骨格診断別の手袋|手首の骨と袖口のすき間で丈と素材を選ぶ

**いま着ているコートの袖口から、手首の骨まで何cmありますか。**腕を前に伸ばして見てください。その長さと骨の出方で、似合う手袋の丈がほぼ決まります。
先に答えを置きます。あなたの骨格タイプがわかっているなら、次の表の行がそのまま答えです。わからない人も、この記事の途中で手首を見るだけで決められるようにしてあります。
| 骨格タイプ | 丈の止め位置 | 素材の厚み・表面 |
|---|---|---|
| ストレート | 手首の骨の手前で止める短い丈 | 薄すぎず、表面がなめらかで張りがある |
| ウェーブ | 手首の骨をちょうど覆う中くらいの丈 | 薄く柔らかい。細かい編み目や起毛 |
| ナチュラル | 手首の骨を越えて袖の中まで入る長い丈 | 厚みがあり、表面に凹凸や毛足がある |
この表は答えの一覧ではなく、どこで判断が分かれるかを示す軸です。どの行にも当てはまらない人、2つの行の間にいる人のほうが多いので、後半でその決め方を厚く書きます。
手首そのものの見分け方は骨格の手首で選ぶ秋冬の袖口で詳しく書きました。この記事はそこから一歩先の、手袋という小物ひとつに絞った話です。
結論:手袋は手首の骨と袖口のすき間で選ぶ
手袋は、手を包む道具であると同時に、腕の終わりの線を描くものです。コートを着た腕を前に出すと、袖口、手首、手袋の口、手の甲という順に、線が4本並びます。この4本の間隔がそろっていると、手元はすっきり見えます。どこか1か所だけ広く空いたり、詰まりすぎたりすると、そこに目が行きます。
骨格タイプによって違うのは、この4本のうち手首の骨がどこにあって、どう出ているかです。骨が小さく角ばって出る人は、その骨を見せたほうが手元が締まります。骨が丸く埋もれている人は、骨のあたりを布で覆ってしまったほうが、腕から手への流れがなめらかになります。骨が太く横に張って見える人は、骨を越えて袖の中まで布を入れてしまうと、骨の存在感が服の一部として収まります。
ですから、手袋選びでいちばん先に決めるのは色でも素材でもなく、丈です。丈が決まると、袖口とのすき間が決まり、そのすき間の見え方から素材の厚みが決まります。色はいちばん最後で構いません。
測る場所は2つ|手首の骨の出方と、袖口から骨までの距離
鏡の前でいつものコートを着て、腕を肩の高さで前に伸ばしてください。手のひらは下に向けます。この姿勢で次の2か所を見ます。
1つめは、手首の小指側にある丸い骨です。外から見て、この骨が小さな山のように角ばって出ているか、肉に埋もれて丸く目立たないか、大きく横に張り出しているかを見ます。指でつまんでみて、骨の幅を感じ取ってもかまいません。角ばって小さく出るならストレートに近く、埋もれて丸いならウェーブに近く、太く張り出すならナチュラルに近い出方です。
2つめは、コートの袖口からその骨までの距離です。腕を前に伸ばすと袖は少し上がります。その状態で、袖口の端から骨のいちばん高い点まで、何cmあるかを定規で測ってください。測りにくければ、指の幅で数えても構いません。指1本がおよそ2cmです。
この距離は、同じ人でもコートによって変わります。ですから、いちばんよく着るコートで測ってください。2着以上をよく着るなら、袖が短いほうで測ります。短いほうに合わせておけば、長いほうでも袖口と手袋の間に肌が見えません。
骨格ストレートの手袋|骨の手前で止める短い丈
ストレートの人の手首は、骨が小さく、断面がやや厚めで、外から見ると骨の山がきゅっと締まって見えます。この締まりが手元の美しさなので、手袋で隠してしまうと、腕の終わりが太く見えやすくなります。
