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60代の11月の服装|厚みを足す前に、冷えの入り口3か所を塞ぐ

メグラシ編集部//読了 14分
襟と袖と裾の3か所を確かめている11月の60代女性の装い

11月に寒く感じたとき、先に厚みを足すと動きにくくなるだけで、体感はあまり変わりません。

空気が入ってくる場所は決まっています。首の後ろ・手首・足首の3か所です。ここは布が途切れる場所で、どれだけ上着を厚くしても、開いていれば入り続けます。

先にこの3か所を塞いでください。塞いでから厚みを決めると、必要な厚みそのものが一段下がります。

📋 早見表|3か所の入り口と、塞がっているかの判定

場所塞がっている状態開いているときに起きること
首の後ろ襟の縁が髪の生え際に届く上半身全体の体感が2〜3度下がる
足首裾と靴の履き口が2cm重なる歩くたびに下から空気が上がる
手首袖が手首の骨を越える腕を上げた瞬間に前腕が出る

3つとも、道具なしで手で触れば確かめられます。厚みを足すのはこの3つを見たあとです。

なぜ3か所から逆算するのか

体は布で覆われていますが、覆いは連続していません。首と手と足の3か所で必ず途切れます。

途切れた場所には、動くたびに空気が出入りします。歩けば足首から、腕を振れば手首から、うつむけば首の後ろから。動きが大きいほど入る量が増えます。

上着を厚くしても、この出入りは止まりません。止まるのは、途切れた場所が繋がったときだけです。だから順番は、まず3か所、そのあとに厚みです。

入り口①|首の後ろ──襟が生え際に届いているか

髪の生え際に指を当てます。そこに襟の縁が届いていれば塞がっています。

隙間が指1本ぶん以上あると、そこから空気が入ります。しかも首の後ろは面積が広く、ここが開いていると上半身全体の体感が2〜3度下がります。3か所の中でいちばん効く場所です。

確かめるときは、うつむいた姿勢でも見てください。うつむくと襟が下がって、立っているときには塞がっていた場所が開きます。11月は手元を見る動作が増える時期なので、うつむいた状態で塞がっているかが実際の条件になります。

入り口②|足首──裾と靴の重なりを2cm

裾の端と靴の履き口が、2cm重なっている状態を目安にします。

0cmだと、歩くたびに下から空気が上がります。地面は空気より先に冷えるので、足元からの流れは11月でもはっきり感じられます。逆に5cm以上重なると裾が溜まって、歩幅が狭くなります。

2cmは、重なりが保たれていて、かつ歩幅が変わらない幅です。裾が届かないボトムスは、履き口の高い靴に替えるか、裾を1回だけ折り返して長さを整えます。

入り口③|手首──袖が骨を越えているか

手首の外側に、丸い骨の出っ張りがあります。袖の端がここを越えていれば塞がっています。

確かめ方は、腕を前にまっすぐ伸ばした状態です。下ろした状態では越えていても、伸ばすと袖が引き上がって骨が出るものがあります。荷物を持つ、手すりを掴む、といった動作のたびに開くことになります。

