マフラーの色をパーソナルカラーで選ぶ|あご下5cmだけは外さない

**マフラーは、あごの下から指3本ぶん(約5cm)の帯に来る色だけをパーソナルカラーで選んでください。**それより下に垂れる部分や、柄の中の脇役の色は、コートや好みに合わせて自由にしてかまいません。
マフラーが服の中でいちばん色の差が出やすいのは、顔のすぐ下に、面で、光を返す位置にあるからです。ニットやコートは首元から下に広がるので、顔に近い部分はほんの一部です。マフラーは違います。あごの真下に厚みのある布がぐるりと回り、その面が顔の下側に色を映します。似合わない色だと、あごの下の影が濃く見えたり、目の下のくまが目立ったりします。
ただ、その影響が強いのは、あごの下のごく狭い帯に限られます。そこから10cm、15cmと下がるにつれて、顔に返る色はほとんど感じられなくなります。この記事では、その帯の測り方と、4シーズン別に置く色、柄やコートとの組み方、どちらとも取れるときの決め方を順に書きます。
結論:あごの下5cmの帯を、自分のシーズンの色にする
先に、決める場所と決め方を表にまとめます。
| 場所 | 何で決めるか | 目安 |
|---|---|---|
| あごの下から指3本ぶん(約5cm) | パーソナルカラー | 明るさと色みの両方を自分のシーズンに入れる |
| その下、胸の上まで | パーソナルカラーかコート | 明るさだけ合っていればよい |
| 胸より下に垂れる端 | コート・好み | 色は自由。コートとつなぐ役 |
| フリンジ・タグ・縁の糸 | 好み | 面積が小さいので顔には響かない |
表の上の段だけが、色の当たり外れを左右します。2段目は明るさが外れていなければ問題になりにくく、3段目以降はほぼ自由です。
この分け方をすると、売り場で「この色は自分のシーズンじゃないから」と手放していたマフラーの多くが、巻き方しだいで使えるものに変わります。逆に、自分のシーズンの色のはずなのに似合わないと感じるマフラーは、あごの下に来ている部分が別の色であることがよくあります。
なぜマフラーだけは、色が顔に出やすいのか
服の色が顔に影響する理由は、布が光を反射して、その色を顔に返すからです。白い紙をあごの下に当てると顔が明るく見えるのと同じことが、服でも起きています。
マフラーは、その条件が3つそろっています。1つめは距離です。あごの下から0〜3cmの位置に布が来るので、反射した光がそのまま顔に当たります。2つめは面積です。厚みのある布が首をぐるりと覆うので、反射する面が大きくなります。3つめは角度です。巻いたマフラーの上面は斜め上を向いていて、窓や天井の光を受けて顔の下側に返します。
この3つがそろうのは、あごの下の狭い帯だけです。そこより下に垂れる部分は、顔からの距離が10cm以上離れ、面も下を向いているので、顔に返す光はぐっと弱くなります。マフラーの色選びが「全部」でなく「帯」で足りる理由は、ここにあります。
もうひとつ、マフラーは冬の外出で顔のすぐ近くにずっとあるものです。写真に写るとき、人と向かい合って話すとき、相手の目に入る範囲はほぼ顔とマフラーだけになります。コートの色がどうであれ、顔とマフラーの組み合わせがその日の印象を決めます。だからこそ、帯だけは外さないでください。
あご下5cmの測り方|指3本と、鏡からの距離
帯の幅は、自分の指で測ります。人さし指・中指・薬指の3本をそろえて、指の腹をあごの先の真下に当ててください。指3本ぶんの幅が、おおよそ5cmです。この幅に入る部分のマフラーの色が、顔に色を返している部分です。
鏡で確かめるときは、距離が大切です。鏡に顔を近づけると、マフラー全体が視界に入らず、顔の影の変化も見えにくくなります。鏡から1mほど離れて、上半身が胸まで映る位置に立ってください。人と向かい合って話すときの距離とほぼ同じです。
光は、昼間の窓辺がいちばん判断しやすいです。電球色の照明の下では、黄みの色がどれも似合って見え、青みの色がくすんで見えます。窓から1mほどの位置で、窓に対して体を斜め45度に向けると、顔に影が適度に出て、差が見やすくなります。
