秋冬に増える暗い色の選び方|黒・濃紺・チャコール・ダークブラウンの違いは顎の下に出る

10月に入って手持ちを入れ替えると、目の前にあるのが黒・濃紺・チャコール・ダークブラウンばかりになります。
ここで困ることが起きます。自分のパーソナルカラーは分かっているのに、その知識が使えないのです。明るい色なら黄みか青みかが見えますが、暗い色では濃さしか目に入らず、どれも同じに見えます。
見る場所を変えると分かれます。色そのものではなく、その色が顎の下に落とす影のほうです。
結論:濃さではなく、顎の下に落ちる影の色で分ける
やることは3つです。
- 暗い色の布や服を、顔の下30センチあたりに当てる
- 顎の下から首にかけての3センチを見る
- そこに出た陰りが、青いか・灰色か・黄みがかっているかで分ける
タイプそのものの考え方はパーソナルカラーの基本にあります。ここでは暗い色どうしの比べ方だけを扱います。
📋 早見表|4つの暗い色は、違う色の影を落とす
| 色 | 顎の下に出る影 | 顔に起きること | なじみやすい側 |
|---|---|---|---|
| 黒 | 色みの少ない濃い影 | 輪郭がはっきりする | 色の強さを受けられる側 |
| 濃紺 | 青い影 | 肌の赤みが引いて見える | 青みを受けやすい側 |
| チャコール | 灰の影 | 顔の印象が動かない | どちらの側でも成立する |
| ダークブラウン | 黄みがかった影 | 肌に温かみが乗る | 黄みを受けやすい側 |
4つとも「暗い色」ですが、落とす影の色はばらばらです。 ここが、秋冬に合う合わないが分かれる理由です。
なぜ暗い色ほど、差がはっきり出るのか
明るい色は、光を跳ね返して顔に色を届けます。だから顔に直接その色が乗ります。
暗い色は逆で、光を吸います。吸った結果、顔の下にできるのは影です。影は完全な無彩色にはならず、その色が持っていた色みをわずかに残します。 濃紺の下には青っぽい影、ダークブラウンの下には黄みを帯びた影ができるのはこのためです。
顔の下に落ちた影は、そのまま顎から首にかけての肌の色に重なります。自分の肌が受けやすい側の影なら自然につながり、受けにくい側の影だと境目ができます。
だから暗い色は「どれも無難」ではありません。明るい色より差が出にくいだけで、出るところには出ます。
確かめ方|顎の下3センチだけを見る
手持ちの4枚を順に顔の下に当ててください。鏡は正面、光は昼間の窓ぎわ、直射日光の当たらないところがいちばん読めます。
見るのは3か所です。
- 顎の下から首にかけての陰り:これが青いか、灰色か、黄みがかっているか
- 頬の色:そのままか、くすむか、赤みが出るか、黄ばんで見えるか
- 目の下:陰りが濃くなるかどうか
4枚を当て終わったら、いちばん顎の下の境目が消えたものが第一候補です。境目が出た色は、顔から離して使う色になります。
数字で測るものではないので、迷ったら人に見てもらうよりも、自分で4枚を続けて当ててみてください。続けて当てると差が見えます。 1枚ずつ日を分けると分かりません。
4つの色、それぞれの性格
黒は、色みが少ないぶん影も濃く出ます。輪郭がはっきりするので、顔立ちの印象を強めます。色の強さを受けられる側にはよく合い、そうでない側では顔の下だけが重くなります。
濃紺は、青い影を落とします。肌の赤みが引いて見えるので、赤みが出やすい方には静かに収まります。逆に、黄みを受けやすい側だと顔の下が冷たく見えることがあります。
チャコールは、色みの薄い灰の影です。どちらの側にも強く出ないかわりに、顔の印象を動かす力も弱くなります。整えたいときではなく、静かに収めたいときの色です。
ダークブラウンは、黄みがかった影を落とします。肌に温かみが乗るので、黄みを受けやすい側にはよくなじみます。青みの側だと、顔の下だけが沈んで見えることがあります。
ブラウン系のなかでの濃さの選び方はブラウンに似合う色に、濃紺のなかでの選び分けはネイビーの色の見分け方にまとめてあります。
当てる順番|自分のタイプから、試す並びを決める
4枚を当てる順番を、診断の結果から決めておくと早く終わります。上から順に当てて、顎の下の境目が消えたところで止めてください。
- 黄みを受けやすい側(春・秋の側):ダークブラウン → チャコール → 濃紺 → 黒
- 青みを受けやすい側(夏・冬の側):濃紺 → チャコール → 黒 → ダークブラウン
- 明るさを保ちたい側(春・夏の側):チャコール → 濃紺 → ダークブラウン → 黒
- 強さを受けられる側(秋・冬の側):黒 → 濃紺 → ダークブラウン → チャコール
2つの並びにまたがる方は、両方の1番目を比べてください。 自分がどちらの側にいるか決まりきらない場合、この2枚の差がいちばん分かりやすく出ます。
