パーソナルカラー診断の色が店に無い|ゆずれない軸をタイプで1つ決める

**診断で渡された色見本と同じ色の服は、店にはほとんど無いと思ってください。**見本は差を出すために彩度と明度をそろえた純色に近い色で、店の服はその間の色です。見本と一致しないからと外していくと、買える服が無くなります。
**色は4つの軸でできています。黄みか青みか、明るいか暗いか、鮮やかか穏やかか、澄んでいるか濁っているか。**この4つのうち、自分のタイプで顔の見え方を変える力がいちばん強い軸は1つだけです。春は澄み、夏は穏やかさ、秋は深み、冬は強さ。その1つを守れば、残りの3つは店の色に合わせてゆずれます。
**守るのは、顔の近くに来る1枚だけです。**下半身と小物は、4つの軸とも店の色に合わせて構いません。この記事では、タイプごとのゆずれない軸、ゆずる順番、境目にいる人の決め方、そして色見本を持ち歩かずに店で選ぶ手順を書きます。自分のタイプがまだ決まっていない人はイエベ|春か秋かは清濁で分かれるかブルベの似合う色と見分け方|夏と冬を分ける3つの境目を先に読んでください。
色見本と店の服が一致しない理由
診断の色見本は、たいてい30色前後を4つの季節に分けた、合計120色前後です。見本の目的は「どの季節で顔がいちばん変わるか」を見ることなので、季節ごとの性格がはっきり出る色だけが選ばれています。中間の色は、差が出にくいので入っていません。
店の服は逆です。染料のコストと流行で、どの季節にも売れる中間の色に寄ります。グレージュ、くすんだピンク、深い緑、紺に近い青。これらは見本の上では2つの季節のあいだに落ちるので、見本と比べると「どちらでもない」に見えます。
**だから、見本と同じ色を探すのではなく、見本が何の軸を大事にしているかを読み取ります。**それが分かれば、中間の色の中から自分の側にあるものを選べます。
4つの軸を、手持ちの服で測る
4つの軸は、道具が無くても手持ちの服で測れます。白い紙と黒い服があれば足ります。
| 軸 | 測り方 | 2つの側 |
|---|---|---|
| 黄みか青みか | 白いコピー用紙の横に置く。紙より黄色く見えるか、青く見えるか | 黄み/青み |
| 明るいか暗いか | 黒い服の横に置く。黒との差が大きいほど明るい | 明るい/暗い |
| 鮮やかか穏やかか | 目を細めて見る。色が残るなら鮮やか、灰色に近づくなら穏やか | 鮮やか/穏やか |
| 澄んでいるか濁っているか | 水で薄めたように見えるか、灰を混ぜたように見えるか | 澄み/濁り |
鮮やかさと濁りは、似ていますが別の軸です。鮮やかさは色の量で、濁りは混ざっている灰色の量です。淡い水色は、鮮やかではないが澄んでいます。深いボルドーは、鮮やかではないが濁ってもいません。この2つを分けて見られるようになると、店の色がぐっと読みやすくなります。
春|ゆずれないのは「澄み」
春のタイプの顔を変えるのは、色が澄んでいるかどうかです。黄みが弱くても、少し暗くても、澄んでいれば顔の影は浅いままです。逆に、黄みで明るくても、灰色が混ざった色は顔を曇らせます。
| 順番 | 軸 | 扱い |
|---|---|---|
| 守る | 澄み | 濁りのある色は顔の近くに置かない |
| 2番目に合わせる | 黄み | 黄みの澄んだ色が最優先。無ければ青みでも澄んでいれば使える |
| ゆずる | 明るさ | 明るくなくても構わない。澄んだ深い緑や紺は使える |
| ゆずる | 鮮やかさ | 鮮やかでなくても構わない。淡くても澄んでいればよい |
