黒が似合わないのに黒い服が多い|秋冬の黒ニット・黒コートの直し方

**黒が似合わないと感じるなら、多くの場合、あなたは黒そのものではなく、黒が顔に近すぎる状態が合っていません。**手持ちの黒は、置く位置と種類を変えれば、ほとんどがそのまま使えます。
秋冬は黒が増える季節です。黒のニット、黒のコート、黒のタートルネック、黒のマフラー。仕事に着ていきやすく、汚れが目立たず、合わせに迷わないので、似合わないと分かっていても手に取ってしまいます。
顔が沈む、きつく見える、影が濃くなる。そう感じたときにずれているのは、黒の量ではなく、顔から黒までの距離、黒の種類、表面の質感のどれかです。顎の下から黒の端までを測り、手持ちの黒を2枚並べて見れば、どこを直せばいいかが分かります。黒が似合う人かどうかの見分け方は黒が似合う人は7項目中6つで分かる|境目は影が指1本以内に分けてあるので、ここでは、すでに持っている黒をどう着るかに絞ります。
結論:直すのは黒の量ではなく、距離・種類・質感
| 鏡で感じること | ずれているもの | まず試す直し方 |
|---|---|---|
| 目の下とほうれい線の影が濃い | 黒が顔に近すぎる | 首元に明るい色を2〜3cm挟む |
| 顔だけが白く浮いて見える | 黒と顔の明るさの差が大きい | 黒を顔から20cm下へ離す |
| 顔色が黄ばむ、灰色っぽい | 黒の寄りが顔と合っていない | 寄りの違う黒に替える |
| 表情がきつく、硬く見える | 黒の表面が平らで光を返さない | 艶のある黒か、編み地の黒に |
| 全身が重く、塊に見える | 黒の面が1枚につながっている | 前を開けて縦の帯に分ける |
| 髪と服がひと続きに見える | 髪の暗さと黒がつながる | 髪をまとめて首を出す |
**黒の量を減らすのは最後です。**距離・種類・質感のどれか1つを直して顔の沈みが消えるなら、その黒は手放さなくて構いません。
まず測る|顎の下から黒の端まで何cmか
鏡の前で、顎の先から、いちばん近くにある黒の端までを測ってください。定規がなければ指の幅で数えます。指1本はおよそ2cmです。
| 顎から黒までの距離 | 起きやすいこと | 判定 |
|---|---|---|
| 0〜5cm(タートルネックなど) | 黒の影がそのまま顔に出る | 挟むか、離す |
| 5〜10cm(クルーネックなど) | 目の下と口元が暗く見える | 挟む |
| 10〜20cm(Vネック、開けた襟) | 顔は明るいが、胸に重さが残る | 胸に明るい面を足す |
| 20〜30cm(前を開けたコート) | 顔のまわりは軽い | ほぼ直さなくてよい |
| 30cm以上(ボトム、靴) | 全身の締まりとして働く | 直さなくてよい |
**10cmが境目です。**黒が似合わない人の多くは、10cmより内側に黒が来たときに沈みを感じます。10cmより外なら、黒の種類が合っていなくても、顔への影響はかなり小さくなります。
測るときは、ふだんの姿勢で立ってください。顎を引くと距離が縮み、上げると伸びるので、鏡の中の自分と目が合う高さで顔を止めます。コートやマフラーは、実際に外で着るときと同じ巻き方、同じボタンの留め方で測ります。家の中で軽く羽織ったときより、外で襟を立てたときのほうが黒は顔に近づくので、出かける形で測っておくと、外でのずれを防げます。
3秒で見分ける|黒を当てて顔のどこが変わるか
黒の服を顎の下に当て、鏡から1m離れて3秒見てください。比べる相手は、ふだん顔色がよく見える明るい色の服です。
| 変わる場所 | 起きていること | ずれ |
|---|---|---|
| 目の下 | 影が濃く、くまのように見える | 距離 |
| 口元の両側 | 線が深く見える | 距離 |
| 頬 | 黄色っぽく、または灰色っぽく見える | 黒の寄り |
| 唇 | 色が引いて、薄く見える | 黒の寄り |
| 顔の輪郭 | 顔だけがくっきり白く浮く | 明るさの差 |
| 表情全体 | 硬く、怒っているように見える | 質感 |
