イエベ春のグレー|秋冬のニットとコートは、黄みと明るさで灰を選ぶ

**イエベ春でも、グレーは秋冬に着られます。**顔のすぐ下に置くなら、明るくて、黄みに寄っていて、濁りの少ない灰を選んでください。この3つのうち2つがそろっていれば、ニットにもコートにも使えます。
反対に、青みの強いチャコールや、冷たく見える鼠色は、顔から離した場所で使うほうが落ち着きます。グレーそのものが合わないのではなく、灰の中に混ざっている色みと明るさが、顔の明るさとずれているだけです。
イエベ春の秋服全体が沈んで見えるときの直し方はイエベ春の秋服が地味に見えるに、イエベ秋のグレーはイエベ秋とグレーにまとめてあります。この記事は、イエベ春がグレーを選ぶときの話だけに絞っています。
秋冬は、売り場のニットやコートにグレーが一気に増える季節です。イエベ春だからとグレーの棚を素通りしていると、選べる服が半分ほどに減ってしまいます。手持ちの灰と売り場の灰を、同じ物差しで1枚ずつ見ていけば、顔の下に置ける灰と、離して使う灰ははっきり分かれます。
結論:明るい・黄み寄り・澄んだ灰を、顔の下に置く
イエベ春の顔まわりは、明るく、温かく、澄んだ色と相性がよい傾向があります。グレーを選ぶときも、この3つを物差しにします。
| 物差し | イエベ春に置きやすい側 | 顔から離して使う側 |
|---|---|---|
| 明るさ | ライトグレーから中くらいまで | チャコールより深い灰 |
| 色み | 黄み・茶みを含む灰 | 青み・紫みを含む灰 |
| 濁り | 白っぽく澄んで見える灰 | 鈍く乾いて見える灰 |
| 表面 | やわらかな艶、白い杢 | 艶のない平らな面 |
3つの物差しのうち2つが左側なら、顔の下に置ける候補です。1つしか左側にないときは、首元に明るい色を挟むか、顔から20cm以上離して使ってください。
3つの物差しのうち、いちばん結果に出やすいのは明るさです。次に色み、最後に濁りの順で効きます。売り場で時間がないときは、まず明るさだけを見て段3より明るい灰に絞り、そこから黄み寄りのものを選んでください。それだけでも、大きく外れる灰はほとんど避けられます。
グレーは3つの向きに分かれる
売り場の「グレー」は、同じ名前でも中身がそろっていません。灰の中には、少しずつ別の色が混ざっています。
| 向き | 見え方 | イエベ春との相性 |
|---|---|---|
| 黄み・茶み寄り | 温かい、ベージュに近い | 置きやすい |
| 緑み寄り | 落ち着いた、少し苔のよう | 明るければ置ける |
| 青み・紫み寄り | 冷たい、すっきり | 顔から離して使う |
| どちらでもない | 白黒の中間に近い | 明るければ置ける |
イエベ春にとって大事なのは、黄み寄りの灰を見つけることです。売り場ではグレージュ、オートミール、ウォームグレーといった名前で並ぶことが多いですが、名前より実物を見て決めてください。同じ名前でも、店や素材によって向きが変わります。
緑み寄りの灰は、イエベ春にとっては判断が分かれる色です。明るければ、黄みに近い温かさとして見えることが多く、顔の下でも沈みにくくなります。深くなると、緑の暗さが目の下の影と重なりやすくなるので、中くらいより深い緑み寄りの灰は、顔から離した場所で使うほうが安心です。
明るさは5段で見る
グレーの明るさは、白とチャコールのあいだを5段に分けると判断しやすくなります。
| 段 | 目安 | イエベ春の顔の下 |
|---|---|---|
| 1 | 白に近い、ごく淡い灰 | 置ける。ぼやけるなら輪郭を足す |
| 2 | ライトグレー | いちばん置きやすい |
| 3 | 中くらいの灰 | 黄み寄りなら置ける |
| 4 | 濃いめの灰 | 首元に明るい色を挟む |
| 5 | チャコール | 顔から離して使う |
イエベ春は、段2と段3が中心です。段1は明るすぎて、肌や髪との境目がぼやけることがあります。その場合は、ボタンや縁取りに濃い色が入ったものを選ぶと、輪郭が戻ります。
段を決めるときは、白い紙と、チャコールのような深い灰の服を両端に置き、そのあいだのどこに来るかを見ます。両端の真ん中より白に近ければ段2、真ん中あたりなら段3です。照明の下では明るく見えやすいので、昼の窓際で確かめてください。
