オフィスカジュアル ボーダー|線の幅と来客の有無で重ね方を分ける

**オフィスカジュアルでボーダーを着るかは、線の幅とその日の来客の有無で決まります。**手持ちの1枚を平らに置き、紺や黒の線1本の幅を定規で測ってください。5ミリ以下なら細い側、1センチ以上なら太い側です。
**細い線なら、来客のある日でも上着の下に入れて着られます。**遠目には無地に近い面に見えるので、ジャケットの前を留めれば胸元に少しのぞく程度で済みます。来客のない日なら1枚で着てもかまいません。
太い線は、来客のない日に回し、カーディガンや無地の上着で見える面積を半分以下にしてください。5ミリと1センチの間の1枚は、地と線の色の差で決めます。白地に紺のように差が大きいなら太い側、生成りにグレーのように差が小さいなら細い側として扱います。
職場の線そのものをまだ測っていない人は、先にオフィスカジュアルの線の見分け方と基本の5点で自分の会社がどのあたりかを確かめてから読むと、判断が早くなります。
結論:ボーダーの置き場所は4つに分かれる
線の幅と来客の有無を掛け合わせると、置き場所は次の4つになります。表は軸を示すためのもので、迷う境目は後の章で詳しく書きます。
| 来客・社外の人と会う日 | 社内だけの日 | |
|---|---|---|
| 線が5ミリ以下 | 上着の下に入れ、前を留める | 1枚で着てよい |
| 線が1センチ以上 | 着ないか、首元だけのぞかせる | カーディガンで面積を半分以下に |
自分の1枚がどこに入るかが分かれば、あとは重ねる物を選ぶだけです。入る場所が決まらない人は「線の幅が5ミリと1センチの間の1枚」の章を先に読んでください。
線の幅は定規で測る|5ミリと1センチが境目
ボーダーの印象は、柄の色よりも線の幅で大きく変わります。線が細いほど、数歩離れた相手には柄ではなく「少し表情のある無地」に見えます。線が太くなるほど、柄そのものが目に入り、休日の服や海辺の服を思わせる印象が強くなります。
測るときは、服を平らな机に置き、胸の高さの線を1本選びます。紺や黒などの色の付いた線の幅と、その間の白い地の幅を、両方とも測ってください。線の幅が5ミリ以下なら細い側です。1センチ以上なら太い側です。
**地の幅も見るのは、線と地の比率で見え方が変わるからです。**線が4ミリでも地が2センチあれば、すっきりと細く見えます。線が4ミリで地も4ミリなら、全体が細かく揺れて見え、細い側でも少しにぎやかになります。地が線の2倍以上あるかを、ついでに確かめておくと迷いが減ります。
来客の有無は「翌日の予定」で決める
来客の有無は、会社の雰囲気ではなく、その日の予定で決めます。同じ職場でも、社外の人と会う日と会わない日では、求められる固さが変わるからです。
前の晩に翌日の予定を開き、社外の人との打ち合わせ、来客の応対、取引先への訪問、社内でも役員が同席する会議のどれかが入っていれば「来客あり」として扱います。どれも入っていない日が「社内だけの日」です。
急な来客がよくある職場なら、予定に無くても来客ありの側で考えてください。応対の場に、そのまま出られる服かどうかが判断の目安です。
細い線×来客あり|上着の下で胸元だけ見せる
細い線のボーダーは、来客のある日の上着の中に入れる1枚として使えます。ジャケットの前を留めると、見えるのは襟元から胸の上までのVの部分だけになり、ボーダーは「首元の差し色」の役目に変わります。
このときに合わせるのは、無地で、ボーダーの線と同じ系統の色の上着です。紺の線なら紺かグレーの上着、黒の線なら黒かチャコールの上着にすると、柄と上着がつながって固さが保てます。線と違う色の上着を選ぶと、首元の柄が浮いて目に入りやすくなります。
襟の形は、丸首のなかでも首の付け根から指2本ぶん下がったくらいの開きが合わせやすいです。詰まりすぎた丸首はジャケットの襟と重なって窮屈に見え、深く開いた形は胸元の柄の面積が増えてしまいます。
細い線×来客なし|1枚で着てよい、ただし厚みを見る
社内だけの日なら、細いボーダーは1枚で着てかまいません。このときに見るのは、柄より生地の厚みです。
薄いカットソーを1枚で着ると、肌着のように体に沿い、柄の細さに関係なく部屋着の印象に近づきます。光にかざして手のひらが透けない程度の厚みがあるか、首まわりや裾が波打たずに平らに落ちるかを確かめてください。どちらも満たしていれば、1枚で外さない仕上がりになります。
