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11月の気温と服装|上旬・中旬・下旬で必要な層の数が変わる

メグラシ編集部//読了 12分
11月の装い。中厚手の上に前が開く羽織りを重ね、朝と昼で調整できる構成にしたイメージ

11月がやりにくいのは、月の初めと終わりで別の月になるからです。上旬は10月の続きで通せます。下旬になると、同じ組み立てでは朝が持ちません。

他の月にはこれがありません。9月も10月も、月の中での変化は緩やかです。11月だけが、月の途中で層の数が一つ増えます。だから「11月の服装」という一つの答えは作れません。上旬・中旬・下旬で分けて持つのが正解です。

この記事は気温の目安から始めて、そこから必要な層の数を引けるようにします。

11月の気温の目安

平地での目安です。地域差はありますが、月の中での動き方は共通しています。

時期日中の目安朝の目安朝と昼の差
上旬18度前後10度前後8度
中旬15度前後8度前後7度
下旬13度前後5度前後8度

注目してほしいのは右端です。差そのものは月を通して7度から8度で、あまり変わりません。変わるのは絶対値のほうで、日中と朝が揃って下がっていきます。

つまり11月に必要なのは「差への対応」ではなく「底上げ」です。脱ぎ着の仕組みは月を通して同じで、全体の厚みを段階的に上げていきます。

上旬・中旬・下旬で層の数を決める

時期肌に近い層中間の層外側の層合計
上旬薄手中厚手薄手の羽織り3
中旬薄手中厚手中厚手の羽織り3
下旬薄手中厚手中厚手の羽織り+薄手4

上旬と中旬は層の数が同じで、外側の厚みだけが変わります。下旬で一つ増えます。

増やす場所を外側にするのは、脱ぎ着できる場所だからです。内側を厚くすると、屋内で暑くなったときに逃げ場がありません。11月は屋内が暖かい月なので、内側を厚くする設計は必ず苦しくなります。

この考え方は12月以降も変わりません。層を増やすのは常に外側から、という原則を11月のうちに身につけておくと、真冬の重ね着でも同じ手順で組めます。

朝と昼の差が10度を超えた日

表の目安では7度から8度ですが、晴れて風の無い日は10度を超えます。この日は、羽織りを1枚厚くするのではなく2枚に分けてください。

厚い1枚だと、昼に脱ぐか着るかの二択になります。脱げば持ち歩くことになり、着れば暑い。薄い1枚と中厚手の1枚に分けておけば、昼は薄いほうだけを残せます。段階が二つになるだけで、一日を通して快適な時間がはっきり長くなります。

アウターを出す日の見分け方

気温で決めると迷います。同じ13度でも、歩き続ける日と立ち止まる日で体感がまったく違うからです。

基準にするのは、朝に外で立ち止まる時間です。駅やバス停で待つ、子どもを送る、車を出すあいだ外に立つ。この合計が5分を超えるなら、その日はアウターが要ります。

歩き続けるだけの日は、中厚手の羽織り1枚で下旬まで通せることがあります。立ち止まる時間が長いほど、同じ気温でも下がります。

待ち時間の長さは、その日の予定を見れば分かります。時刻の決まった乗り物を使う日は待ちが発生し、自分の車で動く日はほとんど発生しません。同じ11月の同じ気温でも、移動手段で必要な厚みが一段変わります。

切り替えの順番は、足元・首元・外側

一度に全部を替えると、暑い日と寒い日のどちらかで外れます。順番に替えてください。

いちばん早いのは足元です。地面は空気より先に冷えるので、気温が下がる前から足元は寒くなっています。11月上旬のうちに、つま先の開いた形から閉じた形へ切り替えて構いません。

