編み込みのやり方|外の束に毛を足すだけ。表と裏は交差の向きで決まる

編み込みのやり方は、髪を3つに分けて、外側の束に新しい毛を足しながら中央へ交差させる、この1動作の繰り返しです。三つ編みと違うのは「足す」が入ることだけで、足した毛が地肌に沿って編み目に入っていくので、頭の表面に1本の線が残ります。
表編み込みと裏編み込みの違いは、交差させる向きです。外側の束を中央の束の上に重ねるのが表編み込み、下にくぐらせるのが裏編み込みです。表は編み目が地肌側へ沈んで平らに見え、裏は編み目が手前へ浮いて立体的に見えます。
最初にやるなら、表編み込みからです。表は重ねた束が常に手前に見えているので、自分で編んでも進み具合を目で追えます。表で5段を止まらずに編めたら、同じ動きのまま向きを逆にして裏を試してください。以下では、5種類の編み込みの違い、番号付きの手順、長さ別にできる形、自分でやるときの鏡と手の位置、崩れにくい仕上げ、ほぐし方、場面別の使い分けを順に並べ、細かい悩みは個別の記事へ案内します。
編み込みは三つ編みに「足す」を1つ加えた編み方
三つ編みは、最初に分けた3つの束だけを左右から交互に中央へ渡していきます。束の太さは最後まで変わりません。
編み込みは、外側の束を中央へ渡す直前に、その束と同じ側の髪から新しい毛を少し取って足します。足した分だけ束が太くなり、渡すたびに頭の表面の毛が編み目に取り込まれていきます。
だから、三つ編みが編める人は、もう編み込みの8割ができています。三つ編みの指の使い方がまだあやふやなら、先に三つ編みのやり方(持つ指と渡す指)で指の役割を固めてから戻ってくると、編み込みの練習が半分の時間で済みます。
| 編み方 | 束の数 | 毛を足すか | 頭に残るもの |
|---|---|---|---|
| 三つ編み | 3 | 足さない | 毛先側に1本の編み目 |
| 編み込み | 3 | 渡すたびに足す | 地肌に沿った1本の線 |
| 片編み込み | 3 | 片側からだけ足す | 片側へ流れる線 |
| 編み下ろし | 3 | 途中まで足して、残りは三つ編み | 線と、下へ垂れる三つ編み |
表編み込みと裏編み込みは、交差の向きが逆なだけ
表と裏で違うのは、外側の束を中央へ移すときに、中央の束の上を通すか下を通すかです。毛を足す動きも、束の数も同じです。
表編み込みは、外側の束を中央の束の上に重ねます。重ねた束が次々と地肌側へ押し込まれていくので、編み目が頭に沈んで、表面は平らに見えます。正面から見ると、細い線が頭の上を走っているように見えます。
裏編み込みは、外側の束を中央の束の下にくぐらせます。くぐった束が下から押し上げるので、編み目が手前へ浮き、表面に盛り上がった1本の帯ができます。写真で目にする立体的な編み込みは、ほとんどがこちらです。
| 比べる点 | 表編み込み | 裏編み込み |
|---|---|---|
| 束の通し方 | 中央の束の上に重ねる | 中央の束の下にくぐらせる |
| 編み目の見え方 | 地肌に沈んで平ら | 手前に浮いて立体的 |
| 自分で編むときの見やすさ | 重ねた束が手前に見える | 手元が隠れやすい |
| 崩れ方 | 線がぼやける | 帯が下がる |
| ほぐしたときの見え方 | ほぐしても線が細め | ほぐすと幅が大きく出る |
| 向く場面 | 仕事・きちんとした場 | 休日・華やかにしたい場 |
最初にやるなら表編み込みから
理由は3つあります。
1つめは、手元が見えることです。表は束を上に重ねるので、いま渡した束が常にいちばん手前にあります。自分で編むとき、指先の感覚だけで進む時間が短くなります。
2つめは、戻しやすいことです。途中で束を取り違えても、上に重ねた束を1本ずつ外せば、1段ずつ前に戻れます。裏はくぐらせた束が下に隠れているので、ほどくと全部ほどけやすくなります。
3つめは、きつく編めることです。表は重ねるたびに地肌へ押し付ける動きになるので、自然に締まります。最初の練習で「ゆるくて崩れた」という失敗が起きにくくなります。
表で5段を止まらずに編めるようになったら、裏に進んでください。裏は「上に重ねる」を「下にくぐらせる」に置き換えるだけです。
5種類の編み込みの違い
