骨格診断がわからないまま秋冬の服を選ぶ|2タイプの重なりで買う手順

**セルフチェックをして、2つのタイプのあいだで止まっていませんか。**それなら、いま1つに決めなくて構いません。
骨格診断がわからない状態で困るのは、診断名が出ないことより、そのあいだに秋冬の服をどう買えばいいかが決まらないことです。コートやニットは一度買うと数年着るので、片方に決め打ちして外れると痛い。**迷っている2タイプの両方で外れない範囲だけで買う。**この記事は、その範囲を寸法で置いていきます。
見分け方そのものは骨格診断3タイプの違いを4か所で測る記事やストレートかウェーブかのセルフチェックにまとめてあります。ここで扱うのは、見分けがつかなかったあとの選び方です。
結論:決めないまま、2タイプの重なりで買う
骨格タイプが決まらないときは、決めるのを先送りします。そのかわり、迷っている2タイプのどちらの結果が出ても外れない服だけを選びます。これを、この記事では「重なり」と呼びます。
重なりは、次の4つの寸法で置けます。
| 見るところ | 重なりの目安 | 外れやすい側 |
|---|---|---|
| 肩線 | 肩先の骨から内外2cm以内 | 肩先より3cm以上外に落ちる、または内側に入る |
| 丈 | 膝のお皿の下端から上下5cmを避ける | ちょうど膝の真ん中で止まる丈 |
| 首元の開き | 鎖骨の内端から指2本ぶん前後 | 鎖骨が全部出る深さ、または首に沿う高さ |
| 生地の厚さ | 指でつまんで向こうが透けない程度 | 張りが強すぎる厚手、またはとろみの強い薄手 |
この4つを満たす服は、どのタイプの組み合わせで迷っていても、大きくは外れません。そこから、迷っている2タイプの組み合わせごとに、少しずつ範囲を狭めていきます。
先に言っておくと、重なりの服は「どちらにも完璧」ではありません。どちらにも7割合う服です。決まっていない時期は、10割を狙って外すより、7割を確実に取るほうが手元に残ります。
まず、どの2つで迷っているかを1行で書く
「骨格がわからない」と一口に言っても、迷っている組み合わせは人によって違います。最初に、紙の端でもスマートフォンのメモでもいいので、1行で書いてください。
- ストレートとウェーブで迷っている
- ストレートとナチュラルで迷っている
- ウェーブとナチュラルで迷っている
- 上半身と下半身で違う結果が出る
- 3つとも当てはまる気がする
ここで大事なのは、「どれでもない」と書かないことです。セルフチェックを何度かしていれば、少なくとも「これは違う」と言えるタイプが1つはあるはずです。それを消して、残りを書きます。
次に、迷った理由を1つだけ書き添えます。「鎖骨が出ているのか出ていないのかわからない」「膝のお皿が大きいのかどうか比べる相手がいない」「腰の位置が高いのか低いのか自分では判断できない」。理由が書ければ、次の章で測り直すべき場所が1つに絞れます。
書けなかった人は、セルフチェックの結果を3回ぶん並べてみてください。毎回同じ答えだった設問と、毎回違った設問に分かれます。毎回違った設問が、あなたの迷いの場所です。
迷いが出やすい4か所と、測り方
セルフチェックで答えが揺れる設問は、ほとんどが次の4か所を聞いています。どれも、鏡と定規と指で測れます。
鎖骨:見える長さを指で数える
鏡の前で、肩の力を抜いて立ちます。鎖骨の内端(首の付け根のくぼみの横)から外に向かって、骨の線がはっきり見える長さを指で数えます。指2本ぶん以下なら鎖骨は目立たない側、指4本ぶん以上なら目立つ側です。3本前後は境目なので、この設問は数えずに外してください。
手首:断面の形を指で挟む
反対の手の親指と人差し指で手首を挟みます。挟んだときに、指が当たる面が平たく広いか、丸く細いかを見ます。平たい場合は、手首の骨の出っ張り(小指側の丸い骨)が大きく見えるかも確かめます。どちらとも言えないときは、腕時計の跡を見るとわかりやすくなります。跡が楕円に横長なら平たい側、円に近ければ丸い側です。
膝:お皿の輪郭が見えるか