濁りを見る|澄んだ灰と、乾いた灰
明るさと色みが合っていても、灰が鈍く乾いて見えると、イエベ春の顔まわりは重くなりやすいです。この「濁り」は、並べると分かります。
| 比べ方 | 澄んだ灰 | 濁った灰 |
|---|---|---|
| 白い服と並べる | 白との差がきれいに分かれる | 白が少しくすんで見える |
| 窓の光に向ける | 表面が明るく光を返す | 光を吸って平らに見える |
| 3歩離れて見る | 色として読める | 影のように見える |
| 写真に撮る | 灰色のまま写る | 茶や緑に転んで写る |
イエベ春の澄み具合は、青みより先に効くことがあります。黄み寄りでも濁りが強い灰は、顔の下で沈んで見えることがあるので、明るさと一緒に確かめてください。
濁りが強く見える灰でも、素材や編み地を変えると澄んで見えることがあります。同じ色名のニットでも、なめらかな糸で編んだものと、表面が乾いた質感のものでは、光の返り方が違うからです。濁りで迷ったら、手で触れて表面がなめらかなほうを選んでください。
手持ちのグレーを1枚ずつ測る
買い足す前に、手持ちのグレーを測っておくと、何を足せばいいかがはっきりします。用意するのは、白いコピー用紙とクリーム色の紙か封筒の2枚です。
| 手順 | やること | 見るところ |
|---|---|---|
| 1 | 窓際の昼の光で、服を平らに置く | 照明を消して、自然光だけにする |
| 2 | 白い紙の上に、服の端を重ねる | 境目がなじむか、浮くか |
| 3 | クリーム色の紙の上に、同じように重ねる | 白い紙のときと比べる |
| 4 | 白い紙と服を並べて、明るさの段を決める | 5段のどこに入るか |
| 5 | 結果を服のタグの近くにメモする | 次に迷ったときに使う |
クリーム色の紙の上でなじむなら黄み寄り、白い紙の上でなじむなら青み寄りです。どちらでも同じに見えるなら、どちらでもない灰として扱います。
手順4の明るさは、白い紙との差を見るだけで構いません。白い紙と服の境目がはっきりしているほど深い灰、ぼんやりしているほど明るい灰です。メモには、黄み・青み・どちらでもないの向きと、1から5の段の数字を書いておくと、あとで売り場の灰と並べて比べるときに使えます。
顔の下で確かめる|あご下10cm、アイボリーと交互に
紙で分けたあとは、実際に顔の下に当てて確かめます。比べる相手は、アイボリーの布か服です。
| 見る場所 | 合っているとき | ずれているとき |
|---|---|---|
| 頬 | アイボリーのときと明るさが変わらない | 頬の明るさが1段下がる |
| 目の下 | 影が増えない | 目の下の影が濃くなる |
| 唇 | 血色がそのまま見える | 唇の色が薄く見える |
| 視線 | 顔に先に目が行く | 服の灰に先に目が行く |
あごの下10cmのところに、灰とアイボリーを3秒ずつ交互に当ててください。4か所のうち3か所が「合っているとき」の側なら、その灰は顔の下に置けます。2か所以下なら、置き場所を顔から離すか、首元に挟む色を考えます。
このとき、髪は耳にかけて、顔の輪郭が見える状態にしてください。髪が顔にかかっていると、髪の影が灰の影と重なって、どちらのせいで沈んで見えるのかが分からなくなります。メイクはいつもどおりで構いませんが、比べる日はなるべく同じ状態にそろえると、結果がぶれにくくなります。
イエベ春に置きやすいグレー
秋冬の売り場で、イエベ春が顔の下に置きやすい灰をまとめます。名前は目安なので、最後は紙と鏡で確かめてください。
| 灰の名前の目安 | 向き | 明るさ | 使いやすい服 |
|---|---|---|---|
| グレージュ | 黄み・茶み | 段2〜3 | ニット、コート |
| オートミール | 黄み | 段1〜2 | ニット、カーディガン |
| ライトグレーの杢 | どちらでもない | 段2 | ニット、スウェット |
| ウォームグレー | 黄み | 段3 | ジャケット、ワンピース |
| ミルクグレー | どちらでもない | 段1〜2 | ブラウス、ニット |