丈は、手のひら側のいちばん下のしわから、手首側へ1〜3cmほどで止まるものを選んでください。骨の手前で止まり、骨そのものは袖口と手袋の間でちらりと見えるか、袖口の中に収まるかのどちらかになります。
素材は、表面がなめらかで、薄すぎず張りのあるものが合います。革であれば羊のような薄くしなやかな革より、少し厚みがあって表面に光のある革のほうが、手の甲の厚みと釣り合います。ニットなら、細い糸で目が詰まった、表面が平らなものです。太い縄編みやざっくりした毛足は、手の甲に余分な量を足してしまい、手首の締まりとぶつかります。
袖口とのすき間は、2cm以内に収めるのが目安です。骨の手前で止まる短い丈なので、袖口から骨までの距離が4cm以上あるコートだと、間に手首の肌が帯のように出ます。この場合は、手袋を長くするより、袖口の内側にニットの袖を少しのぞかせて帯を埋めるほうが、ストレートの人にはすっきり見えます。
骨格ウェーブの手袋|骨をちょうど覆う中くらいの丈
ウェーブの人の手首は、骨が肉に埋もれて丸く、手の甲は薄く、指は細めのことが多いです。骨の山が目立たない分、手首から手の甲にかけての線がなだらかにつながっています。このなだらかさを、手袋の口で切らないことが大切です。
丈は、手首の骨をちょうど覆って、骨から2〜4cm上で止まるものを選んでください。骨の上で口が終わると、丸い手首の上にはっきりした線が1本入り、手首だけが太く見えます。骨を覆い切ってから終わる丈なら、線は骨より上に移り、手元が細く長く見えます。
素材は、薄くて柔らかいものです。細い糸の編み、表面が短く起毛したもの、薄手でしなやかな革が合います。手の甲が薄いので、厚手の革や太い編みは手袋だけが重たく見えます。口にリボンや細いフリル、小さなボタンのような飾りがあるものも、ウェーブの人には自然に収まります。手首まわりに少しだけ華やかさが加わると、薄い手の甲との差が埋まるからです。
手首まわりにさらに詳しく合わせたい人は、骨格ウェーブの手の見分け方と手袋・時計・指輪に、手の甲の薄さと指の関節からの選び方をまとめています。
骨格ナチュラルの手袋|骨を越えて袖の中まで入る長い丈
ナチュラルの人の手首は、骨が大きく横に張って見え、関節がしっかりしています。手の甲も骨の筋が見えやすく、手全体に骨の存在感があります。この骨っぽさは、隠すのではなく、服の量と釣り合わせると魅力になります。
丈は、手首の骨を越えて、袖口の中まで3cm以上入る長めのものが合います。骨は袖口と手袋の両方に覆われて外からは見えなくなりますが、手袋の厚みと袖の量で、骨の大きさに見合った重さが手元に生まれます。短い丈を選ぶと、骨が袖口と手袋の間に一番目立つ形で出てしまいます。
素材は、厚みがあり、表面に凹凸や毛足があるものです。太い糸のざっくりした編み、縄編み、毛足のある起毛、表面にしぼのある厚い革などが当てはまります。手の甲の骨の筋が、素材の凹凸に紛れてなじみます。表面が平らで光の強い薄い革は、骨の筋をそのまま浮き上がらせるので、合わせるなら丈を長くして面積で量を出してください。
袖口とのすき間は、そもそも出ないように重ねます。手袋の口を袖の中へ入れるか、袖口を手袋の上にかぶせるかのどちらかです。かぶせるほうが腕の線が長くつながり、ナチュラルの人の縦の長さが生きます。
手袋の丈は「手首のしわ」から測る
売り場で手袋の丈を見るとき、手袋全体の長さを見ても、自分の手首のどこで止まるかはわかりません。手の大きさで止まる位置が変わるからです。
そこで、自分の手で基準を作ります。手のひらを上にして、手首にある横向きのしわのうち、いちばん手のひらに近いものを見つけてください。ここを0として、手袋の口がそこから何cm上にあるかで丈を言い表します。
