オフィスカジュアル|会社ごとの線の見分け方と基本の5点

オフィスカジュアルは、来客に会っても失礼にならず、スーツほど固くない線の装いのことです。上限はスーツ、下限は休日の私服で、その間のどこに線が引かれているかが会社ごとに違います。だから「オフィスカジュアル」という言葉だけで正解の服は決まらず、自分の職場の線を一度測ってから服を選ぶのがいちばん早い方法になります。
会社ごとの線は、来客や外部の人と会う機会があるか、上司や先輩が何を着ているか、毎日出社か週に数回か、入社案内や社内の連絡にどんな言い回しで服装が書かれているか、の4つで見分けられます。来客が多く、上の人がジャケットを着ていて、毎日出社で、案内に「オフィスカジュアル以上」と書かれている職場ほど線は固い側にあります。どちらとも取れるときは、観察した平均より一段上に置けば外しません。
まず揃える基本は、センタープレスのパンツ、ひざが隠れるスカート、無地のブラウス、きれいめのカットソー、短めのジャケットの5点です。色は3色以内に絞り、靴はかかと3センチ前後のパンプスかローファーを1足。この5点だけで、上下の組み合わせを変えながら1週間が回ります。この記事は、ここから先の職種・季節・年代・骨格ごとの記事へ進むための地図として使ってください。
オフィスカジュアルの線を一文で言うと
オフィスカジュアルを一文にすると「急な来客にそのまま応対できる服」です。会議室に呼ばれて取引先と名刺を交わすことになっても、着替えたい、上着を借りたい、と思わない服なら範囲内です。逆に、その場で「今日に限ってこの服か」と思う服は、どれだけ流行っていても範囲外です。
この基準が便利なのは、アイテム名を覚えなくても判断できることです。同じカーディガンでも、毛玉がなく肩の線が合っていれば範囲内、伸びて袖口がよれていれば範囲外になります。同じスニーカーでも、白や黒の革で汚れがなければ通る職場があり、キャンバス地で色が派手なら通らない職場が多い。服の種類ではなく、状態と組み合わせで線が決まると考えてください。
もう一つの見方は「スーツから何を抜いたか」です。スーツの上下をそろいで着ている状態から、ジャケットとボトムを別の素材にする、ジャケットをカーディガンに替える、シャツをブラウスやカットソーに替える、と一段ずつ抜いていきます。何段抜いても大丈夫かが、その会社の線の位置です。私服から足していくのではなく、スーツから引いていく向きで考えると大きく外しません。
会社の服装の考え方をもう少し細かく整理した記事として、オフィスカジュアル以上はどこまでか、会社ごとの線を測る手がかりがあります。案内文に「以上」と書かれていたときの読み方も載せています。
自分の会社の線を見分ける4つの手がかり
線を測るのに、就業規則を隅々まで読む必要はありません。次の4つを入社後の数日から1週間で観察すれば、ほとんどの職場の線は見えてきます。
| 手がかり | 固い側に寄るサイン | 柔らかい側に寄るサイン |
|---|---|---|
| 来客・外部の人 | 自席や受付で社外の人と毎日会う | 社外の人と会うのは月に数回の会議だけ |
| 上司・先輩の服装 | 女性の先輩の半分以上がジャケットを着ている | ニットやカットソーだけの人が多い |
| 出社頻度 | 毎日出社で、部署の顔ぶれが固定 | 週に数回の出社で、日によって人が違う |
| 案内文の言い回し | 「オフィスカジュアル以上」「節度ある服装」 | 「服装自由」「動きやすい服装で」 |
4つのうち3つ以上が固い側なら、線はビジネスカジュアル寄りにあります。ジャケットを毎日持っていき、デニムとスニーカーは避けておくのが安全です。2つずつに分かれるなら標準的なオフィスカジュアルで、ジャケットは椅子に掛けておけば十分です。3つ以上が柔らかい側なら、きれいめのカットソーとパンツだけで過ごしても浮かない職場が多く、色落ちしていない濃い色のデニムが通ることもあります。
観察するときは、いちばんおしゃれな人やいちばん崩している人ではなく、真ん中の人を見てください。目立つ人は例外であることが多く、真ん中の人の服装がその職場の「平均」です。また、部署によって線が違う会社もあります。同じ建物でも、窓口のある部署と開発の部署では線が二段ほど違うことも珍しくありません。
迷ったときは「一段上」に置く
4つの手がかりがきれいに分かれず、固いのか柔らかいのか決めきれない職場もあります。そういうときは、観察した平均よりも一段上、つまりスーツに一歩近い側に置きます。一段上の服は、どの職場でも「きちんとしている」と受け取られるだけで、注意されることはまずありません。一段下の服は、たった一度でも「あの人は崩す人だ」という印象が残ります。損得が釣り合わないので、迷ったら上です。
