ブルベ冬の秋服が浮く・きつい|黒と原色で季節から外れたときの直し方

ブルベ冬の秋服が浮く、きつく見えると感じたら、ずれているのは3つのうちどれかです。上下の明暗差が強すぎる、色が鮮やかすぎる、表面が冷たく光りすぎる。
似合う色が外れたのではありません。黒・白・原色は、ブルベ冬の顔立ちを支える色のままです。ずれているのは、冬の強さを10月の景色にそのまま出していることです。秋の街は茶色と灰色と、くすんだ緑で埋まっています。その中で黒と白をはっきり分けて着ると、自分だけ季節が1つ先に進んで見えます。
直し方は1つの考え方にまとめられます。**顔の下20cmの強さは残して、全身の強さだけを1段下げる。**この記事は、その1段をどこで下げるかを決めるための手順です。茶色の扱いはブルベ冬の茶色|黒と並べて見分けがつかない濃さなら、顔の下に置けるに分けてあるので、ここでは茶以外の秋の色と、黒・白・原色の扱いに絞ります。
結論:浮く原因は3つ。下げるのは1つだけ
| 鏡や写真で感じること | ずれているもの | まず試す直し方 |
|---|---|---|
| 全身がくっきり切り抜かれて見える | 上下の明暗差が強すぎる | 黒か白のどちらかを中くらいの濃さへ |
| 服の色だけが先に目に入る | 鮮やかさが季節より高い | 原色を深い宝石色へ |
| 冷たい、硬い、近寄りにくい | 表面がつるっと光る | 起毛やウールの表面へ |
| 顔がきつく、表情が強く見える | 3つのうち2つ以上が重なっている | どれか1つを外す |
| 季節が違う人に見える | 冬の定番の組み合わせをそのまま着ている | 秋の色を1か所だけ借りる |
3つ全部を下げる必要はありません。**1つ下げれば、浮く感じの多くは消えます。**2つ以上下げると、今度はブルベ冬らしいはっきりした印象まで消えて、顔がぼやけます。
3秒で見分ける|どこに目が行くか
外出前に玄関の鏡から1.5m離れ、全身を3秒見てください。最初に目が行った場所で、ずれている軸が分かります。
| 最初に目が行く場所 | 起きていること | ずれている軸 |
|---|---|---|
| 上下の境目(腰のあたり) | 白と黒の境が線のように目立つ | 明暗差 |
| 服の色そのもの | 色の名前が先に浮かぶ | 鮮やかさ |
| 肩や胸の光った部分 | 光が白い筋になって反射している | 表面 |
| 顔 | 目と眉だけが強く見える | 2つ以上が重なっている |
| どこにも行かず、全体がまとまって見える | ずれていない | そのままでよい |
最後の行になったなら、浮いているのではなく、季節の中で目立っているだけです。目立つことと浮くことは違います。後半の「どちらとも取れるとき」で、この2つの分け方を詳しく書きます。
なぜブルベ冬の秋服は浮きやすいのか
ブルベ冬の似合う色は、青みがあり、澄んでいて、明暗の差がはっきりした色です。黒、純白、濃紺、鮮やかな赤や青、氷のように淡い色。どれも冬の景色や冬の光の中でいちばん映える色です。
秋はその反対の条件がそろいます。
| 秋に変わること | ブルベ冬の服に起きること |
|---|---|
| 売り場が黄みと濁りのある色で埋まる | 手持ちの黒・白・原色だけが季節から外れる |
| 街の人の服が茶色・ベージュ・カーキになる | 明暗差の強い服がまわりから切り抜かれる |
| 光が黄みを帯びて斜めから入る | 青みの強い色が冷たく見える |
| 景色が紅葉と枯れた色になる | 鮮やかな原色が人工的に見える |
| 素材が起毛やウールに変わる | つるっとした冬の素材が硬く見える |