3か所の中では面積がいちばん小さいので、優先度は最後です。ただし手を使う時間が長い日は、ここが一日中開いたままになります。

3か所が塞がってから、はじめて厚みを足す

3か所を確かめて、全部塞がっていたら、そこで一度外に出てみてください。

**多くの場合、そこで足ります。**11月の日中は13〜18度で、3か所が塞がっていれば、中厚手1枚と羽織り1枚で通せます。ここで寒いと感じたときに、はじめて厚みを1段上げます。

順番を逆にすると、厚みだけが増えて動きが止まります。腕が上がらない、階段が重い、という状態は、たいてい入り口を見ないまま厚みを足したときに起きます。

3か所を塞ぐと、上着は一段軽くできる

目安として、厚みを1段下げても同じ体感になります。

3か所の状態11月下旬に必要な外側
3か所とも開いている厚手1枚+中に1枚
2か所塞がっている厚手1枚
3か所とも塞がっている中厚手1枚

軽くなったぶん、腕が上がりやすくなり、乗り物の乗り降りも楽になります。60代の11月で扱いやすいのは、体感が同じで軽いほうです。

塞ぎ方は「巻く」より「届かせる」

首の後ろを塞ぐとき、外から巻いて足す方法と、着ているものの襟を届かせる方法があります。

扱いやすいのは届かせるほうです。巻いたものは、屋内で暑くなったときに外すことになります。外した瞬間に生え際が開いて、また空気が入ります。襟そのものが届いていれば、外す動作が要りません。

巻くものは、屋外の待ち時間が長い日に足す2段目として持ちます。1段目は襟で作り、2段目を巻きもので足す。この順番なら、屋内で2段目だけ外せます。

座ったときに、開く場所が変わる

立っているときと座っているときで、開く場所が入れ替わります。

座ると裾が上がるので、**足首が先に開きます。**立って2cm重なっていた裾が、座ると足首の骨より上に上がることがあります。椅子に座った状態で一度確かめてください。

同時に、腰の後ろも開きます。座ると背中側の丈が上がるためです。ここは3か所には入れていませんが、座る時間が2時間を超える日は、腰の骨が隠れる丈のものを選ぶと違います。

上旬・中旬・下旬|塞ぐ順番

上から順ではなく、開いている面積が大きい順に進めます。

上旬|首の後ろから塞ぐ

日中18度前後、朝10度前後。この段階で足りないのは首の後ろだけです。

襟の縁が生え際に届くものに替えます。それだけで、上旬は10月と同じ組み立てのまま通せます。厚みはまだ足しません。

上旬に厚みから入ると、暖房の入った屋内で暑くなります。上旬は入り口だけです。

中旬|足首を塞ぐ

日中15度前後、朝8度前後。地面からの冷えが上がってきます。

裾と靴の重なりを2cmにします。つま先の開いた形はここで終わりにして、閉じた形へ切り替えます。足元は上半身より一段早く動かすのが11月の順番です。

この段階でも、外側の厚みはまだ上旬のままで構いません。

下旬|手首を塞いで、厚みを1段

日中13度前後、朝5度前後。ここで手首を塞ぎ、はじめて厚みを1段上げます。

袖が骨を越えているものに替えるか、袖口が締まる形を選びます。そのうえで、中に薄手を1枚入れます。外側はまだ替えなくて構いません。

3か所が全部塞がっていれば、この状態で12月の入り口まで届きます。

顔まわりが暗くならない塞ぎ方

首の後ろを塞ぐと、前側の首元も一緒に詰まりやすくなります。11月は光が減る時期なので、詰めすぎると顔まわりが暗く見えます。

後ろは塞いで、前は開けておくのが両立の形です。後ろの襟が生え際に届いていて、前の空きが指2本ぶん。この組み合わせなら、空気は入らず、顔まわりの明るさも残ります。

そのうえで、耳から鎖骨のあいだの高さに光を小さく返すものを1点。爪の半分より小さいものにすると、光の量だけが戻ります。

手を使う日は、手首の塞ぎ方を替える

料理をする、荷物を運ぶ、手元の作業が続く。こうした日は、袖が長いと逆に扱いにくくなります。

この場合は袖口が締まる形に替えます。長さで塞ぐのではなく、締まりで塞ぐ方法です。腕をまくっても口が締まっていれば、下ろしたときにまた塞がります。

長さで塞ぐのは、手をあまり使わない日です。同じ「手首を塞ぐ」でも、その日の動きで方法が変わります。

どちらとも取れるとき|屋内が暑い場所に長くいる日

3か所を塞ぐと、暖房の効いた屋内では暑くなります。

この日は、**外せる順番を作っておいてください。**手首(袖をまくる)→ 首の後ろ(巻いたものを外す)→ 外側を脱ぐ。この3段があれば、屋内で段階的に下げられます。

