面接のオフィスカジュアルは、通勤着から音を消せば通る|歩く音・金具の音・衣ずれで判定する

「オフィスカジュアルでお越しください」と言われた面接は、普段の通勤着から自分の出す音を減らせば、そのまま通ります。 買い足す必要も、別の一式を組む必要もありません。変えるのは、音の出ている一か所だけです。
普段の通勤着は、人が動き、機械の音がある場所で着ることを前提に選ばれています。面接の部屋は人数が少なく、質問と答えのあいだに沈黙があります。そこでは、普段は誰の耳にも届かない音が、はっきり聞こえます。この記事では、その音を三つに分けて数え、減らす順番を決めていきます。
早見表|数える三つの音
| 音の種類 | 確かめる動作 | 通る状態 | 替えるべき状態 |
|---|---|---|---|
| 足音 | 硬い床を十歩あるく | 自分の耳に届かない | かかとの音が続けて響く |
| 金具の音 | 腕を胸の高さで左右に振る | 音がしない | 金属どうしが触れて鳴る |
| 衣ずれ | 椅子で深く座り直す | 一度で止まる | こすれる音が続く |
| 荷物の音 | 鞄を床に置いて開く | 開閉が一度で済む | 留め具が何度も鳴る |
| 上着の音 | 前を開けて椅子にかける | 静かに落ちる | 裏地がすべって鳴る |
まず、いまの通勤着のまま三つを数える
新しいものを探す前に、いつも会社へ着ていく一式をそのまま身につけて、三つの音を数えてください。 玄関でも廊下でも構いません。静かな時間帯を選ぶことだけが条件です。
三つとも聞こえなければ、その一式はそのまま面接に持っていけます。多くの場合、聞こえるのは一つか二つです。その一か所だけを替えれば済みます。全部を組み直す必要はありません。
数える時間帯は、家の中がいちばん静かなときを選んでください。朝の支度の途中や、外の音が入る時間帯だと、聞こえるはずの音が消えてしまいます。面接の部屋は、思っている以上に静かな場所です。
自分の耳で聞き取りにくい場合は、家族に一度歩いて見せて、音がしたかどうかだけを尋ねてください。自分の足音は骨を通しても伝わるので、他人の耳で確かめるほうが正確に出ます。
足音|硬い床を十歩あるく
その靴を履いて、硬い床を十歩あるきます。かかとが床に当たる音が自分の耳に届くなら、面接の部屋ではもっと大きく聞こえます。 絨毯の上では音が吸われるので、玄関の土間や共用部の廊下で試してください。
足音は、廊下を案内されるあいだと、部屋に入って席まで進むあいだの二回、必ず出ます。この二回は自分では気づきにくく、聞いている側にだけ届きます。歩幅を普段どおりにして測るのが大事なところです。
音の出方は、かかとの素材で大きく変わります。硬い素材のかかとは、床の材質を選ばずに音が出ます。かかとの底を指で押して、わずかに沈む感触があれば音は抑えられます。まったく沈まないものは、床の硬い建物で必ず響きます。
かかとがすり減っている一足も音が大きくなります。長く履いた一足を面接に出すなら、かかとの角が丸くなっていないかを前日に見ておいてください。
金具の音|腕を胸の高さで振る
腕を胸の高さまで上げ、左右に軽く振ってください。金属どうしが触れる音がしなければ、そのままつけていけます。 輪が重なっているもの、揺れる長さのあるものは、机に手を置く動作でも鳴ります。
上着の飾りの金具も同じです。前を開けたときに合わせ目の金具が体に当たると、座るたびに鳴ります。腕を振って確かめるとき、上着の前を開けた状態でも一度試してください。
鞄の持ち手や肩ひもに付いた金具も、歩くあいだ鳴り続けます。鞄を肩にかけて十歩あるき、金具の音が足音に重ならないかを確かめてください。鳴る場合は、鞄の中の柔らかいものを金具の裏側へ寄せると止まります。
書く道具も音の元になります。机の上でノックの音が繰り返されると、部屋の静けさの中では大きく響きます。上の部分を押さない形のものを一本用意しておくと、その音は消えます。
