ブルベに似合う髪色|夏冬どちらでも外さない範囲と分岐の見つけ方

ブルベで髪色を探しているなら、夏か冬かが決まっていなくても選べる範囲があります。7〜9トーンで、寒色を含んだブラウン。 具体的にはアッシュブラウン、グレージュ、ラベンダーブラウンの3つです。この3つは、ブルベ夏でもブルベ冬でも大きくは外れません。
決まっていないのに選べる理由は単純で、夏と冬で答えが割れるのは彩度と暗さの2か所だけだからです。明度の中心は共通なので、そこだけ先に決めてしまえます。
先に結論|夏冬どちらでも外さないのは、この範囲
| 決める項目 | 夏冬に共通する範囲 | 外れやすい場所 |
|---|---|---|
| 色み | 青み・紫みを含む寒色 | オレンジ、黄み、赤みの強い暖色 |
| 明度 | 7〜9トーン | 11トーン以上、真っ黒に近い暗さ |
| 彩度 | ここは夏冬で分かれる | ─ |
| 質感 | 艶が出る仕上げ | パサついて見える仕上げ |
表の3行目だけが空欄です。ここが夏と冬の分岐点で、あとから動かせる場所でもあります。先に決めるのは色みと明度の2つで足ります。
測り方①|手持ちの服で、顔映りが良かった色から逆算する
診断を受けていなくても、手持ちの服はすでに答えを持っています。見るのは顔から近い服だけ。トップス、羽織、首元のニット、スカーフです。
着ると人から褒められた服、写真の写りが良かった服を3枚並べてください。1枚では偶然が混ざります。
- くすんだ淡い色(スモーキーピンク、グレー、ダスティブルー)に寄っている → 夏寄り
- はっきりした濃い色、真っ白、真っ黒に寄っている → 冬寄り
- 3枚がばらけている、または白は真っ白がよくてピンクはくすみがよい → 中間
暖色ばかりが並んだ場合は、そもそもブルベではない可能性が残ります。その場合はイエベとブルベの違いを先に確かめてください。
測り方②|白目の色を見る
自然光の入る窓辺で、鏡を30cmほど離して白目を見ます。蛍光灯の下では色が飛ぶので、必ず窓辺で。
白目が青みを含んだ白か、わずかにグレーがかって見えるならブルベ寄りです。クリーム色や黄みを含んで見えるならイエベ寄りになります。
そのうえで、夏と冬はコントラストで分かれます。白目と黒目の境目がくっきり分かれて見えるなら冬寄り、境目がやわらかく滲んで見えるなら夏寄りです。ここで見ているのは色ではなく、境目の強さです。
測り方③|地毛を明るくしたとき、赤みが出るかオレンジが出るか
これがいちばん髪色に直結する測り方です。以前に染めた経験があるなら、そのときのことを思い出してください。
明るくしていく過程で、髪の内側にある色が順に表に出てきます。このときオレンジや黄みが強く出た方はイエベ寄り、赤みやピンク寄りが出た方はブルベ寄りです。ブルベ向けの寒色は、赤み側の下地のほうが素直に乗ります。
さらに細かく見ると、出てきた赤みがピンク寄りで明るい場合は夏寄り、赤紫やワイン寄りで濃い場合は冬寄りになりやすい傾向があります。ただしこれは1つの材料でしかありません。前の薬剤が残っていたり日焼けの時期だったりすると見え方が変わるので、①②と同じ方向を指しているかどうかで判断してください。
染めた経験がない場合は、毛先を一房つまんで自然光に透かします。透けた色がオレンジならイエベ寄り、赤茶か暗いままならブルベ寄りです。
測り方④|根元が伸びたときに、どう見えるか
見落とされやすいのがここです。髪色は染めた直後ではなく、3〜6週間後の状態でいちばん長く人に見られます。
根元が1〜2cm伸びた頃の写真を探すか、いま伸びているなら鏡で確かめてください。
- 境目がくっきり2色に分かれる → 明るくする幅が広すぎる。1〜2トーン下げると伸びても目立ちにくくなる
- 境目がぼやけて分からない → いまの幅は合っている。同じトーンを続けてよい
- 境目が黄色やオレンジに光る → トーンではなく黄みの問題。次の施術で寒色を厚めに入れてもらう
- 地毛のほうが顔映りが良く見える → 冬寄り。暗さを味方にできる側です
