イエベ秋の冬服|秋色は捨てずに、素材と明るさを1段ずつ冬へ寄せる

**イエベ秋のあなたの冬服は、冬の売り場の5色を、秋の側の5色に置き換えて着るのが基本です。**季節を進めるのは色ではなく素材。起毛や厚手に替えれば、色は秋のままで冬に見えます。
10月まで楽しかった売り場が、12月に入ると黒・純白・灰・青みの赤・紺に替わります。同じ頃、日の入りは16時半になり、外の光は弱く短くなる。イエベ秋の人が冬に「着る色がない」と感じるのは、この2つが同時に動くからです。
秋のあいだの着方はイエベ秋の秋ファッションに、苦手な色の置き場所はイエベ秋に似合わない色の服に分けてあります。この記事は、10月から2月までの冬の予定に合わせた話です。
結論:冬の5色を、秋の側の5色に置き換える
冬の売り場に並ぶ色は、ほとんどがこの5色です。それぞれに、イエベ秋が顔の近くで使える置き換え先があります。
| 冬の売り場の色 | イエベ秋の置き換え | 顔からの距離の目安 |
|---|---|---|
| 黒 | こげ茶、黒に近いオリーブ | 置き換えれば顔の下でも使える |
| 純白 | 生成り、アイボリー | 顔のすぐ下に置ける |
| 明るい灰・青みの灰 | 茶を含む灰(グレージュ) | 顔から15cmより下が安全 |
| 青みの赤 | レンガ、黄みの赤 | 顔の下でも使える |
| 紺 | 緑に寄った紺、深い青緑 | 顔から15cmより下が安全 |
| 冬の差し色(氷のような水色・銀) | からし、金みのベージュ | 小物で使う |
置き換えは、色みを変えるのではなく、同じ役割を秋の側で果たす色を選ぶという考え方です。黒の役割は締めること、純白の役割は明るくすること。役割が同じなら、冬の組み合わせをそのまま秋の色で組めます。
たとえば、売り場で見かけた「黒のタートルネックに純白のパンツ、灰のコート」という冬の組み合わせ。これをイエベ秋で組み直すなら、こげ茶のタートルネックに生成りのパンツ、茶を含む灰のコートになります。明るいところと暗いところの配置はそのままなので、冬らしい締まりも残ります。変わるのは、顔のすぐ下に来る色が、肌の黄みと同じ側に寄ることだけです。
置き換えは、手持ちの全部に当てはめる必要はありません。表の右端の列を見てください。顔から離れた場所なら、冬の色のままで構わないものがいくつもあります。置き換えるのは、顔の近くに来る服と、コートとマフラーだけ。冬の服のうち、実際に手を入れるのは3〜4枚で済みます。
なぜ冬になると迷うのか|売り場と光が同時に動く
イエベ秋が冬に迷う理由は、自分の色が変わったからではありません。周りが2つ同時に動くからです。
| 時期 | 売り場の中心の色 | 夕方の暗くなる時刻(東京の目安) | 起きやすい迷い |
|---|---|---|---|
| 10月 | からし、テラコッタ、茶、深緑 | 17時ごろ | 迷いは少ない。秋色が多い |
| 11月 | 茶、キャメル、黒、灰が増える | 16時半ごろ | コートの色で迷い始める |
| 12月 | 黒、純白、赤、銀 | 16時半ごろ | 集まりの服で黒に寄りやすい |
| 1月 | 黒、灰、紺、冬物の値下げ | 16時半〜17時ごろ | 値下げの冬色を買ってしまう |
| 2月 | 春の淡い色が並び始める | 17時半ごろ | パステルに急いで浮く |
光が弱くなると、服の暗い色はさらに暗く、明るい色は少しだけ白っぽく見えます。暗い色が増える冬の売り場と、暗くなる光が重なると、顔の下が沈みやすくなる。だから冬は、顔の近くに1つだけ明るいものを残すことが、秋よりも大事になります。
もう1つ、冬は服の枚数が増えます。インナー、ニット、上着、コート、マフラー。顔の近くに来る布が秋の倍ほどになり、そのどれか1枚が冬の色だと、そこだけが顔の下で目立ちます。秋は1枚の色を見ていればよかったのが、冬は重なった枚数ぶんを見る必要がある。迷いが増えるのは、見るものが増えるからでもあります。
