サイド三つ編みは、肩の上に乗っている長さで決まる|5センチを切ると昼までに背中へ回る

朝、鏡の前で横に編んだ髪を前へ出して出かけた。昼に窓に映った自分を見たら、束が背中側へ回っている。
このとき起きているのは、ほどけたことでも、編み方が甘かったことでもありません。
滑って落ちています。
結論:肩の上に接している長さが5センチを切ると、滑る
肩は、首の付け根から肩先へ向かって前下がりに傾いている面です。その上に束を置くと、束は自分の重さで低いほうへ動きます。
動くのを止めているのは、束と肩のあいだの摩擦です。摩擦は接している長さに比例するので、接している部分が短いほど早く動きます。境目は5センチです。
測るのは1つ。所要30秒
鏡の前で正面を向いて立ちます。顔は動かさないでください。首を傾けると束が前へ寄って、実際より長く見えます。
肩先と首の付け根を目で結び、その線の上に束が乗っている部分の長さを、指の幅で数えます。人差し指から薬指までの3本でおよそ5センチです。
早見表|接している長さと、その日の持ち方
| 接している長さ | 起きること | いつまで残るか |
|---|---|---|
| 0〜2センチ | 歩き出してすぐ動く | 30分から1時間 |
| 3〜5センチ | 前を向いているうちは残る | 半日。振り向いた回数で決まる |
| 6〜9センチ | 動かない | 一日 |
| 10センチ以上 | 動かないが、束が首側へ寄る | 一日。顔まわりが重く見えることがある |
10センチを超えると今度は束が首の付け根側へ寄って、肩先の余白が消えます。6から9センチが扱いやすい帯です。
長さを動かす手は3つ
編み直さずに足せます。
編み始めの位置を耳側へ寄せる。 1センチ寄せると、接している長さは2センチ前後増えます。編み始めが後頭部寄りだと、束は肩の後ろ半分に落ちるので、接する前に肩先を越えてしまいます。
束の向きを変える。編みながら引く方向を、真下ではなく体の前方へ10度ほど倒します。束の落ちる先が肩の前寄りになり、1センチから2センチ増えます。
束の断面を平らにする。編み終えたあと、肩に乗っている部分を指で3秒ほど押さえます。長さは変わりませんが、丸い断面が平らになって、接する面が線から面に変わります。
束の重さで、必要な長さが変わる
太い束ほど重いので、同じ長さでは足りなくなります。
| 束の太さ(根元) | 必要な接触長 |
|---|---|
| 2センチ以下 | 4センチ |
| 3センチ前後 | 5センチ |
| 4センチ以上 | 7センチ |
太さは、編み始めの根元を親指と人差し指で軽くつまんで測ります。太い束をそのまま置くと、同じ位置でも早く動きます。
太くなってしまう日は、編み始めの位置を耳側へ1センチ寄せて、根元に取る量を減らしてください。太さが1センチ減ると、必要な接触長は2センチ下がります。
肩の傾きで、境目が1センチ動く
肩の面がどのくらい前下がりかで、必要な長さは前後します。
首の付け根から肩先までの下がり幅を測ってください。手のひらを首の付け根に当て、肩先まで水平に指を伸ばしたとき、肩先が指より何センチ下にあるか。
- 下がり幅が3センチ以内:境目は4センチ
- 下がり幅が4〜6センチ:境目は5センチ
- 下がり幅が7センチ以上:境目は6センチ
下がり幅が大きいほど、束は早く動きます。この場合は接触長を足すより、束の終点を鎖骨の内側へ入れて、面ではなく胸側で受けるほうが確実です。
なぜ編み方を変えても直らないのか
編み方が変えているのは、束の中の目の詰まり方です。目が詰まると束は硬くなり、ゆるいと柔らかくなります。どちらも、肩の上でどれだけ滑るかにはほとんど関係しません。
滑るかどうかを決めているのは、束と肩のあいだで力を受け止めている部分の広さだからです。きつく編んでも、肩に3センチしか乗っていなければ3センチぶんの力しか受け止められません。
編み方を何度変えても同じところで回るときは、動かす場所を間違えています。編み目ではなく、束をどこに落とすかのほうを動かしてください。
肩に何を着ているかで、1〜2センチ動く
束が乗っている面は、髪ではなく服です。服の表面によって、同じ長さでも滑り方が変わります。
| 肩の表面 | 滑りやすさ | 補正 |
|---|---|---|
| 目の詰んだ厚い編み地 | 滑りにくい | 境目を1センチ下げてよい |
| 平らな織りの布 | ふつう | 補正なし |
| 表面のなめらかな薄い布 | 滑りやすい | 境目を1センチ上げる |
| 肩の位置が落ちた形 | 面が前へ傾く | 境目を1センチ上げる |
肩の位置が落ちた形の服は、肩の面そのものが外へ張り出して前下がりが強くなります。同じ髪型でも、その日だけ回ることがあるのはこのためです。
朝に決めた長さが昼に効かなくなったときは、上に羽織ったものを思い出してください。羽織ると肩の面が一段上がり、束の乗る位置がずれます。
一日のうちで、動く瞬間は決まっている
滑るのは、歩いているあいだではありません。動く瞬間は3つに限られます。
- 振り向いたとき:首が回ると、束の根元だけが先に回って束が浮く
- 上着を脱ぎ着したとき:肩の面が持ち上がって、束が一度離れる
- 下を向いたとき:肩の傾きが一時的に強くなる
このうち、いちばん回数が多いのは振り向く動作です。振り向いたあとに一度だけ、肩の上を指で押さえ直す習慣をつけると、接している長さが同じままでも一日残ります。
