ジレのオフィスカジュアル|Vの底の位置と着丈で、きちんと見えるかが決まる

同じジレなのに、きちんと見える日と、家で羽織るもののように見える日がある。職場に着ていくときにいちばん迷うのはここだと思います。
分かれているのは好みではありません。測れる場所が4つあって、そのどれかが外れています。
見るのは、鎖骨のくぼみからVの底までの距離、着丈と腰骨の関係、中に着るものの袖、前を留めるか開けるかです。
Vの底は、鎖骨のくぼみから指3本まで
鎖骨のあいだにあるくぼみに指を当てて、そこからVの底までを、指を横にして数えます。
指3本ぶんまでが、職場で扱いやすい範囲です。それより下がると、中に着ているものの面が広く出て、ジレそのものの縦の線よりそちらが目立ちます。ジレは縦の線をつくる道具なので、そこが弱くなると羽織っている意味が薄くなります。
深いものしか手元にないときは、中に詰まった襟のものを合わせてください。開いた面がふさがって、Vの線だけが残ります。
着丈は、腰骨の上か下かで決める
裾が腰骨より上で止まるか、下まで落ちるか。ここで見え方が変わります。
座っている時間が長い日は、腰骨より下に裾が来るものが扱いやすくなります。座ると前身頃が持ち上がるので、短いと裾が浮いて胴のあたりに横の線ができます。
立って動く時間が長い日は、腰骨の少し上で止まるほうが、腰から下の縦の長さが出ます。両方の場面がある日は、腰骨の位置にちょうど裾が来るものを選ぶと、どちらにも寄りません。
中に着るものは、袖が肘より下で終わるもの
ジレには袖がありません。そこに袖のないものを重ねると、腕に縦の線がどこにも作られず、上半身だけが面として残ります。
中に着るものは、袖が肘より下まであるものにしてください。肩から手首まで線がつながって、全身の縦が通ります。袖口の位置は、手首の骨が見える位置か、その少し下。書類やキーボードを扱うときにも、袖口が引っかかりません。
袖が長すぎるときは、折り返す幅を3cm以内に。それより厚く折ると、手首に輪ができて、そこで線が止まります。
前を留めるか開けるかで、線の数が変わる
留めると、体の中心に縦の線が一本できます。開けると、左右に縦の線が二本できます。
一本の日は、視線が中心に集まって静かに見えます。人と向かい合う時間が長い日に向いています。二本の日は、縦の線が体の外側に寄るので、全身が細長く読まれます。動きが多い日はこちらが楽です。
どちらの日も、線が通る場所に別の横線を作らないでください。ベルトや、丈の合わないインナーの裾が横に走ると、縦の線がそこで途切れます。
肩の縫い目と、表面の平らさ
職場で部屋着寄りに見えるかどうかを決めているのは、実はこの二つです。
肩の縫い目が自分の肩先とほぼ同じ位置にあると、肩から腕への輪郭がはっきり出ます。縫い目が肩先より外に落ちていると、それだけで緩んだ印象になります。鏡の前で、肩先の骨に指を当てて、縫い目がその上に来ているか確かめてください。
もうひとつは表面です。毛が立っていて厚みのあるものは、家で羽織るものと同じ読まれ方をします。表面が平らで、光が面で返るものを選ぶと、同じ形でも仕事の場に収まります。
ボトムスは、ジレの裾より下で面を切り替える
ジレの裾が終わる位置に、色の切り替わりが来ると、そこに横の線が二重にできます。裾の線と色の線が同じ高さで並ぶので、そこだけが強く読まれます。
避け方は簡単で、ジレと中に着たものを同じ側の明るさで揃え、ボトムスだけを反対側に振ります。すると切り替わりの線は一本になり、その線が腰の位置を示す目印になります。
もう一つ、ボトムスの裾幅も見ておきます。ジレは上半身に縦の線をつくるので、下が広がりすぎると上と下で線の向きが逆になります。裾幅が足首の太さの倍を超えるものを合わせる日は、ジレの前を留めて上の線を一本に絞ると、全体が一つの方向に揃います。
色は、職場では二色までに収める
ジレを足すと、全身の色数が一つ増えます。中に着るもの、ジレ、ボトムスで三色になると、視線が移る回数が増えて落ち着きません。
数え方は、光を返す明るい面と光を吸う暗い面の二つに分けるだけで足ります。三つの面のうち二つが同じ側にあれば、色数としては二色として読まれます。どの二つを揃えるかは、その日の場面で決めます。人と向かい合う時間が長い日は、上の二つ(中に着たものとジレ)を揃えると、顔まわりが静かになります。
上に一枚重ねる日の順番
寒い日にさらに羽織るなら、外に着るものの丈がジレより長いことを確かめてください。外が短いと、ジレの裾が下ではみ出して横の線が二本並びます。
腕まわりも見ます。ジレに袖はありませんが、中に着たものの袖と外の袖が重なるので、中の袖口が外の袖口より2cm以上内側に入っていると、手首に段ができません。
まとめ
- V:鎖骨のくぼみから指3本ぶんまで。深いときは中に詰まった襟を合わせる
- 着丈:座る時間が長い日は腰骨より下、立つ時間が長い日は腰骨の少し上
- 中:袖は肘より下まで。袖なしの上に袖なしを重ねない
- 前:留めると縦一本、開けると縦二本。線の通り道に横線を作らない
- 肩:縫い目が肩先の骨の上に来ているか。外に落ちると緩んで見える
- 表面:毛の立った厚いものより、光が面で返る平らなものが職場に収まる
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. ジレは職場で部屋着っぽく見えませんか。
- 分かれるのは素材と、肩の縫い目の位置です。表面に毛が立っていて厚みのあるものは、家で羽織るものと同じ読まれ方をします。表面が平らで、肩の縫い目が自分の肩先とほぼ同じ位置にあるものを選ぶと、輪郭がはっきりして仕事の場に収まります。肩の縫い目が肩先より外に落ちていると、それだけで緩んで見えます。
- Q. Vの深さはどこまでが目安ですか。
- 鎖骨のくぼみからVの底までを、指を横にして数えます。指3本ぶんまでが職場では扱いやすい範囲です。それより下がると、中に着ているものの面が広く出て、ジレの縦の線よりそちらが目立ちます。深いものしか手元にないときは、中に詰まった襟のものを合わせると、開いた面がふさがって落ち着きます。
- Q. 着丈はどれくらいがよいですか。
- 腰骨に対して上か下かで決めます。座っている時間が長い日は、腰骨より下に裾が来るほうが、座ったときに前が浮きません。立って動く時間が長い日は、腰骨の少し上で止まるほうが脚の縦の長さが出ます。同じ一枚で両方をやるなら、腰骨の位置にちょうど裾が来るものが真ん中で扱いやすくなります。
- Q. 中に着るものは何を選べばよいですか。
- 袖が肘より下で終わるものです。ジレには袖がないので、袖なしの上にさらに袖なしを重ねると、腕の縦の線がどこにもなくなります。肘より下まで袖があると、肩からの線が手首まで続いて全身がつながります。袖口は手首の骨が見える位置か、その少し下に置くと、書類を扱うときにも邪魔になりません。
- Q. 前は留めるのと開けるの、どちらがよいですか。
- できる線の数が違います。留めると体の中心に縦の線が一本、開けると左右に縦の線が二本できます。一本の日は視線が中心に集まって静かに見え、二本の日は縦の線が体の外側に寄って全身が細長く読まれます。会議など人と向かい合う時間が長い日は一本、動きが多い日は二本、という分け方が分かりやすいです。
— メグラシ編集部




