自分に合うメイク診断は1つではない|色の担当と形の担当を、顔の部位ごとに割り振る

「自分に合うメイク診断」を探して決まらないのは、答えを出す診断が1つだと思っているからです。
メイクの判断は2つに分かれます。使う色を決めるものと、置く形と位置を決めるもの。この2つは別の診断で、答えの出し方も違います。
そして、顔の部位ごとにどちらが効くかが違います。 ここを先に割り振ると、受ける診断の数が減り、迷う場所も減ります。
📋 早見表|部位ごとに、どちらが決めるか
この表は答えではありません。どの部位で何を調べるかを決めるための道具です。
| 部位 | 顔に占める面積 | 色が決める割合 | 形が決める割合 |
|---|---|---|---|
| ベース | いちばん広い | 高い | 低い |
| チーク | 中くらい | 半分 | 半分 |
| 目もと | 狭い | 低い | 高い |
| 口もと | 狭い | 高い | 低い |
| 眉 | いちばん狭い | 低い | 高い |
上から順に決めます。面積の大きい部位ほど、間違えたときの影響が広いからです。
メイクの診断は、2つの系統に分かれている
色を決める診断は、肌や髪や瞳の色みを見て、寄せる色の方向を出します。出てくる答えは「どの色を選ぶか」です。
形を決める診断は、顔の各部分の位置関係と、直線と曲線の割合を見ます。出てくる答えは「どこに、どんな形で置くか」です。
同じ「似合わない」でも、原因が色にある場合と形にある場合では、直す場所がまったく違います。色が原因なら口紅を替えれば済み、形が原因なら同じ口紅のまま輪郭の取り方を変えます。原因を先に切り分けないと、替える必要のないものを替え続けることになります。
この切り分けは、鏡の前で1分でできます。今のメイクのまま、いちばん気になる部位を指で軽くぼかしてください。ぼかして印象が落ち着くなら、原因は形の側にあります。輪郭がゆるむことで置いている位置の効き目が下がるからです。ぼかしても色だけがそのまま残って気になるなら、原因は色の側です。
もう1つ、切り分けの目印があります。時間が経つと気にならなくなるかどうかです。形のずれは見慣れると落ち着きますが、色のずれは何時間経っても同じように目に入ります。朝は気になったのに昼には忘れているなら、形のほうを疑ってください。
順番は、面積の大きい部位から
決める順番は、ベース、チーク、目もと、口もと、眉です。顔に占める面積の順そのままです。
面積の大きい部位を後回しにすると、先に決めた小さい部位の判定がやり直しになります。眉を先に整えても、そのあとでベースの明るさを一段変えると、眉の濃さの見え方が変わるからです。
逆に、面積の大きいところが決まっていれば、小さいところは1回で決まります。面積の大きい部位は、離れた場所からいちばん先に読まれる部位でもあります。人と向かい合うとき、相手の目が最初に受け取るのは眉の角度ではなく、顔全体の明るさです。
順番を守る利点はもう1つあります。途中でやめても、そこまでが無駄にならない。 ベースだけ決めて眉を決めなかった日でも、顔全体の見え方はすでに一段そろっています。逆に眉から始めて途中でやめると、眉だけが浮いた状態で残ります。
ベース|首との段差で測る
ベースは色の担当です。判定に使うのは、顔と首の境目に段差が見えるかどうかの一点だけです。
自然光の入る窓のそばで、あごの下に手鏡を立てて、顔と首を同時に映します。
- 段差が見えない … 明るさが合っています
- 顔のほうが明るい … 一段落として、首に寄せます
- 顔のほうが暗い … 一段上げます
判定は必ず自然光でしてください。室内の照明の下では、境目が飛んで見えないことがあります。夕方より、午前中の窓辺のほうがぶれません。
ここで形の診断を持ち込む必要はありません。ベースの塗り方の形は、段差が消えたあとで考えれば足ります。
チーク|位置は形、色は色
チークだけは両方が効きます。だから、位置と色を別々に決めます。
位置は、正面を向いたときの黒目の外側を通る縦の線と、小鼻の下端を通る横の線が交わる点を基準にします。その点より上に置くと縦の印象、その点より外に置くと横の印象になります。どちらが自分に合うかは、顔の印象を見る診断の答えに沿います。
色は色の診断に沿います。判定は簡単で、手の甲ではなく、頬に直接置いて2メートル離れた写真を撮ります。頬だけが先に目に入るなら濃すぎ、どこに置いたか分からないなら薄すぎです。
目もと|形が7割を決める