最後の項目は判定材料としてかなり強く働きます。地毛が伸びたところで顔がすっきり見えるなら、暗さに耐えられる顔立ちということなので、冬寄りの選択肢が広がります。
4つを合わせて読む|判定表
| ①服の顔映り | ②白目の境目 | ③明るくしたときの色 | 結論 |
|---|---|---|---|
| くすみ | 滲む | ピンク寄りの赤み | 夏寄り |
| はっきり | くっきり | 赤紫・ワイン寄り | 冬寄り |
| ばらける | どちらとも | 赤みは出る | 中間。共通レンジで進める |
| 暖色ばかり | ─ | オレンジ・黄み | ブルベ以外の可能性を先に確認 |
3つのうち2つが同じ方向を指していれば、その方向で進めて構いません。3つがばらばらなら中間として扱います。
夏と冬で割れるのは、彩度と暗さの2か所だけ
分岐を先に知っておくと、迷いの正体がわかります。
| 項目 | ブルベ夏 | ブルベ冬 |
|---|---|---|
| 彩度 | くすみを含む寒色がなじむ | クリアで濁りのない寒色がなじむ |
| 暗さ | 暗くしすぎると重く見えやすい | 暗さに強い。黒に近くても成立する |
| 明るさの上限 | 10トーン前後まで | 9トーン前後まで |
| 迷ったときの色名 | グレージュ、ラベンダーアッシュ | ブルーアッシュ、ダークアッシュ |
明度の欄がないことに気づいたでしょうか。7〜9トーンという中心はどちらにも入っているので、ここは分岐に使えません。 だから明度から決めても、夏冬の判断は先送りにできます。
夏寄りか冬寄りかを、1回の施術で確かめる手順
いちばん確実なのは、共通レンジで一度染めて、褪色の出方を見ることです。3〜4週間後にこう分かれます。
くすんだ状態のままなじんでいる なら夏寄りです。彩度が落ちても顔から浮かなかったということなので、次はくすみ寄りの寒色を続けます。
色が抜けて退屈に見える、顔がぼんやりする なら冬寄りです。彩度が落ちたことで物足りなくなったので、次はクリアな寒色に振るか、1トーン暗くしてはっきりさせます。
黄みが出てきた 場合は、夏冬の話ではありません。寒色の量が足りていないので、次は同じ色を1段暗めから入れてもらいます。
1回の施術がそのまま判定材料になるので、迷っている時間が無駄になりません。
どちらとも取れるとき|3つのパターンで分ける
ここがいちばん相談の多い場所です。中間と出たときは、次の3つのどれかに当てはまることがほとんどです。
パターンA:服ははっきりした色が似合うのに、髪を暗くすると重い。 冬寄りの顔映りなのに、暗さだけが合わないケースです。この場合は暗さではなく彩度で強さを出します。8トーンのまま、濁りの少ないクリアな寒色に振ってください。暗くして強さを出そうとすると外れます。
パターンB:くすんだ服が似合うのに、明るくすると赤みが強く出る。 夏寄りなのに、明るくする幅が髪の性質と合っていないケースです。上限を7トーンに下げて、そのぶん寒色を厚めに入れます。明るさで軽さを出すのではなく、色みで軽く見せる方向です。
パターンC:どちらの服も着られてしまう。 これは本当の中間で、いちばん有利な状態です。8トーンのグレージュにしておけば、夏寄りのメイクにも冬寄りのメイクにも合わせられます。無理に片方へ寄せる必要はありません。
どのパターンでも共通するのは、動かすなら明るさではなく彩度からということです。彩度は次の施術で戻せますが、明るくした幅は戻すのに時間がかかります。
美容室では、シーズン名を言わずに範囲で伝える
「ブルベなんですけど」だけでは、受け取り方の幅が広すぎます。伝えるのは3点です。
- トーン番号(「8トーンくらい」)
- 避けたい色(「黄みとオレンジは出したくない」)
- 今回の方向(「くすみ寄りの寒色で」または「クリアな寒色で」)
そのうえで「褪色の出方を見てから次を決めたい」と添えると、1回で決めきらない前提が共有できます。写真を見せる場合は、屋外の自然光か職場に近い白い照明で撮られたものを選ぶと、ずれが小さくなります。
なお、一度に明るくする幅を広げるほど髪への負担は大きくなります。どこまで上げられるかは髪の状態で変わるので、判断は担当の美容師に見てもらってください。
