60代の顔映りのいい色|白髪と肌の変化でパーソナルカラーはどう変わるか

「昔から似合うと言われていた色が、最近しっくり来ない」 「白髪が増えてから、鏡を見て違和感がある」 「パーソナルカラーは年齢で変わるのか、変わらないのか、答えが見つからない」
結論から言えば、ベースは変わりません。変わるのは、そのベースの中で受け止められる明るさ・鮮やかさ・強さの範囲です。
イエベかブルベかを決めているのは、肌の下にある色素の構成です。これは年齢で入れ替わるものではありません。20代でイエベ秋と診断された人が、60代でブルベ夏になることは基本的に起きません。
それでも「似合わなくなった」と感じるのは、顔まわりの条件が3つとも変わっているからです。肌、髪、そして目。このガイドでは、その3つで何がどう変わり、何が変わらないのかを分けて整理します。
📋 60代の色選び 早見表
変わるのは色相ではなく、明度・彩度・コントラストの許容範囲。
| 起きている変化 | 何が変わるか | 触る場所 | 放っておくと起きること |
|---|---|---|---|
| 白髪が増えた | 顔まわりの上端が明るくなる | 顔の近くの暗い色 | 顔だけ浮いて見える |
| 肌の透明感が落ちた | 澄んだ色とずれる | 色に濁りを足す | 色だけが前に出る |
| 肌の黄みが増した | 青みの強い色が浮く | 色相を中間へ | 顔が黄ばんで見える |
| 目の力が弱まった | 鮮やかな色に負ける | 彩度を落とす | 服だけが目立つ |
| 頬の赤みが散る | 高彩度のピンクが競合する | 彩度を落とす | 赤みが強調される |
| 顔の凹凸が増えた | 下からの反射で影が濃く出る | 明るい色の面積 | 疲れて見える |
| 髪と服の明度差が開いた | 顔まわりに段差ができる | 中間色を1枚挟む | 顔が切り離される |
| 眉や睫毛が薄くなった | 顔の輪郭情報が減る | 顔まわりに輪郭を足す | 顔がぼやける |
結論:変わるのは「許容範囲」であって「ベース」ではない
パーソナルカラーは4つの要素でできています。色相(黄みか青みか)、明度(明るいか暗いか)、彩度(鮮やかか濁っているか)、清濁(澄んでいるか濁っているか) です。
このうち、年齢で変わるものと変わらないものがはっきり分かれます。
| 要素 | 60代で変わるか | 理由 |
|---|---|---|
| 色相(イエベ/ブルベ) | 変わらない | 肌の下の色素構成が入れ替わらない |
| 明度の許容範囲 | 変わる | 髪と肌の明るさが変わるため |
| 彩度の許容範囲 | 変わる | 目の力と肌の彩度が変わるため |
| 清濁の得意方向 | ゆるく変わる | 肌の透明感が変わるため |
| コントラストの許容量 | 大きく変わる | 髪の明るさの変化が最大要因 |
診断結果が間違いになるのではなく、同じ結果の中で選ぶ位置が動く。 これが60代で起きていることです。イエベ秋の人はイエベ秋のままですが、イエベ秋の中で選ぶ色が、深く濃いほうから、やや明るく穏やかなほうへ移動します。
年齢による変化の全体像はパーソナルカラーは年齢で変わるのかでも扱っています。
変化1:肌に起きていること
肌の変化は、色の見え方に3つの方向で効きます。
| 肌の変化 | 色の見え方への影響 | 対処 |
|---|---|---|
| 黄みが増す | 青みの強い色が浮く | 色相を中間寄りに |
| 透明感が下がる | 澄んだ鮮やかな色とずれる | 少し濁りのある色へ |
| キメが粗くなる | 光が均一に返らず色がまだらに見える | マットな素材へ |
| 皮脂が減り乾く | 顔の光沢が減り色が沈む | 明度を1段上げる |
| 赤みが散りやすい | 高彩度のピンク・赤が競合する | 彩度を落とす |
| シミ・くすみが出る | 明るすぎる色との落差が出る | 中間の明度へ |
