50代の口紅の似合う色は艶の量から決める|秋冬は艶3〜6割で深い色へ

50代の口紅の似合う色は、色見本を眺めても決まりません。
決める順番は3つです。艶の量 → 深さ → 色み。 この順に1つずつ合わせると、候補は2〜3本まで絞れます。
いま決まらないなら、たいてい艶が足りていません。唇のうち光が返って白く見えている面積が3割を切ると、どの色も面のまま止まって見え、色を比べても違いが出ないからです。
まず艶を3〜6割に合わせ、次に唇の地の色より1段深い色を選び、最後に青みか黄みかを見ます。秋冬に深い色へ移るときも、この順番は変わりません。
📋 早見表|艶の割合Gと、次にやること
この表は答えではありません。いまの唇がどの帯にいるかを確かめて、次の一手を決めるための道具です。
| 艶の割合G | 見え方 | 次にやること |
|---|---|---|
| 3割未満 | 色が面のまま止まる | 色を選ぶ前に艶を足す |
| 3〜6割 | 色がいちばん動く | この帯で深さと色みを決める |
| 6割超 | 色より光が先に立つ | 艶を1段引いてから色を見る |
3〜6割の帯に入ってから色を比べてください。帯の外で比べても、差が光に隠れて見えません。
似合う色は艶・深さ・色みの順に決める
口紅の色を選ぶとき、多くの人は最初に色みから入ります。青みか黄みか、ローズかオレンジか、という比べ方です。
ただ、色みの差は3つの要素のなかでいちばん小さく出ます。艶の差と深さの差のほうが、顔の中での見え方を大きく動かします。
順番を逆にすると、色みで選んだ1本が、艶か深さのせいで似合わないように見え、また別の色みを探すことになります。手持ちの口紅が増えるのに、決まった1本が無いという状態は、たいていこの順番の逆転から来ています。
艶を先に合わせると、深さの比較がはっきりします。深さが決まると、色みの差が初めて見えるようになります。
この順番は、手持ちの口紅を見直すときも、新しく選ぶときも同じです。3つを同時に比べようとすると、どれが効いているのか分からなくなります。1つ決めたら、次へ進む前に一度鏡から離れて、30秒ほど目を休めてください。続けて見比べていると、目が色に慣れて差が小さく見えてきます。
艶の割合Gを窓際60秒で測る
艶の割合Gは、唇の面積のうち、光が返って白く見えている部分が何割かです。
測るのは窓際で、昼の外光が横から入る位置に立ちます。照明の真下では光が真上から落ちるので、唇の上側だけが光って下側が影になり、正しく測れません。
- 口紅を塗り、10秒置いてなじませる
- 窓に対して顔を45度向け、手鏡を正面に持つ
- 唇を上下それぞれ縦に3つに区切って見る
- 6つの区画のうち、白い光が返っている区画がいくつあるかを数える
2区画ならおよそ3割、3〜4区画なら5〜6割です。全体で60秒あれば足ります。
1区画の中で光が半分だけ返っている場合は、0.5区画として数えます。迷ったときは少なめに数えてください。多めに数えると、艶が足りているのに帯に入っていると思い込み、色の比較で迷う原因になります。
曇りの日や夕方は、外光が弱くなって光の区画が少なく見えます。測るのは晴れた日の昼前後が確実です。曇りの日に測った値は、晴れた日より1割ほど低く出ると覚えておくと、比べるときにずれません。
Gが3割未満のとき|色を選ぶ前に艶を足す
Gが3割未満だと、口紅の色は面として平らに見えます。どの色を塗っても、唇が1枚の色紙のように見えるので、色同士を比べても違いが分かりません。
このときは色を替える前に、艶を足してください。
足すのは唇の中央だけです。下唇の中央に幅1cm、上唇の山の下に幅5mmほど、透明の艶を重ねます。これでGはおよそ1〜2割上がります。
全体に重ねると、今度は6割を超えて光が先に立ちます。足す場所を中央に絞ると、輪郭の近くは元の質感のまま残り、唇に奥行きが出ます。
艶を足してから、改めて色を比べてください。さっきまで同じに見えていた2本に、差が出てくるはずです。
Gが3〜6割のとき|色がいちばん動く帯
3〜6割の帯では、色と光がちょうど半分ずつ見えています。