この見方をすると、3つのタイプの丈は次のように言えます。ストレートは0から1〜3cm、ウェーブは手首の骨を覆う位置までで、多くの人では4〜6cm、ナチュラルは骨を越えて7cm以上です。手首の骨がしわからどれくらい上にあるかは人によって違うので、一度自分で測って、骨までが何cmかを覚えておくと、売り場で迷わなくなります。
試着できる場合は、手袋をはめて手のひらを上に向け、しわから口までを指の幅で数えてください。試着できない場合は、手袋を平らに置いて、親指の付け根の分かれ目から口までの長さを測ります。自分の手で親指の付け根から手首のしわまでを先に測っておけば、差し引きで止まる位置がわかります。
素材は3つの面で見る|表面の光、厚み、伸び
手袋の素材は、名前で選ぶより、表面の光、厚み、伸びの3つで見たほうが、骨格との相性を外しません。同じ革でも、薄くて光の柔らかいものと、厚くて表面が硬く光るものでは、手元に足される量がまったく違うからです。
表面の光は、手袋を照明の下で少し傾けたとき、光の帯がどれくらいの幅で動くかで見ます。帯が細くはっきり動くものは光が強く、ストレートの人のなめらかな肌と合います。帯がぼんやり広がるものは光が柔らかく、ウェーブの人に合います。光がほとんど返らず、表面の凹凸で影ができるものは、ナチュラルの人の骨っぽさとなじみます。
厚みは、手袋の口を指でつまんだときの感触で見ます。指先にしっかり厚みを感じるならナチュラル向き、薄くて向こうの指の形がわかるならウェーブ向き、その間がストレート向きです。
伸びは、手袋の甲を横に引っ張って確かめます。よく伸びる素材は手に沿うので、手の甲が薄いウェーブの人でも余りが出ません。ほとんど伸びない素材は、手に合わせて形が決まっているので、手の甲に厚みのあるストレートの人の立体を受け止めます。ナチュラルの人は、伸びるかどうかより、厚みと凹凸を優先して構いません。
コートの袖口との組み合わせ|すき間を何cmにするか
手袋が似合うかどうかの半分は、コートの袖口との関係で決まります。手袋だけを見て選ぶと、家でコートと合わせたときに、袖口との間に思わぬ帯ができます。
すき間の目安は、ストレートとウェーブで2cm以内、ナチュラルは0か、袖が手袋にかぶさる形です。すき間が広く空くと、そこに手首の肌か、中に着たニットの袖口が帯のように見えます。この帯が手元で一番目立つ場所になり、手袋の印象が負けてしまいます。
すき間を調整する方法は3つあります。1つめは手袋の丈を変えること。2つめは中に着るニットの袖を少し長めにのぞかせて、帯をニットで埋めること。3つめは、コートの袖口を折り返したり、ベルト付きの袖口を絞ったりして、袖の終わる位置を変えることです。
ストレートの人は2つめが向いています。短い手袋のまま、細い編みのニットの袖を1〜2cmだけのぞかせると、骨の手前で線が2本きれいに重なります。ウェーブの人は1つめが向いています。手袋を中くらいの丈にすれば、柔らかい素材が手首の丸みを覆い、袖口の下に自然につながります。ナチュラルの人は3つめも使えます。袖口を手袋の上にかぶせるように長めに下ろすと、骨を越えた長さが一続きに見えます。
どちらとも取れるとき① 手首はストレート、手の甲はウェーブ
ここからが、この記事でいちばん書きたかったところです。骨格診断の結果がはっきりしていても、手首と手の甲が別のタイプの特徴を持っていることはよくあります。
よくあるのは、手首の骨は小さく角ばって締まっているのに、手の甲は薄く、指が細い人です。手首だけ見ればストレート、手の甲だけ見ればウェーブです。この場合、短くて張りのある手袋を選ぶと、手首は締まって見えるのに、手の甲の部分だけ手袋が硬く浮きます。反対に、薄く柔らかい中丈を選ぶと、手首の締まりが布に隠れて、腕の終わりがぼやけます。
