パーソナルカラー自己診断が難しい|衣替えの服を布代わりに当てる

**いま衣替えの途中なら、出したばかりの秋冬の服を2枚、手に取ってください。**からし色のニットと、青みのグレーのニット。その2枚が、今日の診断の道具になります。
パーソナルカラーの自己診断が難しいのは、多くの場合、1枚ずつ色の名前で判定しようとしているからです。「このベージュは黄みだからイエベ向き」と頭で考えた瞬間に、目は顔ではなく服を見ています。**見るのは服の色ではなく、2枚を替えたときの顔の変化の差だけ。**そう決めると、専用の布がなくても、手持ちの服で答えが出せます。
血管や瞳の色など、体の側の手がかりで答えが割れたときの考え方はパーソナルカラー自己診断が難しい|血管・瞳・唇・肌で答えが割れたときに、やる日と時刻の決め方は秋冬は、やる日と時刻を先に決めるにまとめてあります。この記事は、手元にある服をどう組んで、どこを見るかの話です。
結論:1枚ずつではなく、2枚の差だけを見る
先に、手順の全体を短く書いておきます。
1つ目に、1つの軸だけが違う2枚の服を組みます。温度なら黄みと青み、明るさなら明るいと暗い、澄みなら澄んだとくすんだ。2つ目に、鏡から50cmほど離れて、2枚を交互にあごのすぐ下に当てます。3つ目に、見る場所をあごの下の影、小鼻から口元への影、唇の輪郭の3か所に決めておき、1回につき3秒だけ見ます。4つ目に、結果を「左」「右」「同じ」の3つで書きます。
この4つだけです。季節の名前に置き換えるのは、いちばん最後にします。途中で「私はたぶんイエベ秋だから」と考え始めると、そこから先の判定は全部その思い込みに引っ張られるからです。
自分で判定できるのは、色の名前ではありません。2枚を替えたときに、顔のどこが変わったかです。そこまで小さく切ると、自己診断はずっと楽になります。
自己診断が難しくなる3つの理由
うまくいかなかった方の話を聞くと、つまずき方はほぼ3つに分かれます。
1つ目は、1枚ずつ判定していることです。1枚の服を当てて「似合うかどうか」を決めるのは、基準がない状態で長さを測るのに近い作業です。比べる相手がいないので、目は何となくの印象しか拾えません。2枚を交互に替えると、基準がその場にできます。「さっきより影が薄い」は、誰にでも言えます。
2つ目は、見る場所が決まっていないことです。顔全体をぼんやり見ていると、目は勝手に好きな部分や気になる部分へ移っていきます。前髪の乱れ、眉の形、肌の荒れ。どれも色とは関係ないのに、印象には入ってきます。見る場所を3か所に固定すると、こうした雑音が減ります。
3つ目は、色の名前を先に知っていることです。「これはブルベ向きのグレー」と思って当てると、その服を当てた顔は、なぜかブルベの人の顔に見えてきます。名前を知らないまま当てる工夫、または名前を考えないで済む記録のしかたが要ります。
この3つを、手持ちの服で順番に外していくのが、この記事の手順です。
衣替えの日がいちばんやりやすい理由
自己診断は、いつやっても構いません。ただ、秋冬の服を出す日は、他の日よりもやりやすい条件がそろっています。
まず、色の幅が広いことです。夏の服は白や淡い色に寄りがちで、黄みと青みの差が出にくい組み合わせが多くなります。秋冬の服は、からし色、キャメル、ボルドー、チャコール、ネイビー、深い緑と、温度も明るさも離れた色がそろいます。2枚の組を作る材料が多いのです。
次に、服が全部目の前に出ていることです。普段はクローゼットに掛かっていて、1枚ずつ取り出すのが面倒な服も、衣替えの日は床やベッドに並んでいます。気になった2枚をすぐに入れ替えられるので、比べる回数を増やせます。
最後に、診断の結果をそのまま服の分け方に使えることです。衣替えでは、どのみち「どこに置くか」を決めます。そのとき、顔の近くに着るものと、顔から遠くに着るものに分けて片付ければ、結果がその日のうちに暮らしに戻ってきます。この分け方は、記事の後半で書きます。
準備|鏡からの距離と、服を当てる位置
始める前に、4つだけ整えてください。
鏡は、顔と首が入る大きさのものを使います。全身鏡でも構いませんが、顔から50cmほどの距離に座れることが大事です。近すぎると毛穴や細かな部分に目が行き、遠すぎると顔の影の変化が小さくなりすぎて見えません。腕を伸ばして指先が鏡に届くかどうか、くらいが目安です。
