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ブルベ冬に似合わない色|顔映りに何が起きるかと、それでも着るための方法

メグラシ編集部//読了 17分
青みを帯びた澄んだ濃色と純白のコントラスト。ブルベ冬の色域と、そこから外れる色の関係を表したイメージ

「ブルベ冬 似合わない色」と検索するとき、知りたいのはおそらく禁止リストではないはずです。持っている服を捨てる理由がほしいわけでも、好きな色をあきらめたいわけでもない。ただ、あの色を着た日だけ顔がぼんやりして見えた理由を知りたい——そういう検索だと思っています。

この記事は、その理由を言葉にするためのものです。先に結論を書きます。似合わない色というものは存在せず、あるのは「顔まわりに置いたときに何が起きるか」という関係だけです。そして関係である以上、置く場所と面積と質感を変えれば、結果も変わります。

この記事の役割|「似合う色」ではなく「苦手な色と、それでも着る方法」

メグラシでは、ブルベ冬の色について二本の記事を役割で分けています。

  • ブルベ冬に似合う色(完全ガイド)……得意な色の早見表。今日の一枚を選ぶときはこちら。
  • この記事……苦手な色と、それでも着るための方法。手持ちの服や好きな色を装いに入れたいときはこちら。

得意な色を知りたい方は先に完全ガイドをご覧ください。この記事は、そこに載っていない側——つまり「外れる色」を扱います。外れる色を理解しておくと、得意色がなぜ得意なのかも裏側から見えるようになります。

そもそも「似合わない」とは何が起きている状態か

顔まわりに置いた布は、光を反射して肌に色を返します。白い紙の上でトマトが赤く見えるのと同じで、肌の見え方は、隣にある色によって変わります。

つまり「似合わない」とは、布が返した光と、肌が持っている色の条件がぶつかっている状態です。肌の側に問題があるのではありません。同じ人が同じ日に着替えただけで印象が変わるのは、この反射の条件が変わったからです。

ブルベ冬の場合、起きることは主に次の三つです。

  1. 顔だけが強く浮く……布の情報量が足りず、顔の側のコントラストだけが際立つ
  2. 色みがまだらになる……黄みの光が青み寄りの肌とぶつかり、頬や目のまわりで色が均一に見えなくなる
  3. 装い全体がぼやける……中明度・中彩度の色が重なり、輪郭も色も決まらない状態になる

この三つは、色のどの要素がずれたかで、どれが起きるかが決まります。

顔映りを決めている4つの物差し

パーソナルカラーの話は「青みか黄みか」に集約されがちですが、実際に顔映りを決めているのは四つの軸です。ブルベ冬が苦手にする色は、このどれかが外れています。

物差し何を見ているかブルベ冬が得意な位置外れると顔に起きること
黄みと青み(アンダートーン)色に混ざっている下地が黄寄りか青寄りか青み寄り黄みが強いと肌の青みと衝突し、顔色が濁って見える
明度色の明るさ。白に近いか黒に近いか極端(漆黒か純白)中途半端だと布が曖昧になり、顔だけが強く出る
彩度色の鮮やかさ。灰色に近いか原色に近いか高彩度低すぎると布の力が足りず、顔と装いが分離する
清濁色に灰色が混ざっているか、澄んでいるか清色(澄んだ色)濁りが強いと肌の澄んだ質感とずれる

ブルベ冬の得意な位置をひと言でまとめると、青み寄り・明度の極端さ・高彩度・澄んだ色です。雪、夜空、宝石、モノトーン。そういう色域です。

四つのうち一つだけ外れている色は、条件を整えれば十分着られます。二つ以上外れると、顔から離す設計が必要になります。三つ以上外れると、小物に回すのが現実的です。この記事は、その「いくつ外れているか」を数える読み方でできています。