**春の人が店で外しやすいのは、くすんだベージュとグレージュです。**黄みで明るいので春の色に見えますが、灰色が混ざっています。白い紙の横に置いて、紙より黄色いだけでなく、少し灰色がかって見えたら、それは秋の側の色です。
春の中でも明るい側の端にいる人は、夏の淡い色を借りられます。淡い水色、淡いラベンダー。澄んでいるので春の軸を外しません。鮮やかな側の端にいる人は、冬の鮮やかな色を借りられます。真っ赤、鮮やかな青。こちらも澄んでいます。
夏|ゆずれないのは「穏やかさ」
夏のタイプの顔を変えるのは、色の強さです。鮮やかな色を顔の近くに置くと、色が顔より前に出て、顔が後ろに引きます。青みが弱くても、少し濁っていても、穏やかな色なら顔は前に出ます。
| 順番 | 軸 | 扱い |
|---|---|---|
| 守る | 穏やかさ | 鮮やかな色は顔の近くに置かない |
| 2番目に合わせる | 青み | 青みの穏やかな色が最優先。無ければ黄みでも穏やかなら使える |
| ゆずる | 明るさ | 明るくなくても構わない。穏やかな深いグレーや紺は使える |
| ゆずる | 澄みと濁り | 少し濁っていても構わない。くすんだピンクやグレージュは使える |
**夏の人が店で外しやすいのは、鮮やかなロイヤルブルーと真っ白です。**青みなので夏の色に見えますが、鮮やかすぎます。目を細めて、色がはっきり残るなら夏の軸を外しています。白は、真っ白より少し灰色を含んだオフホワイトのほうが夏の軸に合います。
夏の中でも明るい側の端にいる人は、春の淡い色を借りられます。淡い黄色、淡いピーチ。穏やかなので夏の軸を外しません。濁った側の端にいる人は、秋の穏やかな色を借りられます。くすんだカーキ、グレージュ。
秋|ゆずれないのは「深み」
秋のタイプの顔を変えるのは、色に重さがあるかどうかです。ここで言う深みは、暗さと濁りを合わせたもので、灰色か茶色が混ざって落ち着いた色のことです。黄みが弱くても、深みがあれば顔は沈みません。
| 順番 | 軸 | 扱い |
|---|---|---|
| 守る | 深み(濁り) | 水で薄めたような澄んだ淡い色は顔の近くに置かない |
| 2番目に合わせる | 黄み | 黄みの深い色が最優先。無ければ青みでも深ければ使える |
| ゆずる | 明るさ | 明るくても構わない。明るくても濁っていればよい |
| ゆずる | 鮮やかさ | 鮮やかでも構わない。鮮やかで濁ったテラコッタは使える |
**秋の人が店で外しやすいのは、明るく澄んだベージュと生成りです。**黄みなので秋の色に見えますが、澄んでいて軽い。顔の下に当てると、顔のほうが重く見えて、肌が黄みに傾いて見えます。同じベージュでも、灰色か茶色を一滴混ぜたような色を選んでください。
秋の中でも暗い側の端にいる人は、冬の深い色を借りられます。深い紺、ボルドー、黒に近い緑。深みがあるので秋の軸を外しません。穏やかな側の端にいる人は、夏の濁った色を借りられます。グレージュ、くすんだモーブ。
冬|ゆずれないのは「強さ」
冬のタイプの顔を変えるのは、色がはっきりしているかどうかです。強さは、鮮やかさか暗さのどちらかで作れます。鮮やかな真っ赤も、暗い黒も、どちらも強い色です。青みが弱くても、強さがあれば顔は前に出ます。弱いのは、淡くて穏やかな色です。
| 順番 | 軸 | 扱い |
|---|---|---|
| 守る | 強さ(鮮やかさか暗さ) | 淡くて穏やかな色は顔の近くに置かない |
| 2番目に合わせる | 澄み | 強くて澄んだ色が最優先。濁った強い色は次 |
| ゆずる | 青み | 黄みでも構わない。鮮やかで澄んだ黄色やオレンジは使える |
