ネイビーのコートが似合う人|紺が黒く沈むか青く浮くかの境目

**ネイビーのコートが似合うかどうかは、紺と自分の髪を窓際で並べたときの明るさの差で、ほぼ決まります。**紺が髪より明らかに暗くて黒と見分けがつかないなら、顔は沈む側。紺が髪よりずっと明るくて青がはっきり見えるなら、紺だけが浮く側です。その中間にある紺が、あなたの紺です。
紺のトップスは平気なのに、紺のコートを着ると顔が暗く見える。この悩みはよく聞きます。コートは面積が大きく、襟が顔の真下に来て、しかも起毛したウールが光を吸うので、同じ紺でもトップスより1段深く見えるからです。
紺そのものの似合う・似合わないはネイビーが似合う人の特徴と、似合わない人との違いで書いています。この記事は、コートという形で着たときに起きることに絞ります。
結論:紺の深さと向きを、自分の髪と肌に合わせる
| 自分の側 | 合う紺の深さ | 合う紺の向き |
|---|---|---|
| 髪も瞳も黒に近く、肌に青みがある | 黒に近い深い紺 | 青か紫に寄った紺 |
| 髪も瞳も黒に近く、肌に黄みがある | 深い紺 | 緑か灰に寄った紺 |
| 髪や瞳が茶色く、肌に青みがある | 中くらいの紺(黒と並べて青が見える) | 青か灰に寄った紺 |
| 髪や瞳が茶色く、肌に黄みがある | 明るい紺 | 緑に寄った紺、紫に寄らない紺 |
左の列が自分の側、真ん中と右の列が選ぶ紺です。深さは髪と瞳の明るさで、向きは肌の色みで決まる、と覚えておいてください。
この表にぴったり当てはまらない人も多いはずです。髪を染めている、瞳と髪の明るさが違う、肌の色みが分からない。そういう場合の決め方は、後半の「どちらとも取れるとき」で書きます。
ネイビーのコートで起きる2つの外れ方
紺のコートが合わないとき、起きていることは2通りしかありません。
1つ目は、黒く沈む外れ方です。紺が深すぎて、写真や鏡の中で黒と区別がつかなくなります。顔の下に大きな暗い面ができるので、顔の影が濃く見え、目の下や口元が暗く写ります。本人は「疲れて見える」「老けて見える」と感じることが多いです。
2つ目は、青く浮く外れ方です。紺が明るすぎるか、青みが強すぎて、コートだけが目立ちます。顔とコートが別々の写真を貼り合わせたように見えて、顔の色が薄く、あるいは黄色っぽく見えます。本人は「コートに着られている」「制服みたい」と感じやすいです。
どちらの外れ方かが分かれば、直す方向は逆になります。沈むなら紺を明るくするか、顔と紺のあいだに明るい面を挟む。浮くなら紺を深くするか、紺の向きを肌に合わせる。まず自分がどちら側かを確かめてください。
自分の側を測る|髪・瞳・肌の3点と紺を並べる
測るのは昼間の窓際です。直射日光ではなく、北向きの窓か、レースのカーテン越しの光が適しています。照明の下では紺の明るさが正しく見えません。
手順は次の通りです。
- 紺のコート(または紺の布)の襟を、自分の髪の毛先と並べる
- スマホで撮って、画面を白黒にする
- 髪と紺のどちらが暗いかを見る
白黒の画面で、紺と髪が同じ濃さの灰色に見えたら、その紺はあなたの髪と同じ深さです。この紺は、顔のまわりで大きな落差をつくらないので、沈みも浮きもしにくい紺です。
紺のほうがはっきり暗いなら、その紺はあなたにとって深すぎます。紺のほうがはっきり明るいなら、浅すぎる可能性があります。ただし髪が黒い人でも、明るい紺は着られることが多いので、浅い側は次の「向き」で判断してください。
瞳も同じように測れます。瞳が髪より明るい茶色の人は、紺の深さを瞳に合わせると、顔の中心と紺の差が小さくなります。