ブルベ冬が苦手になりやすい色の全体像

まず一覧で見てください。左から、色、何が起きるか、着るときの条件です。○×ではなく条件で読んでいただきたいところです。

苦手になりやすい色顔まわりで起きること着るときの条件
キャメル黄みと濁りが同時に来て、顔色が沈んで見えるグレージュ(青み寄り)へ。コートなら中を白か黒に
マスタード黄みと中彩度で、口元の影が黄色く沈むレモンイエロー(澄んだ側)へ。小物なら可
カーキ・オリーブ黄み濁りが強く、肌の血色が抜けて見えるボトルグリーン、エメラルドへ
テラコッタ黄みの赤で、頬の色みと打ち消し合うトゥルーレッド、チェリーレッドへ
こっくりしたベージュ黄み+中明度で、顔と布の境目が曖昧になるピンクベージュ、青みグレージュへ
くすみパステル明度も彩度も中間で、布の力が足りない明度を落としたダークグレージュ、チャコールモーブへ
生成り・オフホワイト黄みが混ざり、純白より顔が沈むピュアホワイトへ。生成りなら顔から離す
ダークブラウン黄みと低明度で、顔まわりが重く濁る漆黒、ダークネイビーへ
アンティークゴールド・真鍮黄みの濁った光が首元に集まるシルバー、プラチナ、澄んだゴールドへ
モスグリーン黄み濁りが広い面で出るボトルグリーン、ジェードグリーンへ
サーモンピンク黄みのピンクで、頬の色と噛み合わないフューシャ、マゼンタ、アイスピンクへ
ぼんやりしたミディアムグレー明度も彩度も中間で、装いが決まらないチャコールかライトグレーへ、両極に振る

この表を見ると、ブルベ冬の苦手はきれいに二方向に分かれているのが分かります。黄みの濁りの方向と、中途半端さ(中明度・中彩度)の方向です。以下、その二方向を順に分解します。

苦手の方向①|黄みの濁った色で何が起きるか

キャメル、マスタード、カーキ、テラコッタ、ダークブラウン。これらに共通するのは、色の下地に黄が入り、さらに灰や茶で濁っていることです。

ブルベ冬の肌は、下地に青みが差し、かつ透明感のある質感を持つのが特徴とされます。青みの肌に黄みの濁った光が返ると、二つが打ち消し合い、肌の色みが均一に見えなくなります。顔だけが濁って見えたり、口元の影が黄色く沈んだりという出方です。

ここで大事なのは、黄みそのものより「黄み+濁り」の組み合わせが問題だという点です。同じ黄み系でも、濁りを抜いて彩度を上げると、ブルベ冬でも扱えるようになります。レモンイエローが着られてマスタードが難しいのは、この違いです。

黄み系の色そのままだとブルベ冬が扱いやすい形変化の理由
イエローマスタード、山吹レモンイエロー、シトロン濁りが抜け、彩度が上がる
オレンジテラコッタ、アプリコット(赤に寄せる)トゥルーレッド黄みが減り、青みの赤に移動する
ブラウンダークブラウン、キャメルダークネイビー、漆黒、ココアグレー黄みを抜き、明度だけを残す
グリーンカーキ、モスボトルグリーン、エメラルド濁りを抜いて澄んだ深緑へ
ベージュこっくりベージュピンクベージュ、青みグレージュ黄みを赤みか灰みに置き換える

この置き換えは、店頭でも使えます。同じ棚に並んでいる似た色のうち、澄んで見えるほう、灰色や茶色が少ないほうを取る。それだけで、黄み系の色をブルベ冬の側に引き寄せられます。

苦手の方向②|中明度・中彩度の「中途半端な色」で何が起きるか

ここがブルベ冬に特有の話で、他のシーズンにはあまりない苦手の形です。くすみパステル、ミディアムグレー、ぼんやりしたモーブ。これらは黄みではなく、青み寄りのものも多くあります。それでも扱いにくいのは、明度も彩度も中間にあるためです。

ブルベ冬は、肌と髪と瞳のコントラストが強いのが特徴です。この強さは、隣に置く色にも強さを求めます。中間的な色は、明るくも暗くもなく、鮮やかでもくすんでもいない。情報量が少ないので、目は自然と情報量の多いほう——つまり顔——だけを見ます。結果として、顔だけが強く浮きます。

ブルベ夏がこの中間色を得意にできるのは、顔の側のコントラストがやわらかく、布の中間性と釣り合うためです。ブルベ冬は顔の側が強いので、布にも強さがほしい。似合わないのではなく、強さの釣り合いが取れていないという説明のほうが正確です。

