メグラシ
着こなす

面接のオフィスカジュアルは、通勤着から音を消せば通る|歩く音・金具の音・衣ずれで判定する

メグラシ編集部//読了 10分
面接に向かう前に、靴音と上着の金具を確かめて静かな装いに整えている様子

「オフィスカジュアルでお越しください」と言われた面接は、普段の通勤着から自分の出す音を減らせば、そのまま通ります。 買い足す必要も、別の一式を組む必要もありません。変えるのは、音の出ている一か所だけです。

普段の通勤着は、人が動き、機械の音がある場所で着ることを前提に選ばれています。面接の部屋は人数が少なく、質問と答えのあいだに沈黙があります。そこでは、普段は誰の耳にも届かない音が、はっきり聞こえます。この記事では、その音を三つに分けて数え、減らす順番を決めていきます。

早見表|数える三つの音

音の種類確かめる動作通る状態替えるべき状態
足音硬い床を十歩あるく自分の耳に届かないかかとの音が続けて響く
金具の音腕を胸の高さで左右に振る音がしない金属どうしが触れて鳴る
衣ずれ椅子で深く座り直す一度で止まるこすれる音が続く
荷物の音鞄を床に置いて開く開閉が一度で済む留め具が何度も鳴る
上着の音前を開けて椅子にかける静かに落ちる裏地がすべって鳴る

まず、いまの通勤着のまま三つを数える

新しいものを探す前に、いつも会社へ着ていく一式をそのまま身につけて、三つの音を数えてください。 玄関でも廊下でも構いません。静かな時間帯を選ぶことだけが条件です。

三つとも聞こえなければ、その一式はそのまま面接に持っていけます。多くの場合、聞こえるのは一つか二つです。その一か所だけを替えれば済みます。全部を組み直す必要はありません。

数える時間帯は、家の中がいちばん静かなときを選んでください。朝の支度の途中や、外の音が入る時間帯だと、聞こえるはずの音が消えてしまいます。面接の部屋は、思っている以上に静かな場所です。

自分の耳で聞き取りにくい場合は、家族に一度歩いて見せて、音がしたかどうかだけを尋ねてください。自分の足音は骨を通しても伝わるので、他人の耳で確かめるほうが正確に出ます。

足音|硬い床を十歩あるく

その靴を履いて、硬い床を十歩あるきます。かかとが床に当たる音が自分の耳に届くなら、面接の部屋ではもっと大きく聞こえます。 絨毯の上では音が吸われるので、玄関の土間や共用部の廊下で試してください。

足音は、廊下を案内されるあいだと、部屋に入って席まで進むあいだの二回、必ず出ます。この二回は自分では気づきにくく、聞いている側にだけ届きます。歩幅を普段どおりにして測るのが大事なところです。

音の出方は、かかとの素材で大きく変わります。硬い素材のかかとは、床の材質を選ばずに音が出ます。かかとの底を指で押して、わずかに沈む感触があれば音は抑えられます。まったく沈まないものは、床の硬い建物で必ず響きます。

かかとがすり減っている一足も音が大きくなります。長く履いた一足を面接に出すなら、かかとの角が丸くなっていないかを前日に見ておいてください。

金具の音|腕を胸の高さで振る

腕を胸の高さまで上げ、左右に軽く振ってください。金属どうしが触れる音がしなければ、そのままつけていけます。 輪が重なっているもの、揺れる長さのあるものは、机に手を置く動作でも鳴ります。

上着の飾りの金具も同じです。前を開けたときに合わせ目の金具が体に当たると、座るたびに鳴ります。腕を振って確かめるとき、上着の前を開けた状態でも一度試してください。

鞄の持ち手や肩ひもに付いた金具も、歩くあいだ鳴り続けます。鞄を肩にかけて十歩あるき、金具の音が足音に重ならないかを確かめてください。鳴る場合は、鞄の中の柔らかいものを金具の裏側へ寄せると止まります。

書く道具も音の元になります。机の上でノックの音が繰り返されると、部屋の静けさの中では大きく響きます。上の部分を押さない形のものを一本用意しておくと、その音は消えます。