肌は、色みを見ます。白い紙を顔の横に当てて、肌が黄色っぽく見えるか、赤みやピンクっぽく見えるか。黄色っぽいなら黄みの肌、ピンクっぽいなら青みの肌と考えてください。どちらとも言えないときは、次の「向き」の測り方で紺の側から合わせます。
測るときに起きやすい間違いが3つあります。1つ目は、部屋の照明をつけたまま測ること。暖かい色の照明の下では紺が黒に寄り、髪は実際より明るく見えるので、差が大きく出すぎます。照明を消して、窓からの光だけで見てください。2つ目は、髪の根元と紺を比べること。根元は影になって暗く写るので、肩に落ちている毛先と比べます。3つ目は、顔を正面からではなく斜め上から撮ること。上から撮ると襟が影になって、紺が実際より深く写ります。スマホは顔と同じ高さに構えてください。
もう一つ、化粧をした日としていない日で、肌の見え方は変わります。紺のコートを着るのは、たいてい化粧をした日のはずなので、測るのも化粧をしたあとが実際に近くなります。ただ、ファンデーションの色が肌より明るい人は、顔が紺から浮いて見えやすくなります。測った結果と鏡の印象が合わないときは、ファンデーションの明るさも疑ってみてください。
紺の向きを見分ける|白い紙の上で青・紫・緑のどれかに寄る
紺は、どれも同じ色ではありません。白いコピー用紙の上に紺の生地を置くと、少しずつ違う色に寄って見えます。
| 紺の向き | 白い紙の上での見え方 | 合いやすい肌 |
|---|---|---|
| 青に寄る | 真っ直ぐな青が深くなった色 | 青みの肌、どちらでもない肌 |
| 紫に寄る | わずかに赤みが見える、ぶどうの皮のような深さ | 青みの肌 |
| 緑に寄る | わずかに緑か灰が見える、深い海のような色 | 黄みの肌 |
向きは、深さより見分けにくいかもしれません。そういうときは、手持ちの紺の服を2〜3枚並べてください。並べると、どれが紫寄りで、どれが緑寄りかが比べて分かります。
向きが肌と合っていると、深さが少しずれていても着られます。たとえば、髪が明るく紺がやや深すぎる人でも、紺の向きが肌に合っていれば、顔色はそれほど沈みません。反対に、深さが合っていても向きが外れると、顔が少し黄ばむか、少し青白く見えます。
黄みの肌の人が紺のコートを避けがちなのは、売り場の紺に紫寄りのものが多いからです。紫寄りの紺は冷たく映ります。紺がまったく合わないのではなく、向きが合っていない紺を選んでいることが多いので、緑寄りの紺を一度試してみてください。イエベの人の紺の選び方はイエベのネイビーにも書いています。
襟の形で、紺と顔の距離が変わる
コートは、襟の形によって紺が顔にどれだけ近づくかが変わります。顔の真下10cm以内に紺が来るかどうかが、ひとつの境目です。
| 襟の形 | 顔から紺までの距離 | 紺の影響 |
|---|---|---|
| スタンドカラー・立ち襟 | 0〜5cm | いちばん強い。紺が顎のすぐ下に来る |
| フード付き | 0〜5cm(フードが首の後ろで立つ) | 強い。後ろからも顔を囲む |
| テーラードカラー | 8〜15cm | 中くらい。Vの中にインナーが見える |
| ノーカラー | 15〜20cm | 弱い。首元にインナーやマフラーが入る |
紺が沈む側の人がスタンドカラーの紺を選ぶと、紺が顎の下で影をつくり、沈み方がいちばん強くなります。紺が合うかどうか迷う人は、ノーカラーかテーラードカラーを選んで、紺と顔のあいだにインナーやマフラーを挟める形にしてください。
反対に、紺がしっかり合う人は、スタンドカラーで紺を顔の近くに持ってきたほうが、顔の輪郭が締まって見えます。合う人ほど顔に近づけ、迷う人ほど顔から離す。これがコートの襟の選び方です。
