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ブルベ夏のコートの色で迷う|襟元と裾で許せる色の幅を分けて選ぶ

メグラシ編集部//読了 14分
ブルーグレーのウールコートの襟元のボタンを留めている女性の首から膝まで。襟の内側に明るいグレーのニットがのぞく

ブルベ夏の人がコートの色で迷っているなら、先に決めるのは色の名前ではありません。そのコートの色が、顎の下の何cmに来るかです。

顎の下に手のひらを横にして当ててください。指をそろえた手のひらの幅は、おおよそ8cmです。この手のひら1枚ぶんの内側に来る色は、顔の色と並んで見えるので、ブルベ夏の色の幅にきちんと合わせます。手のひら1枚より外側に来る色は、顔よりも服や靴との組み合わせで見られるので、手持ちのものに合わせて選んでかまいません。

つまり、同じネイビーでも、同じベージュでも、襟を立てて顎に触れる形なら厳しく選び、首元が大きく開く形ならゆるく選ぶ。あなたが今迷っている2色も、まず襟の形を見るだけで、片方が候補から外れることがよくあります。

この記事では、襟の形ごとにコートの色が顔へどれだけ近づくかを分け、近い帯に置く色と遠い帯に置く色の選び方を順に書きます。ネイビー・グレー・ベージュ・黒で迷ったときの比べ方、2色で決めきれないとき、セカンドがイエベ秋と言われたとき、手持ちのキャメルや黒を着続けたいときの直し方まで、売り場で10秒で確かめられる形にしてまとめます。

先に結論|顎の下に手のひら1枚の内側と外側で、色の決め方を変える

ブルベ夏のコート選びは、次の2段に分けると迷いが減ります。

1段目は、顎の先から下へ手のひら1枚ぶん、約8cmの帯です。ここを「近い帯」と呼びます。近い帯に入る色は、肌の色と隣り合って見えるので、ブルベ夏に合う3つの性質を満たしているかを確かめます。3つとは、青みか灰みを含んでいること、明るさが中くらいから明るめであること、色の強さがやわらかいことです。

2段目は、手のひら1枚より下、胸から裾までの帯です。ここを「遠い帯」と呼びます。遠い帯に入る色は、顔の色ではなく体の色として見られます。ここでは、パーソナルカラーの幅よりも、手持ちのボトムスや靴と合うか、着たい場面に合うかを優先してかまいません。

コートは1色でできていることが多いので、「近い帯と遠い帯で色を変える」とは、コートの色を2色にすることではありません。襟の形によって、コートの色が近い帯に入るのか、遠い帯にしか入らないのかが決まる、ということです。近い帯にコートの色が入らない形なら、そのぶん色の選択肢は広がります。近い帯に入る形なら、色はブルベ夏の幅の中から選びます。

迷ったら、まず襟の形を決め、次に色を決める。この順番を守るだけで、売り場で手に取る候補はかなり絞れます。

襟の形で、コートの色が顔に何cm近づくかが変わる

コートの色が顔にどれだけ近づくかは、襟の形と、前をどこまで閉めて着るかで決まります。鏡の前で前を閉めた状態を作り、顎の下に手のひらを当てて、手のひらの下端よりコートの色が上に来るかどうかを見てください。

襟の形前を閉めたとき、コートの色が来る位置色の選び方
スタンドカラー・立てて着る襟手のひら1枚の内側まで来る近い帯の色として厳しく選ぶ
フード・大きなショールカラー顔の横と顎の下を広く囲む近い帯の色として、面積も含めて厳しく選ぶ
ステンカラー(第一ボタンまで閉める)手のひら1枚の下端あたり近い帯に半分入る。明るさだけは合わせる
テーラード・ラペルのある形首元はV字に開き、ラペルが外側に来る遠い帯寄り。中の服で近い帯を埋める
ノーカラー・丸首に開く形手のひら1枚より下遠い帯として、手持ちに合わせて選ぶ

この表は、色の正解を並べるためのものではありません。同じ色が、形によって近い帯に入ったり入らなかったりする、その境目を見るためのものです。

たとえばテーラードの黒いコートは、首元がV字に開いているので、顔のすぐ下は中に着るニットやシャツの色になります。黒がブルベ夏の近い帯に向かない色だとしても、この形ならそれほど問題になりません。反対に、明るいブルーグレーのコートでも、フードを深くかぶって顔の横を囲む形なら、面積が大きいぶん色の影響も強く出ます。

