずに、胸元に明るさが出ます。顔から少し離れるぶん、首元に置くより効き目は弱くなりますが、手のひら1枚半ほどの範囲までなら、顔まわりの明るさとして十分に届きます。

もうひとつは、耳元です。明るい色や光る素材の小さな耳飾りは、首に触れずに顔のすぐ横に明るさを置けます。面積はごく小さくても、顔の高さにあるので、見る人の目に最初に入ります。首元が苦手な人は、胸元と耳元を組み合わせると、首元に置いたのと近い効果が得られます。

明るい色を置く場所を毎日変えない

明るい色を置く場所は、毎日変える必要はありません。むしろ、首元なら首元と決めておくほうが、朝の支度が早くなります。決めた場所に置くものだけを、その日の服に合わせて選べばいいからです。

冬のあいだ、首元に置く明るい色を2〜3種類用意しておけば、組み合わせを考える手間はほとんどなくなります。白いシャツの襟、生成りのマフラー、薄いグレーのタートルネック。この3つがあれば、どんな暗い冬服にも合わせられます。

首元に置けない日は、足元と手元に分ける

首元に明るい色を置けない日もあります。手持ちのマフラーが全部暗い色だったり、仕事の都合で首元を暗い色でそろえたかったり、そもそも首元に何かがあるのが苦手だったり。

そういう日は、明るい色を足元と手元の2か所に分けて置きます。1か所に大きく置く代わりに、2か所に小さく置くことで、全身の暗さを上下に散らします。

足元は、靴か靴下です。暗いパンツに暗い靴を合わせると、足先まで暗い色が続きます。靴を薄いグレーや生成り、明るい茶色に替えるか、パンツと靴の間に明るい色の靴下を数センチ見せるだけで、全身のいちばん下に切れ目ができます。

手元は、バッグか手袋です。冬の手袋は暗い色が多いので、明るい色の手袋を一つ持っておくと便利です。バッグも、暗い服の日には明るい色のものを持つと、腰から下の暗さがやわらぎます。

2か所に分けるときの高さ

足元と手元に分けるとき、気にしておくとよいのは高さの違いです。手元は腰のあたり、足元はいちばん下です。この2か所に明るい色があると、全身の中ほどと下に明るさが散らばり、暗い色が一つのかたまりに見えなくなります。

首元に置くときほど一か所の効き目は強くありませんが、2か所あれば十分に暗さは割れます。首元に明るい色を置けない日は、この組み合わせを覚えておいてください。

暗い色どうしでも、明るさの差をつくれる

明るい色をどうしても着たくない人もいます。黒が好きで、全身を黒でまとめたい。紺の落ち着きが好きで、白を入れると落ち着かない。そういう人でも、暗い色どうしで明るさの差をつくることはできます。

ひとつは、表面の質を変えることです。同じ黒でも、光を返すなめらかな表面の黒と、光を吸う起毛の黒では、明るさが違って見えます。上はなめらかな黒のニット、下は起毛の黒のパンツ、というように上下で表面を変えると、黒一色でも段差ができます。

もうひとつは、色の濃さを少しずらすことです。真っ黒と、少し灰色がかった黒。濃紺と、少し明るい紺。並べてみると、意外と差があります。上下を同じ色でそろえず、少しずつ濃さをずらすと、暗い色の中に明るさの段差が生まれます。

濃さの差がわかりにくいときは、2枚の服を窓辺の明るい場所に並べてみてください。部屋の奥では同じ黒に見えていたものが、窓の光の下では、片方が少し茶色っぽく、片方が少し青っぽく見えることがあります。その差がわかる2枚を上下に分ければ、全身黒でも一色のかたまりには見えません。差がまったく見えない2枚なら、上下に分けても段差は出ないので、どちらか一方を表面の質の違うものに替えてください。黒一色を貫きたい人ほど、この窓辺での見比べを一度しておくと、冬のあいだの組み合わせが楽になります。

黒と紺を一緒に着るとき

黒と紺を一緒に着ると、色が近いぶん、離れて見ると一色に見えます。一方で、近くで見ると色の違いがわかるので、なんとなく合っていないように見えることもあります。

黒と紺を合わせるなら、どちらかを広い面積に、もう一方を狭い面積にしてください。黒のコートに紺のパンツを合わせるなら、パンツの見える部分を短くするか、靴下と靴で黒と紺の間に明るい色を挟みます。広さを同じくらいにすると、色が近いのに違う、という落ち着かなさが出ます。

