ブルベ冬の秋服|からし・テラコッタ・カーキは顔から離して黒白と組む

**ブルベ冬が秋色を着るなら、あごの先から20cmの内側には黒か白を置き、からし・テラコッタ・カーキはそれより下へ下げてください。**境目に黒か白を1本はさめば、秋色の服はそのまま使えます。
秋の売り場には、黄みを含んだ深い色と、灰を混ぜたやわらかい色が増えます。ブルベ冬の得意な色は、青みを含んだ冴えた色と、黒と白のくっきりした差です。秋色が合わないと感じるのは、この2つの性格がぶつかった場所が、顔のすぐ下に来たときです。
ブルベ冬に似合わない色そのものの見分け方はブルベ冬に似合わない色の服に、茶色だけを深く扱った話はブルベ冬の茶色にあります。この記事は、秋色を避けずに着るための置き場所の話です。
結論:秋色は「顔から20cm」の外に置き、境目に黒か白を1本入れる
秋色で顔が沈むかどうかは、何色を着たかより、どこに着たかで決まる部分が大きくなります。
| 置き場所 | 置く色 | 秋色を置いたとき |
|---|---|---|
| あごの先から20cm以内 | 黒・白・濃紺・チャコール・ボルドー | 黄みと濁りが顔に映り込みやすい |
| 20〜40cm(胸からみぞおち) | 秋色を置ける。境目に黒か白をはさむ | 境目がはっきりしていれば沈みにくい |
| 40cmより下(腰から下) | 秋色を自由に置ける | 顔の色にはほぼ映り込まない |
| 足元・手元 | 秋色の小物 | 秋らしさだけが足される |
秋色を1つも着ないのではなく、顔のすぐ下だけを空けておくという考え方です。手持ちの秋服を手放す前に、置き場所を変えて着てみてください。
ブルベ冬が秋色で顔が沈む理由|黄み・濁り・明暗差
秋色がブルベ冬の顔の近くで重く見える理由は、主に3つあります。
| 秋色の性格 | ブルベ冬の得意 | 顔の近くで起きること |
|---|---|---|
| 黄みを含む | 青みを含む | 頬や目の下に黄みが映り込み、顔の色と服の色が別々に見える |
| 灰や茶を混ぜた濁り | 混ぜものの少ない冴えた色 | 顔のくっきりした印象だけが残り、服がぼんやり見える |
| 隣り合う色との明暗差が小さい | 黒と白のような大きな差 | 顔まわりの輪郭が服に溶けて、全体が平らに見える |
3つのうち、自分で一番動かしやすいのは3つ目の明暗差です。黄みや濁りは色を替えないと変わりませんが、明暗差は隣に黒か白を置くだけで取り戻せます。この記事の手順が、まず首元に黒か白を置くところから始まるのはそのためです。
もう1つ覚えておきたいのは、秋色の多くが「中くらいの明るさ」だということです。からしもテラコッタもカーキもキャメルも、黒と白のちょうど間あたりの明るさにあります。ブルベ冬の顔は、髪や眉、目の色が深く、肌との差が大きい人が多いので、顔の中にすでに大きな明暗差があります。そのすぐ下に中くらいの明るさの面が広がると、顔の差と服の差が釣り合わず、顔だけが浮いたり、逆に顔の印象が服に吸われたりします。秋色を着るときに黒か白をはさむのは、この釣り合いを取り戻すためでもあります。
顔からの距離で、3つの帯に分ける
服を着たときの体を、あごの先からの距離で3つの帯に分けて考えます。
| 帯 | あごの先からの距離 | 入る服の場所 | 色の決め方 |
|---|---|---|---|
| 顔の帯 | 0〜20cm | 襟・首元・鎖骨のまわり | ブルベ冬の色で固定する |
| 胸の帯 | 20〜40cm | 胸・みぞおち・ニットの中ほど | 秋色を置ける。境目に黒か白 |
| 体の帯 | 40cmより下 | ウエストから下・ボトムス | 秋色を自由に置ける |
顔の帯は、顔の色にいちばん強く映り込む場所です。ここをブルベ冬の色で固定しておけば、その下に何を着ても顔の見え方は大きく崩れません。胸の帯は、顔からの光の照り返しが弱まる場所で、秋色を置くならここからです。