つまり、浮くのは顔に似合っていないからではなく、まわりの色との差が大きいからです。顔の近くで見ればきれいに映っているのに、全身や街の中で見ると浮く。この食い違いが、ブルベ冬の秋の悩みの正体です。
だから直す場所は顔ではなく、全身とまわりとのつながりです。顔の下の強さまで下げると、ブルベ冬の顔立ちが今度は物足りなく見えます。
測る①|上下の明暗差を段で数える
明暗差は、白を1段、黒を7段として、上と下の服がそれぞれ何段目にあるかで数えます。
| 上下の段差 | 全身の見え方 | 秋の街での目立ち方 |
|---|---|---|
| 6段(白と黒) | くっきり切り抜かれる | 季節より強く、浮きやすい |
| 4〜5段(白と濃紺、灰と黒) | はっきりしているが硬くない | 目立つが季節の中に収まる |
| 2〜3段(灰と濃灰、紺と黒) | 落ち着いてまとまる | なじむ |
| 1段以内(黒と黒、紺と紺) | 一続きの面になる | 面が大きいと重く見える |
ブルベ冬の秋服でいちばん扱いやすいのは、4〜5段です。冬らしいはっきりした印象は残り、街の中では切り抜かれません。白いシャツに黒のパンツ(6段)を、白いシャツに濃紺のパンツ(5段)、または灰色のニットに黒のパンツ(4段)に替えるだけで、浮く感じが半分ほど消えます。
段の目安は、明るい灰色が3段目、中くらいの灰色が4段目、チャコールが5〜6段目です。濃紺は黒より半段明るく、6段目あたりに入ります。
目で段を数えにくいときは、スマートフォンのカメラを白黒の設定にして全身を撮ってください。色が消えて明るさだけが残るので、上下の差がそのまま見えます。白黒の写真で上下の境目が線のように見えたら6段、境目は分かるが線にはならないなら4〜5段、どこで分かれているか探すようなら2〜3段です。ブルベ冬の人は色の差より明暗の差で印象が決まるので、白黒の写真で見るのがいちばん判断を誤りにくい方法です。
測る②|鮮やかさは2m離れて色の名前で見る
鮮やかさは、2m離れて服を見たとき、色の名前が口に出るまでの速さで測れます。
| 2m離れて見たとき | 鮮やかさ | 秋の扱い |
|---|---|---|
| 1秒以内に「赤」「青」と言える | 高い(原色) | 顔の下か小物に、狭く使う |
| 少し考えて「ワイン」「深い青」と言える | 中くらい(深い宝石色) | 広い面に使える |
| 「灰っぽい赤」など、言い直したくなる | 低い(灰みの色) | ブルベ冬には沈みやすい |
| 色より明るさが先に見える | ごく低い | 無彩色として扱う |
秋に向くのは、2行目の深い宝石色です。鮮やかさは原色より1段低く、それでいて濁っていません。ブルベ冬の澄んだ顔立ちを支えたまま、秋の景色の中でも人工的に見えません。
3行目の灰みの色は、季節にはなじみますが、ブルベ冬の顔の下では沈みやすい色です。使うなら顔から離れた場所にしてください。
測る③|表面の冷たさは光の筋の幅で見る
窓際に立って、服の肩や胸に光を当ててください。表面に出る白い光の筋の幅で、冷たさが分かります。
| 光の筋 | 表面 | 秋の見え方 |
|---|---|---|
| 細く鋭い白い線 | 光沢のある化繊・サテン | 冷たく硬い |
| 幅のある白い帯 | なめらかな綿・薄手のニット | やや冷たい |
| ぼんやりした明るい面 | 起毛したニット・ウール | やわらかい |
| 光の筋が見えない | 毛足のある素材・スエード調 | 暖かい |
同じ黒でも、細く鋭い光の筋が出る黒は冬の夜の色に、光の筋が見えない黒は秋の色に見えます。**色を替えなくても、表面を替えるだけで季節が1つ戻ります。**手持ちの黒が多いブルベ冬にとって、いちばん買い替えの少ない直し方です。
