パーソナルカラー自己診断が難しい|鏡の目が慣れたら人と写真で見る

**鏡の前で布を当て替えて、どれも同じに見えてきたなら、その日はもう鏡では決められません。**あなたの見る力が足りないのではなく、目が色に慣れてしまっただけです。
パーソナルカラーの自己診断が難しいと感じる人の多くは、手順を間違えているのではありません。鏡を見ている時間が長すぎるのです。この記事では、鏡は最初の3秒だけ使い、そこから先の判断を写真と人の目に渡す順番を書いていきます。
血管や瞳など、部位ごとに答えが割れた場合は血管・瞳・唇・肌で答えが割れたときに、やる日と時刻の決め方は秋冬は、やる日と時刻を先に決めるに分けてあります。
結論:鏡は最初の3秒だけ。そのあとは写真と人の目に渡す
先に答えを書いておきます。
**鏡で比べるのは、布を当ててから最初の3秒だけにしてください。**3秒で「明るい」「くすむ」「分からない」のどれかを決めて、次の布へ移ります。分からないが2回続いたら、鏡はそこで終わりです。
そこから先は、写真に切り替えます。同じ場所、同じ時刻、同じ距離で布ごとに撮り、撮った順番を入れ替えてから、撮った翌日に見比べます。撮った直後に見ると、さっき鏡で感じた印象が答えを引っ張るからです。
写真でも割れた布が2枚残ったら、そこで初めて人に見てもらいます。聞き方は「どっちが似合う?」ではなく「どちらで頬が明るく見える?」です。見る場所を指定して聞くと、好みではなく見え方の答えが返ってきます。
つまり順番は、鏡で大きく分ける、写真で絞る、人で決める、の3段です。鏡で全部を決めようとしないことが、いちばんの近道になります。
いまの自分がどの段にいるかは、これまでにやったことで分かります。手首の血管や瞳の色などを一通り見て、答えが割れたまま止まっているなら、鏡の段はもう済んでいます。次は写真の段です。布を当てたことがまだ一度もないなら、鏡の段から始めてください。写真を何枚も撮ったのに決まらないなら、人の段に進みます。どの段でも、前の段に戻ってやり直す必要はありません。前の段の答えは、次の段で比べる布を減らすために使います。
なぜ鏡だと難しくなるのか|目は数秒で色に慣れる
人の目には、同じ色を見続けると、その色を薄く感じるようになる性質があります。赤い布を顔の下に当てて鏡を見ていると、最初の数秒は顔に赤みが映り込んで見えますが、しばらくするとその赤みが気にならなくなっていきます。目が赤に合わせて感度を下げるからです。
この慣れは、布を替えてもすぐには戻りません。赤のあとに青を当てると、青が実際より強く見えます。青のあとに黄みのベージュを当てると、今度はベージュが黄色く見えすぎる。こうして当て替えを繰り返すうちに、前の布の影響が次々に重なって、比べているつもりが前後の差を見ているだけになっていきます。
自己診断で「最初は差が見えたのに、途中から全部同じになった」という経験があるなら、それはこの慣れが起きている合図です。鏡の前で粘るほど、判断は不正確になっていきます。
もう一つ、鏡の前では顔を近づけすぎる傾向があります。顔から鏡までが30センチほどになると、肌のきめや毛穴、小さな赤みばかりが目に入って、全体の明るさが見えなくなります。色の差は、顔全体がひとまとまりに見える距離で初めて分かるものです。
鏡のある場所も影響します。洗面所の鏡は、たいてい真上か鏡の上に照明が付いています。上からの光は、目の下と鼻の下、あごの下に濃い影を落とします。その影の濃さは布の色ではほとんど変わらないので、どの布を当てても顔の印象が同じに見えやすくなります。洗面所の鏡しかない場合でも、色を比べるときは照明を消して、窓の光が入る時間にやるほうが差は見えます。照明の色が暖かい家では、黄みの布がよく見えがちだということも覚えておいてください。
