60代の冬コーデ|体を3段に分けて、厚い段を隣り合わせない

冬は、防寒のために全身の厚みが増えます。上に重ね、下にも重ね、足元も厚くする。気づくと上から下まで厚い段が続いて、外形が1本の柱になっています。
柱になると、どこで体が曲がるのかが見えません。動きが読めなくなって、実際より重く見えます。
直し方は簡単です。体を3つの段に分けて、**厚い段を隣り合わせない。**それだけです。
📋 早見表|3段の厚みと、外形の読まれ方
| 上段 | 中段 | 下段 | 外形の読まれ方 |
|---|---|---|---|
| 厚 | 厚 | 厚 | 1本の柱。境目が全部消える |
| 厚 | 厚 | 薄 | 上が1つの塊になる |
| 厚 | 薄 | 厚 | 3つに分かれる。境目が2本読める |
| 厚 | 中 | 薄 | 上から下へ段が降りる |
| 薄 | 中 | 厚 | 下に重心。歩幅が見える |
上の2行が避けたい形です。厚い段が隣り合っているかどうかだけを見ます。
3段に分けて厚みを測る
区切りは3つです。
| 段 | 範囲 |
|---|---|
| 上段 | 肩から胸まで |
| 中段 | 腰から膝まで |
| 下段 | 膝から下 |
腰の位置は、体を横に傾けたときに折れる高さで取ります。膝は皿の中心です。
測り方は、その段でいちばん外側にあるものを親指と人差し指でつまんで、指のあいだの距離を見ます。
| つまんだ厚み | 区分 |
|---|---|
| 5mm以上 | 厚 |
| 2〜4mm | 中 |
| 1mm以下 | 薄 |
重ねている段は、見えている面とその下の層を一緒につまんでください。外側だけでは実際の厚みが出ません。
厚い段は2つまで、そして隣り合わせない
書き出した3段を見ます。厚が3つあれば、1つを中に下げます。厚が2つあって隣り合っているなら、あいだに1段挟めるかを考えます。
隣り合っていない厚2つ(上段と下段)は問題ありません。中段が薄いと、そこで外形が一度細くなり、境目が2本読めます。
厚が1つだけの日は、いちばん扱いやすい形です。冬の初めと終わりはこの形で足ります。
なぜ隣り合うと柱になるのか
段と段のあいだには境目があります。上着の裾、ボトムスの腰の線、裾の端。ここで外形が一度切り替わります。
厚い段が隣り合うと、この境目の両側が同じ厚みになります。**同じ厚みが続くと、境目に段差が生まれません。**段差が無いと、目は2つの段を1つの面として読みます。
3段とも厚いと、境目が2本とも消えて、肩から足元まで1本の面になります。これが柱です。
厚い段を1つ選ぶなら、どこに置くか
その日いちばん長くとる姿勢で決めます。
座る時間が長い日は上段です。座ると中段と下段はテーブルや机の下に入って、人の目には上段しか入りません。上段に厚みがあると、そこだけで外形が完成します。
歩く時間が長い日は下段です。歩いているあいだ、膝から下は動き続けます。動いている場所に厚みがあると、足取りが安定して見えます。
姿勢が半々の日は、中段を薄くして上段と下段に分けます。真ん中が細いので、境目が2本とも読めます。
厚い段の作り方|上段と下段
どちらに置く場合も、置き方を間違えると動きが止まります。
上段に厚みを置く日
上段を厚くするときは、厚みを胴に置いて、肩には置かないでください。
肩に厚みが乗ると、腕の上がる範囲が狭くなります。荷物を持ち替える、上の棚に手を伸ばす、といった動きが窮屈になります。胴に置けば、腕は自由なまま段の厚みだけが上がります。
選ぶのは、袖が薄くて身頃に厚みのあるものです。袖まで厚いものを重ねると、肘を曲げたときに内側で布が溜まります。
下段に厚みを置く日
下段は膝から下です。ここを厚くするのは、足元の履き口を高くするか、裾を厚くするかのどちらかです。
このとき、**中段は薄いまま保ってください。**中段も一緒に厚くすると、腰から足元までが1つの塊になります。中段を薄く保つと、膝の位置で外形が一度細くなって、そこが境目になります。
下段の厚みは、地面からの冷えにも効きます。靴底が1cm厚くなると、足裏の体感が1度上がります。外形と体感の両方に効く段です。
中段を薄くする方法
中段(腰から膝)は、冬にいちばん厚くなりやすい場所です。ここを薄く保つのが、3段を分ける鍵になります。
薄くするといっても、寒くする必要はありません。厚い1枚ではなく、薄い2枚にします。層が2枚あれば、あいだに空気が入って体感は同じです。つまんだときの厚みは、1枚ぶんずつしか出ません。
もう一つは、丈の長い上段を中段まで垂らさないことです。上段の裾が膝まで届くと、中段の厚みが上段のものと合算されます。
段の境目は、線を1本だけ通す
段が分かれても、境目がぼやけると効きません。
境目に線を1本だけ通してください。上着の裾の水平な線、ボトムスの腰の線、裾の端。どれか1本がはっきりしていれば、そこで段が切り替わります。
線が2本重なると、外形が細かく割れて落ち着きません。上段と中段の境目に、上着の裾と内側の一枚の裾が両方見えている状態がこれです。内側を入れるか、外側を短くして、線を1本にします。
暖かさは段の厚みではなく、隙間で足す