左右どちらに寄せるか
分け目と反対側です。根元に髪が集まるぶん束が太くなり、接する長さが取りやすくなります。
分け目と同じ側へ寄せると、根元の髪が少なく束が細くなります。細い束は軽いので滑りにくくはあるのですが、同じ位置に置いても接する長さが2センチほど短く出ます。結果として、滑りにくさと短さが打ち消し合って、判断がつきにくくなります。
迷ったら反対側を先に試してください。
回ってしまった束の戻し方
前へ戻すだけだと、また同じところで回ります。戻すときに3つ行います。
- 束を前へ出す
- 肩の上の部分を指で3秒押さえて、断面を平らにする
- 束の終点を、体の中心へ2センチ寄せる
3の一手で、束の重心が肩先から遠ざかります。重心が内側にあるほど、肩の傾きの影響を受けにくくなります。
どちらとも取れるとき①|接している長さが5センチちょうど
その日の予定で決めてください。振り向く回数が多い日は足す、机に向かう時間が長い日はそのままで構いません。
足すなら、編み直さずに束の向きだけを前方へ10度倒します。これで1センチから2センチ増えます。
どちらとも取れるとき②|左右で結果が違う
肩の傾きは左右で同じとはかぎりません。右で6センチ取れていても、左では4センチということがあります。
このときは、いつも同じ側に寄せると決めてしまうほうが早いです。毎朝どちらに寄せるか考えずにすみ、結果も安定します。
どちらとも取れるとき③|髪が肩に届くかどうかの長さ
束の終点が肩の線より上にあるなら、接する面がないので、この判定は使えません。
この長さのあいだは、前へ垂らすのではなく耳の下でまとめて終わらせるほうが一日もちます。肩に触れ始めたところから、前へ出す判断に切り替えてください。
季節の変わり目に、一度だけ測り直す
同じ髪の長さでも、肩に着るものが変わると境目が動きます。薄い一枚で過ごしていた時期から、上に羽織る時期へ入るところが、いちばん大きく動く境目です。
9月の半ばから10月にかけては、朝と昼で肩の表面が変わる日が続きます。この時期に一度だけ、羽織った状態で接している長さを測り直しておくと、そのあと数か月は同じ数字で回せます。
測り直すのは、いちばん厚いものを羽織った状態です。厚いほうで足りていれば、薄いほうでも足ります。
今日の1回で決める手順
- 正面を向いて、肩先と首の付け根を目で結ぶ
- その線に束が乗っている長さを、指3本で測る
- 5センチ以上なら、そのまま
- 足りなければ、編み始めを耳側へ1センチ寄せる
- それでも足りなければ、束の向きを前方へ10度倒す
まとめ
サイド三つ編みが背中へ回るかどうかは、編み目の細かさではなく、肩の上に接している長さで決まります。
指3本ぶん、5センチ。足りなければ編み始めを耳側へ寄せる。測れる形にしておくと、朝の直しは10秒で終わります。
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よくある問い
- Q. サイド三つ編みが、いつのまにか背中側へ回っています
- 束が肩の上に接している長さが足りていません。肩先と首の付け根を結ぶ線を、束がどのくらい横切っているかを測ってください。5センチを切ると、肩は前へ向かって下がっている面なので、束は自分の重さで後ろへ滑ります。6センチ以上あれば、面と束のあいだの摩擦が重さに勝ち、一日そこに残ります。編み直す必要はなく、編み始めの位置を耳側へ1センチ寄せるだけで2センチ前後増やせます。
- Q. 接している長さは、どうやって測るのですか
- 鏡の前で正面を向き、肩先と首の付け根を目で結んでください。その線の上に束が乗っている部分の長さを、指の幅で数えます。人差し指から薬指までの3本でおよそ5センチなので、3本ぶん乗っていれば足りています。メジャーは要りません。測るときは顔を動かさないでください。首を傾けると束が前へ寄って、実際より長く見えます。
- Q. 髪が肩に届く長さしかありません。それでもサイドに編めますか
- 編めますが、肩に乗せる前提は外してください。束の終点が肩の線より上にある場合、そもそも接する面がないので、長さの話が成立しません。この長さでは、束を前へ垂らすのではなく、耳の下でまとめて終わらせるほうが一日もちます。編み込みを混ぜて頭に沿わせる形にすると、滑る面そのものがなくなります。伸ばしている途中なら、肩に触れ始めたところから前へ出す判断に切り替えてください。
- Q. 左右のどちらに寄せるかで、もち方は変わりますか
- 変わります。分け目と反対側へ寄せたほうが、根元に髪が集まるぶん束が太くなり、接する長さも取りやすくなります。分け目と同じ側へ寄せると、根元の髪が少ないぶん束が細くなり、同じ位置に置いても接する長さが2センチほど短く出ます。どちらに寄せるか迷うときは、分け目と反対側を先に試してください。それでも回るようなら、編み始めの位置のほうを動かします。
- Q. 一度回ってしまった束を、手で前へ戻せば直りますか
- そのまま戻すと、また同じところで回ります。戻すときに1つだけ加えてください。束を前へ出したあと、肩の上の部分を指で軽く押さえて、束の断面を平らにします。丸いままだと接する面が線になり、平らにすると面になります。この一手で接している長さは変わりませんが、面で受けるぶん滑りにくくなります。押さえるのは3秒ほどで足ります。
— メグラシ編集部





