ブルベ夏のブラウン|顔に置ける茶と、腰から下へ回す茶の分かれ目

手持ちの茶色を1枚出して、顔の下に当ててみてください。頬がくすんで見えるなら、その茶を手放す必要はありません。置く位置を変えるだけです。 ブルベ夏で茶が難しくなるのは、茶そのものではなく、顔から20cm以内という狭い範囲に、条件を満たさない茶を置いてしまうからです。この記事では、顔に置ける茶と、腰から下へ回す茶の分かれ目を決めます。
距離で決める──顔から20cmが境目
パーソナルカラーが効くのは、顔に反射した光が肌に返ってくる範囲です。実際に見比べると、顔から20cmを超えたあたりから、色みの影響は急に薄れます。
- 0〜20cm:襟元、インナーの見え幅、ストール、ピアス、髪の生え際に触れる部分
- 20〜40cm:胸元、上腕、バッグの持ち手
- 40cm以上:腰から下、靴、床置きのバッグ
ブルベ夏の茶の話は、ほぼすべて0〜20cmの話です。ここさえ守れば、残りは配色の好みで決めて構いません。「茶が似合わない」と感じてきた方の多くは、この20cmに黄み寄りの茶を置いています。
顔に置ける茶の条件は2つだけ
覚えるのは2つです。
条件1:中間グレーと並べたとき、オレンジ側へ転ばないこと。 条件2:明るさが10段中5〜7に収まっていること。
条件1が色みの話、条件2が明るさの話です。片方だけでは足りません。灰み寄りでも明度3まで暗いとブルベ夏の色域からは外れますし、明度6でも黄みが強ければ顔が黄ばんで見えます。
3秒判定──中間グレーと並べる
判定は道具なしでできます。手持ちの中間グレーのTシャツかスウェット、なければグレーの紙を用意してください。
- 昼の窓辺(午前10時〜午後2時、北向きが理想)に立つ
- グレーの布を平らに広げ、その上に茶の布を半分重ねる
- 真上から3秒だけ見て、目を離す
- もう一度3秒見る
2回とも同じ印象なら、それが答えです。
| 見えた方向 | その茶の性格 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 赤紫寄りに見える | ローズブラウン系。ブルベ夏の中心に近い | 顔まわり可 |
| 灰色に留まって見える | グレージュ・トープ系。安全域 | 顔まわり可 |
| オレンジ寄りに転ぶ | 黄み茶。顔映りが落ちやすい | 腰から下へ |
| 黄土色に見える | キャメル・タン系。差が大きい | 小物・靴へ |
グレーがない場合は、白でも代用できます。ただし白は茶をすべて暖かく見せるため、判定が1段甘くなります。迷ったらグレーです。
明るさの条件──5〜7に収める理由
ブルベ夏は、4タイプのなかでもっともコントラストが穏やかに出るタイプです。顔の造作と髪と肌の明るさの差が小さいため、顔まわりに明度3以下を置くと、色のほうが前に出て顔が後ろに下がります。
明るさの目安はこうです。
- 明度8〜9:ライトモカ、ミルクティーベージュ(淡すぎて顔がぼやける場合あり)
- 明度6〜7:ローズブラウン、グレージュ(もっとも安定する幅)
- 明度5:ココアブラウン、トープ(深さを出したいときの下限)
- 明度3〜4:ダークブラウン、チョコレート(顔から離す)
明度6〜7が中心です。 ここから外れるほど、条件1(色み)が正しくても顔映りは落ちます。
顔から離す茶の使い道は、ちゃんとあります
黄み寄りの茶を「似合わない色」として片づける必要はありません。位置を変えれば戦力になります。
- ボトムス:キャメルのワイドパンツ、黄み茶のロングスカート
- 靴:茶のローファー、ブーツ
- バッグ:手に持てば顔から60cm以上離れます
- アウターの下半分:前を開けて着れば、顔に接するのは襟の内側だけ
このとき守るのは1点だけ。顔から20cm以内に、明度7以上の色を必ず1か所残す。 インナー、ストール、襟の見え幅、どれでも構いません。ここが空くと、下半身の茶が顔まで届いてしまいます。
どちらとも取れる茶の扱い方