変わる場所が目の下と口元だけなら、距離を直せば足ります。頬や唇の色まで変わるなら、黒の寄りのほうを見直してください。
見比べるときは、ふだんのメイクをした顔で見てください。人から見えるのはその顔なので、判定もその状態で行うほうが外れません。鏡がなければ、スマートフォンのインカメラで、黒を当てた写真と明るい色を当てた写真を同じ場所で撮り、並べて見比べます。1枚ずつ見たときには気づかない影の差が、並べると見えるようになります。
黒い服が増える理由
黒が似合わないと分かっていても、黒は増えます。それぞれに理由があり、その理由は正しいものです。
| 黒を選ぶ理由 | 黒でなくても満たせるか | 置き換えの候補 |
|---|---|---|
| 職場で浮かない | 満たせる | 濃紺、チャコール |
| 汚れが目立たない | 満たせる | こげ茶、深い緑、濃紺 |
| 合わせる色に迷わない | 半分は満たせる | 濃紺、チャコール |
| きちんと見える | 満たせる | 濃紺、墨黒 |
| 冠婚葬祭に使える | 満たせない | 黒のまま |
黒が多いこと自体は、失敗ではありません。黒には黒の働きがあり、手持ちの服を少ない数で回すには便利な色です。理由が「冠婚葬祭」以外なら、黒でなくても同じ役割を果たせる色があります。ただし、いま持っている黒を急いで置き換える必要はありません。まずは置く位置で直し、買い替えの時期が来たものから置き換えていけば足ります。
手持ちの黒を2枚並べる|寄りを見る
黒は1色に見えて、実際には青み・茶み・灰みのどれかに寄っています。1枚だけ見ても分かりにくいので、手持ちの黒を2枚、窓の近くで並べてください。
| 並べたときの見え方 | 黒の寄り | 合いやすい顔 |
|---|---|---|
| もう1枚より青っぽい | 青み | 青みの肌、ブルベ寄り |
| もう1枚より赤茶っぽい | 茶み | 黄みの肌、イエベ寄り |
| もう1枚より白っぽく浅い | 灰み(墨黒) | 明るさの差が苦手な顔 |
| 2枚とも同じに見える | 中立の黒 | 寄りでは決まらない |
| 光の角度で色が変わる | 艶のある黒 | 質感で決まる |
並べるときは、晴れた日の昼、窓から1mほどの場所が向いています。照明の下では黒の寄りが見えにくく、どれも同じ黒に見えます。3枚以上あるなら、2枚ずつ組を変えて並べ、いちばん青いもの、いちばん赤茶っぽいもの、いちばん浅いものを1枚ずつ選び出してください。
顔に合う寄りの黒は、顔の近くに置いても沈みにくくなります。合わない寄りの黒は、腰から下か、前を開けたコートの外側に回してください。墨黒のように浅い黒については、スミクロが似合う人|2枚重ねて濃くなるならスミクロ、変わらないなら真っ黒で見分け方を詳しく書いています。
黒ニット①|首の開きで変わる
黒のニットは、首の開きで顔からの距離が決まります。同じ黒でも、首の形を変えるだけで沈み方が変わります。
| 首の形 | 顎から黒まで | 着方 |
|---|---|---|
| タートルネック | 0〜3cm | 折り返して低く、耳まわりを出す |
| モックネック | 3〜5cm | 首元に光る小物を1つ |
| クルーネック | 5〜10cm | 内側に明るいインナーを2〜3cm |
| Vネック | 10〜20cm | 開きに明るいシャツの襟を |
| ボートネック | 横に広い | 鎖骨まわりの肌が区切りになる |
| カーディガン(前開き) | 調整できる | ボタンを開けて縦の帯に |
**黒のニットを1枚だけ残すなら、Vネックか前開きです。**顔からの距離を自分で調整できるので、似合わない人でもいちばん扱いやすい形です。
Vネックの開きは、深いほど黒が顔から離れます。目安は、鎖骨のくぼみより指2本ぶん下まで開いていることです。それより浅いVネックは、クルーネックとほとんど同じ距離になるので、内側に明るいインナーを合わせてください。深すぎて胸元が気になるときは、開きの中に明るい色のシャツの襟を立てると、顔の下の明るい面が広がり、黒との区切りもはっきりします。