顔は、できれば何も塗っていない状態か、下地だけの状態にします。ファンデーションやチークが乗っていると、それ自体が1枚の色として顔に乗ってしまい、服の差が見えにくくなります。眉だけは描いても構いません。眉は影の判定にほとんど関わらないからです。
髪は後ろでまとめるか、耳にかけます。髪の色も顔のそばにある大きな色なので、肩に垂れていると、服の色と髪の色が混ざって見えます。
着ている服の首元は、白いタオルか、白い無地のシャツで覆います。今日着ている服の色が、2枚の比較に毎回混ざらないようにするためです。
服を当てる位置は、あごのすぐ下、鎖骨の上の面です。服はたたんだまま、A4の紙より広い面が出るように持ちます。首に巻いたり、肩に掛けたりする必要はありません。当てる角度は、鏡に対してまっすぐにします。斜めになると、光の当たり方が変わって、色ではなく明るさの差を見てしまいます。
柄物と、光沢の強い素材は外してください。柄は目が形を追ってしまい、光沢は照り返しが顔に乗ります。ニット、スウェット、マットなシャツ、ウールのストールが、いちばん使いやすい素材です。
2枚の組み方|1回で比べる軸は1つだけ
ここがいちばん大事なところです。2枚を組むときは、違いを1つの軸だけに絞ります。
たとえば、明るいからし色と、暗い青みのネイビーを比べると、温度も明るさも澄みも全部違います。結果として「ネイビーのほうがよかった」と分かっても、それが温度のせいなのか、暗さのせいなのか分かりません。次に何を選べばいいかが出てこないのです。
軸は3つです。手持ちの秋冬服から探しやすい例を並べておきます。
| 比べる軸 | 1枚目の側 | 2枚目の側 | 手持ちで探しやすい組 |
|---|---|---|---|
| 温度 | 黄みが強い | 青みが強い | キャメルのニットと、青みのグレーのニット |
| 明るさ | 明るい | 暗い | 生成りのニットと、こげ茶のニット |
| 澄み | 澄んでいる | くすんでいる | 鮮やかな赤と、灰色を混ぜたようなれんが色 |
1つの軸で比べるときは、残りの2つの軸をなるべく揃えます。温度を比べるなら、2枚の明るさが近いものを選ぶ。手持ちで完全に揃えるのは難しいので、「明るさの差より、温度の差のほうがはっきりしている」くらいで十分です。
組を作るのに迷ったら、2枚を床に並べて、目を細めてみてください。目を細めると、色の細かな違いが消えて、明るさだけが残ります。それで同じくらいの明るさに見えれば、温度か澄みの比較に使えます。
どの軸から始めるかは、自由で構いません。迷うなら、温度から始めてください。温度は秋冬の服でいちばん組を作りやすく、差も見えやすい軸です。
見る場所は3か所だけ
2枚を交互に当てながら、見る場所は3か所に決めておきます。
あごの下の影
いちばん大事な場所です。あごの下から首にかけて、どの人にもうっすら影ができています。合わない側の服を当てると、この影が濃く、灰色がかって見えます。合う側では、影が薄くなるか、影の色が肌の色に近くなります。
ここを最初に見る理由は、この影がほとんど好みに左右されないからです。顔立ちや表情は「好き」「嫌い」の気持ちが入りやすいのですが、あごの下の影の濃さは、ほぼ光と色だけで決まります。
小鼻から口元への影
小鼻のわきから口の端に向かって、浅い影の線があります。合わない側では、この線がくっきりして、少し年齢が上に見えます。合う側では、線がぼやけて、頬と口元がつながって見えます。
この影は、比べる軸によって変わり方が違います。温度の比較では影の色が、明るさの比較では影の深さが変わりやすい場所です。
唇の輪郭
最後に唇を見ます。合う側では唇の輪郭がはっきりし、唇の色が自然に浮いて見えます。合わない側では、唇の色が肌に溶けて輪郭がぼやけるか、逆に唇だけが浮いて見えます。
唇は、何も塗っていない状態で見てください。色を塗っていると、その色と服の相性の判定になってしまいます。
3か所が見つけにくいとき
あごの下の影がほとんど見えない、小鼻から口元への線が浅くて分からない、という方もいます。顔の骨格や光の向きによって、影の出方は人それぞれです。
影が見つけにくいときは、少しだけあごを引いてください。あごを1cmほど引くと、あごの下の影が深くなり、変化を拾いやすくなります。それでも見えにくければ、光の入る窓に対して、体を斜め45度に向けます。顔の片側に影ができるので、その影の濃さの変化を見ます。