衣ずれ|椅子で深く座り直す

椅子に座り、いちど深く座り直します。布と布がこすれる音が続けて聞こえるなら、その素材は部屋の中で目立ちます。 表面に張りのある薄い素材で起こりやすく、一度きりではなく動くたびに続く点が問題になります。

座り直しは、面接のあいだに必ず起きる動作です。姿勢を整えるとき、資料を受け取るとき、立ち上がる直前。立った状態では分からないので、必ず座って確かめてください。

音の出る素材でも、上に一枚重ねると音は止まります。こすれ合っていた面のあいだに別の層が入るためです。手持ちがその一枚しかない日は、羽織りを重ねて座り直し、音が消えるかを確かめてください。

下に重ねるものの表面でも同じことが起きます。上と下の両方が滑る素材だと、動くたびに音が続きます。どちらか一方を、表面に引っかかりのある素材に替えるだけで止まります。

音が消えないときは、その一か所だけを替える

三つのうち一つが残ったら、そこだけを替えます。 足音なら靴、金具なら外す、衣ずれなら上に一枚重ねる。ほかの二か所は触りません。全体を組み直すと、当日の朝に迷う要素が増えます。

替えるものは手持ちの中から選んで構いません。音が消えているかどうかだけが基準なので、色や形は普段と同じで問題ありません。

三つとも聞こえる日は、順番を決めて減らします。いちばん先に替えるのは足音です。歩いている時間が長く、部屋に入る前から聞こえているためです。次が金具、最後が衣ずれの順になります。

替えたあとは、もう一度三つを通しで確かめてください。靴を替えたことで歩き方が変わり、別の場所が鳴り始めることがあります。替えて終わりにせず、一度通すのが確実です。

荷物からも音は出る

鞄を床に置いて開ける動作は、面接の始めと終わりに必ず起きます。留め具が何度も鳴る鞄は、それだけで動作が長くなります。 一度で開くかどうかを、前日に確かめてください。

書類を出し入れするとき、内側の仕切りがこすれる音も同じです。取り出すものを上のほうにまとめておくと、探す時間も音も減ります。

上着は、脱いだあとの扱いまで含めて見る

上着は着ているあいだよりも、脱いで椅子にかける瞬間に音が出ます。裏地がすべって落ちる音は、部屋が静かなほど響きます。 前を開けて片手で襟を持ち、静かに下ろす動作を一度練習しておくと、当日の動きが落ち着きます。

かける場所がない部屋もあります。その場合は膝の上でたたむことになるので、たたんだときに大きく広がらない厚みかどうかも見ておいてください。

入る前に着ておくか、手に持って入るかは、待合の場所の温度で決めて構いません。どちらでも、動作が一度で済むほうを選んでください。着たり脱いだりを繰り返すと、そのたびに音が出ます。

音を減らしても、明るさは減らさない

音を減らすことと、色を暗くすることは別です。明るい色のまま音だけを減らせます。 首元に明るい色を置いたまま、足音と金具を消せば、静かで顔の見える状態になります。

暗い色でそろえると静かに見えますが、顔の印象まで沈みます。減らすのは音であって、色ではありません。ここを混ぜないでください。

どちらとも取れるとき|足音だけがどうしても残る

替えの靴がなく、足音だけが残る日があります。この場合は、歩幅を半分にして、かかとから下ろす動作をやめます。 足の裏全体で床に触れるように歩くと、同じ靴でも音は半分以下になります。

案内される前に、待合の場所で二、三歩だけ試しておくと、その日の床の硬さが分かります。硬い床なら歩幅をさらに狭めてください。

どちらとも取れるとき|先方の服装が分からない

相手がどのくらいの固さで働いているか分からない日は、音の基準だけを守り、固さは中間に置きます。 襟のある上着を一枚持ち、着るか手に持つかは部屋に入る直前に決めます。

