パーソナルカラー自己診断が難しい|どの色を当てても差が見えない人

**どの色を当てても顔が同じに見えるなら、まず比べる2色の明るさをそろえ、布を胸元まで覆う大きさにして、1色を3秒以内で切り替えてください。**それで差が出なければ、あなたは黄みにも青みにも大きく外れない、着られる色の幅が広い人です。
パーソナルカラーの自己診断が難しい理由は人によって違います。鏡を見慣れて色が分からなくなる人、部位ごとに答えが割れる人、眼鏡を外すと見えない人。この記事は、そのどれとも違う「そもそも差が見えない」という人のために書いています。布を何枚替えても、顔がずっと同じに見える。説明に書いてある「くすむ」「血色が良くなる」が、自分の顔では起きている気がしない。そういう状態です。
先に結論を言うと、差が見えないのは、顔に差が無いからではないことがほとんどです。比べ方のどこかが、差を消しています。その場所を1つ見つけて直すだけで、口元かあご下に差が出始めます。そして、直しても差が出ない人には、それはそれで使える答えがあります。
鏡の目が慣れてしまう問題はパーソナルカラー自己診断が難しい|鏡の目が慣れたら人と写真で見るに、髪色や日焼けや赤みで判定がぶれる問題は髪色・日焼け・赤みを外して見るにまとめています。この記事では「差が見えない」ことだけを扱います。
結論:差が見えない原因は4つ。白い紙1枚で、どれかに絞れる
差が見えなくなる原因は、ほぼ次の4つに分かれます。
| 原因 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 2色の明るさがずれている | 明るいほうが勝つだけで、黄みと青みの差が埋もれる | 明るさと鮮やかさをそろえた組に替える |
| 布が小さい・顔から遠い | 顔に色が映り込まない | 胸元から鎖骨まで覆う大きさにする |
| 1色を長く見ている | 目が色に慣れて差が消える | 3秒で切り替える |
| 目が布を見ている | 顔ではなく布の色を比べている | 見る場所を3か所に決める |
どれが自分に当てはまるかを、白い紙1枚で確かめられます。コピー用紙のような、真っ白で光沢のない紙を用意してください。服は白でも黒でもない、無地の中間色のものを着ておきます。
窓のそばで鏡の前に立ち、紙をあごの下から胸元に向けて、顔に光を返すように当てます。当てた瞬間と外した瞬間を、3秒ずつ交互に3回見てください。
このとき、紙を当てた瞬間に顔がひと段明るく見えるなら、あなたの目は色の差を拾えています。原因は「目」ではなく「組」のほうにあります。2色の明るさがずれているか、布が小さいかのどちらかです。
紙を当てても外しても顔が同じに見えるなら、原因は「見方」のほうです。見ている時間が長すぎるか、見ている場所が顔ではないかのどちらかです。白い紙は、どんな人の顔にも光を返します。それが見えないなら、色の差はなおさら見えません。
この1回の確かめで、4つの原因が2つに絞れます。以下は、絞れた先ごとに読んでください。
原因1:比べる2色の明るさと鮮やかさが、そろっていない
いちばん多い原因がこれです。たとえば、黄みの代表として明るいからし色を、青みの代表として暗い紺を選んだとします。この2色を比べると、明るいからし色を当てた顔のほうが、ほぼ誰でも明るく見えます。逆に、暗い紺を当てた顔は、ほぼ誰でも引き締まって見えます。
この差は、黄みか青みかの差ではありません。明るいか暗いかの差です。だから、その結果から「イエベ」と決めることはできません。そして、比べている本人は、明るさの差と黄み青みの差が混ざった状態を見ているので、何を見ればいいのか分からなくなります。「差はあるけれど、何の差か分からない」。この感覚が「差が見えない」の正体であることが、とても多いのです。
直し方は、黄みと青みの違いだけを残して、ほかをそろえることです。明るさと、鮮やかさ(色のはっきり具合)の2つをそろえます。
明るさがそろっているかは、目を細めると分かります。2枚の服を並べて置き、まぶたを半分閉じて、ぼんやり見てください。色の違いが消えて、明るいか暗いかだけが残ります。このとき、片方がはっきり明るく浮いて見えるなら、明るさがずれています。2枚が同じくらいの灰色に見えれば、明るさはそろっています。