3段の配分を決めたあと、寒いと感じたら厚みを増やしたくなります。ここで増やすと、せっかく分けた段がまた繋がります。
足すのは隙間です。層と層のあいだに人差し指が入る状態を作ります。確かめるのは首・鎖骨のあたり、胴・脇の下から手のひら1つぶん下、袖・肘の外側の3か所です。
隙間1つは、2〜3mmの布1枚とほぼ同じ働きをします。しかも隙間には厚みがありません。段の配分を壊さずに体感だけを上げられます。
顔まわりの光は、上段の厚みと分けて考える
冬は太陽の高さが下がって、顔に当たる光が減ります。ここで上段に淡い色を広く置くと、顔と服の境目が消えて輪郭がぼやけます。
足すのは粒です。表面で光を小さく返すものを1〜2点、耳から鎖骨のあいだの高さに置きます。大きさは爪の半分より小さいものが目安です。
粒は厚みではないので、上段の段の判定に影響しません。上段が薄い日でも、粒だけは足せます。
色は、段ごとに1色ずつ
3段に分けたら、色も段に合わせます。上段に1色、中段に1色、下段に1色。合計3色です。
段の中で色が2つに割れると、段そのものが2つに割れて、3段の設計が崩れます。1つの段は1色で通してください。
そのうち1色を濃い側に置きます。濃い色が1つあると、そこが基準になって残りの2色の明るさが読めます。置く場所は、その日厚くしている段が扱いやすいです。
どちらとも取れるとき|3段とも厚くしないと寒い日
風の強い日、屋外に1時間以上いる日は、3段とも厚くする必要が出ます。
この日は外形より体感を優先して構いません。そのうえで、境目に線を1本ずつ通してください。厚みが揃っていても、線がはっきりしていれば段は読めます。
線を作るのは、色の切り替えでもできます。段ごとに濃さを1段ずつ変えると、厚みが同じでも境目が見えます。
どちらとも取れるとき|段の境目が読めない丈
上着の裾が膝のすぐ上で止まる丈は、上段と中段のどちらに入るのかが決まりません。
この場合は**中段に入れて数えてください。**膝に近いほうの段に寄せます。上段に入れて数えると、実際より上が薄いと判定されて、結果的に上段を厚くしすぎます。
一枚で2段をまたぐものは、常に下の段として数える。これで判定がぶれません。
60代の冬コーデでつまずく3つ
一つ目は、寒さのたびに厚みを足すことです。3段とも厚くなって柱になります。足すのは隙間で、厚みではありません。
二つ目は、肩に厚みを置くことです。腕の上がる範囲が狭くなって、動きが止まります。厚みは胴に置きます。
三つ目は、境目に線を2本通すことです。外形が細かく割れて落ち着きません。線は1本です。
まとめ
- 体を**上段(肩〜胸)・中段(腰〜膝)・下段(膝下)**の3つに分ける
- 厚みは指でつまんで、5mm以上が厚、2〜4mmが中、1mm以下が薄
- 厚い段は2つまで、そして隣り合わせない。隣り合うと外形が1本の柱になる
- 厚い段の置き場所は、座る日は上段、歩く日は下段
- 足りない暖かさは隙間で足す。隙間1つは布1枚ぶん
いま着ているものを鏡に映して、3段の厚みを書き出してみてください。厚が2つ隣り合っていたら、あいだの1段を薄くするだけで外形が変わります。
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よくある問い
- Q. 3段はどこで区切りますか。
- 上段は肩から胸まで、中段は腰から膝まで、下段は膝から下です。腰の位置は、体を横に傾けたときに折れる高さで取ります。膝は膝の皿の中心です。この3つで区切ると、鏡に映ったときに目が止まる位置と一致します。細かく分ける必要はありません。3つで足ります。
- Q. 厚みはどうやって測りますか。
- その段でいちばん外側にあるものを、親指と人差し指でつまんで、指のあいだの距離を見ます。5mm以上が厚、2〜4mmが中、1mm以下が薄です。重ねている場合は、外から見えている面と、その下の層を一緒につまんでください。外側だけでは実際の厚みが出ません。3段とも測って、厚・中・薄で書き出します。
- Q. なぜ厚い段が隣り合うといけないのですか。
- 隣り合うと、その2段のあいだの境目が消えるからです。境目が消えると、2段が1つの面としてつながって、外形が縦に長い1本の柱になります。柱になると、どこで体が曲がるのかが見えなくなり、動きが読めません。厚い段のあいだに中か薄を1段挟むと、境目が戻って外形が3つに分かれます。
- Q. 厚い段を1つに絞るなら、どこに置きますか。
- その日いちばん長くとる姿勢で決めます。座る時間が長い日は上段です。座ると中段と下段が視界から外れ、上段だけが人の目に入ります。歩く時間が長い日は下段です。歩いていると膝から下が動き続けるので、そこに厚みがあると足取りが安定して見えます。姿勢が半々の日は中段を薄くして、上段と下段に分けます。
- Q. 3段とも厚くしないと寒い日はどうしますか。
- 厚みを増やすのではなく、隙間を作ってください。層と層のあいだに人差し指が入る状態を、首・胴・袖の3か所で作ります。隙間1つは2〜3mmの布1枚とほぼ同じ働きをします。それでも足りない日だけ、下段を厚くしてください。下段は歩いているあいだ動いているので、厚くても外形が柱になりにくい場所です。
— メグラシ編集部