同じ編み込みでも、どこを通すかと、どちらから毛を足すかで呼び方が変わります。ここでは、よく使う5つを並べます。
| 種類 | 通す場所 | 毛を足す側 | 必要な長さの目安 | 自分で編む難しさ |
|---|---|---|---|---|
| 表編み込み(後頭部1本) | 頭頂から襟足へ | 両側 | 肩につく長さ | やや難しい |
| 裏編み込み(後頭部1本) | 頭頂から襟足へ | 両側 | 肩につく長さ | 難しい |
| 片側の編み込み | 分け目から片耳の後ろへ | 顔側だけ | 顎のライン | やさしい |
| サイドの編み込み | こめかみから耳の上を通って後ろへ | 両側 | 顎のライン | ふつう |
| 前髪の編み込み | 分け目から生え際に沿って横へ | 生え際側だけ | 眉にかかる長さ | やさしい |
自分で編む人が最初に成功しやすいのは、片側と前髪です。手を頭の横か前に置けばよく、鏡で手元がそのまま見えるからです。後頭部の1本は、両腕を後ろへ上げたまま進めるので、腕の疲れとの勝負になります。
始める前にそろえるもの
道具は多くいりません。
- 目の細かいコーム:分け目をまっすぐ取るため。持ち手の先が細いものなら、毛をすくうのにも使えます
- 細いゴム:髪の色に近いもの。太いゴムは編み終わりで目立ちます
- アメピン:2〜4本。最初の3段の固定と、毛先の始末に使います
- ダッカールなどの仮留め:編まない側の髪をよけておくもの
- 手鏡:後頭部を編むときの2枚目の鏡
髪は乾いた状態で編みます。洗いたてでさらさらすぎると束がすべるので、少しだけ整髪料を手のひらに伸ばしてから表面をなでると、毛が指に引っかかって編みやすくなります。冬場に髪が広がって束がまとまらない日は、静電気で髪が広がる日のアレンジで先に表面を落ち着かせてから始めると、足した毛がばらけません。
最初の分け取りで、仕上がりの半分が決まる
編み込みの線がまっすぐ通るかどうかは、編み始める前の分け取りでほぼ決まります。最初に取る毛の量と、その境目がまっすぐかどうかです。
最初に取る毛の量は、指3本分の幅が目安です。これより少ないと、最初の数段で束が細すぎて、足した毛のほうが多くなり、編み目の大きさが途中から急に変わります。これより多いと、最初の1段がかたまりになり、線の始まりが太く見えます。
境目は、コームの先で地肌に線を引くように取ります。指で分けると境目がギザギザになり、そのギザギザが最初の数段の編み目に残ります。後頭部の1本なら、頭頂の中心から両耳の上端を結ぶ線あたりが、最初の分け取りの位置として見つけやすい場所です。
3つの束に分けたら、手を動かす前に、3本の太さが同じかを指でつまんで比べます。ここで1本だけ太いと、その束が中央に来るたびに編み目が膨らみ、線が波打って見えます。
表編み込みの手順
後頭部に1本通す表編み込みを例にします。片側やサイドも、通す場所が変わるだけで手の動きは同じです。
- 髪全体をコームでとかし、絡まりをなくしておく
- 頭頂の、編み始めたい位置から、指3本分くらいの幅で毛を取る
- 取った毛を、同じ太さの3つの束に分ける。左を束A、中央を束B、右を束Cとする
- 束Aを束Bの上に重ねて中央へ移す(ここまでは三つ編みと同じ)
- 束Cを、いま中央にある束Aの上に重ねて中央へ移す
- 左側の、まだ編んでいない髪から、指1本分の幅の毛を取り、左端にある束Bに足す
- 毛を足した束Bを、中央の束の上に重ねて中央へ移す
- 右側の髪から同じように指1本分の毛を取り、右端の束に足す
- 毛を足した右端の束を、中央の束の上に重ねて中央へ移す
- 6〜9を、襟足の生え際まで繰り返す
- 足す毛がなくなったら、残りは普通の三つ編みで毛先まで編み、ゴムで止める
覚えるのは「外の束に足す→上に重ねる」の2拍だけです。左で2拍、右で2拍。声に出して数えながら編むと、途中で手が止まっても次にどちらを動かすかを見失いません。
裏編み込みの手順
裏編み込みは、表の手順の「上に重ねる」を、すべて「下にくぐらせる」に置き換えます。
- 表と同じように、編み始めの位置から指3本分の毛を取り、3つの束に分ける
- 左の束を、中央の束の下にくぐらせて中央へ移す