| 血色が出にくい | 顔の下に暖色がないと青白く見える | 暖色を顔の近くに |
個人差は大きいものの、方向としては 「肌のほうが少し濁り、少し黄みに寄り、光を返さなくなる」 という共通の変化があります。
この結果、20代のころに似合っていた「澄んだ鮮やかな色」が、いまは肌から浮いて見えます。浮いているのは色相ではなく、清濁と彩度 です。だから、同じ色相のまま少し濁らせた色に替えるだけで、違和感は消えます。
具体的には、純粋な赤ではなく煉瓦色へ、鮮やかな青ではなくスモーキーな青へ、明るい黄色ではなくマスタードへ。色相はそのままに、濁りを1段足す。 これが肌の変化に対するいちばん効く操作です。
変化2:髪に起きていること
60代の色選びで、実はいちばん大きく効くのは肌ではなく髪です。理由は単純で、髪は顔のすぐ上にあって面積が大きく、しかも変化の幅が最も大きいから です。
黒髪から白髪に変わるということは、顔まわりの上端の明るさが、最も暗い側から最も明るい側へ移動するということです。肌の変化が数段階なのに対し、髪の変化は端から端まで動きます。
| 髪の状態 | 顔まわりの上端 | 顔の下に置ける色 |
|---|---|---|
| 黒髪 | 最も暗い | 暗い色でも段差が出ない |
| 濃い茶 | 暗い | ほぼ黒髪と同じ扱い |
| 明るい茶 | 中間 | 中間の明度が最もなじむ |
| 白髪1〜2割 | やや明るい | 暗い色はまだ使える |
| 白髪3〜5割 | 明るい | 暗い色で段差が出始める |
| 白髪6〜8割 | かなり明るい | 顔の近くの暗い色は避ける |
| 白髪ほぼ全体 | 最も明るい | 淡い色・中間色が最も合う |
| グレーヘア(整えた白髪) | 明るく均一 | 澄んだ色が映えるようになる |
白髪が3割を超えたあたりが、最初の分岐点です。 ここから、黒や濃紺のトップスを着たときに「顔だけ浮いて見える」現象が出始めます。原因は、顔の上が明るく、顔の下が暗く、顔だけがその中間にあるためです。
白髪の割合別・顔まわりに置ける色
| 白髪の割合 | 顔まわりに向く色 | 避けたい置き方 | ずれたときに起きること |
|---|---|---|---|
| 1割まで | 従来どおりの得意色 | とくになし | 変化はほぼ出ない |
| 2〜3割 | 中間明度の色を増やす | 顔の真下に黒 | 顔の輪郭が硬く見える |
| 4〜5割 | ベージュ・グレージュ・くすみ色 | 黒とのコントラスト | 顔だけが切り離される |
| 6〜7割 | 淡い色・中間色・スモーキー | 濃紺・黒の首詰まり | 影が顔に上がる |
| 8割以上 | 淡い色全般・澄んだ中間色 | 暗く濁った色 | 顔がくすんで見える |
| ほぼ全体 | 白・淡い青・ローズ・淡い緑 | 濃い茶・カーキ | 髪と服が対立する |
表の最後の2行に、白髪の利点 が出ています。白髪が全体に及ぶと、髪の色みがほぼ無くなるため、色相の制約がゆるみます。20代のころは避けていた色が、髪との対立がなくなったことで使えるようになる。「白髪になってから淡い色が似合うようになった」という感覚には、この根拠があります。
白髪染めを続けるか、やめるか
| 選択 | 顔まわりの上端 | 使える色の方向 | 起きやすいこと |
|---|---|---|---|
| 濃く染め続ける | 暗いまま | 従来の色を継続できる | 根元の白との段差が出る |
| 明るめに染める | 中間 | 中間明度が最もなじむ | 色落ちで明度が動く |
| ハイライトを入れる | まだら | 明度差がゆるむ | 顔まわりが柔らかく見える |
| 染めるのをやめる | 明るい | 淡い色・中間色が広がる | 移行期に段差が出る |
| 整えたグレーヘアにする | 明るく均一 | 澄んだ色が映える | 服の色を一度見直す必要 |