見る場所は3つです。
- あごの下の影:濃くなるか、浅くなるか
- 目の下:くまや、くすみが目立つか
- 口角の横:ほうれい線の影が深くなるか
3つのうち2つ以上で影が浅くなる色が、あなたの帯に置ける色です。どれも変わらない場合は、その色は帯に置いても置かなくても大きな差は出ません。
4シーズン別、あご下の帯に置く色
ここからは、パーソナルカラーのシーズンごとに、帯に置きやすい色と、外れたときの逃がし方を書きます。シーズンの答えがすでにある人は、自分の行だけを見てください。
| シーズン | 帯に置く明るさ | 帯に置く色み | 置きやすい色 | 外れやすい色 |
|---|---|---|---|---|
| イエベ春 | 明るめ | 澄んだ黄み | アイボリー・ライトキャメル・コーラル・明るいターコイズ | 真っ黒・灰みの強いくすみ色 |
| ブルベ夏 | 明るめ〜中間 | 灰みのある青み | ラベンダー・ローズ・ライトグレー・くすんだ水色 | からし・こげ茶・オレンジ |
| イエベ秋 | 中間〜深め | 濁った黄み | キャメル・テラコッタ・モスグリーン・生成り | 青みのパステル・真っ白 |
| ブルベ冬 | 明暗の差が大きい | 鮮やかな青み | 純白・黒・ロイヤルブルー・ボルドー・アイシーピンク | 黄みのベージュ・くすんだ中間色 |
表の色は、あくまで「帯に置きやすい」ものです。マフラーの全体がこの色である必要はありません。
イエベ春の人は、帯の明るさがいちばん大事です。暗い色が帯に来ると、顔の明るさとの差が大きくなりすぎて、顔だけが浮いたり、逆に沈んで疲れて見えたりします。冬に黒やチャコールのマフラーを使いたいときは、表裏で色が違うものを選び、明るい面をあごの下に出してください。
ブルベ夏の人は、黄みが帯に来たときにいちばん差が出ます。からしやキャメルのマフラーは、あごの下が黄色く見え、顔色が悪く見えやすい組み合わせです。好きな茶系を使いたいときは、灰みのあるグレージュやトープのような、黄みを抑えた茶を選んでください。
イエベ秋の人は、帯の色が軽すぎると、顔の深みとちぐはぐになります。真っ白や、青みのパステルは、あごの下だけがぼんやりと明るく、顔の立体感が消えて見えます。白を使いたいときは、生成りやアイボリーのような、黄みを含んだ白に置き換えてください。
ブルベ冬の人は、帯の色に強さが要ります。くすんだ中間色が帯に来ると、顔の白さと目の黒さのコントラストが弱まり、ぼやけて見えます。くすんだ色のマフラーを使いたいときは、マフラーの下に白か黒のタートルネックを着て、首の付け根にコントラストを足してください。
柄マフラーは、入っている色の数を数える
チェックやストライプ、ボーダーのマフラーは、単色より選び方が難しく感じます。ですが、決め方は単純です。まず、入っている色の数を数えてください。
3色までのときは、面積がいちばん大きい色を見ます。チェックなら地の色、ボーダーなら太いほうの帯の色です。その色が自分のシーズンに入っていれば、残りの2色はほとんど気にしなくてかまいません。巻いたときにどこを切っても、いちばん面積の大きい色があごの下に来るからです。
4色以上のときは、面積では決めにくくなります。巻いたとき、折り返したときに、あごの下の帯にどの色が来るかを見てください。チェックの場合、巻く位置を数cmずらすだけで、帯に来る色が変わります。鏡の前で、帯に自分の色が来る位置を一度探しておくと、毎回同じ位置で巻けます。
柄の大きさにも目を向けてください。チェックの一辺が指1本ぶん(約2cm)より小さいと、離れて見たときに色が混ざり、1つの中間色に見えます。その場合は、混ざった結果の色が自分のシーズンに入っているかで判断します。一辺が手のひらの幅(約8cm)より大きいと、帯の中に1色しか入らないことがあるので、巻く位置で色を選びます。