決め方は、丈は手首で、素材は手の甲で、別々に決めることです。この例なら、丈は骨の手前で止まる短いもの、素材は薄く柔らかいもの、という組み合わせになります。売り場では「短くて硬い」か「中丈で柔らかい」の2つが並びやすいので、短くて柔らかい手袋は探さないと見つかりません。編みの細い薄手のニットで、口が手首のしわから2cm前後で終わるもの、という条件で探してください。
逆の組み合わせもあります。手首の骨は丸く埋もれているのに、手の甲に厚みがある人です。この場合は、丈は骨を覆う中くらい、素材は表面がなめらかで少し張りのあるもの、となります。
どちらとも取れるとき② 骨は大きいが、肉付きがある
手首の骨そのものは大きく横に張っているのに、その上に肉がついて、外からは骨の山があまり見えない人もいます。骨の大きさはナチュラル寄り、見え方はストレートかウェーブ寄りです。
この場合は、まず骨を指でつまんで、骨の幅がはっきり感じられるかを確かめてください。つまんで骨の幅が太く感じられるなら、丈はナチュラルと同じく骨を越える長めを選びます。外から骨が見えにくくても、手袋の口が骨の真上で終わると、その下にある骨の幅が布越しに出て、口の線が横に広がるからです。
素材は、見え方に合わせます。肌の表面がなめらかでハリがあるならストレートに寄せて、表面の整った厚手のもの。肌が柔らかく、指で押すと沈むならウェーブに寄せて、起毛した厚手のもの。凹凸の強い太い編みは、この人には量が出すぎることがあるので、厚手でも表面は比較的平らなものから試してください。
どちらとも取れるとき③ 診断結果が混合・わからない
骨格診断を受けて「混合」と言われた人や、自分で調べても決まらない人は、手袋を選ぶ段階で迷いがちです。上半身はストレート、下半身はウェーブ、のように言われていても、手首がどちらに入るのかは教えてもらえないことが多いからです。
手袋に関しては、全身の診断名を一度脇に置いてください。手袋が関わるのは手首と手の甲だけです。手首の骨を鏡で見て、角ばって小さいか、丸く埋もれているか、太く張っているかを決めます。これで丈が決まります。次に手の甲を反対の手でつまんで、厚く感じるか、薄く感じるか、骨の筋が当たるかを決めます。これで素材が決まります。
それでも決まらないときは、中くらいの丈で、厚みも中くらいのものを1つ持ってください。手首のしわから4cm前後で止まり、口を指でつまむと少し厚みを感じる程度のニットです。この1つで、いつものコートとのすき間がどう見えるかを1週間ほど試すと、もう少し短いほうがいいのか、長いほうがいいのかが、鏡ではなく日々の印象でわかってきます。
服全体の決め方について迷っている人は、骨格診断がわからないまま秋冬の服を選ぶ手順と骨格が混合タイプの秋冬の予定もあわせて読んでみてください。
どちらとも取れるとき④ 手首は細いのに、手が大きい
もう1つ迷いやすいのが、手首は細く骨も小さいのに、手のひらや指が長く、手全体は大きく見える人です。手首だけで丈を決めると短い手袋になりますが、手が大きいぶん、短い丈では手袋が手の甲の途中で終わったように見え、手だけが大きく目立つことがあります。
この場合は、丈を手首の骨で決めたうえで、口の形で調整します。丈は骨の手前で止まる短いものを選びますが、口が少し広がった形や、口に折り返しのある形にすると、手首の位置に横の線が加わり、手の大きさと手首の細さの差がやわらぎます。口がすぼまって手首にぴったり沿う形は、細い手首がさらに細く見え、手の大きさとの差が強く出ます。