前を開けて着るか、閉めて着るかでも変わります。いつも前を開けて着る人なら、コートの襟より、中に着る服の首元のほうが近い帯に入ります。自分がそのコートをどう着るかを、買う前に決めておいてください。

近い帯に置く色|灰み・中くらいの明るさ・やわらかさ

近い帯にコートの色が入る形を選ぶなら、その色はブルベ夏の幅の中から選びます。見る点は3つです。

1つ目は、灰みか青みを含んでいるかどうか。同じグレーでも、黄色に寄ったグレーより、青や紫にわずかに寄ったグレーのほうが顔の近くになじみます。同じネイビーでも、赤みの強いネイビーより、灰色を少し混ぜたようなネイビーのほうがやわらかく見えます。

2つ目は、明るさ。ブルベ夏は、とても濃い色よりも、中くらいから明るめの色のほうが顔の近くで沈みにくい傾向があります。目安として、コートの襟を顔の横に並べたときに、髪の色より明るいか、ほぼ同じくらいなら近い帯に置けます。髪よりずっと濃く見える色は、近い帯に置くと顎の下に濃い影ができたように見えやすくなります。

3つ目は、色の強さ。はっきりした原色や、光を強く返す素材の色は、ブルベ夏の顔の近くでは色だけが先に見えやすくなります。少し粉をはたいたような、くすんだやわらかい色のほうが、顔と服がひと続きに見えます。

この3つを、売り場で同時に見るのは難しいので、順番を決めておきます。まず明るさ、次に灰みと青み、最後に色の強さです。明るさが外れている色は、灰みや色の強さが合っていても近い帯では沈みやすいので、最初にふるい落とせます。

近い帯に置きやすい色として、ブルーグレー、明るめのチャコール、灰みのネイビー、グレージュ、ラベンダーグレー、くすんだローズベージュなどがあります。ただし、これは色の名前で決まるものではありません。同じ名前で売られていても、灰みの量や明るさは一着ずつ違います。名前より、手のひら1枚の内側に当てたときの見え方で決めてください。

遠い帯に置く色|手持ちの服と靴に合わせてよい

コートの色が手のひら1枚より下にしか来ない形なら、色の選び方は大きく変わります。遠い帯の色は、顔の色ではなく、体全体の色の組み立ての中で見られるからです。

遠い帯で優先するのは、次の3つです。

1つ目は、手持ちのボトムスと合うか。黒いパンツが多い人なら黒や濃いチャコールのコート、ジーンズが多い人ならネイビーやグレー、明るいスカートが多い人ならベージュ系のコートが、毎日の組み合わせを楽にします。

2つ目は、靴との明るさの差。コートの裾と靴の色の明るさが極端に違うと、足元だけが切り離されたように見えます。コートの色と靴の色を並べて、明るさが2段以上離れているなら、間にタイツやパンツで中間の明るさを挟むと、裾から下がつながります。

3つ目は、着る場面。仕事の場面が多ければ落ち着いた色、休日の外出が多ければ少し明るい色というように、場面で選んでかまいません。

遠い帯に置く色は、ブルベ夏の幅から外れていても、近い帯を中の服で埋められれば問題になりにくい、というのがこの考え方の要点です。逆に言うと、遠い帯に外れた色を置くなら、近い帯を埋める服やストールを必ず一緒に持っておく必要があります。

ネイビーで迷う|青の深さが顔より濃すぎないか

ネイビーは、ブルベ夏の人がコートで最も手に取りやすい色の一つです。青みがあるので顔の近くに置いても大きく外れることは少なく、仕事にも休日にも使えます。

迷う点は、深さです。ネイビーには、黒に近いほど深いものから、少し灰色を混ぜた明るめのものまで幅があります。ブルベ夏の近い帯に置くなら、黒に近い深いネイビーより、灰みを含んだ中くらいの深さのネイビーのほうがなじみます。

見分け方は、ネイビーの襟の横に黒いものを並べることです。黒い財布やスマホのケースでかまいません。黒と並べてもはっきり青に見えるネイビーは、近い帯に置けます。黒と並べて区別がつきにくいほど深いネイビーは、近い帯では黒に近い働きをするので、遠い帯に回すか、首元を明るい色で埋める前提で選んでください。

