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オフィスカジュアルのベスト|ジャケットの代わりになる日、ならない日

メグラシ編集部//読了 12分
オフィスの席から立ち上がる女性の、白い長袖シャツに濃紺の前ボタンのベストとチャコールのパンツを合わせた胸元から腰まで

**今日の予定表を開いてみてください。いちばん硬い予定は、社内の打ち合わせですか。それとも、来客の応接や、社外への訪問ですか。**ベストがジャケットの代わりになるかどうかは、この答えと、手持ちのベストの硬さで決まります。

ベストは、ジャケットより軽く、座ったまま一日過ごしても肩が凝りにくい上着です。秋口の、ジャケットでは暑くシャツ1枚では心もとない時期にちょうどいい。ただ、ジャケットの代わりに着ていくと、場面によっては「今日は上着を忘れたのかな」と見えることがあります。

この記事では、**ベストの硬さを5点で数えて、その日の予定の硬さと組み合わせて決めます。**ベストを着るときのVの底の位置や着丈の決め方はジレのオフィスカジュアルに、ニットベストの重ね方はニットベストコーデにまとめてあります。

結論:代わりになるのは、社内の日と、座って話す来客まで

その日のいちばん硬い予定ベストで足りるか条件
社内の人だけ、自分の席で過ごす足りる硬さ2点以上
社内の会議で、座って発言する足りる硬さ3点以上
来客を応接室で迎え、座って話す条件つきで足りる硬さ4点以上
社内外の人の前で、立って説明する足りないベストの上にジャケット
社外を訪ねる、式典に出る足りないジャケットを主にする

**迷ったら、その日のいちばん硬い予定に合わせてください。**午前が社内だけでも、午後に訪問があるなら、ジャケットを持って出ます。

ベストで足りない日があるのは、ベストが悪いからではありません。ジャケットとベストでは、相手の目に入る線の数が違うからです。その違いを先に押さえておくと、点数の意味が分かりやすくなります。

ジャケットとベストで違うのは、肩の線と袖の線

ジャケットは、肩先に縫い目があり、そこから袖が手首まで続きます。相手から見ると、顔の左右に硬い横の線が1本ずつ、そこから下へ縦の線が2本入っています。これが、ジャケットを着た人がきちんと見える理由の大部分です。

ベストには、この肩の線と袖の線がありません。身頃だけなので、縦の線は前立てとVの縁にしか入らない。だから、ベストで硬さを出すには、肩と袖の線を中のシャツに担わせる必要があります。

見える場所ジャケットベスト
肩先の横の線縫い目と肩の芯で出る出ない(中のシャツ次第)
腕に沿った縦の線袖が担う中のシャツの袖が担う
首元の線襟とラペルVの縁と、中のシャツの襟
前の縦の線前立てとボタン前立てとボタン(ニットは弱い)
生地の表面織りで平ら織りなら平ら、ニットは凹凸
脱いだときの姿中の1枚だけになる脱がないで過ごせる
座ったときの形前が開き、肩が浮きやすい身頃が体に沿い、崩れにくい
暑さ・寒さの調整脱ぐか着るかの2択着たまま1段だけ調整できる

表の下の2行は、ベストのほうが得意な場所です。長い会議で座っているとき、ジャケットは前がはだけて肩が浮くことがありますが、ベストは身頃が落ち着いたまま保てます。座って過ごす時間の長い日ほど、ベストの良さが出ます。

その日の硬さを5段で数える

先に、その日の予定の硬さを段で置きます。段は、会う相手と、自分が座っているか立っているかで決まります。

段その日のいちばん硬い予定相手が見ている距離
1自分の席で作業、同じ部署の人と話す1〜2m、横から
2社内の会議で座って発言する机を挟んで1.5〜3m
3来客を迎えて応接室で座って話す机を挟んで1〜1.5m、正面から
4人の前に立って説明する3〜10m、全身が見える
5社外を訪ねる、式典・表彰に出る相手の場所で、正面から

段3と段4の違いは、立つか座るかです。座って話すとき、相手に見えているのは机の上の胸から上だけなので、中のシャツの襟と袖口がそのまま印象になります。立つと、ベストの裾と、その下のボトムスまで全身が見えるので、肩の線がないことが目立ちやすくなります。