素材は、手の甲の厚みで決めるのは他の場合と同じです。ただし、指が長い人は、指の部分の素材が薄すぎると指の長さがそのまま強調されます。指の部分にほどよい厚みがあるものか、指の付け根に縫い目や切り替えがあって、指の長さが途中で区切られて見えるものを選ぶと、手全体が落ち着きます。
反対に、手首は太いのに手が小さい人もいます。この場合は丈を長めにして、口の形はまっすぐなものにします。手首から手の甲までを一続きに覆うと、手首の太さと手の小ささの差が布の中に収まります。
指先の作業がある日の選び方
通勤の電車で画面を触ったり、改札でカードを出したり、買い物で財布を開いたりと、手袋をしたまま指先を使う場面は多いはずです。指先が操作できるようになった手袋や、指先が出る形の手袋を選ぶ人も多いでしょう。
指先の形は、骨格よりも用途で選んで構いません。ただし、指先を出す形にすると手袋の量が減るので、その分を丈で補うと釣り合いが崩れません。
ストレートの人は、指先が出る形でも丈は短いままにして、指の開きを第一関節までの浅いものにします。手袋の面積が減っても、手首の締まりがそのまま見えるので、手元が軽すぎるということはありません。ウェーブの人は、指の付け根まで覆う薄手を選び、丈は骨を覆う中くらいを守ってください。指先が出ると手の甲がむき出しに近くなるので、丈まで短くすると手首がさみしく見えます。ナチュラルの人は、指の第二関節あたりまで出る厚手のものに、骨を越える長い丈を合わせると、指先の軽さと手首の重さで釣り合います。
指先の操作に対応した手袋を選ぶときは、対応している部分が親指と人差し指だけなのか、全部の指なのかも確かめてください。骨格とは関係ありませんが、使いにくい手袋は結局はめなくなります。
色の決め方|コートと合わせるか、バッグと合わせるか
丈と素材が決まったら、最後に色を選びます。色の決め方は、どのタイプでも基本は同じで、コートの色と合わせるか、バッグか靴の色と合わせるかの2つです。
コートの色と合わせると、袖口から手袋までが一続きに見えて、腕が長く見えます。ナチュラルの人のように、手袋を袖の中まで入れる長い丈の人には特に合います。バッグか靴の色と合わせると、手元に小さな色の点ができ、全身の中で手元がひとつのまとまりになります。ストレートの人の短い丈は、この点の効果がきれいに出ます。
ウェーブの人は、コートより一段明るいか、柔らかい色を選ぶと、薄い手の甲が沈みません。黒いコートなら濃い茶色か灰色、灰色のコートなら薄い茶色か生成り、のような関係です。
色の数を増やしすぎないことも大切です。手袋の色が、コートともバッグとも靴とも違うと、手元だけ別の装いに見えます。どれか1つとは色をそろえてください。
秋の終わりと真冬で、手袋を2つに分ける
手袋をはめ始める時期と、いちばん寒い時期とでは、着ているコートも中に着る服も変わります。1つの手袋で通そうとすると、どちらかの時期に袖口との関係が崩れます。持てるなら、2つに分けて考えてください。
秋の終わりは、薄手のコートやジャケットの袖口が細く、中に着るものも薄めです。袖口から手首まではすっきり見えるので、手袋はタイプの答えのいちばん軽い側を選びます。ストレートなら短くて薄めの革、ウェーブなら細い編みの中丈、ナチュラルなら長い丈でも厚みは中くらいの編みです。
真冬は、厚いコートの袖口が太くなり、中に厚手のニットを着るので、手首まわりの量が一気に増えます。手袋もそれに合わせて量を足します。ストレートは丈を変えずに厚みだけ一段上げる、ウェーブは丈を骨の少し上まで伸ばして起毛を選ぶ、ナチュラルは毛足や縄編みのある厚手にする、という足し方です。