在職者の姿が見えたら、その場で手に持つか着るかを選べます。着ていく一式を先に決め切らないほうが、どちらにも動けます。

オンラインの面接では音の拾われ方が変わる

画面越しの面接では、足音と衣ずれはほとんど拾われませんが、手元の金具の音だけは机を通して大きく入ります。 手首の輪と、机に触れる指の飾りは外しておいてください。

反対に、上半身しか映らないぶん、首元の明るさは対面より効きます。音を減らしたぶんの余白を、ここに使えます。

当日の朝に十分でできる確認

家を出る前に、十歩あるく、腕を振る、座り直すの三つを続けて行ってください。三つとも静かなら、そのまま出られます。時間にして一分もかかりません。

前日にこの三つを済ませておくと、朝は身につけるだけで済みます。音の出るものを一つ外すだけで通る日がほとんどです。

待合の場所でできる最後の確認

案内を待つあいだに、座ったまま二つだけ確かめられます。膝の上で手を組み、腕を動かして金具が鳴らないか。もう一つは、浅く座り直して衣ずれが出ないか。 どちらも一秒で終わります。

鳴る場合は、その場で外して鞄の中へ入れてください。入ってから外すより、待っているあいだのほうが自然に済みます。

立ち上がるときは、椅子を引く音も出ます。両手で座面の縁を軽く押さえながら立つと、脚の擦れる音が減ります。ここまで整えば、部屋の中で音を気にする必要はなくなります。

まとめ

  • 面接のオフィスカジュアルは、普段の通勤着から自分の出す音を減らせばそのまま通る
  • 数えるのは、硬い床の足音・腕を振ったときの金具の音・座り直したときの衣ずれ
  • 音が残ったら、その一か所だけを替える。全体を組み直さない
  • 音を減らすことと色を暗くすることは別で、明るさは残してよい
  • 当日の朝は、十歩あるく・腕を振る・座り直すの三つで確認が済む

関連記事

— メグラシ編集部

よくある問い

Q. 「オフィスカジュアルで」と言われた面接に、普段の通勤着で行っていいですか。
行けます。ただし普段の通勤着は、慣れた場所で動くことを前提に選ばれています。面接の部屋は人数が少なく、会話のあいだに沈黙があるため、普段は気にならない音がそのまま聞こえます。歩いたときの足音、腕を動かしたときの金具の音、座り直したときの衣ずれ。この三つを事前に数え、聞こえるものを一つずつ減らせば、通勤着はそのまま使えます。
Q. 足音はどうやって確かめればいいですか。
静かな廊下か玄関で、その靴を履いて十歩あるいてください。かかとが床に当たる音が自分の耳に届くなら、面接の部屋ではもっと聞こえます。届かなければそのままで問題ありません。歩幅を普段どおりにすることと、絨毯ではなく硬い床で試すことの二つが条件です。
Q. アクセサリーはつけないほうがいいですか。
つけても構いません。見るのは有無ではなく、動いたときに音が出るかどうかです。腕を胸の高さまで上げて左右に振り、金属どうしが触れる音がしなければ、そのままつけていけます。複数の輪が重なっているもの、揺れる長さのあるものは、机に手を置く動作で鳴りやすいので、その場で確かめてください。
Q. 衣ずれの音はどこで確かめますか。
椅子に座り、いちど深く座り直してください。布と布がこすれる音が続けて聞こえるなら、その素材は面接の部屋では目立ちます。表面に張りのある薄い素材で起こりやすく、動くたびに音が続く点が問題になります。座り直しは面接中に必ず起きる動作なので、立った状態ではなく座って確かめてください。
Q. 音を減らすと、地味になりすぎませんか。
なりません。音は色や明るさとは別の軸なので、明るい色を選んだまま音だけ減らせます。むしろ音の出るものを外したぶん、色や襟の形といった見える要素に目が向きます。静かにすることと、暗くすることは別のことだと考えてください。

— メグラシ編集部

あわせて読みたい

面接の服装【女性】|見るのは「色数」と「顔まわりの明るさ」

着こなす

面接の服装【女性】|見るのは「色数」と「顔まわりの明るさ」

面接の服装で最初に決めるべきは、スーツかどうかではなく、色数と顔まわりの明るさです。この記事は業種や年代を限定せず、誰にでも使える土台の組み立て方を、色・シルエット・アクセサリーの個数・髪とメイクの境目まで、自分で確認できる基準に置き換えて整理しました。

