口紅の似合う色診断|唇そのものの色みで見る、青みか黄みかの見分け方

口紅の色を選ぶとき、パーソナルカラー診断を受けていないと選べないと思われがちですが、唇そのものの地色を見れば、口紅だけなら判定できます。 肌の色を見るより、判定材料が絞られている分、迷いにくい方法です。
売り場で色番号やパッケージの見た目だけで選んで、家で塗ると顔から浮いて見える。この失敗は珍しくありません。原因の多くは、口紅の色そのものではなく、唇の地色との方向のずれです。同じ「赤」でも、青みを帯びた赤とオレンジみを帯びた赤では、なじむ唇がまったく別になります。判定は難しくありません。鏡と自然光があれば、5分もかからずに終わります。
📋 早見表|唇の色みと似合う口紅の系統
| 唇の地色 | 似合う系統 | 避けたい方向 |
|---|---|---|
| 青み寄り(赤紫・ピンクベージュ) | ローズ・チェリー・ワインレッド | オレンジみの強いコーラル |
| 黄み寄り(オレンジ赤・サーモン) | コーラル・テラコッタ・レンガ | 青みの強いフューシャピンク |
| 判定しづらい・中間 | ベージュピンク・モーヴ | 両端の鮮やかな色 |
この表は入口です。実際の判定は、次の2つの見方で行います。
見方①|唇を押して白くなる色
唇の中央を、指の腹で3秒ほど軽く押してください。血が一瞬引いて白っぽくなった直後、色が戻る瞬間の色みを見ます。
- 赤紫やピンクベージュに寄って見える → 青み寄り
- オレンジみのある赤やサーモンピンクに寄って見える → 黄み寄り
このとき使うのは自然光です。室内の照明、特に電球色の照明の下では黄みが足されて見えるため、判定が本来の色みからずれます。北向きの窓のそばで、鏡を顔から20cmほど離して見てください。
見方②|唇の内側と外側の色差
唇の外側の縁と、口を軽く開けたときに見える内側の粘膜の色を見比べます。外側と内側の色みの差が大きいほど、判定は分かりやすくなります。
- 外側が暗めのローズ、内側が鮮やかな赤に近い → 青み寄りの傾向が強い
- 外側が明るめのベージュ、内側がオレンジみの赤に近い → 黄み寄りの傾向が強い
- 外側と内側の差がほとんどない → 中間タイプ、判定は次の項目へ
2つの見方で結果が一致すれば、その側を採用して構いません。割れた場合は、押して白くなる色のほうを優先してください。血色そのものを見ている分、判定材料としての精度が高くなります。
判定するタイミングにも注意点があります。起きてすぐは血色が安定していないことがあるので、洗顔と保湿を終えてから見てください。また、直前まで熱い飲み物を飲んでいると血行が一時的に良くなり、いつもより赤みが強く見えることがあります。判定は、飲食から30分ほど間を置いてから行うと安定します。
見方③|唇の縁と面の色の均一さ
もう1つ、補助的に使える見方があります。唇の縁の色と、面全体の色がどれだけそろっているかです。
縁と面の色が近く均一に見える人は、判定した系統の色をそのまま塗っても発色にムラが出にくい傾向があります。縁だけ色が濃い、あるいは面の中心だけ色が薄いといったムラがある人は、色みの判定に加えて、色を均一にのせるためにリップライナーで縁を先になぞっておくと、判定した色の方向がより正確に顔に出ます。この見方は青みか黄みかを決めるものではなく、判定した色をどう塗ると綺麗に出るかを補足するためのものです。
なぜ肌より唇のほうが判定しやすいのか
肌の色は顔全体の面積を占めるため、髪色・服の映り込み・その日の体調に影響を受けやすくなります。唇は面積が狭く、判定に使う色の範囲もあらかじめ赤系に絞られているため、比較する対象が少なくて済みます。
口紅だけを選びたいときに、肌の色から入る必要はありません。唇という狭い範囲だけを見れば、口紅選びは完結します。 全身の色みを判定するパーソナルカラー診断とは、目的も手順も分けて考えて構いません。
青み寄りに出た場合
ローズ、チェリー、ワインレッドの方向が顔になじみやすくなります。血色そのものが青み寄りの色みを持っているため、同じ系統を重ねると唇の色が自然に濃くなったように見えます。