- 右の束を、いま中央にある束の下にくぐらせて中央へ移す
- 左側の髪から指1本分の毛を取り、左端の束に足す
- 毛を足した左端の束を、中央の束の下にくぐらせて中央へ移す
- 右側でも同じように毛を足し、下にくぐらせて中央へ移す
- 4〜6を繰り返し、足す毛がなくなったら、裏の三つ編み(下にくぐらせる三つ編み)で毛先まで編む
裏でつまずきやすいのは、くぐらせるときに指が束を1本ずつ下から持ち替える動きです。手のひらを上に向けて、中央の束を人差し指と中指の間に挟んだまま、外側の束を親指で下へ送り込むと、持ち替えの回数が減ります。
最後の三つ編みまで裏で編むのを忘れやすいので注意してください。途中から表の三つ編みに変わると、編み目の向きがそこで切り替わり、線が折れて見えます。
毛を足す量は「指1本分」が基準
1回に足す毛の量で、編み目の細かさと段数が決まります。基準は、人差し指1本の幅、約1.5cmです。
| 1回に足す幅 | 編み目 | 段数 | 向く場面 |
|---|---|---|---|
| 1cm以下 | 細かく詰まる | 多い(腕が疲れる) | 前髪・短い髪・きちんとした場 |
| 約1.5cm(指1本) | 標準 | 標準 | 最初の練習・ほとんどの場面 |
| 2〜3cm | 粗く大きい | 少ない | 毛量が多い髪・ラフに見せたい日 |
| 3cm以上 | 帯になる | とても少ない | 太い1本で見せたいとき |
足す毛は、毎回同じ幅にそろえることが大切です。途中で幅が変わると、編み目の大きさがそこで変わり、線の太さが揺れて見えます。
毛を取るときは、コームの先や小指の先で、進む方向に対して少し斜め前から引いてくると、足した毛が束にまっすぐ入ります。真横から取ると、足した毛が編み目の外側へ倒れ、表面に段差が出ます。
三つ編みの段階でどのくらいの間隔で交差させると締まるかは、三つ編みのピッチと締め具合に寸法でまとめてあります。編み込みの最後を三つ編みで終えるときにも、同じ基準がそのまま使えます。
片側の編み込み
片側の編み込みは、分け目から片方の耳の後ろへ向かって、顔側からだけ毛を足していく編み方です。足すのは片側だけなので、反対側の手はほぼ束を持っているだけで済みます。
自分で編む最初の1本に向いています。手が頭の横にあるので、正面の鏡でそのまま手元が見えるからです。
- 分け目の深い側(毛が多い側)で編むと、線が長く取れます
- 耳の後ろまで来たら、残りは三つ編みにして耳の後ろにピンで留めるか、反対側の髪と一緒に低い位置でまとめます
- 顔側から足す毛の幅を、生え際に近いほど細くすると、顔まわりがすっきり収まります
片側に流した三つ編みを肩の前に下ろすとき、毛先が肩のどこに触れるかで見え方が変わります。その基準はサイドの三つ編みと肩の上の接点にあります。
サイドの編み込み
サイドの編み込みは、こめかみのあたりから耳の上を通り、後頭部へ向かって編んでいく形です。両側から毛を足すので、片側より線が太くしっかり出ます。
サイドで迷いやすいのは、どの高さを通すかです。耳の上端より上を通すと輪郭の上側が締まり、下を通すと頬の横に量が残ります。線を何度傾けるか、どこで終わらせるかは、編み込みをどこに通すか(線の角度と通過点)で、指の幅で測れる基準に置き換えています。
サイドの編み込みを、そのままハーフアップやサイドアップにつなげる場合は、正面から見たときに編んだ束が輪郭の外へどれだけはみ出すかで印象が変わります。その幅の目安は編み込みサイドアップのはみ出し幅にまとめています。
前髪の編み込み
前髪の編み込みは、分け目から生え際に沿って横へ編んでいく形です。前髪を上げたい日、伸ばしかけで目にかかる日に使えます。
- 毛を足すのは、生え際側からだけです。頭頂側からは足しません
- 1回に足す幅は1cm以下にします。前髪は短いので、幅が広いと毛先が編み目から飛び出します
- 生え際から5mmほど内側を通すと、地肌の線が見えにくく、生え際の産毛も一緒に収まります
- 耳の上まで編んだら、ピン2本を交差させて留めます
前髪がまだ編み込みには短い、または編むと毛先が飛び出す場合は、ねじって留める方法に切り替えたほうが早く収まります。ねじる回数と留める位置は前髪のねじり方(黒目の外縁を基準に)にあります。
