ブルベ夏の冬服|濃い色の棚から、顔の下に置く1枚だけ明るさで選ぶ

**ブルベ夏の冬服は、あごの下15cmに入る1枚だけを明るさで選んでください。**コート・パンツ・靴・バッグは、冬の売り場らしい濃い色のままでかまいません。
顔が沈むのは、濃い色を着たからではありません。濃い色が顔のすぐ下に面で入ったからです。ですから直すのは1か所で足ります。その1枚を、スマホの白黒写真で測る「明るさ5段」の2〜3段に収めます。4段は首元の開きと素材の条件つきで、5段は顔から離して使います。
この記事では、その5段の測り方と、どちらとも言えない明るさに出たときの決め方を、手持ちの冬服を前提に順に書いていきます。
コートの色そのものに迷っている人はブルベ夏のコートの色で迷うとき、チャコールが重く感じる人はブルベ夏のチャコールが重いときも合わせて読むと判断が早くなります。
結論:明るさで選ぶのは、あご下15cmの1枚だけ
冬服の色選びで止まってしまう人は、全身を一度に直そうとしています。黒いコートを買い直す、こげ茶のパンツを手放す、ブーツを明るくする。これを全部やろうとすると、冬の売り場ではほぼ候補がなくなります。
顔に影響する範囲は、思っているよりずっと狭いのです。鏡の前で、あごの先から下へ手のひらを1枚分あててみてください。指先までがおよそ15cmです。この範囲に入る色は、顔の下に反射板のように置かれて、肌の明るさと口元の色に直接響きます。
逆に、胸から下・腰から下にある色は、顔と同じ視野に入っても、顔の明るさを直接は動かしません。全体の印象には関わりますが、「顔が沈む」「くすむ」という悩みの主因にはなりにくい場所です。
| 置き場所 | 明るさ5段の目安 | 冬の売り場の濃い色との関係 |
|---|---|---|
| あご下15cm以内(首元・襟・インナー) | 2〜3段 | ここだけ明るい候補を探す |
| 胸から腰(コートの前身頃・カーディガン) | 3〜4段 | 灰みのある濃色ならそのまま使える |
| 腰から下・足元・バッグ | 4〜5段 | 黒もこげ茶も制限なし |
つまり冬服の買い物で「明るさ」を条件に入れるのは、ニット・ブラウス・タートル・ストール・襟のあるインナーの、どれか1枚だけです。
冬にブルベ夏の顔が沈みやすい理由
ブルベ夏の肌は、明るさが中くらいから高めで、色みは青みに寄り、表面の印象がやわらかい人が多いとされます。この「やわらかい明るさ」が、冬の濃い色と隣り合うと、差が大きすぎて顔の側が負けます。
冬の服が濃くなるのは、売り場の都合でもあります。厚手の生地は汚れが目立たない色が求められ、起毛やウールは染めると色が沈みやすく、全体として4〜5段の服が棚の大半を占めます。そこに手を伸ばすと、自然に顔の下まで濃い色がそろいます。
もうひとつは、服の量です。夏は首元が開き、肌の面積が広いので、顔のまわりに肌の明るさが続いています。冬はタートルやマフラーで首が埋まり、顔のすぐ下が布の色で切られます。同じ濃さの服でも、夏より冬のほうが顔への影響が大きくなるのはこのためです。
この2つが重なって、ブルベ夏は「冬になると顔色が悪く見える」と感じます。肌が変わったわけではありません。顔の下に置かれた色が、季節ごと入れ替わっただけです。
明るさ5段を、スマホの白黒写真で測る
色の名前で判断すると迷います。チャコールと言っても明るい灰から黒に近い灰まであり、紺も同じです。そこで、色を一度捨てて明るさだけを見ます。
手順は3つです。
- 窓際の自然光で、白い紙・服・自分の髪を一緒に写す(照明の下では測らない)
- 写真の編集機能で彩度をいちばん下まで下げ、白黒にする
- 白い紙を1段、髪のいちばん暗いところを5段として、服がどこに入るかを見る
段の目安は次のとおりです。
- 1段:白い紙と区別がつかない
- 2段:紙よりははっきり暗いが、明るい灰に見える
