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冬コーデがマンネリ|同じコートが続く日は首元と足元だけ替える

メグラシ編集部//読了 22分
紺のひざ丈コートの首元にからし色の大判ストールを巻き、裾の下から灰色のタイツと茶色のショートブーツがのぞく女性が、冬の駅前の歩道を歩いている

**今朝、コートを着て玄関の鏡の前に立ったとき、鏡に映っていた服はどこでしたか。**コートの前を閉めていたなら、見えていたのは首元と、コートの裾から下だけだったはずです。

冬のコーデがマンネリに感じるのは、毎日同じコートを着るからです。そしてマンネリを解こうとして、多くの人がコートの中のニットやブラウスを替えます。ところが、外を歩いているあいだ、その服はほとんど人の目に入りません。

この記事の結論はひとつです。**同じコートが続く日は、首元と足元の2か所だけを替えてください。**首元を3通り、足元を3通り用意すれば、組み合わせは9通りになり、2週間で同じ組み合わせが出るのは1回だけになります。コートを買い替えなくても、見た目は毎日変わります。

寒がりで重ね着の枚数が増えがちな人は、冬コーデ 寒がり|先に冷える場所と外にいる分数で足す1枚を決めるで、何をどこに足すかを先に決めておくと、この記事の組み合わせ方がそのまま使えます。

結論:冬のマンネリは、コートの外に出ている2か所で解ける

冬の外出で人から見えている面積を、上から順に分けてみます。顔と髪、首元、コートの面、手元とバッグ、コートの裾から下の脚と靴。このうちコートの面は毎日同じで、顔と髪は服とは別の話です。手元とバッグは、通勤や買い物で毎日同じものを持つ人がほとんどでしょう。

そうすると、日によって替えられるのは首元と足元の2か所しか残りません。逆に言えば、この2か所を替えるだけで、人から見える「替えられる場所」の全部を替えたことになります。

首元と足元は、コートの面に比べると小さい面積です。けれど、人の目は大きな面よりも、面の端や切れ目に引き寄せられます。コートの襟から上と、コートの裾から下は、まさに面の端です。小さい場所でも、替えたときの変化はコートの中の服を替えるよりずっと大きく見えます。

この考え方は、通勤でもお出かけでも、旅行でも同じです。旅先での組み方は冬の旅行の着回しは、上着を着たまま見える3か所で作るでも扱っていますが、毎日の暮らしでは、手元とバッグを固定して首元と足元に絞ったほうが、朝の迷いが少なくなります。

コートを着ると、見えている場所はどこか。鏡で測る

まず、自分のコートで実際に見えている場所を確かめてください。全身が映る鏡の前で、いつもどおりにコートを着て、前をいつもどおりに留めます。そのうえで、次の3つを測ります。

  • 首元:コートの襟の内側から、あごの下までに何センチ見えているか
  • 裾から下:コートの裾から床までのうち、ボトムスが何センチ、脚やタイツが何センチ、靴が何センチ見えているか
  • 手元:袖口から手の甲までに、中の服の袖が見えているか

首元で見えている長さが10センチを超えるなら、首元はかなり目立つ場所です。マフラーやストールを巻くと、その10センチ以上がそのまま色と質感の面になります。逆に、立ち襟のコートで首元が3センチほどしか見えないなら、首元より足元に力を入れたほうが変化は出ます。

裾から下は、コートの丈で大きく変わります。膝下まであるコートなら、見えているのはふくらはぎから下で、ボトムスはほとんど見えません。腰までの短い上着なら、ボトムス全体が見えます。どの丈のコートを着ているかによって、足元のなかでも「替える場所」が変わってきます。

測った結果は、スマートフォンのメモに残しておくと便利です。コートが2着以上ある人は、それぞれで測っておくと、この先の組み合わせを作るときに迷いません。

測るときは、正面だけでなく横と後ろも見てください。歩いているとき、すれ違う人やあとから歩く人の目に入るのは、横と後ろの姿です。後ろから見ると、首元はマフラーの結び目や垂れた端が見え、足元は靴のかかととふくらはぎが見えます。正面と後ろで見える量が大きく違うなら、より長い時間人の目に入る側に合わせて、替える場所を決めると効果が出やすくなります。

通勤で電車に乗る人は、座ったときの姿も確かめておくとよいでしょう。座るとコートの裾が膝の上にたまり、足元はすねから下だけが見えます。向かいの席から見えるのは、首元と、すねから下の靴とタイツです。立っている時間と座っている時間のどちらが長いかで、足元のどこを替えるかが少し変わります。