直し方の基本|顔の下20cmと、それより外を分ける
3つを測ったら、どこを下げるかを決めます。考え方は、顔の下20cmとそれより外で、役割を分けることです。
| 場所 | 役割 | 強さ |
|---|---|---|
| 顎の下から20cm(首元・胸の上) | 顔立ちを支える | 冬の強さを残す |
| 胸から腰 | 全身の色を決める | 1段下げる |
| 腰から下 | 季節と街につなぐ | 秋の色を借りてよい |
| 小物(バッグ・靴・ストール) | 差し色と季節感 | 自由 |
首元に純白のインナーを細く見せ、胸から下は灰色のニット、下は濃紺のパンツ。こう組むと、顔のまわりは冬のはっきりした明暗差が残り、全身は4段の差で秋の街に収まります。
逆に、首元までまとめて秋に寄せると、ブルベ冬の顔は物足りなく見えます。下げるのは20cmより外だけです。
20cmは、顎の下に手のひらを横にして2枚重ねたくらいの幅です。タートルネックなら首の部分、クルーネックなら鎖骨のあたりまで、シャツなら第2ボタンのあたりまでが入ります。この範囲に純白か黒か濃紺のどれかが入っていれば、その下の色をどれだけ秋に寄せても、顔のまわりのはっきりした印象は保たれます。
反対に、この範囲に灰みの色や黄みの色が広く入ると、全身がどれだけ整っていても顔だけがぼやけて見えます。秋に寄せた1枚を着るときは、首元から20cmの中に何色が入っているかを先に見てください。
直し方①|明暗差を1段詰める
明暗差が強すぎるときは、黒か白のどちらかを中くらいの濃さに替えます。どちらを替えるかは、顔の近くにあるほうを残すのが原則です。
| いまの組み合わせ | 替える側 | 替えた後 |
|---|---|---|
| 白いトップス×黒いボトムス | ボトムス | 白×濃紺、白×チャコール |
| 黒いトップス×白いボトムス | ボトムス | 黒×明るい灰、黒×氷のような淡い青 |
| 黒いコート×白いニット×黒いパンツ | パンツ | パンツを濃灰に |
| 白いシャツ×黒いジャケット | どちらも残す | 中にチャコールのニットを挟む |
| 黒の上下 | どちらか | 片方を濃紺かワインに |
黒の上下は明暗差が1段以内なので、浮くというより重く見えます。この場合は差を広げる方向で直します。片方を濃紺にすると、差は半段ですが、色の違いが加わって面が2つに分かれます。
直し方②|原色を深い宝石色へ
鮮やかすぎるときは、同じ色の系統のまま、鮮やかさを1段下げた深い色に替えます。
| 冬の原色 | 秋の深い宝石色 | 変わること |
|---|---|---|
| 真っ赤 | ワインレッド、深いガーネット | 赤の強さを残して落ち着く |
| ロイヤルブルー | 深い瑠璃色、濃いサファイア | 青の澄み方を残して静かになる |
| 鮮やかな緑 | 深いエメラルド、松の葉の緑 | 秋の景色の緑に近づく |
| マゼンタ | プラム、深いベリー | 紅葉の色と並ぶ |
| 鮮やかな紫 | 深いぶどう色 | 秋の果物の色になる |
| レモンイエロー | 氷のように淡い黄(小物だけ) | 黄の面積を小さくする |
深い宝石色は、ブルベ冬の得意な青みと澄み方を保ちながら、明るさだけを下げた色です。秋の景色の深い色と並んでも、人工的に見えません。
原色をやめる必要はありません。秋の間は、原色を顔の下5cm以内か、手に持つ小物に移してください。面積が小さければ、鮮やかさは差し色として働きます。