衣ずれ|椅子で深く座り直す
椅子に座り、いちど深く座り直します。布と布がこすれる音が続けて聞こえるなら、その素材は部屋の中で目立ちます。 表面に張りのある薄い素材で起こりやすく、一度きりではなく動くたびに続く点が問題になります。
座り直しは、面接のあいだに必ず起きる動作です。姿勢を整えるとき、資料を受け取るとき、立ち上がる直前。立った状態では分からないので、必ず座って確かめてください。
音の出る素材でも、上に一枚重ねると音は止まります。こすれ合っていた面のあいだに別の層が入るためです。手持ちがその一枚しかない日は、羽織りを重ねて座り直し、音が消えるかを確かめてください。
下に重ねるものの表面でも同じことが起きます。上と下の両方が滑る素材だと、動くたびに音が続きます。どちらか一方を、表面に引っかかりのある素材に替えるだけで止まります。
音が消えないときは、その一か所だけを替える
三つのうち一つが残ったら、そこだけを替えます。 足音なら靴、金具なら外す、衣ずれなら上に一枚重ねる。ほかの二か所は触りません。全体を組み直すと、当日の朝に迷う要素が増えます。
替えるものは手持ちの中から選んで構いません。音が消えているかどうかだけが基準なので、色や形は普段と同じで問題ありません。
三つとも聞こえる日は、順番を決めて減らします。いちばん先に替えるのは足音です。歩いている時間が長く、部屋に入る前から聞こえているためです。次が金具、最後が衣ずれの順になります。
替えたあとは、もう一度三つを通しで確かめてください。靴を替えたことで歩き方が変わり、別の場所が鳴り始めることがあります。替えて終わりにせず、一度通すのが確実です。
荷物からも音は出る
鞄を床に置いて開ける動作は、面接の始めと終わりに必ず起きます。留め具が何度も鳴る鞄は、それだけで動作が長くなります。 一度で開くかどうかを、前日に確かめてください。
書類を出し入れするとき、内側の仕切りがこすれる音も同じです。取り出すものを上のほうにまとめておくと、探す時間も音も減ります。
上着は、脱いだあとの扱いまで含めて見る
上着は着ているあいだよりも、脱いで椅子にかける瞬間に音が出ます。裏地がすべって落ちる音は、部屋が静かなほど響きます。 前を開けて片手で襟を持ち、静かに下ろす動作を一度練習しておくと、当日の動きが落ち着きます。
かける場所がない部屋もあります。その場合は膝の上でたたむことになるので、たたんだときに大きく広がらない厚みかどうかも見ておいてください。
入る前に着ておくか、手に持って入るかは、待合の場所の温度で決めて構いません。どちらでも、動作が一度で済むほうを選んでください。着たり脱いだりを繰り返すと、そのたびに音が出ます。
音を減らしても、明るさは減らさない
音を減らすことと、色を暗くすることは別です。明るい色のまま音だけを減らせます。 首元に明るい色を置いたまま、足音と金具を消せば、静かで顔の見える状態になります。
暗い色でそろえると静かに見えますが、顔の印象まで沈みます。減らすのは音であって、色ではありません。ここを混ぜないでください。
どちらとも取れるとき|足音だけがどうしても残る
替えの靴がなく、足音だけが残る日があります。この場合は、歩幅を半分にして、かかとから下ろす動作をやめます。 足の裏全体で床に触れるように歩くと、同じ靴でも音は半分以下になります。
案内される前に、待合の場所で二、三歩だけ試しておくと、その日の床の硬さが分かります。硬い床なら歩幅をさらに狭めてください。
どちらとも取れるとき|先方の服装が分からない
相手がどのくらいの固さで働いているか分からない日は、音の基準だけを守り、固さは中間に置きます。 襟のある上着を一枚持ち、着るか手に持つかは部屋に入る直前に決めます。
在職者の姿が見えたら、その場で手に持つか着るかを選べます。着ていく一式を先に決め切らないほうが、どちらにも動けます。