どのタイプでも、量を足すときは丈と厚みを同時に足さないでください。どちらか一方にすると、袖口とのすき間の関係が保たれます。両方を一度に足すと、手袋だけが急に重くなって見えます。
手袋と一緒に見られる、手首まわりの小物
手袋を外したとき、手首には時計やブレスレットが残ります。手袋をはめているときと外したときで手元の印象が大きく変わると、外した瞬間に手首だけが物足りなく見えたり、逆に重く見えたりします。手袋と手首の小物は、同じ考え方でそろえておくと楽です。
ストレートの人は、手袋と同じく、手首の骨の手前で収まる小ぶりで表面のなめらかなものが合います。時計なら、文字盤が小さめで、ベルトが手首に沿う革か細い金属です。手袋を外したときも、手首の骨の締まりがそのまま見えます。
ウェーブの人は、骨を覆う位置に軽いものを置きます。細い鎖のブレスレットや、ベルトの細い小ぶりな時計を、骨の少し上に回すようにつけると、手袋をしていたときと同じく、手首の丸みが柔らかく覆われます。
ナチュラルの人は、骨を越える位置に量のあるものを置きます。幅のある革ベルトの時計、太めのバングル、ざっくりした素材のブレスレットです。手袋を外したあとも、骨の大きさに見合う重さが手首に残ります。
時計やブレスレットを手袋の口の中に入れるかどうかも、タイプで分かれます。ストレートは手袋の口と小物がぶつからないように、小物を袖口の中へ。ウェーブは手袋の上から小物が少しのぞいてもかわいらしく見えます。ナチュラルは手袋の口の上に重ねて、手首の量をさらに足してもまとまります。
予定ごとの選び方|通勤・休日・お呼ばれの日
同じ人でも、出かける先によって手元に求められるものは変わります。骨格の答えを守ったうえで、予定ごとに少しずつ振り幅を持たせてください。
通勤の日は、手袋を外す回数が多く、鞄の出し入れも多くなります。着脱しやすいものを優先し、タイプの答えの中で、いちばん薄くて伸びのあるものを選びます。ストレートは短い薄手の革、ウェーブは指先の操作に対応した細い編み、ナチュラルは長めでも口が緩く、さっと抜ける編みです。
休日は、外にいる時間が長くなり、歩く距離も増えます。厚みのあるもので構いません。ストレートは短い丈のまま、裏地のある暖かい革、ウェーブは起毛した中丈、ナチュラルは毛足のある長い編みです。休日のコートは丈が短めのことが多いので、袖口との関係も通勤の日とは変わります。一度鏡で確かめてください。
お呼ばれや食事会の日は、手袋は外して持ち歩く時間のほうが長くなります。はめている時間が短いので、見た目を優先して構いません。ストレートは光のきれいな短い革、ウェーブは口に小さな飾りのある薄手、ナチュラルは表面にしぼのある長い革や、上質な毛足の編みが合います。
手袋をはめた手の置き方|人前や写真で
手袋は、つけているあいだ手の動きと一緒に見られます。バッグを持つ、つり革をつかむ、写真に写るといった場面で、手袋をした手をどこに置くかによって、骨格の答えの効き方が変わります。
ストレートの人は、手首をまっすぐに保つと、短い丈の手袋と手首の骨の締まりがきれいに見えます。バッグは手で持つより、腕にかけて手首を少し見せるほうが、手元が締まります。写真では、手を体の横に自然に下ろすか、片手をコートのポケットに浅く入れると、手袋の短い丈が袖口とそろって見えます。
ウェーブの人は、手首を少し曲げて、手の甲を柔らかく見せると、中丈の柔らかい手袋がなじみます。バッグは指先でつまむように持つより、手のひら全体で持ち手を握るほうが、手首を覆った布のしわが自然に出ます。
ナチュラルの人は、手を大きく動かしても手袋が負けません。バッグを肩にかけて手を自由にしたり、両手でマフラーを直したりする仕草でも、厚い手袋と長い丈が骨の大きさとつり合います。写真でも、手を組む、腕を組むといった大きな動きがよく似合います。