どちらを選ぶかは好みの問題です。ただし 切り替えた前後で、手持ちの服の顔映りは確実に変わります。 染めるのをやめると決めたら、クローゼットの中で顔の近くに来るアイテムだけを一度当て直してください。ボトムスや靴は影響を受けません。
移行期にいちばん扱いにくいのは、根元だけが白く、毛先が暗い状態です。顔まわりの上端に明暗の段差があるので、服の色が定まりません。この期間は 顔まわりに中間の明るさの色を置く のが安全です。ベージュ、グレージュ、ライトグレー、生成りが助けになります。
髪型と色の関係は髪型とパーソナルカラー・骨格・顔タイプでも整理しています。
変化3:目の力に起きていること
3つ目の変化は見落とされがちです。目の力とは、顔の中で目がどれだけ強い情報を持っているか ということです。
| 目まわりの変化 | 起きること | 色選びへの影響 |
|---|---|---|
| 白目の透明感が落ちる | 目の明るい部分が弱まる | 高彩度の色に負ける |
| 睫毛が細く少なくなる | 目の輪郭線が薄くなる | 顔の情報量が減る |
| 眉が薄くなる | 顔の上部の線が消える | 強い色に顔が負ける |
| まぶたが下がる | 瞳の見える面積が減る | コントラストの強い配色が重い |
| 黒目と白目の境が柔らぐ | 顔全体のメリハリが下がる | 鮮やかな色が服だけ目立つ |
「服だけが目立って、自分が服に着られている」と感じるとき、負けているのは色相ではなく彩度です。 鮮やかな色は、それ自体が強い情報を持っています。顔の情報量が下がった状態でそれを顔の近くに置くと、服のほうが前に出ます。
対処は3つあります。彩度を1段落とす、面積を減らす、あるいはメイクで顔の輪郭情報を戻す。3つ目がいちばん即効性があります。アイラインと眉を戻すと、同じ服が違って見えます。
3つの変化が同時に起きたとき
肌・髪・目の変化は同時に進みます。それぞれの影響が重なると、次のような組み合わせが生まれます。
| 組み合わせ | 起きること | 最優先の対処 |
|---|---|---|
| 白髪+肌の黄み | 淡い黄み色が髪と喧嘩する | 中間の明度へ |
| 白髪+目の力の低下 | 顔の情報が全体に薄くなる | 顔まわりに輪郭を足す |
| 肌の濁り+澄んだ色 | 色だけが浮いて肌が沈む | 濁りのある色へ |
| 白髪+黒い服 | 顔だけが浮いて見える | 中間色を1枚挟む |
| 肌の乾き+マット素材 | 顔全体の光沢が消える | 光を返す小物を足す |
| 目の力+高彩度 | 服だけが主役になる | 彩度を1段落とす |
60代の顔映りのいい色(ベース別)
「60代 顔映りのいい色」という問いに対して、共通する条件は3つです。彩度が中くらい、明度が中くらいから少し明るい、そして少しだけ濁りがある。 この3つを満たす色を、ベース別に並べます。
| ベース | 顔映りのいい色 | なぜ働くか |
|---|---|---|
| イエベ系 | サーモンベージュ | 血色を足しつつ濁りがある |
| イエベ系 | カーキ寄りの緑 | 肌の黄みと同じ方向で落ち着く |
| イエベ系 | マスタード(濁ったもの) | 明度が中間で顔が明るく見える |
| イエベ系 | ゴールドベージュ | 顔の下に光を戻す |
| イエベ系 | 煉瓦色・テラコッタ | 頬の血色と同じ方向 |
| ブルベ系 | ローズベージュ | 血色を足しつつ青みが穏やか |
| ブルベ系 | スモーキーブルー | 濁りがあり肌の質感と合う |
| ブルベ系 | グレージュ | 白髪と最もなじむ中間色 |
| ブルベ系 | 藤色・ライラック | 明度が高く顔が持ち上がる |
| ブルベ系 | ワインレッド(明るめ) | 顔の下に深い血色を置ける |