下には無地のセンタープレスのパンツか、膝が隠れる丈の無地のスカートを合わせます。ボーダーと同じ線の色を下にも置くと、全体が2色にまとまり、柄が1か所にとどまって見えます。
太い線×来客なし|カーディガンで面積を半分にする
線が1センチ以上ある太いボーダーは、社内だけの日に回します。それでも1枚で着ると休日の印象が強く出るので、上に1枚重ねて、柄の見える面積を半分以下に減らしてください。
重ねるのは、ジャケットより編み地のカーディガンが向いています。太い線は柄の主張が強いので、固い生地のジャケットを合わせると、上着だけが仕事着、中だけが休日着に見えて、ちぐはぐさが出ます。カーディガンなら素材の柔らかさが柄と近く、全体がつながります。
カーディガンの前を開けたとき、前から見た柄の幅が胴の半分以下になっているかを鏡で確かめてください。半分を超えるなら、前を2つほど留めるか、もう少し身幅のあるカーディガンにします。色はボーダーの線の色か、地の色のどちらかに合わせると、柄の面がさらに静かに見えます。
太い線×来客あり|その日は外すか、首元だけ
太い線のボーダーを、来客のある日に着る必要があるなら、柄が見えるのを首元だけにとどめてください。具体的には、ボーダーを肌着の上の1枚にして、上に目の詰まった無地のニットを重ね、襟元からわずかに線がのぞくくらいにする方法です。
ただ、この使い方は手間のわりに得るものが少ないので、来客のある日は別の無地の1枚に替えるほうが早いです。太いボーダーは社内だけの日の楽しみとして取っておき、来客のある日に無理に出さないほうが、毎朝の判断が軽くなります。
線の幅が5ミリと1センチの間の1枚
手持ちのボーダーを測ると、6ミリから9ミリあたりの「間」に入る1枚がいちばん多く出てきます。この1枚をどちらの側で扱うかは、地と線の色の差で決めてください。
色の差は、白い紙と並べて見るとつかみやすくなります。白地に紺、白地に黒のように、紙と並べても地と線がくっきり分かれる組み合わせは、差が大きい側です。生成りにグレー、ベージュに茶、灰色に濃い灰のように、地と線が溶け合って見える組み合わせは、差が小さい側です。
差が大きい1枚は太い側として扱います。線の幅が同じでも、くっきりした色の組み合わせは柄が強く目に入るからです。差が小さい1枚は細い側として扱い、来客のある日でも上着の下に入れて着られます。
それでも迷う場合は、スマートフォンで2メートルほど離れたところから全身を撮ってみてください。画面の上で柄が線として見えるなら太い側、少しざらついた無地のように見えるなら細い側です。人が会話をするときの距離もこのくらいなので、写真に写った見え方が、相手が実際に受け取る印象に近くなります。
写真でも決めきれない1枚は、来客のある日には着ず、社内だけの日に上着を重ねて着る側に入れておけば外しません。迷う服は固い場面に出さない、と決めておくと、毎朝の判断を1つ減らせます。
地と線の色で一段動く
線の幅で置き場所を決めたあとでも、色の組み合わせで一段動くことがあります。
紺や黒の線に白い地の組み合わせは、ボーダーのなかでいちばん固い場面に寄せやすい色です。紺の上着やグレーのパンツなど、職場で使う色と重なりやすく、全体が無地に近い色数でまとまります。
赤や黄色、明るい緑などの線は、同じ幅でも一段太い側に寄せて扱ってください。色そのものが目を引くので、細い線でも来客のある日の上着の下には向きません。茶や深い緑、えんじのような秋冬の深い色の線なら、細い側のまま扱えます。
秋冬の生地|カットソーとニットで見え方が変わる
秋冬にボーダーを着るとき、カットソーかニットかでも見え方が変わります。
編み地のニットは、線の輪郭が少しぼやけるので、同じ幅でもカットソーより細く見えます。7ミリの線のニットなら、細い側として扱ってかまいません。ただし編み目の粗い、ざっくりとしたニットは、線の幅に関係なく休日の印象が出ます。指が1本入らないくらいに目の詰まった編み地を選んでください。
カットソーは輪郭がくっきりするので、線の幅をそのまま受け取ってください。秋冬にカットソーを1枚で着るなら、厚手で、首まわりが伸びていない1枚に限ります。肌寒い日は、細い線のカットソーを薄手のニットの下に入れ、袖口と首元だけ線をのぞかせる重ね方もできます。