仕事帰りの時間は、11月から1月にかけてほぼ暗くなっています。昼の窓際で選んだ服を、実際に人と会うのは夜の照明の下、という日が増えるので、選ぶときに夜の見え方も一度想像しておくと外れにくくなります。
先に1回だけ測る|顔から15cm以内の「明るさの段」
冬の服は全体が暗くなるので、顔の近くの明るさを測っておきます。道具は家にあるものだけです。
| 段 | 目安にするもの | 冬のイエベ秋での置き場所 |
|---|---|---|
| 1段 | 生成りの紙、封筒の内側 | 顔の近くに1つあると、冬でも顔が明るく見える |
| 2段 | 段ボールの表面 | 顔の近くの「明るいもの」の下限 |
| 3段 | 明るい木の机、キャメル | 顔の下の広い面に向く |
| 4段 | 濃い木、こげ茶の革 | 顔の下の広い面にも使えるが、2段より明るいものと組む |
| 5段 | 自分の髪の根元 | 顔から15cmより下へ |
| 6段 | 黒い布 | 胸から下、または小物 |
測り方は、服を顎の下に当てて、段ボールと並べるだけです。**顔から15cm以内に、段ボールより明るいもの(1段か2段)が1つあるか。**冬のイエベ秋の顔映りは、この1点でほとんど決まります。
15cmは、顎の先から鎖骨の少し下までの距離です。ここにあるのがタートルネックの濃い茶だけ、マフラーも濃い色、という日は、どれか1つを1段か2段の明るさに替えてください。生成りのインナーを襟から1cmのぞかせる、キャメルのマフラーに替える、といった小さな替え方で足ります。
置き換え①|黒は、こげ茶か黒に近いオリーブへ
黒の役割は、全体を締めることです。イエベ秋でこの役割を受け持つのは、こげ茶と、黒に近いオリーブです。
| 黒を着たい場面 | 置き換え | 見分け方 |
|---|---|---|
| タートルネックのニット | こげ茶 | 窓際で見て、光の当たる所だけ茶とわかる濃さ |
| きちんとしたジャケット | 黒に近いオリーブ | 白い紙の上で縁が緑か茶に寄って見える |
| 冬のワンピース | こげ茶か、濃い赤茶 | 1m離れて黒か茶か一瞬迷う |
| パンツ・スカート | 黒のままでよい | 顔から遠いので置き換えなくても沈まない |
| 靴・バッグ | 黒のままでよい | 手に持つもの・足元は顔と並ぶ時間が短い |
**腰から下と小物は、黒のままで構いません。**置き換えるのは、顔の近くに来る黒だけです。全部を茶に替えようとすると手持ちが足りなくなり、冬のあいだ同じ服を回すことになります。
こげ茶と黒に近いオリーブのどちらにするかは、髪の色で決めてください。髪が茶に寄っているなら、こげ茶は髪とつながって、顔の上下が同じ色みでまとまります。髪が黒に近いなら、オリーブのほうが髪との差がつき、顔の下が重くなりにくくなります。どちらも手元にないときは、まずこげ茶を1枚。組み合わせの相手が多く、冬の間にいちばん出番が増える色です。
置き換え②|純白は、生成りかアイボリーへ
純白の役割は、全体を明るくすることです。イエベ秋の顔の近くでは、純白は顔の黄みと離れて、白だけが先に目に入ります。
| 白の種類 | 白いコピー用紙と並べると | 冬のイエベ秋での使い方 |
|---|---|---|
| 純白 | 見分けがつかない | 顔から離して使う。ボトムや小物に |
| オフホワイト | 少し灰に寄る | 灰が見えるなら胸から下に |
| アイボリー | 黄みがわかる | 顔のすぐ下に置ける |
| 生成り | 黄みと灰の両方がわかる | いちばん扱いやすい。インナーやマフラーに |
冬の白いニットを買うときは、売り場で白いレシートや紙の上に置いて比べてください。紙と見分けがつかない白は純白です。黄みがはっきりわかるものなら、イエベ秋の顔の下に置けます。
冬の白は、素材でも見え方が変わります。毛足の長い白いニットは、同じ純白でも毛先の影で少し灰に寄り、平らな生地の純白より顔になじみます。反対に、表面がつるりとした白いブラウスは、純白の強さがそのまま出ます。純白しか見つからないときは、毛足のあるものを選ぶだけでも、顔の下での浮き方がやわらぎます。
