オフィスカジュアルで注意された|言われた一言から直す1か所を決める

**職場で服について言われた一言を、そのまま思い出してください。「ラフだね」「どこか行くの?」「寒くない?」「派手だね」のうち、どれに近いですか。**言われた言葉には、直す場所がほぼ書いてあります。
服を注意されると、つい全身を見直したくなります。けれども、全部を替えると何が原因だったのか自分でも分からなくなり、次に同じことを言われたときに直せません。直すのは、言われた言葉が指している1か所だけです。
この記事では、言われた言葉ごとに指している場所を表にして、翌朝の1着でどこを替えるかを決めます。どこからがカジュアルすぎかという通年の線はオフィスカジュアル レディースの基本に、季節の切り替えの読み方は秋のオフィスカジュアルにまとめてあります。
結論:言われた一言は、直す場所を指している
| 言われた言葉 | 見られている場所 | 最初に直す1か所 |
|---|---|---|
| 「ちょっとラフだね」 | 素材の表面と靴 | いちばん面積の広い1枚を、なめらかな表面のものに |
| 「今日どこか行くの?」 | 光・柄・揺れるもの | 光るものか揺れるものを1つ外す |
| 「寒くない?」 | 肌の出ている位置 | 足首か手首か首元のどれか1か所を覆う |
| 「派手だね」 | 色や柄の面積 | 色の面積をいちばん広い1枚から減らす |
| 「だらしない」「疲れてる?」 | しわ・毛玉・裾の状態 | 顔に近い1枚の状態を整える |
| 「学生みたい」 | 形と小物の幼さ | リュックか靴か襟のどれか1つを替える |
| 「お客さんの前に出るの?」 | 上着の有無 | 羽織れる1枚を職場に置く |
| 「目のやり場に困る」 | 開き・透け・丈 | 開きの深さか、透けのどちらか |
| 「足音が気になる」 | 靴底とかかと | かかとのゴムを替えるか、底の柔らかい靴に |
**どの言葉も、全身ではなく1か所を指しています。**言われた側は全身を否定されたように感じますが、言った側が気になったのは、たいてい目に入った1か所だけです。
注意された日に、まずやらないこと
言われた直後は、気持ちが動いて大きく変えたくなります。その日のうちにやらないほうがいいことがあります。
| ついやりがちなこと | 起きること | 代わりにやること |
|---|---|---|
| その日の帰りに服を何着も買う | 原因が分からないまま、似た服が増える | 言われた言葉をそのまま書き留める |
| 翌日から全身を黒と紺にする | 今度は硬すぎて浮く | 言われた場所だけを替える |
| 同僚に「私の服、変?」と聞いて回る | 人によって答えが違い、迷いが増える | 職場の決まりを先に確かめる |
| 言った人を避ける | 直したことが伝わらない | 普段どおりに接する |
| 好きな服を全部しまう | 着る服が足りなくなる | 1枚だけ残して、ほかを職場寄りにする |
**最初にやるのは、言われた言葉をそのまま書き留めることです。**言い回しが少し違うだけで、指している場所が変わります。「ラフ」と「カジュアル」と「くだけてる」は似ていますが、ラフは素材、くだけてるは着方を指していることが多いからです。
言われ方を3つに分ける|はっきり・遠回し・冗談まじり
同じ内容でも、言われ方によって直す急ぎ具合が違います。
| 言われ方 | 例 | 直す時期 |
|---|---|---|
| はっきり | 「その靴は職場では控えてください」 | 翌日から |
| 遠回し | 「今日はお休みの日みたいだね」 | 同じ週のうちに |
| 冗談まじり | 「おしゃれだね、デート?」 | 同じ言葉を2回言われたら |
| 決まりとして | 「来週から来客対応はジャケットで」 | 決まりの日から |
**はっきり言われたときは、迷わず翌日に直してください。**遠回しや冗談まじりは、言った側も強く気にしているわけではないことが多いので、1回目で全身を変える必要はありません。ただ、同じ方向の言葉を2回言われたら、それは偶然ではありません。
「ちょっとラフだね」|素材の表面と靴
