口紅のブルベ向けの選び方|夏と冬の違いと、シーズンを絞る前の共通ルール

「口紅 ブルベ」と検索窓に打つとき、多くの方はまだシーズンを絞っていません。ブルベらしいということだけは分かっていて、夏なのか冬なのか、あるいは本当にブルベなのかは、まだ確かめている途中。そういう段階です。
ところが、この分野の記事はたいてい「ブルベ夏のリップ」「ブルベ冬のリップ」と、最初からシーズンで分かれています。まだ絞っていない人にとって、いきなり分岐した先を読むのは順番が逆です。
この記事は、その手前を引き受けます。ブルベに共通することは何か、夏と冬はどこで分かれるのか、そもそも自分は本当にブルベなのか。そこまで整理してから、それぞれのシーズンの詳しい記事へ渡します。
もうひとつ、先に片づけておきたいことがあります。「ブルベ秋」という組み合わせは存在しません。 この語で探される方が実際にいらっしゃるので、なぜ存在しないのか、そう思ったときに何を探せばいいのかも、この記事の中で答えます。
この記事の役割──シーズン別の記事との分担
| この記事 | シーズン別の記事 |
|---|---|
| ブルベ全体に共通する条件 | そのシーズンの具体的な色の一覧 |
| 夏と冬がどこで分かれるか | そのシーズンの中での選び分け |
| 自分がブルベかどうかの確かめ方 | 診断済みの方向けの実践 |
| 「ブルベ秋」が存在しない理由 | 該当なし |
| 四つのシーズンすべてへの分岐 | 単一シーズンの深掘り |
シーズンが確定している方は、この記事を飛ばして直接それぞれの記事へ進んでいただいて構いません。ブルベ夏のリップ、ブルベ冬のリップにそれぞれまとめてあります。
結論:ブルベの口紅は、青み → 彩度 → 明度の順で決める
決め方は三段階です。
| 段階 | 決めること | 判断の基準 | ここを外すと |
|---|---|---|---|
| 1 | 色相(青みか黄みか) | 色みに青が入っているか | 唇だけ浮いて見える |
| 2 | 彩度(鮮やかさ) | 澄んでいるか、灰みがあるか | 顔が疲れて見える/唇だけ強くなる |
| 3 | 明度(明るさ) | 明るいか、深いか | 顔色が沈む/唇が飛ぶ |
一段階目だけは、ブルベなら全員に共通します。 二段階目と三段階目が、ブルベ夏とブルベ冬の分かれ目です。
だから「口紅 ブルベ」で探している段階では、まず一段階目だけ合わせれば十分です。青みのある色を選んでおけば、シーズンが夏でも冬でも大きくは外れません。
なぜ色相がいちばん先なのか、理由を書いておきます。顔の中で唇は、肌と直接隣り合っている数少ない有彩色の面です。隣り合う二つの色は、互いの色みを引き立てたり打ち消したりします。肌が青みの側にあるところへ黄みの色を置くと、肌の側の青みが相対的に強調され、顔全体がくすんで見える。逆に青みの色を置くと、肌となじんで境目がやわらぎます。
彩度と明度は、この「なじみ方」が成立した先で、印象の強さを決める要素です。順番を逆にすると、いくら明るさを調整しても違和感が残ります。合わない口紅を何本も買ってしまう方は、たいてい二段階目から始めています。
そもそもブルベとは|青みと黄みの話
ブルベは「ブルーベース」の略で、肌の色みが青みの側に寄っている状態を指します。反対はイエベ(イエローベース)です。
| 項目 | ブルーベース | イエローベース |
|---|---|---|
| 肌の色みの方向 | 青み、ピンクみ | 黄み、オークルみ |
| 手首の血管 | 青、青紫に見える | 緑、黄緑に見える |
| 顔が明るく見える金属 | シルバー、プラチナ | ゴールド |
| なじみやすい白 | 純白、青みの白 | 生成り、アイボリー |
| 得意な赤の方向 | 青みの赤、ワインレッド | 朱赤、オレンジレッド |
| 苦手になりやすい色 | オレンジ、テラコッタ、キャメル | ローズ、モーブ、ラベンダー |