深い宝石色と、灰みで沈んだ色は、売り場では似て見えることがあります。見分けるには、その服を黒い服の横に置いてください。深い宝石色は、黒の横でも色の名前がはっきり言えて、黒より明るく澄んで見えます。灰みの色は、黒の横に置くと色が引いて、灰色に近づいて見えます。黒の横で色が残るものが、ブルベ冬の顔の下に置ける深い色です。
深い宝石色を1枚選ぶなら、手持ちの黒と白のどちらとも合わせられる色にしてください。ワインと深い瑠璃色は、黒とも白とも、灰とも組めます。手持ちの冬服との組み合わせが多いほど、秋に着る回数が増え、浮く日が減ります。
直し方③|表面を秋の素材へ
表面が冷たく光るときは、同じ色で素材を替えます。
| 冬の表面 | 秋の表面 | 変わること |
|---|---|---|
| 光沢のある化繊のブラウス | 目の詰んだ起毛のニット | 光の筋が消え、やわらかく見える |
| つるっとした黒のパンツ | ウールのような毛羽のあるパンツ | 黒が深く、重さが減る |
| 硬い光沢の黒い革 | 起毛した表面の革調、スエード調 | 足元が秋の色に近づく |
| 薄手の白いカットソー | 厚みのある白いニット | 白の光り方がやわらぐ |
| サテンのスカーフ | 薄いウールのストール | 首元の光が穏やかになる |
素材を替えると、色の明るさも半段動きます。起毛した表面は細かい影ができるので、同じ黒でも半段明るく、同じ白でも半段暗く見えます。素材を替えただけで、明暗差も1段詰まるということです。直し方①と③は、1枚で同時に起きることがよくあります。
秋の定番色を置き換える
秋の売り場の定番色を、ブルベ冬が顔の近くで使える色に置き換えた表です。
| 秋の定番色 | 顔の近くでの置き換え | 腰から下なら |
|---|---|---|
| テラコッタ | ワインレッド | テラコッタのまま使える |
| マスタード | 氷のように淡い黄、または外す | 小物ならそのまま |
| カーキ | 深い青緑 | 灰みのあるオリーブ |
| キャメル | チャコール、灰みのトープ | キャメルの靴やバッグ |
| オレンジ | 青み寄りの赤 | 外して小物に |
| ボルドー | 青み寄りのボルドー | そのまま |
| 深緑 | そのまま(青みのある深緑) | そのまま |
| 生成り | 純白か、氷のように淡い灰 | 生成りのまま使える |
秋の色の中で、ブルベ冬がそのまま使えるのは、青み寄りのボルドーと、青みのある深緑です。どちらも紅葉と常緑樹の色なので、着ているだけで季節に入れます。最初の1枚を足すなら、この2色のどちらかから選んでください。
黒の扱い|秋の黒は面を半分に
ブルベ冬の手持ちでいちばん多いのは黒です。秋に黒を着るときは、面積を全身の半分までにしてください。
| 黒の面積 | 秋の見え方 | 直し方 |
|---|---|---|
| 全身の8割以上 | 重く、冬の夜の色に見える | 片方を濃紺かチャコールへ |
| 全身の半分 | はっきりしているが季節に収まる | そのままでよい |
| 全身の3割以下 | 締め色として働く | そのままでよい |
| 顔の下だけ | 顔立ちがはっきりする | 表面は起毛に |
黒のコートを着る日は、中を灰色かワインにして、前を開けて着てください。黒の面積が半分になり、開いた前から季節の色が見えます。黒の素材は、秋の間は光の筋が見えないものを選ぶと、黒のままでも季節が戻ります。
黒の面積を数えるときは、靴とバッグも入れてください。上下を灰と濃紺にしても、黒のブーツと黒の大きなバッグを持つと、黒の面積は3割を超えて全身の印象を決め始めます。秋の間は、黒の小物は2つまでにして、3つ目はワインか濃灰に替えると、黒が締め色の役に戻ります。黒が好きで減らしたくない人は、数ではなく素材を変えて、小物の黒を起毛やスエード調にしてください。