だから対処は、布を「どちらかに振る」ことになります。

中途半端な色明るい側に振る暗い側に振る鮮やかな側に振る
ミディアムグレーライトグレー、シルバーチャコール、ガンメタル(彩度がないので明度で振る)
くすみピンクアイスピンクチャコールローズフューシャ、マゼンタ
くすみブルーアイスブルーミッドナイトブルーロイヤルブルー
ぼんやりしたモーブライラックアイスチャコールモーブパープル、バイオレット
くすみグリーンアイスミントボトルグリーンエメラルド

流行がくすみ色に寄っている時期でも、この表の右か左に振れば、ブルベ冬でも取り入れられます。くすみを避けるのではなく、くすみの中で端を選ぶという考え方です。

苦手の方向③|明度差が足りない組み合わせで何が起きるか

色そのものではなく、組み合わせの問題として現れる苦手もあります。ブルベ冬は、装い全体の明度差が小さいと物足りなく見えます。

たとえば、ベージュのニットにライトグレーのパンツ。どちらも中明度なので、上下の境目がぼやけ、顔まわりの情報も弱くなります。同じベージュのニットでも、下を漆黒にすれば、装いに明度差が生まれ、顔が装いの中に収まります。

組み合わせ明度差ブルベ冬から見た状態直し方
ベージュ×ライトグレー小さい全体が曖昧になるボトムスを漆黒かネイビーに
キャメル×ブラウン小さい黄みが重なり顔色が沈むどこかに白か黒を一点入れる
白×アイボリー小さい白の種類が混ざりぼやける白はピュアホワイトで統一
漆黒×純白最も大きいブルベ冬の得意な形そのままで成立する
濃紺×アイスブルー大きい得意な形そのままで成立する
グレージュ×グレージュほぼゼロ装いが決まらないアクセサリーで金属の光を足す

ブルベ冬に効くのは、明度を二極に分けるという考え方です。三段のグラデーションよりも、濃いと淡いの二段のほうが、顔が生きます。

それでも着たいときの5つの方法

ここがこの記事のいちばんの中身です。苦手な色を避けるのではなく、着るための手順を並べます。

方法1|顔から離す

いちばん確実で、いちばん簡単です。顔映りに影響するのは、おおよそ鎖骨から上に入る色です。そこから離れるほど、色の影響は急速に小さくなります。

  • キャメルのスカート+純白のブラウス……黄みは膝まわりにあり、顔には届かない
  • カーキのパンツ+漆黒のニット……濁りは下半身にとどまる
  • ベージュのワイドパンツ+アイスブルーのシャツ……曖昧さは腰から下で完結する

「着られない色」と思っていたものの多くは、着る位置を間違えていただけです。クローゼットを見直すとき、この視点で仕分けると、手放す服はぐっと減ります。

方法2|面積を減らす

同じ色でも、面積が変わると顔に返る光の量が変わります。目安として、顔まわりに入る面積が手のひら一枚分より小さければ、色の影響はほとんど気になりません。

面積具体例ブルベ冬が苦手な色を置けるか
全身(セットアップ・ワンピース)全身キャメル難しい。得意色のストールか羽織りが必要
上半身全体(トップス・ニット)ベージュのニット顔との間に一枚挟めば可
羽織りの外側(前を開ける)キャメルのコート可。中を白か黒にすると顔まわりは中の色になる
下半身(スカート・パンツ)カーキのスカート可。顔映りへの影響はほとんど出ない
差し色(ベルト・スカーフの一部)マスタードの柄の一部可。柄に混ざっていれば単色より弱まる
小物(バッグ・靴)ブラウンのバッグ可。金具の色をシルバー寄りに
アクセサリー(ピアス・ネックレス)ゴールド澄んだ光沢で面が大きければ可
リップ・チークサーモン系リップ顔の中心なので影響が大きい。青みローズ寄りに

面積の話で見落とされやすいのが、前を開けた羽織りです。キャメルのコートは面積が大きく見えますが、前を開ければ顔の正面に来るのは中の色になります。キャメルのコートを持っている方は、この使い方に切り替えるだけで出番が増えます。

方法3|間に得意な色を挟む

顔と苦手な色のあいだに、得意な色を一枚入れる方法です。物理的に光を遮るので、効果がはっきり出ます。

  • キャメルのコート+中に純白のシャツ
  • ベージュのニット+漆黒のインナーを襟元から見せる
  • カーキのジャケット+アイスブルーのブラウス
  • ブラウンのワンピース+白のシャツを下に重ねて襟と袖口を出す