注意していただきたいのは、これが「肌の色の濃さ」の話ではないという点です。色白かどうかとブルベかどうかは別の軸で、色黒のブルベも、色白のイエベもいます。基礎はブルーベースとイエローベースの違いに、パーソナルカラー全体の考え方はパーソナルカラーとはにまとめてあります。
表の項目のうち、口紅を選ぶときに直接効くのは**「得意な赤の方向」**の行です。赤は口紅でいちばん使われる色みですが、赤の中には青みの赤と黄みの赤があり、この差が結果を大きく分けます。ブルベの方が「赤い口紅は似合わない」と感じている場合、合わなかったのは赤そのものではなく、朱赤やオレンジレッドだったことがほとんどです。
もう一つ、判断が割れやすいケースも書いておきます。日焼けをすると一時的にイエベ寄りに見えることがあります。 日焼けが引くと戻るので、その時期の見え方だけで判断しないほうが確実です。同じ理由で、体調や睡眠不足で顔色が変わっているときの自己判断もおすすめしません。
「ブルベ秋」はない|4シーズンの正しい組み合わせ
ここで、いちばん多い誤解に答えます。
パーソナルカラーの4シーズンは、次の四つです。
| シーズン | ベース | 特徴を一言で |
|---|---|---|
| スプリング(春) | イエローベース | 明るくて澄んだ、あたたかい色 |
| サマー(夏) | ブルーベース | 明るくてやわらかい、涼しい色 |
| オータム(秋) | イエローベース | 深くて濃い、あたたかい色 |
| ウィンター(冬) | ブルーベース | はっきりした、涼しい色 |
春と秋がイエベ、夏と冬がブルベです。この組み合わせは決まっているので、「ブルベ秋」「イエベ夏」といった組み合わせは存在しません。
では、なぜ「ブルベ秋」で探す方がいらっしゃるのか。実際に伺うと、理由は三つに分かれます。
| そう探した理由 | 実際に探しているもの | この記事のどこへ |
|---|---|---|
| ブルベ冬と混同している | ブルベ冬の口紅 | 「ブルベ冬の方向」の章 |
| 深い色が似合うのでオータムだと思った | ブルベ冬の深い色 | 同上 |
| ブルベだが、秋に使う色を知りたい | 季節としての秋に合う青みの色 | 「季節ごとの使い分け」の章 |
三つ目がいちばん多い印象です。「ブルベ秋」と打った方の多くは、パーソナルカラーの秋ではなく、季節としての秋を指しています。 その場合、答えははっきりしていて、青みを保ったまま「深さ」で秋を出すことになります。これは後半の章で扱います。
一つ目と二つ目についても補足しておきます。深く濃い色が似合うことは、オータムである証拠にはなりません。 ブルベ冬が得意とする色の中にも、ワインレッド、プラム、ボルドーのように深い色が並びます。深さの方向が違うだけで、オータムの深さは黄みの側、ウィンターの深さは青みの側にあります。「深い色が似合う=秋」という思い込みは、ここで生まれています。
念のために書いておくと、これは名前を間違えたことを責める話ではありません。「ブルベ」と「秋」はどちらも実在する言葉なので、組み合わせても不自然に見えない。 それだけの話です。大事なのは、その方が探している色にたどり着けるかどうかのほうです。
なお、イエベ秋(オータム)に該当する方の口紅はイエベ秋のリップにまとめてあります。診断で秋と言われた方は、そちらが正しい行き先です。
「口紅」と「リップ」──言葉のゆれ
検索でも店頭でも、二つの言い方が混ざります。
| 言い方 | 主に指すもの | 備考 |
|---|---|---|
| 口紅 | 唇に色をのせる化粧品全般 | 日本語の呼び方。スティック状のものを指すことが多い |
| リップ | 同上 | 英語 lipstick の短縮。より広く使われる |
| リップスティック | 固形のスティック状 | 形状を指す |
| リップグロス | 艶を出すもの | 色が薄いものも含む |
| リップティント | 色が残るタイプ | 落ちにくいが乾きやすい |