この5つは、どれも明るさが中くらいまでで、黄みか、どちらでもない向きの灰です。秋冬に新しくグレーを足すなら、ここから選ぶと首元の手間がいちばん少なくて済みます。
同じグレージュでも、茶みが強いものはベージュに近く、イエベ春の顔の下で温かく見えます。茶みが弱く灰に近いものは、少しすっきりした印象になります。どちらも置ける範囲ですが、顔色が明るく見えるほうを選ぶなら、茶みを少し感じるものを候補にしてください。
顔から離して使いたいグレー
次の灰は、イエベ春の顔のすぐ下では沈んで見えやすいものです。手放す必要はなく、置き場所を変えて使います。
| 灰の名前の目安 | ずれやすい物差し | 置きやすい場所 |
|---|---|---|
| チャコール | 明るさ | パンツ、スカート、靴 |
| ブルーグレー | 色み | パンツ、バッグ |
| スレートグレー | 色みと明るさ | 顔から離したコート、小物 |
| 鈍い鼠色 | 濁り | 柄の中の1色として |
顔から離して使うときの目安は、あごから20cm以上です。胸より下に来る服なら、色みや濁りが少しずれていても、顔の明るさへの影響は小さくなります。
スレートグレーのように、青みと深さが両方そろった灰は、顔から離しても全身の印象を冷たく寄せることがあります。この場合は、上半身にアイボリーやキャメルを足して、全身の温度を戻してください。灰そのものを外さなくても、隣に置く色で釣り合いは取れます。
秋冬のアイテム別①|ニット
ニットは顔に近く、面積も中くらいあるので、灰の選び方がいちばん結果に出ます。
| 首元の形 | 選びやすい灰 | 濃い灰を着るなら |
|---|---|---|
| タートルネック | 段2の黄み寄り | 避けるか、襟の内側に明るい色 |
| クルーネック | 段2〜3の黄み寄り | 下に白いシャツの襟を出す |
| Vネック | 段3まで | Vの中にアイボリーのインナー |
| カーディガン | 段3まで | 前を開けて中に明るい色 |
首が詰まるほど、灰が顔に近づきます。タートルネックは段2の明るい灰から始めて、深い灰を着たいときはVネックやカーディガンのように、顔と灰のあいだに肌か明るい色が入る形を選んでください。
編み地の太さも見てください。太い畝のローゲージは、表面に影ができるぶん、同じ灰でも一段深く見えます。ローゲージのニットを選ぶなら、灰は段2までの明るいものにすると、顔の下の影が増えにくくなります。
アイテム別②|コート
コートは秋冬でいちばん面積の大きい服です。顔の近くは襟だけでも、全身の印象を決めます。
| コートの灰 | イエベ春での扱い | 首元の工夫 |
|---|---|---|
| ライトグレー | そのまま着られる | なし、またはコーラルの小物 |
| グレージュ | そのまま着られる | キャメルやアイボリーを合わせる |
| 中くらいの灰 | 黄み寄りなら着られる | 明るいマフラーを指2本ぶん |
| チャコール | 首元で明るさを足す | アイボリーかキャメルを広めに |
チャコールのコートを持っているなら、襟の内側に明るい色を見せるだけで、顔のすぐ下が明るい面になります。コートの色の決め方を4つのシーズンで比べたいときは、コートの色をパーソナルカラーで選ぶも参考になります。
これからコートを買うなら、ライトグレーかグレージュを第一候補にしてください。秋冬に毎日着るコートは、首元に足す小物の手間がない色のほうが、結果的に出番が増えます。深い灰のコートは、手持ちの明るいマフラーやニットが十分にあるときに選ぶと使いやすくなります。
アイテム別③|パンツとスカート
腰から下の服は、顔から遠いので、灰の選び方に幅があります。イエベ春でも、ここなら深い灰を使えます。
| 服 | 使いやすい灰 | 合わせ方 |
|---|---|---|
| ワイドパンツ | チャコールまで | 上は明るい色で軽くする |
| テーパードパンツ | 中くらいの灰〜チャコール | ベージュやキャメルの上と |
| フレアスカート | ライトグレー〜中くらい | ニットと明るさを1段離す |
| タイトスカート | 中くらい〜チャコール | 上をアイボリーかコーラルに |
