ブルベ夏 ボルドーが似合わない|沈むか赤が勝つかで深さを分ける

ブルベ夏でボルドーが似合わないと感じたら、顎の下に当てて10秒見てください。目の下の影が濃くなる人は「沈む」側なので明るさを上げ、服の赤が先に目に入る人は「赤が勝つ」側なので青みと灰みを足します。
ブルベ夏は、明るく、やわらかく、青みのある色が肌になじみやすいタイプです。秋冬になると、売り場には深い赤紫や赤茶の服が増え、ボルドーを選ぶ機会が多くなります。ところが、ブルベ夏の人がボルドーを着ると、顔が暗く疲れて見えたり、服だけが目立って顔が負けたりすることがあります。
この2つは、原因も直し方も逆です。沈む人は、ボルドーの深さが顔の明るさを上回っているので、明るさを足すか顔から離します。赤が勝つ人は、ボルドーに含まれる黄みや赤みの強さが肌の青みとぶつかっているので、青みと灰みを足して色を静かにします。どちらなのかを先に決めずに色だけ変えると、片方を直したつもりで反対の悩みを強めてしまいます。ブルベ夏の深い色全般の扱い方はブルベ夏で黒を着るしかない日にもまとめています。
結論|沈む人は明るく、赤が勝つ人は青く
| 見る場所 | 沈む人 | 赤が勝つ人 |
|---|---|---|
| 顎の下に当てたときの変化 | 目の下・小鼻の横の影が濃くなる | 服の赤が顔より先に目に入る |
| 頬と唇 | 頬の血色が引いて、唇の色が薄く見える | 頬が黄ばむ、または赤らんで見える |
| 寄せる方向 | 明るさを1段上げる(ローズ寄り) | 青みと灰みを足す(プラム・モーヴ寄り) |
| 置く位置 | 顔から握りこぶし1つ離す | 顔の近くでも、艶を抑えれば置ける |
| 素材 | 少し艶のあるもの | 起毛や細かい編み地でマットなもの |
表は、どちらの側かを決めるための目安です。両方の列に当てはまる人は、後半の「どちらとも取れる人」の章に進んでください。
先に見分ける|顎の下に当てて10秒見る
自然光の入る窓辺で、鏡の前に立ちます。照明の下だと色の見え方が変わるので、昼間に行ってください。
- 白い紙かタオルを顎の下に当てて、顔を10秒見る
- 次に、手持ちのボルドーの服を同じ位置に当てて、10秒見る
- 2つを比べて、最初に目に入った変化を1つだけ書き留める
最初に目に入ったのが「目の下が暗い」「ほうれい線や小鼻の横の影が濃い」なら沈む側です。「服の色が目に飛び込んでくる」「頬が黄色っぽい」「頬の赤みが急に目立つ」なら赤が勝つ側です。
10秒にするのは、長く見ていると目が色に慣れて、違いがわからなくなるからです。迷ったら、スマートフォンで2枚撮って並べると、鏡より差がはっきり出ます。
沈む人|目の下の影が濃くなる
沈む人は、ボルドーの暗さが顔まわりに大きな影の面を作り、その影が目の下や口元の影と同じ方向に重なっています。ブルベ夏の肌はやわらかく明るいので、深い色が近くにあると、肌の明るさが相対的に下がって見えます。
この側の人に多いのは、次のような特徴です。
- 髪が黒に近い、または暗めの茶色
- 瞳が明るい茶色で、白目と黒目の差がやわらかい
- 白いシャツを着ると顔が明るく見える
髪が暗い人ほど沈みやすくなります。顔の上に暗い髪、顔の下に暗い服がくると、明るい顔が暗い枠の中に閉じ込められるためです。
沈む人のボルドー|明るさを1段上げる
沈む人は、ボルドーをやめる必要はありません。色の明るさを1段上げるか、顔からの距離をとるかのどちらかで直します。
明るさを上げる
ボルドーと、ローズピンクの間くらいの色を探してください。売り場では「ローズ」「ラズベリー」「ワインピンク」などと呼ばれることがあります。見分け方は、白い紙の横に並べたときに、黒っぽさより赤紫っぽさが先に見えるかどうかです。黒っぽさが先に見える色は、沈む人には深すぎます。
顔から離す
深いボルドーを着たいときは、顔から握りこぶし1つ分、およそ10センチ離した位置に置きます。
- トップスなら、首元が開いた形にして、鎖骨まわりの肌を見せる
- 白やライトグレーのシャツの襟を出して、顔とボルドーの間に明るい帯を挟む
- ボトムやバッグ、靴に回す
艶で明るさを補う