| リップバーム | 保湿が主目的 | 色つきのものもある |
| リップライナー | 輪郭を描くもの | 単体で塗ることもできる |
この記事では、唇に色をのせるもの全般を扱います。「口紅 ブルベ」で探された方も「リップ ブルベ」で探された方も、内容は同じです。
ブルベに共通する三つの条件
シーズンを絞る前に、共通して守れることを挙げます。
| 条件 | 具体的に | 満たさないと起きること |
|---|---|---|
| 青みがあること | ローズ、モーブ、ベリー、プラム、フューシャ、青みの赤 | 唇だけ浮き、肌がくすんで見える |
| 黄みが強すぎないこと | オレンジ、コーラル、テラコッタを避ける | 顔色が黄ばんで見える |
| 唇の血色と喧嘩しないこと | 元の唇の色みを確認する | 塗った色と違う色に発色する |
三つ目が見落とされがちです。 唇そのものに色みがある方は、薄い色をのせても元の色が透けて、狙った色と違う結果になります。この対処は後半の章で扱います。
色みの地図|ブルベで使える色の一覧
青みのある色を並べます。どのシーズン寄りかも合わせて示します。
| 色の名前 | どんな色か | 寄っているシーズン | 印象 |
|---|---|---|---|
| ローズピンク | 青みのあるピンク | 夏・冬の両方 | やわらかく上品 |
| モーブピンク | 紫みを帯びたピンク | 夏 | 落ち着いた大人の印象 |
| くすみピンク | 灰みを帯びたピンク | 夏 | 主張が控えめ |
| ラベンダーピンク | 紫寄りの淡いピンク | 夏 | 透明感が出る |
| ピンクベージュ(青み) | 肌に近い青みのベージュ | 夏 | ナチュラル |
| ベリー | 果実のような赤紫 | 夏・冬の両方 | 血色感が出る |
| ラズベリー | 明るめの赤紫 | 夏寄り | 華やかさが出る |
| フューシャピンク | 鮮やかな青みピンク | 冬 | もっとも華やか |
| ピュアレッド | 青みも黄みも寄らない赤 | 冬 | はっきりした強さ |
| チェリーレッド | 青みのある明るい赤 | 冬 | 明るく鮮やか |
| ワインレッド | 深い青みの赤 | 冬 | 落ち着いた深さ |
| プラム | 深い赤紫 | 冬 | 秋冬の深み |
| ボルドー | さらに深い赤紫 | 冬 | 強さと格 |
| バーガンディ | 深く暗い赤 | 冬 | 大人の落ち着き |
この表の中でどれを選んでも、青みの条件は満たしています。 迷った段階なら、ローズピンクかベリーから始めるのが安全です。どちらも夏と冬の両方で使える位置にあります。
一方で、避けておくと安心な方向も挙げておきます。
| 避けたい色 | 何が起きるか |
|---|---|
| コーラルピンク | 黄みが強く、肌の青みと衝突する |
| サーモンピンク | 同上。顔色が黄ばんで見える |
| オレンジ | もっとも影響が大きい。唇だけ浮く |
| テラコッタ | 深さはあるが黄みの側。顔がくすむ |
| 黄みのベージュ | 血色が引き、顔色が悪く見える |
| 朱赤・オレンジレッド | 赤の中でも黄みの側。輪郭だけ強くなる |
この六つを外すだけで、失敗の大半は防げます。 逆に言えば、青みの側にある色であれば、多少シーズンがずれていても致命的にはなりません。
彩度と明度で、夏と冬が分かれる
同じ「ローズ」でも、夏向きと冬向きがあります。分かれ目は彩度と明度です。
| 軸 | ブルベ夏 | ブルベ冬 |
|---|---|---|
| 彩度(鮮やかさ) | 低い。灰みが入って濁りがある | 高い。澄んでいて濁りがない |
| 明度(明るさ) | 明るい。淡い側 | 明るいか、深いかの両極 |
| 色の印象 | やわらかい、かすんだ | はっきりした、澄んだ |
| 苦手になりやすい方向 | 鮮やかすぎる原色 | くすんだ色、中途半端な淡さ |
| 同じローズなら | 灰みのあるローズ | 澄んで鮮やかなローズ |