体の帯は、人と向き合ったときに視線が最初に向かう場所から外れます。会話をしているとき、相手が見ているのはおおむね顔と顔の帯までで、腰から下の色は全身の印象として後から入ってきます。秋色を思い切り使いたいなら、ここがいちばん自由な場所です。からしのスカートも、カーキのワイドパンツも、上を黒か白にするだけで、顔の見え方に大きく響かずに着られます。
帯の測り方|あごの先からメジャーで1回だけ
帯の位置は、一度測って、自分の体のどこに当たるかを覚えておきます。
| 手順 | すること | 見る場所 |
|---|---|---|
| 1 | 鏡の前でまっすぐ立ち、あごの先にメジャーの端を当てる | あごの先 |
| 2 | メジャーを体の前に垂らし、20cmの位置を見る | 鎖骨の下あたりに来ることが多い |
| 3 | 40cmの位置を見る | みぞおちからウエストの間に来ることが多い |
| 4 | 20cmと40cmが、手持ちの服のどこに当たるかを覚える | ボタンの段数や柄の位置で覚えると早い |
身長や首の長さで、20cmの位置は鎖骨の上にも下にも動きます。目安ではなく、自分の体で1回測ってください。シャツなら「上から2つめのボタン」、Vネックなら「Vの底」のように、服の部品で覚えておくと、毎朝メジャーを出さずに済みます。
境目に黒か白を入れる|目を細めて境目が消えるか
秋色を胸の帯に置くときは、顔の帯との境目に黒か白を1本はさみます。足りているかどうかは、目を細めて確かめます。
| 目を細めたときの見え方 | 起きていること | 次にすること |
|---|---|---|
| 首元の黒か白と、秋色の境目がくっきり残る | 明暗差が足りている | そのままでよい |
| 境目がぼやけるが、色の違いはわかる | 明暗差がやや足りない | 黒か白の幅を指1本ぶん広げる |
| 境目が消えて、ひとつの色に見える | 明暗差が足りない | 秋色を1段深い色に替えるか、白を真っ白にする |
| 秋色だけが浮いて見える | 秋色が明るすぎる | 秋色を体の帯まで下げる |
鏡から2mほど離れて、目を半分閉じるように細めてください。色の違いがぼやけて、明るさの違いだけが残ります。**この状態で境目が見えていれば、ブルベ冬の顔に必要な差は確保できています。**スマートフォンで写真を撮り、白黒にして見ても同じことがわかります。
からし(マスタード)の着方|体の帯で、黒と組む
からしは、秋色の中でも黄みがいちばん強い色です。顔の帯に置くと、頬に黄みが映り込みやすくなります。
| 置き方 | 合わせる色 | ブルベ冬で起きること |
|---|---|---|
| からしのスカートやパンツ | 黒のニット、黒のタイツ | 黒との明暗差で、からしが鮮やかに見える |
| からしのカーディガンを前を開けて | 中に白か黒のトップス | 首元が白か黒になり、からしは胸から下に下がる |
| からしのバッグや靴 | 全身を黒・濃紺・グレー | 秋らしさだけが点で入る |
| からしのタートルネック | 顔の帯にからしが来る | 黄みが顔に映りやすい。避けるか、黒のマフラーを重ねる |
からしを着るなら、黒と組むのがいちばん簡単です。黒は明暗差を大きくし、からしの黄みを「濁った黄」ではなく「強い黄」に見せます。白と組むと、明暗差は大きくなりますが、からしの濁りが目立ちやすくなるので、白を使うなら真っ白より少し灰に寄せた白のほうが落ち着きます。
からしの中にも、黄に近いものと茶に近いものがあります。売り場で2枚を並べて、より黄に見えるほうは明るく軽い印象になり、黒との差がはっきり出ます。茶に近いほうは落ち着いて見えますが、黒との差が小さくなるので、合わせる黒の面を広くとるか、白を足して差を補ってください。初めてからしを買うなら、スカートかパンツの1枚から始めると、上に何を合わせるかで試せる幅が広くなります。
テラコッタの着方|赤みを足して、顔から下げる
テラコッタは、赤みのある茶に黄みと灰を混ぜた色です。ブルベ冬には、赤みはなじみやすく、黄みと灰が沈みやすいという、両方の性格を持っています。
| 置き方 | 合わせる色 | ブルベ冬で起きること |