「ラフ」と言われたときに見られているのは、ほとんどが素材の表面です。形がきちんとしていても、表面が休日の服のものだと、全体がくだけて見えます。
| 場所 | ラフに見える選び方 | 職場寄りの選び方 |
|---|---|---|
| トップス | 厚手の綿のカットソー、スウェット地 | 薄手のニット、張りのあるブラウス |
| ニットの裾 | 太いリブで裾がすぼまる | 裾がまっすぐ落ちる |
| ボトムス | 色の落ちたデニム、ゴムの見える腰 | 張りのある生地、ベルト通しのある腰 |
| 靴 | 底の厚いスニーカー、布の靴 | 底の薄い革の靴、ローファー |
| 羽織り | パーカー、フードのあるもの | 襟のない羽織り、薄手のカーディガン |
| バッグ | 布のトート、リュック | 底のある革か合成皮革のバッグ |
**直すのは、いちばん面積の広い1枚です。**多くの人の場合、それはトップスかボトムスです。面積の広い1枚の表面がなめらかになると、靴がスニーカーのままでも印象はかなり戻ります。
秋から冬にかけて増えるのが、ニットの裾のリブです。太いリブで裾がきゅっとすぼまるニットは、腰のまわりに休日の服の形を作ります。同じ厚さのニットでも、裾がまっすぐ落ちる形に替えるだけで、ラフと言われることはかなり減ります。
それでも足りないときは、靴を替えます。底の厚さが3cmを超えるスニーカーは、それだけで休日の側に寄ります。休日の服を職場に通す選び方はオフィスカジュアルの私服 レディースで、1枚ずつ確かめられます。
「今日どこか行くの?」|光・柄・揺れるもの
この言葉は、職場の普段より華やかに見えたときに出ます。悪い意味とは限りませんが、華やかさの要素が重なっていると、仕事の場から一歩はみ出して見えます。
| 華やかさの要素 | 数え方 | 職場での上限の目安 |
|---|---|---|
| 光る素材 | サテン、ラメ、光沢のある合成繊維 | 1か所まで |
| 大きな柄 | 柄の1つが手のひらより大きい | 1か所まで |
| 揺れるもの | 揺れる耳飾り、フリル、長い裾 | 1か所まで |
| 高いヒール | かかとが7cmを超える | 立ち仕事の多い職場では避ける |
| 香り | 1m離れても分かる | 近くの席で気づかれない程度 |
**2つ以上が重なっていたら、どちらか1つを外してください。**光るブラウスに揺れる耳飾りなら、耳飾りを小さな粒にするだけで、ブラウスはそのまま着られます。
逆に、1つだけだったなら、気にしすぎなくて構いません。その日の予定が普段と違う人は、ただ予定を聞かれただけのこともあります。
「寒くない?」「見てて寒い」|肌の出ている位置
秋から冬にいちばん増える言葉です。言った側は体温の心配をしているのではなく、季節から服が浮いて見えたことを伝えています。
| 肌が出ている場所 | 寒そうに見える時期 | 覆い方 |
|---|---|---|
| 足首 | 朝の気温が15度を下回るころから | 靴下か、丈の長いパンツ |
| 素足 | 10月に入ったら | 薄いストッキングか、肌色に近いタイツ |
| 手首から先の腕 | 朝の気温が15度を下回るころから | 七分袖を長袖に、または薄い羽織り |
| 首元の深い開き | 11月ごろから | 開きの浅い1枚、薄いスカーフ |
| 足の甲の大きな開き | 10月の後半から | 甲の深い靴 |
素足を覆うときに、急に黒い厚手のタイツにすると、今度は足元だけ真冬に見えることがあります。10月なら薄いストッキングか、肌の色に近い薄手のタイツで十分です。黒のタイツに替えるのは、朝の気温が10度を下回るころを目安にしてください。
**覆うのは1か所で足ります。**いちばん目に入りやすいのは足元なので、迷ったら足首か素足のどちらかから覆ってください。足元だけが季節から遅れて見える日の直し方はオフィスカジュアルのサンダルに、冷房が止まってから暖房が入るまでの組み方はオフィスカジュアル 女性の10月に書いてあります。
「派手だね」|色の面積と、顔からの距離