鮮やかさがそろっているかは、2枚を少し離れた場所、2歩ほど下がった位置から見て確かめます。片方だけが目に飛び込んでくるなら、そちらが鮮やかすぎます。
秋冬の手持ちの服でよく起きるずれを挙げておきます。からし色と紺、キャメルと黒、テラコッタとネイビー。どれも「黄みの代表と青みの代表」として選ばれやすい組ですが、明るさが大きく違います。からし色にはグレーか青みのピンク、キャメルにはミディアムグレー、テラコッタにはくすんだボルドー、というように、相手を明るさで選び直してください。組を選び直しただけで、それまで何も見えなかった口元に、はっきり差が出る人は少なくありません。
どうしても明るさがそろう組が見つからないときは、明るさの差が小さいほうの組を使い、明るいほうが勝つことを差し引いて見てください。明るいほうの服を当てた顔がわずかにしか良く見えないなら、暗いほうが合っている可能性があります。明るさの差のぶん、明るいほうに下駄をはかせて比べる、という考え方です。
原因2:布が小さい、または顔から遠い
ハンカチやスカーフ、色見本の小さな紙で比べている人は、布の大きさが足りていない可能性が高いです。パーソナルカラーの比べ方は、布の色が顔に光として返ってくることで顔の色が変わって見える、という仕組みを使っています。布が小さいと、返ってくる光が少なすぎて、顔の色が変わりません。
目安は、あごの下から胸元まで、左右は両方の鎖骨の端まで覆える大きさです。A4の紙を横に2枚並べたくらい、と考えてください。秋冬なら、手持ちのニットやカーディガンを肩から掛けて、前を胸元で軽く合わせると、ちょうどこの大きさになります。
もう1つ、布の位置も大事です。布を胸の下や腰に持っていると、顔から遠すぎて光が届きません。布の上の端が、あごの下から指2本ぶん以内に来るように持ってください。首が詰まって苦しいくらいまで上げる必要はありませんが、首の真ん中より下に下がっていると効きません。
逆に、布を頬の横まで持ち上げるのもよくありません。頬に直接色が映り込みすぎて、肌の色そのものが染まって見えます。それは似合っているかどうかではなく、反射しているだけです。
素材のそろえ方も、差の見え方に効きます。片方が艶のあるサテン、片方が毛足の長い起毛のニットだと、艶のほうが光を強く返すので、色に関係なく顔が明るく見えます。比べる2枚は、どちらも綿のカットソー、どちらもウールのニット、というように、表面の艶と毛足をそろえてください。秋冬の服は起毛やモヘアのように表面が毛羽立ったものが多いので、比べ用には、表面がなめらかで光沢の少ないニットを選ぶと差が素直に出ます。
原因3:1色を長く見ている
布を当てて、じっくり見ようとして10秒、20秒と見つめていませんか。それが差を消しています。人の目は、同じ色を見続けるとその色に慣れて、色の偏りを自動で打ち消すように働きます。黄みの布を当てて長く見ていると、顔に乗った黄みが目の中で打ち消されて、何も当てていないときと同じように見えてきます。
だから、比べるときは1色を3秒以内にしてください。当てて、見て、外す。次の色を当てて、見て、外す。この切り替えの瞬間に、顔の色が変わる様子が見えます。差は、それぞれの色を当てているあいだではなく、切り替わる瞬間に見えるものだと思ってください。
切り替えを速くするには、2枚の服を両手に1枚ずつ持ち、右を当てたら左に持ち替える、というやり方が楽です。1枚を外して置いてからもう1枚を取ると、そのあいだに目が慣れ直してしまいます。
3回切り替えても差が分からないときは、いったん目を閉じて10秒休み、窓の外の遠くを見てから、もう一度やってください。続けて何十回も比べると、目が疲れて差はかえって見えなくなります。1回の比べは3往復まで、と決めておくと、ぶれません。
切り替えの速さが合っているかは、白い紙で確かめられます。紙を当てて外すのを3秒ずつで繰り返し、外した瞬間に顔がひと段暗く戻る様子が見えれば、その速さで色の差も拾えます。外した瞬間の変化が見えないなら、もう少し速く、2秒ずつにしてみてください。人によって目が慣れる速さは違うので、自分に合う秒数を白い紙で先に決めておくと、本番の比べで迷いません。
原因4:目が、顔ではなく布を見ている
これは自分では気づきにくい原因です。鏡の前で布を当てると、人の目は自然と、新しく現れた色、つまり布のほうに引き寄せられます。「この色きれい」「この色は苦手」と、布を見て感じたことを、顔の印象だと思い込んでしまうのです。