黒ニット②|編み地と表面
黒は、表面の質感で強さが変わる色です。光を吸う表面は黒を濃く見せ、光を返す表面は黒をやわらかく見せます。
| 表面 | 光の返し方 | 顔への出方 |
|---|---|---|
| 起毛したウール | 吸う | いちばん濃く、影が強い |
| 平らで目の詰んだ編み地 | 少し吸う | 濃く、硬く見える |
| 細い編み目で艶のある糸 | 返す | やわらかく、影が軽い |
| 畝や縄編みのある編み地 | 凹凸で返す | 明るい所と暗い所に分かれる |
| 白や灰の糸が混ざった杢 | 混ざる | 黒が浅く見える |
黒が似合わない人には、艶のある細い編み目か、凹凸のある編み地が向いています。起毛した黒は、顔から遠い場所で使ってください。
表面の違いは、窓の光にかざすと分かります。光の当たった面が白っぽく光るなら返す表面、光が当たっても黒いままなら吸う表面です。秋冬のニットは起毛したものが多く、何も考えずに選ぶと、いちばん濃く見える黒ばかりが手元に集まります。次に黒のニットを選ぶときは、光にかざして、表面に光の筋が見えるものを顔の近く用にしてください。
黒コート|前を開けて縦の帯にする
黒のコートは秋冬でいちばん面積の大きい黒です。前を閉じると、首から膝まで黒が1枚の面になり、顔のすぐ下まで黒が上がってきます。
| コートの着方 | 顔の下に来るもの | 見え方 |
|---|---|---|
| 前を閉じて襟を立てる | 黒(0cm) | 顔のまわりが黒に囲まれる |
| 前を閉じて襟を寝かせる | 黒(5cm前後) | 顔の下が暗い |
| 前を開けて中に暗い色 | 暗い色 | 縦長の暗い面になる |
| 前を開けて中に明るい色 | 明るい色 | 中央に明るい帯ができる |
| 前を開けて明るいマフラー | 明るい色 | 顔の下がいちばん明るい |
**前を開け、中に明るい色を着てください。**黒は体の両側に縦の帯として残り、顔の下には明るい色が来ます。黒の面積は同じでも、顔への影は大きく減ります。前を閉じる寒い日は、明るい色のマフラーを顔の下に置きます。
黒のタートルネック|首の見える長さをつくる
黒のタートルネックは、黒がいちばん顔に近づく形です。それでも着たいときは、首の部分の高さと、顔の横の空き方で調整します。
| 調整 | やり方 | 効果 |
|---|---|---|
| 折り返しを低くする | 首の部分を2回折る | 顎から黒まで3〜5cmに |
| 髪をまとめる | 耳の下で結ぶか、上でまとめる | 首の横に肌が見える |
| 耳に光るものを置く | 小さな金か銀のイヤリング | 黒と顔のあいだに光が入る |
| 上に明るい色を重ねる | 明るいカーディガンやジャケット | 胸に明るい面ができる |
| 薄手を選ぶ | 細い編み目の薄手 | 首まわりの厚みと影が減る |
1つで足りなければ、2つまで組み合わせてください。3つ以上重ねると、黒を着ている意味が薄れます。
いちばん効きやすいのは、折り返しと髪をまとめることの組み合わせです。首の黒が低くなり、首の横に肌が見えることで、顔と黒のあいだに縦にも横にも区切りができます。タートルネックの首が厚く、折り返すと首まわりが大きくふくらむときは、無理に折らず、髪をまとめて耳に光るものを置く組み合わせに替えてください。
黒のマフラー・ストール|巻く高さで変わる
黒のマフラーは、顔のすぐ下に巻くので、似合わない人には黒ニットより影響が大きいことがあります。
マフラーは外にいるあいだずっと顔の下にあるので、ニットより長い時間、顔の見え方に関わります。巻く高さを下げるのがいちばん簡単です。首にぴったり巻かず、鎖骨のあたりに輪がくるようにゆるく巻くと、顎から黒まで10cm前後の距離ができます。黒に白や灰の柄が入ったマフラーなら、顔の下に明るい糸が来るように向きを合わせてください。無地の黒しかない日は、マフラーの下に明るい色のニットを着て、マフラーの輪のすき間から明るい色がのぞくようにします。