外せる段が1つしかないと、暑いか寒いかの二択になります。段を3つ持っておくのが、屋内の温度が読めない日の備えです。

どちらとも取れるとき|3か所のうち1か所しか塞げない日

手持ちの都合で1か所しか塞げないなら、首の後ろを選んでください。

面積がいちばん広く、ここが塞がっているだけで上半身全体の体感が変わります。足首と手首は、そのぶん厚みで補えます。首の後ろは厚みでは補えません。

優先順位は、首の後ろ、足首、手首の順です。

60代の11月でつまずく3つ

一つ目は、寒いと感じてすぐ厚みを足すことです。入り口が開いたままだと、厚みだけが増えて動きが止まります。

二つ目は、立った状態でしか確かめないことです。座ると足首と腰の後ろが開きます。長くとる姿勢で確かめてください。

三つ目は、前と後ろを同じだけ詰めることです。後ろは塞いで、前は指2本ぶん開ける。ここを分けると、暖かさと顔まわりの明るさが両立します。

まとめ

  • 11月に寒いのは厚みの不足ではなく、首の後ろ・手首・足首が開いているから
  • 判定は、襟が生え際に届く/裾と靴が2cm重なる/袖が手首の骨を越える
  • 3か所が塞がると、外側の厚みは1段下げても同じ体感になる
  • 塞ぐ順番は、上旬に首の後ろ、中旬に足首、下旬に手首
  • 後ろは塞いで、前は指2本ぶん開けておくと顔まわりが暗くならない

今着ているもので、3か所を触ってみてください。1か所でも開いていたら、そこを塞ぐだけで明日の体感が変わります。

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. なぜ厚みより先に3か所なのですか。
厚みを足しても、空気の入り口が開いていれば入り続けるからです。首の後ろ・手首・足首の3か所は、体の中でも布が途切れる場所です。ここが開いたまま上着だけを厚くすると、重さは増えるのに体感はあまり変わりません。3か所を塞いでから厚みを考えると、必要な厚みそのものが減ります。結果として動きやすい装いになります。
Q. 首の後ろが塞がっているかは、どう確かめますか。
鏡を2枚使うか、手で触って確かめます。髪の生え際に指を当てて、そこに襟の縁が届いているかを見ます。届いていれば塞がっています。生え際と襟のあいだに指1本ぶん以上の隙間があると、そこから空気が入ります。前を向いたときだけでなく、うつむいた姿勢でも確かめてください。うつむくと襟が下がって隙間が広がります。
Q. 3か所を塞ぐと、上着はどのくらい軽くできますか。
目安として一段です。3か所が開いた状態で必要だった厚みから、1段下げても同じ体感になります。11月なら、厚い外側1枚が必要だったところを、中厚手1枚で通せるようになります。軽くなったぶん、腕が上がりやすく、階段の上り下りも楽になります。厚みを足すより先にここを見るのは、そのためです。
Q. 座っている時間が長い日は、どこが変わりますか。
足首と腰まわりが開きます。座ると裾が上がるので、立っているときに2cm重なっていた裾と靴の履き口が離れます。椅子に座った状態で、裾が足首の骨より上に上がっていないかを一度確かめてください。上がるようなら、靴の履き口が高いものに替えるか、裾の長いボトムスにします。座る時間が長い日ほど、足首が先に開きます。
Q. 上旬から下旬まで、どの順番で塞げばいいですか。
首の後ろ、足首、手首の順です。上から順ではなく、開いている面積が大きい順に塞ぎます。首の後ろは面積が広く、ここが開いていると上半身全体の体感が下がります。足首は地面から冷えが上がる場所なので次に効きます。手首は面積が小さいので最後で構いません。上旬に首の後ろ、中旬に足首、下旬に手首と進めると、月の中で無理なく移れます。

— メグラシ編集部

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