「イエベ夏」「ブルベ秋」は無い|その感覚が指す本当のタイプ

結論:その並びは4分類には無い。でも、あなたが感じているほうは正しい
「イエベ夏」「ブルベ秋」。この2つは、パーソナルカラーの4分類の中には存在しません。イエローベースに属するのは春と秋、ブルーベースに属するのは夏と冬で、この対応は動かないからです。
ただ、そこで話を終わらせるのは乱暴だと思います。その言葉で探す方は、たいてい「自分には黄みっぽさもあるし、夏っぽい柔らかさもある」という手ざわりを持っています。その手ざわりは、間違いではなく観察です。 名前が用意されていないだけで、指しているものは実在します。
この記事では、あなたが「夏っぽい」「秋っぽい」と感じたその感覚がどの軸から来ているのかを切り分けて、最終的に4分類のどこへ着地するのかを、手持ちの服で測れる形にします。
4分類は3本の軸でできている──決め手は人によって違う
4つのシーズンは、次の3本の軸の組み合わせでできています。
- 色相(ベース):黄みか、青みか
- 明度:明るいか、暗いか
- 清濁:澄んでいるか、濁っている(灰みを含む)か
この3本を組むと、4つの箱ができます。
| シーズン | ベース | 明度 | 清濁 |
|---|---|---|---|
| イエベ春 | 黄み | 明るい | 澄んだ |
| ブルベ夏 | 青み | 明るい | 濁った |
| イエベ秋 | 黄み | 暗い(深い) | 濁った |
| ブルベ冬 | 青み | 暗い(深い) | 澄んだ |
ここで大事なのは、3本のうちどれが自分の顔映りを一番左右するかは、人によって違うという点です。ベースの差が誰よりもはっきり出る方もいれば、ベースは正直どちらでも大差なく、明るいか暗いかで別人のように変わる方もいます。
「ベースが違っても隣り合う」組み合わせがある
表をもう一度見てください。イエベ春とブルベ夏は、ベースが逆なのに「明るい」で揃っています。イエベ秋とブルベ冬も、ベースが逆なのに「暗い・深い」で揃っています。
つまり、春と夏は明るさでつながり、秋と冬は深さでつながっている。ベースの壁をまたいで、隣り合っているのです。
あなたが「夏っぽい」と感じたとき、見ているのはたいてい明るさと淡さです。そして明るさと淡さは、春と夏の両方が持っています。だから、黄みの手ざわりがある方が「明るくて淡い色が似合う」と気づくと、頭の中では黄み+夏が結びつき、「イエベ夏」という言葉になります。
「ブルベ秋」も同じ構造です。「秋っぽい」と感じるとき、見ているのは深さと濃さで、それは秋と冬の両方が持っています。青みの手ざわりと深さが結びつくと、「ブルベ秋」になります。
言い換えると、この2つの言葉は、「自分の決め手はベースではなく明度だ」という発見に、たまたま名前が無かったというだけの状態です。
自分の決め手を1分で測る:3つの当て比べ
決め手になっている軸を見つけるところから始めます。自然光の入る窓辺で、ノーメイクか薄いメイクの状態で行ってください。鏡の前で、それぞれ2枚を交互に顔の下に当てます。
| 測る軸 | 当てるもの | 差が出たときに見えること |
|---|---|---|
| 色相(ベース) | 青みの白いシャツ / アイボリーか生成りのシャツ | 頬の影の濃さ、口元のくすみ |
| 明度 | ライトグレー / チャコールグレー | 顔全体が起きるか、沈むか |
| 清濁 | はっきりしたネイビー / 灰みのあるスモーキーブルー | 目や眉の輪郭が立つか、肌がなめらかに見えるか |
見るのは「服がきれいか」ではなく、顔のほうがどう変わるかです。頬の影が薄くなる、フェイスラインの境目がぼやけずに済む、疲れて見えない。この3点だけを見比べてください。
そして、3つのうちいちばん差が大きかった軸が、あなたの決め手です。差がほとんど出ない軸は、あなたにとって重要度の低い軸なので、服選びで気にしなくて構いません。
「イエベ夏」「ブルベ秋」と感じてきた方は、ここで明度の差がいちばん大きく出ることが多くなります。それが、その言葉が生まれた理由です。