置き換え③|灰は、茶を含む灰へ
冬の灰は、青みに寄ったものが多く並びます。イエベ秋の顔の下では、青みの灰は肌の黄みと混ざり、顔色がぼやけて見えることがあります。
| 灰の種類 | 見分け方 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 青みの明るい灰 | 白い紙の上で縁が青く見える | 腰から下、小物 |
| 真ん中の灰 | 縁に色が見えない | 胸から下 |
| 茶を含む灰(グレージュ) | 縁が茶かベージュに見える | 顔のすぐ下に置ける |
| 暗い灰(チャコール) | 黒と並べて違いがわかる | 顔から15cmより下 |
冬の灰は、ニットやコートで大きな面になりやすい色です。明るい灰のニットを顔のすぐ下に着ると、首元から胸までが白っぽく広がり、顔の黄みとのあいだに境目ができます。同じ灰でも、上にキャメルのジャケットを重ねて灰を胸から下の帯にすれば、顔の近くはキャメルが受け持ちます。灰は「1枚で着るより、重ねの内側に入れる色」と考えると扱いやすくなります。
灰を顔の近くで使うなら、縁が茶に見えるものを選んでください。灰の見分け方をもっと細かく知りたい場合はイエベ秋とグレーにまとめてあります。
置き換え④|冬の赤は、黄みの赤へ
12月の売り場は赤が増えます。冬の赤は青みに寄ったものが多く、イエベ秋の顔の下では赤だけが浮くことがあります。
| 赤の種類 | 白い紙の上での縁 | 冬のイエベ秋での使い方 |
|---|---|---|
| 青みの赤(ラズベリーのような赤) | 紫やピンクに寄る | 手袋やバッグなど、顔から遠い小物 |
| 真っ赤 | どちらにも寄らない | 胸から下の面積の小さいもの |
| 黄みの赤(トマトのような赤) | オレンジに寄る | 顔の下に置ける |
| レンガ、赤茶 | 茶に寄る | 顔の下の広い面に向く |
12月の予定のために赤を1枚だけ買うなら、ニットやブラウスより、マフラーやストールのように巻き方で面積を変えられるものが向いています。黄みの赤なら顔のすぐ下に広く、青みの赤なら胸の前に細く垂らす。同じ1枚で、赤の寄りに合わせて置き方を変えられます。
赤を顔の下に置くか迷ったら、暗さで決めてください。暗く濁った赤ほど、イエベ秋の顔の下になじみます。細かい見分け方はイエベ秋の赤にあります。
置き換え⑤|紺は、緑に寄った紺へ
仕事の服で紺が決まっている人は多いはずです。紺の中にも、紫に寄ったものと緑に寄ったものがあります。
| 紺の種類 | 見分け方 | 置き場所 |
|---|---|---|
| 紫に寄った紺 | 白い紙の上で縁が紫に見える | 腰から下 |
| 真ん中の紺 | 縁に色が見えない | 胸から下 |
| 緑に寄った紺 | 縁が緑に見える | 顔の下に置ける |
| 深い青緑 | 光の下で緑がわかる | 顔の下の広い面に向く |
イエベ秋と紺の組み方はイエベ秋にネイビーは似合う?に詳しく書きました。仕事で紺しか選べない日は、あとの「場面①」を見てください。
季節は素材で進める|色は秋のまま、手触りを冬にする
冬らしく見えるかどうかは、色より素材で決まります。同じからし色でも、薄いブラウスなら秋、毛足のあるニットなら冬です。
| 素材 | 色の見え方 | 冬のイエベ秋での使い方 |
|---|---|---|
| 起毛したウール | 毛先に光が当たり、半段明るく見える | 暗い秋色を顔の下に置きたいときに |
| 毛足の長いニット | 色がやわらかく、半段明るく見える | こげ茶・深緑を顔の近くに |
| 表面の平らなウール | 色がそのまま見える | ジャケットやスカートに |
| コーデュロイ | 畝の影で半段暗く見える | パンツ・スカートに |
| 起毛した革調の素材 | 色が深く、落ち着いて見える | 靴・バッグ・上着に |
| ボア | 明るく白っぽく見える | 生成りのボアは顔の近くでも明るさが出る |
| 艶のある素材 | 影が深くなり、半段暗く見える | 夜の集まりの日に、胸から下で |