判定がずれやすい条件
同じ人でも、次の条件では測り直したほうが正確です。
蛍光灯だけの室内、褪色が進んでいる途中(黄みが出ている状態では色みの判定ができません)、日焼けの直後、白髪が混じり始めた時期。とくに白髪が混じると光の反射が変わるので、以前と同じトーンでも明るく見えることがあります。その場合はトーン番号を1つ下げるところから試してください。
明るい髪色が浮いて見える理由を先に知っておきたい方は明るい髪色が浮く理由も参考になります。
シーズンが決まったら
方向が見えたら、ここから先はシーズン別に読み進めてください。
- 夏寄りだった方:ブルベ夏の髪色
- 冬寄りだった方:ブルベ冬の髪色
- まだ決まらない方:どっちつかず・中間タイプの見分け方
まとめ
夏か冬かが決まっていなくても、7〜9トーンで寒色を含んだブラウンという範囲は先に決められます。割れるのは彩度と暗さの2か所だけだからです。
手持ちの服、白目の境目、明るくしたときに出る色、根元が伸びたときの見え方。この4つのうち2つが同じ方向を指したら、その方向で進めて構いません。ばらけたなら中間として、8トーンのグレージュで1回染めて、褪色の出方で答え合わせをします。迷ったまま止まるより、共通レンジで1回進めたほうが早く決まります。
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よくある問い
- Q. まだブルベ夏かブルベ冬かわかりません。それでも髪色を決めていいですか
- 決めて構いません。夏と冬で分かれるのは彩度(くすみを含むか、クリアか)と暗さ(どこまで暗くできるか)の2か所で、明度の中心は共通だからです。8トーン前後で寒色を含んだブラウンにしておけば、あとから夏寄りへも冬寄りへも動かせます。逆に先に決めてしまうと戻すのに時間がかかるのは、10トーンより明るくした場合と、真っ黒近くまで暗くした場合です。この2つだけ避けておけば、シーズンが確定していなくても不利になりません。
- Q. 手持ちの服で測るとき、どの服を見ればいいですか
- 顔から近い服だけを見ます。トップス、羽織、スカーフ、ニットの首元です。ボトムスは顔映りにほとんど関係しないので外してください。そのうえで、着ると人からよく褒められた服を3枚並べます。3枚がくすんだ淡い色に寄っていれば夏寄り、はっきりした濃い色か真っ白・真っ黒に寄っていれば冬寄り、混ざっていれば中間です。1枚では偶然が混ざるので、必ず3枚以上で見てください。
- Q. 地毛を明るくすると赤みが出ます。これはブルベということですか
- 傾向としてはブルベ寄りのサインです。日本人の髪は明るくしていく過程で内側にある色が順に表に出てきますが、そのときオレンジや黄みが強く出る方と、赤みやピンク寄りが出る方に分かれます。後者はブルベ向けの寒色が乗りやすい状態です。ただしこれ1つでは決まりません。前に使った薬剤の残り方や日焼けでも見え方が変わるので、白目の色や服の顔映りと合わせて、同じ方向を指しているかで判断してください。
- Q. 根元が伸びたときに境目が目立ちます。どうすればいいですか
- 境目の見え方は、次にどのトーンを選ぶかを教えてくれます。地毛が黒に近くて境目がくっきり分かれるなら、明るくする幅が広すぎている状態なので、1〜2トーン下げると伸びても目立ちにくくなります。境目がぼやけて分からないなら、いまの幅は合っています。境目が黄色やオレンジに光って見える場合は、トーンの問題ではなく黄みが表に出ているので、次の施術で寒色を厚めに入れてもらってください。
- Q. 夏か冬かで迷ったまま、美容室では何と伝えればいいですか
- シーズン名は言わずに、範囲で伝えます。「8トーンくらいで、黄みとオレンジは出したくないです。今回はくすみ寄りの寒色で入れて、褪色の出方を見てから次を決めたいです」。この形なら、仕上がりが読みやすく、次の来店で動かす余地も残ります。シーズン名だけを伝えると、受け取り方の幅が広いぶん、思っていた場所と違うところに着地しやすくなります。
— メグラシ編集部