見慣れた顔が基準になる|鏡の顔は左右が逆
鏡に映る顔は、左右が反転しています。毎朝見ている顔なので、自分にとってはいちばん見慣れた顔です。見慣れた顔は、どの色を当てても「いつもの自分」に見えやすくなります。
写真の顔が自分らしくないと感じた経験がある人は多いと思います。あれは写真がおかしいのではなく、鏡の顔と左右が逆だからです。そしてこの違和感は、色の判断にも入り込みます。写真で見ると似合っていない色が、鏡で見るとそれほど悪く見えない。逆に、写真で見ると明るく見える色が、鏡では落ち着かない。
この差を知っておくと、鏡の答えと写真の答えが割れたときに慌てずに済みます。どちらが正しいかではなく、見ている顔が違うのです。人から見られている顔は、写真の側に近いと考えてください。
好きな色に点が甘くなる
鏡の前で布を当てていると、好きな色のときだけ判断が甘くなります。好きな色を当てると、表情がゆるみ、口角が上がり、目に力が入ります。その表情の変化が、色そのものの効果のように見えてしまうのです。
反対に、苦手だと思っている色を当てるときは、無意識に表情が硬くなります。顔がこわばると、肌の色にかかわらず顔全体が沈んで見えます。
これを避けるには、布を当てるときに表情を固定するしかありません。口を軽く閉じて、目線を鏡の中の自分の目ではなく、あごの下あたりに置きます。そして、どの色を当てているかを自分で見ないようにするのが理想です。それが鏡ではできないので、写真と人の目が必要になります。
好きな色の影響は、表情だけではありません。好きな色の布を当てていると、見る時間そのものが長くなります。長く見ているうちに目が慣れて、くすみが見えにくくなる。苦手な色はすぐに目をそらすので、最初の数秒の悪い印象だけが残る。こうして、好きな色は実際より良く、苦手な色は実際より悪く記録されていきます。1枚3秒と時間を決めるのは、慣れを防ぐためだけでなく、好きな色と苦手な色を同じ時間で見るためでもあります。時計を見ながら数えるのが面倒なら、スマホのタイマーを3秒ごとに鳴らしておくと、見る時間がそろいます。
鏡でやるなら|1回3秒・間に白を挟む
鏡を使う段階で決めるのは、大きな分かれ目だけです。黄みの側か青みの側か、明るい側か深い側か。この2つの分かれ目を、手持ちの布で大づかみに見ます。
やり方は次のとおりです。
- 鏡から1メートル離れて立つ。顔と肩、胸元までが一度に見える距離にする
- 白い紙を顔の下に当てて、3秒見る。これが毎回の基準になる
- 布を1枚当てて、3秒で「明るい」「くすむ」「分からない」のどれかを決め、紙に書く
- 次の布の前に、もう一度白い紙を3秒当てる
- 「分からない」が2回続いたら、そこで終える
白を挟むのは、前の布の慣れを毎回消すためです。白い紙は無地のコピー用紙で足ります。ただし、青白い紙と生成りの紙では基準そのものが傾くので、手元にある中でいちばん「ふつうの白」に見えるものを1枚決めて、最後まで同じ紙を使ってください。
鏡の段階で4枚以上当てる必要はありません。黄みのベージュ、青みのピンク、濃い焦げ茶、明るい水色のような、離れた4色で分かれ目を見るだけです。ここで似た色どうしを比べ始めると、慣れの影響をまともに受けます。
紙に書いたメモは、次のように読みます。黄みの2枚がどちらも「明るい」で、青みの2枚が「くすむ」なら、黄みの側として写真の段に進みます。その逆なら青みの側です。明るい2枚が「明るい」で、深い2枚が「くすむ」なら、明るさの側の分かれ目も見えたことになります。4枚のうち「分からない」が2枚以上あったときは、鏡ではその分かれ目が見えなかったということです。その分かれ目は無理に決めず、両側の布を1枚ずつ写真の段に持ち越してください。鏡で決めきれなかったことは、失敗ではなく、写真で比べる対象がはっきりしたという意味になります。