下を深い灰にしたら、上は明るい色に寄せてください。上下とも中くらいの灰にすると、境目がなくなり、全身が一つの灰の面に見えやすくなります。
上下を灰でそろえたい日は、上を段2、下を段4のように、2段以上離すと境目がはっきりします。上下の段の差が1段以内だと、全身が一つの灰の面にまとまり、イエベ春の軽さが出にくくなります。
アイテム別④|マフラーとストール
マフラーは顔のすぐ下に来る小さな面です。小さいぶん、合っていれば効果が大きく、ずれていれば目立ちます。
| マフラーの灰 | 顔の下での見え方 | 使い方 |
|---|---|---|
| 明るい黄み寄りの灰 | 頬が明るく見える | 単色で巻いてよい |
| 中くらいの灰 | 少し落ち着く | 明るい色が混ざった柄を選ぶ |
| チャコール | 影が濃くなりやすい | 内側に明るい色を重ねる |
| 灰と黄みの柄 | 灰が和らぐ | イエベ春にいちばん扱いやすい |
チェックやヘリンボーンなど、灰に黄みやコーラルが混ざった柄のマフラーは、イエベ春にとって扱いやすい選択です。柄の中に自分に合う色が入っていると、灰の冷たさが和らぎます。
単色の灰のマフラーを選ぶなら、巻いたときに顔のすぐ下に来る部分の明るさを見てください。端の房や裏側の色が明るいものは、巻き方で明るい面を顔の近くに出せます。巻く前に、裏と表の色を比べておくと便利です。
素材で灰の見え方が動く
同じ灰でも、素材によって明るさと濁りが半段ほど動きます。売り場では色名より先に、表面を見てください。
| 素材 | 見え方の変化 | イエベ春での扱い |
|---|---|---|
| ハイゲージのニット | 表面がなめらかで澄んで見える | 選びやすい |
| 毛足のある起毛ニット | 光が散って少し明るく見える | 明るい灰なら選びやすい |
| ツイード | 色が混ざって灰が和らぐ | 黄みの糸が入るものを |
| フランネル | 光を吸って沈みやすい | 段2までの明るい灰で |
| 杢の編み地 | 白い糸が混ざって軽く見える | 中くらいの灰でも置きやすい |
イエベ春が中くらいの灰を顔の下に置きたいときは、杢の編み地か、ハイゲージのなめらかなニットを選ぶと、同じ明るさでも軽く見えます。
素材の見え方は、光の向きでも変わります。起毛のニットは正面からの光で明るく見えますが、横からの光では毛足の影が出て少し深く見えます。売り場で手に取ったら、照明の真下と、少し離れた場所の両方で見てください。
合わせる色|灰にイエベ春の色を足す
グレーは、合わせる色によって温度が変わります。イエベ春の色を1つ足すと、灰が顔になじみやすくなります。
| 足す色 | 効果 | 置く場所 |
|---|---|---|
| アイボリー | 灰を明るく見せる | 首元、インナー |
| コーラル | 灰に血色を足す | ニット、マフラー、口元 |
| キャメル | 灰を温かく見せる | コート、バッグ、靴 |
| ターコイズ | 灰を澄んで見せる | 小物、スカーフ |
| 明るいベージュ | 灰との境目をやわらげる | パンツ、スカート |
灰の割合が多い日ほど、足す色は顔に近い場所に置いてください。灰が全身の7割を超える日は、首元か口元のどちらかに、ここから1色を入れると落ち着きます。
足す色は1色に絞るほうがまとまります。コーラルとターコイズのように、性格の違う色を2つ足すと、灰の上で色が競い合って見えます。2色足したいときは、片方を顔の近く、もう片方を足もとに置いて、距離を離してください。
首元に挟む|深い灰を着る日
チャコールのニットや、青み寄りの灰を着たい日は、顔と灰のあいだに明るい色を挟みます。
| 挟むもの | 見せる幅 | 向いている服 |
|---|---|---|
| 白かアイボリーのシャツの襟 | 指2本ぶん以上 | クルーネックのニット |
| アイボリーのタートル | 首まわり全体 | Vネック、カーディガン |
| コーラルのスカーフ | 結び目と端 | ジャケット、コート |
| 明るいピアスやイヤリング | 耳もとに1点 | 首が詰まった服 |
挟む色は、顔に近いほど少ない面積で効きます。白いシャツの襟が指2本ぶん見えるだけで、深い灰のニットでも、顔の下には明るい面ができます。