「派手」と言われるとき、見られているのは色そのものより、色の面積です。同じ赤でも、首元の小さなスカーフと、全身の半分を占めるスカートでは印象がまったく違います。
| 色や柄の置き方 | 面積の目安 | 職場での見え方 |
|---|---|---|
| 小物だけ | 全身の1割未満 | ほぼ言われない |
| トップスかボトムスの片方 | 全身の3〜4割 | 色によって言われる |
| 上下とも色や柄 | 全身の7割以上 | 言われやすい |
| 顔のすぐ下に鮮やかな色 | 面積は小さくても目に入る | 色によって言われる |
| 足元だけ鮮やかな色 | 面積は小さい | ほぼ言われない |
| 柄の上に柄 | 面積に関係なく目立つ | 言われやすい |
面積が小さくても言われやすいのが、顔のすぐ下に置いた鮮やかな色です。話すときに相手の目が最初に行く場所なので、ほかの場所の同じ面積より強く残ります。鮮やかな色のトップスを着たい日は、上に落ち着いた色の羽織りを重ねて、見える面積を首元から胸までの細い帯に減らしてください。
**直すのは、いちばん面積の広い色の1枚です。**それを無地の落ち着いた色にすれば、残りの色はそのままで構いません。色そのものを変えたくないなら、面積の小さい場所、つまり小物や靴に移します。柄ものの面積の測り方はオフィスカジュアル チェック柄で、柄の大きさから確かめられます。
「だらしない」「疲れてる?」|しわ・毛玉・裾
この言葉は、服の形や色ではなく、服の状態を指しています。同じ服でも、しわと毛玉があると、着ている人まで疲れて見えます。
| 状態 | 確かめ方 | 整え方 |
|---|---|---|
| 襟や前立てのしわ | 朝、鏡で首元を見る | 前の晩に掛けておく、霧を吹く |
| ニットの毛玉 | 脇の下と袖の内側を見る | 着る前の晩に取る |
| 裾のほつれ、伸び | 立って背中側の裾を見る | 縫い直すか、休日に回す |
| 襟ぐりの伸び | 首元が波打っていないか | 職場では着ない |
| パンツの膝の抜け | 横から膝を見る | 吊るして休ませる |
| 靴のかかとのすり減り | 後ろから見る | かかとのゴムを替える |
**整えるのは、顔に近い1枚からです。**相手が最初に見るのは顔とその下なので、首元と襟のしわを整えるだけで、全体の印象が変わります。毛玉の取り方は毛玉を取る方法、簡単なのはで、前の晩に10分で済む手順を書いています。
「疲れてる?」と言われたときは、服の色が顔から明るさを奪っていることもあります。顔のすぐ下に暗い色が続いているなら、首元に明るい色を1つ足してください。
「学生みたい」|形と小物の幼さ
この言葉は、年齢ではなく、服と小物の形が学生の持ち物に近いことを指しています。
| 学生に近く見えるもの | 職場寄りに替えるなら |
|---|---|
| 背負うリュック | 手に持つか肩にかけるバッグ |
| 白い靴底の布のスニーカー | 革のスニーカーか、底の薄い靴 |
| 大きな丸襟、リボンの襟 | 襟のない形か、小さめの襟 |
| 短い靴下と短い丈のスカート | 丈を膝下にするか、靴下をストッキングに |
| 大きなロゴの入った服 | 無地か、小さな柄 |
**全部を替えなくても、持ち物の1つで印象は変わります。**いちばん効くのはバッグです。リュックは通勤では便利ですが、職場に着いたら机の下に置き、席を立つときは手に持つ小さなバッグに替えるだけで、学生の印象から離れます。
次に効くのは襟です。大きな丸襟やリボンの襟は、それだけで制服に近い形を作ります。襟のある服を着たい日は、襟の幅が指3本より小さいものを選ぶか、上に襟のない羽織りを重ねて、襟が見える面積を減らしてください。
「その格好でお客さんの前に出るの?」|来客と外出の日
普段の服装はよくても、来客や外出の日には一段上が求められることがあります。
| その日の予定 | 求められる格 | 足すもの |
|---|---|---|