写真でやる手順①|撮る条件をそろえる
写真の段階では、鏡で残った方向の布を、もう少し細かく比べます。たとえば黄みの側が明るく見えたなら、黄みの中の明るい色と深い色、やわらかい色とはっきりした色を当てて撮ります。
撮るときにそろえる条件は5つあります。
- 場所:窓から1メートルほど離れた、窓に横顔を向けない位置。窓を正面にして立つ
- 時刻:撮り始めから撮り終わりまでを10分以内に収める。光の色は時間で変わる
- 距離:スマホを顔から60〜80センチ離し、顔と鎖骨まで入る構図で毎回同じにする
- 補正:美肌、フィルター、色味の自動補正を切る
- 白の写し込み:顔の横に白い紙を1枚写し込む
距離と構図を毎回同じにするには、スマホを棚や本の上に置いて、タイマーで撮るのがいちばん確実です。手で持つと、1枚ごとに顔の大きさと角度が変わり、明るさの自動調整も変わってしまいます。
白い紙を写し込むのは、あとで並べたときに、写真ごとの条件がそろっているかを確かめるためです。紙の白が写真によって黄色っぽかったり青っぽかったりしたら、その写真は比べる対象から外します。
画面側のカメラで自分を見ながら撮るのは、できれば避けてください。画面側のカメラは、機種によっては最初から肌をなめらかに見せる処理がかかっていて、切る設定が見つからないことがあります。また、撮影中の画面は鏡と同じ左右反転で表示されるので、撮りながら顔を見ていると、鏡の前と同じ慣れが起きます。背面のカメラをタイマーで使えば、撮っている間は自分の顔を見ずに済みます。構図を決めるときだけ一度確かめて、あとは布を替えてタイマーを押すだけにします。
1枚の布につき撮るのは2枚までにしてください。何枚も撮ると、あとで選ぶときに「いちばんよく写った1枚」を探し始めて、布の比べ合いではなく写りの比べ合いになってしまいます。
写真でやる手順②|並べ替えて、翌日に見る
撮った写真は、撮った直後には見ないでください。
撮ってすぐに見ると、鏡の前で感じた印象が記憶に残っていて、写真の見え方をその印象に寄せてしまいます。「さっきこの色はよかった気がする」という記憶が、写真の答えを先に決めてしまうのです。
翌日まで置いたら、次の手順で見ます。
- 写真をアルバムの中で選び、撮った順番とは違う順番に並べ替える。可能なら、誰かに並べ替えてもらう
- 布の部分を指で隠し、顔だけが見える状態にする
- 2枚ずつ並べて、頬が明るく見えるほうを選ぶ。勝ったほうを残し、次の1枚と並べる
- 最後に残った1枚と、2番目に残った1枚をメモする
布を指で隠すのが大事です。布の色が見えると、色そのものの好き嫌いが判断に混ざります。顔だけを見て選び、選んだあとで布の色を確かめる。この順番にすると、好みが入り込む余地が小さくなります。
翌日に見る時間は、撮ったときと同じ時間帯にしてください。夜の部屋の照明の下でスマホの画面を見ると、画面そのものの見え方が昼と違います。画面の明るさも、撮った日と見る日で同じにそろえます。
布が8枚を超えるときは、一度に全部を比べないでください。色の近いものどうしで4枚ずつの組に分け、組の中で勝ち抜きを1回やってから、組の勝者どうしを比べます。たくさんの写真を続けて見ると、写真を見る目にも慣れが起きるからです。1つの組を見終えたら、白い紙だけが写った写真を1枚挟むか、画面から一度目を離して部屋の遠くを見てから、次の組に移ります。見比べる時間は、全部で10分以内を目安にしてください。
写真で見る場所|頬・目の下・口角の3か所
写真を見比べるとき、顔全体をぼんやり眺めていても差は分かりにくいものです。見る場所を3か所に絞ります。