茶色やグレーの日は、どう考えるか

冬の服には、黒と紺のほかに、こげ茶や濃いグレーもよくあります。これらは暗い色の側に入るのか、明るい色の側に入るのか、迷うところです。

見分け方は簡単です。白い紙と黒い紙を用意して、その服を間に置いてみてください。白い紙に近く見えれば明るい側、黒い紙に近く見えれば暗い側です。こげ茶や濃いグレーは、たいてい黒い紙に近く見えます。つまり、暗い色として数えます。

明るい茶色、ベージュ、薄いグレーは、白い紙に近く見えるので、明るい色として数えます。こうした色を一つでも持っていれば、明るさを足すときに使えます。

ベージュが地味に見えるとき

ベージュは明るい色として使えますが、暗い色と合わせたとき、肌の色に近いために、ぼんやりと見えることがあります。明るさは足りているのに、なんとなく地味に見える。そういうときは、ベージュと暗い色の間に、もう一段階の明るさの差をつけると締まります。ベージュの使い方はベージュコーデが地味に見えるときの整え方にも詳しく書いています。

コートの前を開けるか閉めるか

冬のコーデの暗さを左右するいちばん大きなものは、コートです。コートは全身の半分以上を占めるので、コートが暗い色なら、それだけで全身の印象が決まります。

コートの前を閉めると、中の服はほとんど見えません。全身がコートの色一色になります。前を開けると、中の服が縦に細く見えます。中に明るい色のニットを着ていれば、前を開けるだけで、体の中心に明るい縦の線が入ります。

暗いコートを着る日は、中に明るい色を着て、前を開けて歩くのがいちばん手軽な直し方です。寒い日で前を閉めたいときは、首元に明るいマフラーを巻けば、閉めた状態でも顔まわりに明るさが残ります。

前を開けたときの縦の線

前を開けたときに見える中の服は、体の中心に縦の線をつくります。この縦の線は、全身を細く長く見せる効果もあります。暗いコートの間から明るい色がのぞくと、明るい部分の幅だけが目に入るので、体の幅が実際より細く見えます。

背の低い人や、冬の着ぶくれが気になる人には、この縦の線が特に役立ちます。冬のコートの丈の選び方は、低身長の冬コーデにもまとめています。

どちらとも取れる日は、こう決める

ここがいちばん迷うところです。明るい色を足したほうがいいのか、今のままでいいのか、鏡を見てもはっきりしない日。暗い色が7割から8割くらいで、重いような、ちょうどいいような。そういう日は、次の順に考えてください。

1. 今日、どこで長い時間を過ごすか

暗い色の見え方は、光の強さで変わります。窓の大きい明るい部屋で一日過ごすなら、暗い色はそれほど沈んで見えません。照明の暗い店や、夕方以降の外で過ごす時間が長いなら、暗い色はさらに暗く見えます。

暗い場所で過ごす時間が長い日は、明るい色を一つ足しておきます。明るい場所で過ごすなら、そのままでもかまいません。迷ったら、帰りの時間の光を思い浮かべてください。冬は帰りの時間にはもう暗くなっていることが多いので、たいていは足す側に倒れます。

2. 人と会う距離が近いか遠いか

人と向かい合って話す日は、相手が見るのは主に顔と首元です。この日は、首元に明るい色があるかどうかだけを確かめれば十分です。足元や手元は、近い距離ではあまり見られません。

遠くから見られる日、たとえば人の前に立って話す日や、待ち合わせで遠くから見つけてもらう日は、全身の印象が大事になります。この日は、首元に加えて足元か手元にも明るい色を置いて、全身の暗さを割っておきます。

3. 写真に撮られるかどうか

写真に撮られる予定がある日は、明るい色を一つ多めに足しておきます。写真は実際に見るより暗く写りやすく、特に室内の写真では、暗い服が背景に溶け込んでしまうことがあります。首元に明るい色があれば、写真の中でも顔がはっきり写ります。