ネイビーのコートで顎の下の影が強く見える、頬の赤みが目立つと感じるときは、深さが合っていないサインです。同じネイビーでも、少し明るいもの、表面に起毛があって光をやわらかく散らすものに替えると、影が和らぐことがよくあります。

グレーで迷う|明るいグレーと濃いチャコールの分かれ目

グレーは、ブルベ夏の色の幅にもっとも素直に入る色です。ただし、グレーは明るさの幅がとても広いので、どの明るさを選ぶかで印象が変わります。

明るいグレーは、ブルベ夏の顔の近くに置くと、肌が明るく見えやすい色です。一方で、明るすぎるグレーは、顔と服の境目がぼやけて、全体が薄く見えることがあります。濃いチャコールは、全体を引き締めてくれる一方で、顔の近くでは影を作りやすくなります。

分かれ目を測るには、グレーの襟と自分の髪を同時に鏡に映します。髪より明るいグレーなら、全体が軽く見えます。髪とほぼ同じ明るさなら、顔まわりにまとまりが出ます。髪よりはっきり濃いグレーなら、近い帯では沈みやすいので、首元に明るい色を挟む前提にします。

もう一つの見方は、グレーの「色み」です。グレーにも、わずかに黄や茶に寄ったものと、青や紫に寄ったものがあります。白い紙の横に置いて、紙との差が黄色っぽく見えるか、青っぽく見えるかを見てください。青っぽく見えるグレーのほうが、ブルベ夏の近い帯に置きやすい色です。

チャコールのコートが重く感じる場合の直し方は、同じ棚のブルベ夏のチャコールグレーが重いときの記事で、深さと向きの両面から詳しく書いています。

ベージュで迷う|黄みの強さは襟の裏で確かめる

ベージュのコートは、秋になると売り場の多くを占めます。ブルベ夏の人にとって、ベージュは迷いやすい色です。ベージュの多くは黄みを含んでいて、近い帯に置くと顔が黄ばんで見えたり、くすんで見えたりすることがあるからです。

ただし、ベージュがすべて外れるわけではありません。灰色を混ぜたようなグレージュ、少しピンクを含んだローズベージュ、白に近いミルクのようなベージュは、ブルベ夏の近い帯にも置けることがあります。

確かめ方は、襟の裏と表を並べ、白い紙かスマホの白い画面の横に置くことです。照明の色に引っ張られにくい白の横に置くと、黄みの強さが見えやすくなります。紙との差が「黄色」に見えるならキャメル寄りのベージュで、近い帯には向きません。「灰色」や「ピンク」に見えるなら、近い帯に置ける可能性があります。

襟の裏を見るのは、表は光の当たり方で色が変わりやすいからです。裏地ではなく、表の生地を折り返した襟の内側を見てください。

黄みのベージュがどうしても好きな場合は、遠い帯に置く形を選ぶのが安全です。ノーカラーやテーラードのベージュなら、首元をグレーや白に近い色で埋めることで、顔のすぐ下はブルベ夏の色にしておけます。ベージュの服全般の選び直しについては、ブルベ夏のベージュ服の記事で、白み・灰み・桃みの3つに分けて書いています。

黒で迷う|黒は顔から離せる形なら着られる

黒は、ブルベ夏の近い帯にはあまり向かない色とされることが多い色です。黒は明るさが最も低く、ブルベ夏のやわらかい顔色との差が大きいので、顎の下に置くと強い影ができたように見えやすいからです。

けれど、黒いコートを持っている人、仕事の都合で黒が必要な人は少なくありません。黒を着ること自体を避ける必要はありません。黒が近い帯に入らない形を選べばよいのです。

黒のコートを選ぶなら、テーラードやノーカラーのように首元が開く形を選びます。前を開けて着ることが多いなら、ステンカラーでもかまいません。そのうえで、近い帯には明るいグレー、ラベンダー、白に近い色のニットやストールを置きます。こうすると、顔のすぐ下はブルベ夏の色で埋まり、黒は体の輪郭を整える色として働きます。

反対に、スタンドカラーやフードつきの黒いコートは、黒が近い帯に直接入ります。持っているものを手放す必要はありませんが、首元に明るい色を必ず挟む、襟を立てずに折って着る、の2つで、黒と顔の距離を少しでも離してください。