一つ目は頬の高いところです。似合う色の布を当てた写真では、頬に自然な血色が乗って見えます。似合わない色では、頬が黄色っぽく沈むか、逆に赤みだけが浮いて見えます。
二つ目は目の下です。目の下のくまや影は、色によって濃くも薄くも見えます。影が浅く見える写真のほうが、顔に合った色です。
三つ目は口角の横です。ほうれい線のあたりの影が、似合わない色では強く出ます。似合う色では、影の輪郭がやわらいで見えます。
3か所のうち2か所以上で勝った写真を、その組の勝ちにします。3か所で勝ち負けがばらばらなときは、その2枚は差が小さいと考えて、両方を残しておきます。
見るときの画面の大きさにも気をつけてください。スマホの画面いっぱいに顔を拡大すると、鏡に顔を近づけたときと同じで、肌のきめばかりが目に入ります。顔と鎖骨が画面の半分ほどに収まる大きさで見るのがちょうどよい距離です。2枚を並べて表示できるなら、左右を入れ替えてもう一度見てください。左に置いた写真のほうがよく見える、という並びの癖が出ることがあるからです。入れ替えても同じ写真が勝てば、その勝ちは確かです。
| 見る場所 | 合っている写真 | 合っていない写真 |
|---|---|---|
| 頬の高いところ | 血色が自然に乗る | 黄色く沈む/赤みだけ浮く |
| 目の下 | 影が浅く見える | くまが濃く見える |
| 口角の横 | 影の輪郭がやわらぐ | 線がくっきり出る |
人に頼む手順|「似合う?」と聞かない
写真で絞っても2枚が残ったら、人の目を入れます。ここで聞き方を間違えると、返ってくるのは好みの答えになります。
「どっちが似合う?」と聞くと、相手は色の好き嫌いや、あなたが普段着ている服の印象で答えます。「いつもの感じ」に近いほうが選ばれやすく、それは診断の答えとは限りません。
聞き方は、見る場所を指定する形にします。
- 「どちらのほうが、頬が明るく見える?」
- 「どちらのほうが、目の下の影が薄く見える?」
- 「どちらのほうが、顔が先に目に入る? 服が先に目に入る?」
三つ目の質問は特に役に立ちます。似合う色を着ていると、見る人の目はまず顔に行きます。似合わない色だと、色そのものが先に目に入ります。相手が考え込まずに答えられる質問なので、答えにぶれが出にくいのです。
実物の顔で見てもらうときは、布を当てたら3秒で答えてもらってください。相手の目も、見続ければ慣れていきます。迷うと言われたら、それは差が小さいという答えとして受け取ります。
答えはその場で紙に書き留めます。布の名前と、どの質問にどちらと答えたかを、相手の言葉のまま残してください。「こっちのほうが元気そう」「こっちは顔色が悪く見える」といった言葉は、あとで服を選ぶときの手がかりになります。相手に理由を聞き返す必要はありません。理由を聞くと、相手は答えを説明できるように組み立て直すので、最初の見え方から離れていきます。
布を当てる係は、あなた自身ではなく相手に任せると、さらに偏りが減ります。あなたは目を閉じるか、相手の肩越しに遠くを見ておき、相手が布を替えて見比べる形です。どの布が当たっているかをあなたが知らないまま進むので、あなたの表情が色の好き嫌いで変わることもありません。
頼む相手の選び方
人に頼むときは、相手を選ぶ必要があります。
いちばん向いているのは、あなたと毎日顔を合わせていない人です。家族や同居の人は、あなたの顔を見慣れているので、鏡の自分と同じように「いつもの顔」に引っ張られやすくなります。週に一度会う程度の友人や、職場で少し離れた席の人のほうが、色の差に素直に反応します。
次に、服の色の好みがはっきりしている人は避けたほうが無難です。自分が好きな色に点が甘くなるのは、見る側も同じだからです。