一段上に置く具体的なやり方は三つあります。一つ目はジャケットかきれいめの羽織りを持っていくこと。着なくても椅子に掛けておけば、急な来客や会議に対応できます。二つ目は、ボトムをパンツかスカートのどちらかで固い側に寄せること。センタープレスのパンツか、ひざが隠れる丈のスカートにしておけば、トップスが少しカジュアルでも全体は崩れません。三つ目は、靴をかかとのある革の靴にすること。足元が整っていると、全体の印象が一段上がります。
まず揃える基本の5点
新しく揃えるときも、手持ちの服を見直すときも、まずは次の5点が揃っているかを確かめてください。この5点が揃うと、あとは足していくだけになります。
| 基本の1点 | 選ぶときの目安 | 役割 |
|---|---|---|
| センタープレスのパンツ | 裾がくるぶしにかかる長さ、生地に適度な厚み | どのトップスと組んでも固さを保つ土台 |
| ひざが隠れるスカート | 座ったときにひざ頭が隠れる丈、広がりすぎない形 | パンツとの入れ替えで印象を変える |
| 無地のブラウス | 透けない生地、首元はボタンかスキッパー | 来客や会議のある日の主役 |
| きれいめのカットソー | 首元が詰まりすぎず開きすぎない、表面に光沢か厚み | 社内だけの日の主役、ジャケットの下にも |
| 短めのジャケット | 丈は腰骨にかかる程度、肩の線が合う | 一段上に寄せたい日の切り札 |
色は、紺・グレー・ベージュ・白・黒のなかから3色以内に絞ると、どの組み合わせでもまとまります。たとえば紺とベージュと白なら、パンツは紺、スカートはベージュ、ブラウスとカットソーは白、ジャケットは紺、というように揃えれば、どの上下を組んでも色がぶつかりません。
5点のうち、最初に1点だけ買うならジャケットです。手持ちのパンツやスカートが休日寄りでも、ジャケットを羽織るだけで線の内側に入ります。逆に、ジャケットがないまま他の4点を揃えても、来客の日や会議の日に対応できません。
基本の5点で何日回るか
5点で何日回るかは、組み合わせの数で考えます。ボトムがパンツとスカートの2本、トップスがブラウスとカットソーの2枚、羽織りがジャケットありとなしの2通りなので、2×2×2で8通りの組み合わせができます。1週間の出社が5日なら、同じ組み合わせを繰り返さずに回せます。
| 曜日の目安 | ボトム | トップス | 羽織り |
|---|---|---|---|
| 週の初め(会議が多い日) | パンツ | ブラウス | ジャケット |
| 2日目 | スカート | カットソー | なし |
| 3日目 | パンツ | カットソー | ジャケット |
| 4日目 | スカート | ブラウス | なし |
| 週の終わり | パンツ | カットソー | なし |
ここに、カーディガンを1枚、色違いのカットソーを1枚足すと、組み合わせは一気に増えます。足すときは、すでにある3色のどれかと同じ系統にしておくと、毎朝の組み合わせで迷いません。掛け算で日数を増やす考え方は、オフィスコーデの組み方を掛け算で整理した記事で詳しく扱っています。
ビジネスカジュアルとの違い
オフィスカジュアルとビジネスカジュアルは、日本の職場ではほとんど同じ意味で使われることもありますが、使い分けるときはビジネスカジュアルのほうが一段固い側を指します。ビジネスカジュアルは社外の人と会うことを前提にしていて、ジャケットはほぼ必須、ボトムもジャケットと色や素材をそろえることが多くなります。オフィスカジュアルは社内で過ごす日を前提にしていて、ジャケットは持っていれば十分、カーディガンやきれいめのニットで代わりにできる職場が多くなります。
| 比べる軸 | オフィスカジュアル | ビジネスカジュアル |
|---|---|---|
| 前提の場面 | 社内で過ごす日 | 社外の人と会う日 |
| ジャケット | 持っていれば十分、カーディガンで代用可 | ほぼ必須 |
| 上下の素材 | 別の素材でもよい | そろいか、近い素材が多い |
| 足元 | きれいめのスニーカーが通る職場もある | 革の靴が基本 |
案内文に「ビジネスカジュアル」と書かれていたら、オフィスカジュアルより一段上に置いてください。ビジネスカジュアルそのものの線の引き方は、ビジネスカジュアルの線の見分け方の記事にまとめています。
職種・会社の雰囲気で線はどう動くか
オフィスカジュアルの線を最も大きく動かすのは、職種と会社の雰囲気です。同じ年代、同じ季節でも、金融と開発の職場では線の位置がまったく違います。ここでは五つの職場の型に分けて、線の目安を置きます。
| 職場の型 | 線の位置 | ジャケット | デニム | スニーカー |
|---|---|---|---|---|
| 金融・士業・公的な窓口 | 最も固い | 毎日 | 避ける | 避ける |
| 営業・外回り | 固い | 外出の日は必須 | 避ける | 歩く日は革製を検討 |
| IT・企画・バックオフィス | 標準 | 会議の日だけ | 濃い色なら通る職場もある | きれいめなら通る |
| クリエイティブ・メディア | 柔らかい | ほぼ不要 | 通ることが多い | 通る |