黒い服が多いときの全体の直し方は、黒が似合わないのに黒い服が多いときの記事にまとめています。

迷う色を比べるときの軸

ここまでの4色を、近い帯に置いたときに何が起きるか、どう逃がせるかで並べると、次のようになります。

迷う色近い帯で起きやすいこと見分ける目安逃がし方
深いネイビー顎の下の影が強く見える黒と並べて青に見えるか灰みの明るめのネイビーに替える
明るいグレー顔と服の境目がぼやける髪より明るすぎないか首元に少し濃い色を挟む
濃いチャコール顔まわりが沈む髪よりはっきり濃いか首元に明るい色を挟む
黄みのベージュ顔が黄ばんで見える白い紙との差が黄色か遠い帯に回し、首元を灰みで埋める
黒顔色との差が大きく、影が出る襟が手のひら1枚の内側に来るか首元が開く形を選び、近い帯を明るく
ブルーグレー外れにくいが、寒々しく見えることがある素材が冷たく光っていないか起毛や毛足のある素材を選ぶ

この表で見てほしいのは、「どの色ならよいか」ではなく、「その色を選ぶとき、何を確かめ、どう逃がすか」です。外れる色をすべて避けるのではなく、外れたときの逃がし方を持っておけば、選べる色は増えます。

2色で決めきれないとき|長く着る場所の光で比べる

襟の形を決め、近い帯の3つを確かめても、2色のどちらにするか決めきれないことがあります。たとえば、灰みのネイビーと明るいグレー、グレージュとローズベージュのように、どちらもブルベ夏の幅に入っている場合です。

このときは、そのコートをいちばん長く着る場所の光で比べてください。

通勤が中心で、駅や職場の蛍光灯の下にいる時間が長いなら、蛍光灯の下で比べます。蛍光灯の白っぽい光の下では、青みの強い色は少し冷たく見え、灰みのある色はやわらかく見えます。

屋外を歩く時間が長い人、休日の外出で着ることが多い人なら、窓際の自然光か、店の外に出て比べます。秋冬の屋外の光は、昼でも低い角度から当たるので、濃い色は影が深く出やすくなります。屋外で着ることが多いなら、明るさが少し高いほうを選ぶと沈みにくくなります。

夕方以降の外食や集まりで着ることが多い人は、暖かい色の照明の下でどう見えるかも考えます。暖かい光の下では、青みの色は少しくすんで見え、灰みのピンクやローズベージュはやわらかく見えます。夜の予定が多い人のための光の考え方は、パーソナルカラーの服を夜の予定で選ぶ記事で詳しく書いています。

それでも決まらないときの最後の決め手は、近い帯に中の服で逃げ道を作りやすいかどうかです。2色のうち、手持ちのニットやストールで首元を埋めやすいのはどちらかを考えてください。手持ちに明るいグレーのニットが多いなら、グレーのコートより、ネイビーのコートのほうが首元との組み合わせが作りやすい、という具合です。

セカンドがイエベ秋と言われたとき

診断で、ブルベ夏が1番目、イエベ秋が2番目と言われた人は少なくありません。この場合、コートの色の幅は少し広がります。

セカンドがイエベ秋の人は、深く落ち着いた色が顔の近くに来ても、ブルベ夏だけの人より沈みにくい傾向があります。濃いめのグレージュ、くすんだモカ、灰みのカーキのように、ブルベ夏とイエベ秋の間にある色が、近い帯でも使えることがあります。

ただし、明るく黄みの強いキャメルや、オレンジ寄りの茶は、セカンドがイエベ秋でも近い帯では外れやすい色です。セカンドの幅は、1番目の幅の外側に少しはみ出すくらいに考え、まずは遠い帯で使うところから試すのが安全です。

自分のセカンドを確かめたい場合は、ブルベ夏かイエベ秋か迷うときの記事で、2つの間の見分け方を書いています。

手持ちのキャメルや黒を着続けたいとき

診断を受ける前に買ったコートが、ブルベ夏の幅から外れている。そういう人も多いはずです。すぐに手放す必要はありません。次の3つのどれかで、顔のすぐ下の色を入れ替えれば、多くの場合は着続けられます。

1つ目は、首元を埋めることです。ブルベ夏の幅の色のストールやマフラー、ハイネックのニットで、手のひら1枚の内側を埋めます。こうすると、コートの色は遠い帯に下がります。マフラーの選び方は、マフラーを骨格とパーソナルカラーで選ぶ記事にまとめています。