挟むものが見つからない日は、アクセサリーでも構いません。金色の小さなピアスや、明るい色のヘアクリップでも、顔のすぐ近くに明るい点が1つあるだけで、灰の影は少し和らぎます。
面積と距離|顔から何cm、全身の何割まで
灰の扱いは、面積と顔からの距離で決まります。迷ったら、この表で置き場所を確かめてください。
| 灰の種類 | あごから20cm以内 | 20cm以上離れた場所 | 全身の割合 |
|---|---|---|---|
| 明るい黄み寄り | 置ける | 置ける | 7割まで |
| 中くらいの灰 | 黄み寄りなら置ける | 置ける | 5割まで |
| 青み寄りの灰 | 挟む色が要る | 置ける | 3割まで |
| チャコール | 挟む色が要る | 置ける | 4割まで |
全身の割合は、目安です。全身をグレーでまとめたい日は、明るい黄み寄りの灰を顔に近い側、深い灰を足もとに近い側に置くと、上から下へ明るさが落ちていく形になり、イエベ春の顔まわりが沈みにくくなります。
灰の割合を数えるときは、コートを着た状態で考えてください。秋冬はコートが全身の半分以上を占めることが多いので、コートが灰なら、中の服は灰以外の色を選ぶと全身の割合を調整しやすくなります。
職場の服で灰を使う
職場では、紺・黒・灰の中から選ぶことが多くなります。イエベ春なら、黒より灰のほうが使いやすい場面があります。
| 服 | 選びやすい灰 | 中に着るもの |
|---|---|---|
| ジャケット | 中くらいの黄み寄りの灰 | アイボリーのブラウス |
| パンツスーツ | 中くらい〜チャコール | 明るい色のカットソー |
| ワンピース | ウォームグレー | 首元にパールか明るい金具 |
| カーディガン | ライトグレー | 白か淡いコーラル |
黒が指定されていない職場なら、黒の代わりにチャコールを選ぶだけでも、顔の下の影が少しやわらぎます。そのうえで、中に明るい色を着れば、きちんとした印象のまま顔まわりが軽くなります。
灰のスーツは、ほかの人と並んだときに黒より柔らかく見えます。打ち合わせや人前に出る日にも使いやすい色なので、職場の服をこれから買い足すなら、黒の代わりに中くらいの黄み寄りの灰を1着入れておくと、着回しの幅が広がります。
売り場で選ぶ手順
売り場では照明が強く、灰の向きが分かりにくくなります。3枚を並べて比べると、迷いが減ります。
| 手順 | やること |
|---|---|
| 1 | 気になる灰を、明るさの違う3枚まで選ぶ |
| 2 | 白い服かアイボリーの服を1枚、隣に並べる |
| 3 | 白との差がきれいに分かれる灰を残す |
| 4 | 鏡の前で、あごの下に3秒ずつ当てる |
| 5 | 頬がいちばん明るく見えた1枚に決める |
迷ったら、明るいほうを選んでください。秋冬の売り場は深い色が多いので、イエベ春は自然と深い灰に手が伸びやすい季節です。1段明るい灰を選ぶと、顔の下で外れにくくなります。
売り場で白い服が見つからないときは、自分の手首の内側や、持っているアイボリーのハンカチを比べる相手にしても構いません。比べる相手が1つあるだけで、灰の明るさと向きはずっと読みやすくなります。
通販で選ぶとき
通販では、実物を当てて比べることができません。商品写真の見方を決めておくと、外れが減ります。
| 見るところ | 確かめること |
|---|---|
| 平置きの写真 | 白い背景との差。背景になじむなら明るい |
| 着用の写真 | 顔のすぐ下で、肌が明るく見えているか |
| 拡大の写真 | 杢か無地か、表面に艶があるか |
| 色の説明 | 青み・黄みの記載があるか |
| 他の色との並び | 同じ商品のベージュや白と比べた明るさ |
着用写真は撮影の光で色が変わるので、平置きの写真と並べて見るのがいちばん確かです。同じ商品のほかの色と並んだ写真があれば、ベージュやアイボリーとの明るさの差から、灰の段をおおよそ決められます。
届いたら、タグを切る前に手順どおり紙の上で測ってください。思っていた灰と違ったときに、返品か、置き場所を変えて使うかを、その場で決められます。
髪色とグレー