- 3段:紙と髪のちょうど中間あたり
- 4段:髪に近いが、並べると髪よりは明るい
- 5段:髪と見分けがつかない
髪を明るく染めている人は、髪ではなく黒い靴やバッグを5段の基準にしてください。基準が明るすぎると、すべての服が暗い側に出てしまいます。
この方法の良いところは、手持ちの服をまとめて測れることです。クローゼットから冬のトップスを全部出して床に並べ、上から1枚撮って白黒にすれば、5分で全部の段が分かります。
あご下15cmに置く1枚は、2〜3段
顔の下に置く1枚は、2段から3段の範囲に収めます。ブルベ夏の肌は多くの場合2〜3段のあたりに出るので、肌と同じか少し暗い程度の明るさの服を置くと、顔と服の境目がなめらかにつながります。
冬の売り場でこの範囲に入る色は、思っているより残っています。
- 明るい灰(霜降りのライトグレー、青みの灰)
- ローズグレー、灰みのピンク、くすんだ藤色
- 灰みの水色、ブルーグレー
- オフ白(わずかに灰か青みの入ったもの)
- 灰みのベージュのうち、黄みが弱いもの
このあたりはニットやタートルの「定番の濃色」の横に、1〜2色だけ置かれていることが多い色です。棚の端か、厚手ではなく中肉のニットの列を探してください。
2段か3段かで迷う場合は、顔の下にあてて口元を見ます。唇の色がそのまま見えていれば合っています。唇が白っぽく見えたら服が明るすぎ、唇がくすんで見えたら服が暗すぎます。唇は小さな面積なので、差がいちばん早く出る場所です。
4段のチャコール・紺を顔の下に置いていい条件
チャコールや紺のタートルを1枚も手放せない、という人は多いはずです。4段の服は、条件がそろえば顔の下にも置けます。条件は3つのうち2つ以上です。
- 首元が開いている:Vネックやボートネックで、あごの下から布の上端まで指4本分(約6〜7cm)以上の肌が見える
- 表面が光を吸う:起毛・霜降り・ざっくりした編み地で、表面にわずかな明るい毛羽がある
- 灰みが入っている:同じ4段でも、真っ黒寄りの濃い青ではなく、灰に寄せた紺やチャコール
首元が開いていると、あご下15cmのうち上半分が肌の明るさになり、実質的に顔の下の明るさが上がります。起毛は、表面に細かい明るい点が散るので、写真では4段に出ていても目には3.5段くらいに見えます。
逆に、タートルネックで首が埋まり、表面が平らでつやがあり、色が澄んだ濃紺、という3つがそろうと、4段でも顔は沈みます。冬に「紺は似合うはずなのに」と感じるのは、この組み合わせのことが多いです。
紺そのものの見分け方は、同じ班で書いたネイビーのコートが似合う人に詳しくまとめています。
黒・こげ茶・キャメルは、どこに置くか
冬の売り場の主役になる色と、ブルベ夏がどうつきあうかを置き場所で整理します。
黒は5段です。顔の下には置かず、コート・パンツ・スカート・靴に回します。黒のコートを着る日は、前を開けて内側の2〜3段の1枚を見せるか、襟の内側に明るいストールを入れてください。黒の面積が大きくても、顔の下の15cmが明るければ、顔は沈みません。
こげ茶は4〜5段で、黄みがあります。ブルベ夏には色みと明るさの両方で遠い色なので、顔からいちばん離れた靴やバッグに置くのが安全です。どうしても服で着たいなら、腰から下にして、上半身は灰みの色でまとめます。
キャメルは3段前後に出ることが多く、明るさとしては顔の下に置ける範囲ですが、黄みが強い色です。明るさが合っていても色みでずれるので、顔の下ではなく、コートやスカートで胸より下に置きます。キャメルのコートなら、襟元に灰みの1枚を必ず挟んでください。
ボルドーや深い緑のような秋冬の深い色は、多くが4〜5段です。灰みの強いものを選べば胸から下で使えますが、顔の下にはやはり置きにくい色です。
コートの色:外側は暗くてもいいが、襟の開きを見る