| 接客・販売・受付 | 制服か指定に従う | 指定に従う | 指定がない限り避ける | 指定に従う |
自分の職場がどの型にも当てはまらないときは、いちばん近い型を選んで、来客の多さで一段上げ下げしてください。たとえば開発の部署でも、取引先が頻繁に来るなら営業の型に寄せます。
金融・士業・公的な窓口
金融機関、会計や法律の事務所、役所や公的な窓口のある職場は、オフィスカジュアルの線が最も固い側にあります。お客さまが「この人にお金や手続きを任せて大丈夫か」と服装から判断する職場なので、親しみやすさよりも信頼感が優先されます。
この型の職場では、ジャケットを毎日着るつもりで用意してください。ボトムはセンタープレスのパンツかひざが隠れるスカートで、色は紺・グレー・黒の濃い色が中心になります。トップスはブラウスが基本で、カットソーを着るならジャケットの下に限ります。色は白か淡い水色、淡いピンクなど、柔らかくても主張しない色が向いています。
足元は、かかとが3〜5センチのパンプスか、つやのある革のローファーです。ストッキングかベージュのタイツを合わせる職場もあるので、入社後にまわりを見て合わせてください。アクセサリーは小さな一粒のピアスかネックレスまでにしておくと、どんな相手にも安心されます。
営業・外回り
営業や外回りのある職場は、社内にいる日と外に出る日で線が二段ほど動きます。社内の日は標準のオフィスカジュアルで構いませんが、外に出る日はビジネスカジュアルの線まで上げます。毎朝「今日は外に出るか」を確かめてから服を決める習慣をつけると、迷いが減ります。
外回りの日に気をつけたいのは、歩く距離としわです。一日に何件も回るなら、かかとの高い靴は足が痛くなり、表情に出ます。かかとが低めで、甲を包むパンプスか、革のローファーを選んでください。ボトムは座っても戻りやすい、ポリエステルの混ざった生地のパンツが扱いやすく、移動のあとでも折り目が残ります。
ジャケットは、車移動なら肩に掛けておけば十分ですが、電車移動なら着たまま動いてもしわになりにくい、伸縮のある生地を選ぶと楽です。バッグは書類が折れずに入る大きさで、床に置いても倒れない自立する形が向いています。
IT・企画・バックオフィス
IT企業の開発部署、企画や人事・経理などのバックオフィスは、標準的なオフィスカジュアルの線にあることが多い職場です。社外の人と会うのは会議の日だけ、という人がほとんどなので、普段はきれいめのカットソーとパンツ、会議の日だけジャケット、という使い分けができます。
この型の職場で迷いやすいのは、どこまで柔らかくしてよいかです。デニムやスニーカーが通る職場もありますが、それは「誰も注意しない」だけで、「誰もが着ている」とは限りません。まわりの真ん中の人が着ていないなら、まだ避けておくのが安全です。通る職場でも、デニムは色落ちのない濃紺か黒、スニーカーは白か黒の革製で汚れのないもの、に限ると外しません。
オンライン会議が多い職場では、画面に映る胸から上が一日の印象を決めます。首元の形と顔まわりの色を整えることで、下が楽な服でも十分にきちんと見えます。画面の映り方を中心に考えた記事として、オンライン会議で胸から上を整えるオフィスカジュアルがあります。
クリエイティブ・メディア
デザインや編集、広告などのクリエイティブな職場、メディアの職場は、オフィスカジュアルの線が最も柔らかい側にあります。服装そのものが仕事への感覚を表すと受け取られることもあり、きちんとしすぎていると、かえって距離を感じさせることもあります。
ただし、柔らかい職場でも「来客に応対できるか」の基準は変わりません。取材先や取引先と会う日には、ジャケットか、きれいめの羽織りを一枚用意しておきます。普段の服は、色や柄で遊んでも構いませんが、素材の状態だけは整えておいてください。毛玉やよれ、色あせは、どんな職場でも「だらしない」に変わります。
この型の職場では、自分らしさをどこで出すかを決めておくと楽になります。たとえば、ボトムとトップスは基本の型にして、靴かバッグかアクセサリーのどれか一つだけで遊ぶ。全身で遊ぶと、会議の日に一段上げるのが難しくなります。色を増やさずにおしゃれに見せる考え方は、オフィスカジュアルをおしゃれに見せる記事で扱っています。
接客・販売・受付
接客・販売・受付の仕事は、制服があるか、服装の指定が細かく決まっていることがほとんどです。この場合のオフィスカジュアルは、通勤の服と、制服の下に着る服、休憩時間の服、の三つに分かれます。
通勤の服は、標準的なオフィスカジュアルで十分です。お客さまに見られる可能性がある職場では、通勤の途中や建物の入口で見られても困らない服にしておきます。制服の下に着る服は、指定がなければ、白か淡い色の無地で、襟が制服からはみ出さない形を選んでください。
指定のない受付や窓口の仕事では、金融・公的な窓口の型に近い線に置きます。来客と最初に会う場所なので、会社の印象を代表する服装になります。ジャケットかきれいめの羽織りを着て、髪や爪、靴の手入れまで整えておくと、安心して任せてもらえます。