色が平らな面にもならず、光に隠れもしないので、深さや色みの差がそのまま顔の中に出ます。似合う色を決めるのは、この帯に入っているときだけにしてください。
この帯の中でも、3割寄りと6割寄りでは向く色が少し違います。
3割寄りなら、深い色でも重く見えにくい状態です。秋冬に深さを上げたいときは、この位置から移ります。6割寄りなら、明るい色がよく映えます。明るい色を選ぶときは、6割寄りまで艶を上げてから比べると判断しやすくなります。
Gが6割を超えるとき|色より光が先に立つ
6割を超えると、唇はまず光って見え、色はその奥に引っ込みます。
この状態で似合う色を探すと、どの色も同じ艶の印象になって、選ぶ手がかりが消えます。特に明るい色は、光と色の境目がなくなり、輪郭がぼやけて見えます。
艶を引くときは、ティッシュを1枚唇に当てて、上から軽く押さえます。こすらず、押さえるだけです。これでGは1〜2割下がります。
艶の強い口紅だけを持っていて、何度押さえても6割を下回らないなら、中央以外に薄く粉をのせる方法もあります。指先に残った粉を、輪郭の内側5mmの帯だけに置きます。中央は触りません。
深さは唇の地の色より1段で決める
艶が帯に入ったら、次は深さです。
ここでの深さは、色の濃さではなく、明るいか暗いかの度合いです。同じ赤でも、明るい赤と暗い赤があります。
基準にするのは、何も塗っていない唇の地の色です。口紅の深さは、地の色より1段深いところが、顔の中でいちばん自然につながります。
1段とは、地の色と口紅を並べたときに、どちらが深いかがすぐ分かるけれど、違う色には見えない差です。2段以上離れると、口紅が唇の上に乗っている色として見え、口元だけが先に目に入ります。
地の色より明るい口紅は、唇の輪郭をぼかします。やわらかく見せたい日には使えますが、似合う色の基準にはしないでください。
段の数え方に迷うときは、灰色の濃淡で考えると分かりやすくなります。口紅と地の色を、それぞれ白から黒までの何段目の灰色に近いかで見ます。色みを無視して明るさだけを比べるので、赤と茶色のように色みの違う2本でも、どちらが深いかが比べられます。目を細めて見ると、色みが薄れて明るさの差だけが残ります。
唇の地の色は白い紙の横で見る
地の色は、鏡だけで見ると周りの肌の色に引っ張られます。白い紙を使ってください。
- 口紅を落とし、保湿だけをして5分置く
- 白い紙を、唇のすぐ横に立てて持つ
- 紙と唇の境目を見る
境目で唇がどれくらい深く見えるかを覚えておきます。これが基準の1段目です。
あわせて、境目の色の寄り方も見てください。紫寄りに見えるか、オレンジ寄りに見えるか。これが後で色みを決めるときの手がかりになります。
朝と夜で地の色が違うこともあります。迷ったら、口紅をつける時間帯に見た色を基準にします。
色みは青寄りか黄寄りかを最後に決める
艶と深さが決まったら、ようやく色みです。
白い紙の横で見た唇の境目が、紫寄りなら青みのある口紅、オレンジ寄りなら黄みのある口紅が、唇の地の色とつながります。
確かめるときは、候補の2本を手の甲に並べて塗り、その手を唇の横に持ってきます。唇と手の甲の色が、1本は同じ方向に、もう1本は反対の方向に見えるはずです。同じ方向に見えるほうが、地の色とつながる色みです。
パーソナルカラー診断の結果を知っている場合は、その結果と照らし合わせても構いません。ただし診断の結果と唇の地の色が食い違うこともあります。その場合は、唇の地の色のほうを優先すると、口元だけが浮くことが減ります。
秋冬に深い色へ移るときの順番
秋冬になると、服の色が深くなります。口紅も深くしたくなる時期です。
移るときは、深さを上げる前に、艶を1段上げる順番にしてください。
深い色は、それだけで光を返しにくくなります。艶が同じまま深さだけ上げると、Gが3割を下回り、口元が平らな面に戻ります。
- いまの口紅のまま、唇の中央の艶を1割足す
- その状態で1週間過ごし、見慣れる
- 深さを1段だけ上げた口紅に替える
- 替えた日に、窓際でGをもう一度測る