|---|---|---|
| テラコッタのワイドパンツ | 白のシャツ、黒の靴 | 白と黒にはさまれて、テラコッタの赤みが立つ |
| テラコッタのニットを胸の帯に | 黒のタートルネックを中に | 首元が黒で固定され、ニットの色は胸から下に見える |
| テラコッタのロングスカート | 濃紺のニット | 濃紺の青みが、テラコッタの黄みを引き締める |
| テラコッタのストール | 首に巻くと顔の帯に来る | 黄みと灰が顔に映る。肩に掛けて胸の帯まで下げる |
テラコッタは、白と組むか黒と組むかで性格が変わります。白と組むと、テラコッタの赤みが前に出て、明るく軽い秋の印象になります。黒と組むと、テラコッタの茶の部分が前に出て、落ち着いた印象になります。ブルベ冬が首元に置くなら、どちらでも構いませんが、テラコッタの面が広い日ほど白を、狭い日ほど黒を選ぶと、全身の明るさが偏りにくくなります。
テラコッタを顔の帯に置きたいときは、隣の色のラズベリーやワインレッドに置き換えると、秋らしい赤の気配を残したまま、青み側に寄せられます。置き換えの考え方は、後の節でまとめます。
カーキ・オリーブの着方|深い緑と組んで、灰を減らす
カーキとオリーブは、緑に黄と灰を混ぜた色です。ブルベ冬が顔の近くに置くと、顔の血色が引いたように見えることがあります。
| 置き方 | 合わせる色 | ブルベ冬で起きること |
|---|---|---|
| カーキのトレンチやジャケットを前を開けて | 中に白のニット | 首元が白になり、カーキは肩から下の縦の線になる |
| オリーブのパンツ | 黒のニット、黒の靴 | 黒が締めて、オリーブが深い緑に見える |
| カーキのミリタリーシャツ | 首元まで閉じる | 顔の帯にカーキが来る。白のTシャツを見せて開ける |
| カーキの帽子 | 顔のすぐ上に来る | 顔の帯と同じ扱い。黒か濃紺の帽子のほうが顔が起きる |
カーキは、羽織りやジャケットのように縦に長い面で使われることが多い色です。前を開けて着ると、カーキは体の左右に縦の2本の線として残り、中の白か黒が顔の下からまっすぐ続く1本の帯になります。この形なら、カーキの面積が大きくても、顔の帯に入るのは中の白か黒だけです。前を閉じる日は、首元に白のタートルネックを出すか、黒のマフラーを巻いて、カーキを顔の帯から外してください。
カーキの中でも、黄みの強いものはより沈みやすく、緑の強いものは比較的置きやすい傾向があります。売り場で2枚並べて、より緑に見えるほうを選んでください。カーキ全体の見分け方はカーキが似合う人にもまとめてあります。
キャメルの着方|コートは前を開け、首元を黒で埋める
キャメルは秋冬のコートでいちばん多い色の1つです。面積が大きく、しかも顔の帯にかかるので、ブルベ冬がいちばん困りやすい秋色でもあります。
| 置き方 | 合わせる色 | ブルベ冬で起きること |
|---|---|---|
| キャメルのコートを前を開けて | 中を黒か濃紺で上下そろえる | 中の暗い縦の帯が顔の下まで続き、キャメルは脇に下がる |
| キャメルのコートを前を閉じて | 首元に黒のマフラー | 顔の帯だけ黒で埋めれば、閉じても沈みにくい |
| キャメルのニット | 白のシャツの襟を出す | 白い襟が顔の帯を白くする |
| キャメルの手袋やバッグ | 全身を黒か灰 | 手元だけに秋の温かさが入る |
すでにキャメルのコートを持っているなら、買い替える前に、中の服を黒か濃紺でそろえて、前を開けて着てみてください。顔の帯に黒の縦の線が入ると、キャメルの面積は同じでも見え方が変わります。コートの色そのものを選ぶときの考え方はコートの色はパーソナルカラーで選ぶにあります。
茶色の着方|黒と並べて見分けがつかない濃さまで
茶色は、明るさによってブルベ冬に置ける場所が大きく変わります。
| 茶色の濃さ | 置ける場所 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| 黒と並べて見分けがつかないほど濃い茶 | 顔の帯にも置ける | 白と組むと明暗差が出る |