椅子に座って膝を90度に曲げ、膝のお皿の輪郭が上から見えるかを確かめます。輪郭が皮膚の上からなぞれるなら骨が目立つ側、なぞれないなら目立たない側です。立ったときに膝のお皿の上に小さなふくらみがあるかどうかも、ウェーブとの境目で効いてきます。
腰:腰骨からウエストまでの距離
ウエストのいちばん細いところに指を置き、そこから腰骨(前に出ている骨の上端)までの距離を測ります。指4本ぶん以上なら腰の位置が高い側、指3本ぶん以下なら低い側です。ただし、腰骨の高さは姿勢で数cm変わります。壁にかかとと背中をつけて立った状態で測ってください。
4か所のうち、境目に近くて外した設問が2つ以上ある人は、無理に答えを出さず、ここから先の重なりで服を選ぶのが向いています。
ストレートとウェーブで迷う人の重なり
いちばん相談が多い組み合わせです。上半身に厚みがあるように見える一方で、首や手首は細い、といった人がここで迷います。
この2つは、生地の厚さと首元の開きで正反対のことを言うので、重なりは狭めです。そのぶん、範囲さえ押さえれば迷いは少なくなります。
- 生地:ハイゲージのニット、薄手のウール、張りのあるコットン。とろみの強い素材と、ざっくりした厚手は避ける
- 首元:開きは鎖骨の内端から指2本ぶん。深いVと、首に沿う詰まった丸首はどちらも外れやすい。浅めのVかボートネックの浅いもの
- ウエスト:位置は自分のウエストのいちばん細いところから上下2cm以内。ハイウエストで高く上げすぎず、腰で落としすぎない
- 丈:トップスは腰骨の上端で止まるもの、スカートは膝下10cmのミディ
ここでの迷いどころは、装飾の量です。ストレートはそぎ落とすほど、ウェーブは足すほど映えるので、両方を満たすには「装飾は1か所、大きさは小さめ」に置きます。たとえばブラウスなら、袖口だけに小さなギャザーがあるもの、ニットなら首元に細いリブが1本入るもの。全身で装飾が1か所になるように組めば、どちらの結果でも外れません。
ストレートとナチュラルで迷う人の重なり
骨が太く見える一方で、体に厚みもある、という人がこの2つで迷います。肩幅があって、手首の骨も目立つけれど、鎖骨はそれほど出ていない、という形が典型です。
この2つは「シンプルな形」が共通しているので、重なりは比較的広めです。違いは、ゆとりの量と生地の表情です。
- ゆとり:体と服のあいだに指2本ぶん。ぴったりしすぎず、ゆったりしすぎない
- 生地の表情:表面がなめらかで、少しだけ凹凸があるもの。ミドルゲージのニット、ウールのツイル、目の詰まったコーデュロイ
- 肩線:肩先からちょうど、または1cm外。大きく落ちるドロップショルダーは避ける
- 丈:コートは膝下10cm前後、トップスは腰骨が半分隠れる長さ
迷いどころは、オーバーサイズの扱いです。ナチュラル側に寄るとゆったりした服が似合い、ストレート側に寄ると着太りして見えます。重なりの範囲に収めるなら、「身幅はゆったり、肩線は肩先、丈は腰骨」の3つをそろえます。身幅にゆとりがあっても、肩線と丈が合っていれば、ストレート側でも膨らんで見えにくくなります。
ウェーブとナチュラルで迷う人の重なり
骨が目立つ部分がある一方で、上半身は薄く、下半身に重心がある、という人がこの2つで迷います。手首や膝の骨は出ているけれど、全体の印象は華奢、という形です。
この2つは、似合う生地の方向が違います。ウェーブはやわらかく軽いもの、ナチュラルはざっくりと表情のあるもの。重なりは「軽いけれど表情がある」生地です。
- 生地:モヘアやアルパカ混の軽いニット、起毛した薄手のウール、ガーゼ感のあるコットン
- 形:上はコンパクト、下はゆとり。ナチュラル側の「全体にゆったり」までは振らない
- 丈:スカートはくるぶしが見える長さ、パンツはワイドでも裾がかかとにかかる程度
- 首元:タートルネックなら折り返しの幅が細いもの。厚く折り返すと首が埋もれやすい
迷いどころは、ボトムスの形です。ウェーブ側ならフレア、ナチュラル側ならストレートやワイド。重なりに収めるなら、「裾に向かってわずかに広がるセミフレア」か「ワイドだけれど生地が軽いもの」を選びます。どちらも、腰回りに布が溜まらないものを選んでください。腰回りに布が溜まると、ウェーブ側で重たく見えます。