一度に2段深くすると、艶の調整が追いつきません。1段ずつ、2週間ほどかけて移ると無理がありません。
見慣れる期間を置くのは、自分の目のためです。深い色にした初日は、誰でも口元が重く見えたように感じます。1週間ほど同じ状態で過ごすと、その深さが自分の顔として目に入るようになり、次の1段が自然に感じられます。期間を置かずに次々と深くすると、どこが合っていたのかが分からなくなります。
秋冬の服の色と口紅は、襟元から10cmでつなぐ
秋冬は、顔のすぐ下に深い色の服が来ることが増えます。
口紅の深さは、唇の地の色だけでなく、襟元から10cm以内にある服の色とも比べてください。
服の色が口紅より2段以上深いと、口紅が明るく見えて浮きます。逆に口紅のほうが2段以上深いと、口元が服より前に出て見えます。
いちばん落ち着くのは、服の色と口紅の深さの差が1段以内のときです。襟元の服が深い日は口紅も1段深く、明るい服の日は地の色に近い深さへ戻します。
同じ口紅でも、艶の量で深さの見え方が変わります。服に合わせて替えたくないときは、艶を1割足すか引くかで調整できます。
室内の灯りと外光で見え方が変わるとき
秋冬は、日が短くなり、室内の灯りの下で過ごす時間が増えます。
黄色みの強い灯りの下では、口紅は実際より深く、黄み寄りに見えます。白い灯りの下では、実際より明るく、青み寄りに見えます。
似合う色を決めるのは、窓際の外光の下にしてください。灯りの下で決めると、外に出たときに色が別物に見えます。
一日の大半を室内で過ごすなら、外光で決めた色を、室内でもう一度見ておきます。そこで深すぎると感じたら、深さを変えるのではなく、艶を1割足します。灯りの下では艶のほうが効きやすいからです。
ストールや高い襟で口元に影が落ちるとき
秋冬は、ストールやタートルネックで首元が覆われます。顔の下半分に影が落ちやすくなります。
影が落ちると、口紅は実際より1段深く見えます。普段ちょうどいい深さの口紅が、ストールを巻いた日だけ重く見えるのはこのためです。
対処は2つあります。1つは、ストールを巻く日だけ、深さを1段戻した口紅にすること。もう1つは、口紅は替えずに、下唇の中央の艶を1割足すことです。
艶を足すほうが手軽で、外出先でも直せます。影の中で光が1点返るだけで、口元の深さの見え方は1段ほど戻ります。
ストールの色が深い場合は、もう1つ確かめることがあります。ストールの色と口紅の深さの差です。ストールのほうが2段以上深いと、口紅が明るく浮き、口紅のほうが深いと、口元だけが前に出ます。差を1段以内に収めると、首元から口元までが1つの流れでつながって見えます。巻き方を変えて、顔から5cm以上離すだけでも、影と色の両方が和らぎます。
どちらとも取れる①|Gが3割の境目で揺れる
測るたびに、Gが3割未満に入ったり、3割を超えたりすることがあります。
揺れる原因は、たいてい測る時間です。塗ってすぐは艶が多く、30分たつと唇の温度でなじんで艶が減ります。
迷ったら、塗ってから30分後のGを基準にしてください。人と会っている時間のほとんどは、塗った直後ではなく、なじんだあとの状態だからです。
30分後に3割を切るなら、塗る段階で艶を少し多めにしておきます。直後に6割を超えても、30分後に帯の中に入れば問題ありません。
6割側の境目で揺れる場合も同じです。30分後に6割を下回るなら、そのまま使えます。
どちらとも取れる②|地の色が青にも黄にも見える
白い紙の横で見ても、唇の境目が紫寄りとも、オレンジ寄りとも言えないことがあります。
これは珍しいことではありません。唇の地の色は、中央と輪郭の近くで寄り方が違うことも多いからです。
このときは、色みで決めようとするのをやめます。赤とも青とも言えない、中間の色を選んでください。売り場では「赤みと青みの中間」「肌なじみのいい赤」と伝えると、候補が出てきます。
そのうえで、艶と深さで合わせます。中間の色は、艶と深さが合っていれば、ほとんどの服の色とつながります。色みで迷う時間は、艶を測る時間に回したほうが差が出ます。
どちらとも取れる③|深い色にすると口元だけが浮く