柄のニットを顔立ちとの相性で選びたい人は、ボーダーニットのコーデにも目を通しておくと、幅を決めるときの手がかりが増えます。
襟の形|丸首・ボートネック・タートル
ボーダーは襟の形でも固さが変わります。
丸首は、上着の下に入れたときにいちばん扱いやすい形です。首の付け根から指2本ぶん下がった開きなら、ジャケットの襟ともカーディガンの前とも重なりません。
肩に向かって横に広く開くボートネックは、横の線が強調されるので、ボーダーの印象が一段強く出ます。1枚で着るなら社内だけの日に回してください。上着を重ねると首元がのぞきすぎることもあるので、その場合は襟の開きが浅い1枚を選びます。
タートルネックや首に沿う高い襟のボーダーは、首元に柄が上がってくるため、顔の近くに線が集まります。細い線なら上着の下で使えますが、太い線では顔まわりがにぎやかになりやすいので、社内だけの日に、無地のカーディガンを合わせて着てください。襟と仕事の印象の関係はオフィスカジュアルのセーターの襟でも整理しています。
下に合わせるもの|無地で、線の色を拾う
ボーダーの下に合わせるのは、無地のものに限ってください。柄と柄を重ねると、どちらが主役か分からなくなり、職場では落ち着かない印象になります。
色はボーダーの線の色を拾うと、全体がまとまります。紺の線なら紺かグレーのパンツ、黒の線なら黒かチャコールのスカートです。茶の線なら、茶やベージュのパンツが合います。
形は、センタープレスのパンツか、膝が隠れる丈のスカートが基本です。デニムや裾の広がるカジュアルなスカートを合わせると、ボーダーと休日の印象が重なり、細い線でも職場の線を越えやすくなります。
同じボーダーを週に何回着るか
ボーダーは無地より柄を覚えられやすい服です。同じ1枚を週に何回着てよいかは、回数より、続けて目に入るかで考えてください。
同じ1枚を週に2回着るなら、間を2日以上空け、上に重ねる物を変えます。月曜にジャケットの下に入れたなら、木曜はカーディガンを重ねる、という具合です。上に重ねる物が変われば、見える面積と色の組み合わせも変わるので、同じ服を着ているとは受け取られにくくなります。秋冬に服が似て見える悩みは秋冬のオフィスカジュアルで毎日同じ服に見えるでも扱っています。
迷ったら確かめる3つ
朝の鏡の前で迷ったら、次の3つを順に確かめてください。
1つ目は、線の幅が5ミリ以下か1センチ以上か。2つ目は、今日の予定に社外の人と会う時間があるか。3つ目は、上に重ねる物で柄の見える面積が胴の半分以下になっているか。
3つのうち2つ以上が「固い側」にそろっていれば、そのまま出かけてかまいません。細い線で、来客があり、上着で柄が半分以下に収まっていれば、ボーダーは職場の服として十分に働きます。どれか1つでも不安が残るなら、その日は無地の1枚に替え、ボーダーは社内だけの日に回してください。
よくある問い
- Q. オフィスカジュアルでボーダーはカジュアルすぎますか?
- 線の幅で変わります。線が5ミリ以下の細いボーダーは、遠目には無地に近く見えるので、上着の下に入れれば来客のある日でも問題になりにくいです。1センチを超える太いボーダーは休日の印象が強く出るため、来客のない日に、カーディガンや無地の上着で見える面積を減らして着てください。
- Q. ボーダーにジャケットを合わせると、ちぐはぐに見えます
- 線が太いか、ジャケットの生地が固すぎるかのどちらかです。線が1センチ以上あるなら、ジャケットよりも編み地のカーディガンのほうが馴染みます。線が細いのにちぐはぐに見えるときは、ボーダーの襟が詰まりすぎていないかを見てください。丸首が首に沿いすぎると、ジャケットの襟と重なって窮屈に見えます。
- Q. ボーダーのニットは職場で着てもいいですか?
- カットソーより一段着やすくなります。編み地は線の輪郭が少しぼやけるので、同じ幅でもカットソーより細く見えるからです。ただし編み目が太いざっくりとしたニットは、線の幅に関係なく休日の印象が出ます。指が1本入らないくらいの目の詰まった編み地を選んでください。
- Q. ボーダーは週に何回まで着ていいですか?
- 回数よりも、同じ1枚が続けて目に入るかを気にしてください。ボーダーは柄が覚えられやすいので、同じ1枚を週に2回着るなら、間を2日以上空け、上に重ねる物を変えると同じ服に見えにくくなります。
— メグラシ編集部