判定がぶれる茶があります。グレーと並べても、赤紫にもオレンジにも見えない中間の茶です。ココア、モカ、トープの境目あたりに多く出ます。ここを厚く書きます。
方法1:光を変えて2回測る。 昼の窓辺で1回、日が傾いてから室内で1回。2回とも赤紫か灰色に留まれば、顔に置いて構いません。片方でオレンジに転ぶなら、その茶は「夕方以降なら顔まわり可、日中は腰から下」という運用にします。使い分けは面倒に見えますが、実際には出かける時間で決まるので迷いません。
方法2:面積を3割に落とす。 顔まわりで使いたい場合、その茶を3割にします。ストールなら幅を絞る、カーディガンなら前を開けて内側の色を6割見せる。3割まで落とせば、判定のぶれは顔映りに出ません。5対5がいちばん危険です。
方法3:素材で決める。 同じ色みでも、光沢のある面は黄みを強く返し、マットな面は灰みに寄って見えます。中間の茶なら、マットな面を選べば顔に置ける側へ倒れます。 起毛、リネン、マットなコットン。逆に、サテンやツヤのあるポリエステルの茶は、判定より一段オレンジに出ると思ってください。
方法4:それでも決まらないなら、当日の体調で決めない。 顔色は睡眠と時間帯で動きます。判定は必ず2日に分けて行い、両日とも同じ結果になった茶だけを「顔に置ける茶」の棚に入れてください。1日の印象で仕分けると、翌週には逆の結論が出ます。
ブルベ冬・イエベ秋との分かれ目
自分がブルベ夏かどうかを迷っている段階なら、茶の判定はいったん保留してください。茶は4タイプのなかでもっとも結果が割れる色で、タイプが定まっていない状態で茶から入ると、判断材料としては弱いです。
- ブルベ冬:明度3以下の赤み茶(ダークショコラ)が顔まわりでも成立する
- イエベ秋:黄み茶・キャメルが顔まわりの中心になる
- ブルベ夏:明度5〜7の赤み茶・灰み茶
隣接タイプで迷っている場合は、ブルベ夏とイエベ秋の違いで分かれ目を確かめてから戻ってきてください。
茶と合わせる色──同じ側で揃える
顔に置ける茶が決まったら、隣に置く色は同じ側で揃えます。
| 顔まわりの茶 | 相性のいい相手 | 避けたい相手 |
|---|---|---|
| ローズブラウン | オフホワイト、ラベンダー、モーヴ | からし、テラコッタ |
| グレージュ | ライトグレー、スモーキーブルー、白 | オレンジ、山吹 |
| ココアブラウン | ライトモカ、ダスティピンク | 鮮やかな緑 |
茶に黄みの色を足すと、茶の黄みが引き出されます。 同じ茶でも、隣にからしを置いた瞬間にオレンジ側へ転ぶことがあります。色は単独では決まりません。
髪色との関係
顔まわりに置く茶を決めるとき、髪の色は無視できません。髪はもっとも顔に近い面積の大きい色だからです。
- 髪がアッシュ系・グレージュ系:顔まわりの茶の条件はゆるみます。灰み茶がよく馴染みます
- 髪が黄み寄りの茶:顔まわりの茶を赤み寄りに寄せると、髪と服で黄みが重ならずに済みます
- 髪が黒に近い:明度6〜7の茶を顔まわりに置くと、髪との差がつきすぎることがあります。明度5寄りへ
髪色の範囲そのものはブルベに似合う髪色にまとめています。
季節で動く幅
同じ茶でも、季節で置ける位置が変わります。理由は光です。
- 夏:日射が強く、茶の黄みが立ちます。顔まわりは明度7寄り、薄手でマットな素材に
- 秋冬:光が低く弱いため、明度5でも沈みません。ココアやトープが顔まわりで使える季節
- 春:中間。明度6を軸にして、その日の天気で上下
「去年の秋はよかったのに」という感覚は、記憶違いではありません。光が変わったぶん、置ける位置が動いています。
素材で、同じ茶が別の位置へ動く
色番が同じでも、素材が変われば置ける位置が変わります。ブルベ夏で特に差が出るのは、光沢の有無です。
- マットな面(リネン、起毛、目の詰まったコットン、マットなニット):灰みが前に出て、条件を満たす側へ倒れます
- 光沢面(サテン、光るポリエステル、ツヤのあるレザー調):黄みが強く返り、条件から外れる側へ倒れます