秋に着ていた色を、冬の素材で買い直す、という考え方です。**色の判定はそのまま使えて、季節だけが進みます。**起毛の素材は明るさが半段上がるので、秋には重かった暗い茶が、冬には顔の下に置けることもあります。
月ごとの予定表|10月から2月まで、1つずつ替える
冬支度を一度に済ませようとすると、売り場の色に引っぱられます。月に1つずつ替えるくらいが、手持ちの秋色を生かしやすい速さです。
| 月 | 替えるもの | 顔の近くに置く色 | 見送ってよいもの |
|---|---|---|---|
| 10月 | 薄手のニットを出す | からし、テラコッタ | まだコートは要らない |
| 11月 | コートを決める | キャメル、こげ茶、オリーブ | 冬の赤は12月の予定を見てから |
| 12月 | 集まりの服を1枚 | 黄みの赤、金み、生成り | 黒の艶のある服を新しく買う必要はない |
| 1月 | 足りない小物を足す | 生成りのマフラー、キャメルの手袋 | 値下げの冬色の上着 |
| 2月 | 春の色を1つだけ試す | 明るい黄みの緑、サーモン寄りの淡い色 | パステルの一式 |
1か月に1つなら、その月に着る日の数も多く、判断の答え合わせができます。11月にコートを決めてから12月の服を選ぶ順番にしておくと、顔の下の色がコートとぶつかりません。
予定表は、手帳やスマートフォンの予定の欄に、月の初めの1行として書いておくと忘れません。「11月:コートはキャメルかこげ茶」「12月:集まり用に黄みの赤を1枚」。売り場に行く前にこの1行を見るだけで、冬の5色の売り場で目移りしにくくなります。その月に予定がない人は、無理に買い足さず、手持ちの並べ替えだけで次の月へ送って構いません。
場面①|職場で黒や紺が決まっている日
仕事の服で黒や紺が決まっている人は、置き換えができません。この場合は、顔の近くの15cmにだけ手を入れます。
| 決まり | 顔から15cm以内 | 胸から下 | 足すもの |
|---|---|---|---|
| 黒のジャケット | 生成りかアイボリーのインナー | 黒のまま | 金みの細いネックレス |
| 紺のジャケット | キャメルか生成りのインナー | 紺のまま | 茶の革の時計の帯 |
| 黒のワンピース | 襟元に生成りのスカーフ | 黒のまま | 茶のベルト |
| 灰のスーツ | 茶を含む灰か生成りのインナー | 灰のまま | キャメルのバッグ |
| 制服など色を選べない | 何も足せなければ、口元を黄みの色に | そのまま | 髪留めを茶の艶に |
インナーの色が襟から1cmのぞくだけで、黒や紺のジャケットは顔の下で重さが和らぎます。**替えるのは顔の近くだけ。**決まりのある服そのものは替えなくて大丈夫です。
場面②|年末の会食・集まり|夜の電球色の下
年末は夜の集まりが増えます。店の照明は電球色が多く、黄みの光の下では、イエベ秋の顔は明るく見えやすくなります。冬の中で、イエベ秋がいちばん有利な場面です。
| 照明 | 秋色の見え方 | 選ぶもの |
|---|---|---|
| 電球色(黄みの光) | 茶や金みが深く、つやが出る | こげ茶のニット、金みのアクセサリー |
| 白っぽい照明 | 暗い色は暗いまま | 顔の近くに生成りか明るい茶を足す |
| ろうそくや間接照明 | 暗い色は黒に近づく | 黒は避け、こげ茶か赤茶に |
| 屋外のイルミネーション | 顔は下から暗くなる | 首元に明るい色を広めに |
集まりの服を1枚買うなら、黄みの赤かこげ茶の、艶が少しある素材がおすすめです。電球色の下で深く見え、写真にも暗く沈みにくい色です。
周りが黒の服で集まることが多い場なら、自分だけ明るい色で浮くのが気になるかもしれません。その場合は、胸から下を黒に合わせ、顔の近くだけを金みのアクセサリーか、生成りの襟で受けてください。遠目には周りと同じ黒の装いに見え、向かい合ったときだけ顔の下が明るい。席に着いて話す時間が長い集まりでは、この組み方がいちばん効きます。
場面③|帰省や初詣など、屋外に長くいる日