季節で変わるところ|春と夏
オフィスカジュアルの線そのものは季節で変わりませんが、線の内側で選べる服は季節で大きく変わります。春と夏に気をつけたいのは、素材の透けと、袖と首元の露出です。
春は、朝晩と日中の気温差が大きく、羽織りを着たり脱いだりする季節です。羽織りを手に持って移動する時間が長くなるので、しわになりにくく、軽い素材のジャケットやカーディガンが向いています。色は、冬の濃い色から、ベージュや淡いグレー、白などの明るい色へ少しずつ移していくと、季節感が出ます。
夏は、汗と冷房の両方への対策が必要です。トップスは、汗じみが目立ちにくい色と、肌が透けない厚みを選び、ノースリーブの場合は羽織りを必ず用意してください。冷房の効いた職場では、薄手のカーディガンを一枚、椅子に掛けておくと一日を快適に過ごせます。季節ごとの変え方を一覧で見たい場合は、季節別のオフィスカジュアルの記事が入口になります。
秋のオフィスカジュアル|羽織りで温度差を受ける
秋は、オフィスカジュアルで最も迷いやすく、同時に最も整えやすい季節です。迷いやすいのは、朝は冷えて昼は暑く、冷房が止まった室内と外の気温差が日ごとに変わるからです。整えやすいのは、ジャケットやカーディガン、薄手のニットなど、きちんと見える羽織りがいちばん活躍する季節だからです。
秋の基本は、半袖か薄手の長袖のトップスに、羽織りを一枚足す組み方です。朝の気温が低い日は羽織りを着て出かけ、日中は脱いで椅子に掛ける。脱いだときにトップスだけで来客に応対できるかを、着る前に確かめておくと安心です。半袖のトップスを着る場合は、脱いだ姿が夏服に見えないよう、色を秋らしい深い色にしておきます。
色の移し方も、秋のオフィスカジュアルの楽しみです。ボトムを茶色やカーキ、深い緑などに替えるだけで、トップスが夏と同じでも季節が進んで見えます。秋の色の選び方は、秋のオフィスカジュアルの色の選び方で詳しく扱っています。朝の気温から重ね方を決める方法は、朝の気温で重ねる枚数を決める記事へ進んでください。
冬のオフィスカジュアル|コートを脱いだあとが本番
冬のオフィスカジュアルで最も大切なのは、コートを脱いだあとの姿です。通勤のあいだはコートが全身を覆っているので、中の服は外からほとんど見えません。ところが、職場に着いてコートを脱ぐと、そこから一日、中の服だけで過ごすことになります。冬は「コートの中の服が、それだけで成立しているか」を基準に選んでください。
冬の中の服の基本は、ニットかブラウスに、厚手のボトムを合わせる組み方です。ニットは、首元が詰まりすぎず、表面に毛羽立ちの少ない、目の詰まった編み地を選ぶと、オフィスの線の内側に収まります。ざっくりとした太い編み目や、首元が大きく開いた形は、休日の服に見えやすいので避けておきます。そのニットが職場で通るかを、襟ぐりと編み地で見分ける方法は、冬のニットが職場で通るかを見分ける記事にあります。
冬は暖房との付き合いも考えます。職場の暖房が強いと、厚手のニットでは汗ばむことがあります。中に薄手のカットソーを着て、ニットの代わりにカーディガンを羽織る組み方にしておくと、脱いで調整できます。席が窓際か、出入り口の近くか、空調の吹き出し口の下か、によって快適な枚数は変わるので、自分の席の温度に合わせて重ねる枚数を決めてください。
冬は色が暗くなりやすい季節でもあります。全身を濃い色でまとめると重く見えやすいので、トップスかインナーに白や明るいグレーを入れると、顔まわりが明るくなります。全身黒でも重く見せない工夫は、オフィスカジュアルの黒を重く見せない記事を参考にしてください。冬全体の組み方は、冬のオフィスカジュアル レディースの記事が入口です。
秋冬の毎日同じに見える問題
秋冬は、羽織りやコートの色が限られるうえに、ニットの色も濃くなるので、毎日同じ服を着ているように見えやすい季節です。実際には職場の人は他人の服を細かく覚えていないことがほとんどですが、自分で気になると毎朝の服選びが重くなります。
同じに見える原因は、たいてい首元と色の面積です。首元の形が毎日同じで、上半身の色の面積が毎日同じだと、組み合わせを変えても似たように見えます。首元を、丸首・Vネック・タートル・シャツの襟、と曜日ごとに変えるだけで、見え方ははっきり変わります。色の面積は、羽織りを着る日と着ない日を交互にすると変わります。
| 同じに見える原因 | 直し方 | 手間 |
|---|---|---|
| 首元の形が毎日同じ | 丸首・V・タートル・襟付きを曜日で回す | 小さい |
| 上半身の色の面積が同じ | 羽織りを着る日と着ない日を交互に | 小さい |
| ボトムが毎日同じ色 | パンツとスカートで色を分ける | 中くらい |
| 素材の表情が同じ | ニットとブラウスを交互に | 中くらい |
この問題をさらに詳しく扱った記事として、秋冬に毎日同じ服に見えないオフィスカジュアルがあります。
秋冬の足元|タイツ・ブーツ・スニーカーの線