自分のマンネリを測る:同じ組み合わせが1週間に何回出たか

マンネリと感じているのは、自分の気持ちであることも多いものです。実際にどれだけ同じ組み合わせが続いているかを、1週間だけ記録してみてください。

方法は簡単です。毎朝、玄関の鏡の前でコートを着た姿を1枚だけ写真に撮ります。1週間たったら、7枚を並べて、首元と足元がそれぞれ何通りあったかを数えます。

  • 首元が1通り、足元が1通りなら、7日間すべて同じ見た目
  • 首元が2通り、足元が1通りなら、見た目は2通り
  • 首元が2通り、足元が2通りなら、見た目は最大4通り

多くの人は、首元も足元も1〜2通りに収まっています。つまり、7日間のうち同じ見た目が3〜4回以上出ているわけです。これがマンネリの正体で、コートの中の服を毎日替えていても、写真で見ると同じ人が同じ服を着ているように映ります。

記録してみると、意外に変化があったと気づく人もいます。その場合は、マンネリの原因は見た目ではなく、毎朝同じ手順で服を選んでいることへの退屈さかもしれません。そのときは、組み合わせを増やすより、選ぶ順番を変えるほうが気分は変わります。

写真を撮るのが面倒なら、手帳やスマートフォンのメモに、その日の首元と足元を一言ずつ書くだけでもかまいません。「灰色ストール大きく・黒タイツ短いブーツ」のように、首元と足元を1行に並べて書いておくと、1週間後に見返したときに、どの組み合わせが何回出たかがすぐにわかります。書くのは首元と足元だけで、コートの中の服は書かなくて大丈夫です。

記録を続けると、自分がよく選ぶ組み合わせの癖も見えてきます。寒い日は必ず同じストール、雨の日は必ず同じ靴、というように、天気や気温によって決まった選び方をしていることに気づけば、その日の候補を1つ増やすだけでマンネリはかなり和らぎます。

首元① マフラー・ストールの巻き方で、見える面積を変える

首元を替えるいちばん手軽な方法は、マフラーやストールの巻き方を替えることです。同じ1枚でも、巻き方によって見える面積と形が大きく変わります。

代表的な巻き方を、見える面積の大きさで3つに分けます。

  • 小さく見せる:首にぴったり1周巻いて、端を内側にしまう。見えるのは首まわりの帯だけ
  • 中くらいに見せる:首に1周巻いて、端を前に垂らす。帯と、胸の上に縦の線ができる
  • 大きく見せる:大判のストールを肩から羽織るように巻く。首から肩、胸の上まで布の面になる

同じストール1枚で、この3つを日替わりにするだけでも、首元は3通りになります。大判のストールが1枚あれば、巻き方を替えるだけで首元の組み合わせが足ります。

巻き方を選ぶときの目安は、コートの襟の形です。テーラードの襟のように襟が開いたコートは、どの巻き方でも合わせやすいです。立ち襟や丸い襟のコートは、大きく見せる巻き方にすると襟と布がぶつかって首まわりが詰まって見えるので、小さく見せる巻き方か、中くらいの巻き方が向いています。

巻き方を替えるときは、結び目の位置も意識してください。結び目を首の正面に置くと、顔の下に視線が集まり、首元がはっきりした印象になります。結び目を横にずらすと、首元に斜めの線ができて、やわらかい印象になります。同じ巻き方でも、結び目を正面と横で替えるだけで、さらに2通りに分けることができます。

マフラーやストールの素材によっても、似合う巻き方は違います。薄くて柔らかい素材は、大きく見せる巻き方でも首まわりがもたつきません。厚手で張りのある素材は、小さく見せる巻き方でも十分な存在感があります。手持ちの1枚がどちらの素材かを確かめてから、巻き方を選んでください。

首元② 中に着る服の襟の形を、3種類そろえる

マフラーやストールを巻かない日や、室内でコートを脱いだときには、中に着る服の襟の形が首元になります。襟の形は大きく分けて、首に沿って立ち上がる高い襟、首の付け根に沿う丸い襟、前が開いた襟の3種類です。

  • 高い襟:首が覆われ、首元の面積が大きくなる。暖かく、落ち着いた印象
  • 丸い襟:首の付け根が見え、首元がすっきりする。中にシャツの襟を重ねることもできる
  • 開いた襟:鎖骨まわりが見え、縦の線ができる。首飾りやスカーフを足しやすい