3つとも当てはまる気がする人
3つ全部が同じ強さで当てはまる人は、実際にはまれです。たいていは、次の2つのどちらかが起きています。
ひとつは、上半身と下半身で違うタイプが出ている場合。もうひとつは、骨の太さと肉の付き方で違うタイプが出ている場合です。
上半身と下半身で分けるには、鎖骨・手首・肩の結果を上、腰・膝の結果を下として、それぞれ1つずつ書きます。上がストレート寄り、下がウェーブ寄り、のように分かれたら、トップスとコートは上の結果、ボトムスと靴は下の結果で選びます。骨格が混合タイプのコートの選び方も、この分け方で書いてあります。
骨の太さと肉の付き方で分かれている場合は、骨の結果を優先してください。肉の付き方は季節や暮らしで変わりますが、骨の太さは変わりません。秋冬に買う服は数年着るものが多いので、変わらないほうに合わせておくと長持ちします。
それでも3つのあいだで迷う人は、この記事の最初に書いた4つの寸法、つまり全体の重なりだけで選んでください。3つの重なりは狭いですが、ゼロではありません。ハイゲージのニット、肩線が肩先に合ったウールのコート、膝下10cmのスカート。この3つは、どのタイプでも大きくは外れません。
秋冬のコートは、肩線と丈の2点だけ合わせる
コートは秋冬の買い物でいちばん高く、いちばん長く着るものです。迷っている人ほど、コートは重なりの中心で選んでください。
見るのは2点だけです。
肩線:コートの肩の縫い目が、自分の肩先の骨から内外2cm以内に来るもの。試着したら、鏡の正面で腕を下ろし、縫い目の位置を指で押さえて確かめます。2cmより外に落ちるデザインは、ナチュラル以外では肩が下がって見えやすく、内側に入るものは、ストレートとナチュラルでは窮屈に見えます。
丈:膝のお皿の下端から5cm以上下、つまり膝下10cm前後か、くるぶしに近いロング丈。膝のちょうど真ん中で止まる丈は、ウェーブでは重心が下がり、ストレートでは膝が目立ちやすく、どのタイプでも判定が割れます。
素材や襟の形は、この2点が合っていれば、迷っている2タイプのどちらかに寄せて選んで構いません。肩線と丈が重なりの中にあれば、襟や素材で多少どちらかに寄っても、全体は崩れません。
コートの襟だけで迷うなら、ステンカラーかノーカラーの細いものを選びます。大きなショールカラーやテーラードの太い襟は、タイプによって評価が大きく割れる部分です。
ニットは編み目の大きさと首の高さで選ぶ
ニットは、タイプによる差がいちばん出やすいアイテムです。迷っている人は、編み目の大きさと首の高さの2つで重なりを取ります。
編み目:1cmのあいだに編み目が3〜4個並ぶくらいのミドル寄りのハイゲージ。目が細かすぎるとナチュラル側で物足りなく、粗すぎるとウェーブ側で着られている印象になります。売り場で定規がなければ、人差し指の爪の横幅に編み目が3つ前後入るかで見てください。
首の高さ:タートルネックなら、折り返したときに首の真ん中より下で止まるもの。モックネックの低めか、折り返しの幅が4cm以内のものが重なりに入ります。丸首なら、鎖骨の内端が半分見える程度の開き。Vネックなら、Vの先が鎖骨の内端から指3本ぶん下に来るものが目安です。
丈:腰骨の上端か、それより少し下。前だけ軽くボトムスに入れる着方を想定するなら、腰骨が隠れる長さを選ぶと、入れても出しても着られます。
骨格別のタートルネックの選び方では、タイプが決まっている人向けに折り返しと編み地を分けています。決まっていない人は、その記事の表で、迷っている2タイプの両方に丸がつく欄だけを見てください。
ボトムスは腰骨から裾までの線で選ぶ
ボトムスは、腰の位置と膝の位置で判定が割れます。迷っている人は、腰骨から裾までの線が途中で折れないものを選びます。
スカート:ミディ丈、膝下10cm前後から、ふくらはぎのいちばん太いところの少し下まで。形はタイトとフレアの中間、裾に向かってわずかに広がるAラインかセミフレア。プリーツなら、プリーツの幅が細く、腰回りが平らに縫いとめてあるもの。