| 社内だけ | 普段のオフィスカジュアル | なし |
| 来客の応対がある | 一段上 | 羽織れるジャケット |
| 取引先に出向く | 一段上 | ジャケットと革の靴 |
| 会議で前に立つ | 一段上 | 襟のある羽織り |
| 社外の人と会食 | 場所による | 羽織りと小さなバッグ |
**職場に羽織れる1枚を置いておくと、この言葉はほぼ言われなくなります。**色は紺か濃いグレーにしておくと、普段の服の上に重ねても合わせやすくなります。
「目のやり場に困る」|開き・透け・丈
この言葉は、言った側も言いにくいことを伝えています。直すのは1か所ですが、どこを指しているのかを正確に見つけることが大切です。
| 場所 | 確かめ方 | 職場での目安 |
|---|---|---|
| 首元の開き | 前にかがんだときに中が見えるか | かがんでも見えない深さ |
| 透け | 窓際の光の中で、下着の線が見えるか | 線が見えない |
| スカートの丈 | 椅子に座ったときの膝上の長さ | 座って膝が半分隠れる |
| スリット | 階段を上るときに開く高さ | 膝より上まで開かない |
| 背中の開き | 後ろから見たときの肌の広さ | 肩甲骨が見えない |
秋冬は、薄手のニットが増える季節です。薄手のニットは体に沿って落ちるので、下に着るものの線や色が表に出やすくなります。ニットの下には、ニットと同じ明るさの、縫い目の少ないインナーを1枚着ておくと、窓際の光の中でも線が出ません。
**確かめるときは、立った状態ではなく、かがむ・座る・階段を上るの3つの動きで見てください。**立ったまま鏡で見ると問題がなくても、動いたときに開く服があります。透けの見え方は白ブラウスのインナーが透けるで、インナーの色の選び方から確かめられます。
「足音が気になる」「その靴」|靴底とかかと
静かな職場では、靴の音を言われることがあります。音の出どころは、かかとの素材と、歩き方の組み合わせです。
| 靴の状態 | 音 | 直し方 |
|---|---|---|
| かかとのゴムがすり減って金具が出ている | 硬い高い音 | かかとのゴムを替える |
| 細いかかとで、かかとから着地する | 鋭い音 | 太いかかとの靴にする |
| 底の硬い靴 | 床に響く音 | 底の柔らかい靴にする |
| サイズが大きく、かかとが脱げる | 引きずる音 | 中敷きを足すか、甲の深い靴に |
| 床がタイルや石 | どの靴でも響きやすい | 職場で履き替える |
**いちばん多いのは、かかとのゴムのすり減りです。**後ろから見て、ゴムが斜めに減っていたり、金具が見えていたりするなら、それが原因です。
床が硬い職場では、通勤の靴と職場の靴を分けるのがいちばん確実です。職場では底の柔らかい、かかとの低い靴に履き替え、通勤の靴は机の下に置きます。履き替える靴は、来客があっても困らないように、甲の深い革か合成皮革のものにしておくと、ほかの言葉も言われにくくなります。
誰に言われたかで、直す量を変える
同じ言葉でも、言った人の立場によって、直す量と急ぎ具合を変えます。
| 言った人 | 受け取り方 | 直す量 |
|---|---|---|
| 直属の上司 | 職場の基準として受け取る | 翌日に言われた1か所を直す |
| 人事や総務 | 決まりとして受け取る | 決まりの範囲を確かめて直す |
| 先輩 | 職場の空気として受け取る | 同じ週のうちに1か所直す |
| 同僚 | 感想として受け取る | 2回言われたら直す |
| 取引先やお客さま | 外から見た印象として受け取る | 次に会う日までに直す |
**上司や人事から言われたら、その職場の基準そのものです。**迷わず直してください。同僚の言葉は、その人の好みが混ざっていることがあるので、1回目は受け流しても構いません。
取引先やお客さまから言われた場合は、直接ではなく、上司を通して伝わってくることが多いはずです。そのときは、上司から言われたのと同じ重さで受け取ってください。次にその相手と会う日の服だけでも、言われた1か所を直しておくと、話はそこで終わります。