少し艶のある素材は、光を返す分だけ色が明るく見えます。サテンの光沢ほど強くなくても、なめらかな編み地のニットや、光を受けるとうっすら光るブラウスで十分です。
赤が勝つ人|服の赤だけが先に目に入る
赤が勝つ人は、ボルドーに含まれる黄みや赤みの強さが、肌の青みとぶつかっています。服の色が顔より強く見え、肌は黄ばんで見えるか、反対に頬の赤みだけが浮きます。
この側の人に多いのは、次のような特徴です。
- 頬にもともと赤みがある、または赤みが出やすい
- 髪がやや明るく、やわらかい茶色
- 鮮やかな赤やオレンジを着ると、顔が負けると言われる
赤が勝つ人が手に取りやすいのは、赤茶寄りのボルドーです。秋の売り場に多い色で、黄みが入っているぶん温かく見えますが、ブルベ夏の肌の上では、その黄みが顔に移って見えます。
赤が勝つ人のボルドー|青みと灰みを足す
青みを足す
白い紙の横に並べたとき、紫寄りに見えるボルドーを選びます。プラム、モーヴ寄りのワインなどです。赤茶に見えるもの、レンガのように見えるものは外します。
灰みを足す
同じ紫寄りでも、鮮やかすぎると今度は色だけが強く見えます。少し灰色を混ぜたような、くすんだ色合いのほうが、ブルベ夏のやわらかさに合います。目安は、色の名前に「スモーキー」「ダスティ」と付きそうな見え方です。
艶を抑える
赤が勝つ人は、光沢が加わると色がさらに強く出ます。起毛のあるウール、細かい編み地のニット、マットなジャージ素材のほうが、色が肌になじみます。
赤が勝つ人は、青みと灰みが足りていれば、顔の近くに置いても大丈夫です。沈む人とは違い、距離よりも色そのものの調整が先です。
髪の暗さで、ボルドーを置ける距離が変わる
ボルドーをどこに置けるかは、髪の暗さで決まります。
| 髪の暗さ | 顔の近く(トップス・マフラー) | 顔から離す(ボトム・小物) |
|---|---|---|
| 黒に近い | 明るいローズ寄りなら可 | 深いボルドーも可 |
| 暗めの茶 | 中くらいの深さまで | 深いボルドーも可 |
| 明るめの茶 | 青み・灰みがあれば深くても可 | 何でも可 |
髪が黒に近い人は、顔の上下が暗くなりやすいので、顔の近くでは明るさを優先します。髪が明るい人は、顔まわりに明るさが確保されているので、深いボルドーもトップスで着られる余地があります。ただし、髪が明るく黄みがある場合は、赤が勝つ側に寄りやすいので、青みを足す方向で選んでください。
素材で同じ色が別の色になる
同じボルドーでも、素材が変わると見え方が大きく変わります。
- 起毛ウール・モヘア:表面の毛が光を散らすので、色がやわらかく明るく見える。沈む人にも赤が勝つ人にも扱いやすい
- なめらかなニット:色がそのまま出る。どちらの側かがはっきり表れる
- サテン・ベロア:光沢で明るさが増すが、色の強さも増す。沈む人には助けになり、赤が勝つ人には強すぎる
- レザー・合皮:面が硬く、色が濃く見える。顔から離した小物で使う
迷ったら、まず起毛の素材から試すと、どちらの側でも外れにくくなります。
どちらとも取れる人|両方少しずつ出る場合
顎の下に当てたとき、目の下も少し暗くなるし、服の色も少し目立つ。そういう人もいます。どちらとも取れる場合は、次の順番で決めてください。
まず「どちらが先に気になったか」で決める
2枚の写真を並べて、最初に目が行った変化を優先します。両方を同時に直そうとすると、明るく青く灰みのある色という、ボルドーから遠い色に行き着いてしまいます。片方だけ直して、もう片方は素材や位置で補うほうが、ボルドーらしさを残せます。
ボトムと小物から始める
どちらとも取れる人は、顔から離れた位置で使うと、どちらの悩みも出にくくなります。ボルドーのスカートやパンツ、バッグや靴から取り入れ、トップスは白、ライトグレー、明るいネイビーにします。顔まわりに明るく青みのある色があれば、下半身のボルドーは深くても顔に影響しません。
季節の後半で見直す
秋の始めと冬の後半では、日差しの強さや肌の状態が変わります。秋に沈むと感じた色が、冬の後半には赤が勝つと感じることもあります。季節が進んだら、もう一度顎の下に当てて確かめてください。
自分の色の中心がわからないとき
そもそも夏の色が合っているのか自信がない、秋の色も合う気がする、という人は、ボルドーの前に色の中心を確かめてください。迷いやすい組み合わせはブルベ夏とイエベ秋の違いで整理しています。