襟を立てるか寝かせるか
同じコートでも、襟を立てて着るか、寝かせて着るかで距離は変わります。テーラードカラーの襟を立てると、紺が顎の横まで上がってきて、スタンドカラーと同じくらい顔に近づきます。寒い日に襟を立てたら急に顔が暗く見えた、というのはこのためです。
紺が沈みやすい人は、襟を寝かせて着て、首元はマフラーで温めてください。マフラーを巻くと、紺の襟とのあいだに別の色の面が入るので、紺が顔に近づくのを防げます。マフラーを巻くときは、顎の下でふくらませて、首の前を覆うように巻くと、顔の真下に明るい面が広く取れます。
紺がよく似合う人は、襟を立てて着ても沈みません。むしろ立てた襟が顔の両側に縦の線をつくり、顔がすっきり見えます。
襟の形を骨格や顔立ちから選ぶ方法は秋冬コートを骨格と顔タイプで選ぶにまとめています。色の都合と形の都合がぶつかったときは、顔の真下10cmは色を優先してください。
生地で紺は1段動く
同じ紺でも、生地によって見える深さが変わります。売り場で紺のコートを見比べると、色の名前は同じでも印象がかなり違うはずです。
起毛したウールやカシミヤのような生地は、表面の毛が光を散らして吸うので、紺が1段深く、柔らかく見えます。トップスで着ている紺と同じ色でも、起毛したコートになると黒に近づきます。
表面が平らで目の詰まった生地、たとえばギャバジンのような織りの生地は、光を少し跳ね返すので、紺が1段明るく、硬く見えます。
ナイロンやポリエステルの表面にツヤがあるダウンや中わたのコートは、光が当たったところだけ明るく、影のところは暗くなります。紺の深さが1着の中で大きく動くので、鏡の前で動いてみないと判断できません。
もう一つ、着ているうちに紺は動きます。紺のコートを何年か着ると、日に当たる肩や袖、こすれやすい前の端から少しずつ色が抜けて、買ったときより明るく、少し赤みや灰みを帯びた紺になります。何年か前は似合っていたのに最近は顔が浮く、という場合は、コートの紺のほうが明るく変わっていることがあります。手持ちのコートの肩と、襟の裏の日に当たらない部分を比べてみてください。差が見えるなら、色が動いています。
起毛したウールの紺コートで顔が沈む人は、同じ紺でも平らな生地なら着られることがあります。逆に、平らな生地の紺で浮いてしまう人は、起毛した生地のほうが紺が柔らかくなって顔になじみます。紺の色を変える前に、生地を変えて試すのが、いちばん手早い方法です。
パーソナルカラー別に見る紺のコート
パーソナルカラー診断の答えを持っている人は、表の4つの行のどこに当てはまるかを、そのまま答えから読み替えられます。ここでは4つのタイプごとに、紺のコートで外れやすい点を書いておきます。
ブルベ夏|灰みのある中くらいの紺
ブルベ夏の人は、柔らかく少し濁った色が似合います。紺のコートでは、黒に近い深い紺が重くなりやすいので、中くらいの深さで、灰色が少し混ざって見える紺を選んでください。白い紙の上では、青か、わずかに紫に寄って見える紺が合います。
ブルベ夏の人が紺のコートで外れるのは、たいてい「深すぎる」側です。起毛した生地の深い紺を着ると、顔の下に大きな暗い面ができて、目の下の影が濃く見えます。紺がすでに手元にある場合は、襟元に淡いグレーか、青白い白を挟んでください。ブルベ夏の人のコート選び全体はブルベ夏のコートの色で迷うにも書いています。
ブルベ冬|黒に近い深い紺を顔の近くまで
ブルベ冬の人は、4つのタイプの中でいちばん深い紺が似合います。黒と見分けがつかないくらいの紺でも、顔は沈みません。むしろ明るい紺は、ブルベ冬のはっきりした顔立ちに対して物足りなく見えることがあります。