長さ別にできる編み込み
編み込みは、髪の長さでできる形が変わります。目安は毛先がどこに届くかです。
| 毛先が届く位置 | できる編み込み | 難しいもの | 工夫 |
|---|---|---|---|
| 耳たぶ〜顎の上 | 前髪の編み込み、こめかみだけの短いサイド | 後頭部1本 | 足す幅を1cm以下にし、ピンで細かく留める |
| 顎のライン | 片側、サイド、前髪 | 後頭部1本を毛先まで | 耳の後ろで止め、残りはピンで隠す |
| 肩につく | 表・裏の後頭部1本、2本の編み込み | 長い編み下ろし | 襟足で止めて低いお団子に |
| 肩より下〜胸 | すべて。編み下ろしも可 | とくになし | 毛先の三つ編みを長く残せる |
| 胸より下 | すべて | 毛量が多いと太くなりすぎる | 2本に分けて編む |
長さが足りないときは、無理に後頭部を1本で通そうとせず、通す距離を短くするのが近道です。編み込みの線は、長くても短くても1本の線として見えるので、こめかみから耳の上までの短いサイドでも、十分に編み込みとして成立します。
ショート・ボブでの編み込み
ショートやボブは、毛先が編み目から飛び出しやすいのがいちばんの悩みです。対策は3つです。
1つめは、足す幅を細くすることです。1cm以下にすると、短い毛も束の中に収まります。2つめは、編み終わりをゴムではなくピンで留めることです。短い三つ編みにゴムをかけると、ゴムが目立つうえに抜けやすくなります。3つめは、仕上げに編み目の表面だけに軽く整髪料をなでつけ、飛び出した毛先を寝かせることです。
ショートの長さで、ほかにどんなアレンジができるかはショートヘアのアレンジの基本、ボブの長さでの組み合わせはボブのヘアアレンジに分けてあります。編み込みだけで迷ったら、ねじりやピン留めと組み合わせる選択肢もそこで確かめられます。
ミディアム・ロングでの編み込みと編み下ろし
肩より長い髪は、編み込みを途中でやめて、残りを三つ編みで垂らす「編み下ろし」ができます。後ろ姿に線と垂れる三つ編みの2つが出るので、編み込みだけより華やかに見えます。
編み下ろしで決めることは2つです。どこから編み始めるかと、1本にするか2本にするかです。
編み始めの高さが高いほど、編み込みの部分が長くなり、きちんとした印象になります。低いほど、垂れる三つ編みが長くなり、ラフに見えます。高さを決める基準は、編み下ろしのやり方(編み始めの高さと背中に触れる位置)で、三つ編みの毛先が背中のどこに触れるかから逆算しています。
1本にするか2本にするかは、毛量で決まります。束をまとめた直径が太いと、1本では後ろ姿が重くなります。その分かれ目は編み下ろしを1本にするか2本にするかにあります。
ポニーテールの根元に編み込みを入れて、ポニーテールの土台にする使い方もあります。根元のねじりと編み込みの組み合わせはポニーテールの土台をねじりと編み込みで作るにまとめています。
自分でやるときのコツ1:鏡の置き方
自分で編み込みをするとき、最初につまずくのは、手ではなく目です。正面の鏡だけでは、後頭部も耳の後ろも見えません。
| 編む場所 | 鏡の置き方 | 見るもの |
|---|---|---|
| 前髪 | 正面の鏡を顔から30〜40cm | 生え際と分け目の線 |
| 片側・サイド | 正面の鏡に対して体を45度横に向ける | こめかみから耳の上の線 |
| 後頭部 | 正面の鏡に背を向け、手鏡を顔の前に | 後頭部の中心線 |
| 仕上がり確認 | スマートフォンで後ろ姿を撮る | 線が曲がっていないか |
後頭部を編むとき、合わせ鏡で手元を見ながら編むのは、慣れるまでかえって混乱します。鏡の中では左右が反転して、手を動かす方向が分からなくなるからです。
おすすめは、編むあいだは鏡を見ずに指先の感覚だけで進め、5段ごとに手を止めてスマートフォンで後ろ姿を撮る方法です。曲がっていたら、その5段だけほどいてやり直します。全部を編み終わってから曲がりに気づくより、ずっと早く仕上がります。
自分でやるときのコツ2:手の位置と指の役割
編み込みは、両手で3つの束を持ち替えながら、さらに毛を足す動きが入ります。指の役割を決めておくと、束を落としません。