| 共通 | 生成り | 純白より段差が小さい |
| 共通 | ライトグレー | どちらのベースにも通る中間色 |
表の下2行が、60代でいちばん出番の多い色です。 生成りとライトグレーは、色相の主張が弱いぶん、白髪とも肌とも喧嘩しません。顔まわりに1枚持っておくと、暗い服との段差を埋める道具として使えます。
もう1つ、この表全体に共通することがあります。どの色も「はっきりした色」ではありません。 60代で顔映りがいいと感じる色は、多くの場合、名前をつけにくい中間の色です。売り場では地味に見えて手が伸びにくいのですが、顔の下に当てた瞬間に印象が変わります。
判断のこつは、ハンガーにかかった状態で選ばないことです。色は単体では評価できません。 必ず顔の下まで持ち上げて、顔と一緒に見てください。単体で美しい色と、顔の下で働く色は別のものです。60代に限らず言えることですが、顔まわりの条件が変わった時期ほど、この差が大きく出ます。
顔映りが悪くなる色と、そのとき起きること
| 色 | 起きること | 対処 |
|---|---|---|
| 黒(顔の真下) | 明度差で顔だけ浮く | 中間色を挟むか下へ移す |
| 純白(顔の真下) | 顔のくすみが対比で出る | 生成りへ替える |
| 鮮やかな原色 | 服だけが前に出る | 彩度を1段落とす |
| 濁りの強い茶 | 肌のくすみと重なる | 明度を上げる |
| 暗い紫 | 顔の下が沈み影が上がる | 明るい藤色へ |
| 蛍光色 | 顔の色が消える | 小物のみに |
| 極端に淡いパステル | 顔の輪郭がぼやける | 中間明度へ |
| 濃いカーキ | 肌の黄みと重なり濁る | 明るいカーキへ |
白・黒・グレーの扱いがいちばん変わる
無彩色の3色は、60代で最も扱いが変わります。色相を持たないぶん、明度の差だけが直接効くためです。
| 無彩色 | 20代での働き | 60代での働き | 使い方 |
|---|---|---|---|
| 純白 | 顔を明るく見せる | くすみとの対比が出る | 生成り・オフホワイトへ |
| 生成り | やや地味に見える | 最も顔になじむ | 顔まわりの主力に |
| ライトグレー | 印象が弱い | 白髪と自然につながる | 顔まわりの主力に |
| ミディアムグレー | 使いどころが少ない | 中間の段差を埋める | インナーやスカーフに |
| チャコールグレー | 黒の代わり | 黒より段差が小さい | 黒の置き換えに |
| 黒 | 引き締める | 顔の真下では浮く | ボトムス・靴へ移す |
黒を手放す必要はありません。位置を変えるだけです。 黒いジャケットを着るなら、中に純白ではなく生成りかグレージュを合わせる。黒いワンピースを着るなら、首元にスカーフで中間の明るさを足す。これで段差はゆるみます。
面積と位置のルール
| 位置 | 顔への影響 | 選び方 |
|---|---|---|
| 顔から30センチ以内 | 最も強い | 顔映りのいい色に限る |
| 胸元から腰まで | 中程度 | 好みの色でよい |
| 腰から下 | ほぼ影響なし | 自由に選べる |
| 靴・バッグ | 影響なし | 自由に選べる |
| 帽子・眼鏡のフレーム | 顔と同等に強い | 顔映りのいい色に限る |
| スカーフ・ネックレス | 最も強い | 補正の道具として使える |
顔まわり30センチだけを管理すれば、残りは自由です。 60代のクローゼットの見直しは、この考え方で範囲を絞ると現実的な作業量になります。全部を入れ替える必要はありません。
色より素材が効く場面
肌のキメが変わると、光の返り方が変わります。ここでは色ではなく素材が結果を分けます。
| 素材 | 60代の顔まわりでの働き |
|---|---|
| シルク・とろみのある生地 | 光をやわらかく返して顔に戻す |