避けたいのは、オレンジみの強いコーラル系です。地の色みと反対方向の色を重ねると、唇の輪郭と色の境目がはっきり出やすくなり、顔から唇だけが浮いて見えることがあります。
濃さの選び方にも幅があります。青み寄りの人は、明るいピンクよりも一段深いローズやワインレッドのほうが、唇の地色と馴染んで自然に発色することが多くなります。逆に淡いピンクを選ぶと、地色の青みと色がぶつかって、唇の中心だけ色が浮いたように見えることがあります。迷ったら、いつも選んでいる色より一段深いものを試してみてください。
黄み寄りに出た場合
コーラル、テラコッタ、レンガ色の方向が顔になじみやすくなります。唇の地色と同じ方向の暖かみを持つ色を重ねると、色の入り方が均一になります。
避けたいのは、青みの強いフューシャピンクです。地色と逆方向の色は、唇の中央と縁で発色の差が出やすく、ムラに見えることがあります。
黄み寄りの人は、鮮やかなオレンジよりも少し落ち着いたテラコッタやレンガ色のほうが顔になじみやすい傾向があります。鮮やかなオレンジは、肌の色みによっては顔全体が黄色く沈んで見えることがあるため、まず落ち着いた色から試し、慣れてきたら鮮やかさを一段階ずつ上げていく順番がおすすめです。
中間タイプに出た場合
外側と内側の色差がはっきりしない場合、口紅の色は両端の鮮やかな色より、ベージュピンクやモーヴのような中間の色みのほうが顔になじみやすくなります。
中間タイプは「決められない」のではなく、両方向の色をある程度受け止められる唇だということです。青み側もオレンジ側も、鮮やかさを抑えた色から試すと失敗が少なくなります。
中間タイプの人は、その日の肌の調子や服の色によって、似合う方向が少しずつ動きます。青み寄りの服を着た日はローズ系を、黄み寄りの服を着た日はコーラル系を選ぶというように、口紅を1色に固定せず、その日の全体の色に合わせて2〜3本を使い分ける運用が向いています。中間であることは、選択肢が広いという意味でもあります。
唇の色みと、彩度の高さは別の軸
ここまでは青みか黄みかという方向の話でしたが、もう1つ別の軸があります。色の鮮やかさです。同じローズ系でも、彩度の高いビビッドなローズと、彩度を抑えたくすみローズでは、なじむ肌の質感が違います。
判定は簡単です。唇を軽く指でこすってみて、赤みがはっきり鮮やかに戻るか、じんわりと穏やかに戻るかを見てください。はっきり鮮やかに戻るタイプは、彩度の高い色を塗ってもバランスが取れます。じんわり穏やかに戻るタイプは、彩度を一段階抑えた色のほうが唇全体になじみます。方向(青みか黄みか)と鮮やかさ(高いか抑えめか)の2軸を組み合わせると、口紅選びの精度がもう一段上がります。
どちらとも取れるとき①|質感で調整する
色みの判定が境目にある場合、質感を変えることで調整できます。
- グロス:光を反射して明るく見えるため、濃いめの色を選ぶと丁度よくなじむ
- ティント:唇の地色と混ざって発色するため、判定した系統と同じ方向を選ぶと自然
- マット:色がそのまま定着して濃く見えるため、薄めの色を選ぶと浮きにくい
色みで迷ったときは、質感のほうを動かしてください。 同じ色番号でも、質感を変えるだけで顔なじみが変わることがあります。
質感を選ぶときのもう1つの目安は、その日の肌のコンディションです。乾燥が気になる日はマットよりティントかグロスのほうが唇の質感となじみやすく、色そのものの判定と組み合わせて使うと、朝のメイクで毎回迷う時間が減ります。逆に皮脂が気になりやすい日中に崩れにくさを優先したいときは、ティントを先にのせてから薄くグロスを重ねると、色の判定結果を保ったまま持ちも確保できます。
どちらとも取れるとき②|判定と手持ちの色が違う
判定した系統と違う色の口紅をすでに持っている場合、手放す必要はありません。頬に同じ系統の色を薄くのせると、唇だけが浮く印象を抑えられます。
たとえば黄み寄りの判定が出た人が青み寄りのローズを使いたい場合、チークにも薄いローズ系を1段だけのせると、顔全体の色の方向がそろい、唇だけが目立ちすぎるのを防げます。口紅の色を変えるより、周りの色を寄せるほうが早く解決することがあります。