2つ目は、前を開けて着ることです。前を開けると、コートの色は体の両側に縦の線として残り、中の服の色が体の中心に来ます。中の服をブルベ夏の色にすれば、コートの色は額縁のような役割になります。

3つ目は、襟を立てずに折って着ることです。スタンドカラーやボタンを上まで留める形でも、襟を外側に折ると、色の位置が手のひら1枚ぶんほど下がります。

この3つでも顔がくすんで見えるときは、そのコートを近い帯に入れずに着る方法がない、ということです。そのときは、次に買い替えるときの候補にしておけば十分です。

売り場で10秒で確かめる手順

売り場では、鏡の前で長く迷うほど判断がぶれます。次の順番で、1着あたり10秒を目安に確かめてください。

まず、着る前に襟の形を見て、近い帯に色が来る形かどうかを決めます。これは見るだけなので、2秒でできます。

次に、コートを羽織り、前を閉めて、顎の下に手のひらを当てます。手のひらの下端よりコートの色が上に来るかどうかを見ます。これで3秒です。

近い帯に色が来る形なら、手のひらを外し、顎の下に影が強く出ていないか、頬の赤みが目立っていないか、唇の色が抜けて見えないかを見ます。3つのうち2つ以上が当てはまるなら、その色は近い帯には向いていません。これで5秒ほどです。

遠い帯にしか色が来ない形なら、顔の確認は省き、手持ちのボトムスと靴を思い浮かべて、明るさがつながるかどうかだけを見ます。

最後に、首元を埋めるものが手持ちにあるかを考えます。ここまでで迷いが残るなら、その場で決めずに、別の色を同じ順番で試してから比べてください。

屋外と屋内で見え方がずれるとき

店の中では似合って見えたのに、外で着たら違って見えた。これは、光の色と強さが違うからです。

店の照明は、商品がきれいに見えるように明るく、色によっては暖かい光が使われていることもあります。秋冬の屋外の光は、角度が低く、影が深く出ます。

ずれを小さくするには、店の窓際か入口付近で、自然光が入る場所に立って確かめることです。それが難しければ、スマホのカメラで顔と襟を撮り、明るさを少し落として見てください。屋外の光に近い見え方になります。

屋外で着ることが多いコートなら、店の照明の下で「ちょうどよい」と感じた色より、半段明るい色を選ぶと、外で沈みにくくなります。

コートの丈と色の面積

コートの色の影響は、襟元だけで決まるわけではありません。丈が長いほど、コートの色が全身に占める面積が大きくなるからです。

膝より上の短い丈なら、コートの色が全身に占める割合は半分ほどで、ボトムスや靴の色とのバランスが取りやすくなります。膝下からふくらはぎまでのロング丈なら、全身のほとんどがコートの色になります。

ロング丈のコートで色が外れていると、顔の近くだけでなく、全体の印象もその色に引っ張られます。ロング丈を選ぶときは、近い帯の確かめに加えて、少し離れた位置から全身を見て、全体が重く見えないか、暗く見えないかも確かめてください。鏡から2歩ほど下がって見るのが目安です。

ブルベ夏の人がロング丈で迷ったら、短い丈のときより半段明るい色、灰みの強い色を選ぶと、全体が重くなりにくくなります。

素材で同じ色でも見え方が変わる|起毛・なめらか・光沢

コートの色は、素材の表面によっても見え方が変わります。売り場で同じ「グレー」と書かれていても、素材が違えば顔の近くでの働き方は別物です。

表面に毛足がある起毛の素材は、光が細かく散るので、色がやわらかく見えます。ブルベ夏の人にとって、やわらかさは近い帯で大切な性質の一つなので、起毛の素材は色の幅を少し広げてくれます。少し深めのネイビーやチャコールでも、起毛していれば、なめらかな素材より沈みにくくなります。

表面がなめらかで目の詰まった素材は、色をそのまま見せます。色の性質がブルベ夏の幅にきちんと入っているなら、すっきりときれいに見えますが、幅から外れている色だと、そのずれもはっきり見えます。

光沢のある素材は、光を強く返すので、色が実際より明るく、強く見えます。ブルベ夏の人が光沢のあるコートを選ぶなら、色の強さを一段控えめにすると、近い帯で色だけが目立つのを防げます。