並びはあくまで試す順番で、上から順に似合うという意味ではありません。答えを出すのは鏡のほうです。
第一候補が手に入らないときの、3つの逃げ方
手持ちに第一候補がない日、あるいは職場や場面の都合で色が決まっている日があります。色を変えずに成立させる方法が3つあります。
面積を減らす。 顔から30センチの範囲に面がなければ、影はほとんど届きません。同じ色でも、腰から下や足元に置けば影響は出ません。
あいだに1枚挟む。 襟もとに別の色を3センチ出すだけで、顎の下に落ちる影がその1枚の色に置き換わります。インナー、シャツの見える幅、首に巻くもの。どれでも効きます。
光を返す面に替える。 同じ色名でも、なめらかで光を返す面は影が浅くなります。起毛した面は影が深くなります。色を変えられないときは、面の側を変えてください。
3つとも、色を買い替えずに済む方法です。順に試して、顎の下の境目が消えたところで止めて構いません。
秋冬の光で、判定がずれる
同じ色でも、季節によって見え方が動きます。
秋冬は太陽の位置が低く、室内に入る光の量も減ります。そのぶん影が全体に深くなり、どの色も1段暗いほうへ寄って見えます。 夏に判定した結果が、そのままでは合わないことがあるのはこのためです。
照明の色でも動きます。暖かい色の照明の下では黄みの影が目立たなくなり、白い光の下では青みの影が強く出ます。売り場と自宅で違って見えるのはここです。光による見え方の変わり方は照明で色が変わるときに詳しく置いてあります。
判定は、季節の入口に一度やり直すのが確実です。年に2回で足ります。
よくある行き違い
**「黒は誰にでも似合う」**と言われますが、実際には顔の下に落ちる影がいちばん濃い色です。似合う似合わないというより、影を受けられるかどうかで分かれます。
**「暗い色ならどれも無難」**も、影の色が違うという点で成り立ちません。無難に見えるのは、差が小さいのではなく、差が見えにくい場所に出ているからです。
**「似合わない色は着てはいけない」**という受け取り方も、窮屈です。顔から離せば影は届きません。着る場所を変えるだけで、手持ちのほとんどはそのまま使えます。
装いに活かすなら
秋冬の手持ちは、放っておくと暗い色だけになります。そこで4つのうちどれが自分の顔の下でいちばん静かかを一度だけ決めておくと、買い足すときに迷いません。
顔に近いところにはその1色を置き、そのほかの3色は腰から下と足元で自由に使う。この分け方にしておけば、色をあきらめずに済みます。
買い足すときも同じ見方が使えます。売り場で暗い色を手に取ったら、胸の前に持ち上げて顎の下を見る。それだけで、濃さの比較に入り込まずに決められます。
衣替えで出した4枚を並べて、顎の下だけを見る。5分で終わります。
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よくある問い
- Q. パーソナルカラーの話は、暗い色になると急に使いにくくなるのはなぜですか
- 暗い色は、明るい色ほど色みが目に入らないからです。明るい色なら黄みか青みかがそのまま見えますが、暗くなるほど見えるのは濃さのほうになり、色の違いが分かりにくくなります。そこで見る場所を変えます。色そのものではなく、その色を顔の下に置いたときに顎の下へ落ちる影の色です。ここには色みが残るので、暗い色どうしでも差が出ます。
- Q. 黒が似合わないと言われましたが、秋冬に黒を避けるのは難しいです
- 避けなくても成立させる方法があります。ひとつは面積で、顔から30センチの範囲に黒の面がなければ、腰から下や足元に使っても影の影響はほとんど出ません。もうひとつは、顔とのあいだに1枚挟むことです。襟もとに別の色を3センチ出すだけで、顎の下に落ちる影の色がその1枚の側に置き換わります。黒そのものを手放す必要はありません。
- Q. 濃紺とチャコールは、どちらが無難ですか
- どちらが無難かは決まりません。濃紺は青い影を落とすので、青みを受けやすい方にはなじみ、黄みの側の方には顔の下が冷たく見えます。チャコールは色みの薄い灰の影なので、どちらの側にも強くは出ませんが、そのぶん顔の印象も動かしません。はっきりさせたい日は濃紺、静かに収めたい日はチャコール、という選び方のほうが現実に合います。
- Q. 家の照明の下で確かめても大丈夫ですか
- 確かめられますが、光の色によって結果が動くことは知っておいてください。暖かい色の照明の下では黄みの影が目立たなくなり、白い光の下では青みの影が強く出ます。判定は、できれば昼間の窓ぎわで、直射日光の当たらないところで行ってください。秋冬は日差しの角度が低く、室内に入る光の量も減るので、同じ場所でも夏とは違って見えます。判定は季節の入口に一度やり直すのが確実です。
— メグラシ編集部