年末年始は、屋外に長くいる日があります。この日は、顔の下にいちばん大きく来るのはコートとマフラーです。
| 見えるもの | 冬の屋外での面積 | イエベ秋での選び方 |
|---|---|---|
| コート | 見える面のほとんど | キャメル、こげ茶、オリーブ |
| マフラー | 顔のすぐ下 | 生成り、からし、キャメル |
| 帽子 | 顔のすぐ上 | 髪と同じか、半段明るい茶 |
| 手袋・靴 | 小さい面 | 黒でもよい。茶ならさらになじむ |
冬の昼の日差しは低く、顔の下から光が回りにくくなります。マフラーを明るい色にしておくと、首元から光が返って、顔の下の影が浅くなります。
帰省先では、家の中と外の出入りが多くなります。室内でコートを脱いだときに見えるのは、ニットやインナーの色です。コートとマフラーだけ秋色にして、中を冬の黒にしていると、家に上がった瞬間に顔の下が黒になります。長く過ごすのは室内のほうなので、中に着るものの首元にも、段ボールより明るい色を1つ入れておいてください。
場面④|写真を撮る日|年賀状や集合写真
写真は、服の色が実際より強く出ます。暗い色は黒に、明るい色は白に寄って写りやすくなります。
| 写真の条件 | 起きやすいこと | 顔の下に置く色 |
|---|---|---|
| 室内・昼の窓際 | 色がそのまま写る | 普段どおりでよい |
| 室内・夜の照明 | 暗い色が黒く写る | こげ茶より1段明るい茶 |
| 屋外・晴れ | 明るい色が白く飛ぶ | 生成りより、キャメル |
| 大人数で並ぶ | 周りが黒だと自分の茶が浮く | 周りの色を聞いておき、1段暗い茶に合わせる |
写真は、撮ったあとに何度も見返すものです。その日の顔映りより、画面の中で服の色がどう写るかのほうが長く残ります。撮影の予定があるなら、前の日に同じ服を着て、同じくらいの時刻に自分で1枚撮っておくと、当日の色の出方が読めます。暗く写りすぎたら、顔の近くの1枚を1段明るくするだけで足ります。
家族や友人と並ぶ写真なら、ほかの人の服の色も写りに入ります。周りが黒で統一されると聞いたら、こげ茶のように黒と迷うほど深い茶を選ぶと、並んだときに浮きません。
場面⑤|雪の場所や冬の旅行|背景が白い日
雪の場所では、背景が一面に白くなります。白い背景の前では、顔の近くの明るい色はほとんど目立たず、暗い色だけがくっきり見えます。
| 背景 | 顔の下の色の見え方 | 選び方 |
|---|---|---|
| 雪の白 | 暗い色が強く見える | 顔の下は3段の明るさまで |
| 冬の曇り空 | 色が全体に灰に寄る | からしやテラコッタを1つ入れる |
| 冬の晴れ空 | 青みが強く、黄みが引き立つ | キャメルやからしがよく映える |
| 温泉地の木造の建物 | 茶の中に茶が溶ける | 生成りを顔の近くに |
冬の旅行は、移動の日と滞在の日で光が大きく変わります。列車や車の中は窓からの光が横から入り、宿に着くと電球色の照明になる。1日のうちに光が何度も替わるので、どの光の下でも外れにくいキャメルやからしを顔の近くに1つ持っておくと、服を替えなくても済みます。
雪の日の白い背景では、こげ茶のコートは黒のように強く見えます。雪の場所へ行く予定があるなら、コートはキャメルか明るめのオリーブにしておくと、背景とのあいだで顔が浮きません。
コートを先に決める|冬は顔の下の面積がいちばん大きい
冬の顔映りの半分以上は、コートで決まります。前を閉めて着ると、顔の下はほとんどコートの色だからです。
| コートの色 | イエベ秋での扱い | 合わせるマフラー |
|---|---|---|
| キャメル | いちばん扱いやすい | 生成り、こげ茶、からし |
| こげ茶 | 締まるが、顔の下が暗くなりやすい | 生成り、キャメル |
| オリーブ | 季節を問わず使いやすい | からし、生成り |
| 茶を含む灰 | 冬らしさが出る | キャメル、テラコッタ |
| 黒 | 顔とのあいだに1枚挟む前提で | 生成り、キャメル |