- 束を持つのは、親指・人差し指・中指:各手で1本ずつ束を持ち、中央の束は手渡しで移していきます
- 毛を足すのは、小指:束を持ったまま、小指の先を地肌に当てて、進む方向から毛をすくってきます
- 薬指は、束の間を分ける壁:束同士が混ざらないよう、薬指を束の間に入れておきます
手の高さは、編んでいる場所のすぐ上に置きます。手が頭から離れると、束が引っ張られる方向が地肌から離れ、編み目が浮きます。手の甲が頭に軽く触れるくらいの近さが目安です。
後頭部を編むときは、腕が先に疲れます。肘をテーブルに置ける高さの椅子に座ると、肩の負担が減って、最後まで同じ締め具合で編めます。
崩れにくくする仕上げ
編み込みが崩れる理由は、ほとんどが「地肌から浮いている」ことです。編み終わりのゴムの強さよりも、最初の3段がどれだけ地肌に沿っているかで、もちが決まります。
| 仕上げの工程 | やること | 効く理由 |
|---|---|---|
| 最初の3段の引き締め | 1段ごとに3本の束を左右へ軽く引く | 根元のゆるみが、後の全体のゆるみになる |
| 裏からのピン | 編み目の裏側から、地肌に沿わせて1本差す | 線全体が下へずれるのを止める |
| 毛先のゴム | 細いゴムを2重に巻く | 三つ編みがほどけるのを止める |
| ゴムを隠す | 毛先の毛を少し取ってゴムに巻き付け、ピンで留める | ゴムが目立たず、ほどけにくい |
| 表面の固定 | スプレーを30cm離して軽く1回 | 飛び出した毛を寝かせる |
何時間もつか、どの段から崩れたかを見ると、直す場所が1か所に決まります。崩れた段を数えて直す方法は、編み込みのやり方(崩れた段を数えて直す)で、地肌から何mm浮いたらやり直すかまで寸法で書いています。
風が強い日は、表面のスプレーより、ピンの本数を1本増やすほうが効きます。風の日に崩れない留め方は風が強い日のヘアアレンジにまとめています。
ほぐし方は「根元から、少しずつ、左右交互に」
編み込みをほぐすと、編み目に空気が入って、やわらかい印象になります。ただ、ほぐし方を間違えると、崩れたように見えてしまいます。
守る順番は3つです。
- 地肌に近い編み始めから、毛先へ向かってほぐす
- 1か所から引き出す量は、2〜3mmから始める
- 左右の編み目を交互に引いて、太さをそろえる
先に毛先側からほぐすと、根元が細いまま残り、先だけ広がった三角形になります。これが「崩れて見える」いちばんの原因です。
引き出す量は、見せたい印象で変わります。2〜3mmなら編み目がふっくらする程度、5mm以上になると編み目の輪郭がぼやけてラフに見えます。何mm引けばどう見えるかは編み込みのほつれさせ方(引き出す量のミリ数)に段階ごとにまとめてあります。
裏編み込みは、ほぐすと幅が大きく出ます。表編み込みは、ほぐしても線が細めに残ります。華やかに見せたい日は裏を編んでほぐす、きちんと見せたい日は表を編んでほぐさない、と覚えておくと選びやすくなります。
場面別:仕事の日
仕事の日の編み込みは、朝の時間と、1日もつかどうかで選びます。
- 表編み込みを、ほぐさずに使う。線が細く、きちんとした印象のまま夕方までもちます
- 通す場所は、片側かサイドの短い区間。後頭部1本は朝の時間がかかります
- 編み終わりは、低い位置で1つにまとめてお団子かポニーテールに。背もたれに当たる位置は避けます
- 前髪が目にかかる日は、前髪の編み込みだけでも顔まわりが整います
朝に何分使えるかでアレンジを選ぶ考え方はヘアアレンジを時間の予算で選ぶにあります。編み込みは慣れれば片側で3分ほどなので、5分の枠でも入ります。
場面別:式典の日
結婚式、卒業式、入学式など、式典の日は、長時間もつことと、写真で後ろ姿がきれいに見えることを優先します。
- 裏編み込みでボリュームを出し、編み終わりは低い位置のまとめ髪に
- ほぐしは控えめにし、2〜3mmにとどめる。長時間たつと自然にゆるむので、最初からほぐしすぎない
- ピンは、編み目の裏側から多めに。見えるところより、見えないところに数を使う
- 髪飾りをつける場合は、編み込みの線の終わりに置くと、線の流れが止まって見えます