布の好き嫌いで比べてしまうと、どの色を当てても「好きな色のときは良く見え、苦手な色のときは悪く見える」ので、顔の差を見ていることになりません。結果として、本当の顔の差は見えないままです。
直し方は、見る場所を顔の3か所に決めて、布には目を向けないことです。3か所については、あとの見出しで詳しく書きます。布を当てる前に、その3か所のどれか1つに目を置いてから、布を当ててください。目を置いてから布を入れる、という順番が大事です。
もう1つのやり方は、鏡に映る自分の顔の、口から下だけを手やノートで隠すことです。隠すと布が目に入らず、顔の上半分だけを見ることになります。ただし、この方法は目の下のくすみには効きますが、口元の差は見えなくなるので、3か所すべてを見るときは使えません。
手順:秋冬の手持ちの服で、差が出る組を作る
ここからは、組を作り直す手順です。秋冬の手持ちの服は、色の種類が多く、厚手で大きいので、比べる布の代わりにとても向いています。
まず、クローゼットから無地のトップスを全部出して、ベッドや床に並べてください。柄物、ロゴのあるもの、光沢の強いものは外します。残った服を、次の2つの山に分けます。
1つ目の山は、黄みに寄った色です。からし色、キャメル、テラコッタ、オリーブ、オレンジ寄りの赤、生成り、こげ茶などが入ります。2つ目の山は、青みに寄った色です。グレー、ネイビー、ボルドー、青みのピンク、真っ白、チャコール、ラベンダーなどが入ります。どちらか迷う色は、どちらにも入れずに横に置いておきます。
次に、2つの山から、明るさがそろう組を探します。黄みの山から1枚取ったら、青みの山から同じくらいの明るさの1枚を探します。先ほどの、目を細めて同じくらいの灰色に見えるかで確かめてください。
組が3つできれば十分です。明るい組、中くらいの組、暗い組の3つを作ってください。明るい組は生成りと真っ白、中くらいの組はキャメルとグレー、暗い組はこげ茶とチャコール、といった具合です。
手持ちに組が作れない人もいると思います。黄みの服ばかり、青みの服ばかりという人です。その場合は、家族の服を借りるか、衣替えでしまってある服から探してください。どうしても足りないなら、組は1つでも始められます。
1組目に使うのは、中くらいの明るさの組
3つの組ができたら、最初に比べるのは中くらいの明るさの組です。明るい組と暗い組は、それぞれ「明るすぎて顔が飛ぶ」「暗すぎて影が出る」という別の差が混ざりやすく、黄み青みの差が見えにくいからです。
中くらいの組で差が出たら、それが答えの第一候補です。明るい組と暗い組は、その答えを確かめるために使います。3組とも同じ側に出れば、その答えはかなり信用できます。
中くらいの組で差が出なかったら、明るい組に進んでください。肌の色が明るい人は、明るい組のほうが差が出やすいことがあります。それでも出なければ、暗い組を試します。
| 組 | 例 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 明るい組 | 生成り/真っ白 | 肌が明るく、顔の印象がやわらかい人 |
| 中くらいの組 | キャメル/グレー | ほとんどの人の1組目 |
| 暗い組 | こげ茶/チャコール | 肌が濃い、または顔の印象がはっきりした人 |
組ごとの比べは、先ほどの3秒切り替えで3往復です。1組終わったら、目を休めてから次の組に進んでください。
見る場所は3つだけ:口角の横、あご下の影、目の下
顔のどこを見るかを決めておかないと、目はすぐに布に吸い寄せられます。見る場所は次の3つに絞ってください。
1つ目は、口角のすぐ横です。唇の端から指1本ぶん外側の、頬との境目あたりです。ここは顔の中でいちばん色が変わりやすい場所で、合わない色を当てると、口角の横に薄い影ができて口元が下がって見えます。合う色だと、影が消えて口角が上がって見えます。
2つ目は、あご下の影です。あごの先から首にかけて落ちている影の濃さを見ます。合わない色を当てると、この影が濃く、青っぽく、あるいは黄色っぽく見えます。合う色だと、影がやわらかくなり、あごの線がすっきりします。
3つ目は、目の下です。下まぶたから頬骨の上までの、いちばんくまが出やすい場所です。合わない色を当てると、ここが暗く沈みます。合う色だと、くまが軽くなります。