髪の色は、顔のすぐ外側にある大きな面です。灰との組み合わせで、顔まわりの明るさが変わります。
| 髪の明るさ | 合わせやすい灰 | 気をつけること |
|---|---|---|
| 明るい茶 | ライトグレー、グレージュ | 灰が明るすぎると全体がぼやける |
| 中くらいの茶 | 中くらいの黄み寄りの灰 | いちばん扱いやすい |
| 暗い茶・黒 | 中くらいの灰 | 明るい灰だと髪だけ重く見える |
髪が暗いときは、顔の下の灰を明るくしすぎないほうが、上下の釣り合いが取れます。髪と灰の明るさの差を、2段以内に収めるのが目安です。
髪を秋に暗くする予定があるなら、灰の服を買うのは髪を染めたあとにしてください。髪が1段暗くなると、同じ灰でも顔まわりの釣り合いが変わり、明るすぎた灰がぼやけて見えることがあります。
メイクで寄せる
灰を着る日は、メイクで顔の側に温かさを足すと、服と顔がつながります。
| 場所 | 灰を着る日の色 | 効果 |
|---|---|---|
| チーク | コーラル、ピーチ | 頬に血色を足す |
| リップ | コーラルピンク、明るいオレンジ | 灰の冷たさを和らげる |
| アイシャドウ | 明るいベージュ、ゴールド | 目もとの影をやわらげる |
深い灰を着る日ほど、リップかチークのどちらか一方を、いつもより少しはっきりさせてください。顔の側に明るい色が1つ入ると、灰が顔を引っぱらなくなります。
メイクで温かさを足すときは、色みよりも明るさを意識してください。深すぎるリップは、灰の深さと重なって全体を重くします。灰を着る日のリップは、普段より半段明るい色を選ぶと、顔の側だけが軽く浮き上がります。
手持ちのグレーを3つの箱に分ける
測った結果をもとに、手持ちの灰を3つに分けておくと、朝の服選びが早くなります。
| 箱 | 入れる灰 | 使い方 |
|---|---|---|
| 顔の下の箱 | 明るい黄み寄り、3か所以上合ったもの | そのまま着る |
| 挟む箱 | 中くらい〜深い灰、2か所合ったもの | 首元に明るい色を挟む |
| 下の箱 | 青み寄り、チャコール | パンツ、スカート、小物で使う |
下の箱に入った灰も、手放す必要はありません。秋冬はパンツやスカート、タイツ、ブーツなど、顔から遠い場所で灰の出番が多い季節です。
箱の分け方は、季節が変わったときに見直してください。日焼けが落ちる冬と、まだ残っている秋とでは、同じ灰でも顔の下での見え方が少し変わります。年に一度、衣替えのときにあご下で3秒当てるだけで、箱の中身は更新できます。
どちらとも取れるとき①|黄み寄りか青み寄りか分からない灰
白い紙とクリーム色の紙のどちらにも、同じくらいなじむ灰があります。この場合は、無理にどちらかに決めなくて構いません。
| 状態 | 扱い方 |
|---|---|
| 明るさが段2まで | 顔の下に置いてよい |
| 明るさが段3 | アイボリーを近くに足して使う |
| 明るさが段4以上 | 顔から離して使う |
どちらでもない灰は、明るさだけで扱いを決めるのがいちばん簡単です。明るければ顔の下に、深ければ顔から離す。それだけで、大きく外れることはありません。
どうしても向きを決めたいときは、同じ服を、黄み寄りと分かっている灰と、青み寄りと分かっている灰の両方と並べてみてください。どちらに近く見えるかで、おおよその向きが分かります。手持ちに比べる灰がないときは、売り場でほかの灰と並べて見るのも手です。
どちらとも取れるとき②|明るいのに、顔が沈んで見える
ライトグレーなのに、顔の下に当てると頬が沈んで見えることがあります。明るさは合っているのに外れるときは、色みか濁りのどちらかがずれています。
| 試すこと | 結果 | 原因 |
|---|---|---|
| 同じ明るさの黄み寄りの灰と比べる | 黄み寄りのほうが明るい | 色みのずれ |
| 白い糸が混ざった杢の灰と比べる | 杢のほうが軽い | 濁りのずれ |
| どちらと比べても同じ | 変わらない | 明るすぎて輪郭がぼやけている |
最後の場合は、灰の明るさを半段下げるか、ボタンや縁取りに濃い色があるものを選ぶと、顔の輪郭が戻ります。