| 上質なウール | 表面が光を散らし肌の粗さを目立たせない |
| コットン(起毛) | 穏やかな光で顔が落ち着く |
| リネン | 表面の凹凸が影を作り顔まわりが締まる |
| ポリエステル(強い光沢) | 顔の下から硬い光が返る |
| ラメ・スパンコール | 光が点で返り肌の凹凸を拾う |
| 薄いシフォン | 透けて色が弱まりぼやける |
顔まわりに置くなら、光を「散らす」素材を選んでください。 光を点で返す素材(強い光沢やラメ)は、顔の凹凸を影として拾います。同じ色でも、素材を替えるだけで印象が変わります。
メイクで補正できる範囲
| 補正したいこと | メイクで可能か | 具体的な手 |
|---|---|---|
| 顔の輪郭情報を戻す | できる | 眉とアイラインを戻す |
| 血色を戻す | できる | チークを頬骨に沿わせる |
| 顔の下の光を戻す | できる | ハイライトを頬骨の上に |
| 肌のくすみを打ち消す | 部分的にできる | 下地の色相を合わせる |
| 服の色相のずれを直す | できない | 服を替えるほうが早い |
| 明度差の段差を埋める | できない | 中間色を1枚挟む |
メイクで直せるのは顔の情報量であって、服の色そのものではありません。 服の色が明らかにずれているときは、メイクで挽回しようとするより、顔まわりの1枚を替えるほうが早く済みます。
再診断は必要か、自宅で確かめる手順
| 状況 | 再診断の価値 |
|---|---|
| 一度も診断を受けたことがない | 高い |
| 20代で受けて白髪が半分を超えた | 中 |
| 20代で受けて染め続けている | 低い |
| 診断結果に納得できていない | 高い |
| 似合う色は知っていて選び方だけ迷う | 低い |
ベースを確かめ直す目的なら、再診断は要りません。ベースは変わらないためです。受ける価値があるのは、いまの髪の状態を前提にした色の範囲を知りたいとき です。
自宅で確かめる手順もあります。
| 手順 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 自然光の入る窓際に立つ | 照明の色に影響されない |
| 2 | 化粧をしていない状態で | 補正のない顔を見る |
| 3 | 服を顔の下に当てる | 胸元まで届く広さで |
| 4 | 目の下の影を見る | 濃くなる色は合っていない |
| 5 | 口元のたるみを見る | 影が出る色は明度が低すぎる |
| 6 | 写真を撮って比べる | 記憶では比較できない |
目の下と口元の影が薄く写る色が、いまの顔に映る色です。 顔色が明るく見えるかどうかより、影の出方のほうが判断しやすい指標になります。
診断方法の種類はパーソナルカラー診断の方法、結果に納得できない場合は診断結果がしっくり来ないときにまとめています。
PC4タイプ別・60代での調整
| タイプ | 20代で得意だった色 | 60代での調整 | 調整しないと起きること |
|---|---|---|---|
| イエベ春 | 明るいコーラル・ピーチ | 濁りを1段足す | 澄んだ色だけが浮く |
| イエベ春 | 鮮やかな黄緑 | 彩度を落としてカーキ寄りへ | 服だけが目立つ |
| ブルベ夏 | パウダリーピンク | 明度をやや上げる | 髪の明るさに埋もれる |
| ブルベ夏 | ライトラベンダー | そのまま使える | 白髪と最も相性がいい |
| イエベ秋 | 深いテラコッタ・こげ茶 | 明度を1段上げる | 顔の下が沈み影が上がる |
| イエベ秋 | ダークブラウン | カーキやキャメルへ | 顔だけが浮く |
| ブルベ冬 | 純赤・フューシャ | 彩度を1段落とす | 目の力に対して強すぎる |
| ブルベ冬 | 漆黒・純白 | チャコールと生成りへ | 明度差で顔が切り離される |