4. それでも決まらないなら、首元に1か所だけ足す

最後まで決まらない日は、首元に明るい色を1か所だけ足してください。首元の明るさは、近くで見ても遠くで見ても、明るい場所でも暗い場所でも、どの場合にも効きます。足しすぎて困ることはほとんどありません。

明るい色のマフラーなら、暑ければ外せますし、要らないと思えば鞄にしまえます。決めきれない日こそ、外せる明るさを1つ持って出かけるのがいちばん失敗しにくい方法です。

柄と小物で、色を足さずに明るさを足す

明るい色の服を持っていない人や、色を足すことに抵抗がある人は、柄や小物で明るさを足す方法もあります。

柄は、暗い地に明るい色の線や点が入ったものが使えます。紺の地に白の細い縞、黒の地に灰色の小さな点、こげ茶の地に生成りの格子。こうした柄は、遠くから見ると地の色に近く見えますが、近くで見ると明るい線や点が目に入り、暗さがやわらぎます。柄の中の明るい部分が全体の2割くらいあれば、無地の暗い服より一段明るく見えます。

柄を使うときは、首元に近い位置に置くと効きます。柄のマフラー、柄のシャツの襟、柄のスカーフ。顔に近いほど、柄の明るさが印象に残ります。逆に、柄のパンツや柄のスカートのように下半身に置くと、明るさは足元のほうに引っぱられ、顔まわりの暗さはそのまま残ります。

小物では、金属の光が使えます。耳元の小さな金属、首元の細い鎖、手首の時計や腕輪。金属は面積が小さくても光を返すので、暗い服の中で目が止まる点になります。耳元や首元の金属は、顔のすぐ近くで光るので、手のひら1枚ぶんの明るい色と似た働きをします。

眼鏡をかける人の首元

眼鏡をかける人は、眼鏡のふちの色も顔まわりの明るさに関わります。黒く太いふちの眼鏡は、それだけで顔まわりに暗い線を足します。暗い服にさらに黒いふちが加わると、顔の近くの暗い面積が増えて、沈んで見えやすくなります。

眼鏡を替える必要はありませんが、黒いふちの眼鏡をかける日は、首元の明るさを少し多めにしておくと釣り合います。手のひら1枚ぶんより少し広め、たとえばシャツの襟を大きめに出すか、明るいマフラーを前で少し多めに見せると、ふちの黒さと首元の明るさが打ち消し合います。

中に着る服を、どれだけ見せるか測る

暗いコートやジャケットの下に明るい色を着ても、外からほとんど見えなければ意味がありません。中に着た服がどれくらい見えているかを、一度測っておくと迷わなくなります。

測り方は簡単です。上着を着て、前を普段どおりに開けた状態で、鏡の前に立ちます。中の服の明るい部分が、首元から下に向かって何センチ見えているかを見てください。

首元から5cm以上見えていれば、明るさは十分に届いています。2〜3cmなら、近くでは見えますが、少し離れると暗い上着に埋もれます。ほとんど見えないなら、中の服の色が明るくても、外から見た印象は暗いままです。

見える幅が足りないときは、中の服の首元の形を変えるか、上着の前の開け方を変えます。首元の詰まったタートルネックやハイネックは、上着の襟の上に出るので、前を閉めていても見えます。丸首やVネックは、上着の前を開けないと見えにくい形です。

上着の襟の形と、見える明るさ

上着の襟の形によっても、中の服がどれだけ見えるかは変わります。襟の大きいコートは、首元を広く覆うので、中の服が見える範囲が狭くなります。襟のないコートや、襟の小さいジャケットは、首元が開いているので、中の服が見えやすくなります。

襟の大きいコートを着る日は、中の服で明るさを出すのは難しいので、コートの外側、つまりマフラーで明るさを足すのが確実です。襟のないコートなら、中に明るいタートルネックを着るだけで、首元の明るさが出ます。手持ちのコートの襟の形を思い浮かべて、どちらの方法が合うかを決めておくと、毎朝迷う時間が短くなります。

職場で暗い色が決まっている人は

仕事の服装で、黒や紺の上下が決まっている人もいます。制服に近い決まりがあったり、職場の雰囲気として明るい色が浮いてしまったりする場合です。

こういう人は、決まりの範囲で明るさを足せる場所を探します。多くの職場では、上着とパンツやスカートの色は決まっていても、中に着るシャツやブラウスの色にはある程度の幅があります。白や淡い水色、淡いグレーのシャツを選ぶだけで、首元の明るさは確保できます。