| 明るい灰 | 顔の近くでは白っぽく浮く | からし、キャメル |
コートを選ぶときは、顔の下の20cmを売り場の鏡で見てください。詳しい決め方はコートの色はパーソナルカラーで選ぶにあります。
小物で秋色を残す|マフラー・手袋・帽子・バッグ
小物は、冬の色を着る日にも秋色を残せる場所です。とくにマフラーは顔のすぐ下に来るので、服より先に効きます。
| 小物 | 秋色を残しやすい色 | 置き場所の考え方 |
|---|---|---|
| マフラー | 生成り、からし、キャメル | 顔から15cm以内の「明るいもの」を受け持つ |
| 帽子 | 髪と同じか半段明るい茶 | 髪とのつながりを切らない |
| 手袋 | キャメル、こげ茶 | 手に持つ時間が長いので、好きな色でよい |
| バッグ | こげ茶、赤茶、オリーブ | 冬の黒や紺の服にも合わせやすい |
| 靴 | こげ茶、黒 | 顔から遠いので、黒でも構わない |
冬の小物は、素材でも季節を運びます。起毛したキャメルの手袋、毛足のあるからしのマフラー、表面の起きた革調のこげ茶のバッグ。色は秋のままでも、手触りが冬なので、全身の中で季節がずれて見えることはありません。服を冬の色で組んだ日ほど、小物の素材と色が秋の側を引き受けてくれます。
職場で服の色が決まっている人ほど、小物の色で秋を残してください。マフラー1本の色が替わるだけで、同じコートが違う季節の顔になります。
冬のセールで買う前に、3つだけ聞く
1月は冬物が値下がりします。値下げの売り場は冬の5色が多く、イエベ秋が色で失敗しやすい時期です。
| 問い | 「はい」のとき | 「いいえ」のとき |
|---|---|---|
| 顔から15cm以内に来る服か | 置き換えの表で色を確かめる | 冬の色でも構わない |
| 手持ちのコートとマフラーに合うか | 買ってよい | 合わせる1枚が増えるので見送る |
| 秋にも着られる素材か | 翌年の10月から使える | 冬だけの服になる。数を絞る |
値下げの売り場は照明が明るく、色がふだんより鮮やかに見えることがあります。気になった1枚は、店の入口や窓際まで持っていって、自然光に近い光でもう一度見てください。顎の下に当てて、段ボールより明るいものが顔の近くに来るか。この確かめ方は、冬の売り場のどこでも使えます。
3問とも「はい」なら、翌年の秋冬にも回せる1枚です。顔から遠い服は色を気にせず選べるので、セールでは下の服と小物から見ていくと外れが少なくなります。
2月に春の色が出ても、パステルに急がない
2月になると、売り場に春の淡い色が並び始めます。冬の暗い服に飽きた頃なので、明るいパステルに手が伸びやすい時期です。
イエベ秋の顔の近くでは、青みのパステルは白っぽく浮きます。春の色を試すなら、黄みのある明るい緑、サーモン寄りの淡い色、明るいキャメルのように、秋の色を明るくした方向から入ってください。2月は1つだけ試す月と決めておくと、3月に売り場の色が一斉に替わったときに慌てません。
試すなら、コートの下のインナーか、マフラーを春の色に替えるところからがおすすめです。まだ寒い2月は、コートを脱ぐ場面が少ないので、顔の近くの小さな面で春の色を試せます。1週間ほど着て、顔の下で浮かないと感じたら、3月にもう1枚。浮くと感じたら、同じ色みで明るさを1段下げたものを探す、という順番にしてください。
どちらとも取れるとき①|黒いコートをすでに持っている
黒いコートを持っているなら、買い替える必要はありません。顔とのあいだに1枚挟めば着られます。
いちばん効くのは、生成りかキャメルのマフラーです。首に1周巻いて、端を胸の前に垂らす。これで顔から15cm以内が明るい色で埋まり、黒は肩から下に見えるようになります。インナーを生成りにして前を少し開けるのも同じ働きです。黒のコートは、顔の近くを秋の色で受けると、冬の締まりとして働いてくれます。
どちらとも取れるとき②|冬は肌が明るくなって、秋色が重い