秋冬の足元は、オフィスカジュアルの線が最も分かれやすい場所です。タイツの色と厚さ、ブーツの丈とかかと、スニーカーの素材と色、のどれもが職場によって通る・通らないが変わります。
タイツは、ベージュか黒、濃い紺やグレーの無地で、厚さは肌が少し透ける程度から、透けない厚手まで、職場の線で選びます。固い職場ほど、薄めのベージュや黒が安心です。柄の入ったタイツや、明るい色のタイツは、柔らかい職場でも避けておくほうが無難です。スカートとタイツと靴の色をつなげると、足元がすっきりまとまります。ひざまわりの透け方まで含めて選ぶ方法は、秋冬のタイツの選び方の記事にあります。
ブーツは、職場によって最も判断が分かれるアイテムです。かかとが太めで低く、筒が足首からふくらはぎに沿う形のショートブーツなら、多くの職場で通ります。ひざ下まであるロングブーツや、厚底で甲が大きく見えるブーツは、職場の線によっては休日の服に見えます。ブーツで出社してもよいかの見分け方は、秋のブーツが職場で通るかの記事へ進んでください。
スニーカーは、白か黒の革製で、ロゴが小さく、ソールが厚すぎないものなら、標準的な職場で通ることが増えています。ソールの厚さと色で線を測る方法は、オフィスカジュアルスニーカーの記事にまとめています。
年代で変わるのは「線」ではなく「質感」
オフィスカジュアルの線は、年代によって変わりません。20代でも60代でも、来客に応対できるか、スーツほど固くないか、という基準は同じです。年代によって変わるのは、同じ線の内側で、どんな質感の服が似合うか、どんな印象を求められるか、のほうです。
20代は、まだ職場での立場が定まっていない時期で、きちんとした印象と親しみやすさの両方が求められます。30代から40代は、後輩を持ち、社外の人と会う機会も増えて、信頼される印象が大切になります。50代から60代は、経験を積んだ人としての落ち着きと、まわりが話しかけやすい柔らかさの両方が求められます。
| 年代 | 求められやすい印象 | 質感の目安 |
|---|---|---|
| 20代 | きちんとして、親しみやすい | 軽めの生地、明るめの色、小さめの柄 |
| 30代 | 信頼できて、話しやすい | 適度な厚み、落ち着いた色、上質な無地 |
| 40代 | 頼りになる、余裕がある | しっかりした生地、つやのある素材 |
| 50代 | 落ち着いて、柔らかい | 肌に近い色、なめらかな素材 |
| 60代 | 品があって、軽やか | 明るい差し色、軽く柔らかい生地 |
年代ごとの記事は、それぞれの立場で迷いやすいところを詳しく扱っています。自分の年代の記事から読み進めてください。
20代・30代のオフィスカジュアル
20代、とくに新卒や入社数年目は、職場の線をまだ測りきれていないことが多い時期です。最初の数週間は、就職活動で着たスーツの上下を分けて使うところから始めると、無理なく線の内側に入れます。スーツのジャケットをカーディガンと組む、スーツのパンツをブラウスと組む、というように一つずつ崩していけば、どこまでが自分の職場の線かを確かめられます。この考え方は、新卒のオフィスカジュアルを就活の服から組む記事で詳しく扱っています。
20代後半になると、職場での役割が増え、季節の行事や社外の人との会食も増えてきます。年末の挨拶まわりや忘年会のある時期は、通常の出社より一段上の服が必要になる日が出てきます。20代の冬のオフィスカジュアルの記事は、そうした予定のある日の組み方をまとめています。季節ごとの具体的なコーデは、20代後半の初秋のオフィスカジュアルから季節を追って読めます。
30代は、後輩を持ち、社外の人と会う機会も増える時期です。この年代のオフィスカジュアルで大切なのは、トップスとボトムの質感をそろえることです。生地の厚みやつやの度合いがそろっていると、組み合わせが少なくても上質に見えます。30代の基本の組み方は、30代のオフィスカジュアルの基本へ進んでください。
40代・50代・60代のオフィスカジュアル
40代は、職場での責任が大きくなり、判断を任される場面が増える時期です。服装も、細かい流行より、生地のしっかりした服を少ない数で長く着る方向が向いています。ジャケットは肩の線が合っていることが何より大切で、肩が合っていれば、中の服が少し柔らかくても全体はきちんと見えます。40代の基本の組み方は、40代のオフィスカジュアルの基本で扱っています。
50代は、経験を積んだ人としての落ち着きと、まわりが相談しやすい柔らかさの両方が求められる時期です。顔まわりに柔らかい色を置くと、表情が明るく見えます。ボトムは、ウエストまわりにゆとりのある、しっかりした生地のパンツが一日を快適に過ごせます。季節ごとの具体的な組み方は、50代の秋始まりのオフィスカジュアルから読めます。
60代は、職場によっては働き方が変わり、出社の頻度や役割が変わる時期でもあります。オフィスカジュアルの線は同じでも、軽く柔らかい生地や、明るい差し色を取り入れると、軽やかな印象になります。肩の凝りにくい軽い羽織りや、着脱しやすい前開きのトップスは、一日を楽に過ごすための工夫です。60代の初秋のオフィスカジュアルから、季節を追って組み方を見られます。