挟むものは大きくなくて構いません。襟が見えるだけ、スカーフの端が見えるだけで、顔の直下の反射面は変わります。ブルベ冬の場合、挟む色はピュアホワイト、漆黒、アイスブルー、シルバーグレーあたりが扱いやすいところです。

方法4|質感を変える

同じ色でも、素材が違えば返る光が違います。ここは店頭で触って確かめられるので、覚えておくと確実です。

質感光の返り方ブルベ冬との相性苦手な色を着るときの使い方
光沢(サテン、エナメル、シルク)光を強く返す得意黄み系でも光沢があると彩度が上がり扱いやすくなる
硬い張り(タフタ、ギャバジン、デニム)面がくっきり出る得意中間色でも面が締まり、曖昧さが減る
マット(コットン、ウール、リネン)素直に色が出る標準色そのものの影響がそのまま出る。基準として考える
ハイゲージニット面が滑らかに整う得意濃色の面が美しく出る
起毛(スエード、フランネル、モヘア)光を吸い、色が濁って見える苦手寄り黄み系×起毛は影響が増幅。ボトムスや小物へ
粗い編み・ネップ表面に濁りが出る苦手寄り顔から離す。または濃色で使う
ラメ・スパンコール強い光を返す得意曖昧な色に強さを足せる

覚え方は簡単で、面がはっきりするものは得意、表面がぼやけるものは注意です。ブルベ冬が「艶」や「ハリ」と相性がいいと言われるのは、どちらも布の輪郭をはっきりさせる性質だからです。

方法5|色そのものを一段ずらす

好きな色の系統は変えずに、清濁と彩度だけを調整する方法です。「ベージュが好き」なら、ベージュをやめるのではなく、青み寄りのベージュを探します。

好きな色そのままだとブルベ冬寄りの選び直し
ベージュ黄み+中明度ピンクベージュ、青みグレージュ、ライトグレー
キャメル黄み+濁りココアグレー、トープグレー、ダークネイビー
マスタード黄み+中彩度レモンイエロー、シトロン
カーキ黄み濁りボトルグリーン、エメラルド、ジェード
テラコッタ黄みの赤トゥルーレッド、チェリーレッド、クリムゾン
ブラウン黄み+低明度漆黒、ダークネイビー、チャコール
くすみピンク明度も彩度も中間アイスピンク(明るく)/チャコールローズ(暗く)
ゴールド黄みの光シルバー、プラチナ、澄んだ光沢のゴールド

店頭でこれを実行するコツは、候補を二つ手に取って顔の横で見比べることです。単体で見ると分かりませんが、隣に置くと、どちらが顔の輪郭をはっきりさせるかは驚くほどよく分かります。

得意な色と苦手な色を並べて見る

ここまでの内容を、対比の形でまとめておきます。同じ色相でも、四つの物差しのどこにいるかで結果が変わることが分かります。

色相ブルベ冬が得意な位置苦手になりやすい位置分かれ目
ピンクフューシャ、マゼンタ、アイスピンクサーモン、くすみピンク青みと彩度があるか
ブルーロイヤルブルー、アイスブルー、ミッドナイトくすみブルー、グレイッシュブルー澄んでいるか
グリーンエメラルド、ボトルグリーン、ジェードカーキ、モス、セージ黄みの濁りがないか
パープルバイオレット、パープル、アイスラベンダーくすみモーブ彩度が保たれているか
イエローレモンイエロー、シトロンマスタード、山吹濁りが抜けているか
レッドトゥルーレッド、チェリー、クリムゾンテラコッタ、レンガ黄みが入っていないか
ブラウン(得意色ではない)キャメル、ダークブラウン黒やネイビーに置き換えられるか
グレーチャコール、ライトグレー、シルバーぼんやりしたミディアムグレー明度が両極に振れているか
ピュアホワイト生成り、アイボリー黄みが混ざっていないか
漆黒(得意色)ブルベ冬が最も生きる色