ブルベ冬の人は、紺を顔に近づけたほうが映えます。スタンドカラーや、襟を立てて着るコートの紺は、顔の輪郭をはっきりさせます。襟元に何か置くなら、真っ白か、紺より深い色で締めてください。
イエベ春|青がはっきり見える明るい紺
イエベ春の人は、明るく澄んだ色が似合います。紺のコートでは、黒と並べたときに青がはっきり分かる明るさのものを選んでください。深い紺は、イエベ春の明るい顔立ちに対して重く、顔の下に穴があいたように見えます。
向きは、紫に寄らない紺が合います。白い紙の上で真っ直ぐな青か、わずかに緑に寄った紺です。襟元には、クリーム色や明るいキャメルを置くと、紺の青みと顔の明るさがつながります。
イエベ秋|深くて緑みのある紺
イエベ秋の人は、深くて少し濁った温かい色が似合います。紺のコートでは、深い紺の中に、わずかに緑か灰が混ざって見えるものを選んでください。深さは問題になりにくく、問題になるのは向きです。紫に寄った紺は、イエベ秋の顔に冷たく映ります。
イエベ秋の人は、紺とキャメルや茶の組み合わせがよく似合います。紺のコートの襟元に、キャメルのマフラーを巻くと、紺の冷たさが和らぎます。イエベ秋の紺の選び方はイエベ秋にネイビー(紺)は似合う?でも詳しく扱っています。
黒く沈む側の人の直し方
紺のコートで顔が沈む人は、次の順で試してください。
まず、襟元に明るい面を挟みます。インナーかマフラーで、顔の真下に10cmほどの明るい色の面をつくります。色は、自分の肌に合う白か淡い色を選んでください。青みの肌なら真っ白や淡い灰、黄みの肌なら生成りやクリーム色です。紺と顔のあいだに明るい面が入ると、紺の暗さが顔に届きにくくなります。
次に、コートの前を開けて着ます。前を閉じると紺が胸の幅いっぱいに広がりますが、開けるとインナーの面が縦に長く見えて、紺の面積が減ります。
それでも沈むなら、髪をまとめるか、耳にかけてください。髪が肩に落ちていると、髪の暗さと紺の暗さが顔の下でつながって、暗い面がさらに大きくなります。髪を上げると、首が見えて肌の面が増えます。
買い替えるなら、黒と並べてはっきり青いと分かる明るさの紺を選んでください。売り場で黒のコートの隣に並べて、2〜3歩離れても青だと分かるものが目安です。
黒が似合わないのに手持ちに暗い服が多い人は黒が似合わないのに黒い服が多いの直し方も同じ考え方で使えます。
青く浮く側の人の直し方
紺のコートだけが目立って顔が薄く見える人は、紺が浅すぎるか、向きが合っていません。
まず、紺の向きを確かめてください。白い紙の上で、紺が紫に寄っているのに肌が黄みなら、向きが外れています。この場合は深さを変えるより、緑寄りの紺に替えるほうが効きます。
向きが合っているのに浮くなら、紺が浅すぎます。この場合、手持ちのコートで直すには、中に着る服を深い色にして、紺の明るさを周りから落ち着かせてください。紺のコートの下に、紺より深い色のニットを着ると、紺が1段深く見えます。
襟元には、紺と同じくらいか、紺より深い色のマフラーを巻きます。明るい色を巻くと、紺の明るさがさらに目立ちます。
髪が黒くて肌に青みがある人が、明るい紺で浮くことはよくあります。このタイプの人は、もともと深い紺がいちばん似合います。次に買うときは、黒に近いくらいの深い紺を、スタンドカラーで顔の近くまで持ってくると、顔の輪郭がはっきりします。
どちらとも取れるとき(1)|髪を染めている、白髪が増えてきた
髪の明るさは、変えることができます。そのため、紺のコートを選ぶときに「いまの髪」と「元の髪」のどちらに合わせるかで迷う人は多いです。
決め方は単純で、**コートを着る季節の髪に合わせてください。**秋から冬にかけて髪を暗く戻す予定なら、戻したあとの髪と紺を比べます。明るい髪のまま冬を過ごす予定なら、いまの髪と比べます。