どうしても1か所が見つからないときは、2か所だけで判定して構いません。ただし、2か所で答えが割れたときは「同じ」として扱い、その組は2枚の差を広げてやり直してください。2か所しか見ていないときに無理に決めると、あとで別の組の結果と食い違いやすくなります。
この3か所以外、たとえば目の輝きや肌のつやも、もちろん変化はします。ただ、慣れていないと見分けにくく、好みも入りやすい場所です。最初の何回かは、3か所だけで決めるほうが、結果がぶれません。
1回3秒。長く見るほどわからなくなる
2枚を替えたら、見るのは3秒だけにしてください。
人の目は、同じ色を長く見ていると、その色に慣れていきます。3秒を過ぎると、最初に見えた変化が少しずつ薄れていき、10秒も見ていると、どちらの服でも同じに見えてきます。「何回やっても違いが分からない」という方の多くは、1枚をじっと見すぎています。
手順はこうです。1枚目を当てて3秒見る。服を下ろして、白いタオルだけの状態で2秒置く。2枚目を当てて3秒見る。これを3往復します。
白いタオルだけの状態を挟むのは、目をいったん元に戻すためです。1枚目の色に慣れたまま2枚目を見ると、2枚目の色が実際より強く見えます。
3往復して、同じ側が2回以上よく見えたら、それがその軸の答えです。3回とも違う結果が出たら、その2枚の差は小さすぎるか、その軸はあなたにとって強く効かない軸です。
結果の書き方|○×ではなく「左・右・同じ」
結果は、紙に書いてください。頭の中で覚えておこうとすると、次の組を比べているうちに前の結果が書き変わります。
書き方は、2枚を「左の服」「右の服」として並べておき、3か所それぞれについて、どちらがよく見えたかを「左」「右」「同じ」で書きます。
たとえば温度の比較なら、こうなります。
| 見る場所 | 左(キャメル) | 右(青みのグレー) |
|---|---|---|
| あごの下の影 | 薄い | 濃い |
| 小鼻から口元への影 | 同じ | 同じ |
| 唇の輪郭 | はっきり | ぼやける |
この表なら、温度は黄み側、つまりキャメルの側に答えが出ています。
ここで「似合う」「似合わない」という言葉を使わないのがポイントです。「似合う」と書いた時点で、気持ちが混ざります。「影が薄い」「輪郭がはっきり」と、見えたものをそのまま書いてください。
どちらとも言えないとき|答えが割れたときの分け方
ここからが、自己診断でいちばん困るところです。手持ちの服でやると、きれいに答えが出ないことのほうが多いかもしれません。よくある割れ方を順番に書きます。
3か所で答えが割れた
あごの下の影は左がよく、唇の輪郭は右がよかった。こういうときは、あごの下の影を優先してください。
理由は2つあります。1つは、先に書いたとおり、あごの下の影は好みが入りにくい場所だからです。もう1つは、あごの下は、服を着たときにいちばん色の影響を受ける場所だからです。唇はあとから口紅で調整できますが、あごの下の影は服の色でしか変わりません。
あごの下の影が「同じ」だったときは、小鼻から口元への影で決めます。それも「同じ」なら、唇で決めて構いません。ただし、唇だけで決めた結果は「弱い答え」として、紙に印をつけておいてください。
3か所とも「同じ」だった
これは、2枚の差が小さすぎるサインです。手持ちの服は、似合うと思って買ったものが多いので、もともと同じ側に寄っています。キャメルとベージュ、チャコールとグレーのように、同じ側の2枚を比べても違いは出ません。
いったん、範囲を広げてください。家族の服、普段は着ないけれど捨てられずにいる服、ストールやクッションカバーのような布まで含めて、軸の両端を離した2枚を作ります。それでも3か所とも「同じ」なら、その軸はあなたにとって強く効かない軸です。「どちらでもよい」と書いて、次の軸に進んでください。
どちらでもよい軸があるのは、悪いことではありません。服を選ぶときに気にしなくていい軸が1つ減るということです。
軸ごとの結果が、季節の名前にうまく当てはまらない
温度は黄み、明るさは暗い、澄みは澄んでいる。こういう組み合わせになると、「黄みで暗いなら秋だけれど、澄んでいるのは秋らしくない」と迷います。