結婚式に出るとき、何時間もたせるかから逆算するまとめ方は結婚式のヘアアレンジ(もつ時間で決める)、卒業式は卒業式のヘアアレンジに分けています。
和装の日は、襟足を見せることが前提になります。編み込みは襟足にかからない高さで終わらせ、まとめ髪の土台にしてください。自分で着物に合わせる髪型を作るときの指の使い方は着物の髪型を自分で(襟足と指)にあります。
子どもの七五三で編み込みを作る場合は、大人より細かい編み目にしないと1日もちません。編み目に指が入るかどうかで判断する方法は七五三7歳の髪型と編み込みにあります。
場面別:休日
休日は、きちんと見せる必要がないので、裏編み込みとほぐしを自由に使えます。
- 裏編み込みを編んで、5mm程度ほぐす。立体的でやわらかい印象になります
- 両サイドに1本ずつ編み込みを入れ、後ろで1つに合わせるハーフアップ
- 片側の編み込みを肩の前に下ろし、毛先をゆるく残す
- 帽子をかぶる日は、帽子の縁より下を通るように、耳の下に編み込みを入れる
体を大きく動かす日、たとえばダンスの練習や発表会で編み込みを使うなら、毛先が動きに遅れてついてこないことが大切です。その判断の仕方はダンスのヘアアレンジは編み込みでにまとめています。
| 場面 | 種類 | ほぐし | 通す場所 | まとめ方 |
|---|---|---|---|---|
| 仕事 | 表 | なし | 片側・サイド・前髪 | 低いお団子・ポニーテール |
| 式典 | 裏 | 2〜3mm | サイドから後頭部 | 低いまとめ髪 |
| 和装 | 表または裏 | なし〜2mm | 襟足にかからない高さ | まとめ髪の土台 |
| 休日 | 裏 | 5mm前後 | どこでも | 編み下ろし・ハーフアップ |
| 運動する日 | 表 | なし | 後頭部1本または2本 | 毛先まで編んでゴム |
表か裏か迷ったときの決め方
表と裏、どちらにするか迷う場面は多いはずです。決め方は、次の3つの問いを順に当てはめるだけです。
- その日、髪がきちんと見えることが求められるか。求められるなら表
- 編む時間が5分以下か。5分以下なら、慣れているほう(たいていは表)
- 後ろ姿を写真に撮られるか。撮られるなら裏
1と3の両方に当てはまる日、たとえば仕事のあとに会食がある日は、表で編み、会食の前に2〜3mmだけほぐすのが中間の答えです。表はほぐしても線が細めに残るので、きちんとした印象を保ったまま、やわらかさを足せます。
どちらとも決められない日は、表で編んでください。表は後からほぐして裏に近い見え方に寄せられますが、裏を後から平らにすることはできません。
うまくいかないときの見分け方
編み込みで起きる失敗は、だいたい決まった形をしています。症状から原因を逆にたどると、直す場所が1か所に絞れます。
| 症状 | いちばん多い原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 線が途中で曲がる | 目線が正面の鏡だけ | 5段ごとに後ろ姿を撮る |
| 編み目の大きさがばらばら | 足す毛の幅が毎回違う | 小指1本分の幅にそろえる |
| 足した毛が飛び出す | 毛を真横から取っている | 進む方向の斜め前から取る |
| 根元がゆるい | 最初の3段を締めていない | 1段ごとに束を左右へ引く |
| 途中で束が混ざる | 束の間に壁がない | 薬指を束の間に入れる |
| 表のつもりが一部裏に | 疲れて手順が変わった | 2拍を声に出して数える |
| 毛先が三つ編みになる前に足りなくなる | 足す毛の幅が広すぎる | 幅を1cmに落として段数を増やす |
どちらとも取れる症状もあります。たとえば「全体がゆるく見える」は、最初の3段の締め不足とも、ほぐしすぎとも取れます。見分け方は、編み始めの位置を指で押してみることです。地肌との間に指が入るなら締め不足、入らないならほぐしすぎです。前者はやり直し、後者は引き出した毛を内側へ押し戻せば直ります。
練習の順番
いきなり後頭部の1本から始めると、腕が疲れるうえに手元が見えず、失敗の原因が分かりません。次の順に進めると、1つずつ確かめながら上達できます。
- 三つ編みを、手元を見ずに10段編める