手持ちのベストを5点で採点する

次に、手持ちのベストの硬さを数えます。1項目1点、合計5点です。ベスト単体ではなく、その日に中に着るシャツと組んだ状態で数えてください。

項目1点になる条件0点になる状態
生地織りの生地(ウール・ポリエステルの平織りなど)編み地のニット
前の留め方ボタンで前を留めている前開きでボタンなし、またはかぶり
色紺・チャコール・黒・焦げ茶・濃いグレー生成り・ベージュ・明るい色・柄
中の首元襟のあるシャツやブラウス襟のないカットソーやニット
中の袖長袖で、袖口が手首の骨にかかる半袖・七分袖・まくった袖

採点のときに迷いやすいのは、色と生地です。**色は、白い紙の上に置いて、紙との差がはっきり大きいものを「濃い」とします。**生地は、指で表面をなでて、編み目の凹凸を感じるかどうかで見分けます。

点数と段の組み合わせ早見表

5点と5段を組むと、ベストで足りるかどうかが1枚で見えます。

硬さの点数段1 席で作業段2 社内会議段3 来客の応接段4 立って説明段5 社外・式典
5点足りる足りる足りる上にジャケットジャケット主体
4点足りる足りる足りる上にジャケットジャケット主体
3点足りる足りる1点足す上にジャケットジャケット主体
2点足りる1点足す2点足す上にジャケットジャケット主体
1点1点足す2点足すジャケットジャケットジャケット主体
0点休日向きジャケットジャケットジャケットジャケット主体

「1点足す」は、中のシャツを襟付きにする、袖を下ろす、のどちらかで届くことが多い場所です。ベストそのものを替えなくても、中の1枚で点数は動きます。

織りのベスト(ジレ)の場合

織りの生地のベストは、はじめから生地で1点を持っています。前をボタンで留めるものなら2点、濃い色ならもう1点。ここまでで3点あるので、中に襟付きのシャツを着るだけで4点に届きます。

見るところ硬く見える状態柔らかく見える状態
表面平らで、光を当てても凹凸が出ない起毛していて、光が散る
前立てボタンが3〜5個、縦にまっすぐ並ぶボタンが1個、または紐やフック
Vの縁縁が折り返されず、まっすぐ立つショールのように丸く寝る
裾前がとがる、または水平に切れる丸く落ちる、ゴムで絞る
ポケット玉縁で、口が細い線に見える大きな貼り付けポケット
背中身頃と同じ生地裏地と同じ艶のある生地

背中の生地が艶のある裏地になっているものは、スーツの中に着るベストの作りです。前から見れば硬いのですが、背中は椅子にもたれたときに光ります。ジャケットを脱いで一日過ごすつもりなら、背中まで表の生地で作ってあるものを選んでください。

ニットベストの場合

ニットベストは、生地で1点を持っていません。前が開かないかぶりのものが多いので、留め方でも0点になりがちです。そのままだと、濃い色でも1点です。

ここからは、中に着るシャツで点数を積みます。襟付きのシャツで1点、長袖を手首まで下ろして1点。**これで3点になり、社内の会議までは届きます。**来客の応接まで受けたいなら、前がボタンで開くカーディガン型のニットベストを選ぶと、もう1点足せます。

ニットベストの形生地前最大の点数
かぶりのVネック003点(色・襟・袖)
かぶりのクルーネック003点(ただし襟の出し方が限られる)
前ボタンのVネック014点
目の詰まった薄手、前ボタン014点(表面が平らなら見え方は5点に近い)
ざっくり編み、ケーブル柄002点(凹凸と柄で休日に寄る)

最後の行のざっくり編みは、秋らしく見える一方で、表面の凹凸と柄の分だけ休日側に寄ります。社内の日に楽しむ1枚として持ち、来客のある日は外すほうが迷いません。

中に着るもの|襟のあるなしで1点動く

ベストを着たとき、相手の目にいちばん長く入るのは、Vの内側に見える中の1枚の首元です。ここに自分で立つ襟が1本あるかどうかで、硬さの点数が1点動きます。

中に着るもの首元の点向いている段
襟付きのシャツ(第1ボタンまで留める)1点段3まで
襟付きのシャツ(第1ボタンを外す)1点段2まで
スタンドカラーのブラウス1点段3まで
ボウタイのブラウス1点段2まで(結び目が主役になる)
首の詰まったカットソー0点段1〜2
タートルネック0点段1〜2(秋冬は段2まで通る職場が多い)
Vネックのカットソー0点段1(Vが二重になって首元が空く)
半袖のシャツ襟1点・袖0点段2まで