ブルベ夏がいちばん調整の少ないタイプです。 もともと明度が高く彩度が低い色を得意とするため、白髪との相性がよく、60代でほぼそのまま使えます。逆に調整が要るのはブルベ冬とイエベ秋で、どちらも「強い色」「深い色」を得意としてきたぶん、目の力と髪の明るさの変化を受けます。
各タイプの詳細はイエベ春 完全ガイド、ブルベ夏 完全ガイド、イエベ秋 完全ガイド、ブルベ冬 完全ガイドで確認できます。
シーン別の落としどころ
| 場面 | 顔まわりに置く色 | 起きやすいずれ |
|---|---|---|
| 法事・弔事 | 黒。中にグレージュを挟む | 黒一色で顔が沈む |
| 同窓会 | 中間明度の得意色 | 気合いで彩度を上げすぎる |
| 孫との外出 | 明るい中間色 | 汚れを気にして暗くしすぎる |
| 旅行・写真が多い日 | 顔映りのいい色を必ず上に | 実用重視で暗い色に寄る |
| 食事会 | 顔の下に暖色 | 照明が暗い店で顔が沈む |
| 病院・役所 | 中間明度 | 白すぎると顔色が悪く写る |
写真が多い日の色選びは、とくに意識する価値があります。カメラは肉眼より明度差を強く写します。 顔の下に暗い色があると、実際に見ているより顔が沈んで写ります。
60代の装いの組み立て全体は60代のコーデも参考になります。
「60代 タイプ別」で探しているとき、分け方は4つある
60代の装いを「タイプ別」で調べる人は多いのですが、タイプという言葉が指すものは4つに分かれます。自分がどれを知りたいのかを先に決めると、探す先が定まります。
| タイプの種類 | 何を決めるか | 60代で変わるか |
|---|---|---|
| パーソナルカラー4タイプ | 顔まわりに置く色 | ベースは変わらない |
| 骨格3タイプ | 素材と形とシルエット | 変わらない |
| 顔タイプ8種 | 柄の大きさと形の印象 | ほぼ変わらない |
| 体型の変化 | サイズと丈と補正 | 変わる |
このうち、60代で実際に変わるのは4行目だけです。 骨格も顔タイプも、骨格そのものと顔立ちの構造で決まるので、年齢では入れ替わりません。パーソナルカラーもベースは変わりません。それでも装いが決まらなくなるのは、体型の変化と、この記事で扱ってきた許容範囲の移動が同時に起きているからです。
| 迷っていること | 見るべきタイプ |
|---|---|
| 顔色が悪く見える | パーソナルカラー |
| 服が体に合わない・野暮ったい | 骨格 |
| 柄物がしっくり来ない | 顔タイプ |
| サイズが合わなくなった | 体型の変化 |
| 全体が老けて見える | パーソナルカラーと骨格の両方 |
お手本にする人の選び方
「60代女性 お手本 ファッション」を探すとき、見た目の好みで選ぶと再現できないことがあります。見るべき条件は3つです。
| 条件 | なぜ見るのか | 合っていないと |
|---|---|---|
| 髪の明るさが自分と近い | 顔まわりの明度の前提が同じ | 同じ色を着ても段差が違う |
| 髪型の輪郭が近い | 顔まわりの面積が同じ | 服の襟の効き方が変わる |
| 体型の傾向が近い | 同じ形が同じように落ちる | シルエットが再現できない |
とくに1行目が重要です。 白髪をそのまま活かしている人と、濃く染めている人では、同じ黒いニットを着ても顔まわりの見え方がまったく違います。お手本を探すときは、服の色や形より先に、髪の明るさが自分と近い人を探してください。そのうえで、その人が顔の近くに何を置いているかを見ると、そのまま自分にも移せます。
クローゼットの見直し手順
60代のクローゼット整理は、全部を見ようとすると終わりません。範囲を絞ります。
| 手順 | 対象 | 判断基準 |
|---|---|---|