3か所すべてを一度に見ようとしなくて構いません。1組の比べのあいだは、1か所だけを見てください。口角の横で3往復、あご下で3往復、目の下で3往復、と分けて見ると、見落としが減ります。
3か所のうち、差が見えやすい場所は人によって違います。口角の横がいちばん分かりやすい人が多いですが、肌が明るい人は目の下、肌が濃い人はあご下のほうがはっきりすることがあります。3か所試して、自分がいちばん差を拾える場所を見つけておくと、次から早く判定できます。
顔の左右で差の出方が違うこともあります。窓に向かって立っていても、光は完全に正面からは来ないので、光が強く当たる側と影になる側ができます。影になる側のほうが、合わない色を当てたときの沈み方がはっきり出やすいので、差が見えにくい人は、あえて影側の口角とあご下を見てください。左右で答えが割れたときは、影側の答えを優先し、光の向きを変えた日にもう一度確かめます。
「差がある気がする」程度のときは、3回のうち何回かで決める
組を作り直して比べると、多くの人は「なんとなく、こちらのほうがいい気がする」という程度の差に出会います。はっきりした差ではないので、自信が持てない。ここが、差が見えない人にとってのいちばんの分かれ目です。
この「気がする」程度の差は、回数で決めてください。同じ組を、時間を5分空けて3回比べます。5分空けるのは、目が前の比べを忘れるためです。そのあいだはスマホを見ず、窓の外を眺めるか、ほかの作業をしてください。
3回とも同じ側に出たら、その答えを採用します。気がする程度でも、3回そろえば偶然ではありません。2回同じ側、1回逆なら、保留にします。1回だけ、あるいは毎回違う側なら、その組では差が無いものとして扱います。
| 3回のうち同じ側 | 扱い | 次にすること |
|---|---|---|
| 3回 | 採用 | 別の組で確かめる |
| 2回 | 保留 | 組を1つ増やして同じ側に出るか見る |
| 1回以下 | 差なし | 別の明るさの組に進む |
保留になったときは、別の明るさの組でも比べてください。そちらでも同じ側に出たら、2つの組で同じ答えが出たことになるので、採用して構いません。逆の側に出たら、その答えは保留のまま、あとの「何度やっても差が見えないとき」の扱いに進みます。
ここで大事なのは、答えを急がないことです。保留は失敗ではありません。保留の答えも、服を選ぶときの手がかりとして十分に使えます。
自分の判定がぶれていないかは、紙に書いてから見る
3回比べるとき、つい前の回の結果を覚えていて、同じ答えに寄せてしまうことがあります。「さっきは黄みだったから、今回も黄みのはず」と思いながら見ると、目はその通りに見てしまいます。
これを防ぐには、1回ごとに結果を紙に書いて、裏返しておくことです。3回終わるまで、前の結果は見ません。3回終わってから表に返して、何回同じ側だったかを数えます。
もう1つのやり方は、どちらの服を当てているかを自分で知らない状態を作ることです。家族や同居の人がいるなら、2枚の服を後ろから順番に当ててもらい、あなたは鏡だけを見ます。当てる順番は相手に任せ、あなたは「1枚目と2枚目、どちらの顔がいいか」だけを答えます。どちらが黄みかを知らずに答えるので、思い込みが入りません。
ひとりで暮らしている人は、スマホで撮った写真を使う方法もあります。2枚の写真のファイル名を見ずに、どちらがいいかだけを先に決めて、あとからどちらの服だったかを確かめます。
何度やっても差が見えないとき:幅の広い人として服を選ぶ
ここまでのやり方で組を作り直し、3か所を見て、3回ずつ比べても差が出ない人がいます。そういう人は、比べ方が間違っているのではなく、黄みにも青みにも大きく外れない人です。どちらの色を着ても、顔が大きく沈むことが無い。それは「似合う色が無い」のではなく、「着られる色の幅が広い」ということです。
ただ、幅が広いと言われても、服を選ぶときにはやはり何かの手がかりが欲しいと思います。幅の広い人は、黄みか青みかを決めずに、明るさと鮮やかさを先に決めてください。
明るさと鮮やかさの差は、黄みと青みの差よりずっと見えやすいことが多いです。明るい組と暗い組を比べたとき、どちらの顔が自然に見えるかは、黄み青みで迷った人でもたいてい分かります。同じように、鮮やかな色とくすんだ色を比べたときにどちらが自然かも、分かりやすい差です。