ここで無理に季節の名前に合わせる必要はありません。服を選ぶときに使うのは、季節の名前ではなく、どの軸がどちら側かだからです。むしろ、3つの軸のうち、どれが強く効いたかの順番を決めておくほうが役に立ちます。
順番の決め方は、3か所のうち何か所で差が出たかで比べます。3か所で差が出た軸が1番、2か所なら2番。同じ数なら、あごの下の影の差が大きかった軸を上にします。上位2つの軸が決まれば、服はかなり選べます。この考え方はパーソナルカラー24分割の自己診断|3つの軸の強い順を2つ決めるで詳しく書いています。
日によって結果が違う
昨日はキャメルがよく見えたのに、今日はグレーがよく見えた。これは、光の条件か、顔の状態が違っていることが多いです。寝不足の日や、日焼けした直後は、顔の影の出方が変わります。
日によって違うときは、2日分の結果を並べて、2日とも同じ側に出た軸だけを採用してください。違った軸は「保留」にして、3日目に同じ時刻、同じ場所で、その軸だけを当て直します。
黒と白だけが別の答えになる
秋冬の服には黒と白が多いので、ここでつまずく方もいます。黒を当てると顔が引き締まって見えるのに、温度の比較では黄み側が出た。こういうときは、黒と白は温度の比較から外してください。
黒と白は、温度よりも「顔の中の明るさの差に合うかどうか」で見え方が変わる色です。黒が合うかどうかは、明るさの軸で、黒とこげ茶、または黒とチャコールを比べて決めるほうが確かです。
好きな色の側に引っ張られている気がする
自分で当てていると、どうしても好きな色の側をよく見たくなります。それを避けるには、2枚を当てる順番を自分で決めないことです。
家族や同居している人に、背中側から服を渡してもらってください。渡す人には「右と左を毎回ランダムに」とだけ頼みます。自分は渡された服を見ずに、そのままあごの下に当てて、鏡の中の顔だけを見ます。服の色が目に入っても、どちらの側の服かを考える前に3秒が終わるので、気持ちが入りにくくなります。
1人でやるときは、スマートフォンで2枚を当てた顔を1枚ずつ撮り、翌日に見比べる方法もあります。撮るときは、同じ位置、同じ光、同じ距離を守ってください。翌日になると、どちらが好きな服だったかを少し忘れているので、写真の顔だけで判断しやすくなります。2人で役を分ける方法はパーソナルカラー自己診断は2人ででも書いています。
例|手持ちの6枚で3つの軸を通してみる
ここまでの手順を、ひとつの例で通してみます。衣替えの箱から出てきたのが、キャメルのニット、青みのグレーのニット、生成りのニット、こげ茶のカーディガン、鮮やかな赤のセーター、れんが色のストールの6枚だったとします。
最初は温度です。キャメルと青みのグレーを組みます。2枚とも中くらいの明るさで、どちらもくすみ気味なので、温度の比較に向いています。3往復した結果、あごの下の影はキャメルのほうが薄く、小鼻から口元への影は同じ、唇の輪郭はキャメルのほうがはっきりしていました。温度は黄み側です。3か所のうち2か所で差が出たので、紙には「温度・黄み・2か所」と書きます。
次は明るさです。生成りのニットとこげ茶のカーディガンを組みます。どちらも黄み寄りなので、温度の差は小さく抑えられています。結果は、あごの下の影がこげ茶のほうで薄く、小鼻から口元への影もこげ茶のほうでぼやけ、唇の輪郭はこげ茶のほうがはっきり。明るさは暗い側で、3か所すべてで差が出ました。紙には「明るさ・暗い・3か所」と書きます。
最後は澄みです。鮮やかな赤とれんが色を組みます。ここでは3か所とも「同じ」でした。そこで家族のクローゼットから、もっと鮮やかな赤い小物を借りて、れんが色と比べ直します。それでも差は小さく、唇の輪郭だけがれんが色のほうで少しはっきりしました。紙には「澄み・くすみ・1か所・弱い答え」と書きます。
この例の人は、明るさが1番、温度が2番、澄みは弱く効く軸です。上位2つは「暗い」と「黄み」。服を選ぶときは、暗めで黄み寄りの色を顔の近くに置けば、大きく外すことはありません。澄みは弱い答えなので、鮮やかな色も、顔から少し離せば十分に着られます。
このように、紙に書いた結果は、季節の名前ではなく、次の買い物や今日の組み合わせで使える言葉になっています。
季節の名前に置き換えるのは最後