頼む人数は、2人いれば十分です。1人だと答えの偏りが分かりませんし、3人以上に頼むと答えが散らばって決められなくなります。2人の答えが同じなら採用し、割れたら次の章の決め方に進みます。
2人に頼むときは、別々に見てもらってください。並んで見てもらうと、先に口を開いた人の答えにもう1人が引っ張られます。1人目に見てもらった結果は、2人目には伝えません。2人目にも同じ質問を、同じ順番で聞きます。
頼む側の準備として、布を当てる順番をあらかじめ紙に書いておくと進めやすくなります。相手に渡す質問も同じ紙に書いておけば、聞き方が回によって変わることがありません。所要時間は、布が4枚なら5分ほどです。短く済むと分かっていれば、相手も引き受けやすくなります。
人に直接見てもらうのが難しい場合は、写真を送って見てもらっても構いません。その場合は、顔を写さずに頬から鎖骨までだけを切り出した2枚を送り、「どちらの肌が明るく見える?」とだけ聞きます。診断だと伝えなくても答えられるので、気軽に頼めます。
どちらとも取れるとき①|鏡と写真が割れた
鏡ではAの布がよく見えたのに、写真ではBの布が勝った。このように割れたときは、写真の答えを優先します。
理由は二つあります。一つは、鏡の答えは慣れと表情の影響を受けやすいこと。もう一つは、人があなたを見ているときの顔は、鏡の顔より写真の顔に近いことです。
ただし、写真の条件がそろっていたかを先に確かめてください。白い紙の色が、AとBの写真で同じに写っているか。顔の大きさと角度が同じか。どちらかが違っていたら、その写真の勝ち負けは採用せず、AとBの2枚だけを撮り直します。
撮り直しても写真がBを選び、鏡ではやはりAがよく見えるなら、Bを診断の答えにして、Aは「自分が好きで、鏡で見ると落ち着く色」として扱います。好きな色を手放す必要はありません。顔から離れた場所、たとえばボトムスや鞄で使えば、似合う似合わないの問題はほとんど出ません。
どちらとも取れるとき②|写真と人が割れた
写真ではAが勝ち、人に見てもらうとBが選ばれた。この割れ方は、鏡と写真の割れ方より判断が難しくなります。写真も人の目も、外から見た顔だからです。
この場合は、人が見たときの条件を思い出してください。部屋の照明の下で見てもらったなら、それは窓の光の写真とは光の色が違います。暖かい色の照明の下では黄みの布がよく見え、白っぽい照明の下では青みの布がよく見えやすくなります。人に見てもらったときの光が写真と違っていたら、写真と同じ窓の前で、同じ時刻にもう一度見てもらいます。
光をそろえても割れたままなら、AとBは差が小さい2色です。この場合は、どちらかに決めなくて構いません。2色とも「着られる側」に入れておき、迷ったときには写真の答えのAを優先する、という順番だけを決めておきます。
もう一つ見ておきたいのは、人が選んだ理由です。「頬が明るい」で選んだなら見え方の答えですが、「こっちのほうがあなたっぽい」で選んだなら、それは印象の答えです。印象の答えは、色の診断とは別に、服の選び方の参考にすると役に立ちます。
どちらとも取れるとき③|三つとも割れた、あるいは全部「同じ」
鏡、写真、人のどれでも答えがそろわない。あるいは、どの段階でも「どれも同じに見える」としか言えない。このときは、手順が悪いのではなく、比べている布どうしの差が小さすぎる可能性が高いです。
手持ちの服や布で比べていると、似たような中間の色ばかりが集まることがよくあります。くすんだピンク、グレージュ、カーキのような色は、黄みにも青みにも寄っていないので、どちらの人にもそれなりに合います。こうした色で比べても差は出ません。