迷ったときは、同じ色の起毛素材となめらかな素材を並べて、顎の下に手のひらを当てたまま比べてください。影の出方が弱いほうが、あなたの近い帯に合っている素材です。

中に着る服で近い帯を埋める組み合わせ

首元が開くコートを選ぶと、近い帯に来るのは中に着る服の色です。コートを決めたら、近い帯を埋める服を2つ以上、手持ちから決めておきます。

近い帯を埋めやすい服は、首元に色の面が来るものです。タートルネックやハイネックのニット、襟のあるシャツ、詰まった丸首のニット、首に巻くストールなどです。Vネックや深い丸首は、近い帯に肌が多く出るので、コートの色が少し近づきます。

色の組み合わせは、コートの色と中の服の色の明るさの差で考えます。ネイビーやチャコールのような濃いコートなら、中に明るいグレーや白に近い色を置くと、顔のすぐ下が明るくなり、コートの濃さは体を引き締める役になります。グレージュやブルーグレーのような中くらいのコートなら、中にラベンダーやくすんだピンクを置くと、顔に血色が足されます。

中の服でも埋めきれないときは、ストールやマフラーを足します。とくに秋の終わりから冬にかけては、マフラーで顎のすぐ下の色を入れ替えるのがいちばん手軽です。コートの色を変えるより、首元の一枚を変えるほうが、ずっと少ない出費で近い帯を整えられます。

場面ごとの選び方|通勤・休日・改まった日

コートを1着しか持たない人と、2着以上を使い分ける人とでは、選び方が変わります。1着で通すなら、近い帯にも遠い帯にも対応しやすい形と色を選ぶのが安全です。具体的には、ステンカラーかテーラードの形で、灰みのネイビーかブルーグレー、明るめのチャコールのように、ブルベ夏の幅に入りつつ、手持ちのボトムスとも合わせやすい色です。

2着を使い分けるなら、1着を近い帯にも置ける色、もう1着を遠い帯で自由に選んだ色にすると、組み合わせの幅が広がります。たとえば、通勤用にブルーグレーのステンカラー、休日用に好きな色のノーカラーというように、形と色を分けて持ちます。

改まった日のコート、たとえば式典や目上の人と会う日のコートは、色の選択肢がもともと狭くなります。濃いネイビーや黒、チャコールが中心になりやすいので、近い帯に色が来ないテーラードやノーカラーの形を選び、中に明るいグレーや白に近い色を置く組み合わせを決めておくと、当日に迷いません。

休日のコートは、色の幅をいちばん広げられる場面です。ラベンダーグレーやくすんだローズベージュのように、通勤では選びにくい色も、休日なら試しやすくなります。近い帯に置く色の練習として、休日用の1着で新しい色を試すのも一つの方法です。

手持ちのボトムスから逆算する

近い帯の確かめが済んだあとで、2つ以上の色が候補に残ることもあります。そのときは、手持ちのボトムスから逆算すると、最後の1色が決まりやすくなります。

クローゼットのボトムスを、黒・紺・灰・ベージュ・その他の色に分けて、それぞれ何本あるかを数えてください。いちばん多い色のボトムスと合わせたときに、コートの裾と明るさがつながる色を選ぶと、毎日の組み合わせが楽になります。

黒いボトムスが多いなら、チャコールや灰みのネイビーのように、黒との明るさの差が小さい色が合わせやすくなります。紺やジーンズが多いなら、ブルーグレーや明るめのグレーが、青の濃淡でつながります。ベージュやグレージュのボトムスが多いなら、灰みのベージュやラベンダーグレーのコートが、やわらかくつながります。

数えたときに、どの色も同じくらいの本数なら、灰みのネイビーかブルーグレーのように、どの色のボトムスとも明るさが極端に離れない中間の色を選ぶと、外れにくくなります。

迷ったまま買わないための3つの問い

最後に、売り場で決めきれないまま買ってしまうのを防ぐために、レジに向かう前に自分に聞く3つの問いを置いておきます。

1つ目は、「このコートを、前を閉めて着るか、開けて着るか」。閉めて着るなら近い帯の確かめが必要で、開けて着るなら中の服の色が決め手になります。

2つ目は、「首元を埋めるものを、手持ちで2つ以上思い浮かべられるか」。思い浮かばないなら、コートと一緒にストールやニットを買う予定を立てるか、近い帯に色が入っても大丈夫な色を選びます。