白の扱い|真っ白は狭く、首元で
純白は、ブルベ冬の顔をいちばん明るく見せる色です。ただし秋の街では、白い面が大きいほど浮きます。
| 白の置き方 | 秋の見え方 | 目安 |
|---|---|---|
| 白いシャツの襟だけを首元に | 顔が明るく、全身は秋 | いちばん扱いやすい |
| 白いニットを上に1枚 | 明るいが、下を濃くすれば収まる | 下を濃紺かチャコールに |
| 白いパンツ・スカート | 季節より軽く見える | 秋は灰色に替える |
| 白いコート | 面が大きく、冬の印象 | 中と足元を深い色に |
白を生成りに替えると、顔の近くでは黄みが出てくすみます。白の色は変えずに、面積を狭くしてください。首元に指2本ぶんの白が見えるだけで、顔のまわりの明暗差は保てます。
アイテム別|秋の定番で浮きやすいもの
| アイテム | 浮きやすい組み方 | 収まる組み方 |
|---|---|---|
| トレンチコート | 黒のトレンチに黒の上下 | 濃紺か灰のトレンチ、中に白い襟 |
| カーディガン | 鮮やかな赤のカーディガン | ワインのカーディガン、中に白 |
| ニット | 光沢のある黒の薄手ニット | 起毛した灰色かプラムのニット |
| ストール | 原色の大判ストール | 深い宝石色、または灰と黒の柄 |
| ブーツ | 光沢の強い黒のロングブーツ | 起毛した黒か濃灰のブーツ |
| バッグ | 白の大きなバッグ | 黒かワインの中くらいのバッグ |
| スカート | 白いプリーツスカート | 灰色かチャコールのプリーツ |
アウターは面積がいちばん大きいので、明暗差と表面の両方が強く出ます。黒のトレンチを持っているなら、ベルトを締めずに前を開け、中を灰色のニットにすると、黒の面が縦に2本に分かれて重さが減ります。
柄で秋に寄せる|チェックとツイード
無地で強さを下げにくいときは、柄に頼る方法があります。柄は離れて見ると色が混ざり、1色の無地より明暗差がやわらいで見えます。
| 柄 | ブルベ冬に向く配色 | 避けたい配色 |
|---|---|---|
| グレンチェック | 黒・白・灰 | 茶・ベージュ・黄 |
| タータンチェック | 紺・緑・赤(青み) | オレンジ・マスタード |
| ツイード | 黒・白・灰に、細くワインか青 | 茶・キャメルの混ざり |
| ヘリンボーン | 濃灰と黒 | 茶と生成り |
| 細い縦縞 | 紺と白 | 茶と生成り |
柄の選び方はチェック柄をパーソナルカラーで選ぶ|離れて混ざる色と明暗差で決めるでも分けています。ブルベ冬の場合は、黒・白・灰の柄に、秋の深い色を細く1本混ぜたものがいちばん扱いやすい柄です。
合わせる色|秋の景色に溶ける相方
浮く服を直さずに、隣に置く色で街とつなぐこともできます。
| 主役の服 | 合わせて秋に収まる色 | 合わせて浮きが強まる色 |
|---|---|---|
| 黒 | 濃灰、ワイン、深緑 | 純白、原色 |
| 純白 | 濃紺、チャコール | 黒 |
| 濃紺 | 灰、ワイン | 鮮やかな青 |
| ワイン | 濃灰、黒 | 鮮やかな赤 |
| 深い青緑 | 濃紺、灰 | 鮮やかな緑 |
| 灰色 | 黒、プラム | 明るい灰 |
隣に置く色は、主役より明暗差を小さくする方向で選びます。黒の隣には純白より濃灰、純白の隣には黒より濃紺。1か所だけ差を詰めれば、全身の段差が下がります。