この場合は、一度鏡の段階に戻って、色の離れた4枚で分かれ目を見直してください。はっきりした黄みと、はっきりした青み。明るい色と、深い色。差が大きい布どうしなら、慣れの影響を受けても差が残ります。
それでも全部同じに見えるなら、あなたは黄みと青みのどちらにも大きく傾いていない肌の可能性があります。その場合は、色相よりも明るさと鮮やかさのほうが効いていることが多いので、同じ色相の中で明るい布と深い布、やわらかい布とはっきりした布を比べ直してください。比べる軸を変えると、急に差が見えることがあります。
明るさの軸で比べるなら、同じベージュの中で生成りに近い明るい色と、焦げ茶に近い深い色を当てます。鮮やかさの軸なら、同じ青の中でくすんだ灰みの青と、澄んだ青を当てます。どちらの軸でも、鏡で3秒、写真で翌日、人で確かめる、という順番は変わりません。黄みと青みで差が出なかった人ほど、この2つの軸ではっきりした差が出ることがよくあります。
それでもなお差が見えない場合は、いまの段階で無理に答えを出す必要はありません。差が出ないということは、どの色を着ても大きく外れにくい肌だという見方もできます。服を選ぶときは、顔の近くに置く色だけを明るめにする、という1つの決まりで十分に回ります。
段階ごとの答えを点数にして迷いを整理したい場合は、どちらでもないが続くときの5問表が使えます。
秋冬の室内でやるときの調整
秋から冬にかけては、日が短くなり、窓の光が使える時間が限られます。夕方には光が黄色く傾き、すぐに暗くなるので、写真を撮る時間を確保するのが難しくなります。
この季節は、撮影を昼前後の1時間に寄せてください。光の色がいちばん安定しているのは、太陽が高い時間帯です。曇りの日でも、昼前後の窓の光なら比べる用途には足ります。
もう一つ、秋冬は肌の状態が変わりやすい季節です。乾燥で頬が赤くなっていたり、夏の日焼けが少し残っていたりすると、写真の頬の色が本来の色とずれます。頬が赤い日は、頬ではなく目の下と口角の2か所で判断してください。日焼けが残っていると感じる場合は、腕の内側など日に当たっていない場所の色も一緒に写し込むと、ずれの大きさが分かります。
手元の布が足りないときは、衣替えで出したニットやストールが使えます。秋冬の服は色が深いものが多いので、深い側の比べ方にはむしろ向いています。
ニットを布の代わりに使うときは、首まわりの形をそろえてください。タートルネックとVネックでは、顔の下に来る色の面積が大きく違います。面積が大きいほど色の影響は強く出るので、形の違う服どうしを比べると、色ではなく形の差を見ていることになります。形がそろわないときは、服を着ずに、たたんだまま胸元に当てて撮ると条件がそろいます。
暖房の効いた部屋では、撮っているうちに頬が赤くなってくることがあります。撮り始めと撮り終わりで頬の色が変わると、最初の布と最後の布を公平に比べられません。暖房を一度弱めるか、撮る順番を2回目は逆にして、両方の結果を見てください。服を布の代わりに使う方法は、衣替えの服を布代わりに当てるにまとめてあります。
よくある行き違い
**写真を加工して比べてしまう。**明るさを上げたり、色味を整えたりした写真は、比べる材料になりません。補正をかけるなら全部の写真に同じだけかける必要がありますが、それよりも撮る条件をそろえるほうが確実です。
友人に見てもらうとき、自分の予想を先に言ってしまう。「たぶん黄みだと思うんだけど」と言ってから見てもらうと、相手はその予想に寄せて答えます。予想は伏せて、質問だけをしてください。