パンツ:ストレートかセミワイド。テーパードで裾が細くなるものは、ストレート以外のタイプで脚の線が強調されます。ワイドすぎるものは、ウェーブ側で重心が下がります。股上は、ウエストのいちばん細いところから腰骨のあいだに収まるもの。
丈と靴:パンツの裾は、靴を履いた状態で甲に少しかかる程度。秋冬はブーツを合わせることが多いので、ブーツの履き口が裾の中に隠れるか、裾とブーツのあいだに肌を見せないかのどちらかに決めます。骨格の膝で選ぶスカート丈とブーツの記事では膝のお皿からの距離で丈を決めていますが、迷っている人はその記事の「膝下10cm」の行だけを使えば、どのタイプでも大きく外れません。
どちらとも取れる服を、試着室で判定する3つの動き
重なりの範囲で選んでも、試着してみると「似合っているのかどうかわからない」服は出てきます。そのときは、鏡の前で次の3つの動きをして、どちらに転ぶかを見ます。
動き1:腕を前に伸ばす
両腕をまっすぐ前に伸ばし、肩と背中の布の張りを見ます。肩甲骨のあたりで布が引っ張られて横じわが出るなら、上半身に対して服が小さい。ストレートとナチュラル側ではこれが出やすく、出たらサイズを1つ上げるか、別の服にします。逆に、伸ばしても布が余って背中に縦じわがたまるなら、ウェーブ側では大きすぎます。
動き2:椅子に座る
試着室に椅子があれば座り、なければ軽く膝を曲げます。座ったときに、腰回りの布がどこで折れるかを見てください。腰骨の上で折れるなら丈と股上が合っています。お腹の前で布がたるむなら股上が深すぎ、ウェーブ側で重たく見えます。太ももの上で布が引っ張られるなら、ストレートとナチュラル側では窮屈です。
動き3:鏡から3歩離れる
最後に、鏡から3歩離れて全身を見ます。このとき、最初に目が行くのが服のどこかを確かめます。顔に目が行くなら、その服は合っています。服の一部、たとえば肩や腰回りに目が行くなら、そこがあなたのタイプとずれている場所です。どちらとも取れる服は、この3歩で判定がつくことが多いです。
3つの動きで1つでも引っかかった服は、重なりの外にあると考えてください。迷っているあいだは、3つとも引っかからない服だけを買います。
重なりの外の服を、もう持っているとき
骨格がわからないまま、すでにどちらかのタイプに寄せて服を買ってしまっている人も多いと思います。その服を手放す必要はありません。重なりの外にある服は、組み合わせで重なりに寄せられます。
ストレート寄りの服を持っていて、ウェーブかもしれない場合:張りのあるシャツやVネックのニットは、ボトムスにやわらかい素材を合わせ、首元に細いネックレスかスカーフを1つ足します。上半身の直線が強いぶん、どこかに曲線を1つ置くと、ウェーブ側でも硬く見えにくくなります。
ウェーブ寄りの服を持っていて、ストレートかもしれない場合:フリルやギャザーの多いブラウスは、上に無地のジャケットかカーディガンを羽織り、装飾が見える面積を半分以下にします。ボトムスはシンプルなタイトかストレートパンツに。
ナチュラル寄りの服を持っていて、どちらかわからない場合:オーバーサイズのニットやコートは、袖を手首の骨が見える位置までたくし上げるか、ウエストを軽く絞ります。体のどこか1か所に輪郭が出ると、ナチュラル以外のタイプでも服に着られた印象が薄れます。
寄せても違和感が残る服は、迷いが解けるまで保留の箱に入れておきます。捨てるのは、答えが出てからで十分です。
小物で寄せ先を試す:ストール・バッグ・アクセサリー
服を重なりの中で選んでいると、毎日のコーデが少し物足りなく感じる日が出てきます。重なりの服は、どちらのタイプにも7割合うかわりに、どちらのタイプの「らしさ」も強くは出ないからです。その物足りなさを埋めるのが、小物です。小物は入れ替えが利くので、迷っている2タイプのどちらに寄せたほうが顔と体がなじむかを、毎日少しずつ試せます。
ストール
ストールは、首元の開きと生地の厚さを一度に試せる小物です。同じ重なりのニットに、2種類のストールを日替わりで合わせてみてください。
- ストレート寄りを試す:目の詰まったウールの無地。幅は30cm前後で、首にひと巻きして端を前に垂らす