顔が沈んで見える原因が、灰ではなく照明のこともあります。夜の室内の暖かい照明の下では、灰が黄みに寄って見え、昼の窓際とは別の結果になることがあります。同じ灰を、時間を変えて2回当ててみて、結果がそろうかを確かめてください。
どちらとも取れるとき③|2ndがブルベ夏と言われている
1stがイエベ春で、2ndがブルベ夏と言われている人は、青み寄りの灰でも明るければ顔の下に置けることがあります。
| 灰 | 1stイエベ春・2ndブルベ夏での扱い |
|---|---|
| 明るい黄み寄り | 第一候補 |
| 明るい青み寄り | 顔の下に置ける。挟む色は要らないことも多い |
| 中くらいの青み寄り | 首元にアイボリーかピンクを挟む |
| チャコール | 顔から離して使う |
2ndの影響は、明るい灰のときにいちばん出ます。明るいブルーグレーを顔の下に当てて、アイボリーと交互に3秒ずつ比べ、頬の明るさが変わらなければ、その灰は使って構いません。
1stと2ndの見分け方そのものに迷っているときは、灰の選び方より先に、どちらの軸が自分に強く出ているかを確かめるほうが近道です。明るさでは迷わないのに色みで迷う人は、2ndの影響を受けやすい傾向があります。
よくある行き違い
| よくある思い込み | 実際はこう |
|---|---|
| イエベ春にグレーは似合わない | 明るく黄み寄りの灰なら、顔の下に置ける |
| 明るい灰なら何でも合う | 明るくても青みや濁りがずれると沈む |
| チャコールのコートは手放すべき | 首元に明るい色を挟めば着られる |
| グレージュは誰にでも合う | 茶みの強さで、合う人が変わる |
| 灰の名前で選べばよい | 名前より、紙と鏡で向きと明るさを見る |
思い込みのいちばん大きなものは、イエベ春とグレーは合わない、という一言です。合わないのは灰の一部であって、灰全体ではありません。明るさと色みと濁りの3つを見て、置き場所を決めれば、秋冬のグレーはイエベ春の手持ちの中でも使いやすい色になります。
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よくある問い
- Q. イエベ春はグレーを着ないほうがいいですか
- 着なくていい色ではありません。イエベ春に置きやすいのは、明るく、黄みに寄っていて、濁りの少ないグレーです。ライトグレーやグレージュ、オートミールに近い灰がこれに当たります。反対に、青みの強いチャコールや、灰色が強く冷たく見える鼠色は、顔のすぐ下に置くと頬の明るさが下がって見えやすくなります。その場合はパンツやスカートのように顔から離れた場所で使い、首元にはアイボリーやコーラルを挟んでください。
- Q. チャコールグレーのコートしか持っていません
- 買い替える前に、首元を変えてみてください。コートの襟の内側に、アイボリーやキャメル、明るいコーラルのマフラーかニットを指2本ぶん以上見せると、顔のすぐ下が明るい面になります。チャコールの面積は大きいままでも、顔と灰のあいだに明るい色が入るだけで、沈んで見える印象はかなり和らぎます。次にコートを買うときは、ライトグレーかグレージュを候補にすると、首元の手間が減ります。
- Q. グレーが黄み寄りか青み寄りか、自分では見分けられません
- 白いコピー用紙と、クリーム色の紙か封筒を用意してください。グレーの服を2枚の紙の上に交互に置き、どちらの上で境目がなじんで見えるかを比べます。クリーム色の上でなじむなら黄み寄り、白い紙の上でなじむなら青み寄りです。窓際の昼の光で、3秒ずつ見て比べてください。それでも決まらないときは、中間の灰として扱い、顔から少し離して使えば大きく外れません。
- Q. グレーのニットを着ると顔色が悪く見えます。明るいグレーでもだめですか
- 明るさは合っていても、青みか濁りのどちらかがずれている可能性があります。同じくらいの明るさで、黄みのある灰と、青みのある灰を並べて顔の下に当ててみてください。黄みのほうが頬が明るく見えるなら、色みの問題です。どちらも沈むなら、濁りの強い灰を選んでいるかもしれません。表面にやわらかな艶のある編み地や、白い糸が混ざった杢の灰にすると、同じ明るさでも軽く見えます。
— メグラシ編集部