3つの軸がそろったら、そこで初めて季節の名前を見ます。ただし、これは「答え合わせ」ではなく、「似た傾向の人向けの情報を探すための目印」として使ってください。
| 温度 | 明るさ | 澄み | 近い季節の名前 |
|---|---|---|---|
| 黄み | 明るい | 澄んでいる | 春 |
| 青み | 明るい | くすんでいる | 夏 |
| 黄み | 暗い | くすんでいる | 秋 |
| 青み | 暗い | 澄んでいる | 冬 |
この4つにぴったり当てはまらないことのほうが、むしろ普通です。たとえば「黄み・暗い・澄んでいる」なら、秋と冬の間にいます。この場合は、上位2つの軸を見て、より近いほうを目印にします。
季節の名前を決めたあとで、もう一度服の比較に戻る必要はありません。名前はあくまで目印です。実際に服を選ぶときは、紙に書いた軸の結果のほうを見てください。季節のさらに細かい分け方はパーソナルカラー16タイプの秋冬服、隣り合う季節で迷うときはパーソナルカラーのセカンドタイプ自己診断が参考になります。
衣替えの山を「顔の近く」と「顔から遠く」に分け直す
結果が出たら、その日のうちに服の片付け方に戻します。ここが、衣替えの日にやるいちばんの利点です。
出した服を、次の3つの山に分けてください。
1つ目は、上位2つの軸がどちらも合う側の服です。これは顔の近く、つまりトップスやストール、マフラーとして着る山です。クローゼットのいちばん取りやすい場所に置きます。
2つ目は、上位2つの軸のうち1つだけが合う服です。これは顔から少し離して着る山です。ジャケットの中に着るインナーなら、首元を合う色のストールで覆えば使えます。カーディガンなら、前を開けて、内側に合う色を見せます。
3つ目は、上位2つの軸がどちらも合わない服です。これは顔から遠く、ボトムスや靴、バッグとして使う山です。好きな色なら手放す必要はありません。顔から30cm以上離れた場所に置けば、顔の影にはほとんど影響しないからです。
どの山にも入れにくい服
分けているうちに、どの山に入れればいいか迷う服が出てきます。よくあるのは、面の大部分は合わない色なのに、襟や袖口にだけ合う色が入っている服です。こういう服は、顔にいちばん近い部分の色で決めてください。襟が合う色なら1つ目の山、襟が合わない色なら2つ目か3つ目の山です。首元の5cmほどが、顔の影にいちばん強く効くからです。
もう1つは、合わない側の色なのに、着るといつも褒められる服です。これは、色以外の理由、たとえば形や素材が顔によく合っているのかもしれません。この服は無理に山分けせず、別に置いておいてください。次の衣替えのときに、同じ形で合う側の色のものと並べて比べると、褒められていた理由が色だったのか形だったのかが分かります。
迷う服を無理にどれかの山に入れると、次に着るときにまた迷います。迷った服は、迷った理由を紙に一言書いて、箱の上に置いておくだけで十分です。
この3つの山を作ると、手持ちの服が「着られない服」と「着られる服」に分かれるのではなく、「どこに着るか」で分かれます。合わない側の色が好きな方ほど、この分け方が役に立ちます。
自己診断で止めて、診断ツールに渡す境目
手持ちの服での自己診断には、届かないところもあります。次のどれかに当てはまるときは、そこで止めて、別の方法に渡してください。
1つ目は、3つの軸すべてが「どちらでもよい」になったときです。これは、手持ちの服の範囲では軸の両端が作れなかったか、あなたがどの軸にもあまり左右されないタイプかのどちらかです。前者なら、軸の両端がはっきりしている布を使う方法に進むほうが早いです。
2つ目は、同じ軸を3日やって、3日とも違う結果になったときです。光や顔の状態以外の何かが混ざっている可能性があります。
3つ目は、結果は出たけれど、納得がいかないときです。紙に書いた答えと、自分の感覚がどうしても合わない。そういうときは、いったん別の方法で答えを出して、手持ちの服の結果と並べてみてください。
質問に答えていく形のパーソナルカラー診断は、服を当てる手順とは別の角度から答えを出します。2つの答えが同じ軸で一致していれば、その軸はかなり確かです。食い違った軸だけを、もう一度手持ちの服で当て直してください。どちらにも決めきれないときの考え方はどちらでもない自己診断にもまとめています。
よくあるつまずき