直し方①|顔と黒のあいだに明るい色を挟む
黒が顔から10cm以内にあるときの直し方です。顔と黒のあいだに、明るい色の帯を挟みます。
| 挟む幅 | 見え方 | 向いている服 |
|---|---|---|
| 1cm未満 | ほとんど変わらない | 足りない |
| 2〜3cm | 顔の下に区切りができる | クルーネックの黒ニット |
| 4〜6cm | 明るい面として見える | Vネック、開けた襟 |
| 7〜10cm | 明るい色が主役になる | 前を開けたコート |
| 10cm以上 | 黒は外側の枠になる | コートとジャケット |
| 襟だけ(シャツ) | 縦の線として区切る | 黒のニットの上に出す |
**2〜3cmで効き始めます。**挟む色は、自分のパーソナルカラーに合う明るい色を選んでください。迷うなら生成りか、やわらかい明るい灰色が扱いやすい色です。
挟む服は、黒のニットより首の開きが少しだけ狭いものを選ぶと、首まわりにきれいな帯ができます。開きが同じだと内側の服が見えず、狭すぎると首元が詰まって窮屈に見えます。手持ちのインナーを2〜3枚、黒のニットの下に順に重ねてみて、首元に見える幅がいちばん2〜3cmに近いものを、その黒ニット専用にしておくと、朝に迷いません。
直し方②|黒の面を顔から20cm離す
挟んでも沈むときは、黒そのものを下に移します。黒のニットを黒のスカートやパンツに替え、上を明るい色にする。それだけで、黒の量は同じでも、顔から黒までが20cm以上離れます。
黒を下へ移すときは、上に着る色の明るさに気をつけてください。真っ白のように明るすぎる色だと、上下の差が大きく、今度は上半身だけが浮きます。黒の下半身には、生成り、明るい灰、やわらかいベージュのような、中くらいからやや明るい色を合わせると、上下がなだらかにつながります。
手持ちの黒のニットが多く、ボトムの黒が少ない場合は、黒のニットを上に重ねる役に回す方法もあります。明るい色のシャツの上に黒のニットを重ね、襟と裾から明るい色を出す。黒は胸から腰のあいだに収まり、顔の下と腰の下に明るい色が来ます。黒ニットの数を減らさずに、顔からの距離だけを離せる組み方です。
直し方③|光る質感の黒にする
距離を変えられない日の直し方です。顔の近くの黒を、光を返す質感の黒に替えます。艶のある細い糸のニット、とろみのある布のブラウス、なめらかな革。どれも、黒の表面に光の筋ができて、影が顔まで届きにくくなります。
| 顔の近くの黒 | 替える質感 | 変わること |
|---|---|---|
| 起毛ニット | 艶のある細い編み目 | 影が軽くなる |
| 厚手のスウェット | とろみのある布 | 表面に動きが出る |
| 平らなウールのジャケット | 畝のある布 | 光の筋ができる |
| マットなストール | 薄手で光る糸のストール | 顔の下に光が入る |
質感を替えるときは、黒の濃さが同じでも、光る黒のほうが一段明るく見えることを覚えておいてください。顔の近くの黒を光る質感にすると、それだけで顔との明るさの差が一段縮みます。距離も挟む色も使えない日には、この一段がいちばん大きな助けになります。
直し方④|黒の面を縦の帯に分ける
全身が黒で塊に見えるときは、黒の面を分けます。黒のカーディガンやコートの前を開け、中に明るい色を着ると、黒は体の両側の2本の帯になります。
縦の帯にすると、黒は顔の下から外れ、体の外側の輪郭に沿って残ります。黒の引き締まった印象はそのまま残り、顔のまわりの影だけが減ります。帯の幅は、片側10cm前後が目安です。前を開けたときに、中の明るい色が体の正面で15〜20cm見えていれば、全身が1枚の黒には見えません。ボタンを1つだけ留めると帯が細くなりすぎることがあるので、全部開けるか、いちばん下だけ留めてください。
直し方⑤|髪と顔まわりで受け止める
服を替えられない日は、顔のまわりの側で受け止めます。
| 顔まわりの調整 | やり方 | 効く場面 |
|---|---|---|
| 髪をまとめる | 耳の下か上で結ぶ | 髪が暗く、黒とつながる日 |