深さを1段上げたのに、口元だけが顔から浮いて見えることがあります。
確かめるのは2つです。1つ目は艶。Gが3割を切っていないかを窓際で測ります。切っていれば、深さではなく艶の不足が原因です。中央に艶を足してください。
2つ目は眉と目元の深さです。口紅だけが深く、眉と目元が明るいままだと、顔の中で口元だけが重くなります。眉の色を口紅の深さに半段近づけると、顔の上下がつながります。
この2つを直しても浮くなら、その深さはまだ早い段階です。1段戻して、2週間後にもう一度試してください。
戻すときは、深さを戻すだけで、艶はそのまま残しておきます。足した艶まで引いてしまうと、次に深さを上げるときに、また艶から合わせ直すことになります。艶を残したまま深さだけを戻し、2週間後に同じ艶で深さを試すと、比べる条件がそろって、合っているかどうかがはっきり分かります。
どちらとも取れる④|昼と夜で同じ色を使いたい
昼の外光と夜の灯りの両方で、同じ1本を使いたいこともあります。
このときは、昼の外光で決めた色を基準に、夜は艶だけで調整します。
夜の灯りの下では口紅が深く見えやすいので、出かける前に唇の中央へ艶を1割足します。深さが半段ほど戻って見え、昼と同じ印象に近づきます。
逆に、夜に合わせて選んだ色を昼に使うと、外光の下で明るく見えすぎることがあります。基準は昼に置いてください。昼の外光で決めた色なら、夜は艶で寄せられますが、夜に決めた色を昼に寄せる手段は限られます。
塗ったあとに色だけ浮いたときの戻し方
外出先で鏡を見て、口紅の色だけが浮いていると感じたら、まず艶を見ます。
時間がたって艶が減ると、色が平らな面になり、唇の上に色だけが乗っているように見えます。中央に艶を足すだけで戻ることが多いです。
艶を足しても浮くなら、輪郭の際を指でなじませます。指の腹で、輪郭から内側へ2mmだけ軽く叩きます。際がやわらかくなり、色が唇の地の色につながります。
塗り直すときは、上から同じ量を重ねないでください。重ねると深さが半段上がり、浮きが強くなります。ティッシュで一度押さえてから、中央だけに薄く足します。
輪郭からにじんだときの戻し方
口紅が輪郭の外へ広がって見えることがあります。艶の多い口紅や、時間がたった口紅で起こりやすいことです。
戻すときは、綿棒の先にわずかに乳液を含ませ、輪郭の外側を1回だけなぞります。内側へは入れません。
予防するなら、口紅を塗る前に、輪郭の外側1mmに粉を薄く置いておきます。粉が壁になって、色が外へ動きにくくなります。
輪郭を描く専用の鉛筆を使う場合は、口紅と同じ深さか、半段明るいものを選んでください。口紅より深い色で囲むと、輪郭だけが線として見えます。
濃さを上げても解けない理由
似合う色が決まらないとき、多くの人は濃さを上げます。もう少しはっきりした色なら、顔が明るく見えるのではないか、と考えるからです。
ただ、濃さを上げると、口紅は光を返しにくくなります。Gが下がり、色が平らな面になります。結果として、前より重く見えることがよくあります。
濃さと艶は別々に決められます。 濃さを上げたいときは、同時に艶を足してください。艶を足さずに濃さだけ上げると、悩みは解けないまま、口元だけが重くなります。
逆に、薄い色で物足りないと感じるときも、濃さではなく艶を先に試します。Gが3割を切っていたなら、艶を足しただけで、同じ色がはっきり見えることがあります。
秋と冬で、深さの移り方を2段に分ける
秋冬とひとまとめにしても、秋の入口と冬の真ん中では、服の深さが1段以上違います。口紅も、2回に分けて移ると無理がありません。
1回目は、服に深い色が混じり始める時期です。ここでは深さは変えず、艶だけを1割足します。服の色が少し深くなっても、口元に光が1点返っていれば、顔の下半分が重くなりません。
2回目は、上着が厚くなり、首元が覆われる時期です。ここで初めて、唇の地の色より1段深い色から、さらに半段深い色へ移ります。半段とは、並べたときに差が分かるかどうかの境目くらいの違いです。