冬は日差しが弱く、夏から秋に比べて肌が明るく見える人がいます。そうなると、秋に似合っていたこげ茶や深緑が、急に重く感じられることがあります。
この場合は、色みはそのままに、明るさだけを1段上げてください。こげ茶をキャメルに、深緑を抹茶色に、テラコッタを明るいサーモン寄りのオレンジに。黄みを抜いて青みに寄せる必要はありません。明るさの段で調整できるかを先に試して、それでも合わないと感じたときだけ、診断結果を見直す順番にしてください。
どちらとも取れるとき③|イエベ秋とブルベ冬のあいだと言われた
深い色が得意で、黄みと青みのどちらにも寄り切らない、と言われた人もいます。この場合は、冬の5色のうち、黒と紺の置き換えを半分にできます。
黒はこげ茶に置き換えなくても、顔とのあいだに生成りを細く挟むだけで足りることがあります。一方、純白と青みの灰は、そのまま顔の下に置くと浮きやすいので、置き換えたほうが安全です。2つのあいだの色の扱い方はイエベ秋とブルベ冬の混合と言われたときにまとめてあります。
手持ちを冬用に並べ替える20分
最後に、手持ちの服を冬に向けて並べ替えます。
- 顔の近くに来る服(ニット、ブラウス、マフラー、コート)だけを出す
- 1枚ずつ、置き換えの表のどちら側の色かを見る。冬の色なら「顔から離す箱」、秋の色なら「顔の近くの箱」へ
- 顔の近くの箱から、段ボールより明るいものを数える。2枚以下なら、冬のあいだに生成りかキャメルを1枚足す
- 顔から離す箱の服は、下の服か小物と組む日に回す
並べ替えたら、10月から2月の予定表に、どの月に何を足すかを1行ずつ書いておきます。冬のあいだ、売り場の色を見て迷う時間がそれだけ短くなります。
どちらとも取れるとき④|冬に向けて髪を暗くした
秋の終わりに髪を暗く染めると、顔の上の色が1段か2段暗くなります。そうなると、それまで顔の下に置けていたこげ茶が、髪と同じ暗さで顔を上下から挟むことがあります。
この場合は、顔の下の色を髪より1段明るくしてください。髪がこげ茶なら、顔の下はキャメル。髪が黒に近いなら、顔の下はこげ茶まで使えますが、段ボールより明るいものを首元に1つ足します。髪と服の段を分けておくと、顔が上下の色に埋もれません。髪の暗さそのものの考え方はイエベの暗めの髪色にまとめてあります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. イエベ秋は冬に黒を着てはいけないのですか
- 着てはいけない色はありません。黒が難しいのは、顔のすぐ下に大きな面で来たときだけです。仕事で黒が決まっている日は、黒を胸から下に回し、首元には生成りか明るい茶を細く入れてください。顔の下に置く濃い色が欲しいだけなら、黒の代わりにこげ茶や、黒に近いオリーブを選ぶと、冬の締まりを保ったまま顔まわりが沈みにくくなります。
- Q. 冬らしく見せたいのに、秋色だと季節がずれて見えませんか
- 季節がずれて見えるのは、色より素材のほうです。同じからし色でも、薄手のブラウスなら秋、毛足のあるニットや起毛のマフラーなら冬に見えます。冬の売り場の色に合わせにいくより、手持ちの秋色を厚手・起毛の素材で持ち直すほうが、顔映りを崩さずに季節を進められます。色は秋のまま、素材だけ冬にする、と考えてください。
- Q. 冬のコートは何色を選べばいいですか
- コートは顔のすぐ下に、冬のあいだ毎日来る面です。イエベ秋なら、キャメル、こげ茶、オリーブ、黄みの濃い灰のどれかから選ぶと外れにくくなります。黒や明るい灰のコートを選ぶなら、襟元に生成りや茶のマフラーを巻く前提で。すでに黒のコートを持っている場合も、買い替える必要はなく、顔とのあいだに1枚挟めば着られます。
- Q. 冬は肌が明るくなって、秋色が重く感じます
- 冬は日差しが弱くなり、夏から秋に比べて肌が明るく見える人がいます。そのときは、秋色の中で明るさだけを1段上げてください。こげ茶をキャメルに、深い緑をくすんだ抹茶色に、というように、色みはそのままで明るい側に寄せます。黄みを抜く必要はありません。明るさだけで調整できるかを、先に試してください。
— メグラシ編集部