3つ目は、「このコートをいちばん長く着る場所はどこか」。その場所の光で比べたかどうかを思い出してください。比べていないなら、もう一度、窓際か入口で確かめてから決めます。

この3つに答えられれば、そのコートは秋から冬の終わりまで、迷わずに着られるはずです。冬の手持ち全体の組み立ては、ブルベ夏の冬服の記事も参考にしてください。

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よくある問い

Q. ブルベ夏ですが、コートは黒しか持っていません。買い替えるべきですか
買い替える前に、襟の形を見てください。ノーカラーやテーラードのように首元が開く形なら、黒は顎から手のひら1枚より下にしか来ません。首元に明るいグレーやラベンダー、白に近い色のニットやストールを置けば、顔のすぐ下はブルベ夏の色で埋まり、黒は体の色として働きます。襟を立てて着る形や、フードが顔の横に来る形の黒だけは、近い帯に黒が入るので、次に買うときに色を変える候補にしてください。
Q. ネイビーとグレーで迷っています。どちらがブルベ夏向きですか
どちらもブルベ夏の幅に入ります。決め手は明るさです。顔の近くで比べて、濃いネイビーのほうで顎の下の影が強く見えるならグレー、グレーのほうで顔と服の境目がぼやけて見えるならネイビーが合っています。それでも決まらないときは、そのコートをいちばん長く着る場所の光で比べてください。蛍光灯の下の通勤が中心ならグレー、屋外を歩く時間が長いならネイビーのほうが沈みにくいことが多いです。
Q. ベージュのコートが好きですが、黄色っぽく見えます
ベージュのなかでも、灰色を混ぜたようなベージュか、少しピンクを含んだベージュを選ぶと、ブルベ夏でも顔の近くに置けます。売り場では、襟の裏側と表側を並べて、白い紙かスマホの白い画面の横に置いてください。紙との差が黄色に見えるなら近い帯には向きません。手持ちの黄みのベージュを着続けたいなら、首元にグレーや白に近いストールを置いて、顔のすぐ下の色を入れ替えてください。
Q. セカンドがイエベ秋と言われました。キャメルは着てもいいですか
着られます。ただし、近い帯に置くのではなく、遠い帯に置く使い方から始めるのが安全です。前を開けて着る、首元に灰みの色を挟む、襟が小さい形を選ぶ、の3つのどれかで、キャメルが顎の下に直接来ないようにしてください。セカンドがイエベ秋の人は、深くて落ち着いた色が近い帯に来ても沈みにくいので、濃いめのグレージュやくすんだモカのほうが、明るいキャメルより先に試す価値があります。

— メグラシ編集部

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パーソナルカラーの似合う色なのに似合わない|服1枚の外れた場所を見る

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パーソナルカラーの似合う色なのに似合わない|服1枚の外れた場所を見る

診断で似合うと言われた色の服なのに、着ると顔がくすむ、浮く、疲れて見える。そのとき外れているのは診断ではなく、服1枚のどこかです。色の寄り・明るさ・鮮やかさの3つか、素材・顔からの距離・隣に置いた色の3つ。手持ちの似合う1枚と並べて顎の下に当てれば、どこがずれたかが分かります。4シーズンそれぞれで起きやすい外れ、秋冬の濃い色と起毛で増える外れ、買い直さずに着る直し方、売り場での確かめ方までまとめました。

メグラシ編集部/読了 12分
イエベ秋の冬服|秋色は捨てずに、素材と明るさを1段ずつ冬へ寄せる

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イエベ秋の冬服|秋色は捨てずに、素材と明るさを1段ずつ冬へ寄せる

イエベ秋が冬に服で迷うのは、売り場の中心が黒・純白・灰・青みの赤・紺に替わり、同時に外の光が短く弱くなるからです。秋色を手放す必要はありません。黒はこげ茶かオリーブの黒へ、純白は生成りへ、灰は茶を含む灰へ、と冬の5色を秋の側に置き換え、季節は素材で進めます。顔から15cm以内に段ボールより明るいものを1つ残す測り方、仕事・会食・帰省・写真・雪の旅行の予定ごとの配分、コートと小物の選び方、冬のセールで買う前の3問、黒いコートをすでに持っているときの扱いまでまとめました。

メグラシ編集部/読了 11分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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