| こげ茶 | 胸の帯から下 | 首元に白か黒をはさむ |
| 中くらいの茶 | 体の帯 | 上を黒か白にする |
| 明るい茶・ベージュに近い茶 | 小物 | 全身の色を黒・灰・紺にそろえる |
茶色の深さの見分け方は、黒い服の隣に茶色の服を置いて、2mほど離れて見る方法がわかりやすいでしょう。黒との境目が見えなくなるほどの茶なら、顔の帯に置いても沈みにくい濃さです。詳しくはブルベ冬の茶色にまとめてあります。
ボルドー・ワインの着方|顔の帯にも置ける秋色
秋色の中で、ブルベ冬が顔の帯に置きやすいのが、青みを含んだ深い赤です。
| 色 | 顔の帯に置けるか | 見分け方 |
|---|---|---|
| ワインレッド・ボルドー | 置ける | 赤紫に近く見える |
| えんじ | 置ける場合が多い | 赤が強く、茶に寄って見えない |
| 赤茶・レンガ | 胸の帯から下 | 茶やオレンジに近く見える |
| ブリック(くすんだ赤) | 胸の帯から下 | 灰が混ざって見える |
迷ったら、白い紙の上に服を置いて、赤紫に寄って見えるか、茶やオレンジに寄って見えるかを見てください。赤紫に寄るものはブルベ冬の顔の帯に置きやすく、茶やオレンジに寄るものは胸の帯から下に回します。秋に首元の色を1つだけ足すなら、まずボルドーから試すのが失敗の少ない順番です。
秋色を青み側の「隣の色」に置き換える
どうしても顔の帯に秋らしい色を置きたいときは、秋色そのものではなく、同じ方向で青み側にある隣の色に置き換えます。
| 秋色 | 青み側の隣の色 | 秋らしさの残り方 |
|---|---|---|
| からし | レモンに近い冴えた黄、アイシーイエロー | 黄色の明るさは残り、濁りが消える |
| テラコッタ | ラズベリー、ワインレッド | 赤みと深さが残る |
| カーキ | ボトルグリーン、深いエメラルド | 緑の深さが残る |
| キャメル | グレージュ、トープ | 中間の明るさとやわらかさが残る |
| オレンジ | ローズレッド、マゼンタ寄りの赤 | 温かい赤の気配が残る |
| マスタードの柄 | 黒白の柄に、黄の線が細く入ったもの | 柄の中で黄が点として残る |
置き換えた色を顔の帯に置き、本物の秋色は胸の帯から下に置く。これで、全身としては秋らしい色の組み合わせになりながら、顔の近くはブルベ冬の色で固定できます。
面積の上限|全身の何割まで秋色にするか
秋色を置ける量は、置く帯によって変わります。鏡に映る全身を10として、秋色が何割を占めているかで見てください。
| 秋色を置いた帯 | 秋色の面積の目安 | 超えたときに起きること |
|---|---|---|
| 体の帯だけ | 6割まで | 全身が秋色に寄っても、顔の帯が黒白なら沈みにくい |
| 胸の帯と体の帯 | 4割まで | 胸から下が秋色に覆われ、顔の帯との差が小さくなる |
| 顔の帯にも少し | 2割まで | 顔の近くの秋色が映り込みやすくなる |
| 小物だけ | 1割前後 | 秋らしさの点として効く |
数えるときは、目を細めて、秋色の部分だけを塊として見ます。上下を秋色にしたい日は、上下のあいだに黒のベルトや黒のインナーを入れて、秋色を2つの塊に分けると、同じ面積でも重さが減ります。
上限を超えたかどうかは、写真で確かめるのがいちばん確実です。全身を撮って画面を小さく縮め、ぱっと見て最初に目に入る色が何かを見てください。顔より先に秋色の塊が目に入るなら、その日は秋色の面積が多すぎます。顔か、顔の帯の黒か白が最初に目に入るなら、秋色は脇役として収まっています。
素材で秋色の重さが変わる|起毛・スエード・コーデュロイ
秋は素材も変わります。同じ色でも、表面が光を吸う素材では、ブルベ冬の顔の近くでより重く見えます。
| 素材 | 表面の性格 | ブルベ冬での置き場所 |
|---|---|---|
| なめらかなウール、ハイゲージのニット | 光を均一に返す | 秋色でも胸の帯まで置ける |