目もとは形の担当です。色を変えても印象はあまり動かず、線をどこで止めるかで大きく動きます。
測る場所は2つ。目尻から線を何ミリ延ばすかと、上まぶたに色を乗せる幅です。
- 目尻の延長0〜2ミリ … 目の形をそのまま残す
- 目尻の延長3〜5ミリ … 横方向に伸びる
- 乗せる幅が二重の幅以内 … 目を開けたときに見えない
- 乗せる幅が二重の幅を超える … 目を開けても面が残る
色は、この2つが決まったあとで選びます。順番を逆にすると、色を替えるたびに幅を測り直すことになります。
口もと|色がほとんどを決める
口もとは色の担当です。輪郭を大きく変えなければ、形の影響はほとんど出ません。
判定は、口紅を塗った状態で2メートル離れて撮った写真を見ます。顔全体の中で口もとが最初に目に入るなら濃い側、口もとの位置が分からないなら薄い側です。
口もとは面積が小さいので、最後に決めて構いません。 ここで迷ったときは、その日に会う相手との距離で選びます。近い距離で長く話す日は薄い側、大人数の場に出る日は濃い側です。
眉|角の有無と、山の位置
眉は形の担当です。色は髪の明るさに合わせるだけで、診断の出番はほとんどありません。
測るのは、山の位置です。眉頭から眉尻までを3つに分けて、山がどこにあるかを見ます。
- 眉頭寄りの3分の1に山 … 中央に集まった印象
- 真ん中の3分の1に山 … いちばん動きの少ない位置
- 眉尻寄りの3分の1に山 … 横に開いた印象
角を立てるか丸くするかは、顔の印象を見る診断の答えに沿います。眉はいちばん面積が小さいのに、いちばん印象を動かします。 だから最後に決めて、他の部位が決まった状態で合わせます。
どちらとも取れるとき①|色の結果が2つに割れた
色の診断で、2つの候補が並んで出ることがあります。このときは部位で分けます。
面積の大きいベースは、2つの中間の明るさを選びます。中間なら、どちらの結果でも大きくは外れません。
面積の小さい口もととチークは、両方を試す場所として使います。 小さい部位は替えるのが簡単なので、2週間ずつ試して、写真で比べれば自分で判定できます。割れた結果を無理に1つに寄せるより、この使い方のほうが早く着地します。
割れ方には2種類あります。隣り合う2つで割れている場合と、離れた2つで割れている場合です。隣り合う2つなら、中間を取れば両方の範囲に入ります。離れた2つで割れている場合は、中間を取ると両方から外れるので、その日の予定で選び分けるほうが確実です。
なお、結果が割れること自体は測り方の失敗ではありません。もともと境目の近くに立っている人は、どこで測っても割れます。 割れたという情報は「片側に振り切らないほうがいい」という答えとして使えます。1つに絞れなかったことを気にする必要はありません。
どちらとも取れるとき②|形の診断を受けていない
色の診断だけ受けていて、形は受けていない。この状態がいちばん多く出ます。
形の診断を受けずに進めるなら、判定を写真に代えられます。同じ日に、眉の山の位置だけを変えた顔を3枚撮ります。 位置は先ほどの3つです。3枚を並べて、いちばん自分の目に落ち着いて見える1枚を選びます。
選ぶときの条件を1つ決めてください。撮る距離、光、髪型を3枚とも同じにすること。どれかが変わると、眉ではないところの差を見てしまいます。
同じ手順は目もとにも使えます。目尻から線を延ばす長さを0ミリ、3ミリ、5ミリの3枚で撮ります。3枚を並べると、自分の目の形がどのくらいの延長で止まるのかが数字で残ります。数字で残しておけば、次に道具を替えても再現できます。
3枚を見比べても差が分からないときは、その部位は形の影響が小さいということです。差が出ない部位に診断を足す必要はありません。 迷いが残っている部位だけを、人に見てもらう対象にしてください。
どちらとも取れるとき③|結果どおりにしたのに浮く
診断の色をそのまま使ったのに、顔から浮く。このときは色ではなく、置いた面積を疑います。
同じ色でも、置く面積が広がれば濃く見えます。まず色を変えずに、置く幅だけを半分にしてください。それで収まるなら、原因は面積です。
収まらない場合は、2メートル離れて写真を撮り、顔の中でいちばん先に目に入る場所を探します。目に入る場所が意図した部位と違っていたら、そこが浮いています。浮いている部位を薄くするより、いちばん見せたい部位を一段だけ濃くするほうが、全体は早く収まります。