- ウェーブ寄りを試す:薄手でやわらかいもの。首の高い位置で小さく結ぶか、ふわっと巻いて首を少し埋める
- ナチュラル寄りを試す:大判で表面に凹凸のあるもの。肩にかけるか、ざっくりと大きく巻く
どの日に「顔色がいい」「すっきりして見える」と感じたかを、記録の欄に書き加えます。
バッグ
バッグは、体のどの高さに重さを置くと全体が落ち着くかを試す道具です。肩にかけたときに、バッグの底が腰骨の上で止まる長さ、腰骨の下まで下がる長さ、手で持つ長さの3つを、同じコートの日に比べます。腰骨の上でまとまって見えるならウェーブ寄り、腰骨の下まで下げても重く見えないならナチュラル寄り、手で持つ形がいちばんすっきりするならストレート寄り、という目安で見てください。
アクセサリー
アクセサリーは、粒の大きさで試します。ネックレスなら、鎖骨の内端のあたりに来る短いものと、みぞおちまで届く長いもの。ピアスやイヤリングなら、耳たぶに沿う小さいものと、揺れる長いもの。短く小さいものがなじむならウェーブ寄り、長くて存在感のあるものがなじむならナチュラル寄り、シンプルで上質なものが1つあれば足りると感じるならストレート寄りです。
小物で寄せ先を試すときは、1日に1つだけ変えてください。ストールとバッグとアクセサリーを同時に変えると、どれが効いたのかがわからなくなります。服は重なりのまま、小物を1つだけ動かす。そうすると、記録が1シーズンのうちに読める形でたまっていきます。
1シーズン着てから決め直す記録のつけ方
重なりの範囲で服を選んでいると、1シーズンのうちに、少しずつ答えが寄ってきます。それを逃さないために、簡単な記録をつけておきます。
記録するのは2種類の日だけです。
褒められた日:その日に着ていた服を、トップス・ボトムス・アウターに分けて1行で書きます。誰に褒められたか、何と言われたかも一言添えます。「顔色がいい」「すっきりして見える」「その服似合うね」など、言葉の種類も残しておいてください。
脱ぎたくなった日:帰宅してすぐ脱ぎたくなった日、鏡に映った自分を見て気になった日の服を、同じように書きます。どこが気になったか、肩なのか腰回りなのか首元なのかも添えます。
1シーズン、だいたい3か月ぶん記録がたまったら、並べて見比べます。褒められた日の服に共通している素材や形、脱ぎたくなった日の服に共通している場所を見つけてください。
たとえば、褒められた日はハイゲージのニットとタイトスカートが多く、脱ぎたくなった日はふわっとしたブラウスの日が多い、となれば、ストレート寄りと考えられます。逆に、肩がきつく見えた日が多ければ、ストレートかナチュラルの側に寄っている可能性が高い、というように読みます。
記録の中で、同じ方向の結果が3回以上そろったら、そのタイプに一歩寄せた服を1着だけ買ってみてください。それで違和感がなければ、次の季節からはそちらのタイプの記事を読んで選べば足ります。
診断を受け直すかどうかの目安
記録をつけても答えが寄ってこない、あるいは買い物のたびにまだ迷う、という場合は、プロの骨格診断を受け直すことも選択肢です。目安は次の3つです。
- 重なりの範囲で選んだ服でも、試着室の3つの動きで引っかかることが多い
- 褒められた日と脱ぎたくなった日の服に、共通点が見つからない
- 体重や運動習慣が大きく変わって、以前の自己診断が当てにならなくなった
受け直すときは、記録した服の一覧を持っていってください。診断の場では、全身を見てもらうのに加えて、「この服は褒められた」「この服は脱ぎたくなった」という具体的な材料を見せられると、迷っている部分だけを重点的に見てもらえます。
診断の場で聞いておくと、そのあとの買い物に直結することが3つあります。
- 迷っていた2タイプのうち、どちらの特徴がどの部位に出ているか(たとえば「上半身はストレート、膝から下はウェーブ」)
- 重なりの範囲で選んでいた服のうち、そのまま着てよいものと、寄せ直したほうがよいもの
- 秋冬のコートとボトムスで、肩線と丈をどこまで動かしてよいか