タートルネックは襟がないので0点ですが、首元に縦の面ができるので、秋冬の社内会議なら問題なく通ります。気になるのは、ベストのVとタートルの首の間に何も入らないことで、ここが間延びすると見えたら、ベストのVが浅いものに替えてください。

袖|長袖の袖口が、手首の骨にかかるか

ベストには袖がないので、腕に沿った線はすべて中のシャツの袖が担います。袖口が手首の骨にかかる長さまで下りていれば1点、それより短ければ0点です。

袖の状態点相手からの見え方
長袖で、袖口が手首の骨にかかる1点腕の線が手首まで続き、ジャケットに近い
長袖で、袖口が手首の骨より1〜2cm上1点通る。机に手を置いたとき少し上がる
長袖を1回まくる0点作業中の見え方になる
七分袖0点腕の途中で線が切れる
半袖0点腕の線がなくなり、夏の重ね着に寄る

袖をまくるのは、作業に集中しているときには自然な動きです。来客の直前にだけ袖を下ろして、カフスのボタンを留める。これだけで0点から1点に戻せるので、応接室に入る前の手順として覚えておくと便利です。

色|濃い色は、1段上に届く

ベストの色は、面積が大きいぶん印象を左右します。濃い色は、ジャケットの定番色と同じ側にあるので、ベストでも1段上に届きます。

ベストの色点合わせる中の色備考
紺1点白・水色・薄いグレーいちばんジャケットに近い
チャコール1点白・水色・薄いピンク秋冬の社内会議に強い
黒1点白・グレー表面が平らなものを選ぶ
焦げ茶1点生成り・水色秋らしさと硬さを両立する
ミディアムグレー0〜1点白・紺白い紙との差で判断する
ベージュ・キャメル0点白・黒社内の日に向く
生成り・白0点紺・黒明るく柔らかい印象になる
柄(チェック・アーガイル)0点無地の白柄の大きさで休日に寄る

ミディアムグレーは、濃い色とも明るい色とも言えない境目の色です。白い紙の上に置いて、紙との差がはっきりしていれば1点、ぼんやりしていれば0点として数えてください。

丈と、下に合わせるもの

ベストの着丈は、下に合わせるボトムスとのつなぎ目になります。ジャケットの代わりに着る日は、ベストの裾がどこで終わるかで、全身の硬さが変わります。

ベストの着丈合わせるボトムス見え方
腰骨の上で終わる短めハイウエストのパンツ・スカートすっきり、ただし段4では軽い
腰骨のあたりセンタープレスのパンツいちばんジャケットに近い
腰骨より下、太ももの上細めのパンツ・タイトスカート縦長で、社内の日に向く
太ももの中ほどまでのロング細めのパンツベストが主役になり、硬さより雰囲気が出る

ジャケットの代わりに着るなら、腰骨のあたりで終わる丈が扱いやすいです。ボトムスはセンタープレスのパンツか、膝下丈のタイトスカートを合わせると、縦の線が1本増えて硬さがそろいます。

前を留めるか、開けるか

前にボタンのあるベストは、留めるか開けるかで見え方が変わります。留めると前立ての縦の線がまっすぐ通り、開けるとVの縁が2本の縦の線として残ります。

状態段見え方
ボタンを全部留める段3までいちばん硬い。前の線が1本通る
いちばん下のボタンだけ外す段3まで座ったときに裾が突っ張らない
全部開ける段2まで柔らかく、羽織りに近い
前が開かないかぶり段2まで留め方の点は0