| 同じ赤なら | 落ち着いた赤 | ピュアレッドかワインレッド |
**言い換えると、夏は「一枚ヴェールがかかった色」、冬は「輪郭のはっきりした色」**です。この一行を持っておくと、店頭で色を見たときの判断が早くなります。
具体的な見分け方も置いておきます。二本の口紅を並べて、**どちらに「白か灰色が混ざっているように見えるか」**を確かめてください。混ざって見えるほうがブルベ夏向き、混ざりがなく色そのものが立って見えるほうがブルベ冬向きです。同じ棚に並ぶ同系色でも、この差ははっきり出ます。
もう一つの見分け方は、色の名前に頼らないことです。「ローズ」「ピンク」という名前は、彩度と明度を教えてくれません。 同じローズという名前で、夏向きのものと冬向きのものが両方売られています。名前で選ばず、実物の濁りの量で選ぶ。これが実際にはいちばん確実です。
ブルベ夏の方向
ブルベ夏(サマー)は、明るくて彩度の低い青みの色が得意です。
| 項目 | ブルベ夏の方向 |
|---|---|
| 得意な色 | ローズピンク、モーブ、くすみピンク、ラベンダーピンク、青みのピンクベージュ |
| 深めを選ぶなら | 灰みのあるベリー、ラズベリー |
| 避けたい方向 | 鮮やかすぎる原色、オレンジ系、真っ黒に近い深さ |
| 質感 | シアー、セミマット。光をやわらかく返すもの |
| 塗り方 | 輪郭をぼかす。内側から広げる |
詳しくはブルベ夏のリップにまとめてあります。似合わない色の避け方はブルベ夏の似合わない色に、頬との合わせ方はブルベ夏のチークにあります。
ブルベ冬の方向
ブルベ冬(ウィンター)は、澄んで鮮やかな色か、深くはっきりした色が得意です。
| 項目 | ブルベ冬の方向 |
|---|---|
| 得意な色 | ピュアレッド、フューシャ、ワインレッド、プラム、チェリーレッド |
| 淡めを選ぶなら | 澄んだローズ。濁りのないもの |
| 避けたい方向 | くすんだ色、中途半端に淡い色、オレンジ系 |
| 質感 | マット、クリアな発色。輪郭が出るもの |
| 塗り方 | 輪郭をとって、面で発色させる |
詳しくはブルベ冬のリップにまとめてあります。似合わない色はブルベ冬の似合わない色に、頬との合わせ方はブルベ冬のチークにあります。
夏と冬で迷うとき|三つの確かめ方
診断を受けていない方や、結果が割れた方のための確認方法です。
| 確かめること | ブルベ夏なら | ブルベ冬なら |
|---|---|---|
| 鮮やかな赤を唇にのせる | 唇だけが浮いて強く見える | 顔全体が引き締まって見える |
| 灰みのあるローズをのせる | 肌になじんで自然に見える | 顔色がぼやけて疲れて見える |
| 黒い服を顔の下に置く | 影が強く出て、きつく見える | 肌が明るく引き立つ |
| 全体の印象 | やわらかく、輪郭がやさしい | はっきりして、対比が強い |
いちばん分かりやすいのは、鮮やかな色をのせたときの反応です。顔全体が引き締まればウィンター寄り、唇だけが目立てばサマー寄り。この一つでかなり絞れます。
中間で迷い続ける場合は、パーソナルカラーの中間タイプと診断結果がしっくりこないときも参考になります。
イエベだったかもしれないとき
ブルベだと思っていたけれど違ったかもしれない、という場合の分岐も置いておきます。
| こう感じたら | 可能性 | 行き先 |
|---|---|---|
| 青みの色が全部きつく見える | イエベ寄り | イエベ春のリップ |
| ローズをのせると顔色が沈む | イエベ寄り | 同上 |
| 深く濃い色が似合うが、青みだと重い | イエベ秋 | イエベ秋のリップ |
| ゴールドのほうが顔が明るい | イエベ寄り | ブルーベースとイエローベースの違い |
| どちらとも言えない | 中間タイプ | パーソナルカラーの中間タイプ |
自己判断の手順はパーソナルカラーの自己判断と私はどのパーソナルカラー?にまとめてあります。