とくに3つ目は、この記事の寸法を自分用に書き換える材料になります。「肩線は肩先から外に3cmまで大丈夫」「丈は膝のお皿のすぐ下でも問題ない」といった答えがもらえれば、重なりの範囲が一段広がり、選べる服が増えます。診断の結果が、迷っていた2タイプのどちらでもない3つ目のタイプだった場合も、記録した服の一覧と照らし合わせれば、どの服を残してどの服を見直すかがすぐにわかります。
一方で、重なりの範囲で困らずに着られているなら、無理に1つに決める必要はありません。骨格診断は服を選びやすくするための道具です。重なりで選べているなら、道具としての役目は果たしています。
迷いが続くあいだの、買い物の順番
最後に、骨格がわからないあいだの秋冬の買い物の順番をまとめておきます。高いもの・長く着るものほど重なりの中心で選び、安いもの・短く着るものほど、迷っている片方に寄せて試します。
- コート:重なりの中心。肩線は肩先から内外2cm以内、丈は膝下10cm前後かロング
- ボトムス:重なりの中心。ミディ丈のスカートか、ストレート・セミワイドのパンツ
- ニット:重なりの範囲で、2タイプのどちらかに少し寄せたものを1枚ずつ
- ブラウス・シャツ:片方に寄せて試す。合わなかったら、もう片方に寄せたものを次に買う
- 小物:片方に寄せて試す。ストール、アクセサリー、バッグは入れ替えやすい
この順番で買っていくと、外れたときに手放す服が小物とブラウスに限られます。コートとボトムスは重なりの中心なので、どちらの答えが出ても着続けられます。
骨格がわからないのは、あなたの体が2つのタイプの特徴を両方持っているからです。それは不利なことではなく、選べる範囲が2つのタイプの両方にまたがっているということでもあります。決まるまでのあいだ、重なりで選んで、記録をつけて、少しずつ寄せていってください。
よくある問い
- Q. 骨格診断がわからないまま服を買っても大丈夫ですか
- 大丈夫です。むしろ、迷っている状態で片方のタイプに決め打ちして買うほうが外れやすくなります。迷っている2タイプの両方で外れない範囲、この記事でいう重なりの中から選べば、どちらの結果が出ても着られる服が残ります。重なりは、肩線が肩先から内外2cm以内、ボトムスの丈が膝のお皿の下端から5cm以内を避ける、首元の開きが鎖骨の内端から指2本ぶん前後、生地は指でつまんで向こうが透けない程度の中間の厚さ、という4つの寸法で置けます。この範囲で選んだ服は、1シーズン着たあとに答えが出たときも手放さずに済みます。
- Q. セルフチェックのたびに結果が変わります。どれを信じればいいですか
- 結果が変わるのは、答え方が毎回揺れている設問があるからです。結果を3回ぶん並べて、毎回同じ答えだった設問と、毎回違った設問に分けてください。毎回同じだった設問だけを数えて、どのタイプが多いかを見ます。毎回違った設問は、鎖骨・手首・膝・腰のどこを聞いているかを確かめ、この記事の測り方でもう一度だけ測ります。測っても境目に近い場合は、その設問は数えずに外します。外した設問が多い人ほど、2タイプの重なりで服を選ぶやり方が合っています。
- Q. 3つのタイプ全部に当てはまる気がします
- 3つ全部が同じ強さで当てはまる人はまれです。たいていは、上半身と下半身で違うタイプが出ているか、筋肉の付き方と骨の太さで違うタイプが出ています。まず上半身(鎖骨・手首・肩)と下半身(腰・膝)で分けて、それぞれ1つずつタイプを書いてください。上と下で違うなら、トップスとコートは上の結果、ボトムスと靴は下の結果で選びます。上と下がそれぞれ2つで迷うなら、上は上の重なり、下は下の重なりで選びます。3つを同時に満たす服を探す必要はありません。
- Q. プロの骨格診断を受け直したほうがいいですか
- 重なりの範囲で1シーズン着てみて、それでも買い物のたびに迷いが続くなら、受け直す価値があります。そのときは、この記事のやり方で記録した「褒められた日の服」と「脱ぎたくなった日の服」を持っていくと、診断の場で迷っている部分だけを重点的に見てもらえます。逆に、重なりの範囲で困らずに着られているなら、無理に1つに決める必要はありません。診断は服を選びやすくするための道具なので、選べているならそれで役目は果たしています。
— メグラシ編集部