もう1つ多いのが、光の条件が診断のときと違っているという場合です。診断は明るい場所で行われますが、実際に人と会うのは、それより暗い店内や会議室です。暗い場所では明るい色の面が浮き、暗い色は沈みます。同じ顔でも、置く場所の光が変われば見え方は動きます。 診断結果が間違っていたのではありません。
この場合は、色を替えずに面積だけを場所に合わせて調整します。明るい屋外では広めに、暗い室内では狭く、代わりに一段だけ濃く。この使い分けで、同じ色のまま両方に対応できます。
受ける診断を減らす順番
ここまでを1本にまとめると、受ける順番はこうなります。
- ベースの段差を自分で確かめる。ここだけなら診断は要りません
- 口もととチークの色で迷うなら、色の診断を受けます
- 眉と目もとの形で迷うなら、顔の印象を見る診断を受けます
- 両方で迷っていないなら、どちらも受けなくて構いません
困っていない部位のために診断を受ける必要はありません。 受ける前に、どの部位で止まっているかを書き出すと、必要な数が半分になることがよくあります。
2週間、1部位だけ記録する
決めた内容を定着させるには、全部を記録する必要はありません。
2週間、いちばん迷っている1部位についてだけ、その日の選択と、外出先で気になったかどうかを1行で書きます。14行たまると、自分がどちら側に寄せると落ち着くかが見えます。
記録する部位は1つに絞ってください。複数を同時に動かすと、どれが効いたのか分からなくなります。
まとめ
自分に合うメイクは、1つの診断では出ません。色を決めるものと、形を決めるものが別にあるからです。
ベースと口もとは色、眉と目もとは形、チークは両方。この割り振りを先に決めれば、受ける診断は必要なぶんだけで足ります。
関連記事
- パーソナルカラー × メイク──リップとチークの色選び
- メイク顔診断|素顔とメイク後の段差を測る
- 診断は受けたのに似合う服がわからない|3軸に順番をつける
- 自分に似合う服の診断|悩み別に選ぶ、4つの診断の違い
- イエベ・ブルベがわからないとき
— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 自分に合うメイクを知るには、どの診断を受ければいいですか
- 先に、何を決めたいかを分けてください。使う色を決めたいなら色の診断、置く形や位置を決めたいなら顔の印象を見る診断です。両方いっぺんに答えが出る診断はありません。多くの人が困っているのは、色の診断だけを受けて、眉やアイラインの引き方まで答えが出ると思っているときです。部位で分けると、片方だけ受ければ足りる場合もあります。ベースと口もとで困っているなら色の診断、眉と目もとで困っているなら形の診断です。
- Q. 色の診断と形の診断、どちらを先に受けるべきですか
- 顔の中で面積の大きい部位から決まるほうを先にしてください。ベースは顔全体の面積を占めるので、ここが決まると残りの見え方がまとまります。ベースを決めるのは色の側なので、順番としては色の診断が先です。ただし、眉の形だけが気になっているなら順番は逆で構いません。決めたい部位が小さければ、そこだけを扱う診断を選べば足ります。
- Q. 診断の結果が2つに割れました。どうすればいいですか
- 割れた2つのどちらでも構わない部位と、そうでない部位に分けてください。面積の大きいベースは、割れた2つの中間の明るさを選ぶと、どちらの結果でも大きく外れません。面積の小さい口もとと目もとは、その日に会う相手や場所で選び分けて構いません。小さい部位は変えるのが簡単なので、ここで両方を試すと自分の判定材料が増えます。
- Q. 診断のとおりにしたのに、顔から浮いて見えます
- 色の問題ではなく、置いた面積か位置がずれていることが多いです。同じ色でも、置く面積が広がると濃く見えます。まず色を変えずに、置く幅を半分にして確かめてください。それで収まるなら原因は面積です。収まらないなら、2メートル離れて写真を撮り、顔の中でいちばん先に目に入る場所を確かめてください。目に入る場所が意図していない部位なら、そこが浮いています。
- Q. 無料のセルフ診断でも足りますか
- 部位によります。口もととチークの色は、手持ちのものを顔に当てて写真を撮れば自分で判定できます。ベースの明るさも、首と顔の境目を見れば判定できます。一方、眉の形と目もとの形は、自分の顔を正面から見続けても基準が持てないので、判定がぶれます。ここだけは人に見てもらうか、同じ条件で撮った写真を並べて比べる手順を踏んだほうが確実です。
— メグラシ編集部