手持ちのボルドーが合わないときの直し方
すでに持っている服を活かすなら、次のように直します。
沈む人の手持ちの深いボルドー
- 白い襟のシャツを中に着て、襟を外に出す
- 明るいグレーやラベンダーのマフラーを巻く
- 前を開けて着られるカーディガンなら、中に白を着て縦の帯を作る
赤が勝つ人の手持ちの赤茶寄りのボルドー
- 顔との間にグレーを挟む。チャコールより明るい中くらいのグレーが目安
- 下に青みのある色を合わせて、全体の温度を下げる。ネイビーや青みのグレーのボトム
- アクセサリーはシルバーにして、肌の近くに青みを置く
どちらも、ボルドーを顔の真下に置く面積を減らすのが基本です。
口紅とボルドーの服を合わせるとき
服のボルドーと口紅の色を合わせると、顔まわりに同じ色が2か所出てまとまりが出ます。ただし、合わせ方は側によって変わります。
- 沈む人:口紅は服より1段明るくする。ローズピンクやラズベリー寄り。服と同じ深さにすると、顔の下半分が重くなる
- 赤が勝つ人:口紅は青みのあるローズにして、服の赤みを口元で受け止める。服より鮮やかな赤の口紅は、赤が2か所で強く出て、顔が負ける
唇の色が濃い人は、口紅を塗らなくても唇で色が受け止められるので、透け感のあるものを薄く重ねる程度で十分です。
冬の重ね着でボルドーを使うとき
コートやマフラーを重ねる時期は、顔のまわりに何が来るかが一番大事になります。
- コートがボルドーなら、マフラーは明るいグレーや白に近い色にして、顔とコートの間を区切る
- コートが黒や濃紺なら、ボルドーはマフラーより下、ニットやスカートに置く
- マフラーをボルドーにしたいときは、沈む人は明るいローズ寄り、赤が勝つ人は灰みのあるプラム寄りを選ぶ
マフラーは顔のすぐ下に大きな面を作るので、トップスより影響が強く出ます。マフラーの色の選び方はブルベ夏のマフラーの色でも扱っています。
迷ったときの順番
- 顎の下に当てて、沈むか赤が勝つかを決める
- 沈む人は明るさ、赤が勝つ人は青みと灰みで色を選び直す
- 髪の暗さで、顔の近くに置けるか、離すかを決める
- 素材は起毛から試す
- どちらとも取れるなら、ボトムと小物から始める
ボルドーは、ブルベ夏の人にとって外れやすい色ですが、使えない色ではありません。自分が沈む側か赤が勝つ側かを決めて、明るさ、青み、距離、素材のどれか1つを動かせば、秋冬の深い色を楽しめる範囲が広がります。
よくある問い
- Q. ブルベ夏なのに、診断でボルドーを勧められました。合わない気がします
- 診断で勧められるボルドーは、青みを含んだ深いローズに近い色であることが多く、売り場で多く見かける黄みのある赤茶寄りのボルドーとは別の色です。手持ちの服を白い紙と並べて、赤茶に見えるか、紫寄りに見えるかを確かめてください。赤茶に見えるものは、ブルベ夏の人には合わないと感じやすい色です。
- Q. ボルドーのニットを買ってしまいました。着られる方法はありますか
- 顔との間に明るい色を1枚挟んでください。白やライトグレーのシャツの襟を出す、明るいグレーのマフラーを巻く、の2つが手軽です。沈む人は襟の白い面を広めに、赤が勝つ人は灰色を挟むと、ボルドーが顔から離れて見えます。それでも合わない場合は、ボトムと合わせる上着の中に着て、前を開けて見える面積を細くします。
- Q. ボルドーの口紅は使えるのに、服だと合わないのはなぜですか
- 面積と位置が違うためです。口紅は唇の小さな面で、肌の上に直接のるので、肌の赤みとなじみやすくなります。服は顔のすぐ下に大きな面を作るので、色の深さや黄みがそのまま顔の印象に返ってきます。口紅で使えている色を基準に、服ではそれより1段明るい色か、青みの強い色を選ぶと外れにくくなります。
- Q. 髪を暗くしたらボルドーが似合わなくなりました
- 髪と服の両方が深くなり、顔だけが明るく浮いて見えるか、全体が重く沈んで見えている可能性があります。髪を暗くした後は、ボルドーを顔から離した位置に移すのが先です。トップスで着るなら、首元を開けて肌を見せる面積を広げると、髪と服の間に明るい区切りができます。
— メグラシ編集部