得意色の詳しい早見表はブルベ冬に似合う色(完全ガイド)にまとめてあります。この記事と往復して読むと、境目の感覚がつかみやすくなります。

小物なら着られるのか、という問題

「顔から離せばいい」と分かっても、バッグや靴の色まで考えるとキリがない、という声があります。結論から言うと、顔から30センチ以上離れた小物は、色の制約からほぼ自由です。

小物顔からの距離苦手な色を置けるか補足
ピアス・イヤリング至近金属色は影響が大きいシルバー、プラチナ、ホワイトゴールドが基準
ネックレス至近影響が大きい鎖骨より上は得意色で。長さで調整もできる
メガネのフレーム至近影響が大きいべっ甲より、黒・クリア・シルバー
スカーフ・ストール近い挟む色として使えば逆に有利苦手な色を持つなら、顔に触れない巻き方で
帽子近いつばの影で色が返るので影響あり顔に近い内側の色を見る
時計遠いほぼ自由ゴールドの時計は問題になりにくい
ベルト遠い自由ブラウンレザーも使える
バッグ遠い自由好きな色を置ける場所。差し色に向く
最も遠い自由キャメルのブーツはここで解決する
ネイル手元影響は限定的顔の横に手を置く機会が多い方だけ意識を

つまり、制約があるのは顔から鎖骨までの範囲だけです。その外側は好みで選んで構いません。パーソナルカラーを窮屈に感じている方は、この線引きを持っておくと楽になります。

職場・冠婚葬祭など、色を選べない場面

制服、礼服、指定のユニフォーム。色を選べない場面はあります。その場合は、変えられるものだけを変えます。

場面色は固定変えられるところ具体策
黒の礼服(弔事)漆黒ストッキング、髪、肌の質感ブルベ冬には得意な色域。過度な調整は不要
黒の礼服(慶事)漆黒インナー、アクセサリー、コサージュパールかシルバーで、コントラストを保つ
制服(ベージュ・キャメル)黄み中明度インナー、スカーフ、リップ白か黒のインナーを一枚。リップを青みローズに
制服(紺・グレー)青み系インナー、スカーフ、リップブルベ冬の得意域。むしろ有利
ユニフォーム(くすみ系)中彩度リップ、アイメイク、ピアス顔の側のコントラストを上げて釣り合わせる
業界の慣習で黒スーツ漆黒ブラウス、ネックレス生成りよりピュアホワイトを

礼服の黒はブルベ冬にとって得意な色なので、他のシーズンほど気を遣う必要がありません。むしろ、白いシャツを生成りではなく純白にすることのほうが効きます。

メイクとヘアで受けるという考え方

服の色を変えられないとき、顔の側で受ける方法があります。順番としては、リップ、アイメイク、髪の順に効きます。

  • リップ……顔の中心にあるので、面積が小さくてもよく効きます。ブルベ冬なら、青みレッド、ワイン、フューシャ。詳しくはブルベ冬のリップに色の条件をまとめています。
  • アイメイク……ブルベ冬はコントラストで受けるタイプなので、目のフレームをはっきりさせると装いの弱さを補えます。
  • 髪色……面積が大きく、顔を囲むので影響が強く出ます。漆黒、ブルーブラック、ダークアッシュ。ブルベ冬の髪色に系統ごとの違いを整理しています。

順番が大事です。曖昧な色の服を着る日は、まずリップをはっきりさせる。それでも足りなければアイメイク。ここまでで多くの場面は収まります。

金属色は服より効くことがある

見落とされやすいのが、アクセサリーの金属色です。ピアスとネックレスは顔から数センチのところにあり、しかも金属は光を強く反射します。服の色を整えるより、金属色を替えたほうが変化が大きいことも珍しくありません。

金属色返る光ブルベ冬との関係使い方
シルバー(鏡面)澄んだ白い光得意基準の金属色。迷ったらこれ
プラチナ冷たく澄んだ光得意通年で使える
ホワイトゴールド白く柔らかい光得意上品にまとまる
澄んだイエローゴールド(高光沢)強い黄みの光条件つきで可面の大きいものなら強さで受け止められる
ブラックメタル・ガンメタル光を吸う暗い面得意黒の装いに強さを足せる
アンティークゴールド・真鍮黄み+濁り苦手寄り顔から離す。バッグの金具なら影響なし
ローズゴールド(くすみ)濁った赤みの光苦手寄り手元の指輪や時計へ