- 前髪の編み込み(片側から足す・手元が見える)
- 片側の編み込み(顔側から足す・正面の鏡で見える)
- サイドの編み込み(両側から足す・体を斜めに向けて見る)
- 後頭部の表編み込み(両側から足す・鏡なし)
- 後頭部の裏編み込み
- 編み下ろし、2本の編み込み
それぞれ、3回続けて止まらずに編めたら次へ進みます。1日1種類で十分です。練習は、髪が乾いた夜に、時間を気にせずやるのがいちばん身に付きます。
2本の編み込みと、ほかのアレンジとの組み合わせ
後頭部の1本に慣れたら、左右に2本の編み込みを入れる形ができます。運動する日や、髪が長くて1本だと重い日に向きます。
2本にするときは、最初に頭の中心でまっすぐ分け目を取り、片側をダッカールで留めてから、もう片側を編みます。2本の太さをそろえるには、最初に取る毛の量と、1回に足す幅を左右で同じにします。左右で利き手の動きが変わるので、利き手と反対側を先に編むと、2本目で調整しやすくなります。
編み込みは、ほかのアレンジの「土台」にも使えます。
- 編み込み+お団子:編み込みの線の終わりでお団子にすると、線がお団子へ向かう流れになります
- 編み込み+ねじり:片側を編み込み、反対側をねじって後ろで合わせる
- 編み込み+ハーフアップ:両サイドの短い編み込みを後ろで1つに
ゆるく旅先で2日もたせたい場合など、編み込みより三つ編み中心のほうが楽な日もあります。旅行中のアレンジは三つ編みアレンジで旅行の2日間をもたせるを参照してください。
髪質による違い
同じ手順でも、髪質で仕上がりが変わります。
| 髪質 | 起きやすいこと | 対策 |
|---|---|---|
| 細くやわらかい | 編み目が詰まりすぎ、線が細く見える | 足す幅を2cmに広げ、仕上げに2〜3mmほぐす |
| 太くかたい | 束がすべって締まらない | 整髪料を手に伸ばしてから編む |
| 量が多い | 線が太く、後ろ姿が重い | 2本に分けるか、内側の毛を先にまとめる |
| くせがある | 足した毛が飛び出す | 毛先側を表面に寝かせてから足す |
| まっすぐでさらさら | 束がすべってほどける | 少し湿らせるか、整髪料で引っかかりを作る |
くせ毛の人は、くせのある毛をそのまま編み込むと、むしろ立体感が出て、ほぐさなくても裏編み込みのような見え方になります。くせを消そうとするより、表で編んで、くせに任せるほうが早く仕上がります。
よくあるつまずきを、場面ごとに
「朝は上手に編めたのに、昼には崩れている」という声は多いものです。これは編み方の問題ではなく、1日の中で何が髪に触れるかの問題です。
- 椅子の背もたれ:後頭部の低い位置の編み込みは、背もたれで押されて崩れます。編み終わりを耳の高さより上に置きます
- マフラーや襟:襟足の編み込みは、襟にこすれて表面の毛が出ます。冬は襟足を避けるか、毛先までしっかり編んでゴムで止めます
- 帽子:頭頂の編み込みは帽子に押されてつぶれます。帽子の日は耳より下を通します
- 手で触る癖:顔まわりの編み込みは、無意識に触ってほつれます。こめかみより後ろから始めます
どこで崩れたかを見れば、翌日にどこを変えればいいかが決まります。崩れた場所を毎回確かめることが、いちばんの上達の近道です。
編み込みにかかる時間の目安
朝の支度に編み込みを入れるかどうかは、かかる時間で決まります。慣れた人の目安と、練習を始めたばかりの人の目安を並べます。
| 種類 | 慣れた人 | 始めたばかりの人 | 時間を縮める工夫 |
|---|---|---|---|
| 前髪の編み込み | 2分 | 5分 | 分け目を前の晩に決めておく |
| 片側の編み込み | 3分 | 8分 | 足す幅を2cmにして段数を減らす |
| サイドの編み込み(左右) | 6分 | 15分 | 利き手と反対側から先に編む |
| 後頭部の1本 | 5分 | 15分 | 椅子に座って肘を置く |
| 編み下ろし | 7分 | 20分 | 三つ編み部分は鏡を見ずに編む |
始めたばかりの時期は、平日の朝に初めての種類を試さないことが大切です。時間が足りなくなると、最初の3段を締めずに進めてしまい、昼までに崩れます。新しい種類は休日の夜に3回練習し、時間が目安の倍以内に収まってから朝に使ってください。