シャツの色も決まっている場合は、通勤の行き帰りで明るさを足します。職場では外すマフラーやストールを、通勤のあいだだけ明るい色にする。職場に着いたら外してしまうので、決まりには触れません。それでも、朝と夕方に鏡や窓に映る自分の姿は、ずいぶん明るく見えるはずです。

足元だけは、自由がきくことが多い

職場の服装の決まりでも、靴の色までは細かく決まっていないことがよくあります。暗い上下に、明るい茶色やグレーの靴を合わせるだけで、全身のいちばん下に切れ目ができます。

通勤の靴と職場の靴を分けている人なら、通勤の靴を明るい色にするのも一つの方法です。行き帰りの姿が明るくなるだけでも、冬の朝の気分は少し変わります。

手持ちの明るい色を確かめる

ここまで読んで、明るい色を足したいと思っても、手持ちの冬服に明るい色がない、という人もいるはずです。買い足す前に、一度クローゼットを確かめてみてください。

冬服の中に明るい色がなくても、秋や春に着ていた服の中には、白や生成りのシャツ、薄い色のカットソー、明るいグレーのニットがあるかもしれません。こうした服は、暗い冬服の下に重ねて首元からのぞかせるだけで、明るさを足す役目を果たします。

夏の服は冬には着ませんが、白いシャツや薄い色のカットソーは、冬にも中に着る一枚として使えます。季節で服をしまい分けている人は、明るい色の薄手の服を一枚だけ冬の側に残しておくと便利です。衣替えのときに何を出して何を戻すかは、冬の衣替えにまとめています。

買い足すなら、何から

それでも明るい色が手持ちにない場合は、まずマフラーかストールを一つ買い足すことをすすめます。首元に直接置けて、外したいときは外せて、洗うのも比較的簡単です。コートやニットのように大きな面積の服を明るい色で買うより、失敗が少なく済みます。

色は、白、生成り、薄いグレー、明るいベージュのどれかが使いやすいはずです。自分の肌の色との相性がわからないときは、手持ちの服で顔まわりに当ててみて、顔色がよく見えたものと同じ系統の色を選んでください。

雨や曇りの日は、明るさを一段多めに

冬は曇りの日や雨の日も多く、外の光がさらに弱くなります。晴れた日にはちょうどよかった明るさが、曇りの日には足りなく感じることがあります。

曇りや雨の日は、晴れの日より明るい色を一段多めに足しておきます。晴れの日に首元だけで足りていたなら、曇りの日は首元に加えて足元か手元にも一つ。晴れの日に足元と手元の2か所で足りていたなら、曇りの日は首元にも一つ足します。

雨の日は、傘の色も全身の見え方に関わります。黒い傘を差すと、頭の上に大きな暗い面積が加わり、顔まわりまで暗い影が落ちます。傘を明るい色にすると、傘の下の顔まわりが明るくなり、全身の暗さもやわらぎます。傘を替えるのが難しければ、傘の下に入る首元の明るさを、晴れの日より少し広めにしておいてください。

雪の日は、逆に暗い色が映える

雪の日だけは、少し事情が違います。地面や景色が白くなるので、暗い色の服は背景との差で、むしろくっきりと映えます。雪の中では、全身が暗い色でも沈んで見えることはあまりありません。

ただし、雪の日も室内に入れば、背景はいつもの色に戻ります。外で映えていた暗い服が、室内では重く見えることがあります。雪の日に出かけるときも、首元の明るさは一つ残しておくと、室内に入ったときに困りません。

夜の外出が多い時期

冬は、日が暮れてから外を歩く時間が長くなります。仕事帰りや、夕方からの食事、年末の集まり。夜の街灯や店の照明の下では、暗い色の服はほとんど黒に近く見え、紺とこげ茶と黒の区別もつきにくくなります。

夜に出かける予定がある日は、昼間より明るさを多めに足してください。夜の照明の下では、白や生成りのような明るい色ほど光を返して目立ちます。夜の外出が続く時期は、明るい色のマフラーを一本、手の届くところに置いておくと便利です。