座って話す段3の日は、いちばん下のボタンだけ外しておくと、座ったときに裾が突っ張らず、前の形が崩れません。

秋の室温とベスト|10月から11月の端境

ベストがいちばん働くのは、冷房が止まり、暖房がまだ入らない10月から11月の職場です。シャツ1枚では朝晩が寒く、ジャケットでは日中の室内が暑い。この時期は、ベストで1段だけ調整できることがそのまま利点になります。

室温の目安ベストの生地上に重ねるか
26度前後(冷房の切れ目)薄手の織り、または薄手のニット重ねない
23〜25度薄手〜中厚の織り重ねない
20〜22度中厚の織り、目の詰まったニット段4以上の日だけ重ねる
18〜19度中厚〜厚手のニット段3以上の日は重ねる
暖房で26度以上薄手上は脱げる形で持つ
外が10度以下何でも通勤はコートを上に

秋の職場は、同じ建物でも席によって温度が2〜3度違うことがあります。自分の席の温度を一度測っておくと、ベストの厚みを選ぶ目安になります。

段1・段2の日|社内だけの日は、点数を気にしすぎない

同じ部署の人と過ごす日や、社内の会議で座って発言する日は、ベストの点数が2点か3点あれば十分です。ここは、ベストをいちばん気楽に楽しめる日でもあります。

明るい色のニットベストや、ざっくり編みのもの、柄の入ったものは、この段の日に回してください。中を襟のないカットソーにしても、社内の人とだけ会うなら困ることはほとんどありません。点数を上げる工夫は、来客や訪問のある日のために取っておくと、1週間の中で服の役割が自然に分かれます。

社内の会議で発言する段2の日だけは、中の首元に少し気を配ると安心です。会議室では机を挟んで向かい合うので、相手の目がVの内側に集まります。襟付きのシャツか、首の詰まったカットソーにしておけば、段2で困ることはありません。

段4の日|人の前に立って説明する

人の前に立つと、相手には全身が見えます。距離も3m以上あくので、細かい生地の違いは見えず、線の数だけが伝わります。ここで肩の線がないと、上半身が中のシャツだけの印象に近づきます。

**段4の日は、点数にかかわらず、ベストの上にジャケットを重ねてください。**ベストを着たままジャケットを重ねると、スーツの中にベストを着たのと同じ形になり、前を開けてもVの縁と前立てが縦の線を足してくれます。説明が終わって席に戻ったら、ジャケットを脱いでベストで過ごせます。

段3の日|来客を応接室で迎える

応接室では、机を挟んで1〜1.5mの距離で、正面から座って話します。相手に見えているのは胸から上なので、Vの内側の襟と、机に置いた手の袖口がそのまま印象になります。

硬さ4点以上なら、ベストのままで構いません。3点のときは、中のシャツの第1ボタンを留める、袖を手首まで下ろす、のどちらかで4点に上げてから入ってください。2点以下なら、ジャケットを手元に置いておき、応接室に入る前に羽織ります。

オンライン会議の日

画面に映るのは、胸から上だけです。ベストの肩の線がないことはほとんど目立たず、Vの内側の襟が見え方の大部分を占めます。

社外の人との会議なら、中を襟付きのシャツにしておけば、ベストで十分です。気をつけたいのは色の差で、白いシャツと濃紺のベストは画面で差が強く出て、白だけが明るく飛ぶことがあります。飛ぶようなら、中を水色や薄いグレーに替えると落ち着きます。

段5の日|社外を訪ねる、式典に出る

相手の場所へ行く日は、こちらの服装が相手の会社への敬意として読まれます。この日は、ベストの点数を数えずに、ジャケットを主にしてください。

ベストを中に着たままジャケットを重ねるのは構いません。移動中や訪問先でコートを脱いだときも、前が整って見えます。ただ、訪問先で上着を脱ぐよう勧められたときに、ベストがニットの柔らかいものだと、そこから急に休日寄りに見えることがあります。訪問の日に中に着るなら、織りのベストのほうが安心です。

どちらとも取れるとき①|午前は社内、午後に来客や訪問

1日の中で予定の硬さが変わる日は、朝の時点で、いちばん硬い予定に届く形を持って出ます。

午後が段3の来客なら、4点のベストで出て、午前は袖をまくり、第1ボタンを外しておきます。来客の10分前に袖を下ろし、ボタンを留める。午後が段4や段5なら、ジャケットを通勤の手に持つか、職場のロッカーに1着置いておくと、朝の荷物が増えません。