職場の決まりを確かめる順番
注意されたあと、何が決まりで何が好みなのかを確かめておくと、次に迷いません。
- 就業規則や服装の決まりの文書を読む
- 文書がない場合は、入社のときの案内を見返す
- それもない場合は、上司に「来客の日と普段の日で、服の決まりはありますか」と聞く
- 職場でいちばんきちんとした服装の人と、いちばんくだけた服装の人を思い浮かべ、その間に自分を置く
**4番目がいちばん実用的です。**決まりの文書には書かれていない職場の空気は、いちばんきちんとした人と、いちばんくだけた人の間に収まっていれば、ほとんど注意されません。
注意された翌朝の1着|組み直しの手順
言われた場所が分かったら、翌朝の1着を組み直します。
| 手順 | やること | かかる時間 |
|---|---|---|
| 1 | 言われた日の服を、頭から足まで書き出す | 2分 |
| 2 | 言われた言葉が指す場所に印をつける | 1分 |
| 3 | 印のついた1枚だけを、手持ちの別の1枚に替える | 3分 |
| 4 | ほかの場所は、言われた日と同じにする | 0分 |
| 5 | 鏡で全身を見て、替えた1枚が浮いていないか確かめる | 1分 |
**4番目が大切です。**ほかの場所まで替えると、翌日に何も言われなかったときに、どれが効いたのか分からなくなります。替えるのは1か所だけにして、それで足りるかを確かめてください。
手持ちに替えの1枚がないときは、言われた1枚の上に何かを重ねて、面積を減らします。ラフに見えたカットソーなら薄手のカーディガンを羽織る、派手に見えたスカートなら丈の長い無地の羽織りで半分を隠す。買い足すのは、それで1週間過ごしてみて、まだ足りないと分かってからで間に合います。
言われた言葉が2つ重なったとき
同じ日に2つのことを言われたり、別の日に違う言葉を言われたりすることもあります。2つの言葉が指す場所が重なっているなら、そこが本当の原因です。
| 重なった言葉 | 重なっている場所 | 直す1か所 |
|---|---|---|
| 「ラフだね」と「学生みたい」 | 靴とバッグ | 底の厚いスニーカーを革の靴に |
| 「寒くない?」と「どこか行くの?」 | 素足と甲の開いた靴 | ストッキングと甲の深い靴に |
| 「派手だね」と「どこか行くの?」 | 光る素材の面積 | 光る1枚を艶のないものに |
| 「だらしない」と「ラフだね」 | ニットの裾と毛玉 | 裾のまっすぐな薄手のニットに |
| 「疲れてる?」と「寒くない?」 | 顔の下の暗い色と首元の開き | 首元に明るい色の薄いスカーフ |
**2つの言葉に共通する場所が見つかれば、直すのはやはり1か所です。**共通する場所がない場合は、より立場の上の人から言われたほうを先に直してください。
職場の種類で、言われやすい言葉が違う
同じ服でも、職場によって言われる言葉が変わります。自分の職場で何が言われやすいかを知っておくと、先回りできます。
| 職場の種類 | 言われやすい言葉 | 先に整えておく場所 |
|---|---|---|
| 窓口や受付がある | 「お客さんの前に出るの?」 | 羽織りと首元 |
| 事務が中心で来客が少ない | 「だらしない」 | しわと毛玉 |
| 社外に出る営業が多い | 「ラフだね」 | 靴とバッグ |
| 作業の多い現場がある | 「動きにくくない?」 | 丈と袖口 |
| 社内の人数が少ない | 「どこか行くの?」 | 光と揺れるもの |
**窓口のある職場は、ほかより一段上を基準にしてください。**事務の職場は形よりも状態が見られるので、服の数を増やすより、手入れの時間を取るほうが効きます。
秋から冬に、注意が増える理由
服を注意されるのは、秋から冬の入り口に増えます。理由は季節の切り替えにあります。
| 秋から冬に起きること | 言われやすい言葉 | 気をつける場所 |
|---|---|---|
| 夏の服をまだ着ている | 「寒くない?」 | 足元と袖 |
