オフィスカジュアルを買い足さずに回す|1点あたりの出番回数で、足りない場所を決める

職場の服を増やさずに済ませたい。でも、朝に着るものが決まらない。 この2つは同時に起きます。
先に結論だけ言います。足りているかどうかを決めているのは、持っている点数ではなく1点あたりの出番の回数です。10点あっても3点しか動いていない状態と、6点で6点とも動いている状態では、後者のほうが朝は楽になります。
数えるのは4つ。通り数・着用回数・戻した回数・足したときに増える通り数。この4つを数えると、買わなくていいのか、1点だけ足せばいいのかが分かれます。
📋 買い足す前に数える4点|早見表
| 数えるところ | 数え方 | 足りている側 | 足りていない側 |
|---|---|---|---|
| 通り数 | トップス1枚が下と組める数 | 5通り以上 | 2通り以下 |
| 着用回数 | 直近4週間で体の上にあった回数 | 週2回以上 | 月1回以下 |
| 戻した回数 | 手へ取って棚へ戻した回数 | 0〜1回 | 3回以上 |
| 増える通り数 | 1点足したときの増分 | 3通り以上 | 2通り以下 |
上の2つが両方通る1点が3つそろえば、5日は買い足さずに回ります。 3つに届かないときだけ、いちばん増分の大きい1点を足してください。
この記事の役割と、点数の一覧との分担
5日を回すのに必要な点数の一覧は、すでにオフィスカジュアル レディースの基本に置いてあります。あちらは「何点そろえるか」の話です。
この記事は、その一覧をそろえる前に読むほうが役に立ちます。手持ちの1点がどれだけ働いているかを数えると、一覧で足りないとされた場所が、実際には足りていることがよくあるからです。数えてから一覧に戻ると、足す点数が減ります。
なぜ「点数」ではなく「出番の回数」で数えるのか
同じ8点でも、朝の楽さはまったく違います。分かれ目は、1点が何通りに組めるかです。
トップス4枚とボトムス2本があるとき、理論上は8通りできます。ところが実際に成立するのは、明るさの段が近く、丈の関係が逆転していない組み合わせだけです。測ってみると8通りが3通りまで落ちることがあります。
この3通りが、朝に選べる全部です。点数は8点あるのに、選べるのは3通りしかない。足りないと感じるのは、この差から来ています。 増やす前に、いまの通り数を出してください。
数える①|そのトップスは、手持ちの下と何通り組めるか
床かベッドの上に、ボトムスを全部並べます。トップスを1枚だけ手に取り、並べたボトムスに順に重ねてください。
数に入れる条件は2つだけです。
- 明るさの段が4段以上離れていない ── 白を0、黒を10として目分量で置きます
- 丈の関係が逆転していない ── 上の裾が下の腰の位置より下に来ていない
この2つを満たしたものだけ数えます。5通り以上なら主力、3〜4通りなら控え、2通り以下は動きません。
全部のトップスで同じことをすると、分布が出ます。多くの場合、5通り以上の1枚が2つか3つ、2通り以下の1枚が半分近くを占めます。足りないのは点数ではなく、この分布の偏りです。
数える②|直近4週間で、体の上にあったのは何回か
通り数が多くても、着ていなければ意味がありません。次は回数を数えます。
正確な記録はいりません。「先週着たか」「先々週着たか」を4週分たどるだけで十分です。週2回以上なら回っています。月1回以下なら、通り数があっても動いていません。
ここで通り数と回数を並べると、4つの箱に分かれます。
- 通り数が多く、回数も多い ── 主力。ここが3点あれば足りています
- 通り数が多いのに、回数が少ない ── 原因は次の項目にあります
- 通り数が少なく、回数が多い ── 同じ組み合わせを繰り返しています
- 通り数も回数も少ない ── 職場用ではありません。休日側へ移してください
数える③|朝に手に取って、棚へ戻した回数
通り数が多いのに着ていない1点が、いちばん取り返しやすい場所です。ここを掘ると、たいてい理由が出てきます。
4週間のうち、その1点を手に取って結局戻した回数を思い出してください。3回以上戻しているなら、原因は3つのどれかです。
- 合わせる下が1本しかない ── 通り数の数え方が甘かった可能性があります。丈の逆転を見直してください
- しわが残っている ── 当日に着られない状態で棚にあります。洗う周期の問題です
- 取り出すのに時間がかかる ── 置き場所の問題です。奥にあると朝の数十秒で外れます
どれも、その1点を買い替えずに直せます。 戻した回数が0回か1回の1点は、そのまま主力として扱ってください。