| 1 | 顔の近くに来るものだけ集める | ニット・ブラウス・スカーフ・ジャケット |
| 2 | 窓際で1枚ずつ顔の下に当てる | 目の下の影が濃くなるか |
| 3 | 影が濃く出たものを分ける | すぐ手放さず保留に |
| 4 | 保留の中で顔から離せるものを選ぶ | 前を開ける・インナーにする |
| 5 | 残ったものだけを手放す | 顔から離しても使えないもの |
| 6 | 空いた枠に中間明度を足す | 生成り・ライトグレー・グレージュ |
手放す前に「顔から離せるか」を挟むのが要点です。 顔映りが悪いだけの服は、着られない服ではありません。前を開けて羽織る、インナーにして襟元から出さない、といった置き換えで使えるものが多く残ります。
70代に向けて起きること
いま起きている変化は、これから先も同じ方向に進みます。先を知っておくと、いま買うものの判断が変わります。
| これから進む変化 | 色選びへの影響 |
|---|---|
| 白髪の割合がさらに上がる | 淡い色と澄んだ色の幅がさらに広がる |
| 肌の明度が上がる | 顔の下に置ける色の暗さの上限が下がる |
| 目の力がさらに弱まる | 彩度の許容範囲がもう1段狭まる |
| 顔の凹凸が増える | 顔まわりの素材の影響が強くなる |
方向は一貫しています。顔まわりは、明るく・穏やかに・光を散らす方向へ。 いま買う服のうち、顔の近くに来るものは、この方向に半歩寄せておくと長く使えます。
よくある誤解
| よくある誤解 | 実際 |
|---|---|
| 年齢でイエベがブルベに変わる | ベースは変わらない |
| 60代は暗い色を着るべき | 顔の下の暗い色は影を上げる |
| 白髪になったら地味な色に | 白髪は淡い色と澄んだ色の幅を広げる |
| 診断を受け直さないといけない | ベース確認の目的なら不要 |
| 黒は60代には似合わない | 位置を変えれば使える |
| 明るい色は若作りに見える | 明度と彩度が別物。明度だけ上げれば品は保てる |
| メイクで色のずれは直せる | 直せるのは顔の情報量だけ |
| 全部の服を買い替える必要がある | 顔まわり30センチだけでよい |
まとめ
60代で「しっくり来ない」と感じる理由は、はっきりしています。
- 変わらないのはベース(イエベ/ブルベ)。変わるのは明度・彩度・コントラストの許容範囲
- いちばん効くのは髪。白髪は顔まわりの上端を最も暗い側から最も明るい側へ動かす
- 白髪が3割を超えると、顔の真下の暗い色で「顔だけ浮く」現象が出る
- 肌は少し濁り、少し黄みに寄る。色相はそのままに、濁りを1段足せば戻る
- 目の力が下がると、負けるのは色相ではなく彩度。1段落とすか面積を減らす
- 黒は捨てずに位置を変える。顔と黒のあいだに中間の明るさを1枚挟む
- 生成りとライトグレーは、60代の顔まわりで最も出番の多い2色
- 見直す範囲は顔まわり30センチだけ。腰から下は影響を受けない
よくある質問
Q. 60代でパーソナルカラーは変わりますか
ベースは変わりません。変わるのは、そのベースの中で受け止められる明度・彩度・コントラストの範囲です。診断結果が間違いになるのではなく、選ぶ位置が動きます。
Q. 60代で顔映りのいい色は何色ですか
彩度が中くらい、明度が中くらいから少し明るい、少し濁りがある色です。イエベ系ならサーモンベージュやカーキ寄りの緑、ブルベ系ならローズベージュやスモーキーブルーが当てはまります。
Q. 白髪が増えると似合う色はどう変わりますか
顔まわりの上端が明るくなるので、顔の真下の暗い色との明度差が開きます。3割を超えるあたりから、黒や濃紺で顔だけが浮いて見え始めます。淡い色は逆に扱いやすくなります。
Q. 白髪染めをやめると似合う色は変わりますか
変わります。顔まわりの上端が明るくなるため、淡い色と中間色の守備範囲が広がります。切り替えたら、顔の近くに来るアイテムだけ一度当て直してください。