| 耳に光るものを置く | 小さな金か銀 | タートルネックの日 |
| 頬に色を足す | 自分に合う赤みを少し | 顔が白く浮く日 |
| 唇に色を足す | 自分に合う濃さを少し | 唇の色が引く日 |
| 眼鏡の縁を明るくする | 細い金属か明るい色の縁 | 顔の中心に光を足したい日 |
メイクで足す色は、黒の強さに合わせて少しだけ濃くするのが目安です。ふだんの色のままだと、黒との差で顔が白く浮いて見えます。
髪をまとめるときは、結ぶ高さで効き方が変わります。耳より下で結ぶと首の横に肌が見え、黒と髪の暗い面が上下に分かれます。耳より上で結ぶと、首の後ろまで見えて、顔のまわりがいちばん軽くなります。黒のタートルネックの日は耳より上、黒のクルーネックの日は耳より下、と決めておくと、黒の強さに合わせて調整できます。
パーソナルカラー別|黒と顔のあいだに挟む色
挟む明るい色は、パーソナルカラーによって合う色が違います。
| パーソナルカラー | 挟む色 | 避けたい色 |
|---|---|---|
| イエベ春 | アイボリー、明るいベージュ | 灰みの強い色 |
| イエベ春 | 明るいキャメル、淡いコーラル | 青みの白 |
| ブルベ夏 | やわらかい白、明るい灰 | 黄みの強いベージュ |
| ブルベ夏 | 淡いラベンダー、灰みのピンク | 濃い茶 |
| イエベ秋 | 生成り、キャメル | 真っ白 |
| イエベ秋 | からし、テラコッタ | 冷たい水色 |
| ブルベ冬 | 真っ白、明るい灰 | 黄みの生成り |
| ブルベ冬 | 鮮やかな色の細い帯 | 濁った中間色 |
挟む色を選ぶときは、白い紙を顎の下に当て、その横に候補の色を当てて見比べると選びやすくなります。紙より顔がなじんで見える色が、そのタイプにとっての挟む色です。ブルベ冬は、もともと黒と顔の明るさの差が合いやすいタイプです。それでも沈むなら、距離ではなく黒の寄りか質感のほうを見直してください。
アイテム別|手持ちの黒をどこに置くか
| 手持ちの黒 | 置く場所 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 黒のタートルネック | 顔の近く(調整して) | 折り返し+髪をまとめる |
| 黒のクルーネックニット | 顔の近く(挟んで) | 明るいインナーを2〜3cm |
| 黒のVネックニット | 顔の近く | 明るいシャツの襟を出す |
| 黒のカーディガン | 胸から腰 | 前を開けて縦の帯に |
| 黒のコート | 外側の枠 | 前を開けて中を明るく |
| 黒のパンツ・スカート | 腰から下 | 上は中くらいの明るさ |
| 黒の靴・バッグ | 足元、体の横 | そのままでよい |
| 黒のマフラー | 顔の下(ゆるく) | 鎖骨の高さで輪をつくる |
朝の5分で直す順番|鏡の前でこの順に試す
手持ちの黒を着て鏡の前に立ち、沈むと感じたら、次の順番で1つずつ試してください。上から順に、手間が少なく、服を替えずに済むものから並べています。
| 順番 | 試すこと | かかる時間 | 効かなかったら |
|---|---|---|---|
| 1 | 髪をまとめて首を出す | 1分 | 2へ |
| 2 | 耳か首元に光る小物を1つ | 30秒 | 3へ |
| 3 | 首元に明るい色を2〜3cm挟む | 2分 | 4へ |
| 4 | コートやカーディガンの前を開ける | 10秒 | 5へ |
| 5 | 黒を下に移し、上を明るい色にする | 3分 | 黒の寄りを見直す |
1で沈みが消えたら、2から先は要りません。5まで試しても沈むなら、その黒は寄りが顔と合っていない可能性が高いので、顔から遠い場所専用に回してください。毎朝この順番で確かめていると、自分の黒がどの段階で直るのかが分かり、次からは迷わずその1つだけを選べるようになります。
秋冬の光で黒が重くなる
秋冬は光が弱く、黒の影が顔に濃く出やすい季節です。同じ黒でも、場所と時間で見え方が変わります。