明るさと鮮やかさが決まったら、その範囲の中で黄みの服と青みの服を1枚ずつ選びます。たとえば「中くらいの明るさ、くすんだ色」が合うと分かったら、黄みならキャメルやくすんだオリーブ、青みならグレーやくすんだラベンダー、という具合です。どちらを着ても大きくは外れないので、その日の気分や合わせる服で選んで構いません。
幅の広い人が気をつけたいのは、明るさと鮮やかさの端です。極端に明るい色、極端に暗い色、極端に鮮やかな色は、幅の広い人でも顔が負けることがあります。端だけを避けておけば、残りの色はほとんど着られます。
秋冬は、顔のすぐ下に来るものが服より小物になる日が増えます。マフラーやストール、タートルネックの首元は、顔との距離がいちばん近いので、幅の広い人でもここだけは少し慎重に選んでください。顔のすぐ下に来る小物は、決まった明るさと鮮やかさの真ん中から選び、コートやボトムのように顔から遠いものは、多少端に寄っても構いません。顔に近いものほど真ん中、遠いものほど自由、と覚えておくと、手持ちの服を組むときに迷いません。
幅が広いことは、服を選ぶうえでは得なことです。黄みの服と青みの服を同じ日に合わせても、顔が大きく沈みません。決めきれないことを気にするより、手持ちの服の色を混ぜて着られる強みとして使ってください。
明るさの比べ方についてはパーソナルカラー自己診断が難しい人の服選び|決まった所までで色を絞るにも詳しく書いています。
組によって差が出たり消えたりするときの読み方
中くらいの組では黄みが良く、暗い組では青みが良い。そんなふうに、組によって答えが入れ替わる人もいます。これは判定の失敗ではなく、あなたの顔についての情報です。
組によって答えが入れ替わるのは、明るさによって合う黄み青みが変わる人です。たとえば、明るい色や中くらいの色では黄みが合い、暗い色では青みが合う、という人がいます。この場合、明るい服は黄みで、暗い服は青みで選べば、どちらも外しません。
秋冬は暗い色の服が増える季節なので、この読み方は特に役に立ちます。秋冬のコートやニットが暗い色に寄るなら、暗い組の答えを優先し、春の明るい服を選ぶときは明るい組の答えを使う、と季節で使い分けてください。
逆に、組ごとにまったく規則が無く、答えがばらばらに入れ替わるなら、まだどこかで比べ方の条件がずれています。光の向きが変わった、時間が経って目が疲れた、布の大きさが組によって違った、などです。その場合は、日を改めて、同じ時間、同じ場所でやり直してください。
家の光が足りない季節は、時間帯と置き場所を決める
秋から冬にかけては、日が短く、晴れた日でも窓からの光が弱くなります。光が弱いと、顔に返る色も弱くなり、差がいっそう見えにくくなります。差が見えない人は、光の条件を整えるだけで差が出ることもあります。
比べる時間は、晴れた日の昼前から昼過ぎまでの、日が高いあいだにしてください。朝早くや夕方は、光がオレンジ寄りになり、どの色を当てても黄みが良く見えます。曇りの日は青み寄りの光になるので、逆に青みが良く見えがちです。曇りの日でも比べられますが、その日の結果は「曇りの日の結果」として分けて書いておいてください。
立つ場所は、窓に顔を向けて、窓から1歩ほど離れた位置です。直射日光が顔に当たる場所は避けてください。明るすぎて顔の色が飛び、差がつぶれます。レースのカーテン越しくらいの、やわらかい光が理想です。
部屋の照明は消してください。照明と窓の光が混ざると、顔の片側だけ色が違って見え、左右で判定が割れる原因になります。夜しか時間が取れない人は、白い光の照明の真下ではなく、照明に顔を向けて斜め前から光を受ける位置で比べてください。ただし、夜の結果は昼の結果ほど信用できないので、休みの日に昼の光で確かめ直すことをすすめます。
やってはいけない比べ方
差が見えない人がやりがちな、差をさらに消してしまう比べ方をまとめておきます。
まず、化粧をした顔で比べること。ファンデーションや口紅は、それ自体に黄みや青みがあります。口紅の色が布の色とけんかしたり、なじんだりして、顔の差ではなく口紅との相性を見ることになります。比べる日は、化粧を落とすか、口紅だけでも外してください。
次に、髪を顔にかけたまま比べること。髪の色が顔のまわりを囲むと、布の色より髪の色のほうが顔に影響します。髪は後ろにまとめるか、耳にかけて、顔の輪郭を全部出してください。