| 艶のある革、サテン | 光を強く返す | 秋色の濁りが光で軽くなる |
| スエード、起毛 | 光を吸う | 秋色は体の帯か小物に |
| コーデュロイ | 畝の影で色が暗く見える | ボトムスに。首元には置かない |
| ツイード、ローゲージ | 色が混ざって見える | 黒白の混ざったものなら胸の帯まで |
ブルベ冬は、表面に張りや艶のある素材のほうが、顔の印象と釣り合いやすい傾向があります。秋色を顔に近い場所に置くなら、色は秋でも、素材はなめらかなものを選ぶと重さが和らぎます。
素材の見分け方は、窓際で服を少し傾けてみるとわかります。傾けたときに、明るく光る筋が動いて見える素材は光を返す側、色が変わらずに沈んだまま見える素材は光を吸う側です。同じテラコッタのニットでも、光の筋が見えるものは胸の帯まで上げられ、見えないものは体の帯に置く、と分けておくと迷いません。
柄の秋色|チェック・千鳥・ペイズリー
秋は柄物も増えます。柄の秋色は、離れて見たときに柄がどんな色に混ざって見えるかで判断します。
| 柄 | 離れて見たときの色 | ブルベ冬での扱い |
|---|---|---|
| 黒白の千鳥格子 | 灰に見えるが、近くでは黒白の差がある | 顔の帯に置ける |
| 黒地に黄やからしの線のチェック | 黒が主役で黄が点になる | 胸の帯まで置ける |
| 茶・からし・緑のチェック | 茶色に混ざって見える | 体の帯に |
| 秋色のペイズリー | 色が溶け合って濁って見える | 小物か体の帯に |
2mほど離れて、柄が1色に見えたときの色を、普通の無地として扱ってください。黒白の差が残る柄は、ブルベ冬が顔の近くで秋柄を楽しめる数少ない形です。柄の選び方はチェック柄をパーソナルカラーで選ぶにも詳しくあります。
首元に置く黒と白を選ぶ|真っ黒・墨・真っ白・オフ白
顔の帯に置く黒と白にも、ブルベ冬に向くものと、秋色とぶつかりやすいものがあります。
| 首元の色 | 秋色との組み合わせ | 向く場面 |
|---|---|---|
| 真っ黒 | からし・テラコッタ・キャメルのどれとも差が大きい | いちばん使いやすい |
| 墨(青みの黒) | カーキ・オリーブと合わせやすい | 黒が強すぎると感じる日 |
| 真っ白 | 濃い秋色との差が大きい | ボトムスが深い秋色の日 |
| オフ白・生成り | 黄みが入り、秋色と溶けやすい | 顔の帯には向きにくい |
| 濃紺 | 青みが秋色の黄みを引き締める | 黒だと重いと感じる日 |
生成りやオフ白は秋の売り場に多い白ですが、黄みを含むので、秋色と組むと境目がぼやけやすくなります。ブルベ冬が首元に置く白は、紙のような真っ白を基準にしてください。
小物で秋色を入れる|靴・バッグ・ベルト
服で秋色を置くのが難しいと感じるときは、小物から入れます。小物は顔から離れているので、色を選ぶ幅が広くなります。
| 小物 | 顔からの距離 | 置ける秋色 |
|---|---|---|
| 靴・ブーツ | もっとも遠い | からし・テラコッタ・キャメル・カーキすべて |
| バッグ(手持ち) | 体の帯 | すべて。肩掛けは胸の帯の扱い |
| ベルト | 胸の帯と体の帯の境目 | キャメル・茶。上下を分ける線として効く |
| 手袋 | 手元。動くと顔の近くに来る | 濃い茶・ボルドー |
| 帽子 | 顔の帯 | 黒・濃紺・ボルドー。秋色は避ける |
小物の秋色は、全身の中で1か所か2か所にとどめると、秋らしさが点として効きます。靴とバッグの両方を秋色にするなら、同じ色にそろえると、ばらばらに見えずにまとまります。
10月と11月で置く場所を変える
秋のあいだにも、着る服の量が変わります。服が増えるほど、顔の帯に入る面積も変わるので、置き場所を月ごとに見直します。
| 時期 | 着る服 | 秋色の置き場所 |
|---|---|---|
| 10月前半 | シャツ・薄手のニット1枚 | ボトムスと小物に。上は黒か白 |
| 10月後半 | ニットに薄手の羽織り | 羽織りを秋色にして前を開ける |