「イエベ夏」と感じた人が行き着くのは、イエベ春かブルベ夏
明度が決め手で「明るい側」に出たなら、着地点はイエベ春かブルベ夏の2つに絞られます。ここからは、その2つの分岐だけを見ます。
手順1:白いシャツとアイボリーのシャツを当て比べる
手持ちの白いトップスの中から、青みを感じる純白に近いものを1枚、アイボリーか生成りのものを1枚選びます。持っていなければ、白いコピー用紙と、生成りの紙袋や封筒でも代用できます。
顔の下に交互に当てて、次を見ます。
- 純白で頬の影が薄くなり、口角の周りがすっきりする → ブルベ夏寄り
- アイボリーで肌の色ムラが均一に見え、血色が上がる → イエベ春寄り
- 純白を当てると肌が黄ばんで見え、アイボリーだとぼんやりする → 両方の要素あり。手順2へ
手順2:澄んだ色と濁った色を当て比べる
次に、同じくらいの明るさで、澄んだ色と濁った色を1枚ずつ用意します。たとえば、はっきりしたコーラルピンクと、灰みのあるくすみピンク。あるいは、明るいターコイズと、スモーキーなミントです。
- 澄んだほうで目や眉の印象がくっきり立つ → イエベ春
- 濁ったほうで肌の表面がなめらかに見える → ブルベ夏
- 澄んだ色だと色だけが浮いて顔が負ける → ブルベ夏の可能性が高い
手順3:ゴールドとシルバーを顔の横に置く
最後に、金色と銀色の小さな金具や、包装用のホイルを顔の横に当てます。ここは補助的な確認です。
| 見るところ | イエベ春に行き着くサイン | ブルベ夏に行き着くサイン |
|---|---|---|
| 白の当て比べ | アイボリーで血色が上がる | 純白で影が薄くなる |
| 澄み/濁り | 澄んだ色で顔が立つ | 濁った色で肌がなめらか |
| 金銀 | 金色が肌に溶ける | 銀色が肌に馴染む |
| 明るいベージュ | キャメル寄りが合う | ピンクベージュ寄りが合う |
| 黒のトップス | 顔が重く沈む | 顔が抜けて見える |
5項目のうち3つ以上が同じ側に揃えば、そちらが本命です。3対2の僅差なら、あなたは春と夏の境界にいます。 その場合の扱いは後半で触れます。
「ブルベ秋」と感じた人が行き着くのは、イエベ秋かブルベ冬
明度が決め手で「深い側」に出たなら、着地点はイエベ秋かブルベ冬です。構造は前の章とまったく同じで、見る色だけが入れ替わります。
手順1:こげ茶と真っ黒を当て比べる
深い色の代表として、こげ茶(チョコレートブラウン)と、色みのない真っ黒を1枚ずつ。
- こげ茶で顔がやわらかく締まる → イエベ秋寄り
- 真っ黒で輪郭がはっきりし、白目がきれいに見える → ブルベ冬寄り
- 真っ黒だと顔だけが浮いて見える → イエベ秋の可能性が高い
手順2:濁った深い色と、澄んだ深い色を当て比べる
同じ深さで、灰みや黄みを含む色と、混じりけのない色を比べます。たとえば、オリーブやマスタードと、ロイヤルブルーやワインレッドです。
- 濁った深い色で肌が落ち着く → イエベ秋
- 澄んだ深い色で目元がくっきりする → ブルベ冬
手順3:分岐表で数える
| 見るところ | イエベ秋に行き着くサイン | ブルベ冬に行き着くサイン |
|---|---|---|
| こげ茶と黒 | こげ茶で締まる | 黒で輪郭が立つ |
| 深い色の質 | 濁った深さが合う | 澄んだ深さが合う |
| 白の当て比べ | 生成りが馴染む | 純白が馴染む |
| 金銀 | 金色が溶ける | 銀色が澄んで見える |
| 明るいパステル | 顔がぼやける | 顔がぼやける(どちらも苦手) |
5項目めは、どちらにも当てはまる共通項です。パステルで顔がぼやけること自体が「深い側で正しい」という確認になります。残り4項目のうち3つが揃った側を本命としてください。
3回測っても割れるときの、答えの置き方
別の日に3回測っても2対2で割れる方は、実際にいらっしゃいます。これは測り方が下手なのではなく、あなたの顔映りが本当に2シーズンの境界にあるということです。