メグラシ編集部読了 11分
パートの面接は襟のあるトップスと膝が隠れる丈で通る|働く場所を一段だけきれいにする

着こなす

パートの面接は襟のあるトップスと膝が隠れる丈で通る|働く場所を一段だけきれいにする

パートの面接の服装は、その職場で実際に働いている人の格好を一段だけきれいにした形が基準になります。売り場・事務・調理・軽作業では、この一段の上げ方が違います。私服でお越しくださいと書かれた日に何をどこまで上げるか、袖丈と素肌の見せ方、暑い時期と涼しくなってからの切り替え、面接で座っている時間が15分か30分かで変わる部分まで、判断の順番でまとめました。

メグラシ編集部読了 12分
マーメイドスカートはオフィスカジュアルで通る|分かれ目は、広がりが始まる位置が膝頭より下かどうか

着こなす

マーメイドスカートはオフィスカジュアルで通る|分かれ目は、広がりが始まる位置が膝頭より下かどうか

マーメイドスカートを職場で履けるかどうかは、素材でも丈でもなく、広がりが始まる高さで決まります。この記事は、鏡の前で膝頭に指を当て、切り替えのふくらみがその指より上から始まるか下から始まるかだけを見る形にしました。膝頭より下から広がるものは、歩いても座っても職場の線に収まります。上から広がるものは、同じ丈でも動くたびに裾が波打ち、目に入る面積が増えます。広がりの位置が測りにくいときの見方、上に合わせるものの丈の決め方、階段と椅子で起きることまで、手持ちの一枚で判断できる形でまとめました。

メグラシ編集部読了 10分
オフィスカジュアルのブラウス|見るのは「透け感」と「開き具合」

着こなす

オフィスカジュアルのブラウス|見るのは「透け感」と「開き具合」

ブラウスは職場で使いやすい一枚のはずが、透け感やボタンの開け方ひとつで印象が変わります。この記事は好みの話ではなく、逆光での透け感の確かめ方、ボタンを開けてよい位置、袖と首元の分量など、自分で確認できる基準に置き換えて整理しました。

メグラシ編集部読了 10分
面接でカジュアルな服装と言われたら|働いている人の普段着から、半段だけ上に置く

着こなす

面接でカジュアルな服装と言われたら|働いている人の普段着から、半段だけ上に置く

「カジュアルな服装で」と言われて困るのは、どこまで下げてよいかの基準が示されていないからです。基準は自分の中にはありません。そこで働いている人が普段着ているものより半段だけ上、これが唯一の位置です。半段は4か所で測れます。顔まわりの直線の本数、腕を伸ばした距離で織り目が見えるか、足元が両方閉じているか、2m離れて何色に読めるか。相手の普段着が分からないときの推定手順、オンラインの場合の読み替え、下げすぎと上げすぎの直し方まで整理しました。

メグラシ編集部読了 12分
ジレのオフィスカジュアル|Vの底の位置と着丈で、きちんと見えるかが決まる

着こなす

ジレのオフィスカジュアル|Vの底の位置と着丈で、きちんと見えるかが決まる

ジレを職場に着ていくと、同じ一枚でもきちんと見える日と部屋着寄りに見える日があります。分かれるのは好みではなく、鎖骨のくぼみからVの底までの距離、着丈が腰骨の上か下か、中に着るものの袖がどこで終わるか、前を留めるか開けるかの4つです。座っている時間が長い場での見え方、会議で立ったときの肩の線、羽織りを重ねる日の順番まで、鏡の前で測れる形にまとめました。

メグラシ編集部読了 9分

"似合う"の輪郭が見えたら、
次は実際に試してみる段階かもしれません。

スタイリストがあなたの骨格・好みをヒアリング、季節に合わせたコーデを毎月お届けします。

まずは無料で試してみる

月額制 / 自宅で試着 / 返却時のクリーニング不要 / 送料込