この3種類の襟が手持ちに1枚ずつあれば、首元は3通りになります。すでに高い襟のニットばかり持っている人は、丸い襟の1枚を足すだけで変化が出ます。

コートを着たまま首元を替えるときは、マフラーと襟の組み合わせも考えてください。高い襟の上にマフラーを巻くと、首元が布で埋まりすぎることがあります。高い襟の日はマフラーなし、丸い襟の日は小さく巻く、開いた襟の日は大判のストールで大きく見せる、というように、襟とマフラーで役割を分けると、毎日の組み合わせを考える手間が減ります。

襟の高さは、首の長さや顔まわりの印象とも関わります。高い襟を着たときに首が詰まって見えると感じるなら、襟を一度折り返して高さを半分にするだけでも、首元の見え方は変わります。折り返した襟と、立てたままの襟で、同じ1枚から2通りの首元を作ることもできます。持っている服の数が少ない人ほど、この小さな変化を使うと組み合わせが増えます。

足元① コートの裾から見える長さを、ボトムスの丈で変える

足元のうち、まず替えられるのは、コートの裾から何センチのボトムスが見えるかです。コートの丈が同じでも、合わせるボトムスの丈によって、裾から下の景色はまったく変わります。

膝下まであるコートの場合で考えます。

  • 膝丈のスカート:コートの裾から下は、ほぼタイツと靴だけになる
  • ふくらはぎまでのスカート:コートの裾から、スカートの裾が5〜10センチのぞく
  • くるぶしまでのパンツ:コートの裾から下が、すべてボトムスの色になる

同じコートでも、この3通りで足元の見え方は大きく変わります。とくに、コートの裾からスカートの裾がのぞく組み合わせは、色や柄の違う布が細い帯になって見えるので、小さな面積でも印象が変わります。

腰までの短い上着の場合は、ボトムスが全部見えるので、ボトムスそのものを替えるのがいちばん効果的です。パンツとスカートを交互にする、パンツの幅を細いものと広いもので替える、といった変化が、そのまま足元の変化になります。

裾の処理を変えるだけでも、見え方は変わります。パンツの裾をブーツの中に入れるか、ブーツの上にかぶせるかで、脚の線の印象は大きく違います。その選び方はブーツにパンツ|裾を入れるか、かぶせるかを裾幅と筒の差で選ぶで詳しく扱っています。

コートの裾とボトムスの裾の差が小さすぎると、2本の裾が近づいて段差が重たく見えます。のぞかせるなら5センチ以上、隠すならコートの裾より上で止める、のどちらかにしてください。中途半端に1〜2センチだけのぞく丈は、歩いたときに見えたり隠れたりして、落ち着かない印象になります。鏡の前で一歩踏み出してみて、裾の見え方を確かめておくと安心です。

足元② 靴とタイツ・靴下の色を組み替える

足元のもう1つの要素は、靴とタイツ・靴下です。冬は脚を覆う面積が多いので、タイツや靴下の色を替えるだけでも、足元は別の景色になります。

組み合わせの基本は、次の3通りです。

  • 靴とタイツを同じ色にする:脚から靴まで1本の線になり、すっきり見える
  • 靴とボトムスを同じ色にする:タイツの色が間に入り、足首まわりにアクセントができる
  • 3つを全部違う色にする:足元に色の段ができ、遊びのある印象になる

たとえば、黒のブーツと黒のタイツ、黒のブーツと灰色のタイツ、茶色のブーツと灰色のタイツ。靴が2足、タイツが2色あるだけで、これだけの組み合わせができます。

靴の筒の高さも、見え方を大きく変えます。足首までの短いブーツと、ふくらはぎまでの長いブーツでは、タイツや靴下が見える面積が違います。筒の高さの違う靴が2足あると、同じボトムスでも足元が2通りになります。

色を選ぶときに迷ったら、首元の色とどちらか1か所をそろえてください。首元のストールが灰色なら、タイツも灰色にする。上と下で同じ色が1か所ずつあると、全身にまとまりが出て、日替わりの組み合わせでもちぐはぐに見えません。

タイツの厚さも、見え方を左右します。肌が透けるくらいの薄いタイツは脚の形がそのまま見え、軽い印象になります。肌が透けない厚手のタイツは、脚が1色の面になり、靴と合わせて落ち着いた印象になります。同じ黒でも、薄いものと厚いものを1足ずつ持っていれば、それだけで足元が2通りになります。