年代によって、明るさの足し方は変わるか

明るさの足し方の基本は、年代を問わず同じです。ただ、年代によって、明るい色をどこにどれくらい置くと自然に見えるかには少し違いがあります。

若い世代は、明るい色を大きな面積で使っても重く見えにくいので、明るいコートや明るいニットを一枚で着ても自然に見えます。年齢を重ねると、肌の明るさが少しずつ落ち着いてくるので、明るい色を大きな面積で使うと服だけが浮くことがあります。

40代以降は、明るい色を顔まわりに小さく置く方法がいちばん自然です。手のひら1枚ぶんの面積で、首元に置く。これだけで、顔色が明るく見え、全身の重さもやわらぎます。面積を大きくするより、置く場所を正確にするほうが効きます。

10代・20代の冬コーデ

10代や20代は、明るい色を大胆に使っても似合いやすい世代です。ただ、重ね着の枚数が増えると、明るい色を入れても全身が重く見えることがあります。重ね着の上限の考え方は、冬コーデレディース10代にも書いています。

朝、出かける前の30秒で確かめる方法

最後に、毎朝の確かめ方をまとめます。鏡の前で30秒あればできます。

まず、全身を鏡に映して、明るい色がどこにあるかを指さしてください。首元、手元、足元のどこにも明るい色がなければ、暗い色が全身に続いています。

次に、首元を見ます。あごの下から手のひら1枚ぶんの範囲に、明るい色があるか。あれば、ほとんどの場合それで十分です。なければ、マフラーか、シャツの襟か、中に着る明るい一枚を足します。

首元に足せない日は、足元と手元を見ます。どちらか一方でも明るい色があれば、全身の暗さは割れます。どちらにもなければ、靴か、バッグか、手袋のどれか一つを明るい色に替えます。

この3つを確かめる習慣がつくと、冬のあいだ、鏡の前で「なんだか暗い」と感じることが減ります。毎日違うことをする必要はなく、首元に一つ、が守れていれば、たいていの日はうまくいきます。

まとめ:明るい色は、面積より高さで効かせる

冬のコーデが暗く見えるのは、暗い色が全身に切れ目なく続いているからです。暗い色を着ること自体は悪くありません。暗い色の中に、明るい色の切れ目を一つつくるだけで、見え方は大きく変わります。

いちばん効くのは、顔から手のひら1枚ぶんの範囲に明るい色を置くことです。面積は小さくてかまいません。首元に置けない日は、足元と手元の2か所に分けます。明るい色を着たくない日は、表面の質や濃さを変えて、暗い色どうしで段差をつくります。

迷った日は、首元に外せる明るさを一つ。それだけ覚えておけば、冬のあいだずっと、暗い色の服を楽しみながら、沈んで見えるのを防げます。

よくある問い

Q. 黒が好きで、明るい色を着たくありません
明るい色でなくても、明るさの違う黒を重ねれば沈みは減ります。光を返す表面の黒と、光を吸う起毛の黒を上下で分けるだけで、同じ黒でも段差が出ます。そのうえで、首元のごく狭い面積だけ白や生成りのシャツの襟を出すと、黒の印象を保ったまま顔まわりが明るくなります。
Q. 明るい色のコートを買えば解決しますか
解決はしますが、いちばん大きい面積を明るくすると、汚れや手入れの負担が増えます。冬のあいだずっと着るものなので、汚れが気になって着なくなる人も少なくありません。まずはマフラーや中に着るニットなど、洗いやすい小さな面積で明るさを足してみて、それでも足りないと感じたらコートを考える、という順番をすすめます。
Q. グレーは明るい色に入りますか
薄いグレーは明るい色として働きます。濃いグレーは、黒や紺の隣に置くと暗い色の側に入ります。見分けるには、白い紙と黒い紙を用意して、その服を間に置いてみてください。白い紙に近く見えれば明るい側、黒い紙に近く見えれば暗い側です。
Q. 顔まわりに明るい色を置くと、顔が大きく見えませんか
面積が大きすぎるとそう見えることがあります。肩幅いっぱいまで明るい色が広がると、上半身が広く見えます。首元から鎖骨のあたりまで、手のひら1枚ぶんほどの面積に収めておけば、顔が大きく見えることはほとんどありません。

— メグラシ編集部

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