**顔の写真を人に送るのをためらって、何も聞けないまま終わる。**頬から鎖骨までの写真で十分です。顔立ちが写っていなくても、肌の明るさと影の出方は比べられます。
**1回で決めようとする。**写真の段は、日を変えてもう一度やると精度が上がります。1回目と2回目で同じ布が勝てば、その答えはかなり確かです。違う布が勝ったら、その2枚は差が小さい組として扱います。
**勝った色だけを残して、負けた色を全部手放す。**負けた色の中にも、差がわずかだった色があります。勝ち抜きで最後まで残った2枚と、途中で僅差で負けた1枚は、着られる側に入れておいてください。手放すかどうかは、実際に着た日の写真を見てから決めても遅くありません。
結果を服に移す
写真と人の目で決まった色は、すぐに全部の服に当てはめる必要はありません。まずは、顔のすぐ下に来る1枚から使います。ニットの首まわり、シャツの襟、ストールのような、顔に近い位置の色です。
顔から離れた場所の服は、診断の結果に合わせなくても見え方への影響はほとんどありません。ボトムス、靴、鞄は好きな色を選んで構いません。
決まりきらなかった色は「保留」として扱い、実際に着た日の写真で答え合わせをしてください。誰かに撮ってもらった写真や、出先で撮った写真に、頬が明るく写っている日の服の色を拾っていくと、半年ほどで自分の答えが固まってきます。自己診断で決まった所までで服を選ぶ方法は、決まった所までで色を絞るにまとめています。
自分で進めるのがどうしても難しいと感じたら、質問に答えていく形のパーソナルカラー診断で、方向だけを先に出しておく方法もあります。方向が決まっていれば、写真で比べる布の数を減らせます。
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よくある問い
- Q. 鏡で何度やっても、途中から全部同じに見えてきます。私の目がおかしいのでしょうか
- おかしくありません。人の目は、同じ色を見続けると数秒でその色に慣れて、差を小さく感じるようにできています。布を当て替えながら10分も鏡を見ていると、どの布の下でも顔色が同じに見えてくるのは自然なことです。鏡を使うなら、1枚につき3秒で判断して、次の布の前に白い紙を一度挟んでください。それでも分からなくなったら、その日の鏡はそこで終えて、写真に切り替えます。
- Q. スマホで撮ると色が変わってしまいます。写真で診断しても大丈夫ですか
- 1枚だけを見て判断するのは向きません。ただ、同じ場所・同じ時刻・同じ距離で続けて撮った写真どうしを比べるなら使えます。色の変わり方が全部の写真で同じになるので、比べたときの差は残るからです。撮るときは画面のフィルターや美肌の補正を切り、自動の明るさが写真ごとに変わらないように、顔の位置を毎回同じにしてください。白い紙を1枚、顔の横に写し込んでおくと、あとで並べたときに条件がそろっているかを確かめられます。
- Q. 家族に見てもらったら、私と違う答えが出ました。どちらを信じればいいですか
- どちらか片方ではなく、写真をもう一度挟んで決めます。家族が見たのは実物の顔、あなたが見たのは鏡の顔で、見ている条件が違うからです。家族が選んだ布と、あなたが選んだ布の2枚だけで写真を撮り直し、翌日に順番を伏せて見比べてください。写真で家族の側が勝ったら家族の答えを、あなたの側が勝ったら自分の答えを取ります。写真でも差が出ないときは、その2枚の色はどちらも着られる範囲にあるという意味です。
- Q. 人に見てもらうのが恥ずかしくて頼めません
- 写真だけでも決められます。人に頼む手順は、写真の答えが割れたときの確かめとして使うものなので、なくても進められます。どうしても第三者の目を入れたいときは、顔を写さずに頬から首までを写した写真を2枚並べて、どちらの肌が明るく見えるかだけを聞く方法があります。診断のためだと伝えなくても答えられる質問なので、頼みやすくなります。
— メグラシ編集部