靴下を見せる組み方もあります。短いブーツやひも靴の上に、厚手の靴下を少しだけのぞかせると、足首に小さな色の帯ができます。パンツの裾と靴の間に靴下の色が入ることで、足元に区切りが生まれ、同じパンツと靴でも違う日の装いに見えます。靴下の色は、首元の色と合わせるとまとまりが出ます。

首元3通り×足元3通りで、9日ぶんの組み合わせを作る

ここまでで、首元と足元をそれぞれ3通りずつ用意できました。この2つを掛け合わせると、9通りの組み合わせになります。表は組み合わせ方の軸を示すもので、実際に入れる中身は手持ちの服に合わせてください。

足元A(膝丈スカート+黒タイツ+短いブーツ)足元B(長めスカート+灰色タイツ+長いブーツ)足元C(くるぶし丈パンツ+短いブーツ)
首元1(ストールを大きく)1日目5日目9日目
首元2(高い襟・マフラーなし)7日目2日目6日目
首元3(丸い襟+マフラーを小さく)4日目8日目3日目

表の日付は、同じ首元や同じ足元が2日続かないように並べた例です。この順番で回すと、平日5日のなかで同じ首元が出るのは最大2回、同じ足元も最大2回になり、2週間で同じ組み合わせが出るのは1回だけです。

9通りを毎朝考えるのは大変なので、表をスマートフォンに保存しておき、上から順番に回すだけにしておくと楽です。服を選ぶ時間が短くなるうえ、同じ組み合わせが続くことがなくなります。

組み合わせを作るときは、首元と足元のどちらかを「明るい」、もう一方を「暗い」にする日を混ぜると、毎日の印象がさらに変わります。首元に明るい色のストールを巻く日は足元を暗い色でまとめ、首元を暗い色にする日は足元に明るい色のタイツを入れる。明るさの位置が上と下で入れ替わるだけで、遠くから見たときの全身の印象は大きく変わります。

コートを脱いだあとのマンネリ:室内で見えるのは上半身

職場やお店など、室内でコートを脱ぐ場面では、見えている場所が変わります。机に座っていれば、見えているのはほとんど上半身だけです。立っているときでも、相手の目は顔と首元、胸のあたりに集まります。

室内で見られているのは、首元から胸にかけての、およそ30センチ四方の範囲です。この範囲を替えるなら、効果が大きいのは次の順番です。

  1. 襟の形(高い・丸い・開いた)
  2. 首元の小物(首飾り・スカーフ)
  3. トップスの色

上半身の服の枚数が少なくても、襟の形が3種類あれば、室内での見た目も3通りになります。首飾りや小さなスカーフを足せば、さらに組み合わせは増えます。

コートを脱いだあとの見た目と、コートを着ているときの見た目は、別々に考えてかまいません。外では首元と足元、室内では襟の形と首元の小物。場所によって見られている範囲が違うので、それぞれの範囲で組み合わせを回せば、どちらでも同じ服に見えなくなります。

どちらとも取れるとき① コートが2着あるのに、それでもマンネリ

コートを2着持っているのに、マンネリから抜け出せない。こういうときは、2着のコートの色と丈が近すぎることが多いです。たとえば黒のロングコートと紺のロングコートは、遠目にはほとんど同じに見えます。

2着のコートを並べて、色・丈・襟の形の3つを比べてください。3つのうち2つ以上が近いなら、2着あっても見た目は1着ぶんと考えたほうがよいでしょう。この場合も、首元と足元を替える方法がそのまま使えます。

一方、色・丈・襟の形のうち2つ以上が離れているなら、コートを替えるだけで見た目は変わります。この場合は、コートごとに相性のよい首元と足元を決めておくと、毎朝の組み合わせが簡単になります。ロングコートの日は短いブーツ、短い上着の日は長いブーツ、というように、コートの丈と靴の筒の高さを反対にしておくと、全身の比率が毎日変わります。

次にコートを買い足すときは、手持ちのコートと色・丈・襟の形のうち2つ以上が違うものを選ぶと、2着の働きがはっきり分かれます。

どちらとも取れるとき② 職場で、毎日同じ人に会う

通勤先で毎日同じ人と顔を合わせると、「また同じ服だと思われていないか」が気になります。けれど、相手が覚えているのは、服の名前や形ではなく、色の位置であることがほとんどです。

人は他人の服を、「首元が赤かった」「全体が暗かった」といった、色の塊で覚えています。だから、首元の色を2日続けて同じにしないことだけを決めておくと、ほかの部分が同じでも、相手の記憶の中では別の日の服になります。