ブルベ夏はもともと、光をやわらかく散らす面と相性のいいタイプです。同じローズブラウンでも、サテンよりマットなニットのほうが顔に馴染みます。 顔まわりに置く茶を買い足すなら、素材の欄をいちばんに見てください。
判定は、店の照明の下ではなく、窓際か外光の入る場所で行うほうが確実です。店内の照明は光沢を強調するように当てられていることが多く、実際より艶が出て見えます。
茶のニットとブラウス、どちらが扱いやすいか
同じ明度・同じ色みでも、形によって顔への効き方が変わります。理由は、顔に接する面の距離です。
- ハイネック・タートル:顔まで5〜10cm。条件から外れた茶を使うと、いちばん強く出ます
- クルーネック:15〜20cm。境目のライン上
- Vネック・開襟:25cm以上。条件がゆるみます
判定が割れる茶は、開いた襟の形で使ってください。 ハイネックで使うのは、条件を確実に満たした茶だけにします。逆にいえば、Vネックや開襟であれば、黄み寄りの茶でも顔まわりで成立することがあります。首元が開いたぶん、素肌の面積が増えて橋がかかるためです。
手持ちを仕分ける30分
最後に、一度だけやっておくと以降が楽になる作業です。
- 手持ちの茶をすべて出す(服・小物・靴を含む)
- 昼の窓辺で、グレーと並べて1枚ずつ3秒判定
- 「顔に置ける」「腰から下」の2つに分ける
- 顔に置ける側の枚数を数える
ここで顔に置ける茶が0枚でも、問題はありません。その場合は茶を顔まわりに使わない、と決まっただけです。 明度7以上の色を顔に置き、茶はすべて下半身へ。判断が要らなくなるぶん、朝が速くなります。
似合わない側の色をどう扱うかの考え方は、ブルベ夏に似合う色・似合わない色にもまとめてあります。
茶を1枚足すなら、どこから買うか
顔まわり可の茶が手持ちに無かった場合、次に足す1枚の方向は決まっています。
明度6〜7の灰み茶(グレージュかトープ)を、マットな面で、開いた襟の形で。 これがブルベ夏でもっとも外れにくい組み合わせです。ローズブラウンより先にグレージュを勧めるのは、グレージュのほうが手持ちのどの色とも組み合わせやすいからです。ローズブラウンは色みがはっきりしているぶん、相手を選びます。
2枚めを足すなら、そこでローズブラウンへ。3枚めは、明度5のココアを深さ用に。この順番で足すと、途中で使えない1枚が出ません。
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ブルベ夏はブラウンを着てはいけないのですか
- 着られます。制限がかかるのは顔から20cm以内の範囲だけです。赤み寄りのローズブラウン、灰み寄りのグレージュ、明度6以上のライトモカであれば顔まわりでも使えます。黄みとオレンジみが強い茶は、ボトムスや靴へ回せば問題なく使えます。
- Q. 顔に置ける茶かどうかは、どう確かめますか
- 中間のグレーと並べて真上から見てください。並べたときに茶がオレンジ側へ転んで見えたら顔から離す茶、赤紫側か灰色側に留まれば顔に置ける茶です。判定は昼の窓辺で、光沢のない面で行うと安定します。
- Q. ダークブラウンとブルベ夏は相性が悪いですか
- 明度が3以下の茶は、ブルベ夏の淡くやわらかい色域とコントラストが強く出すぎます。顔まわりに置くなら明度5〜7のミディアムブラウンに留め、明度3以下はボトムスやアウターの下半分へ置いてください。
- Q. 茶色のアウターしか持っていない場合はどうすればいいですか
- 襟元にストールかインナーで明度7以上の色を2〜3cm見せてください。顔に接する層が別の色に置き換わるため、アウターの茶は顔映りにほとんど効かなくなります。前を開けて着るだけでも効果が出ます。
- Q. ブルベ夏に合う茶の代表色は何ですか
- ローズブラウン、ココアブラウン、グレージュ、トープ、モーヴブラウンが軸です。共通するのは赤紫か灰色の気配があり、明度が5〜7に収まっていることで、この2条件を満たせば呼び名は問いません。
— メグラシ編集部