ゴールドのアクセサリーを持っている方は、手放す前に光沢と面の大きさを見直してみてください。よく磨かれた大ぶりのゴールドは、ブルベ冬のコントラストと釣り合います。

季節ごとに、扱いやすさは変わる

同じ色でも、季節によって顔映りは変わります。日光の色温度と、まわりに置かれる色が変わるためです。

  • ……街にパステルとベージュが増えます。ブルベ冬には向かい風の季節なので、白と黒のコントラストで春らしさを出すと収まります。
  • ……白が増えます。ピュアホワイトを選べる季節なので、実は有利です。
  • ……キャメル、カーキ、テラコッタが街を埋めます。ボトルグリーンやワインで季節感を出すと、顔まわりの澄んだ感じを保てます。
  • ……最も有利な季節です。漆黒、純白、澄んだ濃色が街の色になります。

季節ごとの装いの組み立てはブルベ冬の秋コーデにもまとめていますので、秋の色に迷う方はあわせてご覧ください。

年代によって、同じ色でも結果が変わる

肌は年齢とともに、水分量と反射の仕方が変わります。以前は問題なく着られていた色が急に扱いにくくなるのは、肌の側の条件が動いたからです。

年代肌の側の変化苦手な色の出方対応
20代コントラストが最も強い中間色の物足りなさが出やすい強い色を思い切り使える時期
30代髪と肌の差が少しずつ縮む黄み濁りの影響が出やすくなる顔まわりの金属色から見直す
40代乾燥で光が拡散しにくくなる高彩度が強く出すぎることがある面積を減らし、質感で受ける
50代以降髪の明度が上がりコントラストが変わる漆黒が硬く出ることがあるダークネイビーやチャコールも選択肢に入れる

年代による移り変わりはパーソナルカラーは年齢で変わるのかで詳しく扱っています。診断結果は変わらなくても、扱いやすさは変わる——という整理をしています。

骨格タイプが違うと、同じ色でも面積が変わる

色の話に骨格が出てくるのは唐突に思えるかもしれませんが、理由があります。骨格タイプによって似合う服の形が変わり、形が変わると顔まわりに入る布の面積が変わるからです。

骨格タイプ顔まわりに入りやすい布の量苦手な色の出方対応
ストレート首元が詰まると面積が増える黄み系が広い面で出るVあきや開襟で、色の入る面積を減らす
ウェーブ装飾で顔まわりが賑やかになりやすい中間色の曖昧さが強まる装飾より、面のはっきりした素材で
ナチュラル大きめの襟や厚い素材で面積が増える起毛と濁りが重なりやすいハイゲージや張りのある素材を選ぶ

骨格ごとの形の選び方は骨格タイプの比較にまとめています。

手持ちの服を仕分けるときの基準

診断を受けた直後に「持っている服を全部見直さなければ」と考える方が多いのですが、手放す前にこの順で確認してみてください。

確認質問手放さなくてよいケース
1顔まわりに来る服かボトムス・アウター・小物なら、そのまま使える
2前を開けて着られるか羽織りなら、中を得意色にすれば顔映りは変わる
3間に一枚挟めるか白か黒のインナーで受けられるなら残す
4面がはっきりする質感か光沢・ハリ・ハイゲージなら、色の影響は弱い
5面積を減らせるか柄の一部、差し色として使えるなら残す
6思い入れがあるか気分が上がる服は、それ自体が顔映りに効く

この六つを通しても残らなかった服だけを手放す、という順番にすると、クローゼットが必要以上に減りません。

診断結果に納得できないときの読み方

「ブルベ冬と言われたけれど、ベージュをよく着ている」というご相談は少なくありません。これは診断が誤っているというより、次のどれかであることが多いところです。

  • 境目のタイプ……ウィンターとサマー、ウィンターとオータムの中間にいる方は、隣のシーズンの色も扱えます。中間タイプの考え方にまとめています。
  • 顔から離れた場所で着ている……本人は「ベージュを着ている」と思っていても、実際はパンツで顔映りには影響していない
  • 青み寄りのベージュを選んでいる……ベージュの中でも灰みや赤みのある側を無意識に選んでいる
  • メイクで受けている……リップとアイメイクが服の弱さを補っている