| 11月 | ニットにコート | コートの前を開けて、中の首元を黒か白に |
| 11月後半〜冬の入り口 | マフラーが加わる | マフラーで顔の帯を黒・白・ボルドーに固定する |
10月前半は、まだ日中に汗ばむ日もあり、首元の開いた服が中心です。首元が開いていると、顔の帯には肌と服の両方が入ります。この時期は、秋色を上半身に置かず、ボトムスと靴で秋を始めるのが簡単です。10月後半に羽織りが加わると、羽織りの前を開けて着る形で、秋色を胸の帯に縦に置けるようになります。
11月にマフラーを巻き始めると、顔の帯はマフラーの色でほぼ決まります。マフラーさえブルベ冬の色にしておけば、その下のコートやニットは秋色でも構いません。マフラーの色の決め方はマフラーの色はPC、柄と幅は顔タイプで決めるにあります。
試着室で見る順番|3つだけ
売り場で秋色の服を試着するときは、見る順番を決めておくと迷いません。
| 順番 | 見ること | 判断 |
|---|---|---|
| 1 | あごの先から20cmの内側に、秋色が入っているか | 入っているなら、首元に黒か白を出せる形か確かめる |
| 2 | 2m離れて目を細め、首元と秋色の境目が残るか | 残らないなら1段深い色を試す |
| 3 | 全身で秋色が何割か | 置いた帯ごとの上限を超えていないか |
試着室には、黒か白のマフラーやストールを1枚持っていくと便利です。首に掛けるだけで顔の帯を黒か白にでき、同じ服を「首元を埋めた場合」で比べられます。
試着室の明かりは、黄みに寄っていることがよくあります。黄みの明かりの下では、秋色は実際より温かく、なじんで見えます。気になる1枚があったら、売り場の出口に近い、外の光が入る場所まで持っていって、同じ3つの順番でもう一度見てください。そこで境目が残っていれば、家に帰っても同じように着られることが多いでしょう。
手持ちの秋色を仕分ける
手持ちの秋服は、捨てる前に、置ける帯ごとに仕分けてみてください。
| 手持ちの服 | 仕分け先 | 次の着方 |
|---|---|---|
| 秋色のボトムス | そのまま使う | 上を黒か白にする |
| 秋色の前開きの羽織り | そのまま使う | 前を開けて中を黒か白に |
| 秋色のタートルネック | 重ね着用 | 黒か白のマフラーを重ねるか、下に回す |
| 秋色の首の詰まったトップス | 重ね着用 | 黒か白のシャツの襟を上に出す |
| 秋色のストール | 小物の扱いに | 首に巻かず、肩に掛けて胸の帯まで下げる |
重ね着用に回した服も、10月後半から11月の重ねる季節になれば出番が増えます。手放すかどうかは、ひと冬着てみてから決めても遅くありません。
仕分けたあとで、黒と白の手持ちが足りているかも見ておきます。秋色を着る日には、首元に出す黒か白が毎回1枚要ります。黒か白のタートルネック、首元の開いた白いカットソー、白いシャツ。この3枚のうち2枚があれば、手持ちの秋色のほとんどは着られるようになります。秋色の服を買い足すより先に、首元の黒と白をそろえるほうが、着られる日が早く増えます。
どちらとも取れるとき①|セカンドがイエベ秋
ファーストがブルベ冬で、セカンドがイエベ秋と言われた人は、秋色をそのまま着られる幅が広いタイプです。それでも、顔の帯はファーストで固定したほうが、顔の印象がまとまりやすいことが多くあります。
この場合は、顔の帯だけをブルベ冬の色にして、胸の帯から下はイエベ秋の色を自由に使ってください。そのうえで、秋色を1枚ずつ顔の帯に当てて、沈まない色があるか試します。沈まなかった色は、セカンドが効いている色です。その色だけは顔の帯に上げて構いません。沈んだ色は、胸の帯から下に残します。
どちらとも取れるとき②|首元に置いても沈まない秋色がある
ブルベ冬と言われているのに、からしやカーキを首元に置いても顔が沈まない、という人もいます。
| 沈まない理由の候補 | 確かめ方 |
|---|---|
| その秋色が、実は青み寄りの色だった | 白い紙の上で、同じ名前の別の服と並べる |