| 光 | 黒の見え方 | 足すもの |
|---|---|---|
| 晴れた昼の外 | 黒の質感が見える | そのままでよい |
| 曇りの外 | 黒が平らに、濃く見える | 首元の明るい帯 |
| 夜の暖かい照明 | 黒が茶に寄り、影が深い | 光る小物 |
| 白い蛍光灯の職場 | 黒が青く、硬く見える | やわらかい明るい色 |
夜の予定がある日は、昼より1段階多く明るさを足してください。昼に首元の明るい帯だけで足りていたなら、夜はそこに光る小物を1つ加えます。暗い店や電球色の照明の下では、黒の影が昼より深く出るので、昼の直し方のままだと足りなくなるからです。
職場で黒が決まっている日
制服や決まりで、黒のジャケットやニットを着なければならない日もあります。その場合は、黒の中で直せる場所だけを使います。
職場で求められているのは、たいてい「黒であること」ではなく「落ち着いて見えること」です。決まりが黒と明記されていなければ、濃紺や墨黒のジャケットに替えられるかどうかを先に確かめてください。明記されているなら、次の直し方に進みます。
職場の黒は、長い時間同じ光の下で見られる黒です。白い蛍光灯の下では黒が青く硬く見えるので、顔の下にやわらかい明るい色を細く置くだけでも、1日を通した印象はかなり変わります。
黒のジャケットなら、中に明るいブラウスを着て、襟を外に出す。黒のニットなら、首元から明るいインナーを2〜3cm見せる。どちらも決まりに触れにくく、顔の下に区切りをつくれます。色を足せない職場なら、艶のある質感の黒を選ぶか、髪をまとめて首を出すだけでも、顔への影は軽くなります。
冠婚葬祭の黒は、別に考える
喪の場の黒は、似合うかどうかで選ぶものではありません。深く、光らない黒が求められます。ここで書いた直し方の多くは、喪の場では使えません。
喪服を選ぶときに似合わせを考えなくてよいのは、そのためです。喪の場では、黒の種類や質感を変えず、髪をまとめて首を出すこと、黒のストッキングや靴で全身の色をそろえることに絞ってください。顔のまわりが沈んで見えても、それはその場にふさわしい装いです。似合わせるのは、ふだんの黒だけで足ります。
黒を減らしたいときの置き換え色
買い替えの時期が来た黒は、役割を残したまま別の色に置き換えられます。
| 黒で得ていたもの | 置き換える色 | 顔への出方 |
|---|---|---|
| きちんと見える | 濃紺 | 黒より影が軽い |
| 合わせやすい | チャコール | 黒よりやわらかい |
| 汚れが目立たない | こげ茶 | 黄みの肌になじむ |
| 引き締まる | 深い緑 | 落ち着いて見える |
| 華やかさ | ボルドー | 顔に赤みが足される |
| 黒らしさを残したい | 墨黒 | 黒より浅く、差が小さい |
置き換えるのは、顔の近くに来る服からにしてください。靴やバッグの黒は、そのまま残して構いません。
置き換えの色を選ぶときも、手持ちの黒の横に並べて比べてください。濃紺やチャコールの中にも、黒とほとんど見分けがつかない深さのものがあります。黒の横に置いて、はっきり明るく見えるものを選ばないと、名前だけ変わって顔への出方は黒と同じになります。
よくある思い込み
| よく言われること | 実際に起きていること |
|---|---|
| 黒が似合わない人は黒を着てはいけない | 顔から離せば、ほとんどの黒が使える |
| 黒は誰でも引き締まって見える | 顔の近くでは影として働くことがある |
| 黒はどれも同じ黒 | 青み・茶み・灰みで顔への出方が違う |
| 明るい色を挟むと野暮ったい | 2〜3cmなら区切りとして働く |
| ブルベ冬なら黒は合う | 質感と距離が合わないと沈む |
| 黒をやめれば解決する | 置く位置を変えるほうが早い |
どちらとも取れるとき①|黒が似合う日と似合わない日がある
同じ黒のニットでも、似合うと感じる日と、沈むと感じる日がある。違いはたいてい、光と髪とメイクです。曇りの日や夜は影が濃くなり、髪を下ろした日は暗い面が広がり、メイクの色が薄い日は顔が白く浮きます。