質感で印象が変わる
色を合わせたのに違和感が残る場合、原因は質感にあることが多いです。
| 質感 | 光の返し方 | ブルベ夏 | ブルベ冬 |
|---|---|---|---|
| マット | ほぼ返さない | 重く見えやすい | 得意。輪郭が出る |
| セミマット | やわらかく返す | 得意。もっとも扱いやすい | 使える |
| サテン | 面で返す | 使える | 得意 |
| シアー(透ける) | 弱く返す | 得意。唇の色が透ける | 発色が弱くなりやすい |
| グロス | 強く返す | 面積を小さく | 使える。中央だけに置く |
| ティント | 質感は薄い | 使える。乾燥に注意 | 使える |
| ラメ・パール入り | きらめきが加わる | 細かいパールなら | はっきりしたものが合う |
ブルベ夏はやわらかく光を返す質感、ブルベ冬ははっきり発色する質感。 これも一行で覚えられます。
唇そのものの色との関係
同じ口紅を塗っても、人によって出る色が違います。理由は唇そのものの色です。
| 元の唇の色 | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 血色が強く赤い | 塗った色が赤く転ぶ | 下地で一段トーンを均す |
| 色みが薄い | 塗った色がそのまま出る | 好きな色を選べる |
| 青紫がかっている | 青みが強く出て寒々しく見える | 明度の高い色を選ぶ |
| くすみがある | 発色が濁る | 下地で整えるか、発色の強い色に |
| 輪郭がぼやけている | 色が外へにじむ | ライナーで輪郭をとる |
下地を一枚挟むかどうかで、選べる色の幅が変わります。 手持ちの色が思ったように出ないときは、色を買い替える前にここを疑ってみてください。
もう一点、唇の色は体調や気温でも動きます。冷えた日は青紫が強く出て、暖かい日は赤みが出る。朝の鏡で見た色と、外に出てからの色が違うのはこのためです。落差が気になる方は、下地で一段均してから色をのせると、日によるぶれが小さくなります。
塗り方でも結果が変わります。輪郭をきちんととって面で発色させると、口紅の色がそのまま出ます。指でぼかして内側から広げると、唇の色と混ざった中間の色になります。同じ一本で二通りの結果が作れるので、手持ちを試すときはこの二つを比べてみてください。
顔全体との調和|頬・目元・髪の色
口紅だけを合わせても、全体がちぐはぐだと結果が出ません。
| 部位 | 口紅を濃くするとき | 口紅を淡くするとき |
|---|---|---|
| 頬 | 薄く、色みを口紅に寄せる | しっかり入れてよい |
| 目元 | 抑える。陰影を控えめに | 強めても成立する |
| 眉 | 髪の色に合わせて自然に | 同じ |
| 髪の色 | 口紅の色みと同じ方向に寄せる | 同じ |
| 服の色 | 顔まわりの色と口紅を喧嘩させない | 同じ |
原則は**「濃くするのは一か所だけ」**です。唇を主役にするなら目元を抑え、目元を主役にするなら唇を淡くする。メイク全体の色の組み立てはパーソナルカラー別のメイクカラーにまとめてあります。
髪の色との関係も一言だけ。髪が明るいほど、唇の色は濃くても浮きません。 髪の明度が高いと顔まわり全体が明るくなるので、唇だけが突出しにくくなります。逆に髪が暗い場合、同じ口紅でも唇の主張が強く出ます。髪を明るくしたあとに口紅が物足りなく感じるのは、この理由です。
季節ごとの使い分け|ブルベが秋に使う色
「ブルベ 秋」で探された方への答えです。パーソナルカラーの秋ではなく、季節としての秋に何を使うか。
| 季節 | ブルベ夏の方向 | ブルベ冬の方向 |
|---|---|---|
| 春 | 明るいローズ、ラベンダーピンク | 澄んだチェリーレッド、明るいフューシャ |
| 初夏 | 透けるくすみピンク | クリアなローズ |