いずれにしても、「診断が間違っている」と結論づける前に、条件のほうを確認してみてください。診断結果がしっくりこないときにも、確認の手順を書いています。

よくある誤解を三つ

誤解1|苦手な色は着てはいけない

そうではありません。パーソナルカラーは、顔まわりで何が起きるかを予測する道具であって、許可証ではありません。予測できれば、対処もできます。

誤解2|得意な色だけで揃えると良い

ブルベ冬の得意色は強い色に寄りやすいので、揃えすぎると装い全体が硬くなることがあります。やわらかい色を離れた場所に置くと、そこが緩衝になって全体がなじみます。上手な方ほど、苦手色を意図的に混ぜています。

誤解3|似合わない色を着ると失礼になる

色は礼儀の話ではありません。装いの礼儀は、場に合った形と清潔感で決まります。色は、その上で自由に選べる部分です。

好きな色との付き合い方

最後に、いちばん大事なことを書きます。**好きな色は、それを着ているときの表情を変えます。**顔映りの計算だけで選んだ服より、好きな色を着た日のほうが良く見える、ということは実際に起こります。

ですから、この記事の内容は「好きな色をあきらめる根拠」としては使わないでください。使い方はその逆で、好きな色を装いに入れるための手順書です。

  • 好きな色がキャメルなら、コートにして前を開ける
  • 好きな色がくすみ色なら、暗い側のくすみを選ぶ
  • 好きな色がベージュなら、青み寄りのグレージュを探す
  • 好きな色がゴールドなら、光沢の強い大ぶりを一点

どれも、色を捨てていません。置き方を決めているだけです。パーソナルカラーは、選択肢を狭めるためではなく、増やすために使うものだと考えています。

迷ったときの3ステップ

最後に、店頭やクローゼットの前で使える判断手順をまとめます。

手順見るところ判断
1|物差しを数える黄み・明度・彩度・清濁のうち、いくつ外れているか1つなら顔まわりで可、2つなら条件つき、3つ以上は顔から離す
2|置く場所を決める顔から鎖骨までに入るか、それより下か上に置くなら間に白か黒を一枚挟む。下なら自由
3|明度差を確認する上下の明るさの差が出ているか差が小さいなら、どちらかを両極に振る

この三つを順に通すと、「着られる/着られない」ではなく「どう着るか」に答えが変わります。それが、この記事でいちばんお伝えしたかったことです。

まとめ

  • ブルベ冬が苦手にしやすいのは、黄みの濁った色と、中明度・中彩度の中途半端な色の二方向
  • 起きているのは肌の側の問題ではなく、布が返す光と肌の条件の関係
  • 外れている物差しの数を数えると、対処の重さが決まる
  • 顔から離す、面積を減らす、間に得意色を挟む、質感を変える、色を一段ずらす——この五つで多くは解決する
  • くすみ色は避けるのではなく、明るい側か暗い側の端を選ぶ
  • 服の色を変えられないときは、リップと金属色の二か所で受ける