骨格から選ぶ入口
オフィスカジュアルの線の内側で、どの形の服が自分に似合うかは、骨格のタイプで見当をつけられます。同じセンタープレスのパンツでも、骨格によって似合う太さや丈が違い、同じジャケットでも似合う丈や肩の形が違います。自分のタイプがわからない場合は、メグラシの無料の骨格診断で確かめてから読み進めてください。
| 骨格のタイプ | オフィスで似合いやすい形 | 迷ったときの方向 |
|---|---|---|
| ストレート | ハリのある生地、Vネック、すっきりした直線 | 装飾を減らして素材で見せる |
| ウェーブ | 柔らかい生地、短めの丈、ウエストの位置が高い形 | 重心を上に置く |
| ナチュラル | 長めの丈、ゆとりのある形、表情のある素材 | 布の量で骨の大きさをなじませる |
タイプごとの詳しい記事として、骨格ストレートは骨格ストレートのオフィスカジュアル、骨格ウェーブは骨格ウェーブのオフィスの装い、骨格ナチュラルは骨格ナチュラルのオフィスの装いへ進んでください。三つのタイプを横に並べて比べたい場合は、骨格タイプ別のオフィスカジュアルが入口です。
骨格のタイプが二つにまたがって決めきれない場合は、どちらのタイプの記事でも共通して勧められている形から選んでください。多くの場合、センタープレスのパンツ、無地のブラウス、肩の線が合ったジャケットは、どのタイプにも共通して勧められます。そこから、生地の厚みや丈の長さを少しずつ試して、自分にとっての正解を見つけていきます。
パーソナルカラーから選ぶ入口
オフィスカジュアルの基本の色は、紺・グレー・ベージュ・白・黒の落ち着いた色が中心です。この落ち着いた色のなかでも、どの色が自分の顔を明るく見せるかは、パーソナルカラーで見当をつけられます。顔まわりに置くトップスやブラウスの色だけでも合わせると、同じ服でも印象が変わります。自分のパーソナルカラーがわからない場合は、メグラシの無料のパーソナルカラー診断で確かめてください。
| パーソナルカラー | オフィスで使いやすい基本の色 | 顔まわりに置きたい色 |
|---|---|---|
| イエベ春 | ベージュ、明るい茶色 | アイボリー、淡いサーモン |
| ブルベ夏 | グレー、明るい紺 | 白、淡い水色、ラベンダー |
| イエベ秋 | 茶色、カーキ、深いベージュ | クリーム、テラコッタ |
| ブルベ冬 | 黒、濃い紺、チャコール | 真っ白、深い赤 |
秋冬のオフィスで深い色を使う季節には、イエベ秋の色の考え方が多くの人の参考になります。イエベ秋の全体像の記事では、深い色をどう顔まわりに置くかを詳しく扱っています。ブルベ夏の人がオフィスで使いやすい色の組み方は、ブルベ夏のオフィスの装いで見られます。
パーソナルカラーが基本の色に合わないと感じても、基本の色を捨てる必要はありません。ボトムや羽織りは基本の色のまま、顔に近いトップスやスカーフだけを自分の色にすれば、職場の線を守りながら顔を明るく見せられます。
NGの線|素材
オフィスカジュアルで避けたい服は、種類ではなく、素材と状態で決まることがほとんどです。同じブラウスでも、透ける生地なら範囲外、透けない生地なら範囲内です。素材のNGの線は、次の四つで見分けてください。
| 素材の状態 | NGになる理由 | 見分け方 |
|---|---|---|
| 透ける | 下着の線が見え、来客に応対しにくい | 明るい窓の前で、手のひらを服の内側に当てて見えるか |
| 光りすぎる | パーティーや礼服に見える | 蛍光灯の下で、遠くから光の反射が目立つか |
| よれ・毛玉 | 手入れをしていない印象になる | 袖口・脇・ひじの内側を確かめる |
| しわが残る | 一日の後半にだらしなく見える | 手で軽く握って離したとき、しわが残るか |
とくに気をつけたいのは「透ける」です。自宅の照明の下では透けなくても、職場の明るい蛍光灯の下や、窓際の自然光の下では透けて見えることがあります。白や淡い色のブラウスは、着る前に明るい場所で一度確かめるか、肌に近い色のインナーを合わせておくと安心です。
素材の状態は、着る前の数秒で確かめられます。朝、服を手に取ったときに、袖口と脇とひじの内側を見る習慣をつけると、よれや毛玉に気づかないまま出社することがなくなります。
NGの線|丈と露出
丈と露出のNGの線は、立っているときではなく、座っているとき、かがんだとき、腕を上げたとき、の三つの姿勢で確かめます。立っているときに問題がなくても、オフィスでは座っている時間がいちばん長く、資料を取るためにかがんだり、高い棚に手を伸ばしたりする場面もあります。