きつく見えるときは顔の側で半段やわらげる
服を替えられない日は、顔の側で半段やわらげることもできます。ただし、ブルベ冬の顔立ちのはっきりさを消さない範囲にとどめてください。
| 顔の場所 | きつく見えるとき | 半段やわらげる方法 |
|---|---|---|
| 唇 | 真っ赤や濃い色で強い | 同じ青みのまま、少し透ける塗り方に |
| 眉 | 黒く太く、角が強い | 毛流れを整え、色を半段明るく |
| 目元 | 黒の線がくっきり | 線を細くし、目尻を延ばさない |
| 頬 | 何もなく顔が白く強い | 青み寄りの淡いピンクを薄く |
| 髪 | 黒髪のまとめ髪で硬い | 顔まわりに少しだけ髪を残す |
唇の色を薄くしすぎると、黒い服と顔の明暗差に負けます。色は変えずに、塗る量を減らすのが目安です。顔の側の直しは、服の強さを1つ下げてもまだきついと感じたときに足してください。
仕事の日と休日で、浮き方が違う
同じ服でも、着ていく場所によって浮き方が変わります。理由は、まわりの人の服の色が違うからです。
| 場所 | まわりの服の色 | 浮きやすいもの | 収まりやすいもの |
|---|---|---|---|
| 職場 | 紺・灰・黒が多い | 原色、白の大きな面 | 黒×白の明暗差は浮きにくい |
| 休日の街 | 茶・ベージュ・カーキ | 黒×白、原色 | 深い宝石色、灰 |
| 紅葉の見える場所 | 赤・黄・茶 | 原色の赤 | 深い緑、濃紺、ワイン |
| 夜の食事 | 暗い色が多い | 淡い色の大きな面 | 黒×白、宝石色 |
職場では、黒×白のはっきりした組み合わせでも浮きにくいので、冬と同じ服でかまいません。浮きやすいのは休日の街です。休日だけ、明暗差か表面のどちらかを1段下げてください。
紅葉を見に行く日は、原色の赤を避けて、深い緑か濃紺を主役にしてください。まわりの赤や黄と張り合わず、景色の奥行きの中に収まります。写真を撮る予定がある日は、景色の色と自分の服の色が重ならないことも大切です。赤い葉の前で赤を着ると、服と景色が一続きになって、顔だけが残って見えます。
夜の食事は、ブルベ冬にとっていちばん冬の強さを出しやすい場面です。照明が暗く、まわりも暗い色が多いので、黒×白のはっきりした組み合わせや、宝石色の光沢のある素材がよく映えます。昼に下げた強さを、夜は戻してかまいません。
売り場で外さないための確かめ方
| 確かめること | 売り場ですること | 見送る目安 |
|---|---|---|
| 明暗差 | 手持ちの服と上下で合わせる段を数える | 6段で、しかも顔の下の色が白か黒 |
| 鮮やかさ | 2m離れて色の名前を言う | 1秒以内に原色の名前が出る大きな面 |
| 表面 | 照明の下で光の筋を見る | 細く鋭い白い線が出る |
| 青みか黄みか | 白いタグの台紙の横で縁を見る | 縁がオレンジや黄土に見える |
| 季節感 | 売り場の他の服と並べる | 自分の候補だけが冬の棚に見える |
売り場の照明は強く白いことが多く、ブルベ冬の色はきれいに見えます。窓際か出入口の近くの外の光でも見て、秋の光の中での見え方を確かめてください。
通販で選ぶときは、商品写真の背景の色を見てください。白い背景で撮られた写真は、明暗差が強く写り、黒い服はより黒く、白い服はより白く見えます。届いたら、タグを切る前に昼間の窓際で、手持ちの服と上下で合わせて段を数えてください。思っていたより強いと感じたら、合わせる側の服を中くらいの濃さに替えれば使えることが多いので、返品を決める前に一度組み替えて確かめるのがおすすめです。
手持ちの冬服を秋に回す|3つの箱