数える④|1点足したら、通りは何通り増えるか
ここまでで足りないと分かった場合だけ、足す1点を決めます。基準は好みではなく、増える通り数です。
候補を1点思い浮かべ、いま床に並んでいる手持ちの上に置いてみてください。条件を満たす組み合わせがいくつできるかを数えます。
- 3通り以上増える ── 足す価値があります
- 2通り増える ── 境目。ほかに候補があるなら比べてください
- 1通り以下 ── 足しても朝は変わりません
増分がいちばん大きいのは、たいてい中間の明るさのボトムスか、羽織りです。 明るさの段が中央にあるものは、上下どちらの側とも組めるので、通り数が一気に伸びます。逆に、いちばん明るいものといちばん暗いものは、組める相手が片側に限られます。
4点を数える|買わない・1点だけ足す・2点足す
数えた結果を合わせます。
| 状態 | 判定 | やること |
|---|---|---|
| 主力が3点以上 | 買わない | 置き場所と洗う周期だけ直す |
| 主力が2点 | 1点足す | 増分がいちばん大きい1点だけ |
| 主力が1点以下 | 2点足す | 中間の明るさの下と、羽織り |
主力とは、通り数が5通り以上あって、4週間で週2回以上着ている1点のことです。 これが3点あると、5日のうち3日はその3点で決まり、残り2日は控えから埋められます。
主力が2点の場合、足すのは1点で足ります。2点足したくなりますが、1点足してから2週間回して、それでも詰まる場所が残ったときだけ2点目を考えてください。 詰まりの多くは、1点目で消えます。
出番の回数を上げる手数|洗う周期と、置き場所
買わずに回数を上げる方法は2つあります。どちらも1回やれば効き続けます。
1つ目は、洗う周期を主力に合わせること。 週2回着る1点が週1回しか洗えていないと、2回目の出番で状態が落ちます。落ちた状態で棚に戻ると、次の朝に手へ取っても戻すことになります。主力の3点だけ、洗う日を決めてください。
2つ目は、置き場所を手前にすること。 朝に服を選ぶ時間は、実測すると数十秒しかありません。奥にある1点は、その数十秒に入りません。主力の3点を目の高さか、いちばん手前に移すだけで、戻した回数が減ります。
休日の服と職場の服が同じ場所にある場合は、物理的に分けてください。選択肢そのものが職場向きになると、迷う時間が消えます。
どちらとも取れる場合①|通り数はあるのに、朝に迷う
通り数が5通り以上あるのに迷うときは、組み合わせが決まっていないだけです。選択肢が多いほど朝は遅くなります。
やることは1つで、5通りのうち3通りを先に固定してしまうことです。前の晩でなくてかまいません。日曜に3通りだけ決めて、写真を撮るか紙に書いておきます。月曜から水曜はそこから選び、木曜と金曜だけ残りから決める。
これで迷う対象が5通りから2通りに減ります。通り数は資産ですが、朝に全部を開く必要はありません。
どちらとも取れる場合②|来客の日だけ足りない
来客のある日だけ手持ちで届かない場合、その頻度で判断が変わります。
月1回以下なら足しません。通常の組み合わせに羽織りを1枚重ねるか、足元を替えるだけで届きます。週1回以上ある場合は足しますが、その日専用の1点にしないでください。 専用の1点は通り数が1通りで止まり、月4回しか出番がありません。
選ぶのは、通常の日にも組める1点です。判定は同じで、増える通り数が3通り以上あるかどうか。 その条件を満たす1点なら、来客の日も通常の日も同じ1点で埋まります。
どちらとも取れる場合③|季節の入れ替わりで通り数が落ちる
季節が変わると、通り数は必ず落ちます。上下の丈の関係は変わらなくても、厚みが変わって明るさの段の見え方が動くからです。
落ちたときにやることは、買い足しではなく数え直しです。入れ替えた直後に、もう一度床に並べて通り数を出してください。多くの場合、落ちているのは通り数ではなく、置き場所が入れ替わっていないことです。
数え直して主力が2点以下になっていた場合だけ、足す1点を考えます。その場合も、増分の大きさで選ぶ手順は変わりません。
足すなら、どの1点から
順番は決まっています。
- 中間の明るさのボトムス ── 上下どちらとも組めるので、増分がいちばん大きくなります
- 羽織り ── 硬さを1段上げる役をひとりで担えます。1枚しかない状態は詰まりやすい場所です
- 顔の近くで明るく見えるトップス ── 上半身は目に入るので、繰り返しが目立つのはここだけです
ボトムスを2本以上に増やすより、羽織りを2枚にするほうが増分は大きくなります。 羽織りは上下どちらの上にも乗るので、通り数が掛け算で伸びるからです。