冬服でいちばん面積が大きいのはコートです。外に出ているあいだ、人から見えるのはほとんどコートの色だけになります。コートは顔の外側を囲む色なので、ここを明るくすれば解決すると思いがちですが、実際には、コートの色より襟の開き方のほうが顔への影響が大きいことが多いです。
ノーカラーやVの深いコートなら、コートが4〜5段でも、内側の1枚が顔の下の15cmを受け持ちます。スタンドカラーやボタンを上まで留める形だと、コートの色がそのまま顔の下に来るので、コートの明るさが顔に響きます。
すでに黒や濃紺のコートを持っている人は、買い直す前に、着方を変えてみてください。ボタンを1つ外す、襟を開いて内側のニットを見せる、それだけで写真の顔の明るさが変わります。買い替えを考えるのは、どう着ても首元が開かない形の場合だけで足ります。
これから買うなら、襟の開いた形を前提に、色は3〜4段の灰みの色を選ぶと、内側の1枚との組み合わせの自由度がいちばん高くなります。
冬の素材で、同じ色でも段が動く
冬服は、素材が明るさの見え方を大きく変えます。白黒写真の段と、実際に顔の下で見える明るさがずれるのはほとんどがこの理由です。
- 起毛・アンゴラ・モヘア:表面の毛羽が光を散らし、半段明るく見える。4段を顔に近づけたいときの味方
- なめらかなウール・ハイゲージ:写真の段どおりに見える。基準として信頼できる
- サテン・光沢のある化繊:明るいところと暗いところの差が強く出る。濃い色だと顔の下で影が深くなる
- ざっくりしたローゲージ:編み目の影で半段暗く見える。明るい色を選ぶときは2段寄りに
ブルベ夏の顔の下にいちばん向くのは、起毛か中肉のウールで、色は2〜3段、表面に強いつやがないもの、と覚えておくと店頭で迷いません。
白は「真っ白」ではなく、灰か青みの入ったオフ白
冬に明るさを足すなら白、と考える人は多いのですが、ブルベ夏にとって真っ白は1段のさらに外側にあたります。顔の下に置くと、顔より服のほうが明るくなり、肌がくすんで見えることがあります。
冬に選ぶのは、ほんのわずかに灰や青みを含んだオフ白です。白黒写真では白い紙より少し暗く、1段と2段のあいだに出ます。生成りのような黄みの強い白は、明るさは合っても色みでずれるので、これも顔の下は避けます。
白のニットが寒々しく見えるという人も、たいていは真っ白で表面が平らなものを選んでいます。灰みのオフ白を起毛素材で選ぶと、光を吸ってやわらかく見えるので、冬の空気の中でも浮きません。
どちらとも取れるとき①:写真で3段と4段の間に出た
ここからが、いちばん判断が分かれるところです。白黒写真で、3段とも4段とも言える服が出てきたら、次の順で決めます。
まず首元を見ます。開いている服なら、3段として扱って顔の下に置いてかまいません。首が埋まる服なら、4段として扱い、前のパートの3つの条件のうち2つを満たすかどうかを確かめます。
次に素材です。起毛なら明るい側、つやのある平らな素材なら暗い側に倒します。
それでも決まらないときは、**明るい側に倒してください。**ブルベ夏の顔は、明るすぎる服で起きる「顔が浮く」より、暗すぎる服で起きる「顔が沈む」のほうが目立ちやすいからです。浮いた場合は、口元に少し色を足せば釣り合いますが、沈んだ場合は、顔の側で補うのが難しくなります。
もうひとつの手は、3段と4段のあいだの服を、単体で着ず、必ず2〜3段の1枚と重ねて着ることです。シャツの襟を出す、明るいインナーを首元から1〜2cmのぞかせる。それだけで、あご下15cmの明るさは2〜3段の側に寄ります。
どちらとも取れるとき②:2ndが冬か秋かで、許せる範囲が変わる
パーソナルカラー診断で、ブルベ夏と言われたうえに、2番目に近いタイプも伝えられている人がいます。冬服では、この2番目で許せる範囲が変わります。