好きな色をあきらめる必要はありません。置く場所と面積と質感を変えれば、たいていの色は装いに入ります。似合う色を知ることと、好きな色を着ることは、両立します。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. ブルベ冬が苦手になりやすい色は何ですか?
大きく四つの系統があります。黄みの濁った暖色(キャメル、マスタード、カーキ、テラコッタ)、中明度で彩度も中くらいのぼんやりした色(くすみパステル、グレージュ)、黄み寄りのベージュ全般、そしてイエローゴールドの金属色です。共通しているのは、ブルベ冬の得意な「青み寄り・明度の極端さ・高彩度・澄んだ色」から、どれか一つ以上の軸が外れている点です。
Q. なぜ似合わない色を着ると顔がぼやけて見えるのですか?
ブルベ冬は、肌と髪と瞳のコントラストが強いのが特徴とされます。この強さは、隣に置く色にも強さを求めます。中明度で中彩度のぼんやりした色を置くと、布の側だけが弱くなり、顔だけが強く浮きます。加えて黄みの濁りが返ると、青み寄りの肌との差が出て、顔色が均一に見えなくなります。顔の造作ではなく、隣に置いた色との関係で起きている現象です。
Q. ブルベ冬にベージュは似合わないのですか?
着られないという意味ではありません。黄みの強いこっくりしたベージュは、青み寄りの肌と衝突しやすい色です。ただしベージュには幅があり、グレーを多く含んだグレージュのうち青み寄りのもの、あるいはピンクベージュであれば扱えます。それでも黄みベージュを着たいときは、ボトムスに回すか、顔まわりに白か黒を挟むと収まります。
Q. ゴールドのアクセサリーは着けられませんか?
着けられます。ブルベ冬にとって基準の金属色はシルバーやプラチナですが、ゴールドでも、光沢が強く澄んだイエローゴールド、あるいは面の大きいステートメントピアスであれば、コントラストの強さで受け止められます。避けたいのはくすんだアンティークゴールドや真鍮で、これは黄みと濁りが同時に来ます。
Q. くすみカラーが流行っていますが、着られませんか?
着られますが、選び方に条件があります。くすみ色は「灰色を混ぜて彩度を落とした色」なので、ブルベ冬の得意な高彩度からは離れます。着るなら、灰色の量が多くて明度が低い側——たとえばダークグレージュやチャコールモーブ——を選ぶと、明度の極端さで受け止められます。明るくてぼんやりしたくすみパステルは、ボトムスに回すほうが扱いやすいところです。
Q. 仕事でベージュやキャメルの制服です。どうすればいいですか?
顔から近い順に、変えられるものを探します。インナー、スカーフ、ネックレス、ピアス、リップ。ブルベ冬の場合、白か黒のインナーを一枚挟むだけで、顔の直下の反射面が変わります。リップを青みのローズかワインに寄せると、顔の側のコントラストが戻ります。
Q. 似合わない色を着ていると言われました。手放したほうがいいですか?
手放す必要はありません。パーソナルカラーは着てよい色のリストではなく、顔まわりで何が起きるかを予測するための道具です。顔から離す、面積を減らす、間に得意色を挟む、質感を変える。この四つで、多くの服はそのまま使えます。手放す判断は、この四つを試したあとで構いません。
Q. ブルベ冬とブルベ夏で、苦手な色は違いますか?
違います。ブルベ夏はやわらかい濁りが得意なので、くすみピンクやスモーキーブルーは苦手にはなりません。夏が苦手にしやすいのは、彩度の高い澄んだ原色です。反対にブルベ冬は、澄んだ強さが得意で、やわらかい濁りが苦手という関係になります。同じ青み系でも、苦手の中身が反転している点が重要です。

— メグラシ編集部

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ブルベ冬に似合う髪色を解説。明るめが成立する条件、アッシュグレー/ブルーアッシュ/ブルージュの選び分け、黒髪・地毛の活かし方、美容師にそのまま使えるオーダー例まで。

メグラシ編集部読了 16分
ブルベ冬のアイシャドウ|シャープな目元をつくる色と塗り方【2026年版】

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ブルベ冬のアイシャドウ|シャープな目元をつくる色と塗り方【2026年版】

ブルベ冬(Winter)のアイシャドウを編集部が整理。透明感とシャープさを両立する色選び、マット・パールの使い分け、3原則の塗り方、避けたいNG色、シーン別の仕上げまで2026年版で解説。凛とした目元の設計がわかります。

メグラシ編集部読了 7分
ブルベ冬のリップ|似合う色と避けたい色・質感の選び方

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ブルベ冬のリップ|似合う色と避けたい色・質感の選び方

ブルベ冬に似合うリップを解説。ピュアレッド・ワインレッドなど青みと鮮やかさのある色が肌を引き立てる理由、質感の選び方、避けたいくすみ・オレンジ系まで。

メグラシ編集部読了 14分
イエベ秋に似合わない色|顔映りに何が起きるかと、それでも着るための方法

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イエベ秋に似合わない色|顔映りに何が起きるかと、それでも着るための方法

イエベ秋が苦手になりやすい色を、黄みと青み・明度・彩度・清濁のどれがずれるのかで説明します。パステル、蛍光色、純白、青みピンク、シルバーが顔まわりで何を起こすのか。そして、それでも着たいときの離し方・面積の減らし方・質感の変え方まで表で整理しました。

メグラシ編集部読了 17分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

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