| ゆずる | 明るさ | 明るくても暗くてもよい。真っ白も黒も使える |
**冬の人が店で外しやすいのは、くすんだピンクとグレージュです。**青みなので冬の色に見えますが、弱い。目を細めると灰色に消えます。同じピンクなら、鮮やかなフューシャか、深いワインを選んでください。
冬の中でも鮮やかな側の端にいる人は、春の鮮やかな色を借りられます。鮮やかなオレンジ、黄色。暗い側の端にいる人は、秋の深い色を借りられます。深い茶、深い緑。黒が強すぎると感じる人はウィンターのパーソナルカラーで黒が強い人|白と鮮やかさの上限で分けるに、黒の代わりの深い色の選び方があります。
境目にいる人はどうするか
ここがいちばん迷うところです。診断で「春と夏の境」「秋と冬の境」と言われた人、あるいは自己診断で2つが同じくらい当たる人は、守る軸が2つになります。2つを同時に守る必要はなく、どちらを先に守るかを場面で決めます。
春と夏の境
守る候補は、春の澄みと夏の穏やかさです。**淡くて澄んだ色なら両方を守れます。**淡い水色、淡いピーチ、淡いラベンダー。店でこの色が見つからないときは、顔の近くに置く1枚だけ、どちらの軸を守るかを決めます。写真を撮られる日は澄みを守り、長く人と向き合う日は穏やかさを守る。写真は色の澄みを拾い、対面は顔の前後感を拾うからです。
夏と秋の境
守る候補は、夏の穏やかさと秋の深みです。**穏やかで濁った色なら両方を守れます。**グレージュ、くすんだモーブ、スモーキーなカーキ。この境の人は、店の中間色がそのまま使えるいちばん楽な位置にいます。迷ったら、明るさだけを自分の髪の明るさに合わせてください。髪が暗い人は深い側、明るい人は淡い側。
秋と冬の境
守る候補は、秋の深みと冬の強さです。**暗くて深い色なら両方を守れます。**深い紺、ボルドー、黒に近い緑、深い茶。この境の人が外しやすいのは、淡い色全般です。淡い色を顔の近くに置くなら、白い紙の横で黄みか青みかを見て、自分の土台の側だけを選んでください。
冬と春の境
守る候補は、冬の強さと春の澄みです。**鮮やかで澄んだ色なら両方を守れます。**真っ赤、鮮やかな青、鮮やかな黄色。この境の人が外しやすいのは、濁った色全般です。くすんだ色を顔の近くに置くと、どちらの軸も外れます。黄みか青みかで迷ったら、イエローベースなのに黄色が似合わない|明るさと濁りで春か秋かを分けるの測り方で土台を確かめてください。
境目かどうか自分で分からない
診断の結果は1つのタイプなのに、店で隣の季節の色が当たることが続くなら、境目にいる可能性があります。確かめ方は1つで、自分のタイプの軸を守った服と、隣の季節の軸を守った服を、同じ日に同じ店で2枚当てることです。どちらも顔の影が浅いなら境目です。片方だけ浅いなら、診断の結果のとおりです。
店でやること
色見本を持ち歩く必要はありません。手持ちの服で「当たった」と自分で分かっている1枚を思い出して、その1枚の4つの軸を言葉にしておきます。「黄みで、暗めで、穏やかで、濁っている」のように。
店では、気になった服を手に取り、顔の下に当てる前に、その服の4つの軸を同じ言葉で言います。守る軸が同じ側なら、試着室で顔の下に当てます。
試着室では、何も当てていない顔と比べないでください。比べるのは候補の2枚です。2枚を順に3秒ずつ当てて、あご先の下の影が浅いほうを採ります。何も当てていない顔は基準になりません。照明が店ごとに違うからです。
顔から離れた場所は、4つとも店に合わせる