2ndがブルベ冬の人は、4段まで顔の下に置ける範囲が広がります。澄んだ紺やチャコールも、首元の開きさえあれば沈みにくいです。黒は5段なので顔の真下は避けたほうがよいものの、襟を開けて肌を見せていれば、黒のタートル以外は着こなせます。
2ndがイエベ秋の人は、灰みとやわらかさに強い反面、明るさが下がると黄みに引かれやすくなります。4段の灰みの色はなじみますが、こげ茶やキャメルの黄みは、明るさが合っていても顔の下では避けます。迷ったら、灰みの4段を選び、黄みのある色は胸より下に置きます。
2ndが分からない人は、白黒写真の顔を見てください。5段の黒を顔の下に置いた写真で、顔の輪郭がはっきり残るなら冬寄り、輪郭がぼやけて影だけが残るなら秋寄りの傾向があります。断定はできませんが、冬服の範囲を決めるには十分な手がかりです。
ブルベ夏とブルベ冬の違いそのものは、ブルベ夏と冬の見分け方に、服での判定の仕方をまとめています。
どちらとも取れるとき③:鏡と写真で結果が逆になる
鏡では似合って見えるのに、写真では顔が沈んでいる。あるいはその逆。冬服では、このずれがよく起きます。
理由の多くは光です。室内の照明は黄みが強く、冬の窓辺の光は青みが強くなります。鏡を見ているときと写真を撮るときで光が違えば、同じ服でも見え方が変わります。
決め方は、その服を着る場所の光で判断することです。職場で着るなら職場の照明に近い光で、外出の日に着るなら窓辺の自然光で見ます。どちらでも着る服なら、自然光の白黒写真を基準にしてください。白黒写真は光の色の影響を受けにくいので、明るさの判断がいちばん安定します。
それでも鏡のほうを信じたいときは、鏡から2歩下がって見てください。近くで見ると顔の細部に目が行き、遠くで見ると顔と服の明るさの差が見えます。人から見られるのはたいてい2歩以上離れたところなので、遠くの見え方のほうが実際に近いはずです。
手持ちの冬服を、3つの山に並べ替える
ここまでの判断を、手持ちの服に当てはめる手順です。冬のトップスとアウターを全部出して、白黒写真で段を測り、3つの山に分けます。
1つ目の山:顔の下に置ける服。2〜3段のトップス、首元が開いた4段のトップスで起毛のもの。
2つ目の山:重ねれば顔の下に置ける服。3段と4段のあいだの服、首が埋まる4段の服。1つ目の山の何かと重ねる前提で着ます。
3つ目の山:顔から離して使う服。5段の服、黄みの強いこげ茶やキャメル。コートやボトムとして使い、上半身は1つ目の山から選びます。
並べてみると、1つ目の山がほとんど空、という人が多いはずです。その場合、冬服で買い足すのは1つ目の山の1〜2枚だけです。2つ目と3つ目の山の服は、1つ目の1枚があれば全部生き返ります。
1つ目の山に足すなら、灰みのピンクかブルーグレーの中肉ニット、もしくは灰みのオフ白のタートルが使い回しやすい色です。顔の下に置くだけでなく、2つ目の山の服の首元からのぞかせることもできます。
例1:黒のコート・黒のタートル・黒のパンツがそろっている人
冬服が黒でそろっている人は、ブルベ夏の中でもかなり多いはずです。黒は合わせやすく、汚れも目立たないので、自然に集まってきます。
この場合、手放すものは1枚もありません。黒のタートルだけを2つ目の山に移し、単体では着ないと決めます。そのかわりに、灰みのオフ白のシャツか、ローズグレーの薄手のタートルを1枚足して、黒のタートルの内側か外側に重ねます。
内側に重ねる場合は、薄手のタートルの首を黒のタートルより1〜2cm高く出します。外側に重ねる場合は、シャツの襟を黒のタートルの上に出します。どちらも、あご下15cmのうち、いちばん顔に近い数cmが明るい色になります。白黒写真で撮り直すと、顔の明るさが半段から1段上がって見えるはずです。
例2:チャコールのニットが何枚もあり、全部同じに見える人
チャコールは、ブルベ夏が「黒よりはやわらかいから」と選びやすい色です。ところが写真で測ると、明るい灰に近い3.5段から、黒に近い4.5段まで幅があります。