どちらとも取れるとき②|職場の誰もジャケットを着ていない

周りがみんなシャツやニット1枚で過ごしている職場では、ベストでも十分に硬い側に入ります。この場合は、点数を1段下げて考えて構いません。

ただし、来客の応接や社外の訪問の日は、相手の会社の硬さで決めてください。**自分の職場が柔らかくても、相手の職場が硬いなら、相手に合わせるのが基本です。**相手の会社の人がふだん何を着ているかは、過去に会ったときの様子や、打ち合わせの写真から分かることがあります。

どちらとも取れるとき③|手持ちのベストが3点で、段3の来客がある

3点のベストで段3を受けたいときは、足りない1点を中のシャツで埋めます。どの1点を足すかは、ベストで取れていない項目によって変わります。

ベストで取れていない項目足し方
生地(ニット)中を襟付きシャツにして、袖を手首まで下ろす
前の留め方(かぶり)中のシャツを第1ボタンまで留め、首元の線を強くする
色(明るい)中を紺やグレーのシャツにして、面の暗さを足す
首元(襟なし)中を襟付きのシャツかスタンドカラーに替える
袖(半袖・七分)長袖の中に替える。替えられないなら上にジャケット

どうしても1点が足りないときは、ジャケットを手元に置いておけば十分です。応接室に入る直前に羽織り、相手が帰ったら脱ぐ。羽織る時間は短くても、相手の記憶に残るのは座って話した時間の姿なので、ここだけ届いていれば困りません。

入社したて・異動したての最初の2週間

職場の硬さがまだ分からない時期は、ベストの点数を高めにしておくと失敗がありません。最初の2週間は4点以上のベストか、ジャケットで出社して、周りの人の服装を見ておきます。

見ておくのは3つです。社内の会議でジャケットを着ている人の割合、来客のある日に服装を変える人がいるか、上の立場の人がどこまで柔らかい服を着ているか。周りの半分以上がジャケットを着ていない職場なら、3点のベストでも社内の日は十分だと判断できます。

鏡の前で確かめる3分の手順

ベストでジャケットの代わりにする日の朝は、次の順番で確かめてください。

順番確かめること通らないときの直し方
1今日のいちばん硬い予定の段を決める予定表を見直す
2ベストと中の組み合わせで点数を数える中のシャツを替える
3早見表で、段と点数の交わる所を見るジャケットを持って出る
4腕を前に伸ばして、脇にしわがたまらないかベストのボタンを1つ外す
5椅子に座って、裾が突っ張らないかいちばん下のボタンを外す
6横から見て、中のシャツの裾が出ていないかシャツの裾をしまい直す

5番目の座ってみる手順は、応接のある日には飛ばさないでください。座ったときにベストの前が引っ張られて、ボタンの間にすき間が開くことがあります。開くようなら、いちばん下のボタンを外すか、ベストのサイズを見直します。

慣れてくると、1から3までは前の晩に済ませられます。予定表を見て段を決め、ベストと中のシャツを椅子の背に掛けておく。朝は4から6の、体を動かして確かめる手順だけで足ります。

1枚買い足すなら、何点のベストを選ぶか

これからベストを1枚足すなら、自分の週の予定のうち、どの段の日がいちばん多いかで選ぶと無駄がありません。1週間の予定を段で数えて、いちばん多い段に届くベストを1枚目にします。

いちばん多い段1枚目に選ぶベスト理由
段1〜2が週4日以上目の詰まった薄手のニットベスト、濃い色中のシャツで3点まで届き、座っている時間が楽
段3が週1〜2日ある織りの前ボタンのベスト、紺かチャコールそれだけで3点あり、襟付きシャツで4点になる
段4が週1日以上織りの前ボタンのベスト、ジャケットと同じ色上にジャケットを重ねたとき、色が1つにまとまる
段5が月に数回手持ちのジャケットと同じ生地に近いベスト訪問先で上着を脱いでも、前が整う
決まっていない紺の織りの前ボタンのベストどの段にも1点ずつ足しやすい