オンラインの面接では音の拾われ方が変わる
画面越しの面接では、足音と衣ずれはほとんど拾われませんが、手元の金具の音だけは机を通して大きく入ります。 手首の輪と、机に触れる指の飾りは外しておいてください。
反対に、上半身しか映らないぶん、首元の明るさは対面より効きます。音を減らしたぶんの余白を、ここに使えます。
当日の朝に十分でできる確認
家を出る前に、十歩あるく、腕を振る、座り直すの三つを続けて行ってください。三つとも静かなら、そのまま出られます。時間にして一分もかかりません。
前日にこの三つを済ませておくと、朝は身につけるだけで済みます。音の出るものを一つ外すだけで通る日がほとんどです。
待合の場所でできる最後の確認
案内を待つあいだに、座ったまま二つだけ確かめられます。膝の上で手を組み、腕を動かして金具が鳴らないか。もう一つは、浅く座り直して衣ずれが出ないか。 どちらも一秒で終わります。
鳴る場合は、その場で外して鞄の中へ入れてください。入ってから外すより、待っているあいだのほうが自然に済みます。
立ち上がるときは、椅子を引く音も出ます。両手で座面の縁を軽く押さえながら立つと、脚の擦れる音が減ります。ここまで整えば、部屋の中で音を気にする必要はなくなります。
まとめ
- 面接のオフィスカジュアルは、普段の通勤着から自分の出す音を減らせばそのまま通る
- 数えるのは、硬い床の足音・腕を振ったときの金具の音・座り直したときの衣ずれ
- 音が残ったら、その一か所だけを替える。全体を組み直さない
- 音を減らすことと色を暗くすることは別で、明るさは残してよい
- 当日の朝は、十歩あるく・腕を振る・座り直すの三つで確認が済む
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— メグラシ編集部
よくある問い
- Q. 「オフィスカジュアルで」と言われた面接に、普段の通勤着で行っていいですか。
- 行けます。ただし普段の通勤着は、慣れた場所で動くことを前提に選ばれています。面接の部屋は人数が少なく、会話のあいだに沈黙があるため、普段は気にならない音がそのまま聞こえます。歩いたときの足音、腕を動かしたときの金具の音、座り直したときの衣ずれ。この三つを事前に数え、聞こえるものを一つずつ減らせば、通勤着はそのまま使えます。
- Q. 足音はどうやって確かめればいいですか。
- 静かな廊下か玄関で、その靴を履いて十歩あるいてください。かかとが床に当たる音が自分の耳に届くなら、面接の部屋ではもっと聞こえます。届かなければそのままで問題ありません。歩幅を普段どおりにすることと、絨毯ではなく硬い床で試すことの二つが条件です。
- Q. アクセサリーはつけないほうがいいですか。
- つけても構いません。見るのは有無ではなく、動いたときに音が出るかどうかです。腕を胸の高さまで上げて左右に振り、金属どうしが触れる音がしなければ、そのままつけていけます。複数の輪が重なっているもの、揺れる長さのあるものは、机に手を置く動作で鳴りやすいので、その場で確かめてください。
- Q. 衣ずれの音はどこで確かめますか。
- 椅子に座り、いちど深く座り直してください。布と布がこすれる音が続けて聞こえるなら、その素材は面接の部屋では目立ちます。表面に張りのある薄い素材で起こりやすく、動くたびに音が続く点が問題になります。座り直しは面接中に必ず起きる動作なので、立った状態ではなく座って確かめてください。
- Q. 音を減らすと、地味になりすぎませんか。
- なりません。音は色や明るさとは別の軸なので、明るい色を選んだまま音だけ減らせます。むしろ音の出るものを外したぶん、色や襟の形といった見える要素に目が向きます。静かにすることと、暗くすることは別のことだと考えてください。
— メグラシ編集部