まず手持ちのチャコールを全部並べて白黒写真を撮り、明るい順に並べ替えてください。3.5段に近いものは1つ目の山へ、4段のうち首元が開いて起毛しているものも1つ目へ、残りは2つ目の山へ入れます。
同じチャコールでも、明るい側の数枚は顔の下に置けるので、新しく買い足さなくて済むことがあります。暗い側のチャコールは、パンツやスカートと組んで、胸から下の色として使えば、黒よりもやわらかい下半身が作れます。
例3:キャメルのコートを気に入って着ている人
キャメルのコートは、明るさとしてはブルベ夏の顔の下にも置ける3段前後に出ることが多い色です。ずれるのは黄みのほうです。
気に入っているなら、手放す必要はありません。襟を開いて着て、内側に灰みの1枚を必ず挟んでください。ブルーグレーや灰みのピンクを挟むと、キャメルの黄みと顔のあいだに青みの帯が1本入り、色のずれが目立たなくなります。
首元にストールを巻くなら、キャメルではなく灰みの色を選びます。コートと同じ色のストールでそろえると、黄みが顔の真下まで上がってきてしまいます。
例4:明るい色のニットを買ったのに、着ると顔が浮いた人
反対の失敗もあります。顔の下を明るくしようとして、真っ白やごく淡いパステルのニットを選んだら、顔より服のほうが目立ってしまった、というものです。
白黒写真で撮ると、そのニットはたいてい1段か、それより明るく出ています。ブルベ夏の肌が2〜3段にあるとすれば、服のほうが1段以上明るく、顔が服に負けて見えます。顔が沈むのとは逆の向きのずれです。
この場合は、ニットの上にもう1枚、3段前後の色を重ねて、顔の下に来る面積を減らします。グレーのカーディガンを羽織って前を閉じ、Vの部分にだけ淡いニットを見せる。あるいは、淡いニットの首元に、灰みのストールを1巻きだけかける。顔の真下に明るい色が残りつつ、面積が半分以下になるので、顔と服の釣り合いが戻ります。
次にニットを買うときは、白い紙と並べて、紙とはっきり区別がつく明るさのものを選んでください。紙と見分けがつかないほど明るいものは、ブルベ夏の顔の下には明るすぎることが多いです。
例5:髪を明るく染めている、または白髪が増えてきた人
明るさ5段は、髪をいちばん暗い基準にして測りました。髪が明るい人は、この基準が変わります。
髪を明るい茶色に染めている人は、黒い靴やバッグを5段の基準にしてください。そのうえで、髪そのものが何段に出るかも一緒に見ておきます。髪が3段前後なら、顔のまわりがすでに明るいので、顔の下に置ける服は3〜4段まで広がることがあります。顔の上と下が、髪と服で同じくらいの明るさになると、顔がまとまって見えるからです。
白髪が増えてきた人や、グレーの髪を生かしている人も同じ考え方で、髪の段に近い明るさの服を顔の下に置くと、全体がなじみます。グレーの髪にはライトグレーや灰みのオフ白が、とくにつながりやすい色です。逆に、髪が明るいのに顔の下だけ5段の黒を置くと、顔の上下で差が大きくなり、黒が強く目立ちます。
髪の色を変えたら、手持ちの冬服をもう一度白黒写真で撮り、3つの山を分け直してください。去年は2つ目の山にあった服が、1つ目の山に移ることもあります。
職場や行事で、暗い色が決まっている日
制服のような濃紺のジャケット、黒の喪服、濃い色を求められる式典。顔の下にも暗い色を置かざるを得ない日があります。
その日は、服の側ではなく、首元と顔の側で15cmを埋めます。
- シャツやブラウスの襟を、ジャケットの外に出す(白か灰みの白)
- 首元にパールや銀色の細いネックレスを置き、光を1点足す
- 口元に、青みのある中間の明るさの色を足す
- 髪を耳にかけ、顔の横の影を減らす
喪服のように飾りが限られる場面では、口元の色だけでもかなり変わります。濃すぎず薄すぎず、唇の色より半段明るい程度のものを選ぶと、黒の中でも顔が沈みません。