最後に、手持ちの服でやるときに起きやすいつまずきを、まとめておきます。
**服の面が小さすぎる。**ネクタイや細いマフラーのように、面が小さいものは顔の影を変えるほどの力がありません。A4の紙より広い面を出してください。
**服の素材が違いすぎる。**ふわふわのニットと、張りのあるシャツを比べると、素材の質感の差が先に目に入ります。できるだけ同じ素材どうし、少なくとも同じくらいの毛足のものどうしで組んでください。
**照明が混ざっている。**窓からの光と部屋の電気が両方当たっていると、顔の片側だけ色が違って見えます。どちらか一方だけにしてください。昼なら電気を消して窓の光だけ、夜なら窓を閉めて電気だけです。
**鏡の前に長くいすぎる。**全部の組を一気にやろうとすると、目が疲れて差が見えなくなります。1回に比べるのは3組まで。それ以上やりたいときは、10分ほど休んでから再開してください。
**途中で結果を決めてしまう。**温度の比較で黄み側が出た時点で「私はイエベだ」と決めると、残りの比較が全部その方向に引っ張られます。3つの軸が全部終わるまで、季節の名前は考えないでください。
まとめ
パーソナルカラーの自己診断が難しいのは、1枚ずつ色の名前で判定しようとするからです。手持ちの服を2枚ずつ組んで、1つの軸だけを比べ、あごの下の影、小鼻から口元への影、唇の輪郭の3か所を3秒ずつ見る。結果は「左」「右」「同じ」で書く。それだけで、専用の布がなくても答えは出せます。
答えが割れたら、あごの下の影を優先します。3か所とも同じなら、2枚の差が小さすぎます。日によって違うなら、2日とも同じ側に出た軸だけを採用します。季節の名前は、最後に目印として使うだけです。
衣替えの日は、秋冬の服がそろって目の前に並ぶ日です。片付けのついでに3組だけ比べて、結果をそのまま「顔の近く」「顔から遠く」の山分けに使ってください。今年の秋冬の服の置き場所が、そのまま診断の結果になります。
関連記事
よくある問い
- Q. 専用のドレープ布がなくても、パーソナルカラーの自己診断はできますか
- できます。必要なのは、色の名前が正しい布ではなく、1つの軸だけが違う2枚です。衣替えで出した秋冬の服は、黄みのものと青みのもの、明るいものと暗いもの、澄んだものとくすんだものがそろいやすく、2枚の組を作りやすい時期です。A4の紙より広い面が出せるニットやストール、シャツの身ごろを使い、あごのすぐ下に面で当ててください。柄物と、光沢の強い素材だけは外します。柄は目が色より形を追ってしまい、光沢は照り返しが顔に乗って、色の差ではなく明るさの差を見てしまうからです。
- Q. 何回やっても、どちらも同じに見えてしまいます
- 2枚の差が小さすぎる可能性が高いです。手持ちの服は、似合うと思って買ったものが多いので、もともと同じ側に寄っています。キャメルとベージュ、グレーとチャコールのように、同じ側の2枚を比べても違いは出ません。いったん、家族の服や普段は着ない色の小物まで範囲を広げて、軸の両端を離した2枚を作ってください。それでも同じに見えるときは、その軸があなたにとって強く効く軸ではないということです。その軸は「どちらでもよい」と書いて、次の軸に進んでください。
- Q. 自己診断の結果と、オンラインの診断ツールの結果が違いました
- 違っていたのが、どの軸かを先に分けてください。手持ちの服で決めた結果は、温度・明るさ・澄みの3つの軸のうち、強く効いた順番が出ているはずです。ツールの結果がその1番目と2番目の軸を同じ側に置いているなら、季節の名前が違っていても実際に選ぶ服はあまり変わりません。1番目の軸から食い違っているときだけ、もう一度2日に分けて、その軸だけを当て直してください。2日とも同じ側なら、手持ちの服で見えた結果のほうを優先して構いません。
- Q. 自分でやると、好きな色の側を選んでしまいそうで不安です
- そう感じるのは自然なことです。対策は2つあります。1つは、2枚を当てる順番を誰かに決めてもらい、どちらがどちらかを当てる前に見ないこと。家族に背中側から服を渡してもらうだけで十分です。もう1つは、結果を「好き」「似合う」ではなく、あごの下の影が濃いか薄いかだけで書くことです。影の濃さは好みで変わりにくい場所なので、記録の段階で好みが入りにくくなります。
— メグラシ編集部