ストライプやボーダーは、線の向きで帯の色が変わります。縦のストライプは、巻くと横向きに回るので、帯に全色が少しずつ入ります。横のボーダーは、巻き方によって1色だけが帯に来ることがあります。ボーダーのマフラーは、自分の色の帯が首の前に来るように、巻き始めの位置を調整してください。
巻き方で、あご下に来る色を入れ替える
同じマフラーでも、巻き方を変えると帯に来る色が変わります。手持ちのマフラーを似合う側に寄せる方法を、3つ紹介します。
ひと巻きで端を垂らす巻き方は、帯に来る布の量がいちばん少なくなります。首に一周させて、両端を前に垂らすだけです。あごの下に来るのは布の厚み1枚ぶんなので、色の影響が弱まります。似合うかどうか迷う色のマフラーは、まずこの巻き方で使ってください。
ぐるぐる巻きは、帯に来る布が最も多くなります。2周、3周と重ねるほど、あごの下に厚い色の面ができます。自分のシーズンにぴったりの色のマフラーなら、この巻き方で顔に色を返す力がいちばん強く出ます。逆に、外れた色でぐるぐる巻きにすると、影響もいちばん強く出ます。
リバーシブルを折り返す巻き方は、表裏で色が違うマフラーに使えます。首に回すとき、あごの下に来る部分だけを裏返し、似合うほうの面を上に出します。垂れる部分は、コートに合う面を出しておけば、1本で顔とコートの両方に合わせられます。
もうひとつ、首元に別の色を挟む方法もあります。マフラーの下に着るタートルネックやハイネックの色を、自分のシーズンの色にしておくと、マフラーの色が多少外れていても、あごの真下は自分の色になります。マフラーをゆるめに巻いて、タートルネックの縁が1〜2cmのぞくようにしてください。
コートの色とマフラーの色がぶつかるとき
冬のコートは、毎年買い替えるものではありません。手持ちのコートが自分のシーズンの色ではないことは、珍しくありません。黒いコートを持っているイエベ春の人、キャメルのコートを持っているブルベ夏の人などです。
そういうときこそ、マフラーの出番です。マフラーは顔とコートのあいだに挟まる位置にあるので、あごの下の帯を自分の色に、垂れる端をコートに近い色にすれば、顔とコートを切り離せます。コートの色が顔に届く前に、マフラーの帯が自分の色を返すからです。
具体的には、次のように組みます。
- 黒いコート × イエベ春:帯にアイボリーかライトキャメル、端に黒かこげ茶が入ったチェック
- キャメルのコート × ブルベ夏:帯にライトグレーかラベンダー、端にベージュが入ったもの
- ネイビーのコート × イエベ秋:帯にキャメルか生成り、端に紺が入ったもの
- ベージュのコート × ブルベ冬:帯に純白か黒、端にベージュかグレーが入ったもの
いずれも、マフラーの中に「顔の色」と「コートの色」の両方が入っているものを探す、という考え方です。チェックやバイカラーのマフラーが、この役にいちばん向いています。
コートとマフラーがどちらも自分のシーズンから外れているときは、マフラーを優先して買い替えてください。マフラーのほうが顔への影響が大きく、コートより手に入れやすいからです。
コートの色そのものの迷い方は、ブルベ夏のコートの色で迷うやネイビーのコートが似合う人で詳しく書いています。
どちらとも取れるとき① 2ndシーズンがある・ニュートラルと言われた
診断で「1stはイエベ秋、2ndはブルベ夏」のように2つのシーズンを言われた人や、「ニュートラル」「どちらとも言える」と言われた人は、帯に置く色で迷います。
このときは、明るさを1stに、色みを2ndに寄せて選ぶと外しにくくなります。たとえば1stがイエベ秋、2ndがブルベ夏なら、イエベ秋の深めの明るさで、ブルベ夏の灰みを含んだ色、つまりグレーがかった深い緑や、灰みのある茶がちょうど両方の間に入ります。
逆の組み方、明るさを2ndに、色みを1stに寄せると、合う場合と合わない場合がはっきり分かれます。迷ったときは、明るさのほうを1stに固定してから、色みを動かしてください。