そういう場合は、片方に決めきることを目標にしないほうが、日々の服選びは軽くなります。かわりに、次の3つを運用ルールにしてください。
- 顔まわりだけ、測ったときにやや優勢だった側に寄せる。トップス、スカーフ、口紅の3つで十分です
- ボトム、バッグ、靴は両方から選ぶ。顔から離れた場所は、どちらのシーズンでも大きく外れません
- 迷ったら、2つのシーズンの共通項を選ぶ。春と夏の境界なら「明るくて淡い色」、秋と冬の境界なら「深くて濃い色」
境界にいるということは、使える色が1シーズン分ではなく2シーズン分あるということでもあります。決められないことを弱点として扱う必要はありません。
測るときに結果を狂わせる4つのこと
同じ人が同じ服を当てても、条件が違うと逆の答えが出ます。次の4つだけは揃えてください。
- 光:白色蛍光灯の下と自然光の下では、青みと黄みの見え方が反転することがあります。窓辺の間接光に固定してください
- メイク:ファンデーションはそれ自体が色相を持っています。厚く塗った状態では、肌ではなく下地の色を測ることになります
- 髪色:顔の面積の多くを占めるので、明るい髪と暗い髪では明度の判定が動きます。同じ日にまとめて測ってください
- 面積:小さな色見本より、肩まで覆う大きさのほうが差が出ます。ハンカチサイズでは判定が難しくなります
答えが日によって割れる方は、たいてい原因がこの4つのどれかにあります。
「イエベ冬」「ブルベ春」にも、同じ理屈が効く
同じように検索される言葉に「イエベ冬」「ブルベ春」があります。これも4分類には存在しませんが、生まれ方の構造は同じです。
ただし、外れる軸が違います。「イエベ夏」「ブルベ秋」ではベースが割れましたが、こちらはベースが割れません。
- 「イエベ冬」と感じる方:黄みは合っていて、「冬っぽい」の正体は色の澄みかたや鮮やかさです。着地点はイエベ春かイエベ秋のどちらか。分岐は明度で、明るい側なら春、深い側なら秋
- 「ブルベ春」と感じる方:青みは合っていて、「春っぽい」の正体は明るさや軽やかさです。着地点はブルベ夏かブルベ冬のどちらか。分岐は清濁で、濁った色が得意なら夏、澄んだ色が得意なら冬
やることは同じです。自分がどの軸を先に見ているかを特定し、その軸を共通項として持つ2つのシーズンだけを比べる。 これで、存在しない名前は必ず存在する名前に置き換わります。
買う前にクローゼットで確かめる
着地点の見当がついたら、新しく買う前に手持ちで検算できます。
クローゼットから「着るとなぜか褒められる服」を3枚出してください。そして、その3枚に共通しているのが、色の明るさなのか、濁りなのか、ベースなのかを見ます。ここで出る共通項が、当て比べの結果と一致していれば、その着地点は信頼できます。
逆に、一致しないときは当て比べのどこかに条件のズレがあります。前章の4つを見直して、もう一度だけ測ってみてください。
よくある質問
Q. 診断で「イエベ夏」と言われたのですが、そんなことはありますか?
A. 4分類の診断では出ません。「1stブルベ夏・2ndイエベ春」のような2シーズン表記を縮めて受け取った可能性が高いので、診断書の表記をもう一度確認してみてください。
Q. 肌は黄みなのに、似合う色は青み系です。矛盾していませんか?
A. 矛盾しません。肌の表面の見え方と、顔映りが良くなる色のベースは別々に決まります。当て比べで出た結果のほうを優先してください。
Q. 明度も清濁も差が出ないときは、何を見ればいいですか?
A. 差が出ないのは、その軸があなたにとって重要でないという情報です。残った軸を大きな面積で測り直すと、どこかで必ず差が出ます。
Q. 家族や友人に見てもらったほうが正確ですか?
A. 顔の変化は自分より他人のほうが気づきやすいので、一緒に見てもらうのは有効です。「どちらが健康そうに見えるか」という聞き方にすると、答えが揃いやすくなります。
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