足したあとは、2週間置いてからもう一度数え直してください。 増えるはずだった通り数が、実際には増えていないことがあります。原因はたいてい1つで、足した1点の明るさの段が、思っていたより端に寄っていることです。
この場合、足した1点を返す必要はありません。組む相手の側を1段動かすと、増分が戻ります。 手持ちのいちばん明るい1点を、そのまま使うのではなく、間に1段はさんで組む形にしてください。段が飛ぶ組み合わせが減り、通り数が伸びます。
よくある誤解
「点数が少ないから足りない」 ── 点数と通り数は比例しません。8点で3通りの人と、6点で9通りの人がいます。数えるのは通り数のほうです。
「同じ下を繰り返すと気づかれる」 ── 目は上半身に集まります。下の繰り返しは、ほとんど記憶に残りません。増やすならトップス側からです。
「通り数の多い1点を買えばいい」 ── 通り数はその1点だけでは決まりません。手持ちとの関係で決まります。同じ1点でも、人によって増分は変わります。
まとめ
買い足す前に数えるのは4つです。通り数・4週間の着用回数・棚へ戻した回数・足したときに増える通り数。
通り数が5通り以上で週2回以上着ている1点を「主力」と呼びます。主力が3点あれば、買わずに5日が回ります。 2点なら1点だけ足す。1点以下なら、中間の明るさの下と羽織りを足す。
足す前にできることが2つあります。洗う日を主力に合わせること、置き場所を手前にすること。 どちらも1回で終わり、戻した回数が確実に減ります。
関連記事
よくある問い
- Q. 職場の服が足りていない気がします。何を基準に判断すればいいですか
- 持っている点数ではなく、1点あたりの出番の回数で判断してください。手持ちのトップスを1枚ずつ取り出して、その1枚が手持ちのボトムスと何通り組めるかを数えます。5通り以上あれば、その1枚は主力です。次に、直近4週間でその1枚が体の上にあった回数を思い出してください。週2回以上なら回っています。この条件を両方満たす1点が3つそろっていれば、5日は買い足さずに回ります。3つに届かない場合だけ、いちばん通り数が増える1点を足してください。
- Q. 組み合わせの通り数は、どうやって数えればいいですか
- 床かベッドの上に、ボトムスを全部並べてください。次にトップスを1枚だけ手に取り、並べたボトムスの上に順に置いていきます。置いたときに明るさの段が4段以上離れていない、丈の関係が上下で逆転していない、この2つを満たしたものだけを数えます。数え終わったら、そのトップスの脇に数字を書いた紙を置いてください。全部のトップスで同じことをすると、通り数が5通り以上の1枚と、2通り以下の1枚に分かれます。買い足しの判断は、この分布を見てから行います。
- Q. 朝に手へ取って結局着なかった服は、どう扱えばいいですか
- 回数を数えてください。同じ1点を4週間のうち3回以上手へ取り、3回とも棚へ戻しているなら、その1点は職場では使えていません。通り数がいくつあっても、朝の判断で外れるものは出番の回数に入らないからです。理由は3つに絞れます。合わせる下が1本しかない、しわが残っていて当日に着られない、置き場所が奥で取り出すのに時間がかかる。どれも1点を買い替えずに直せます。戻した回数が0回か1回の1点は、そのまま主力として使ってください。
- Q. 同じ服が続くのが気になります。増やしたほうがいいですか
- 増やす前に、通り数の分布を見てください。同じ服が続いていると感じるのは、上半身に同じ1枚が並んでいる場合がほとんどです。人の目は上半身に集まるので、下が繰り返されてもほとんど気づかれません。つまり足すならトップス側です。ただし足す前に、いま通り数が2通り以下で止まっている1枚を確かめてください。その1枚の通り数が伸びない原因が下の側にあるなら、トップスを足しても分布は変わりません。原因の場所を先に特定してから、足す1点を決めます。
- Q. 来客のある日だけ手持ちで足りません。どうすればいいですか
- 週に何回その日が来るかを先に数えてください。月に1回以下なら、足す必要はありません。通常の日の組み合わせに、羽織りを1枚重ねるか、足元を革の面のあるものに替えるかで届きます。週に1回以上ある場合は、その日専用の1点ではなく、通常の日にも使える1点を足してください。専用の1点は通り数が1通りにしかならないので、出番の回数が月4回で止まります。通常の日にも組める1点なら、同じ1点で通り数が5通り以上に伸びます。
— メグラシ編集部