この2回目で、深さを1段まるごと上げたくなることがあります。そのときは、窓際でGを測ってから決めてください。3割を保てるなら1段上げても重く見えません。3割を切るなら、半段で止めておきます。
春に向けて戻すときは、逆の順番です。先に深さを半段戻し、次に艶を1割引きます。
笑ったときに見える面積で深さを調整する
口紅の似合う色を鏡の前で決めると、たいてい口を閉じた状態で見ています。けれど人と話している時間の多くは、口が少し開いているか、笑っている状態です。
笑うと、唇は横に伸びて薄くなり、色の見える面積が減ります。その分、口元の印象は口紅の深さより、唇の内側と歯の白さとの差で決まります。
確かめ方は簡単です。窓際で、口を閉じた状態と、軽く笑った状態の2回、鏡を見てください。
笑ったときに口紅だけが線のように見えるなら、深さが2段以上あります。半段戻すか、艶を1割足して面の見え方を広げます。笑ったときにも口紅の色がふっくら見えるなら、その深さはちょうど合っています。
人前で話すことが多い日や、写真を撮る予定がある日は、閉じた状態ではなく、笑った状態で深さを決めておくと安心です。
頬と眉の深さと、口紅をつり合わせる
口紅だけを見て決めた色が、顔全体で見ると浮くことがあります。原因の多くは、頬と眉の深さとのつり合いです。
顔の中で色がある場所は、主に眉・頬・唇の3か所です。この3か所の深さの差が1段以内に収まると、顔の上下がつながって見えます。
秋冬に口紅を深くしたのに、頬が夏のままの明るい色だと、口元だけが重く見えます。口紅を1段深くしたら、頬も半段深くしてください。頬の色を替えずに済ませたいなら、頬の位置をこめかみ寄りに5mm上げると、色が目元側に寄って、口紅との距離が縮まって見えます。
眉は、口紅と同じ色みである必要はありません。深さだけを合わせます。眉が明るく口紅が深いときは、眉の毛の下側だけを半段深い色で埋めると、つり合いが取れます。
髪の明るさが変わったら、深さを見直す
髪の色を明るくしたときや、白い毛が増えて全体が明るく見えるようになったときは、口紅の深さを見直す時期です。
髪は顔の周りでいちばん面積の大きい色です。髪が明るくなると、顔全体が明るい側に寄って見えます。その中で口紅だけが以前の深さのままだと、口元が1段深く見えるようになります。
見直すときは、まず窓際でGを測ります。3〜6割に入っていれば、艶はそのままで構いません。次に、髪と口紅を同時に鏡に映して、どちらが先に目に入るかを見ます。口紅が先に目に入るなら、深さを半段戻します。
逆に、髪を暗くしたときは、口紅が明るく見えやすくなります。この場合は深さを半段上げるか、艶を1割引いて色の面を見せます。
髪の明るさは、似合う色の範囲を狭めるものではありません。基準が動くだけです。動いた基準に合わせて、深さを半段ずつ寄せてください。
塗る前の唇を整えて、艶を長くもたせる
艶の割合Gは、口紅そのものだけでなく、塗る前の唇の状態でも変わります。
唇の表面が乾いていると、光が細かく散って、艶が面として返りません。同じ口紅を塗っても、Gが1割ほど低く出ます。秋冬は空気が乾くので、この差が出やすい時期です。
塗る5分前に、保湿用のリップクリームを薄く塗っておきます。塗る直前に、ティッシュで表面だけを軽く押さえ、余分な油分を取ります。これで口紅が均一にのり、Gが安定します。
唇の縦の線が目立つと感じる日も、同じ下準備で見え方が変わります。線を隠そうとして口紅を厚く重ねるより、下準備で表面をそろえ、艶を中央に1点置くほうが、線より光のほうが先に目に入ります。
外出先では、塗り直しの前にも同じ手順を踏みます。乾いた上から重ねると、時間がたつほどGが下がっていきます。
売り場で伝える3点
売り場で口紅を選ぶときは、色の名前ではなく、次の3点を伝えてください。
- 艶の量:「唇の中央だけ光る程度」「全体にしっとり」など
- 深さ:「何も塗らない唇より、少しだけ深い色」
- 色み:白い紙の横で見た結果。「紫寄り」「オレンジ寄り」「どちらとも言えない」
この3点があると、候補は2〜3本に絞られます。