ブルベ冬の手持ちは、冬の強さを持った服がほとんどです。買い足す前に、秋にどう回すかで3つに分けてください。
| 箱 | 入れる服 | 秋の使い方 |
|---|---|---|
| そのまま秋に | 起毛した黒・濃紺・ワイン・深緑 | 主役にしてよい |
| 組み方で秋に | 白いシャツ、黒のパンツ、原色のニット | 隣を中くらいの濃さに |
| 冬まで待つ | 光沢の強い化繊、白いコート、原色の大きな面 | 12月から主役に |
3つ目の箱は、似合わない服の箱ではありません。冬の光と景色になれば、いちばん映える服です。秋の間だけ休ませておけば、冬に入ったとき手持ちの主役がそろいます。
分けてみると、足りないのは秋の色の服そのものではなく、隣に置く中くらいの濃さの服であることが多いはずです。灰色のニットか、チャコールのパンツが1枚あれば、2つ目の箱の服がまとめて秋に回ります。
よくある思い込み
| 思い込み | 実際 |
|---|---|
| ブルベ冬は秋色が着られない | 青み寄りのボルドーや深緑はそのまま使える |
| 秋は黒を減らすべき | 黒の面積を半分に、表面を起毛にすれば季節に収まる |
| きつく見えるのは顔立ちのせい | 明暗差・鮮やかさ・表面の重なりで起きている |
| 浮くのは似合っていない証拠 | 顔の近くでは似合っていて、まわりとの差で浮いている |
| 秋は生成りに替えればなじむ | 顔の近くでは黄みが出て沈むことが多い |
どれも、顔に似合うかどうかと、季節に収まるかどうかを1つの物差しで見てしまったときに起きる思い込みです。2つを分けて見ると、手持ちの多くは秋にも使えます。
どちらとも取れるとき①|目立っているのか、浮いているのか
ブルベ冬の服は、秋の街ではどうしても目立ちます。目立つことと浮くことは、写真で見分けられます。
まわりに人がいる場所で、全身の写真を撮ってもらってください。写真の中で、最初に自分の顔に目が行くなら、それは目立っているだけです。服の色や上下の境目に先に目が行くなら、浮いています。
顔に目が行っているなら、直す必要はありません。ブルベ冬のはっきりした顔立ちが、服に支えられて前に出ているということです。秋の街で目立つのは、むしろ強みとして使えます。
服に目が行っているなら、3つの軸のうち、写真の中でいちばん強く写っているものを1つだけ下げてください。写真では、明暗差が実際より強く写るので、明暗差から直すと効きやすくなります。
どちらとも取れるとき②|2ndがブルベ夏、またはイエベ春
2ndのタイプを言われている人は、秋のあいだ、2ndの側を少し借りられます。
| 2nd | 秋に借りやすいもの | 借り方 |
|---|---|---|
| ブルベ夏 | 灰みのある中くらいの色 | 全身の広い面に使い、首元は冬の色 |
| イエベ春 | 澄んだ明るい暖色 | 小物か腰から下で、狭く使う |
| イエベ秋 | ほとんど借りられない | 腰から下で、青みの強い秋色だけ |
2ndがブルベ夏の人は、広い面を夏、狭い面を冬と分けると迷いません。スモーキーなローズのニットを全身の主役に、首元に白い襟を細く。全身は秋の街になじみ、顔のまわりは冬のはっきりさが残ります。
2ndがイエベ春の人は、明るく澄んだ暖色、たとえば明るいコーラルを小物に使えます。顔から離せば、季節の暖かさだけが足されます。
どちらとも取れるとき③|黒は似合うと言われたのに、秋の黒が重い
診断で黒がいちばん似合うと言われたのに、秋に黒を着ると重い。この食い違いは、診断のときと今とで、黒の面積と表面が違うことから起きます。