次が首元です。中旬に入って朝が8度を下回るあたりから、風が首から入ります。ここに1点足すと、上半身全体の体感が変わります。

最後が外側です。下旬に入ってから厚みを上げます。この順番なら、月の後半で慌てずに済みます。

上旬──10月の続きで通せる

日中18度前後なら、中厚手の上に薄手の羽織りで足ります。屋内では羽織りを脱いだ状態が基本形になるので、中厚手の1枚が人前に出せる状態かを確かめてください。

上旬は日中に半袖が快適な瞬間もありますが、外で単体で成立する時間は短くなっています。半袖を着るなら、中に着る層として使い、外側で調整してください。

中旬──首元が主題になる

日中15度、朝8度。この段階で、羽織りは薄手から中厚手に替わります。層の数は上旬と同じ3つです。

中旬の特徴は、朝の冷えの入り口が首になることです。手足はまだ耐えますが、首から入った風が背中まで抜けます。首に1点足すだけで、体感が一段変わります。

足す1点は、屋内で外して畳める大きさにしてください。外せないものだと、屋内で暑くなったときに困ります。

中旬にもう一つ変わるのが、手元です。朝の8度前後は、手袋を出すほどではないけれど、荷物を持つ手が冷たくなる境目にあたります。袖が手の甲にかかる長さのものを一枚持っておくと、この時期の朝が楽になります。下旬に入ったら、手元は独立して考える段階に移ります。

下旬──層が一つ増える

日中13度、朝5度。ここで層が4つになります。増えるのは外側で、中厚手の羽織りの上か下に、もう1枚薄い層が入ります。

下旬から屋内との差が大きくなるので、脱いだものの置き場所が問題になり始めます。畳んで小さくなるものを選んでください。嵩張るものを2枚持つと、屋内で手が塞がります。

素材の厚みを上げる場所

厚みを上げるとき、上げる場所は外側だけにしてください。内側を厚くすると、屋内で調整できません。

層11月を通しての厚み変えるか
肌に近い層薄手のまま変えない
中間の層中厚手のまま変えない
外側の層薄手→中厚手→2枚月の中で変える
足元早めに覆う形へ上旬で変える
首元中旬から1点中旬で変える

内側の2層は11月を通して変えません。これを固定しておくと、朝の判断が外側だけになります。

晴れの日と曇りの日で、2度以上ずれる

同じ気温でも、日差しの有無で体感が変わります。11月の日差しは弱いのですが、それでも当たっているかどうかで2度から3度ぶんの差が出ます。

晴れて風の無い日は、予報の気温より暖かく感じます。曇って風のある日は、予報より寒い。11月は風の強い日が増えるので、この差が効いてきます。

判断に入れるなら、風のほうです。日差しは建物の影に入れば消えますが、風は一日を通して吹きます。予報で風速が出ているなら、それを見て外側の厚みを一段上げるかどうかを決めてください。

屋内が暖かい建物と、そうでない建物

11月から屋内の暖房が入り始めます。ところが、入る時期は建物によってばらつきます。同じ日に、暖かい建物と冷えたままの建物の両方を回ることになります。

このとき困るのは、内側を厚くしていた場合です。暖かい建物では脱げず、暑いまま過ごすことになります。

だから11月は、内側を薄いままにして外側で調整する形が最も融通が利きます。この記事で内側の2層を固定しているのは、そのためです。外側だけで動かせば、どちらの建物にも対応できます。

雨の日は、気温を一段下げて考える

11月の雨は体感を大きく下げます。予報が13度でも、雨なら10度以下の感覚になります。濡れた生地が体温を奪うことと、雨の日は風が伴うことの両方が効きます。

雨の予報が出ている日は、外側の厚みを一段上げてください。上旬の雨は中旬の晴れと同じ、中旬の雨は下旬の晴れと同じ、という置き換えで大きく外れません。

足元も変わります。濡れると足先から冷えるので、雨の日は覆う面積を増やしてください。乾きの遅い素材を履くと、屋内に入っても冷えたままになります。

11月にしまうもの、出すもの

11月は入れ替えの月でもあります。順番を決めておくと、月の途中で困りません。

上旬にしまうのは、袖の無いものと薄い素材です。この時期に外で単体では使えなくなります。上旬に出すのは、足元を覆うものと、中厚手の羽織り。

中旬に出すのは、首元に足す1点です。下旬に出すのは、外側の4層目にあたるもの。この順に出していくと、必要になった日にすでに手元にあります。

逆に、下旬まで何も出さずにいると、冷えた日に慌てて探すことになります。出す順番を先に決めておくのが、11月の入れ替えのこつです。

しまうときも同じで、一度に全部をしまわないでください。11月は暖かい日が戻ることがあり、上旬にしまったものを中旬にまた出す年もあります。上旬にしまうのは、明らかに使わなくなった薄いものだけ。判断のつかないものは、月末まで手の届く場所に置いておくと無駄がありません。