| 厚手の服が増え、素材がくだける | 「ラフだね」 | ニットの裾とスウェット地 |
| 重ね着で裾や袖が出る | 「だらしない」 | 重ねたときの裾の段差 |
| 年末の集まりの服を職場にも着る | 「どこか行くの?」 | 光る素材 |
| 暗い色が増える | 「疲れてる?」 | 顔のすぐ下の色 |
**秋は、夏と冬の両方の服が混ざる季節です。**夏の服の名残と、冬の厚手の服のくだけた表面が、同じ週に出てきます。注意されやすいのは、どちらかに寄りすぎた日です。
先回りするなら、10月の最初の週に、職場で着る服を一度ベッドの上に並べてみてください。夏の名残の側に寄った服と、冬の休日の側に寄った服を分けて、真ん中に残ったものを10月と11月の職場の服にします。真ん中が5枚に満たないなら、そこで初めて買い足しを考えれば間に合います。
直したことを、伝えるかどうか
直したあと、言った人に伝えるかどうかで迷うことがあります。
上司や人事から具体的に言われた場合は、翌日以降に一言だけ伝えると、その話が終わります。「先日の件、靴を替えました」程度で十分です。長く説明する必要はありません。
同僚から冗談まじりに言われた場合は、伝えなくて構いません。直したことを話題にすると、服の話がかえって続くことがあります。何も言われなくなったら、それが答えです。
言われたことで気持ちが沈んだときは、言われたのは服の1か所であって、自分そのものではないと切り分けてください。直す場所が分かっているなら、それはもう半分片付いた話です。
どちらとも取れるとき①|1人だけに言われた
職場で1人だけに言われて、ほかの人からは何も言われていない。直すべきか迷うこともあります。
この場合は、言った人の立場で決めます。**上司か人事なら、1人でも職場の基準です。**同僚や先輩なら、その人の好みが混ざっている可能性があります。
迷うときは、言われた服を次に着る日に、言われた1か所だけを替えてみてください。替えた日に何も言われず、替えなかった日にまた言われたなら、その1か所が原因です。替えても替えなくても何も言われないなら、その言葉は感想だったと考えて構いません。
どちらとも取れるとき②|周りも同じような服を着ている
自分だけが言われたけれど、周りにも同じような服の人がいる。納得がいかないこともあるはずです。
この場合は、同じに見える服の中で、違っている1か所を探してください。**同じスニーカーでも底の厚さが違う、同じニットでも裾のリブの太さが違う、同じスカートでも丈が違う。**言われるかどうかは、こうした数cmの差で分かれていることがあります。
もう1つは、立場の違いです。来客の応対や外出が多い役割の人は、同じ服でも言われやすくなります。自分の予定に来客や外出が多いなら、周りより一段上を基準にしてください。
どちらとも取れるとき③|言われた意味が分からない
「なんか違うね」「今日は雰囲気が違う」のように、どこを指しているのか分からない言葉もあります。
この場合は、言われた日の服を、普段の自分の服と比べてください。**普段と違うところが、言われた場所です。**色が違ったのか、素材が違ったのか、丈が違ったのか。普段と違うところが1か所なら、そこを普段に戻せば足ります。
聞ける相手なら、「どのあたりが気になりましたか」と1回だけ聞いて構いません。そのときは「靴ですか、上の服ですか」のように選べる形で聞くと、相手も答えやすくなります。
普段と比べても違いが見つからないときは、その日の天気と予定を思い出してください。雨の日に濡れて裾が乱れていた、午後に来客があったのに羽織りを持っていなかった、という服以外の事情で言われていることもあります。その場合は、服を替えるより、羽織りと替えの靴を職場に置くほうが効きます。
どちらとも取れるとき④|好きな服をやめたくない
注意された服が、自分の気に入っている1枚だった。やめたくない気持ちは自然です。
この場合は、その1枚を残して、ほかを職場寄りにしてください。注意されるのは、好きな1枚そのものより、同じ方向のものが重なっているときが多いからです。