伝えるときは、年代ではなく唇の状態で話すほうが、合う候補が出てきやすくなります。「50代向け」と伝えると、深さや艶の幅が広いまま候補が並びます。艶の量・深さ・色みの3点で伝えれば、年代に関係なく、いまの唇に合う範囲だけが残ります。
試すときは、売り場の照明の下ではなく、できれば窓際か、入口近くの外光が入る場所で見てください。照明の下で決めた色は、外に出ると別物に見えることがあります。
手の甲で試すときは、唇の横に手を持ってきて比べます。手の甲だけを見て決めると、唇の地の色との関係が分かりません。
売り場で試せない場合や、自宅で選び直す場合は、候補を2本までに絞ってから比べてください。3本以上を同時に比べると、目が慣れて差が小さく見えます。2本を比べて残ったほうと、次の1本を比べる、という勝ち抜きの形にすると、最後まで判断がぶれません。
手持ちの口紅を並べ直す手順
新しく買う前に、手持ちの口紅を並べ直すと、似合う1本がすでに見つかることもあります。
- 手持ちを全部、白い紙の上に1本ずつ線で塗る
- 何も塗らない唇の色を紙の端に書き留める(深い・明るいなど)
- 唇より明るい、1段深い、2段以上深い、の3つに分ける
- 1段深いグループだけを残し、それぞれ窓際で塗ってGを測る
Gが3〜6割に入る1本があれば、それがいまの似合う色の候補です。
どれも3割を切るなら、艶を足して試します。2段以上深いグループは、秋冬の終わりに深さを上げるときの候補として取っておきます。
唇より明るいグループは、捨てる必要はありません。深い口紅の上から中央にだけ重ねると、深さを半段戻す道具として使えます。重ねる幅は1cmまでにしてください。それ以上広げると、2本の色が混ざって、どちらの深さでもない色になります。
まとめ
50代の口紅の似合う色は、艶・深さ・色みの順に決めます。
まず窓際で艶の割合Gを測り、3〜6割の帯に入れます。3割未満なら中央に艶を足し、6割を超えるならティッシュで押さえます。
次に、何も塗らない唇の地の色を白い紙の横で見て、それより1段深い色を選びます。最後に、境目が紫寄りかオレンジ寄りかで色みを決めます。
秋冬に深い色へ移るときは、深さを上げる前に艶を1段上げ、1段ずつ移ります。ストールや室内の灯りで口元が重く見える日は、色を替えずに艶で戻せます。
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よくある問い
- Q. 50代の口紅の似合う色は、まず何から決めればいいですか
- 艶の量から決めてください。唇のうち光が返って白く見えている面積の割合を、ここでは艶の割合Gと呼びます。Gが3〜6割のとき、口紅の色は顔の中でいちばんよく動きます。3割未満だと、どの色を選んでも面のまま止まって見えるので、色を比べても違いが出ません。艶を合わせてから深さ、最後に色みを決めると、比べる候補が2〜3本に絞れます。
- Q. 秋冬は深い色にしたいのですが、浮かないか心配です
- 深さを上げる前に、艶を1段上げてください。深い色は光を返しにくいので、艶が同じままだと面が重くなり、口元だけが先に見えます。艶をGで1割ほど増やしてから、唇の地の色より1段深い色へ移ると、服の色が深くなる時期でも口元だけが浮きません。2段以上一度に深くするのは避けます。
- Q. 青みと黄みのどちらが似合うか分かりません
- 唇の地の色を、白い紙の上で見てください。何も塗らない唇の横に白い紙を立て、紙と唇の境目を見ます。境目で唇が紫寄りに見えれば青み、オレンジ寄りに見えれば黄みの口紅がつながります。どちらとも取れるときは、赤とも青とも言えない中間の色を選び、艶で調整します。色みで迷うより、艶と深さを合わせたほうが差が大きく出ます。
- Q. 濃い色を選ぶと、かえって顔が硬く見えます
- 濃さではなく艶の不足が原因のことが多いです。濃い色はそれだけで光を返しにくく、Gが3割を切りやすくなります。同じ口紅のまま、唇の中央にだけ透明の艶を重ねてください。中央の幅1cmに足すだけでGが1〜2割上がり、色が面から立体に変わります。それでも硬く見えるなら、深さを1段戻します。
— メグラシ編集部