ニュートラルと言われた人は、帯の色を「黄みでも青みでもない色」にすると、ほぼ外れません。具体的には、純粋なグレー、グレージュ、くすみの少ない中間のネイビー、灰みのある緑などです。そのうえで、明るさだけを自分の髪の色と比べて決めます。髪が暗めなら中間〜深め、髪が明るめなら明るめ〜中間を選んでください。
2つのシーズンのあいだにいる人の決め方は、パーソナルカラー16タイプの秋冬服でも書いています。
どちらとも取れるとき② 好きな色が、似合う色の外にある
いちばん多い迷いは、「好きな色が自分のシーズンではない」というものです。ブルベ夏の人がからしのマフラーを好き、イエベ秋の人がアイシーピンクを好き、という具合です。
この場合は、あきらめる前に3つの方法を順に試してください。
1つめは、帯から外すことです。好きな色が入ったチェックやバイカラーのマフラーを選び、好きな色は垂れる端に回して、帯には自分の色が来るように巻きます。好きな色はちゃんと見えていて、顔には自分の色が返ります。
2つめは、首元に1枚挟むことです。好きな単色のマフラーを巻くとき、下に自分の色のタートルネックを着て、縁を1〜2cmのぞかせます。あごの真下に自分の色の細い線ができるだけで、マフラーの色の影響はかなり和らぎます。
3つめは、ひと巻きにすることです。前の節で書いたとおり、ひと巻きで垂らすと帯に来る布が最も少なくなります。好きな色のマフラーを、軽く肩に掛ける感覚で使ってください。
この3つを試しても顔が沈むなら、その色はマフラーではなく、バッグや手袋、靴など、顔から遠い場所で使うほうが気持ちよく楽しめます。
どちらとも取れるとき③ 診断を受けていない・自己診断で迷っている
まだ自分のシーズンがはっきりしない人も、マフラーを使って当たりをつけることはできます。マフラーは布が厚く、面が大きいので、色の差が顔に出やすいからです。
手順は次のとおりです。
- 手持ちのマフラーから、明るさが違う2本か、色みが違う2本を選ぶ。素材は同じもの(ウールどうし、ニットどうし)にそろえる
- 昼間、窓から1mの位置に立ち、鏡から1m離れる
- 1本目をぐるぐる巻きにして、あごの下の影・目の下・口角の横を見る
- 外して10秒置き、2本目を同じ巻き方で巻いて、同じ3か所を見る
- 2回くり返して、同じほうが勝つか確かめる
スマートフォンで2枚撮って、画面で並べるのもよい方法です。その場合は、画像をモノクロにして比べると、明るさの差だけを取り出せます。モノクロで顔が明るく見えるほうが、明るさの合う側です。色に戻して顔色がよく見えるほうが、色みの合う側です。
ただし、この方法で分かるのは「2本のうちどちらが近いか」だけです。シーズンを決めるには、ほかの服や布でも試す必要があります。衣替えの服を使った自己診断の手順は、パーソナルカラー自己診断が難しいにまとめています。
素材と毛足で、色の見え方は一段動く
同じ色のマフラーでも、素材によって顔への返り方が変わります。色を選ぶときは、素材も一緒に見てください。
毛足の長い素材(モヘア、アンゴラ混、ファー調)は、表面で光が散らばるので、色がやわらかく、明るく見えます。実際の色より半段ほど明るく、くすんだ方向に動くと考えてください。ブルベ夏やイエベ春の人には味方になりやすく、ブルベ冬の人は色の強さが弱まるので、少し鮮やかな色を選ぶと釣り合います。
表面に艶のある素材(目の詰まったカシミヤ調、シルク混)は、光をまっすぐ返すので、色がはっきり、鮮やかに見えます。ブルベ冬の人には色の強さが活き、イエベ秋の人は艶が強すぎると顔の深みとずれることがあります。イエベ秋の人は、艶のあるマフラーなら、色を一段深くすると釣り合います。
表面がマットで目の詰まった素材(縮絨したウール、厚手のフェルト調)は、色をそのまま返しますが、反射が弱いぶん、顔への影響もおだやかです。色の当たり外れが気になる人が最初に試すなら、この素材がいちばん失敗しにくいです。
ざっくりした編み地のマフラーは、編み目の影が色を半段暗く見せます。明るい色を選んだつもりでも、巻くと思ったより暗く見えることがあるので、売り場では必ず巻いた状態で確かめてください。
手持ちのマフラーが似合わないとき、手放す前にすること