買う前に店で確かめたいのは、背中の生地と、座ったときの前の開きです。試着室の椅子に一度座って、ボタンの間が開かないか、裾が太ももに当たって持ち上がらないかを見てください。立って鏡を見るだけでは、座って過ごす一日の形は分かりません。

2枚目を足すなら、1枚目と反対側の性格にすると、週の中で着分けやすくなります。1枚目が織りの紺なら、2枚目は明るい色のニット。社内の日と来客の日で、ベストを替えるだけで段を変えられます。

スカートの日と、パンツの日で変わること

ベストの下に何をはくかでも、全身の硬さは少し動きます。点数には入れていませんが、段3と段4の境目にいる日は、ここで半歩寄せられます。

センタープレスのパンツは、脚の前に縦の折り目が1本通るので、ベストの前立てと線がつながります。上から下まで縦の線が続くので、肩の線がないぶんを縦で補えます。段3の来客の日にパンツを選ぶと、ベストでも落ち着いて見えやすいのはこのためです。

スカートの場合は、膝下丈のタイトスカートなら、ベストの裾から下にまっすぐ面が続き、パンツと同じくらいの硬さになります。フレアやプリーツのスカートは、裾が広がって動くぶん柔らかく見えるので、社内の日に合わせると気持ちよく着られます。来客の日にフレアを合わせるなら、ベストと中のシャツで4点以上を確保しておくと安心です。

よくある行き違い

思い込み実際
ベストはジャケットより略式だから、職場では控えたほうがいい社内の日なら、ほとんどの職場で通る。段と点数で決めればよい
ベストを着れば、どんな日もジャケットはいらない段4と段5の日は、ベストの上に重ねるかジャケットを主にする
ニットベストは職場では使えない中を襟付きのシャツにすれば、社内会議までは届く
明るい色のベストは職場に向かない社内の日なら問題ない。来客の日だけ中の色で暗さを足す
ベストの上にジャケットを重ねると古く見える前を開けて着れば、スーツの中のベストと同じ形で自然に見える
袖をまくったほうが、ベストはこなれて見える作業中は自然だが、来客の前では袖を下ろすと1点戻る

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— メグラシ編集部

よくある問い

Q. オフィスカジュアルで、ジャケットの代わりにベストを着ていってもいいですか
社内の人とだけ会う日なら、ほとんどの職場で通ります。来客の応接まで受けたいなら、ベストの硬さを5点で数えてください。織りの生地であること、前をボタンで留めること、紺・チャコール・黒・焦げ茶のような濃い色であること、中に襟のあるシャツを着ていること、シャツの袖口が手首の骨にかかっていること。4点以上そろえば、座って話す来客までは代わりになります。社外を訪ねる日と、人前で立って話す日は、ベストの上にジャケットを羽織ってください。
Q. ニットベストとジレでは、どちらがきちんと見えますか
同じ色なら、織りの生地でボタンのあるジレのほうが硬く見えます。ニットは編み地なので表面に凹凸があり、縁が柔らかく落ちるからです。ただ、ニットでも目の詰まった薄手のもので、中に襟付きのシャツを合わせれば、社内の会議までは十分です。来客の応接まで考えるなら織りのジレ、社内の日が中心ならニットベスト、と分けて持つと迷いが減ります。
Q. ベストの中は、Tシャツやカットソーでもいいですか
社内の人だけの日なら通ります。ただ、襟のない1枚を中に着ると、ベストの硬さの点数が1点下がります。首元に硬い線がなくなり、全体が休日の重ね着に寄るからです。カットソーを合わせるなら、首元の詰まったもので、袖が手首まであるものを選んでください。半袖や七分袖を中に着ると、腕の途中で線が切れて、さらに1点下がります。
Q. ベストを着て、上にジャケットを重ねるのは重たく見えませんか
ベストの生地が薄く、前を開けた状態で身頃が平らに収まるなら、重たくは見えません。スーツの中に着るベストと同じ考え方です。確かめ方は、ジャケットの前を留めてから腕を前に伸ばし、脇の下と背中に布がたまらないかを見ることです。たまるようなら、ニットベストを薄手のものに替えるか、ジャケットの前を開けて着てください。

— メグラシ編集部

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