似合う日と似合わない日を1週間ほど書き留めると、条件が見えてきます。天気、髪をまとめたか、メイクの濃さ、会った場所の照明。似合わない日に共通する条件を1つ見つけてください。曇りの日なら首元の明るい帯を、髪を下ろした日ならまとめ髪を、その日の黒に足します。黒が合わないのではなく、その日の条件が黒と合わないのだと分かれば、手持ちの黒を手放す理由はなくなります。
どちらとも取れるとき②|顔の近くは平気で、全身だと重い
黒のニットを顔の下に当てたときは平気なのに、黒の上下を着ると重い。これは距離の問題ではなく、面積の問題です。黒が全身の半分以上を占めると、顔から離れていても全身が1つの塊に見えます。
見分け方は、全身が映る鏡から2m離れることです。近くでは顔の下しか目に入りませんが、離れると全身の黒の面積が先に目に入ります。2m離れて重いと感じたら面積、1m以内で沈むと感じたら距離の問題です。全身の黒を半分以下に減らすか、黒の面を縦の帯に分けてください。全身黒の組み方そのものについては、オールブラックコーデが似合う人・似合わない人|分かれる3つの差で詳しく分けています。
どちらとも取れるとき③|ブルベ冬と言われたのに黒が似合わない
ブルベ冬は黒が合いやすいタイプですが、それでも沈むと感じることはあります。原因は3つ考えられます。黒の寄りが茶みで、顔の青みと合っていない。表面が起毛で、黒が平らに濃く見えている。髪が明るく、黒との差が大きすぎる。
青みの黒に替える、艶のある黒にする、首元に真っ白を細く挟む。この順に試してください。ブルベ冬にとって黒の寄りのずれは、ほかのタイプより顔に出やすいずれです。茶みの黒を着たときだけ沈むなら、それは黒が合わないのではなく、寄りが合っていないだけです。それでも合わないなら、2ndのタイプが別にある可能性があります。暗い色どうしの選び分けは、秋冬に増える暗い色の選び方|黒・濃紺・チャコール・ダークブラウンの違いは顎の下に出るが手がかりになります。
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よくある問い
- Q. 黒が似合わないのに、黒い服を着たいときはどうすればいいですか
- 黒を顔から離すか、顔と黒のあいだに明るい色を挟んでください。黒のニットなら、首元に生成りや明るい灰色のインナーを2〜3cmのぞかせる。黒のコートなら前を開けて、中に明るい色を着る。黒の面積が同じでも、顔のすぐ下に明るい帯があるだけで、黒の強さが顔まで届きにくくなります。それでも重いときは、黒をボトムや靴など腰から下に回してください。
- Q. 黒いタートルネックが似合いません
- タートルネックは、黒がいちばん顔に近づく形です。顎の下から黒までの距離がほぼ0になるので、黒の強さがそのまま顔に出ます。首の部分を折り返して低くする、髪をまとめて耳と首の横を出す、顔の近くに光る小さなイヤリングを置く、のどれかで黒と顔のあいだに区切りをつくってください。表面に艶のある細い編み目の黒にすると、同じ形でも顔への影が軽くなります。
- Q. 黒をやめて、代わりに何色を選べばいいですか
- 黒で得たかったものによって選び分けます。きちんと見せたいなら濃紺かチャコール、汚れを目立たせたくないなら濃い茶か深い緑、引き締めたいなら顔から遠い場所の黒をそのまま残す、という分け方です。黒を全部やめる必要はありません。顔の近くだけを置き換えて、腰から下や靴の黒はそのまま使うと、手持ちを活かしたまま顔の沈みだけを減らせます。
- Q. 黒が似合う日と似合わない日があるのはなぜですか
- 光と、顔のまわりの明るさが日によって違うからです。曇りの日や夜の室内では光が弱く、黒の影が顔に濃く出ます。髪を下ろしている日は、髪の暗さと黒がつながって、顔のまわりの暗い面が広がります。メイクの色が薄い日も、黒との差が大きくなって顔だけが白く浮きます。似合わない日は、首元に明るい色を足すか、髪をまとめるかのどちらかで、その日の条件を補ってください。
— メグラシ編集部