売り場で試すときに確かめる3つ
最後に、売り場で手袋を試すときに確かめることを3つにまとめます。鏡の前で手を広げて眺めるだけでは、骨格との相性はわかりにくいからです。
1つめは、手のひらを上にして、手首のしわから口までが何cmかを見ることです。自分のタイプの丈に入っているかを、ここで確かめます。
2つめは、腕を前に伸ばして手を下に向け、手首を軽く曲げることです。曲げたときに口が浮いたり、手首の骨の上でしわが寄ったりするなら、その手袋は丈か伸びが合っていません。ストレートの人は口が骨に当たっていないか、ウェーブの人は口がたるんでいないか、ナチュラルの人は口が骨の上で止まっていないかを見ます。
3つめは、できればいつものコートか、袖口の形が近い上着を着て試すことです。これができないときは、着ている服の袖口を少し引っ張って、コートの袖口の位置を再現してください。袖口と手袋の間に何cmの帯ができるかがわかれば、家で合わせて後悔することが減ります。
手持ちの手袋がタイプと合わないとき
今持っている手袋が、ここまで読んできたタイプの答えと合わない人もいると思います。買い替える前に、合わせ方で直せることがあります。
ストレートの人が長い手袋を持っているなら、口を手首のしわから3cm程度のところで一度外側に折り返してください。折り返した分だけ丈が短くなり、手首の締まりが見えるようになります。折り返しが厚くなりすぎる素材なら、袖口を手袋の上にかぶせて、口を袖の中に隠してしまいます。
ウェーブの人が短い手袋を持っているなら、中に着るニットの袖を手袋の口まで下ろして、手首の骨のあたりを細い編みで覆ってください。手袋とニットが一続きになり、骨を覆う中くらいの丈と同じ見え方になります。
ナチュラルの人が短い薄手の手袋を持っているなら、手首に太めのブレスレットか、厚手のニットの袖口を合わせてください。手首の骨の上に量が加わり、短い丈でも骨だけが目立つことが減ります。
どのタイプも、合わない手袋を無理に捨てる必要はありません。丈と量を足したり引いたりすれば、多くの場合は使い続けられます。
よくある問い
- Q. 骨格診断の結果がわからなくても手袋は選べますか
- 選べます。手首の骨が外から見て角ばって出ているか、丸く埋もれているか、太く横に張っているかを鏡で見てください。丈はこの骨の出方だけで決まります。素材は手の甲をつまんだときの厚みで決めます。診断名がなくても、この2つを分けて見れば失敗しにくくなります。
- Q. スマホを使うので指先が出る手袋にしたいのですが、骨格で選び方は変わりますか
- 変わるのは丈と厚みで、指先の形はほとんど関係しません。ストレートは指先の開きが短いもの、ウェーブは指の付け根まで覆う薄手、ナチュラルは指の第二関節まで出る厚手のものが合わせやすくなります。指先が出る分、手首側の丈で釣り合いを取ってください。
- Q. 長い手袋は大人っぽく見えますか
- ナチュラルの人には落ち着いて見えますが、ストレートの人は手首の骨を越えると腕が短く見えやすく、ウェーブの人は生地が重く見えることがあります。大人っぽさは丈の長さより、袖口とのすき間が整っているかで決まります。すき間が2cm以内に収まっていれば、短い丈でも落ち着いて見えます。
- Q. 手が小さいのでどの手袋もぶかぶかになります
- 指の長さが合わない場合は、指先が余らない伸びる素材を選ぶか、指先の開いた形にすると余りが目立ちません。そのうえで丈は手首の骨に合わせて選んでください。手の大きさと、骨格で決まる丈と素材は別の話です。
— メグラシ編集部