診断で当てる布は、顔の下の狭い面です。そこでは黒はブルベ冬の顔を引き締めて見せます。ところが秋に着る黒は、ニット・パンツ・コートと全身に広がり、しかも表面の質がばらばらです。同じ黒でも、広さと表面が変わると見え方が変わります。
確かめるには、黒の服を顎の下に当てて鏡から50cmで見て、次に全身を1.5mで見てください。50cmで似合い、1.5mで重いなら、黒が外れているのではなく面積が広すぎます。黒を顔の下に残し、下半身を濃紺かチャコールに替えてください。50cmでもすでに重いなら、その黒は表面が硬いか、わずかに茶や緑が混ざっています。白い紙の上で縁の色を見て、青みの黒かどうかを確かめてください。
どちらとも取れるとき④|秋に何を着ても冬の人に見える
明暗差も鮮やかさも表面も下げたのに、まだ自分だけ冬の人に見える。そう感じるときは、組み合わせの数が足りていないことがあります。
秋らしさは、色1つより、色と素材の重なりから出ます。灰色のニット1枚では秋に見えなくても、灰色の起毛ニットに、ワインのストールと、起毛した黒のブーツを合わせると、3か所の重なりで季節が伝わります。
1か所だけ下げても足りないときは、色ではなく素材を重ねる方向で足してください。ブルベ冬の色のまま、起毛・ウール・スエード調を2か所以上に置くと、色は冬のままでも服全体が秋に見えます。
色を下げすぎるとブルベ冬の顔は物足りなく見えるので、足すのは素材の側です。冬の色のまま、秋の手ざわりを着る。ブルベ冬の秋服は、この形がいちばん崩れにくい形です。
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よくある問い
- Q. ブルベ冬なのに、秋に黒を着ると重く見えます
- 黒そのものが外れているのではなく、黒の面積と表面が季節に合っていないことが多いです。上下とも黒、しかもつるっとした素材だと、秋の茶色や灰色の景色の中で黒だけが強く切り抜かれて見えます。黒は上か下のどちらか一方にして、もう一方をチャコールや濃紺にしてください。黒のニットなら、表面が少し起毛したものに替えるだけで、同じ黒でも光の返り方がやわらぎ、重さが減ります。
- Q. ブルベ冬は秋色を着てはいけないのですか
- そうではありません。秋の定番色の多くは黄みと濁りがあるので顔の近くでは沈みやすいのですが、同じ系統の中に青みや灰みのある色があります。テラコッタならワインレッド、カーキなら深い青緑、キャメルならチャコールや灰みのトープ、という置き換えです。どうしても黄みの秋色を着たいときは、顔から離れた腰から下や、バッグ・靴で使えば、顔色に出ずに季節感だけを足せます。
- Q. きつく見えると言われました。似合う色を変えたほうがいいですか
- 色を変える前に、強さがどこに集まっているかを見てください。きつく見えるときは、黒と白の明暗差、原色の鮮やかさ、硬く光る表面のうち2つ以上が重なっていることがほとんどです。1つだけ外すと、色の系統はそのままで印象がやわらぎます。顔の近くの明暗差は、ブルベ冬の顔立ちを支えているので残し、外すのは全身の段差か、表面のどちらかから始めるのがおすすめです。
- Q. 2ndがブルベ夏と言われています。秋はどちらに寄せればいいですか
- 秋は、2ndのブルベ夏の側を少し借りやすい季節です。ブルベ夏の得意な灰みのある中くらいの色、たとえばスモーキーなローズや灰みの青を全身の広い面に使い、顔の下にはブルベ冬らしい濃い色か純白を細く置きます。こうすると全身は秋の景色になじみ、顔まわりは冬のはっきりした印象が残ります。広い面を夏、狭い面を冬、と分けると迷いにくくなります。
— メグラシ編集部