クローゼットに、なぜか似合わないと感じるマフラーがある人は、手放す前に次の順で試してください。
まず、あごの下に来ている色を確かめることです。柄やリバーシブルのマフラーなら、巻く位置を変えるだけで帯の色が入れ替わります。似合わないと思っていたのは、帯に来ている色だけだったということがよくあります。
次に、巻き方を変えることです。ぐるぐる巻きにしていたなら、ひと巻きで垂らしてみてください。帯の布の量が減り、色の影響が弱まります。
それでも気になるなら、首元に自分の色を挟むことです。白、生成り、グレーのタートルネックのうち、自分のシーズンに近いものを下に着て、縁をのぞかせます。
最後に、顔から離して使うことです。マフラーを巻くのをやめ、バッグの持ち手に結ぶ、肩にストールのように掛けて胸の前に垂らす、などです。顔から15cm以上離れれば、ほとんどの色は問題なく使えます。
この順で試してもしっくりこないマフラーは、色ではなく、太さや長さ、ボリュームが合っていない可能性があります。マフラーの形の選び方は、マフラーを骨格と顔タイプで選ぶで書いています。
売り場でマフラーを選ぶときの3つの確認
売り場では、たたんで並んでいるマフラーを広げて色を見ることが多いと思います。ですが、広げた状態で見える色と、巻いたときにあごの下に来る色は、同じとは限りません。買う前に、次の3つを確かめてください。
1つめは、巻いた状態で、鏡から1m離れて見ることです。売り場の鏡は近くに置かれていることが多いので、一歩下がって、胸まで映る距離にしてください。
2つめは、あごの下に来る部分の色を指で押さえて確認することです。柄物なら、巻いたときに帯に何色が来ているかを、指3本をあごの下に当てて確かめます。
3つめは、できれば窓の近くで見ることです。売り場の照明は色を鮮やかに見せるように調整されていることが多く、自宅の光や外の光では見え方が変わります。入口の近くや窓際に鏡があれば、そこで一度確かめてください。
コートを着て売り場に行ける日なら、コートの上から巻いて見るのがいちばん確実です。帯が顔に合っていて、端がコートとつながっているかを、その場で両方確かめられます。
秋の立ち上がりと冬本番で、帯の色を一段動かす
マフラーを使い始める秋の終わりと、寒さが本格的になる冬本番では、同じシーズンの人でも、帯に置く色を少し動かすと季節に合わせやすくなります。
秋の立ち上がりは、まだコートが薄手で、服全体の色も軽めです。帯の色も、自分のシーズンの中で明るめ、軽めの色を選ぶと、全体の釣り合いが取れます。薄手のウールや、大判のストールのような軽いものが合う時期です。
冬本番は、コートが厚く、色も深くなります。帯の色も、自分のシーズンの中で一段深い色に寄せると、コートの重さと顔の間がなめらかにつながります。イエベ春ならライトキャメルからキャメルへ、ブルベ夏ならライトグレーからミディアムグレーへ、というように、同じ色みのまま明るさだけを一段動かすのがこつです。
天気によっても、帯の見え方は変わります。曇りの日や雪の日は、外の光が白っぽく、影が出にくくなります。そういう日は、晴れた日よりマフラーの色が顔に返る力が強く出て、合う色はより合って、外れる色はより外れて見えます。冬の曇り空の下で人と会う予定がある日は、帯の色がいちばん確かな1本を選んでください。反対に、晴れた日の外は光が強く、多少外れた色でも顔の影が飛んで目立ちにくくなります。迷う色のマフラーを試しに使うなら、晴れた日の外出から始めるのが気楽です。
色みは動かさず、明るさだけを動かしてください。色みを動かすと、シーズンの外に出てしまいやすくなります。秋冬の服全体の色の動かし方は、イエベ秋の冬服の考え方がほかのシーズンにも使えます。
スヌード・大判ストール・ティペットは、帯の位置が変わる
ここまでの話は、細長いマフラーを首に巻く場合を前提にしています。形の違う首まわりの小物では、顔に色を返す帯の位置と広さが変わるので、決め方を少し動かしてください。