| 盛夏 | シアーなローズ、ピンクベージュ | 明るく澄んだ色。艶を控えめに |
| 初秋 | 灰みのあるローズを一段深く | プラムを薄めに |
| 秋 | 深めのモーブ、灰みのベリー | プラム、ワインレッド |
| 冬 | 落ち着いたベリー | ボルドー、バーガンディ、ピュアレッド |
秋らしさは「黄み」ではなく「深さ」で出せます。 ここが大事なところで、季節感を出そうとしてテラコッタやオレンジに寄せると、青みの条件から外れて顔が黄ばんで見えます。同じ青みのまま、明度を落とす。それだけで秋の装いに揃います。
なぜ深さで秋になるのかというと、季節感は色相だけでなく、明度と質感からも読まれるからです。秋冬の装いは全体的に明度が下がり、素材の光沢も減ります。そこへ明るく澄んだ口紅を置くと、唇だけが夏のまま残って浮きます。逆に明度を一段落とすだけで、装い全体と揃います。
同じ考え方は服の色にも当てはまります。ブルベの方が秋にキャメルやテラコッタを着ようとして顔がくすむのは、色相を季節に合わせてしまっているためです。季節に合わせるのは明度、自分に合わせるのは色相。 この分担で考えると、迷いがかなり減ります。
秋色のリップを先取りする時期の考え方は秋色リップの早出しにも書いています。
場面別|どこまで濃くするか
| 場面 | 色の方向 | 質感 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 通勤 | 唇の色より一段だけ濃い青みの色 | セミマット | 落ちにくさを優先 |
| 打ち合わせ・商談 | 落ち着いたローズ、ベリー | マット、セミマット | 艶が強すぎないもの |
| 面接 | 血色が出る程度 | セミマット | 主張しすぎない |
| 結婚式などの祝いの場 | 華やかな側へ。フューシャ、明るいベリー | サテン、艶あり | 写真で飛ばない濃さに |
| 弔いの場 | 血色が出る程度の淡い色 | マット | 艶と濃さは控える |
| 食事に出る日 | 落ちにくい質感 | ティント、マット | グロスは食事中に落ちやすい |
| 休日 | 自由 | 自由 | 好みで決めてよい |
場面で変えるのは色相ではなく、濃さと質感です。青みという条件はどの場面でも共通なので、そこは動かさなくて構いません。
年代別に効く順番
| 年代 | 最優先 | 次に見る |
|---|---|---|
| 20代 | 色の遊び。彩度の幅を試せる | 質感の好み |
| 30代 | 唇そのものの色との相性 | 落ちにくさ |
| 40代 | 明度。顔色が沈まない明るさ | 保湿感のある質感 |
| 50代 | 保湿と縦じわの目立ちにくさ | 輪郭の取り方 |
| 60代 | 血色が出る明るさ | にじみにくさ |
年代が上がるほど、色そのものより「唇の状態をどう見せるか」が結果を左右します。 マットな質感は輪郭がはっきり出る一方で、乾燥が目立ちやすくなります。同じ色でも、質感を一段やわらかくするだけで印象が変わります。
年齢とパーソナルカラーの関係はパーソナルカラーは年齢で変わるのかにまとめてあります。
店頭での試し方
| 手順 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1 | 手の甲ではなく指先か唇で試す | 手の甲と唇では色みが違う |
| 2 | 自然光の入る場所で確認する | 店内の照明は色みを変える |
| 3 | 顔全体を鏡で見る | 唇だけ見ると判断を誤る |
| 4 | 一歩下がって見る | 近くで見ると濃さが分からない |
| 5 | 二色で迷ったら濁りの量を比べる | 夏と冬の分かれ目はここ |
三つ目がいちばん大事です。 唇だけを見て「きれいな色」と思っても、顔全体で見ると浮いていることがあります。似合うかどうかは、唇単体ではなく顔全体の見え方で決まります。