| 素材に艶があり、濁りが光で軽くなっている | 同じ色のマットな素材と比べる |
| 髪や眉が暗く、顔の中に明暗差がすでにある | 髪を後ろにまとめて同じ色を当てる |
| 明るい日差しの下で見ている | 曇りの日か室内で同じことをする |
確かめるときは、同じ日の同じ場所で、首元に黒を置いた場合と、その秋色を置いた場合を交互に3回ずつ見比べてください。3回とも秋色のほうが顔が起きて見えるなら、たまたまではなく、その色が合っていると考えてよいでしょう。1回でも黒のほうがよく見えたなら、その秋色は胸の帯に下げて使うほうが安心です。
条件を変えても沈まないなら、その1枚は首元に置いて構いません。ブルベ冬の中でも、似合う秋色の幅には個人差があります。決まりに合わせるより、自分の顔の見え方を優先してください。
どちらとも取れるとき③|職場の服装が茶とベージュ中心
職場の雰囲気で、茶やベージュ、キャメルを着る機会が多い人もいます。その場合は、顔の帯に入る1か所だけをブルベ冬の色にします。
ジャケットやカーディガンがキャメルやベージュなら、中のブラウスやニットを白か黒にして、首元から指2本ぶん見えるようにしてください。首元を閉じる形の服が多い職場なら、白いシャツの襟を出す、黒の細いネックラインのインナーを重ねる、といった小さな面積でも効きます。周りと同じ色の服を着ながら、顔の帯だけは自分の色にしておく、という考え方です。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際はこう |
|---|---|
| ブルベ冬は秋色を着られない | 置き場所を顔から20cmより下にすれば着られる |
| 秋色は黒と合わせると重くなる | ブルベ冬は黒との明暗差で秋色が鮮やかに見えやすい |
| 生成りは白の代わりになる | 生成りは黄みを含み、秋色と溶けやすい |
| 秋色の小物は顔から遠いので何でもよい | 帽子とマフラーは顔の帯。秋色は避ける |
| 秋色のコートは買い替えるしかない | 前を開けて中を黒か濃紺にすれば使えることが多い |
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ブルベ冬は秋色を着てはいけないのですか
- 着て構いません。秋色が合わないと感じる理由の多くは、色そのものより置き場所です。からしやテラコッタを顔のすぐ下に大きく置くと、黄みと濁りが顔の色に映り込みます。同じ1枚でも、あごの先から20cmより下に置いて、首元を黒か白にすると、秋色は服の色として見えるようになります。まずはボトムスや靴、バッグから入れてみてください。
- Q. 秋色のニットを1枚だけ持っています。顔の近くで着るにはどうすればいいですか
- 首元に黒か白を出してください。黒か白のタートルネックやシャツをニットの下に重ねると、顔のすぐ下は黒か白になり、秋色はその外側に下がります。首元から見えている黒か白の幅は、指2本ぶん、約3cm以上あると効きます。重ねられない形なら、黒か白のマフラーを首に1周させるだけでも、あごの下の帯を黒か白に替えられます。
- Q. ブルベ冬の秋の差し色は何色がいいですか
- 秋色の中から選ぶなら、ボルドーやワインのように青みを含む深い赤が、顔の近くでも置きやすい色です。からし・テラコッタ・カーキを使いたいときは、同じ方向で青み側にある隣の色、たとえばからしならレモンに近い冴えた黄、テラコッタならラズベリー、カーキなら深い緑に寄せると、秋らしさを残したまま顔から浮きにくくなります。
- Q. セカンドがイエベ秋と言われました。秋色はそのまま着ていいですか
- 顔から離れた場所なら、そのまま着られる幅が広い人です。ただし首元の20cmは、ファーストのブルベ冬で選んだほうが顔が起きやすいことが多いので、先に首元だけブルベ冬の色で固定し、秋色は胸から下で試してください。首元に秋色を置いても沈まない1枚があれば、それはセカンドが効いている色です。
— メグラシ編集部