スヌードは、輪になった筒を頭からかぶって首に通すものです。マフラーより首にぴったり沿い、あごの先や口元まで覆うことがあります。あごの下の帯だけでなく、あごの先から下の面すべてが顔に色を返すので、スヌードは全体の色を自分のシーズンに合わせてください。柄で逃がすことも、巻き方で入れ替えることもできないぶん、色選びの重みはマフラーより大きくなります。迷う色なら、スヌードではなくマフラーで選んだほうが扱いやすいです。
大判ストールは、幅が広いので、首に回すと布が何重にも重なり、ひだがたくさんできます。ひだの山は明るく、谷は暗く見えるので、同じ色でも実際より明暗の差が大きく見えます。単色の大判ストールを選ぶときは、自分のシーズンの中で少し明るめの色にすると、ひだの谷が暗く沈みすぎません。柄の大判ストールは、ひだによって帯に出る色が細かく入れ替わるので、離れて見たときに混ざった結果の色で判断してください。
ティペットや小さなファーの襟巻きは、面積が小さく、あごの真下に短く留まります。帯の幅が指3本ぶんに満たないことも多く、顔に返す色の力は弱めです。そのぶん、毛足や艶の影響が相対的に大きくなります。色よりも、毛足の長さと光り方が自分に合うかを先に見てください。
どの形でも、確かめ方は同じです。昼の窓辺で鏡から1m離れ、あごの下・目の下・口角の横の影を見ます。形が変わっても、顔のすぐ下で光を返している部分の色が、顔の見え方を決めていることに変わりはありません。
まとめ
マフラーの色は、全部をパーソナルカラーに合わせる必要はありません。あごの下から指3本ぶん、約5cmの帯だけを自分のシーズンの色にすれば、顔に返る色は整います。
- 帯の色は、昼の窓辺で、鏡から1m離れて、あごの下・目の下・口角の横の影で確かめる
- 柄マフラーは色の数を数え、3色までなら面積最大の色、4色以上なら帯に来る色で決める
- コートが似合わない色なら、マフラーの帯を自分の色、端をコートの色にして間に挟む
- 2つのシーズンのあいだにいる人は、明るさを1stに、色みを2ndに寄せる
- 好きな色が似合う色の外にあるときは、帯から外す・首元に挟む・ひと巻きにする
あごの下の帯さえ押さえておけば、残りの部分は、コートとのつながりや、自分の好きな色で楽しめます。手持ちのマフラーも、まず帯に何色が来ているかを確かめるところから見直してみてください。
よくある問い
- Q. マフラーの色はコートとパーソナルカラーのどちらに合わせればいいですか
- あごの下から指3本ぶんの帯はパーソナルカラーに合わせ、それより下の垂れる部分はコートに合わせてください。マフラーは顔とコートのあいだに挟まる位置にあるので、上端を顔、下端をコートに寄せれば両方を満たせます。リバーシブルや柄のマフラーなら、折り方で上下の色を入れ替えられます。
- Q. 似合わない色のマフラーを持っています。もう使えませんか
- 使えます。巻き方を変えて、あごの下に来る部分を減らしてください。ひと巻きにしてゆるく垂らす、肩に掛けるだけにする、首元に白や生成りのタートルネックを挟む、のどれかで、顔に返る色の面積が半分以下になります。それでも顔が沈むなら、コートの外ではなくバッグに結ぶ使い方に回してください。
- Q. パーソナルカラー診断を受けていません。マフラーで自分の色を確かめられますか
- ある程度は確かめられます。手持ちのマフラーを2本、明るさか色みが違うものを選び、昼の窓辺で鏡から1mほど離れて交互に当ててください。あごの下の影とほうれい線が浅く見えるほうが、いまの自分に近い側です。ただしマフラーは素材や毛足でも見え方が変わるので、同じ素材どうしで比べるのが条件です。
- Q. チェックのマフラーはどのシーズンでも使えますか
- 入っている色の数と、顔の近くに来る色で決まります。3色までのチェックなら、面積がいちばん大きい色が自分のシーズンに入っていれば使えます。4色以上なら、折り返したときにあごの下に来る帯の色を見てください。そこが自分の色なら、ほかの色はコートとつなぐ役として働きます。
— メグラシ編集部