通勤と休日で、外側の決め方が変わる

11月の同じ日でも、通勤日と休日では外にいる時間が違います。

通勤日は、屋外にいるのが朝と夕方の決まった時間だけです。しかもその時間は一日で最も冷える時間帯にあたります。つまり通勤日は、外にいる時間は短いのに、いちばん寒い条件で判断することになります。外側は厚めに取って、屋内で全部脱ぐ形が合います。

休日は、屋外にいる時間が長い代わりに、日中の暖かい時間帯が中心になります。外にいる時間は長いのに、条件は通勤日より穏やかです。この日は外側を薄めにして、そのぶん歩き回っても暑くならないようにするほうが快適です。

同じ11月の同じ気温でも、この二つで正解が変わります。予報の数字だけで決めず、外にいるのがいつの時間帯かを合わせて見てください。

11月に多い失敗

一つ目は、上旬の感覚のまま下旬を迎えることです。同じ月なので同じだと思ってしまう。実際には日中が5度下がっています。

二つ目は、朝の寒さに合わせて全部を厚くすることです。11月の屋内は暖かいので、内側を厚くすると日中がずっと暑い。

三つ目は、足元を最後に替えることです。足元は最初に冷える場所なので、最後に替えると月の前半ずっと足元だけが寒い状態になります。

12月に渡す前に確かめること

11月下旬の組み立てが、そのまま12月の入り口になります。下旬に4層で足りているなら、12月は外側の厚みを一段上げるだけで移れます。

逆に、11月下旬に無理をして3層で通していると、12月に一気に組み替えることになります。11月のうちに4層目を入れておくと、季節の移り変わりが緩やかになります。

10月の気温と服装は10月中旬の気温に、気温そのものから引きたい場合は気温別の服装にまとめてあります。

よくある問い

Q. 11月の気温はどのくらいですか
地域によりますが、平地の目安として上旬は日中18度前後・朝10度前後、中旬は日中15度前後・朝8度前後、下旬は日中13度前後・朝5度前後まで下がります。月の初めと終わりで日中が5度、朝が5度ほど動くので、同じ月でも服装の組み立てが変わります。上旬の感覚のまま下旬を迎えると足りません。
Q. 11月にアウターはいつから必要ですか
気温の数字ではなく、朝に外で立ち止まる時間で決めてください。駅やバス停、送り迎えなどで5分以上立ち止まるなら、その日からアウターが要ります。歩き続けるだけなら、中厚手の羽織り1枚で下旬まで通せる日もあります。立ち止まる時間が長いほど、同じ気温でも体感が下がります。
Q. 11月の朝と昼の差にはどう対応すればいいですか
差が10度を超えたら、羽織りを1枚厚くするのではなく2枚に分けてください。厚い1枚だと昼に脱ぐしかなく、脱いだあと持ち歩くことになります。薄い1枚と中厚手の1枚に分けておけば、昼は薄いほうだけを残せます。調整の段階が増えるほど、一日を通して快適な時間が長くなります。
Q. 11月に半袖はもう着られませんか
上旬の日中なら、屋内や日向で半袖が快適な日はあります。ただし外に出る前提なら、その上に着る層が必要です。半袖そのものが季節外れになるというより、外で単体で成立する時間が短くなります。中に着る層として使い、外側で調整するのが11月の使い方です。
Q. 11月の足元はいつ切り替えればいいですか
足元がいちばん早く、上旬のうちに切り替えて構いません。地面は空気より先に冷えるので、気温の数字が下がる前から足元は寒くなっています。つま先の開いた形から閉じた形へ、素足に近い状態から覆う状態へ。上半身より一段早く動かすと、月の後半で慌てずに済みます。

— メグラシ編集部

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