髪を明るく染めている人は、地毛のときより明るい紺が合うようになります。黒髪のころに似合っていた深い紺のコートが、髪を明るくしたら急に重く見えた、というのはこのためです。手持ちのコートを替えずに直すなら、襟元に明るい面を挟む方法が効きます。
白髪が増えてきた人も同じです。白髪の量が増えると、髪全体の明るさが上がります。根元から3cmほど白髪が見えている状態でも、写真では髪が一段明るく写ります。深い紺のコートで顔が急に重く見えるようになったら、髪の明るさが上がったことが理由のことが多いので、紺を1段明るくするか、襟元の面を明るくしてください。
白髪をそのまま生かす人は、灰に寄った紺がよくなじみます。白髪の灰色と紺の灰みがつながって、髪とコートの差が小さくなります。
どちらとも取れるとき(2)|合う日と合わない日がある
同じ紺のコートを着ているのに、ある日はよく見えて、ある日は顔が暗い。これも紺のコートでよくある相談です。
原因は、たいてい光です。晴れた日の昼間は、紺の青みがはっきり見えて、顔との差がちょうどよく見えます。曇りの日や夕方は、光そのものが弱くなって、紺が黒に近づきます。夜の照明の下では、照明の色によって紺が紫に寄ったり、緑に寄ったりします。
秋から冬は日が短く、仕事帰りにはもう暗くなっています。紺のコートを着ていちばん長く過ごす時間が夕方や夜なら、昼間の窓際で選んだ紺より1段明るい紺を選んでおくと、暗い時間帯でも沈みにくくなります。
もう一つの原因は、顔の下に何があるかです。マスクやマフラーの色、インナーの色が日によって違えば、紺の見え方も変わります。合わない日に何を合わせていたかを思い出してみてください。顔の真下が暗い色だった日は、紺が沈みやすくなっています。
どちらとも取れるとき(3)|手持ちの紺コートを残すか迷う
手持ちの紺のコートがどうも合わない気がするけれど、まだ着られる。買い替えるか、残すか。この判断は、次の3つの質問で分けてください。
1つ目、**襟元に明るい面を挟めば、顔が沈まないか。**挟めば沈まないなら、残してください。マフラーやインナーで直せる範囲です。
2つ目、**前を開けて着られる形か。**スタンドカラーで前を開けると形が崩れるコートは、紺の面積を減らす方法が限られます。このタイプで顔が沈むなら、買い替えの候補です。
3つ目、**着ていちばん長い時間、明るい場所にいるか。**通勤の朝と昼間がほとんどなら、紺が多少深くても明るい光の中では沈みにくいので、残せます。夕方と夜が長いなら、深い紺は不利です。
3つとも「いいえ」なら、買い替えを考えてください。1つでも「はい」なら、手持ちのコートのまま、直し方で対応できます。
買い替えるときは、いま持っている紺のコートを売り場に持っていくか、写真を撮っておき、新しい候補と並べて比べるのが確実です。2着を並べて、どちらが自分の髪に近い深さかを白黒の写真で比べてください。
中に着る色と巻く色|紺のコートの襟元に何を置くか
紺のコートの襟元には、ほとんどの人が何かを置きます。インナーの襟、マフラー、ストール。この色で、紺の見え方はかなり変わります。
| 襟元の色 | 紺がどう見えるか | 向いている人 |
|---|---|---|
| 白・生成り | 紺が深く締まって見える | 紺が浮きやすい人、顔を明るく見せたい人 |
| 淡いグレー | 紺が柔らかく、灰みが増して見える | 紺が硬く見える人、白髪を生かしたい人 |
| キャメル・ベージュ | 紺の青みが際立って見える | 黄みの肌で、紺を少し温かくしたい人 |