編み込みをほどくときの順番
1日編み込みをしていた髪は、ほどき方を間違えると絡まって切れやすくなります。ほどくときも、順番があります。
- 仕上げに差したピンを、すべて抜く。裏側から差したピンを忘れやすいので、指で編み目の裏をなぞって確かめる
- 毛先のゴムを外す。ゴムを引っ張らず、はさみで切ると髪を巻き込まない
- 毛先の三つ編みから、根元へ向かってほどく。編んだときと逆の向きに進む
- ほどき終わったら、手ぐしで毛先から少しずつ通し、最後に根元からコームを通す
ほどいた髪には、編み目の形のうねりが残ります。このうねりを生かして、翌日にそのままおろし髪で出かけるのも1つの使い方です。うねりを消したいときは、根元を軽く湿らせてから乾かすと戻ります。
目的別に読む記事の地図
編み込みにまつわる悩みは、1本の記事では答え切れないものが多くあります。このページで全体をつかんだら、自分の悩みに近いものから読んでください。
| 悩み | 読む記事で分かること |
|---|---|
| 三つ編みの指の使い方があやふや | 持つ指と渡す指の役割 |
| 編み込みをどこに通すか決められない | 線の角度と通過点を指で測る基準 |
| サイドアップにしたら顔まわりが広がった | はみ出し幅の目安 |
| ほぐしたら崩れて見えた | 引き出すミリ数ごとの見え方 |
| 昼には崩れてしまう | 崩れた段を数えて直す場所を決める |
| 編み下ろしの高さが分からない | 編み始めの高さと背中に触れる位置 |
| 編み下ろしを1本にするか2本にするか | 毛量の直径で決める |
| 前髪が短くて編めない | ねじりに切り替える方法 |
| 子どもの式典で編む | 編み目に指が入るかで判断 |
| 踊る日に編む | 毛先が遅れないかで判断 |
表に並べた悩みは、上の各章の中で、それぞれの記事へ案内しています。読む順番に迷ったら、いま自分の頭にある編み込みで「どこで止まったか」を思い出し、その章から開いてください。
よくある問い
- Q. 表編み込みと裏編み込みは、どちらから練習すればいいですか?
- 表編み込みからです。表は外側の束を中央の束の上に重ねるので、重ねた束が常に手前に見えています。どこまで進んだか、どの束に毛を足したかを目で追えるので、途中で手が止まっても戻れます。裏は束を下にくぐらせるため、手元が見えにくく、最初の1回でつまずきやすいです。表で5段を止まらずに編めるようになってから、同じ位置で裏を試すと、違いがはっきり分かります。
- Q. 自分で後ろの編み込みをすると、必ず途中で曲がります。
- 曲がる原因は、手ではなく目線のことが多いです。正面の鏡だけを見ていると、後頭部の線は見えないので、手が自然に体の中心へ寄っていきます。手鏡を後ろに持つか、スマートフォンの動画で一度撮ってから見直してください。もう1つは毛を足す方向です。毛は進む方向に向かって真横からすくうのではなく、少し斜め前から持ってくると線がまっすぐ進みます。
- Q. 編み込みがすぐにゆるんでしまいます。
- ゆるむのは、ほとんどが最初の3段です。最初の3段で地肌から浮いていると、その後をどれだけきつく編んでも、根元から全体が下がります。1段編むごとに、3つの束を左右へ軽く引いて地肌に寄せてください。仕上げに編み目の裏側からピンを1本、地肌に沿わせて差すと、ゴム1本で止めるより長くもちます。
- Q. 髪が短くても編み込みはできますか?
- 顎のラインに毛先が届く長さがあれば、サイドや前髪の編み込みはできます。後頭部を1本で通すのは、肩につく長さからが目安です。短い髪は毛先が編み目から飛び出しやすいので、1回に足す毛を指1本より細くして、段数を増やすと収まります。
- Q. ほぐすと崩れて見えてしまいます。
- 引き出す順番が逆になっていることが多いです。ほぐすときは、編み終わりではなく、地肌に近い編み始めから毛先へ向かって進めてください。1か所から引き出す量は2〜3mmから始め、左右を交互に引くと、全体の太さがそろいます。先に毛先側を引くと、根元が細いまま残り、崩れた印象になります。
— メグラシ編集部