室内でコートを脱ぐ職場なら、上半身の襟の形を日替わりにするのが効果的です。座っている時間が長い職場なら、足元はほとんど見られていないので、足元の組み合わせは少なくてもかまいません。逆に、立ち仕事や移動の多い職場なら、足元の変化も目に入りやすくなります。

職場での同じ服に見える悩みは、オフィスカジュアル秋冬|毎日同じ服に見える悩みは首元と表面で直すでも、室内の見え方に絞って扱っています。外での見え方はこの記事、室内での見え方はそちら、と分けて読むと、1日の組み合わせを両方から組み立てられます。

気にしすぎないことも大切です。周りの人は、自分が思っているほど他人の服を覚えていません。前日の同僚の服を思い出そうとしても、多くの人は色の印象くらいしか浮かばないはずです。首元の色を替えるという小さなルールだけ守っておけば、それ以上に組み合わせを増やさなくても、職場で同じ服だと思われることはほとんどありません。

どちらとも取れるとき③ 色が黒・紺・灰色ばかりで、何を替えても同じに見える

手持ちの服やコートが黒・紺・灰色ばかりだと、首元と足元を替えても、遠目には違いがわかりにくくなります。暗い色どうしの入れ替えは、近くで見ればわかっても、数メートル離れると同じ色の塊に見えるからです。

この場合、色を足すより先に、表面の質感を替えてみてください。同じ黒でも、つやのある革、起毛した生地、編み目のはっきりしたニットでは、光の返り方が違います。光の返り方が違えば、同じ色でも別のものに見えます。

替えるのは、首元か足元のどちらか1か所だけで十分です。

  • 首元:編み目のはっきりした太い毛糸のマフラーや、起毛したストール
  • 足元:起毛したタイツや、つやのある革の靴、表面が起毛した靴

2か所とも替えると、暗い色の中で質感がぶつかって落ち着かない印象になります。1か所だけにしておくと、その場所に自然と目が行き、毎日の変化として伝わります。

色を足したい場合は、首元に1色だけ入れるのがいちばん簡単です。からし色、深い緑、えんじ色など、暗い色と相性のよい色を1色選び、ストールやマフラーで首元に置きます。暗い色の中にある1色は、小さい面積でも遠くから目に入ります。

寒い日ほどマンネリになる理由と、気温で決める順番

寒い日が続くと、選べる服が減ってマンネリになりやすくなります。いちばん暖かいコート、いちばん暖かいニット、いちばん暖かい靴。寒さに合わせて選ぶと、毎日同じ組み合わせに落ち着いてしまうのです。

これを防ぐには、気温ごとに首元と足元の組み合わせを決めておきます。目安は最高気温です。

  • 最高気温10度以上:首元は小さく見せる巻き方か、マフラーなし。足元は短いブーツやタイツで軽く
  • 最高気温5〜10度:首元は中くらいの巻き方。足元は長いブーツか、厚手のタイツ
  • 最高気温5度未満:首元は大判のストールで大きく。足元は長いブーツと厚手のタイツか、パンツの裾をブーツに入れる

気温の帯ごとに、首元と足元の候補が2〜3通りずつあれば、寒い日が続いてもマンネリになりません。とくに寒い日は、首元を大きく覆うと体感が上がるので、首元の選択肢を多めに持っておくと安心です。

暖かい日に寒い日の組み合わせを着ると、重たく見えることがあります。最高気温を確かめてから、その帯の中で組み合わせを選ぶと、季節に合った見た目と体感の両方が手に入ります。

雨や雪の日も、組み合わせの選び方を変える必要があります。雨の日は、足元が濡れることを考えて、防水の靴と濃い色のタイツを選ぶことが多くなり、どうしても同じ組み合わせが続きます。そういう日は、足元は固定して、首元だけを替える日と割り切ってください。晴れた日に足元の変化をまとめて楽しむようにすれば、天気の悪い日が続いても、全体としてはマンネリになりません。

買い足すなら1つ:首元と足元、少ないほうを先に

マンネリを解消するために何かを買い足したいなら、首元と足元のうち、今持っている組み合わせが少ないほうを先に足してください。

数え方は、この記事の表と同じです。首元の組み合わせが何通りあるか、足元の組み合わせが何通りあるかを数えます。

  • 首元が1通りしかないなら、色か大きさの違うストールを1枚
  • 足元が1通りしかないなら、筒の高さが違う靴を1足、またはタイツを1色
  • 両方とも2通り以上あるなら、何も買わずに組み合わせを回すだけで十分