| 紺より深い色 | 紺が明るく見える | 紺が浅すぎて浮く人 |
白を置くと紺が深く見え、ベージュを置くと紺の青みが目立ちます。紺のコートを持っているなら、襟元に何を置くかを変えるだけで、紺の見え方を1段動かせます。
紺とグレーの組み合わせについてはネイビーとグレーは明度差が足りないと濁るで詳しく書いています。紺のコートに淡いグレーのマフラーを合わせるときも、明るさの差を二段つけると濁りません。
紺のコートの下に何を合わせるか|ボトムと靴の明るさ
紺のコートは、顔の近くだけでなく、下半身との関係でも見え方が変わります。コートの裾から下に何が見えるかで、紺が深く見えたり、明るく見えたりします。
ボトムが紺より明るい色なら、紺のコートは上半身で締まって見えます。ベージュやグレーのパンツ、明るい色のスカートを合わせると、紺の面がコートの範囲だけに収まり、顔の下の暗さが全身に広がりません。紺が沈みやすい人は、ボトムを明るくすると、全体の重さが軽くなります。
ボトムが紺と同じか、紺より深い色なら、コートとボトムがつながって縦に長い暗い面ができます。背が高く見える効果はありますが、紺が沈みやすい人は全身が暗く見えます。この合わせ方は、紺がしっかり似合う人に向いています。
靴は、ボトムとコートのどちらに近い明るさにするかで印象が変わります。ボトムが明るく、靴が紺や黒なら、足元が締まって全体が引き締まります。ボトムも靴も明るいと、紺のコートが上半身だけ浮いて見えることがあるので、靴かバッグのどちらかに紺に近い深い色を1つ入れてください。
手持ちのボトムが暗い色ばかりで、紺のコートと合わせると重くなる場合は、インナーとマフラーを明るくして、顔の近くで明るさを補ってください。下半身を変えられないなら、上で調整します。
黒・チャコール・ネイビーで迷ったら
秋冬のコートで迷うのは、たいてい黒とチャコールとネイビーの3色です。どれも合わせやすい色ですが、顔との関係は違います。
黒は、髪と瞳が黒に近い人に合います。深さで顔の輪郭を締めますが、髪が明るい人には重くなります。
チャコールグレーは、黒より柔らかく、ネイビーより冷たさがありません。黒が重く、ネイビーの青が浮く人の中間になります。チャコールが似合うかどうかはチャコールグレーが似合う人で測り方を書いています。
ネイビーは、黒より明るく、色みがあるぶん、顔との差を小さくできます。ただし向きを外すと、ほかの2色より顔色に影響が出ます。
手持ちの服から考える方法もあります。クローゼットを開けて、秋冬に着る服の色をざっと数えてください。ベージュ、キャメル、白、明るいグレーが多いなら、ネイビーのコートが合わせやすくなります。紺はこれらの明るい色や温かい色と組んでも重くなりにくく、全体に程よい締まりを出すからです。黒や濃いグレーが多いなら、黒かチャコールのコートのほうがまとまります。暗い服の上に紺のコートを着ると、紺だけが少し青く浮いて見えることがあるからです。
3色で迷うなら、窓際で3色の布を順に顔の下に当てて、白黒の写真を撮ってください。顔と布の灰色の差がいちばん小さいものが、顔が沈まず浮きもしない色です。そのうえで、その色の写真をカラーに戻して、顔色が自然かを確かめます。
試着室での3分
最後に、売り場で紺のコートを選ぶときの手順をまとめておきます。
- 試着する前に、コートの生地を自分の髪の横に持ってきて、明るさを比べる。髪と同じくらいか、少し明るい紺を選ぶ
- 試着室の照明は暖色であることが多いので、可能なら売り場の窓際か、明るい通路で見る
- 前を閉じた状態と開けた状態の両方を見る。閉じた状態で顔が沈むなら、開けて着る前提で選ぶ