| 好きな1枚 | 重なりやすいもの | 職場寄りにする場所 |
|---|---|---|
| 柄のスカート | 柄のトップス、揺れる耳飾り | 上を無地の薄手ニットに |
| 光るブラウス | 光る靴、大ぶりのアクセサリー | 靴を艶のない革に |
| ゆるいニット | ゆるいパンツ、スニーカー | パンツを張りのある生地に |
| 色の鮮やかなカーディガン | 鮮やかな靴やバッグ | 小物を落ち着いた色に |
それでも同じ言葉を言われたら、その服は休日の日に回してください。休日っぽく見える1枚を職場に寄せる直し方はオフィスカジュアルのロングスカートにもあります。
鏡の前で3分|確かめる手順
- 言われた言葉をそのまま書き出す
- この記事の結論の表で、その言葉が指す場所を確かめる
- 言われた日の服の中で、その場所にあたる1枚を見つける
- その1枚を手持ちの別の1枚に替える
- 鏡から2m離れて全身を見て、替えた1枚が浮いていないか確かめる
- かがむ・座る・歩くの3つの動きをして、開きや裾を確かめる
**3分で済まないときは、替える場所が多すぎます。**1か所に絞り直してください。
よくある行き違い
**「注意されたのは、服のセンスが悪いからだ」。**言われた言葉が指しているのは、ほとんどが職場との距離です。センスの良し悪しではなく、その日の服が職場の範囲から1か所はみ出していただけです。
**「黒と紺にしておけば、もう言われない」。**全身を暗い色にすると、今度は硬すぎたり、疲れて見えたりします。直すのは言われた1か所で足ります。
**「高い服を買えば言われなくなる」。**値段と職場への合い方は、あまり関係がありません。言われるかどうかを分けるのは、素材の表面、色の面積、肌の出ている位置、服の状態です。
**「言われた服は、もう着られない」。**多くの場合、その服と一緒に着たものとの重なりが原因です。組み合わせを変えれば、同じ服でも職場に通ります。
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 上司に「ちょっとラフだね」とだけ言われました。どこを直せばいいですか
- 「ラフ」と言われたときに見られているのは、ほとんどが素材の表面と靴です。厚手の綿のカットソーやスウェット地、ニットの裾のリブ、底の厚いスニーカーのどれかが入っていないかを確かめてください。いちばん面積の広いものから1つだけ、表面がなめらかで少し張りのあるものに替えます。トップスなら薄手のニットかブラウス、靴なら底の薄い革の靴です。全身を替える必要はありません。翌日に1か所替えて、何も言われなければそこが原因でした。
- Q. 「今日どこか行くの?」と聞かれました。注意なのか、ただの雑談なのか分かりません
- どちらとも取れる言葉ですが、職場の普段より華やかに見えたことは確かです。光る素材、大きな柄、揺れるアクセサリー、ヒールの高さのうち、2つ以上が重なっていなかったかを見てください。1つだけなら雑談として受け流して構いません。2つ以上重なっていて、同じ週にもう一度似たことを言われたら、光るものか揺れるもののどちらかを外します。
- Q. 注意されたことを、直したあとで伝えたほうがいいですか
- 上司や人事から具体的に言われた場合は、翌日以降に一言だけ伝えると話が終わります。「先日のご指摘、靴を替えました」程度で十分です。同僚から冗談まじりに言われた場合は、伝えなくて構いません。直したことを話題にすると、服の話がかえって長引くことがあります。
- Q. 好きな服を注意されました。もう着ないほうがいいですか
- やめる前に、その服を1枚だけ残して、ほかを職場寄りにしてみてください。注意されるのは、好きな1枚そのものより、その1枚と同じ方向のものが重なっているときが多いからです。柄のスカートなら上を無地の薄手ニットに、靴を革の靴にすると、スカートは同じでも印象が職場の範囲に戻ります。それでも同じことを言われたら、その服は休日に回してください。
— メグラシ編集部