スカートの丈は、座ったときにひざ頭が隠れるかで決めます。立ったときにひざが隠れていても、座ると裾が上がって太ももが見えるスカートは範囲外になりやすい丈です。とくにタイトスカートは座ると大きく上がるので、立ったときにひざ下5センチ以上ある丈を選ぶと安心です。スカートの丈と、合わせる羽織りの丈の関係は、オフィスカジュアルスカートの丈と羽織り丈の記事で詳しく扱っています。
首元の開きは、かがんだときに胸元が見えないかで決めます。目安は、鎖骨のくぼみから指3本分より下まで開いていないことです。それより深い場合は、中にインナーを合わせるか、ブラウスやジャケットを羽織ります。袖は、ノースリーブなら羽織りを必ず用意し、腕を上げたときに脇が見えないかを確かめておきます。
| 確かめる姿勢 | 見る場所 | 範囲内の目安 |
|---|---|---|
| 座る | スカートの裾 | ひざ頭が隠れている |
| かがむ | 首元 | 胸元が見えない |
| 腕を上げる | 脇・ウエスト | 脇とおなかが見えない |
NGの線|足元
足元のNGの線は、かかとが見えるか、音が出るか、汚れているか、の三つで決まります。足元は自分では見落としやすい場所ですが、まわりからは意外とよく見られています。
かかとが見えるサンダルやミュールは、多くの職場で範囲外になりやすい靴です。つま先が見えるだけの靴は通る職場もありますが、かかとが見えると一気に休日の印象になります。夏でも、かかとを包む靴にしておくと安心です。秋口にサンダルを履き続けたいときの線の引き方は、オフィスカジュアルのサンダルの記事を参考にしてください。
音が出る靴も、オフィスでは気をつけたいところです。かかとが細く硬い靴は、静かな職場の床で歩く音が響きます。かかとにゴムが張ってあるか、太めのかかとの靴を選ぶと、音が抑えられます。汚れは、つま先とかかとの擦れに出やすいので、週に一度は確かめて手入れをしておきます。
どちらとも取れる服をどう決めるか
オフィスカジュアルでいちばん迷うのは、範囲内とも範囲外とも取れる服です。きれいめのデニム、白い革のスニーカー、柄の入ったブラウス、ニットのワンピース、ロングのスカートなど、職場によって判断が分かれる服は少なくありません。こうした服を前にしたときは、次の順番で決めてください。
一つ目は、その日に来客や社外の人と会う予定があるかです。予定があるなら、どちらとも取れる服は避けて、確実に範囲内の服を選びます。予定がないなら、二つ目に進みます。
二つ目は、どちらとも取れる服を一点だけにしているかです。デニムにスニーカーを合わせる、柄のブラウスに柄のスカートを合わせる、というように、どちらとも取れる服を二点以上重ねると、一気に範囲外に寄ります。一点だけなら、残りを確実に範囲内の服で固めることで、全体は線の内側に収まります。
三つ目は、羽織りを一枚持っていけるかです。どちらとも取れる服を着る日に、ジャケットかきれいめのカーディガンを持っていけば、急な来客にも対応できます。羽織りを持っていけない日は、どちらとも取れる服は避けておきます。
| 確かめること | はい | いいえ |
|---|---|---|
| 来客・社外の予定がある | 確実に範囲内の服にする | 次へ |
| どちらとも取れる服は一点だけ | 次へ | 一点に減らす |
| 羽織りを一枚持っていける | 着てよい | 避けておく |
この三つの順番で決めれば、どちらとも取れる服で迷う時間は数秒で済みます。崩してよい幅を職場の三人で測る方法は、崩せる幅を職場の三人で測る記事で扱っています。
毎日迷わない回し方
毎朝の服選びで迷わないためには、選ぶ順番と、選ぶ範囲を決めておくことが大切です。順番は、その日の予定、ボトム、トップス、羽織り、靴、の順で決めます。予定を最初に確かめるのは、来客や会議の有無で線の位置が動くからです。
| 順番 | 決めること | 決め方 |
|---|---|---|
| 1 | その日の予定 | 来客・会議・外出があるか |
| 2 | ボトム | 予定があればパンツ、なければ好きな方 |
| 3 | トップス | ボトムと違う色の系統で |
| 4 | 羽織り | 予定があれば必ず、なければ気温で |
| 5 | 靴 | ボトムの色につなげる |
選ぶ範囲は、一週間ごとに決めておくと楽になります。週の初めに、その週に着るボトム2本、トップス3枚、羽織り1枚を決めて、クローゼットの手前に並べておきます。毎朝はその範囲のなかから選ぶだけなので、迷う時間が大きく減ります。
前の晩に翌日の服を決めておくのも、毎朝の迷いを減らす方法です。翌日の天気予報と予定を見て、服を一式ハンガーに掛けておけば、朝は着るだけで済みます。とくに、会議やプレゼンなど人前で話す日は、前の晩に決めておくと当日の緊張が少し和らぎます。人前で話す日の服の選び方は、人前で話す日のオフィスカジュアルの記事にまとめています。
新しい服を買い足さずに、手持ちの服だけで回したい場合は、オフィスカジュアルを買い足さずに回す記事が参考になります。1点を足すだけで組み合わせを増やす考え方を扱っています。
新しい職場・転職の最初の2週間