- 襟元に、自分がよく巻くマフラーの色を思い浮かべる。持ってきていれば当てて見る
- 2〜3歩離れて、顔とコートが1枚の絵として見えるかを確かめる
試着室の照明については、紺は特に照明の影響を受けやすい色です。暖色の照明の下では紺が紫か黒に寄り、白い照明の下では青が強く見えます。
通販で紺のコートを買うときは、画面の色だけで判断しないでください。商品写真は明るい照明で撮られていることが多く、実物より紺が明るく、青く写っています。届いた実物は、写真より1段深いと考えておくと外れにくくなります。届いたら、まず昼間の窓際で、手持ちの紺の服と並べてください。手持ちの紺の中で、自分に合っていると分かっているものと比べると、深さと向きの違いがすぐに分かります。
返品できる期間のうちに、晴れた日の昼と、曇りの日か夕方の2回、着て鏡を見ておくと安心です。紺のコートは光によって見え方が大きく動くので、1回の確認では判断を誤ることがあります。
売り場に家族や友人と行けるなら、2〜3歩離れたところから見てもらってください。自分で鏡を見ると、どうしても顔のほうに目が行き、紺の面積がどれだけ顔に影響しているかは分かりにくいものです。離れた人には、顔とコートが1枚の絵として見えます。「コートが目立つ」と言われたら浮く側、「顔が疲れて見える」と言われたら沈む側です。ひと言で返ってくる印象のほうが、鏡の前で長く悩むより正確なことがよくあります。
紺のコートは、一度合うものを見つければ、何年も着られる色です。深さと向きと襟の距離、この3つを確かめてから選べば、毎朝鏡の前で顔色を気にすることはなくなります。
よくある問い
- Q. ネイビーのコートは誰にでも似合う色ではないのですか
- 多くの人が着られる色なのは確かです。ただ、紺は明るさの幅が広く、黒に近い紺から、青がはっきり見える明るい紺まであります。さらに青・紫・緑のどれに寄るかでも印象が変わります。誰にでも合う紺があるのではなく、どの人にも合う紺が1つはある、と考えるほうが実際に近いです。コートは面積が大きく、顔のすぐ下に襟が来るので、紺の中のどれを選ぶかの差が、ほかの服より大きく出ます。
- Q. 紺のコートを着ると顔色が悪く見えます。どうすればいいですか
- まず、髪と紺を窓際で並べて、紺のほうが暗いかを見てください。紺が髪より暗く、黒と見分けがつかないなら、紺が深すぎて顔が沈んでいます。手持ちのコートを使うなら、襟元に自分の肌に合う白か淡い色のマフラーやインナーを挟み、紺と顔のあいだに10cmほどの明るい面をつくってください。買い替えるなら、黒と並べてはっきり青いと分かる明るさの紺を選びます。
- Q. イエベでもネイビーのコートは着られますか
- 着られます。イエベの人が気をつけたいのは、紺の深さより、紺が紫に寄っているかどうかです。白い紙の上に生地を置いて、紫や赤みが見える紺は、黄みのある肌に冷たく映りやすくなります。わずかに緑や灰が混ざって見える紺なら、イエベの人の顔にもなじみます。イエベ春の人は明るめの紺、イエベ秋の人は深めで緑みのある紺、と明るさも合わせると外れにくくなります。
- Q. 黒のコートとネイビーのコート、どちらを買うか迷っています
- 手持ちの服の色で決めてください。手持ちにベージュや茶色、白っぽい服が多いなら、ネイビーのほうが合わせやすくなります。黒は暗い色同士の組み合わせに強く、紺は明るい色や温かい色と組んだときに重くなりにくいからです。手持ちが黒やグレーが中心なら、黒のコートのほうが全体がまとまります。顔の側から見るなら、髪と瞳が真っ黒に近い人は黒、髪を明るく染めている人や瞳が茶色い人はネイビーのほうが顔との落差が小さくなります。
— メグラシ編集部