Q. 60代でパーソナルカラーの再診断は必要ですか
ベース確認の目的なら不要です。受ける価値があるのは、一度も診断を受けたことがない場合と、白髪の状態が大きく変わった場合です。
Q. 60代で黒い服は着ないほうがいいですか
着てはいけない色ではありません。顔のすぐ下から、ボトムスや靴へ位置を移してください。顔と黒のあいだに生成りやグレージュを1枚挟むだけでも段差はゆるみます。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 60代でパーソナルカラーは変わりますか
- ベースは変わりません。イエベかブルベかを決めているのは肌の下の色素構成で、これは加齢で入れ替わるものではありません。20代でイエベ秋だった人が60代でブルベ夏になることは基本的に起きません。変わるのは、そのベースの中で「どこまでの明るさ・鮮やかさ・強さを受け止められるか」という許容範囲です。白髪が増えれば顔まわりが明るくなります。診断結果が間違いになるのではなく、選ぶ位置が動くと考えてください。
- Q. 60代で顔映りのいい色は何色ですか
- ベースで違いますが、共通する条件が3つあります。1つ目は彩度が中くらいであること。鮮やかすぎる色は目の力に対して強く、くすみすぎた色は肌のくすみと重なります。2つ目は明度が中くらいから少し明るいこと。顔の下が暗いと影が顔に上がります。3つ目は色に濁りが少しあること。イエベ系ならサーモンベージュやカーキ寄りの緑、ブルベ系ならローズベージュやスモーキーな青が当てはまります。
- Q. 白髪が増えると似合う色はどう変わりますか
- 顔まわりの明るさが上がるので、暗い色を顔の近くに置いたときの明度差が大きくなります。白髪が3割を超えるあたりから、黒や濃紺のトップスで「顔だけ浮いて見える」現象が起きやすくなります。対処は2つで、暗い色を顔から離すか、顔まわりに中間の明るさの色を1枚挟むことです。逆に、白髪が増えると淡い色は扱いやすくなります。髪と服の明るさが近づくため、顔の周りがなだらかにつながります。白髪はハンデではなく、使える色の範囲が別の方向に広がる変化です。
- Q. 白髪染めをやめると似合う色は変わりますか
- 変わります。染めているあいだは顔まわりの上端が暗いままなので、以前と同じ色の使い方が続けられます。やめると上端が明るくなり、暗い色との明度差が開きます。ただし損ではありません。「柔らかい色が似合うようになった」という変化は、髪と服の明るさが近づいて段差が消えたためです。切り替えの前後で手持ちの服の見え方が変わるので、顔まわりの色だけは一度見直してください。
- Q. 60代でパーソナルカラーの再診断は必要ですか
- ベースを確かめ直す目的なら必要ありません。ベースは変わらないためです。受ける価値があるのは、白髪の状態が20代のころと大きく変わった場合と、診断を一度も受けたことがない場合です。前者は、いまの髪の明るさを前提にした色の範囲を確認できます。自宅で確かめる方法もあります。手持ちの服を顔の下に当てて、自然光の入る窓際で写真を撮り、目の下の影と口元のたるみがどう写るかを比べてください。影が薄く写る色が、いまの顔に映る色です。
- Q. 60代で黒い服は着ないほうがいいですか
- 着てはいけない色ではありません。ただし置く場所が変わります。黒は明度が最も低い色なので、顔のすぐ下に置くと、白髪や明るくなった肌との明度差が大きくなり、顔だけが浮いて見えます。同時に、目元と口元の影が濃く出ます。対処は、黒をボトムスや靴に移すこと、あるいは顔と黒のあいだにスカーフやインナーで中間の明るさを1枚挟むことです。黒いジャケットを着るなら、中に白ではなく生成りやグレージュを合わせると、段差がゆるみます。
— メグラシ編集部