どちらとも取れるとき③|季節や体調で唇の色が変わる
唇の色みは、乾燥や体調でも変わります。冬場に唇が乾燥して血色が引いていると、判定がいつもと違う結果になることがあります。
判定は、リップクリームで保湿してから10分ほど置いた状態で行ってください。乾燥した状態のままだと、地色の判定材料としては不安定になります。判定の前に、唇の状態を整えることも手順のうちです。
季節によっても唇の色は動きます。夏は血行がよくなって赤みが増しやすく、冬は乾燥と冷えで血色が引きやすくなります。年に2回、初夏と真冬に同じ手順で判定し直しておくと、季節ごとの揺れ幅が自分でも把握できます。揺れ幅が小さい人は1色を通年で使い、揺れ幅が大きい人は季節で2色を使い分けると、いつも顔になじんだ状態を保てます。
色番号だけで選ばない
売り場やオンラインショップで口紅を選ぶとき、色番号や写真の見本だけで決めると、実際に塗ったときの印象とずれることがあります。番号や名前は色の方向を正確に表していないことが多く、同じ「レッド」でも青み寄りのものと黄み寄りのものが混在しています。
選ぶときは、必ず自分の判定結果(青みか黄みか、鮮やかか穏やかか)と照らし合わせてください。 テスターがある場合は、唇の中央に直接少量をのせて、内側からの色と合わせて自然光の下で確認するのが確実です。テスターがない場合は、手の甲ではなく唇の色に近い場所(下唇の内側の縁など)で試すと、実際の発色に近い判定ができます。
まとめ
- 口紅の似合う色は、唇そのものの地色から判定できる
- 見るのは、押して白くなる色と、内側と外側の色差の2点
- 青み寄りはローズ系、黄み寄りはコーラル系がなじみやすい
- 中間タイプは鮮やかさを抑えた色から試す
- 迷ったら色より質感を動かす。頬に同じ系統をのせる方法もある
唇という狭い範囲だけを見れば、口紅選びはこの記事で完結します。 肌全体のパーソナルカラーが気になったときは、別の記事で改めて確認すれば十分です。口紅だけを今すぐ決めたい人にとって、遠回りをせずに答えにたどり着ける方法として使ってください。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 口紅の似合う色は、肌の色から決めるのではないのですか
- 肌の色からも判定できますが、唇そのものの色みを見る方が、口紅選びに限っては近道です。肌は面積が広く、服や光の映り込みの影響を受けやすい一方、唇は色の判定に使える範囲が狭く絞られています。口紅だけを決めたいなら、唇の地色から入る方が早く答えが出ます。
- Q. 唇を押して白くなる部分の色が、青いのか赤いのか分かりません
- 自然光の下、鏡に唇を近づけて確認してください。押した瞬間の色が、赤紫やピンクベージュに寄って見えるなら青み側、オレンジみのある赤やサーモンピンクに寄って見えるなら黄み側です。判断がつかない場合は、内側と外側の色差のほうを優先して見てください。
- Q. 判定した色と違う色の口紅も、もう持っています。使ってはいけませんか
- 使ってはいけないということはありません。判定でわかるのは「なじみやすい方向」であって、禁止色ではありません。判定と違う方向の色を使いたいときは、頬にも同じ系統の色を薄くのせてバランスを取ると、唇だけが浮きにくくなります。
- Q. グロスとマットで似合う色が違う気がします
- 感覚として正しいです。同じ色でも、グロスは光を反射して明るく見え、マットは色がそのまま定着して濃く見えます。判定で境目にいる場合、グロスなら濃いめの色、マットなら薄めの色を選ぶと、顔から浮きにくくなります。
- Q. ティントリップはどう選べばいいですか
- ティントは唇そのものの色と混ざって発色するため、判定した色みと同じ系統を選ぶと自然になじみます。青み寄りの判定ならローズ系・ピンク系のティント、黄み寄りの判定ならコーラル系・レンガ系のティントが唇の地色と喧嘩しにくくなります。
— メグラシ編集部