新しい職場では、最初の2週間がオフィスカジュアルの線を測る期間になります。この期間は、測る前に線を外さないよう、一段上の服で過ごしてください。具体的には、ジャケットを毎日着るか持っていき、ボトムはセンタープレスのパンツかひざが隠れるスカート、靴はかかとのある革の靴にします。
最初の2週間で観察したいのは、前に挙げた4つの手がかりです。来客の頻度、まわりの真ん中の人の服装、出社の頻度、社内の連絡で服装がどう書かれているか。2週間あれば、それぞれの曜日の様子もつかめます。とくに、週の初めと週の終わりで服装が変わる職場もあるので、両方を見てから線を決めると確かです。
転職の場合は、前の職場の線をそのまま持ち込まないことが大切です。前の職場では通っていた服が、新しい職場では範囲外ということもあります。とくに、柔らかい職場から固い職場に移る場合は、最初の数週間はかなり固めに寄せておきます。転職の初出勤の服の選び方は、転職の初出勤のオフィスカジュアルの記事で扱っています。
注意されたときの直し方
オフィスカジュアルの服装について、上司やまわりから注意されることがあります。注意されると落ち込みますが、注意は職場の線を教えてもらえる貴重な機会でもあります。言われたことを、どの部分の線を越えていたかに置き換えて受け取ると、次からの直し方がはっきりします。
| 言われたこと | 越えていた線 | 直し方 |
|---|---|---|
| 「ちょっとラフかな」 | 全体の固さ | ジャケットを足すか、ボトムを固い側に |
| 「涼しそうだね」 | 露出・透け | インナーを合わせるか、羽織りを足す |
| 「今日は休み?」 | 素材・状態 | デニムやニットの素材を見直す |
| 「足元が気になる」 | 靴 | かかとを包む革の靴に替える |
注意されたあとは、少なくとも数週間は一段上の服で過ごしてください。注意した人は、その後の服装を見ています。すぐに直したことが伝わると、信頼はむしろ深まります。言われた一言ごとに、どこを直せばよいかをさらに細かく整理した記事として、オフィスカジュアルで注意されたときの記事があります。
まとめ
オフィスカジュアルは、来客に会っても失礼にならず、スーツほど固くない線の装いです。線の位置は会社ごとに違うので、来客の有無、上司の服装、出社頻度、案内文の言い回し、の4つで自分の職場の線を測り、迷ったら一段上に置いてください。
最初に揃えるのは、センタープレスのパンツ、ひざが隠れるスカート、無地のブラウス、きれいめのカットソー、短めのジャケットの5点です。色を3色以内に絞れば、この5点だけで1週間が回ります。そこから、職種、季節、年代、骨格、パーソナルカラーに合わせて、少しずつ足したり替えたりしていきます。
範囲外になりやすいのは、透ける素材、光りすぎる素材、よれや毛玉のある服、座ると太ももが出る丈、かがむと胸元が見える首元、かかとの見える靴です。どちらとも取れる服は、来客の予定がない日に、一点だけ、羽織りを持って着る。この順番で決めれば、毎朝の迷いはほとんどなくなります。この記事を地図にして、自分の職場と自分に合う個別の記事へ進んでください。
よくある問い
- Q. オフィスカジュアルはどこまで崩していいのですか?
- 「急に来客と会うことになっても、そのまま応対できるか」で決めます。応対できる服ならオフィスカジュアルの範囲内、着替えたくなる服なら範囲外です。具体的には、色落ちやダメージのあるデニム、ロゴの大きいTシャツ、透ける素材、太ももが出る丈、かかとの見えるサンダルが範囲外になりやすい服です。会社によって許される幅は違うので、まずは同じ部署の人の平均を一週間ほど見て、その一段上に置くと安全です。
- Q. オフィスカジュアルとビジネスカジュアルは何が違いますか?
- 日本の職場ではほぼ同じ意味で使われることも多いのですが、使い分けるときはビジネスカジュアルのほうが一段固い側を指します。ビジネスカジュアルは商談や社外の人と会うことを前提にしていて、ジャケットがほぼ必須です。オフィスカジュアルは社内で過ごす日を前提にしていて、ジャケットは椅子に掛けておけば十分という職場が多くなります。
- Q. 最初に何を買えばいいですか?
- 新しく揃えるなら、センタープレスのパンツ、ひざが隠れる丈のスカート、無地のブラウス、きれいめのカットソー、腰骨にかかる程度の短めのジャケットの5点からです。色は紺・グレー・ベージュ・白・黒のなかから3色以内に絞ると、どれとどれを組んでもまとまります。靴はかかとが3センチ前後の、つま先が丸すぎないパンプスかローファーを1足用意してください。
- Q. 毎日同じような服になってしまいます。失礼ではありませんか?
- 失礼にはなりません。職場の人は他人の服を細かく覚えていないことがほとんどで、印象に残るのは「いつも清潔で整っている」かどうかです。気になる場合は、ボトムを固定してトップスと羽織りだけを入れ替える、首元の形を曜日ごとに変える、といった小さな変化で十分に見え方が変わります。
— メグラシ編集部