**守るのは、顔の近くに来る1枚だけです。**トップス、ニット、マフラー、コートの襟。ここだけ軸を守れば、残りは店の色に合わせて構いません。
スカート、パンツ、靴、バッグは、顔から50cm以上離れています。この距離の色は、顔に光を返しません。だから4つの軸とも外して選べます。似合う色の一覧にない色を下半身に使うと、全身の色の幅が広がって、顔の近くの1枚が際立ちます。
全身を似合う色でそろえようとすると、買える服が無くなるだけでなく、同じ色の濃淡だけで服が並び、顔の近くの1枚が埋もれます。守る場所を1か所に絞るのは、買い物を楽にするためだけではなく、顔を際立たせるためでもあります。
当たった1枚を基準にして、見本を手放す
診断の色見本は、診断の場で差を出すための道具です。店に持って行っても、同じ色は無く、見本の上に服を置いて「違う」と確かめるだけになります。
代わりに、手持ちの中で当たった1枚を基準にしてください。その1枚の4つの軸を言葉にして、店では同じ軸の側にあるかだけを見る。守る軸は1つ、場所は顔の近くの1枚だけ。この2つの絞り方で、色見本に無い色のほとんどが、自分の候補に戻ってきます。
よくある問い
- Q. 診断で渡された色見本と同じ色の服が見つかりません
- 見つからないのが普通です。色見本は、診断で差を出すために彩度と明度をそろえた純色に近い色で作られています。店の服は、染料の都合と流行で、その見本と見本の間の色になります。見本と同じ色を探すのをやめて、見本の色がどの軸を大事にしているかだけを読み取ってください。たとえば春の見本に多いのは、黄みで、明るく、澄んだ色です。店で見つけた黄みの服が見本より暗くても、澄んでいれば春の色として使えます。守る軸を1つに決めると、店の色のほとんどが候補に戻ります。
- Q. ゆずれない軸を1つ守れば、他の3つは本当にどうでもいいのですか
- どうでもよくはありませんが、顔の見え方を変える力が、軸ごとに違います。自分のタイプでいちばん力の強い軸を守れば、残りの3つがずれても顔の影が沈むほどの変化は出ません。逆に、残りの3つを全部そろえても、いちばん強い軸を外すと顔は沈みます。だから順番として、まず1つを守り、余裕があれば2つ目を合わせる、という考え方です。2つ目に合わせる軸はタイプごとに決まっていて、本文のゆずる順番に書いてあります。3つ目と4つ目は、店の色に任せて構いません。
- Q. 16タイプの診断で、季節の端のタイプと言われました。どの軸を守ればいいですか
- 端のタイプは、隣の季節の軸を借りられる人です。たとえば春の中でも明るい側の端なら、夏の穏やかさを少し借りても顔が沈みません。この場合、守る軸は春の澄みのままですが、ゆずってよい軸の順番が変わります。本文では4つの季節それぞれに、どちらの端にいる人がどの軸を借りられるかを書いてあります。自分のタイプ名が季節と別の言葉で呼ばれている場合は、その言葉が4つの軸のどれを指しているかを読み替えてください。明るい・澄んだ・深い・穏やか、のどれかに当たります。
- Q. 下半身の服の色は、本当に似合う色を外していいのですか
- 顔から50cm以上離れた場所の色は、顔の影の見え方にほとんど響きません。パーソナルカラーで変わるのは、顔のすぐ下に置いた色が肌に返す光です。スカートやパンツ、靴の色は、顔に光を返す距離にありません。だから下半身は、4つの軸とも店の色に合わせて選んで構いません。守るのは、顔の近くに来る1枚だけです。トップス、ニット、マフラー、コートの襟。ここだけ軸を守れば、全身を似合う色でそろえる必要はなくなります。全身をそろえようとすると、買える服が無くなるうえに、服の色が単調になります。
— メグラシ編集部