制服の濃紺が日常の場合は、インナーを2〜3段の色で何枚か持っておくのがいちばん効きます。顔の下の15cmは、ジャケットではなくインナーが受け持つ、と考えれば、ジャケットの色は気にしなくて済みます。
冬の差し色を足すなら、胸より上ではなく手元と足元へ
濃い色の多い冬服に、差し色を足したくなる人もいるでしょう。ブルベ夏の場合、鮮やかな差し色を顔の下に置くと、顔より色のほうに目が行きます。差し色は、手袋・バッグ・靴下・靴のような、顔から離れた場所に置くのが向いています。
色は、灰みの水色、ラベンダー、灰みのローズのように、ブルベ夏のやわらかさを保った色のほうがまとまります。真っ赤や鮮やかな青は、冬の濃い色の中では強く出すぎて、顔とのつながりが切れます。
小物の明るさも、白黒写真で測っておくと便利です。手袋やマフラー、ニット帽のような小物は、顔の近くに来ることがあります。とくにマフラーとニット帽は、あご下15cmと額のすぐ上に入るので、顔の下の1枚と同じく2〜3段で選んでください。手袋や靴下は顔から遠いので、4段まで使ってかまいません。
ニット帽は見落とされやすい場所です。黒やこげ茶のニット帽をかぶると、髪と帽子が同じ暗さでつながり、顔の上側が大きく暗くなります。顔の下に明るい1枚を置いていても、上が暗すぎると釣り合いが崩れるので、帽子はライトグレーや灰みのベージュのような、髪より明るい色を選ぶと顔全体が明るく見えます。
秋冬の濃い色の選び方を、パーソナルカラー全体で知りたい人は秋冬の濃い色の選び方も参考になります。
まとめ:冬の濃い色を全部避けなくていい
ブルベ夏の冬服で、明るさを条件にするのは1枚だけです。あごの下15cmに来るその1枚を、白黒写真の2〜3段に収め、4段は首元の開き・起毛・灰みのうち2つで許し、5段は顔から離します。
3段と4段のあいだに出たら、首元と素材で決め、それでも迷ったら明るい側に倒します。2ndが冬なら4段の範囲が広がり、2ndが秋なら黄みを顔の下から外します。
冬の売り場がどれだけ濃い色でも、顔の下に置く1枚さえ見つかれば、コートもパンツも靴も、そのまま好きな色を選んでかまいません。
まずは今日、手持ちの冬のトップスを床に並べて、1枚の白黒写真を撮ってみてください。1つ目の山に何枚残るかが分かれば、この冬に買い足すべきものは、多くても1〜2枚に絞れるはずです。
よくある問い
- Q. ブルベ夏は冬に黒を着てはいけませんか
- 着てかまいません。黒が顔を沈ませるのは、あごの下15cm以内に面で入ったときです。黒のコートやパンツは外側と下に置き、首元に2〜3段の明るさの1枚を挟めば、黒の量が多くても顔は沈みにくくなります。黒のタートルを単体で着る日だけは、ストールか明るい襟を足してください。
- Q. チャコールグレーとネイビーはどちらがブルベ夏向きですか
- どちらも白黒写真では4段に入ることが多く、差は色みより明るさで出ます。同じ4段なら、灰みが入って表面が起毛しているほうが顔に近づけやすいです。紺は青みが強く澄んでいるほど冬の強さに寄るので、顔の下ではチャコール、外側では紺、と役割を分けると迷いが減ります。
- Q. 冬は白を着ると寒々しく見えます
- 真っ白は1段のさらに外側にあり、ブルベ夏の顔には明るすぎて浮くことがあります。冬は生成りではなく、わずかに灰みや青みの入ったオフ白を選び、ウールや起毛の素材で光を吸わせると、明るさは保ったまま寒々しさが消えます。
- Q. 診断ではブルベ夏でしたが、2ndがブルベ冬と言われました。冬服はどう選びますか
- 顔の下の1枚は2〜3段のままで、4段まで使ってよい範囲が広がると考えてください。2ndが冬の人は、首元が開いていれば4段の紺やチャコールを顔の下に置いても沈みにくいです。ただし5段の黒を顔の真下に置く日は、口元に色を足して差を埋めてください。
— メグラシ編集部