見るポイントを具体的に挙げると、目の下と、あごのあたりです。似合う色をのせると、この二か所の影が薄く見えます。合わない色をのせると、同じ二か所に濁りが出ます。唇そのものではなく、唇から離れた場所を見る。これが判断のコツです。
試着した色を決めきれないときは、その日は買わずに写真だけ撮って帰るのも一つの方法です。照明の違う場所で見返すと、判断がはっきりすることがよくあります。
手持ちの口紅を活かす
新しく買う前にできることを挙げます。
| 手持ちの状態 | やってみること | 結果 |
|---|---|---|
| 黄み寄りの色しかない | 青みの色を下に薄く仕込む | 黄みが中和される |
| 濃すぎる | 指でぼかして内側だけに置く | 面積が減って落ち着く |
| 薄すぎる | 二度塗りするか、ライナーで輪郭をとる | 発色と輪郭が出る |
| 艶が強すぎる | ティッシュで一度押さえる | セミマットに近づく |
| くすんで見える | 下地で唇の色を均す | 本来の色みが出る |
| 明るすぎて浮く | 上から深い色を軽く重ねる | 明度が落ちる |
買い足す前に、まずこの六つを試してみてください。 一本も捨てずに済むことが、実際にはよくあります。
うまくいかないときの直し方
| 起きている現象 | いちばん多い原因 | 最初に試すこと |
|---|---|---|
| 唇だけ浮いて見える | 色相が黄み寄り | 青みのある色に替える |
| 顔色がくすんで見える | 明度が低すぎる | 一段明るい色にする |
| 唇が強すぎる | 彩度が高すぎる(夏の方に多い) | 灰みのある色にする |
| 顔がぼやける | 彩度が低すぎる(冬の方に多い) | 澄んだ色にする |
| 塗った色と違う色になる | 唇そのものの色が透けている | 下地を挟む |
| 縦じわが目立つ | 質感が乾いている | 保湿感のある質感に替える |
| すぐ落ちる | 質感と食事の相性 | ティントかマットに替える |
| 全体がちぐはぐ | 目元と唇の両方が濃い | どちらか一方を抑える |
よくある誤解
| よく言われること | 実際のところ |
|---|---|
| ブルベ秋というタイプがある | ない。秋はイエベ側のシーズン |
| ブルベは赤い口紅が似合わない | 似合う。青みのある赤なら得意な色 |
| ブルベ=色白 | 別の軸。色黒のブルベもいる |
| ブルベはピンクだけ | ローズ、ベリー、プラム、青みの赤まで幅がある |
| 診断結果が絶対 | 出発点。唇の色や質感で見え方は変わる |
| 秋にはオレンジ系を使うべき | 青みのまま深さで秋を出せる |
| 高い口紅ほど似合う | 価格と色相は無関係 |
| 一本あれば足りる | 場面で濃さと質感を変えると使いやすい |
まとめ
- ブルベの口紅で共通する条件は一つ。色みに青みが入っていること
- 決める順番は、青み → 彩度 → 明度。一段階目だけならシーズンを絞らなくても決められる
- ブルベ夏は彩度が低く明るい色、ブルベ冬は澄んで鮮やかな色か深い色
- 同じローズでも、灰みがあれば夏、澄んでいれば冬
- 「ブルベ秋」という組み合わせは存在しない。秋はイエベ側のシーズン
- 季節としての秋に使うなら、青みを保ったまま明度を落とす。黄みに寄せる必要はない
- 質感も結果を左右する。夏はやわらかく光を返すもの、冬ははっきり発色するもの
- 手持ちの色が合わないときは、買い替える前に下地・重ね方・面積を試してみる
シーズンが確定していなくても、青みという条件だけで選べる色はかなりあります。 そこから始めて、合う合わないを自分の目で確かめていく。その過程そのものが、いちばん確かな診断になります。
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- パーソナルカラーは年齢で変わるのか
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 口紅をブルベで選ぶとき、共通するルールはありますか?