それから、色付きの服を着たまま布を当てること。下に着ている服の色が首元に見えていると、布と服の両方の色が顔に返ります。下に着る服は、白い紙と同じくらいの、くすんだ灰色か生成りの無地にしてください。
最後に、たくさんの色を一度に比べること。10色、20色を次々に当てると、目が疲れて、最後のほうはどの色も同じに見えます。1回に比べるのは3組まで、と決めておいてください。
もう1つ付け加えると、寝不足の日や、泣いたあと、運動したあとの顔も比べるのには向きません。顔そのものの赤みやむくみが大きく変わっているので、布の色による小さな差がその変化に埋もれます。差が見えないと感じた日は、自分の顔の調子もいつも通りだったかを振り返ってください。調子の悪い日に何度やっても、差は見えないままです。比べるのは、よく眠れた日の昼、と決めておくのがいちばんの近道です。
それでも決めきれないときは、着た日の写真をためる
ここまで書いたやり方をすべて試しても、まだ決めきれない人もいると思います。そういう人は、比べる日を1日で終わらせず、毎日の服で少しずつ答えをためていくやり方が向いています。
やり方は単純です。黄みの服を着た日と、青みの服を着た日に、同じ場所、同じ時間、同じ距離で、首から上の写真を1枚撮ります。2週間ほどためたら、黄みの日の写真と青みの日の写真を同じ倍率で交互に切り替えて見比べてください。
毎日の写真には、その日の体調や睡眠、肌の調子も写り込みます。1枚ずつでは判断できなくても、何枚もためると、体調の波がならされて、色による差だけが残ります。1日の布の比べで見えなかった差が、写真の束で見えてくることは珍しくありません。
秋冬は着る服の色が暗めにそろいやすいので、黄みの日と青みの日の明るさがずれていないかにも気をつけてください。キャメルの日とチャコールの日を比べても、明るさの差が混ざってしまいます。キャメルの日にはグレーの日、こげ茶の日にはチャコールの日、というように、明るさがそろう日どうしで比べると、答えが早く寄ってきます。
このやり方は時間がかかりますが、迷いながら服を買うより確かです。ためていくうちに、「この色を着た日はなんとなく機嫌がいい」という自分の感覚も、写真の答えと照らし合わせられるようになります。
どちらとも決めきれない人の考え方はパーソナルカラー自己診断で、どちらでもない人にも書いています。
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よくある問い
- Q. どの色を当てても同じに見えるのは、似合う色が無いということですか
- そうではありません。差が見えないときの多くは、比べ方が差を消しているだけです。比べる2色の明るさをそろえ、布を胸元まで覆う大きさにし、1色を3秒以内で切り替えると、ほとんどの人は口元かあご下に差が出ます。それでも出ない人は、黄みにも青みにも大きくは外れない人で、似合う色が無いのではなく、着られる色の幅が広い人です。
- Q. スマホの写真で比べても差が分かりません
- 写真で差が消える原因は、カメラが写すたびに色を自動で整え直すことです。布を替えるたびに肌の色まで整え直されるので、2枚の差が縮みます。写真で比べるなら、同じ場所、同じ時間、同じ距離で撮り、2枚を同じ倍率で交互に切り替えて見てください。左右に並べるより、切り替えたほうが口元と頬の差に気づきやすくなります。
- Q. 差が少しだけ見える気がしますが、自信がありません
- 少しだけの差は、3回のうち何回同じ側に出るかで決めます。日を変えずに、時間を5分空けて3回比べ、3回とも同じ側なら採用、2回なら保留、1回以下なら差は無いものとして扱います。保留のときは、比べる組を1つ増やして、そちらでも同じ側に出るかを見てください。2組で同じ側なら採用して構いません。
- Q. 差が見えない人は、何色の服を買えばいいですか
- 黄みか青みかを決めずに、明るさと鮮やかさを先に決めてください。明るい色と暗い色、鮮やかな色とくすんだ色の差は、黄みと青みの差より見えやすいことが多いからです。明るさと鮮やかさが決まれば、その範囲の中で黄みの服と青みの服を1枚ずつ持ち、着た日の写真で見比べていけば、時間をかけて答えが寄っていきます。
— メグラシ編集部