少ないほうを1つ足すと、組み合わせの数は大きく増えます。首元が1通り、足元が3通りの人が、ストールを1枚足して首元を2通りにすれば、組み合わせは3通りから6通りに倍増します。一方、すでに3通りある足元にさらに靴を足しても、組み合わせは3通りから4通りにしか増えません。

買い足すものを選ぶときは、手持ちの首元や足元と、色か質感のどちらかが違うものにしてください。似たものを足しても、組み合わせの数は増えても見た目の変化は増えません。

買い足すときは、今のコートと合わせて試すことも忘れないでください。売り場でストールや靴を選ぶとき、できればいつも着ているコートを着ていくと、首元や足元に置いたときの見え方をその場で確かめられます。コートの色や襟の形と合わない小物を選んでしまうと、買い足しても出番が少なくなり、組み合わせの数は増えません。

1週間の組み方の例

最後に、コート1着、ストール1枚とマフラー1本、高い襟と丸い襟のトップス、膝丈スカートとくるぶし丈のパンツ、短いブーツと長いブーツ、黒と灰色のタイツで、1週間を組んだ例を紹介します。

  • 月曜:ストールを大きく巻く。膝丈スカートに黒タイツ、短いブーツ
  • 火曜:高い襟のトップスでマフラーなし。くるぶし丈のパンツに長いブーツ(裾は中へ)
  • 水曜:丸い襟のトップスにマフラーを小さく。膝丈スカートに灰色タイツ、長いブーツ
  • 木曜:ストールを中くらいに巻く。くるぶし丈のパンツに短いブーツ
  • 金曜:高い襟のトップスでマフラーなし。膝丈スカートに灰色タイツ、短いブーツ
  • 土曜:丸い襟のトップスにストールを大きく。くるぶし丈のパンツに長いブーツ
  • 日曜:家の近くへの外出なら、マフラーを小さく巻いて膝丈スカートに黒タイツ、長いブーツ

この例では、同じ首元と同じ足元が2日続く日はありません。コートは毎日同じでも、玄関の鏡に映る姿は毎日違います。

冬のマンネリは、服の数を増やすことで解けるわけではありません。見えている場所を確かめて、その場所だけを日替わりにする。首元と足元の2か所に絞れば、手持ちの服で冬の終わりまで飽きずに過ごせます。

この例を自分の手持ちに置き換えるときは、まず首元の候補と足元の候補を書き出し、それぞれ3つずつ選んでください。4つ以上あるなら、似ているものを1つにまとめて3つに絞ります。候補が多すぎると、毎朝の選択に迷いが戻ってきてしまうからです。3つずつに絞って、表の順番で回す。それだけで、朝の準備は短く、見た目は毎日違うという状態が作れます。

1週間回してみて、どうしても着たくない組み合わせがあれば、その組み合わせだけ別の候補と入れ替えてください。2週間ほど続けると、自分にとって気持ちのよい組み合わせが自然と残り、冬の残りの期間はそれを回すだけで済むようになります。

よくある問い

Q. コートが1着しかないので、毎日同じに見えてしまいます
コートを着ているあいだに見えているのは、首元とコートの裾から下だけです。マフラーやストールの巻き方と、中に着る服の襟の形で首元を3通り、ボトムスの丈と靴・タイツの組み合わせで足元を3通り作れば、9日ぶんの組み合わせになり、コートが1着でも同じ日が続きません。
Q. 職場で毎日同じ人に会うので、服の数が足りません
毎日顔を合わせる相手が覚えているのは、服の名前より色の位置です。首元の色を2日続けて同じにしないことだけを決めておくと、ほかが同じでも見え方が変わります。室内でコートを脱ぐなら、上半身の襟の形を日替わりにするのが効果的です。
Q. 服が黒・紺・灰色ばかりで、何を替えても同じに見えます
暗い色どうしで替えても、遠目には違いがわかりません。色ではなく、首元か足元のどちらか1か所だけ表面の質感を替えてください。編み目のはっきりしたマフラー、起毛したタイツ、つやのある革の靴など、光の返り方が変わると、同じ色でも別の日の服に見えます。
Q. マンネリを解消するために、何か1つ買い足すなら何がいいですか
首元か足元のうち、今持っている組み合わせが少ないほうを先に足してください。首元の小物が1つしかないなら、色の違うストールを1枚。靴が1足しかないなら、筒の高さが違うブーツを1足。少ないほうを1つ足すだけで、組み合わせの数は一気に増えます。

— メグラシ編集部

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