- 一つだけあります。色みに青みが入っていることです。ローズ、モーブ、ベリー、プラム、フューシャ、青みのある赤。これらはすべて青みの側にあります。逆にコーラル、サーモン、テラコッタ、オレンジ寄りのベージュは黄みの側なので、ブルベの方が使うと唇だけ浮いて見えやすくなります。まずここだけ合わせれば、大きく外すことはありません。
- Q. ブルベ夏とブルベ冬で、口紅の選び方はどう違いますか?
- 色相ではなく、彩度と明度が違います。ブルベ夏は彩度が低く明るい色、つまり少し濁りのあるやわらかい青みの色。ブルベ冬は彩度が高いか、明度が低くて深い色、つまり澄んだ鮮やかさか、はっきりした深さがある青みの色です。同じ「ローズ」でも、灰みが入っていれば夏、澄んで鮮やかなら冬になります。
- Q. 「ブルベ秋」というタイプはありますか?
- ありません。パーソナルカラーの4シーズンは、イエベ春・ブルベ夏・イエベ秋・ブルベ冬の四つです。秋はイエローベース側のシーズンなので、ブルベと秋は組み合わせになりません。「ブルベ秋」で探されている方は、ブルベ冬と混同しているか、あるいは「ブルベの人が秋に使う口紅」を探していることが多いようです。どちらの場合でも、この記事で答えを出せます。
- Q. 自分がブルベかどうか分かりません。どう確かめればいいですか?
- 手首の内側の血管の色、日焼けの仕方、身につけて顔が明るく見える金属の色。この三つで大まかな方向がつかめます。血管が青紫に見え、日焼けで赤くなってから黒くなりにくく、シルバーのほうが顔が明るく見えるならブルベ寄りです。ただし判断が割れることも多いので、迷う場合は口紅を二色買って比べるより、先にセルフチェックの記事で確かめてください。
- Q. ブルベに似合う口紅の質感は何ですか?
- シーズンで変わります。ブルベ夏はシアーやセミマットのように、光を柔らかく返す質感が合います。ブルベ冬はマットやクリアな発色のように、輪郭がはっきり出る質感が合います。同じ色でも、質感が違うだけで似合い方が変わるので、色だけ合わせて違和感が残るときは質感を疑ってみてください。
- Q. ブルベですが、手持ちの口紅がオレンジ寄りです。使えませんか?
- 使えます。青みのある色を下に薄く仕込んでから重ねると、黄みが中和されて肌になじみます。もう一つの方法は、唇の内側だけに置いて外側をぼかすやり方で、面積を減らすと色みの影響が小さくなります。全部を捨てる必要はありません。
- Q. 口紅とリップは同じものですか?
- ほぼ同じものを指しています。口紅は日本語の呼び方、リップは英語の lipstick を短くした呼び方です。店頭では「リップ」のほうが広く、色つきのバームやグロスも含めて呼ばれることがあります。この記事では、唇に色をのせるもの全般を扱っています。
- Q. ブルベが秋に使いやすい口紅の色はありますか?
- あります。ブルベ夏の方なら灰みを帯びたローズやモーブの中でも深めのもの、ブルベ冬の方ならプラムやワインのように深さのある色です。秋らしさは黄みではなく「深さ」で出せるので、青みを保ったまま季節感を作れます。テラコッタやオレンジ系に寄せる必要はありません。
- Q. パーソナルカラーの診断結果と、似合うと感じる色が違います。
- よくあることです。診断は色の傾向を示すもので、正解を一つに決めるものではありません。唇そのものの色、その日のメイク全体、肌の状態でも見え方は変わります。診断結果を出発点として使い、そこから自分の目で確かめていくのが現実的です。
— メグラシ編集部





